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安野貴博『松岡まどか、起業しますAIスタートアップ戦記』感想

安野貴博『松岡まどか、起業します AIスタートアップ戦記』

先日の都知事選への出馬でも話題になった安野貴博(安野たかひろ)さんの最新作。

デビュー作『サーキット・スイッチャー』もとても好きだったし、掲げた政策や諸々の姿勢に強く好感を持ったのでごくごくささやかに応援していたりもした。

 

で、『松岡まどか、起業します AIスタートアップ戦記』の感想。

あからさまにIVSをモデルにしたイベントが出てきて、色々あってIVPの1号2号ファンド出資者の末端の末端に居た/居るからIVSも何回か行ったなー、となにやら懐かしくなっていたら、本田圭佑イチローと小野裕史さんを悪魔合体させたみたいなキャラクターが出てきてちょっと笑った(いやまあ小野さん要素、マラソンだけといえばそうだけど。このキャラクター、出家とかしそうもないし)。

ランサムウェアでの攻撃からデータ復旧のため直接データセンターに出向く場面はウォルター・アイザックソンイーロン・マスク』で読んだマスクが直接サーバーセンターに出向いてDIYサーバーラックを移設したエピソードを思い出させたりもした。

ともあれ、「世界に君の価値を残せ」という作品のテーマでありメッセージ、それを描き出す説得力……スタートアップ企業を巡る人間模様の数々においても、AI技術を巡る描写においても共にとても面白く、魅力的だった。「今」を描く、良いSF小説だと思う。

 

※7/26追記

あとこれは安野貴博さんが「安野たかひろ」として政治方面にも大きく関わっていたことで、尚更面白いなと思えたことなのだけど。

ある人物の告白・懺悔における「ちょっと意地悪して」「調子に乗っているように見えた」「お灸を据えるつもりだった」という言葉選び。

これは意識して彼のミソジニーを……中高年だけでなく今の若い世代ですらもまだまだきっと根強くあるそれを描いて見せているのだと思うけど。

主人公視点の文では台詞にも地の文にもあえてそのことには触れない。また、主人公のその後の対応と決断も非常に趣深い。

作者の見識なり姿勢なりをよく反映していそうな描き方だと思えた。

問題をしっかり認識しつつ、咎めるべきところは咎めつつの……寛容と融和。

※追記終わり

 

 

ところで、スタートアップとか起業とかって、ものの本によると、なにやらとっても大変なことらしい。
起業する人って……それでなんだかんだ10年20年と生き残る人って……きっと皆それぞれに、さぞかし仕事への情熱に溢れ才能もある、素敵な人なんだろうなあ。
うん、きっとそうだよ……。

どうにかして「漏れなくそうなんだよ」ということにならない?

 

 

 

 




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