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【読書メモ】2010年6月 ③

<読書メモ 2010年6月 ③>
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。


『彼岸先生』 島田雅彦
『退廃姉妹』の作者だな~と思って読んでみたけど、
なんだか作風が違うので戸惑った。
初期の作品で、夏目漱石の『こころ』をモチーフにしているとのこと。
「ぼく」の一人称の間は良かったけど、だんだん鬱陶しくなってきた。

(『退廃姉妹』は第17回伊藤整文学賞(2006)を受賞。
 戦後の東京に生きる姉妹の物語。
 メモにもありますが、『彼岸先生』の方が初期の作品で、
 ついでに第20回泉鏡花文学賞 (1992)受賞作。
 主人公「ぼく」が多摩川の向こう側に住む「彼岸先生」を観察する前半と、
 先生から託された過去日記の後半パート。
 雑誌『海燕』に二年に渡って連載されていたそうで、ページ数もなかなか。
 島田雅彦作品は他に『忘れられた帝国』も読んでいました。
 昭和30年-50年にかけての郊外の風景が「ぼく」の一人称で語られています。
 こちらも新聞連載だった小説で、細かい章立てが読みやすかったんですが、
 『彼岸先生』は後半、私が力尽きました。飽きた)


クライマーズ・ハイ』 横山秀夫
なぜか『ホワイトアウト』と混同していて、避けていました。
それは真保裕一だ。『奇跡の人』(全くおもしろいとは思わなかった)だ。
こちらは『震度0』(めちゃくちゃおもしろいと思った)である。
ということに気付いて焦って読んだ。
すごくよかった。
作者は群馬の上毛新聞で記者をやっていた人らしい。
舞台は日航機墜落事故の現場に近い群馬県の地方新聞社(前橋?)。
中年男性の嫉妬とか苦悩とか打算とかがうまい。
良い歳した男が、こんなに女々しいもんなんだなという発見が、
イラッとするよりスッキリする。

(『震度0』を読み終えた後の、“すごいものを読んだ感”は痺れました。
 しかもタイトルが秀逸。
 当時はまだ会社に入って数年の若手だったので、
 良い歳したオッサンの野心や懊悩の描写にビックリしました。
 ぜんぜん40歳になっても「不惑」じゃないじゃん!と。
 今ではすっかりオッサン側である)


『狼の震える夜』 ウィリアム・K・クルーガー
最後の犯人が出てくるところが、古典的ではなかろうか。

(「コーク・オコナー」シリーズと呼ばれるハードボイルド小説の
 第2作目。疾走した女性歌手を巡るミステリー。
 一作ごとに、主人公であるオコナーの家族の物語も絡むらしいので、
 シリーズ順に読んだ方が良さそう。
 と言いつつ一作目も、これ以降も読んでいないけど)



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