JAWS DAYS 2026に向けて、個人的な想いを語るブログ第四弾です。
これまでの記事では、初心者トラックや何でも相談ブースなど、「参加の入口」をテーマに書いてきました。
今回は少し視点を変えて、トラックA・Bのセッション設計について、実行委員として何を考えていたのかを書いてみたいと思います。
実行委員長の清家さん自身が、
「なぜこのセッション構成にしたのか」
について書かれている記事があります。
まずはぜひ、そちらを読んでみてください。
この記事は、いわば設計者本人の視点です。
そしてこの記事は、
それを実行委員としてどう受け取り、どう形にしようとしたかという、もう一つの視点からの裏話になります。
これはJAWS DAYSの定義を語る記事ではありません。
JAWS DAYSは毎年、実行委員長と実行委員が「その年のイベントをどう作るか」によって姿を変えるイベントだと思っています。
だからこれは、「2026年のJAWS DAYSをどう解釈し、どう形にしようとしたのか」という、ひとつの裏話です。
「Mashup for the Future」をどうセッションにするか
今年のテーマは Mashup for the Future。
異なるものが混ざり合い、新しい未来を生み出す。
このテーマはとても魅力的でしたが、同時に難しいものでした。
テーマは言葉として理解できても、
「それをセッションとしてどう表現するのか?」
を言葉にすればするほどに難しさが出てきました。
例年のJAWS DAYSらしくない招待セッション
結果として、今年のトラックA・Bには例年とは少し違うタイプの招待セッションが並びました。
AWSの深い技術解説だけではない、
コミュニティの外側からの視点、
異なる分野との交差。
さらに、当初は
JAWS-UG以外のコミュニティにも参加する人達による、マルチコミュニティの話
というのも候補にでていました。
候補に挙がったテーマや登壇者はいずれもとても魅力的でした。しかし、正直に言うと、内部でもこう言われました。
「これ、DAYSでやる意味ある?」
セッションを言語化する中で、何度もこの言葉にぶち当たりました。
そして登壇をお願いした方からも、
「登壇はできるけど、何を求められているのか分からない」
「JAWS DAYSで何を話せばいいんだろう?」
というような率直な反応もいただきました。
これは当然だったと思います。
僕たちが伝えたかったこと
その時、僕たちは
「JAWS-UGの人が普段触れない分野の話をしてほしい」
ということを第一に伝えました。
そして僕たちは、
「普段触れないこと」に触れる楽しさを届けたい
という話をしました。
知らない分野の話を聞く。
知らない視点に出会う。
それって、めちゃくちゃ面白いんですよ。
そしてそれこそが、 コミュニティイベントの一番の醍醐味だと思っています。
だから、「普段触れないこと」に触れることにいかに価値があるか、いかに楽しいか、それを届けたいと思っている。
という事を丁寧に言語化し、伝えました。
つまり、僕たちが作ろうとしていたのは、
「良いセッションを集めること」
ではなく、
その年のDAYSという体験を設計することだったといえます。
だからこそ、トラックA・Bには
「ここでしか成立しない対話」
を置きたかったのです。
セッションを選んだのではなく、“意味”を選んだ
結果として、今年のトラックA・Bは少し不思議な並びになったかもしれません。これまでのJAWS DAYS、もっというといつものJAWSのイベントでは聞くことがない登壇者の方が並ばれています。
でもそれは偶然ではなく、
- 技術
- 人
- 分野
- コミュニティ
- AI
- 未来
それらが交差する瞬間を意図的に配置した結果でした。
例えばトラックA。ソフトウェア設計のお話をされる成瀬さんやセキュリティのお話をされる徳丸さん。お二人とも多くのイベントで講演をされる有名な方ですが、JAWSのイベントに登壇されるケースはあまりありません。
例えばトラックB。AWS向けのカスタムのチップを作られているアンナプルナラボさんや、データセンターを運用されているADSJさんはそもそもイベントで登壇されること自体がほとんどありません。
こんな凄い人達の、普段は絶対聞けないような話を聞けるんですよ?
JAWS DAYSらしいとからしくないとかはおいといて、ワクワクしませんか?
僕たちは、そのワクワクと、聞いたあとの「知らないことに触れて楽しかった」という感覚を持ち帰ってもらいたかったのです。
JAWS DAYSは毎年違っていい
そもそも「JAWS DAYSらしい」って何でしょうか?
僕は、JAWS DAYSには「こうあるべき形」はないと思っています。
毎年違う実行委員長がいて、
毎年違う実行委員がいて、
その年の解釈でイベントが作られる。
だから今年の形も、
来年にはきっと違う形になる。
でも少なくとも2026年は、
「混ざり合うことそのもの」を体験する
「知らないことに触れる楽しみ」を体験する
にしたかった。
それが、僕たちがセッション設計で向き合っていた問いでした。
もし少しでも「いつもと違う」と感じたら
もしあなたが今年のセッションを見て、
「いつものDAYSと少し違うな」
と感じたなら。
それはたぶん、設計が意図通りに届いている証拠です。
ぜひその違和感ごと楽しんでもらえたら嬉しいです。
そしてもし会場で
「これ面白かった」
「知らない世界だった」
そんなセッションに出会えたら、
きっとそれが
今年のDAYSが目指していた瞬間だと思います。