熊本県東部の阿蘇外輪山にある産山村というところに設置されていた風力発電所がFIT(固定価格買取制度)の適用期限となり、もはや経済的に継続不可能となるため解体されることになったという、熊本日日新聞の報道です。
(購読会員しか見ることのできないネットページなので、スクリーンショットで引用させて頂きます)

ちょっと見づらくなっていますので、中身を少し紹介しておきます。
2001年に操業開始したこの風力発電所は、建設費に1億8000万円かかりました。
FITを利用した売電価格は年間約1000万円だったのですが、維持費が年間600万円かかっていました。
2021年に20年のFIT適用期間が終わると売電価格は3分の1に。ということは約330万円ということでしょうか。
これでは年間維持費の半分にしかなりません。
ということで、運営者であった村は廃止・解体を決意、解体費として4500万円を予算に計上したということです。
村長の言葉が掲載されていますが「村の観光の象徴であり”道しるべ”でもあった」というのが実態なのでしょう。
風力発電はエネルギー収支も合わないということはここで何度も主張していますが、経済コストもこの程度だということは驚きです。
なにより、維持費の高額なことにはびっくりしました。
何にこれほどかかるのか。
おそらく過酷な環境で劣化が速くその修理費用なのでしょう。
それでもFITのおかげでやってこれたわけです。
これは電力使用者、つまり全国民から強制的に徴収したものが原資となっており、電気料金の1割以上に上ります。
この風力発電所は20年以上前のものであり、現在のものはもう少し改善されているのでしょうか。
しかし風力発電の技術はそれほど新しいものは無く、技術改良があったとしてもごくわずかな改良でしかないでしょう。
これが火力発電などを放逐するために頼ろうとしている再生可能エネルギーの実態なのでしょう。