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高たんぱく食の摂取は腸管内の微生物のバランスを変え、腸管バリアの低下につながるのか。

特にアスリートと言われる人々がタンパク質を高度に含む高たんぱく食というものを摂取する傾向が強いようですが、その人たちの中にはリーキーガットと呼ばれる腸の状態になる人が多いとも言われています。

その関係を調べようと実験を行ったということです。

sndj-web.jpイギリスの研究者が行い報告したそうです。

 

リーキーガットとは「有益な腸内細菌が減少し有害な腸内細菌が増加している場合、腸内壁の炎症や破壊によって腸管バリア機能が低下し、いわゆる「リーキーガット(leaky gut)」と呼ばれる腸管透過性の亢進した状態になると考えられている。またリーキーガットによって血液中に有害な物質が混ざり全身の慢性炎症を惹起し、心血管代謝疾患や神経変性疾患、あるいは精神疾患など、種々の疾患リスクを高める可能性も指摘されている。」という状態のことを指すようです。

 

そしてこの論文の著者らは高たんぱく食を摂取した場合でそのタンパク質を完全には消化できない場合、残存したタンパク質を腸内細菌のあるグループが栄養として繁殖し、常態の腸内細菌叢とは異なる様相となるのではないか。

さらにその増加した細菌群の代謝物が腸内壁の炎症などに関わる可能性があるのではないか。

といった仮説を立て、健康な男女の志望者に対して高たんぱく質食事をする前後での糞便検体を分析してその細菌叢を比較したとのことです。

 

その結果、高たんぱく質摂取の前後では有意にクロストリジウム・コッコイデス、およびバクテロイド属という細菌群が増加し、またその代謝物と考えられるフェノール、クレゾール、アンモニア等も増えたそうです。

 

これらが実際に人体において病気を引き起こすほどかどうかは分かりませんが、何らかの影響はあるのかもしれません。

 

なお、高たんぱく食摂取後の代謝物の増加の様相は男女で違いがあるそうで、クレゾールは男性が、アンモニアは女性が多かったということです。

 

試験人数が男女それぞれ5人ということで、少数の試験ですので、どの程度の信頼性があるのか分かりませんが、高たんぱく食摂取での腸内細菌叢の変化というのはどうやら間違いないことと言えそうです。

それがどの程度、実際に身体に影響するのか。

興味深い話です。

 

なお、これは他の食物の腸内細菌群への影響とも関わる話ですが、腸内細菌は徐々に変化するようでもあり、また簡単には変わらないようでもあります。

まだまだ分かっていないことが多すぎ、群盲と象のような状態かもしれません。

 




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