桂代数Iとは、下記の『代数学I 群と環』(桂利行 著)です。
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これの第1章の章末問題のある問題を解いてみます。
解答
の場合は明らかなので、以下では
の場合を考える。
が以下の形に素因数分解されるとする。
の元の列
を以下の手順で構成する。
の元であって、単位元ではないもののひとつを
とする。
を取ったとき:
- もし
ならこの手順を終了する。
- もし
なら、
の元のひとつを
とする。
- もし
以上の手順は明らかに有限回のステップで終わるので、この列の長さを とする。また
とする。
さて、構成の仕方から、各 は
の部分群なので、
は
の約数である。特に
であることから、各
に対して、ある非負整数
が存在して
また
の自己準同型写像が生成元
の行き先で定まることを示す。
の自己準同型写像
は
したがって の自己同型の数は、生成元
のそれぞれに対して
の元に対応させる方法の数
以下である。
以上から の自己同型写像の個数は
以下である。