『地図と愉しむ東京歴史散歩 都心の謎篇』
竹内正浩
その派生シリーズで「地形篇」「都心の謎篇」「歴史の秘密篇」「お屋敷のすべて篇」が出ています。
めっちゃ派生してる…。
そしてそんなこととは知らずに、「都心の謎篇」をおもむろに読んだ次第。
何も考えていないので…。
カラーで時代ごとの地図がたっぷり掲載されていて、時代の移り変わりをずーーーっと眺められます。楽しい。
『江戸切絵図散歩』は池波御大と一緒に散歩している感じですが、こちらの本はもうちょっと俯瞰で都心の今昔を学べるイメージ。
個人的には第三章の鉄道敷設がおもしろかったな。
芝から高輪にかけての明治と平成の地図が並んでいるのですが、開業当初の鉄道は海岸線に沿って、ちょっとだけ海の中を走っている。工事大変そう。
当時の品川沖は遠浅の干潟で、そこに高架線を敷いたようです。
仕事で品川駅にも行きますが、駅から海が見えるイメージは全然ない。明治期の電車に乗ると「千と千尋の神隠し」っぽい感じだったのかな?想像すると楽しい。
そして平成の地図を見ると、JR線はふつーに街中を走っているように見える。埋め立てまくったなあ…。
戦前、晴海に万博誘致(1940年予定)があったことは知らなかったです。幻のオリンピック(1940年予定)はよく聞くけど。
古地図とともに昭和19年時点の航空写真も掲載されています。更地の4号埋立地と5号埋立地。うわあ、何もない〜。現在での晴海エリアと、豊洲エリア。凄い規模だな。これがまるごと万博会場になっていたかもしれないのか?
大正以降の都心における飛行場の歴史もおもしろいですね。軍用や飛行訓練学校など複数の飛行場があったけれど、最終的には羽田のみが23区内に残った唯一の飛行場。
羽田空港(東京飛行場)が正式開港する前に、法政大学の「青年日本号」が飛び立っています。これは内田榮造教授が海軍の外郭団体に依頼して調達した飛行機。内田教授って、要するに内田百閒じゃないか。そりゃ海軍にパイプも持っておろう。
都内にあった監獄の話しはもうちょっと詳しく知りたいな。監獄建築って全然残ってないんですよね。妻木頼黄(つまきよりなか、日本橋の人、辰野金吾に負けがちな建築家)が巣鴨監獄(現存せず)を設計したのは知っていたのですが、その跡地ってサンシャイン池袋なの?知らなかった〜。本ばっか読んでいるので、現実に疎いぜ…。
そういう意味でも、自分の行動範囲や興味が重なる場所が、特におもしろい。椎名町も戸山公園も月島も、昔のテリトリーなのでもっと知りたいな。
シリーズ全部、ざっと読んでみよう。