方丈貴恵の『時空旅行者の砂時計』を読みました。
第29回鮎川哲也賞受賞作で、作者のデビュー作。
バラバラ殺人や密室殺人、クローズドサークル、見立て等、
本格推理小説のお題に加えて
タイムトラベル(!)というSF要素がサービスされていて
これでもかってくらいの、てんこ盛りです。
ギャル曽根ちゃんの大食いチャレンジメニューみたいだ笑
というか、作風としては初期の西澤保彦を思い出しますね。
最近、読んでないなあ。
それはさておき、物語は現代から始まります。
愛妻が病気で死に瀕している状態の主人公・加茂さんが
トートツに「マイスター・ホラ」を名乗る砂時計に導かれ
(この一行に詰まったトートツ感たるや!)
1960年代の金田一耕助っぽい惨劇の現場に移動し、
にわか探偵としてお邪魔します、と。
なんだかんだで、タイムトラベルものが守るべき
制約とかも設けられていて。
トートツ展開にも理屈が通っていて。
その上で、
金田一的金持ち一族の惨劇と隠された過去と推理がある。
意外とちゃんとしてる笑
トンデモ設定は必須とは思わないけど
(ルール説明等が冗長なのが個人的にはひっかかる)
とはいえ面白く読めました。
こういう作風の人らしいので、今後の作品も期待したいなと。