便利な配信サービスですが、後から観ようと楽しみにしていたのに、いつのまにか消えていてガッカリ!な経験をされた方も、少なくないと思います。ディズニー+で配信中のエピソードから、そんな恐れのある(かもしれない)エピソードを紹介します。
シーズン27、第5話「ハロウィーン・スペシャルXXVI:Treehouse of Horror XXVI」October 25, 2015

第一幕「死 そして生き返る:Wanted: Dead, Then Alive」
ミルハウスになりすましてバートを誘き寄せたサイドショー・ボブ。
24年(バートが10歳というのは一旦無視して)の念願叶い、ついにバートを殺害することに成功する。
しかし、なんだか物足りない気分のボブは、恐るべき作戦を思いつく。
第二幕「ホーマージラ:Homerzilla」
舞台は、昔の日本はスプリングフィールド県。
ある日、平和に暮らすバートとリサの前に現れたのは、あのゴジラ、いやホーマージラだったから、さぁ大変!
怪獣グッズを求めて来日したり、新宿西口思い出横丁に飲みに行っていたというエピソードを持つ、原作者のマット・グレーニング氏ほか、クリエーターたちによる怪獣・特撮愛炸裂の日本ネタたっぷりのお話。
第三幕「突撃! 超能力:Telepaths of Glory」
ひょんなことから超能力を手に入れたバートとリサ、そしてミルハウス。
例によって調子に乗るミルハウスはついついやり過ぎてしまい大暴走!そんな彼を止めたのは(やはり?)あの人物だった。
<以下、ネタバレになります>
・今回のカウチギャグは、シンプソンズの一番のイケイケ時代でもあった1991年〜96年にかけて放送され、シーズン4「ふたりの代理パパ」では本家公認パロディシーンも登場した「レンとスティンピー」の監督:ジョン・クリクファルセーが手がけたスペシャルバージョン。

フランク・グライムズの墓跡が登場したり、ラストには初期のハロウィン回の定番であったマージの番組開始宣言があったりと、ファン心をくすぐる演出が詰まっています。
なお、このシーンの音楽は、グリンチのテーマ曲「You're a Mean One, Mr. Grinch」をパロディしたもの。
さらには、バートが「珍犬ハックル」だったり、リサのマスクが「クマゴロー」だったりと、懐かしカートゥーンへのオマージュ(エンドクレジットからも分かるようにちゃんと許可を得ています)も満載です。
simpsons333.hatenablog.com
simpsons333.hatenablog.com
また、シーズン1からボブの声優を務める、俳優のケルシー・グラマー氏はまさかの展開に興奮したのだとか。
ストーリーは、シーズン11「Little Big Mom」(日本未公開)劇中のイッチー&スクラッチーのお話「The Tears of a Clone」(スクラッチーを仕留め終わって寂しくなったイッチーは、クローンスクラッチーを製造して永遠に仕留め続ける、というとんでもないお話)っぽい?
simpsons333.hatenablog.com
・バートの殺害に成功したボブがシーズン5「よみがえった男」よろしく美声を披露するシーン、今回の選曲はオペラ「セヴィリアの理髪師」より「私は町のなんでも屋」。

simpsons333.hatenablog.com
www.youtube.com
また、字幕版では文字数の都合で「ついに殺せた 不可能を可能にした」のみになっている替え歌ですが、原語では、「ルーニー・テューンズ」のバッグズ・バニーの宿敵で、いつもバッグスを食べるために命を狙っているエルマー・ファッドを引き合いに出しています。
悪者たちで溢れる画面には、ラス・カーギルが2017年に10年ぶりのドーム同窓会を開催する内容が書き込まれており、こちらはもちろん「ザ・シンプソンズ MOVIE」ネタで、劇場公開が2007年だったことにちなんだもの。
ホワイト・ジンファンデルは、カリフォルニアワインの1種として人気の高い、アメリカ独自のブドウの品種:ジンファンデルを使用した、黒ブドウを白ワインの製法で仕上げたピンク色のワイン。(前のシーンで飲んでるワインもそれか?)
禁酒法により、発展途上にあったアメリカ国内のワイン醸造所がほとんど潰された影響で、一度途絶えてしまったワインの歴史が復活したことにかけた、ボブらしい発言。
simpsons333.hatenablog.com
simpsons333.hatenablog.com
同名にはきかんしゃトーマスの曲(邦題:じこはおこるさ)もありますが、それとは別です。笑
www.youtube.com
www.youtube.com
simpsons333.hatenablog.com
・今回、大学で教授として教鞭をとっているボブですが、最後に朗読しているのは、難解な詩で知られるアメリカの詩人:T.S.エリオットの「The Love Song of J. Alfred Prufrock」。
舞台が日本という設定を守って、しっかりと「スプリングフィールド県」になっているわけですね。
ランプの魔神とハクション大魔王のハイブリットといったところ?
こんなに歴史のある製品だったのか。
simpsons333.hatenablog.com
・巨大鳥になっているアグネス・スキナーは、「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」のパロディ。
シンプ+日本の敬称の“さん”。シンプソンズ定番の文字ジョークが日本ネタなのも嬉しいですね。
・フリンク教授がホーマージラを見て言う、「あの大きさの生物なら自分の体重で潰れる」というセリフは、1954年の「ゴジラ」公開当時に実際に評論家から叩かれた内容にもあったもの。この辺りは、スタッフがそれを知っていて入れ込んだネタだと思われます。
ちなみに、フリンク教授のやられ方は、1969年に公開されたカナダのショートアニメ「バンビ、ゴジラに会う」のパロディ。
www.youtube.com
・いよいよ姿を現わしたホーマージラ。

ダン・カステラネタ氏によるゴジラ風の叫び声に、「D’oh!Jo!!」(「ザ・シンプソンズ MOVIE」のドーッム的なネタ)は最高。

(↑原宿:おもちゃやSPIRALさんで見つけて即買いした、「Hot Topic」版Tシャツ。)
simpsons333.hatenablog.com
次は、寿司ブリンキーという(いい意味で)イカれたグッズを生み出した、「Kidrobot」あたりで立体化来るか!?

・突如、ゴジラのリメイクネタに。
「数億ドル使って数百万ドル儲けましょ」って、怪獣・特撮ファンのスタッフからのリメイクの痛烈な風刺が炸裂!
実際はそこそこ稼げているんですが、身内(ハンク・アザリア氏、ハリー・シェアラー氏、ナンシー・カートライト氏)も出演している、1998年公開のエメリッヒ版ゴジラ「GODZILLA」に対してのメッセージのような感じも若干して、ヒリヒリします。笑

劇中広告でタイアップをするプロダクトプレイスメントにより「バズコーラ」を前面に押し出し、ただ研究者が嘆くという内容に、公開初日にしてお客は1人、ブックガイだけ。
しかも、そのブックガイも、スター・ウォーズの次回作(時期的に「フォースの覚醒」)の公開までの時間潰しをしているだけという始末。
simpsons333.hatenablog.com
・第三幕は原題、邦題ともに、1957年公開の映画「突撃:Paths of Glory」のパロディ。
また、ストーリーは、2012年公開のSF映画「クロニクル」のパロディ。

これ、アメリカの子供用泡石鹸「ミスターバブル」の、子供が泡の髭でおばあちゃんを驚かすという内容の、60年代に放送されていたアニメコマーシャルのパロディ。
なんでそんな前のネタを知っているんだ、バート!
www.youtube.com
・超能力を手に入れて調子に乗るミルハウス。
加減を知らないタイプの彼は、お馴染みの鬼畜モードに突入!そう、のび太的な。

・過去に肉体自慢をしていた、あの国の大統領が上半身裸で馬に乗って登場。
このシーン、別に名前を呼ばれているわけでも、何か発言しているわけでもないので、封印はされなそうですが、最近の一連の出来事でもはやこういうジョークに使う対象ではなくなりましたね。

simpsons333.hatenablog.com
simpsons333.hatenablog.com
エグゼクティブプロデューサーのアル・ジーン氏はすっかり世界共通の言葉になった「絵文字」をもじった「エモジーン」になっています。
・今回、グレイシー・フィルムのしーっ!の女性に注意されるのは、ホーマージラ。