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「ダルタニャン物語9 三つの恋の物語」アレクサンドル・デュマ著

ダルタニャン物語も第三部は「ブラジュロンヌ子爵」と題されていますが、本巻ではそのブラジュロンヌ子爵も登場場面は少なく、その許嫁のルイズ・ド・ラ・ヴァリエール嬢が宮廷の恋愛騒ぎに巻き込まれていく状況が主となります。

ただし、それと並行してフーケ財務卿の苦境を救おうというアラミス(デルプレー司教)の陰謀が徐々に進み、その正体は分からないもののそれを探ろうとするダルタニャンの姿も少しだけ見えてきます。

 

イギリス王女アンリエットがフランス王弟殿下に嫁いで以来巻き起こっていたフランス宮廷の恋愛騒ぎは、ルイ14世と王弟妃が仕組んだラ・ヴァリエールを国王愛人の隠れ蓑にしようという策謀が嘘から誠を生み、国王はラ・ヴァリエールを本気で愛してしまいます。

 

その頃、バッキンガム公爵が追放されたときに決闘相手として指名され海岸まで同行してそこで闘い、重傷をおって療養していたワルド侯爵がようやく戻ってきます。

しかしワルドは宮廷の事件について知らされており、ブラジュロンヌへの悪意ある発言をしますが、それを許せないブラジュロンヌの親友、ギーシュ伯爵がワルドに決闘を迫ります。

ワルドはまだ怪我が治っていないと断るのですが、ワルドの得意な拳銃を使うことですぐさま行われます。

真っ暗な中で馬に乗り拳銃を撃つという方法で、結局はギーシュは胸に銃弾を受けて重傷となります。

王弟妃はそれをギーシュが自分のために闘ったと誤解し、結局はギーシュと仲直りしてしまいます。

 

ラ・ヴァリエールが許せないと思った太后アンヌ・ドートリッシュ、王妃、王弟妃の三人はラ・ヴァリエールを呼び出し厳しく詰め寄り宮廷から追い出そうとします。

それを受けたラ・ヴァリエールは深夜に抜け出して修道院に駆け込みます。

それを見つけ、結局修道院に送り届けたのはダルタニャンだったのですが、彼はラ・ヴァリエールから口止めされたものの、国王に黙っているわけにもいかず、国王の寵臣に大声で語りかけることで国王の耳にも入れるようにします。

すると国王はすぐに馬に乗り、修道院に駆け込んでラ・ヴァリエールを連れ戻します。

これで二人の仲はさらに深まることとなりました。

 

とはいえ、その身分は相変わらず王弟妃殿下の侍女であり、その監視下にあるため国王も自由に会いに行くこともできず困っていました。

それを何とかしようと画策したのがラ・ヴァリエールの友人、オール・ド・モンタレー嬢の恋人マリコルヌでした。

彼はラ・ヴァリエールが住んでいる部屋の階下がギーシュ伯爵の部屋であり、今は空室となっていることに目を付けます。

そして国王の寵臣サン・テーニャンに入れ知恵し、部屋をギーシュと代わってもらい、階上のラ・ヴァリエールの部屋とを螺旋階段でつなげるという奇策を編み出し、実施します。

それができると国王はサン・テーニャンの部屋にしばしば行幸し、そこにラ・ヴァリエールが居りてきて逢引の時間を過ごすということになります。

 

ちょうどその頃、国王から体よく追い払われてイギリス宮廷に滞在していたブラジュロンヌ子爵は、王弟妃からの依頼でイギリス宮廷随一ともいえるメアリー・グラフトン嬢と恋をするよう仕向けられていたのですが、ルイーズに恋い焦がれているラウルはそれに傾くこともなく、フランスに帰りたいと切望していました。

国王の使いとして来た以上、その命令でなければ帰ることはできないのですが、それが情勢の変化で王弟妃から帰還命令が来ることとなります。

すでにルイ14世の寵姫になろうとしているルイズ・ド・ラ・ヴァリエールと再会するラウル・ド・ブラジュロンヌがどうなるか。次の巻のお楽しみです。

 

なお、この「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール」ですが、ルイ14世の寵姫であったことは歴史上の事実のようです。

もちろん、それがアトスの息子の許嫁であったというのはデュマの創作ですが、実際にもこのルイズも敬虔で信仰心厚い女性で、その後次々と寵姫となる女性たちとはかなり違った性格だったようです。

 

 




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