agoraに松田智さんが書いていた文章です。
agora-web.jpClimete4youというサイトがあり、オスロ大学名誉教授のOle Humlum氏が運営していますが、その最新版を紹介しています。
そのまとめの抄訳が以下の通りです。(筑波大学田中博名誉教授の翻訳)
2024年6月までの観測結果の要約
1:過去30年間に観測された世界の年間平均気温の変化は約+0.016℃(UAH)です。この変化率が安定していれば、2100年までに世界の気温の平均上昇は約+1.2℃ になります。
2:海岸沿いの潮位計は、世界の海面上昇が約1~2mm/年であることを示しています。過去100年間の沿岸海面の変化率は基本的に安定していますが、周期的な変動があります。変化率が安定していれば、2100年までに沿岸の海面は8~16cm上昇しますが、20,000年前の氷河作用の影響を受けた地域の多くの場所では、相対的に海面が低下することになります。
3:2004年以降、深さ1900mまでの世界の海は平均で約0.037℃温暖化しています。最大の温暖化(約0.2℃、深さ0~100m)は、主に太陽放射が最大となる赤道付近の海域に影響を及ぼします。
4:CO2の発生源と吸収源は多数あります。ただし、大気中のCO2の変化は地球の気温の変化に追随し、地球の気温の変化は海面温度の変化に追随します。
5:2020~2021年のCOVID関連のGHG排出量の減少による大気中のCO2への影響は目立ちません。これは、大気中のCO2の自然の吸収源と発生源が人間の寄与をはるかに上回っていることを示しています。したがって、将来化石燃料の使用を削減しても、大気中のCO2の量に大きな影響を与える可能性は低いでしょう。
本文中でも解説されていますが、データから見た状況を説明した1,2,3に続き述べられている4,5は世界的に宣伝されている人為的二酸化炭素上昇による温暖化という説を全く否定しています。
4は二酸化炭素濃度の変化、気温の変化、海面温度の変化の因果関係が言われているものとは異なり、二酸化炭素濃度は気温の変化により起きていること。そして気温の変化は海水温の変化に追随していることを主張しています。
5は二酸化炭素排出とその濃度、気温との関係などを証明する非常に最適ともいえるはずだったCOVIDによる排出減が結局ほとんど影響を与えたように見えなかったことを示しています。
そして、これから類推すると今後効果的な脱炭素化を行って化石燃料使用が減少しても二酸化炭素濃度の減少は起こらないとしています。
二酸化炭素温暖化説の人々は、「気温が上昇したから海水温も上昇している」と言っています。
しかし実際にはそれは逆だということです。
海洋の熱容量は大気全体のそれの1000倍もあるということなので、当然すぎるほど当然です。
ただし、海水温がどういった要因で変動するかはまだ分からないことが多すぎるようです。
なお、今年の異常ともいえる暑さについても言及がありました。
アメリカの物理学者、ハビエル・ピノスという人が発表した論文があり、2022年から2024年の気象を論じた中で、2022年1月のフンガ・トンガ火山の噴火の影響を言っています。
通常の火山噴火では火山灰やエアロゾルの噴出で太陽光線を妨害するため寒冷化することがあるのですが、この火山の噴火は異常で、海底からの噴火で大量の水蒸気を大気中にまき散らしたということです。
水蒸気濃度の観測結果も出されており、成層圏の水蒸気濃度は10%も増加したとか。
少し前に私も「二酸化炭素温暖化説論者は今の状況を説明できるのか」という記事を書きました。
急激な温度上昇は二酸化炭素温暖化で説明できるのか。 - 爽風上々のブログ
やはり専門家でも心ある人は同様の思いを持っているのでしょう。
素人ながら私も心強く思います。