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大平さんのシンプソンズ台本:シーズン3、第17話「大リーガーがやって来た!:Homer at the Bat」

シーズン3、第17話「大リーガーがやって来た!:Homer at the Bat」February 20, 1992
(日本初放送:1994年1月22日、録音日:1993年9月23日)

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台本の表紙から分かるように、WOWOW放送時には#13として放送されました。


<以下、ネタバレになります>


【画面】(台本上の通信欄)

・02:13 あちらの家はしめると自動的にロックされる
ホーマーが嵐の日に締め出された理由。

・03:03 計算を間違えているのかバットは10年もつと考えているのか不明
セリフの矛盾(=ホーマーのボケ)をどう解釈するか、翻訳家の徐さんが細かく分析。

・03:09 字幕「市ソフトボールリーグ初日 発電所vs警察署」

・04:28 ホーマー ホームラン

状況説明

・05:12 次々ホームランを打つホーマー
状況説明

・05:39 字幕「長者クラブ」

・06:35 原音は替え玉

吹き替えで「助っ人」になっている部分の注釈。

・07:13 字幕「野球カード大会」☆ホセ・カンセコ

・08:13 字幕「スティーブサックストリオ」(アウト可)

・10:12 プロテイド=プロテイン エレクトロは架空か?

脳神経強壮剤プロテイド・エレクトグロマグネティックを指している。

・14:22 病院
状況説明

・16:20 字幕「ミステリー・スポット」

・16:47 ☆サイン入りきらないのでアウト

フラッグの文字が映る時間が短いため、字幕がおさまりきらないので、画面にフラッグが映らなくなっても字幕が出ていてもよしとする業務連絡。

・18:58 モンティ=自分の手

・20:33 バーンズ「こういうポーズをとってその後手の甲をこうして次にこうやったらホームランを狙えというイミだ」「こうして頭をもたげてこのポーズをとったらこれはヒットでもこれをこうしたらその合図は解除のイミになる…」
ホーマーが上の空のシーン。
バーンズとセリフが重なるため、ホーマーのセリフは別録りとなったようです。


【音声】

・00:59 ドーナツ一気食いホーマー

ホーマーの息遣いも台本にしっかりメモされて収録に臨まれている大平さんです。

・01:12 冷静に対処するレニー
台本上「応急処置の表どっかに貼ってなかったっけ?」とあるところ、最終的な音声では「応急処置のやり方どっかに貼ってなかったっけ?」になっています。

・01:34 嫌味を言うレニー

原音では“Actually, it was.(素訳:実際にそうだった)”とあるセリフを、翻訳家の徐さんが嫌味っぽく「絶好調!(きつめ)」と訳されたものを、大平さんが「毎年だろ?」とアレンジ。
本企画で幾度もご紹介していますが、大平さんはご自分のキャラだけでなく他のキャラのセリフまで細かくチェックされ、ご自身の演出を加えられるわけです。演技の“演”は演出の“演”でもあると考えられていた大平さんはご自身のディレクター経験も踏まえた上で、出演者兼演出家であったわけです。
だから日本版シンプソンズは面白かったし(もちろん、そこに全員がプロフェッショナルの他の出演者の皆さん、演出家の春日D、翻訳家の徐さん、やる気溢れるWOWOWスタッフのみなさんの力も合わさって!)、大平さんが関わられる作品はみんなヒットしていたのです!

・01:39 思わせぶりなホーマー

台本上「秘密兵器があるんだよ~」とあるところ、大平さんによって手が加えられ実は秘密兵器があるんだよ~」になっています。
ホーマーの口パクピッタリに仕上げつつ、思わせぶりな雰囲気を演出されています。

・02:03 バートに秘密兵器をお披露目するホーマー

台本上「バートいい物見せてやる」とあるところ、最終的な音声では「バートいい物見せてやるになっています。
メモの“オフ”は、ホーマーの姿が映る前(オフ)にセリフを言い始めるためのメモ。

・02:16 避難するホーマー
台本上「そこで仕方なく金属板の板(a large piece of sheet metal)を雨よけに目に入った一番大きな木の下へ走って行った(長め)」とあるところ、大平さんによって手が加えられ「そこで仕方なくトタン板を雨よけに目に入った一番大きな木の下へ走って行ったんだよになっています。
大平さんが絵をしっかり確認された上で、ここは“トタン板”で行こう!と変更されたようです。
また、台本の(長め)との指示とおり、語尾の言葉を追加されています。

・02:40 ホーマーは木を切る

木を切るホーマーの声「ヘイヘイホーヘイヘイホー((C)北島三郎先生)」は、もちろん大平さんオリジナル!
こういうところでも大平さんホーマーの愛らしい雰囲気が絶妙に表現されていて最高!

・03:03 計算できないホーマー

元々のボケとしては「えーと30試合やるとして一試合10本で《 》3千本」ということで30×10=3,000にしちゃってるホーマーなのですが、大平さんのアレンジで「えーと30試合やるとして一試合10本で《そう》3本だ」30×10=30,000にしてホーマーのボケをさらに加速させています!

・04:08 ついにお披露目!ホーマーの秘密兵器

台本上「見て腰ぬかすな!マジックバットだ」とあるところ、大平さんによって手が加えられ「見て腰ぬかすな!ワンダーバットだ」になっています。
以降のセリフも原音に忠実な“マジックバット”ではなく“ワンダーバット”で統一されています。
サインペンの方と混同させないための配慮?

・05:02 名場面をスローでもう一度

大平さんがセルフスローモーションでセリフを吹き込まれています。
いつもより低音だから、ちょっと喪黒福造テイスト!ドォ~ッン!!

・05:33 チャーリーそれ持ってきちゃダメ!
台本上「俺は妹の足型」となっているところ、最終的な音声では「俺は妹の義足になっています。
原音では“wooden leg”なので台本のセリフは配慮からちょっと控えめのセリフにされていたようですが、結果的にはオリジナルを尊重したブラックなものになっています。

・05:52 S3#05『ホーマー辞典』以来の登場となるアリ
台本上「《 》お前のチームなどうちの戦士にかかったら腐ったブドウのように潰される!」とあるところ、滝口順平さんの手にかかると「《ハァーッ!》お前のチームなんぞうちの戦士にかかったら腐ったブドウのように潰される!」とこんなに憎たらしくなるんですから素敵!
滝口さんといえば実写の外画では数々の恰幅の良い悪役を演じて来られたことでも有名ですが、こちらでもそのお約束を外さない春日一伸Dのキャスティング!
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・07:51 エルヴィス邸の観光ガイド
台本上「ここがエルビスの娯楽室」とあるところ、最終的な音声では「ここがエルビスの娯楽室ですになっています。

・08:08 ドン・マッティングリー氏宅を訪れるスミサーズ
台本上ドン・マッティングリーさん?」とあるところ、最終的な音声ではドン・マッティングリーさんですか?」になっています。

・09:03 マイク・ソシア氏にお説教するバーンズ

台本上「もう一度逆らったら大リーグに帰ってもらう!」とあるところ、最終的な音声では「もう一度逆らったら大リーグに帰ってもらう!」になっています。
北村さんがバーンズの口パクピッタリに合わせつつ、大平さんが「弘ちゃんのバーンズはぴったり!」と絶賛されていた北村さんバーンズらしいセリフ運びに仕上がっています。

・09:31 ダリル・ストロベリー氏のホーマーと違う点
台本上「ランクが違うよ俺よりずっとでかいし速いし強いし入社したばっかりで俺より友達も多いし…」とあるところ、最終的な音声では「ランクが違うよ俺よりずっとでかいし速いし強いし入社したばっかりで俺より友達も多いし…」になっています。
大平さんが口パクピッタリに仕上げつつ、ホーマーの情けなさを追加した「さ」一文字分に詰め込まれています!

・09:38 初期の名セリフの1つとして挙げられることも多い、ホーマーとバートの会話

バート「情けねェー親父 なんでも必死こけばできない事ないって言ったの親父じゃん」→ホーマー「お前も大きくなったから言うけどあんなのはウソだ 何か得意なものがあったってお前以上にそれができる奴は五万といるんだ」→バート「分かった 諦めが肝心ね」
ちなみに、ホーマーのセリフの語尾「~んだ」は、台本からも分かるように大平さんによって手が加えられている部分。
また、最後のバートのセリフは原音では“Gotcha-- Can't win, don't try.(素訳:分かった 勝てるわけがない)”なのですが、翻訳家の徐さんのセンスで「分かった “諦めが肝心ね”」になるんですから素敵です!!

・10:17 バーンズが明かす脳神経強壮剤プロテイド・エレクトグロマグネティックの副作用
台本上「まれに巨人症になる事もあるがまず心配ない」とあるところ、最終的な音声では「まれに巨人症になる事もあるがまず心配ない」になっています。
北村さんの匠の技で口パクにバシッとハマっています!

・10:29 バーンズが用意しているトレーニング用ボール
台本上「スミサーズ スペシャル・ボールを」とあるところ、最終的な音声では原音に忠実に「スミサーズ メディシン・ボールを」になっています。
日本独自のアレンジをするときには大胆でありつつも、ここのようにあえてオリジナルに戻すセリフもあったりします。

・10:52 バーンズに尋ねるスミサーズ

台本上「100万ドルどうなさるんです?」とあるところ、最終的な音声では「100万ドルどうなさるんです?」になっています。
また、その後のバーンズのセリフは原音“Throw it in the pile, I suppose.”に忠実な「さあな札束に重ねてとくか」とあるところ、最終的な音声では「さあな政治家にでもやるかになっています。
10:29ではあえてオリジナルに戻したセリフもあったと思えば、ここでは日本独自のアレンジで、よりブラックに、よりバーンズらしく仕上げられていて・・・まさにエクセレント!
こういうところからも、制作スタッフのこだわりがセリフの端々にまで及んでいることがよく分かりますね。

・10:59 催眠術をかけられる選手たち

台本上「我々は優秀な選手だ」とあるところ大平さんによって手が加えられ_優秀な選手だ」に、その次の「絶対シェルビービルに勝つ」_シェルビービルに勝つ」に、また「それは無理だ 最高で100パーセント定義上それ以上の確率は誰にも保証する事はできない」「それは無理だ 最高で100パーセント定義上それ以上の確率は誰にも保証_できない」になっています。
大平さんがセリフ全体のリズム感を考慮された上でセリフを削ることを提案されたものと思われます。

・11:25 いいところをプロにとられるホーマー
台本上「俺がとるって言ったろ!」とあるところ、最終的な音声では「俺がとるって言ったろ!」になっています。
「~だろが!」表現は大平さんホーマーでお馴染みのセリフ運びの1つ。声の裏返し方も相まって悔しさが見事に表現されています。

・11:45 なぜ原発の仕事をしているか問われたマイク・ソシア氏
台本上「大リーグのプレッシャーにくらべたらこの位へでもない」とあるところ、最終的な音声では「大リーグのプレッシャーにくらべたらこの位へでもないになっています。

・12:30 自慢のバットが瞬殺されるホーマー

原音ではホーマーの悲鳴が入っている部分、吹き替え版では大平さんのアレンジで「アヤ!」との叫び声が。
その前に「大」とのメモもあることから、大きな声で吹き込むことをご自身で映像を確認されたときに決められていたようです。

・13:19 選に漏れたホーマーのため息

原音に忠実に、より残念な様子を表現する、大平さんの魂がこもった「オウ…」

・14:37 マイク・ソシア氏に声をかけるヒバート先生
台本上放射能汚染にかなりやられましたねソシアさん(原音:Mr.Scioscia)」とあるところ、最終的な音声ではせっかくのゲスト出演をより強調させて放射能汚染にかなりやられましたねマイク・ソシアさん」になっています。

・14:54 ヒバート先生に報告に来る看護師さん
台本上「ヒバート先生 ケン・グリフィーさんをすぐ診てあげて下さい 神経強壮剤を飲みすぎたんです」とあるところ、最終的な音声では「ヒバート先生 ケン・グリフィー・ジュニアさんをすぐ診てあげて下さい 神経強壮剤を飲みすぎたようですになっています。
言い回しの調整1つとっても、制作スタッフの細部までのこだわりを強く感じます。

・15:42 マージからの大人な提案を受けたホーマー
台本上「ああでも大観衆は見てない」とあるところ、最終的な音声では「ああでも大観衆_見てない」になっています。
大平さんの微調整でホーマーの口パクぴったりに。

・16:42 家族に活躍していないところを見られたくないホーマー

台本上「やめてくれベンチでボケッと座ってるとこ見たってしょうがないだろ」とあるところ、大平さんによって手が加えられ「やめてくれベンチでボケッと座ってるとこ見たってしょうがないだろになっています。
11:25同様、大平さんホーマーで印象的な「~だろが」がこちらでも。

・18:51 ピーナツ売りの華麗なピーナツ捌き

台本上、原音に忠実に「~はい頭あげて(Heads up!)」とあるところ、最終的な音声では「~はい頭気を付けてに。
例え単発のモブであってもセリフの細部まで一切妥協がありません。

・19:43 ホーマーの心の声
台本上「俺が出なくてもうちのチームの優勝だな 勝手にしてくれ」とあるところ、最終的な音声では「俺が出なくたってうちのチームの優勝だな 勝手にしてくれ」になっています。
大平さんホーマーのやさぐれたセリフ運び、必聴です!

・20:13 ホーマー喜びの叫び

ダン・カステラネタ氏のホーマーでお馴染みの“Whoo-Hoo!”、大平さんも「オッホー!」ととにかくパワフルにシャウト!大平さんならではの力強さですね!

・20:19 ホーマーに語り掛けるバーンズ

台本上「よしまず合図の確認だ」とあるところ、最終的な音声では「よしまずサインの確認だ」になっています。
古風すぎるバーンズらしさを演出するためにあえて「合図」という表現にされていたと思われる翻訳家徐さんの翻訳に、野球用語としてシンプルに「サイン」とした現場の判断。
野球よろしくそれぞれのポジションでスタッフのみなさんがベストを尽くし続けられていたことが分かります。

・20:33 例によって自分の世界に突入するホーマー

台本上「《 》何言ってるんだか全然分からん バッターなんだから打てばいいんだろ あー早く一発打ってビール飲みながらポテトチップ食いたい(長め) 《 》ポテトチップ…」とあるところ、最終的な音声では「《オッオ》何言ってるんだか全然分からねぇ~な バッターなんだから打てばいいんだろ あー早く一発打ってビール飲みながらポテトチップ食いたい 《ウム》ポテトチップ…」になっています。
大平さんの中にはホーマーは悪態をつくならこう!というイメージがしっかりあって、それが意識しなくても自然にセリフに溶け込んでいたのだと思います。

・21:03 案の定サインが全く分からないホーマー

台本上「は?」とあるところ、大平さんによって手が加えられ「ナンダ?」になっています。
オチのシーンは特に入念にセリフを練られる大平さんです。

・おまけ:メジャーリーガーたちの吹き替えの配役は以下のとおり
マイク・ソシア…伊藤栄次さん、オジー・スミス青森伸さん、ドン・マッティングリー広瀬正志さん、ロジャー・クレメンツ…中村大樹さん、ウェイド・ボッグス辻親八さん、ケン・グリフィー・ジュニア稲葉実さん、ダリル・ストロベリー青森伸さん、ホセ・カンセコ星野充昭さん、スティーブ・サックス…柴本浩行さん

普段のご担当キャラとの演じ分けにも注目です!




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