久しぶりに丸谷才一氏のエッセイを読み返した。
相変わらずうんちく含有量が高いなあ〜。
よくもまあこんな軽やかにに知識から知識へと
逍遥できるものだなあと、感動する。
『猫だって夢を見る』は、
雑誌「オール讀物」に1988年から1989年にかけて
掲載されたエッセイをまとめたもの。
以下、メモ
毛沢東はローマ字論者
知らなかった。
でも、ローマ字表記がないとパスポートとか大変だよね。
「英雄、色を好む」のルーツ
古代中国に「英雄、人を欺く」があり、
(英雄のはかりごとは奇想天外だ、くらいの意)
ここから多分「英雄、酒を好む」ができた。
中国にあるかどうかはさておき、歌舞伎には出る。
その後「英雄、色を好む」になったのでは。
という丸谷説はおもしろいけれど、
それよりも吉川英治への悪口がおもしろい笑
「ポトラッチ」
チヌーク語で「食物を供給する」「消費する」の意。
これが展開して「ふたつの部族が相互に敬意を表し合う」
「そのため浪費を競争する」という意味合いになった。
浪費を感謝やおもてなしと考えるか、虚礼ととるか。
ジャージー島
イギリスの端っこの島で、むしろフランスの方が近い。
戦略的意義は高くないものの1940年から5年間、ドイツが占領&死守した。
ヒトラーがイギリス本土を占領しているという言葉の響きにこだわったため。
ジャージー牛乳は美味い。
サラダ記念日は7月6日
七夕の逢瀬の前日。
文月や 六日も常の 夜には似ず 芭蕉
「鶴の一声」
というからには、鶴の鳴き声は一声二声と数える。
鈴虫の声は一振り、二振りと数える。鈴だから。
と、噺家の三遊亭金馬師匠の随筆にあるらしい。
ちなみに兜は一刎(ひとはね)、二刎
薙刀は一枝(ひとえだ)、二枝
アンディ・ウォーホルの遺産
収集癖があったのでガラクタが多数の遺品競売を
サザビーが行ったという「芸術新潮」の記事。
ミッキーの腕時計は2700ドル(35万円)
クッキー缶と塩胡椒入れが23100ドル。
ウォーホルだからこそガラクタに芸術価値(?)がついて売れたのでは?的な。
なぜ%は%と書くのか
100を崩して%にした(丸谷説)
Per cent のcpが%になったのでは(オール讀物・薬師氏)
などと侃侃諤諤やってる。
丸谷先生の日々は楽しそうだ。
永井荷風『濹東綺譚』
あれ?最近他の本でも読んだな(『うろん紀行』だな)
この主人公の名前・大江匡は、永井荷風の先祖に由来していて
自分の分身としてのネーミング、という話。
「美濃の系図買い」という言葉で若干の疑義を挟みつつ、
先祖の一人と言われている大江広元?最近も見たな。
鎌倉殿の13人だ!という自分周辺のちっちゃな感動が複数あった。