桂代数Iとは、下記の『代数学I 群と環』(桂利行 著)です。
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これの第1章の章末問題のある問題を解いてみます。
問題
(59)
の中心を
,
の中心を
,
の中心を
によって
たちを定義する.
において, ある について,
が成立することと
がべき零群であることは同値であることを示せ.
解答
前半で
説明の便宜上、,
とする。
に注意すると、これは
の定義と整合的である。
前半
ある で
が成り立つとする。
なので、
は可換である。すなわち
数学的帰納法により
を示す。
の場合はすでに示した。ある
で成立することを仮定すると
以上により
が示された。特に
の場合を考えると
後半
がべき零群であると仮定する。
の場合は明らかなので、
を仮定する。このとき
かつ
となる
が存在する。このとき
なので、
である。
数学的帰納法により
を示す。
の場合はすでに示した。ある
で成立することを仮定する。
とすると、
であることから
以上により
が示された。特に
の場合を考えると