トヨタ自動車が一見EV化の潮流に乗り遅れたかのように見せていたものの、実際は水素化を先導しようとしていたということです。
しかし、現状では水素製造というものは天然ガスなどから作り出す方が主流であり、化石燃料からの脱却にはならないということも知られてくるようになりました。
そこで出てきたのが「グリーン水素」という話です。
グリーンだのブルーだのと言われていますが、もちろん水素に色がついているわけではなく、その製法からのイメージを色で例えているだけです。
さすがに天然ガスを分解して得られたものじゃまずいだろうというだけの話のようで、「グリーン」というのは太陽光発電や風力発電といったいわゆる再生エネルギーを使って水を電気分解して得られた水素ということです。
さらに「ブルー」というのは化石燃料を分解して水素を得るもののその時に出てくる二酸化炭素は放出せずに固定化するから大丈夫?という、顔が青ざめるような屁理屈をこねているだけのものです。
さて、「再生エネルギー」を使えば二酸化炭素放出が無いのか。
これまでにも何度も強調していますが、現在の「再生エネルギー」は装置の製造や建設、その他もろもろの必要エネルギーはほぼすべて化石燃料に頼っているはずです。
そんな「レッド」だらけのものでグリーンなどと、よく言えるものだとあきれ果てます。
同じような(どこが?)観念で、「有機畜産物」というものがあります。
どうしても有機農業というものにこだわりたい人が、畜産業も有機でやるという目的のために決めた規範ですが、これは非常に厳しいことを決めています。
家畜に与える飼料も有機栽培のものでなければならず、化学肥料、農薬などは数年以上使っていない農地で作られた農産物で飼料を作ると言った規定です。
これを「グリーン水素製造」にも定めてみては。
すなわち、
グリーン水素製造に用いる再生エネルギーの装置製造、建設などには「再生エネルギー」しか用いない。
しかも、それに用いる資材(鉄鋼、セメント等々)も再生エネルギーを用いて製造したものに限る。
もちろん「石油由来のプラスチック」など一片たりとも使わない。
これらの資材、装置等々の輸送にも再生エネルギーのみを使う。
もちろん、それらの輸送車両、船舶等の製造にも再生エネルギーのみを使う。
こんなこと、できるはずもないとは思いますが、しかしこれができないのなら「グリーン」だのといったマヤカシの用語は使うべきではないでしょう。