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「『水』という物質の不思議な科学」斎藤勝裕著

水が無ければ生物は生きていけません。

地球に豊富に水が存在したことが生物が繫栄した理由の一つです。

しかし「水」という物質は非常に不思議な性質を持っています。

その一つが、分子量が小さいにも関わらず沸点が100℃と高いことです。

炭化水素のアルカン類(ブタンとかヘキサンとか)の分子量と沸点との関係を見ていくと炭素数と沸点は極めてきれいな直線状に並んでおり、沸点が100℃となるのはCが7のヘプタンですが、その分子量は100です。

水の分子量は18ですので、メタンの16と近いのですが、メタンの沸点はマイナス162℃です。

これは水が液体状態では分子量100の物質と同様の動きをしていることを示しています。

これをクラスターと呼び、水は温度によってその構成分子数を変えながら運動しています。

 

こういった不思議な性質を持っているのが水という分子ですが、他にもいろいろの特色があります。

そういった性質があるからこそ、生物がその生命活動の根源に水を必要としたということにもなります。

 

そのような水の性質について、多くの方向から解説していきます。

 

第1章は「生活に欠かせない水との関係」として身の回りの水について。

第2章は地球誕生からどのように水が生まれてきたかの「水の誕生」

第3章は、上記の沸点の不思議のような水分子の物理的性状を解説する「純粋の科学」

第4章「水溶液の科学」第5章「水の循環」第6章「水と生物」第7章「水とエネルギー」と続き、最終の第8章では「不思議な水」として、超臨界水、結晶水なども取り上げます。

 

知っているようで知らなかったことが山積みですが、中でひとつだけ紹介します。

日本には氷河は無いと言われていましたが、1999年に立山連峰で永久凍土が確認され、数年間調査してそれが流動して維持継続されていることから氷河であると認定されました。

その後長野県唐松岳の雪渓もそう確認され、日本国内の氷河は7か所となっているそうです。

 

 

 




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