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コスモスの季節

先日祖母が亡くなった。

通夜当日、
懐かしい駅に降り立つ。
もう、二年ぶりかな。

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この踏切を渡った先が実家。
ココまでよく迎えに来てくれていた。

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防風林に囲まれているのが母方の実家。
この景色は、今でも小学校時代の夏休みの記憶そのもの。

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ただいま。
土間の香り。

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もう、このポストには祖母宛の
手紙は届かない。

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このハンドルも祖母に握られる事は無い。
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まだ、小さかった頃、夜中になったら、この窓から、
遠くの新幹線の通過を一緒に見ましょうねと誘われる。

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「ほら、パンタグラフ、青白く光るでしょう。
あれ、みるのすきなのよね」

ボクはまだ、窓の外を見るのに、背伸びが必要だった。

「21世紀になったら、おばあちゃん、
背中にジェットを背負って、びゅ~んって
大阪まで、飛べるようになるかな。」

って話をした。

とにかく、ハイカラを絵に描いたような人だった。



式の直前に式場のそばで撮影した、コスモス。

遺影写真のバックには、コスモスの季節ということで
満開のコスモスの花が。

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仕事が抜けられないので、ボクだけ、
通夜のみで帰路へ。

新幹線の、パンタグラフスパークを久々に見る。
いまだに、未来の乗り物だと感じる。
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新幹線の窓からの景色
暗闇の中、光の束として通り過ぎていく
遠くの田舎の方向を眺める。

さようなら。
ばあちゃん

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