武甲山(ぶこうさん)は、埼玉県の秩父市と横瀬町の境界に位置する標高1304mの山。石灰岩の採掘によって独特な山容となった武甲山の山頂からは、秩父市街を広く見渡すことができます。登山道はよく整備されているので登りやすく、初心者でも安心して登ることができます。
武甲山の登山は2回目。今回はシンプルに駐車場から山頂までの登山道を往復するルートを歩きました。

<目次>
武甲山登山ルートなど
武甲山(ぶこうさん)
標高1304m
埼玉県
3月15日(日)晴れ [日帰り]
合計時間5時間30分(休憩含)
歩行距離 7.1km
累計標高差:800m(登り・下りともほぼ同じ)
駐車場から山頂まで同じ道を往復
<コースタイム>

一の鳥居(8:50)→(9:16)持山寺跡コース分岐→(9:30)不動滝→(10:26)大杉の広場→(11:36)武甲山(12:19)→(13:06)大杉の広場→(13:57)持山寺跡コース分岐→(14:20)一の鳥居
山頂まで登り2時間26分、下山1時間48分。ヤマレコの歩くペースでは「標準」なので、まぁまぁ平均的なタイムかと思います。
<コース状況・難所など>
大杉の広場を越え、山頂近くでは雪が残っているところがありました。チェーンスパイクは持っていましたが、使うほどではありません。泥濘に気を使うようなことはなく、とくに問題になるような場所はありませんでした。
<駐車場・トイレ>

武甲山登山駐車場を利用しました。
一の鳥居からは少し離れていますが、こちらのほうが広く停めやすいです。往路からだと駐車スペースが見えにくいのですが、看板があるのでUターン気味の右折後、下りで入ります。
駐車スペースへ入るところに窪みがあるので、車高の低い車は注意してください。
一ノ鳥居までは歩いても3〜5分程度だと思います。

一の鳥居にある駐車場は、武甲山御嶽神社一の鳥居駐車場になります。
- 武甲山御嶽神社一の鳥居 駐車場
- マップコード:150 074 548*30
- 〒368-0072 埼玉県秩父郡横瀬町横瀬8582
駐車場に入るには、一ノ鳥居を車でくぐります。駐車スペースもそれほど広くありませんので、大きい車は注意が必要かもしれません。

トイレは一の鳥居駐車場にあります。比較的新しいものなので綺麗で使いやすいです。
山頂にもトイレはありますが、冬季は利用不可。今期の利用再開は5月1日からだそうです。
一ノ鳥居から登山スタート

一ノ鳥居にかかっている扁額には「武甲山 御嶽神社 小泉嘉之助」と書かれていました。小泉嘉之助って誰だろう……。
鳥居を過ぎてすぐのところにあるトイレ(武甲山観光トイレ)で、準備を整えたら出発です。こちらに登山届を入れるポストもあります。

前回よりも綺麗になったような気がする堰堤。堰堤沿いの道(右側)を歩きます。川の左側にあるのは林業用の道のようです。

しばらくは舗装された道を歩きます。山側からパラパラと石が落ちてきて、少しびっくりしました。

持山寺跡コース分岐に来ました。山頂からシラジクボを経由するルートで下山するとここで合流します。

この橋を渡ると持山寺跡コース。
シラジクボを経由するルートは、登りで歩く登山道とはまた違った雰囲気なので、往復するよりも別の道を歩きたいという人にはおすすめです。
前回の武甲山の登山ではシラジクボを経由する持山寺跡コースで下山しました。さらに小持山、大持山と大きく周回して駐車場へ戻るルートもあります。体力に合わせて選べるのもいいですね。

登山系のブログなどでよく書かれているのが、この舗装された道が実は一番キツいということ。下山時に足に「くる」のです。これ、実感しました。
一ノ鳥居から1kmほど歩けば、舗装路が終わり登山道らしくなります。

登山道らしくなってしばらくすると、補強された木の橋を渡ります。
十八丁目、不動滝

十八丁目にある不動滝につきました。石柱の番号は52番まであるハズ。ということで、まだまだ序盤。岩肌を這うような滝ですが、雨のシーズンなどはもっと大きな流れになるようです。

ちょっと休憩したら、石仏さまに登山の安全を祈願して先へ進みます。

不動滝の少し先にある木の橋。基礎部分の土がかなり崩れてきているので、見た目は頑丈そうでも、かなり揺れます。

注意の案内もありました。渡るときは一人ずつだそうです。

山頂にある御嶽神社の参道でもある登山道。整備もされているので登りやすいですが、石とか木の根などはあるので、あまり気は抜けません。

武甲山御嶽神社の石柱。ここは二十丁目。

「がんばって」の指導標。励まされますね。

登山道に張り出す木。周辺は植林されたものだと思いますが、無機質に並ぶようなものではなく、なかなか迫力を感じさせる景色となっています。

苔がついて周囲に溶け込みそうになっている石祠。

石祠の近くには石積み場がありました。よく見ると石には願い事が書いてあります。

石積み場は登山道の中間地点くらい。そろそろ疲れも出てきます。
大杉の広場で休憩

そろそろ休憩したいと思うあたりにあった大杉の広場。
その名のとおり、一際大きく見上げるような杉の大木がありました。

大杉の根元は、どっしりと太かったです。

道標ではここから山頂まで50分。自分たちの足でだいたい60分ほどでした。初心者にも優しい武甲山。
広場には腰掛けられるようにベンチがいくつか用意されていました。

大杉の広場から少し先にある、先ほどとは違う大きな杉。仮に大杉2と呼びます。

さらに先、三十四丁目と三十五丁目の間くらいにある大杉3。信仰の対象として大杉を残してあるような話をネット情報で見ましたが、どうなんでしょうか。確かに大きな木には霊的な力が宿っているようにも思えますね。

杉の木が続きます。
実はかなりの花粉症なのですが、登っている最中はそれほど症状に悩まされることはありませんでした。あ、でも花粉はそれなりに感じました。鼻水やくしゃみがあまり出ていないだけで、花粉は浴びたように思います。
山での花粉は、排気ガスや黄砂などに汚染されていない綺麗なものだから症状がそれほど酷くないらしい、そんな話を聞いたことがあります。本当かどうかはともかく、そうあって欲しいです。

しばらくすると、ゴロゴロとした石が散見するようになりました。雪もちらほら。
山頂近くは雪もちらほら

四十六丁目に来ました。山頂までもうひと踏ん張りです。
山頂までは雪が多くなるものの、チェーンスパイクなどの滑り止めが必要になるほどではありませんでした。日当たりの悪い一部の場所が凍結していて気を使いましたが、それも慎重に歩けば問題ありません。

山頂はすぐそこ。
武甲山御嶽神社

武甲山御嶽神社が見えました。
実際の山頂はこの裏手になりますが、登頂した感があります。
武甲山の山名は、ヤマトタケルが東国遠征のときに武具を武甲山に奉納したことがその由来だそう。

朱色の扁額がカッコいいです。
最後の五十二丁目がないなと思ったら、武甲山御嶽神社が五十二丁目だそうです。

神社でお詣りをしたら展望所へ向かいます。その途中にある鐘。柱に木槌がかかっていて自由に鳴らすことができるようです。かなり音が響くので、鳴らすときは程よい力で叩くことをお勧めします。何より叩いた本人がびっくりします。

矢印の方向へ柵に沿って進みます。

思いのほか足場が悪いので、転ばないように気をつけます。
山頂展望台からの眺め

武甲山の山頂に到着しました。
実際の最高地点は、立ち入ることができないそうなので、ここが山頂ということになります。
それほど広くはありませんが、秩父市街や周囲の山々を広く見渡せます。

まずは正面の秩父市街。
ちなみにこの真下に採石地があります。

そのまま右手の方向の景色。

こちらは左手の方向。男体山や谷川岳などが見られるそうです。で、よく見ると、浅間山らしき山容も確認できました。雪と黒い山肌がなんとか見えています。

あらためて、武甲山、標高1304mの山頂柱です。
もともとは標高が1335mあったそうです。石灰石の採掘で山頂部も削られ、武甲山御嶽神社は現在の位置へ移設、標高は1304mとなったそうです。

この日の山頂の温度は10度くらい。
立ち止まると徐々に冷えてきます。

山頂にはトイレもあるのですが、冬季は閉鎖。扉に貼られた案内によれば、5月1日より利用できるようになるそうです。

ということで山頂で休憩をしたのち、往路と同じルートで下山しました。
今回、同じルートで往復したのは、シラジクボ経由の下山では、山頂からの急な下りに雪がかなり残っているという情報を聞いたからです。
前回の下山のルートで、山頂近くの下りが急だったのを覚えていたので、安全を優先しました。
同じ道を往復するのは退屈かなと思いましたが、そんなこともなく武甲山の登山道は地味ながら、味わいのある道だなと思いました。
おつかれさまでした。
参考書籍
参考にしたのは山と渓谷社の分県登山ガイド10 埼玉県の山。
今回のルートのほか、そのまま浦山口駅へ抜けるルートも紹介されています。公共交通機関を利用するルートですが、なかなか魅力的です。いつもは車なのでこういう登山もやってみようかなと思えます。
撮影機材

今回の登山で使用したのは、カメラがNikon Z5Ⅱ。それに電子マウントアダプターMegadap ETZ21 Pro+ を使ってSONYのEマウント用レンズ、Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA(SEL35F28Z)を装着しています。SEL35F28Zは小型軽量で登山にはもってこいのレンズ。35mmの画角も汎用性が高く使いやすいです。電子マウントアダプターで、ニコンのZマウントに使えるようになって良かったレンズの一つです。