JAWS-UGの年次イベント、JAWS DAYSもいよいよ2026/3/7(土)に開催が迫ってきました。
ところで、JAWS DAYSに興味はあるけれど、「レベルが高そうで自分が参加していいのか分からない」、そんなふうに感じたことはないでしょうか?
今年僕はJAWS DAYS 2026の実行委員でセッション班をやっているのですが、せっかくなので今年のトラック設計について、僕たちセッション班がどんなことを考えたのかといったことをいくつかブログ記事として書きたいと思います。
第1回(2回目があるか分かりませんがw)は、「初心者トラック」についてです。
なお、多分に個人の感想や想いが強めの記事になっており、本当にみんなが同じことを思ってるかは保証しかねます。また、JAWS DAYS 2026実行委員会としての公式見解でもありませんのでその点はご了承ください。
初心者トラックを作った切っ掛け
昨年10月にセッション班が動き始めたとき、最初に昨年の参加者アンケートやそれに基づいた振り返りの資料などを確認しました。そこには
「レベルが高すぎて、何を見ればいいのか分からなかった」
というようなアンケート回答がありました。こういった声をよく耳にもしていたので、今年はこれを何とかできないかと思いました。
JAWS DAYSは本当にすごいイベントです。 第一線で活躍しているエンジニアたちが、自分の好きな技術を本気で語る場所なので、セッションの密度は高いし、熱量も高いです。
でもその熱さが、初めて来た人にとっては「入口が見えない壁」になってしまうこともあります。せっかく勇気を出して来てくれた参加者に、「自分にはまだ早かった」と思わせて帰してしまうのは、あまりにももったいない。
イベントとして成功しているはずなのに、誰かが入口で立ち止まってしまっているかもしれない。
そう思うと、ずっと心のどこかに引っかかっていました。
初心者向けを作りたかったわけじゃない
だから今年はセッション班の中で議論を重ね、トラックCを「初心者トラック」として設計しました。今年から会場が広くなったこともあり、トラックを増やせたというのもその後押しになりました。
ただ、「初心者」とは銘打っていますが、いわゆる「初心者向け」セッションを作りたかったわけではありません。
企業セミナーみたいに、
- 用語を丁寧に説明して
- 分かりやすく整理して
- 今日から使えます
みたいなことになると、これをJAWS DAYSでやる意味は無いと思います。僕たちがJAWS DAYSでやりたかったのは、そこじゃありません。
分からないことを楽しめる場所を作りたかった
JAWS DAYS 2026のメインテーマは「Mashup for the future」です。このテーマについては実行委員長の清家さんがブログを書かれるはずなので僕からは説明しませんが、テーマを決めるミーティングなどで彼が
「イベントで自分の門外漢の話聞いたとき、言ってることの半分も理解できないけど、
何か凄いことを話されているということと、楽しそうだということは分かった…という経験をした。
この、"分からないことを楽しむ"という感覚をみんなに味わって欲しい」
というようなことを言っていました。
これは僕も非常に共感しています。コミュニティに初めて来たときや先輩エンジニアの方達の集まりに混ぜていただいたときのことを思い出すと、そこでの話が全部理解できた記憶なんてほとんどありません。むしろ、
「何言ってるか半分も分からないけど、めちゃくちゃ楽しそうに話してる人たちがいる、この人達格好いい!」
その空気に惹かれて、気づいたら何度も参加していました。分からないことが分かるようになりたい、あの輪に加わって一緒に話せるようになりたい、そう思った当時の気持ちを思い出しました。
だから今回、登壇者のみなさんには少し変わったお願いをしています。
- 最初は初心者に伝わるように話してください
- でも後半は難しくなってOKです
- 置いてきぼりを恐れなくて大丈夫です
- むしろ“分からない”を楽しませてください
- そして、自分がこの分野を好きな理由を語ってください
理解度100%じゃなくていい、「なんか分からないけど面白かった」というのが次の一歩になると、僕は信じています。
技術紹介ではなく、“推し語り”のトラック
今回の初心者トラックは、JAWS-UGの専門支部のみなさんにお願いしました。
- 楽しく学ぼう!AWSとは?AWSの歴史入門 (AWS Academy)
- 楽しく学ぼう!EC2・コンテナ入門(初心者支部)
- 楽しく学ぼう!データベース入門(BigData-JAWS)
- 楽しく学ぼう!ストレージ入門(Storage-JAWS)
- 楽しく学ぼう!ネットワーク入門(NW-JAWS)
- 楽しく学ぼう!セキュリティ入門(Security-JAWS)
- 楽しく学ぼう!サーバレス入門(千葉支部)
- 楽しく学ぼう!認証認可入門(CLI専門支部)
- 楽しく学ぼう!AI・ML入門(AI/ML支部)
- 楽しく学ぼう!コミュニティ入門〜AWSと人がつむいできたストーリー〜(AWS Community Hero)
繰り返しになりますが、これは入門講座ではありません。それぞれの分野を好きになった人たちによる、本気の「推し語り」です。
JAWS-UG、ひいてはコミュニティというのは、
誰かが先生で誰かが生徒、という関係ではなく、
好きなものを好きだと言い合える仲間が増えていく場所だと思っています。
技術というのは、スペックだけで好きになるわけじゃない。誰かの熱量に触れたとき、急に面白くなる瞬間がある。このトラックは、その瞬間を作りたくて設計しました。
初心者だけの場所にはしたくなかった
実はこのトラック、初心者だけを想定していません。むしろ経験者にも来てほしいと思っています。
普段触らない分野の話を聞くと、当然分からないことが出てきます。でもその「分からない」が、新しい興味の入口になる。
AWSはサービスも膨大で、広大な世界がそこには広がっています。だからこそ、自分の世界が少し広がる瞬間がきっとあるはずです。
Mashup for the Future
前にも触れましたが、今年のテーマは「Mashup for the Future」。
異なるものが混ざり合って、新しい未来が生まれる。
初心者と経験者。 専門家と初参加者。 知らない分野と、いつもの分野。
その“混ざり合い”が自然に起きる場所を作りたくて、このトラックを作りました。
登壇されるSEC-JAWSの臼田さんが、このトラックの紹介動画を作ってくれました。最高の内容なので皆さん是非見てみてください。
🦈 JAWSDAYS 2026 動画リレー 🦈
— JAWS-UG (@jawsdays) 2026年2月17日
JAWS DAYSを盛り上げてくださる皆さまからのメッセージを順次公開しています。
今回は臼田さんから初心者レーンのご紹介です!
AWSはまだ不慣れで...と躊躇われていた方もぜひ!🥳
お申し込み:https://t.co/2s1h5TWgkl#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026動画リレー pic.twitter.com/FaQJ3BV7Ga
もし迷ったら、ここに来てください
JAWS DAYS 2026に来て、
「何を見ればいいか分からない」
そう思ったら、ぜひトラックCに来てください。
「レベル高すぎて何を見たら良いか分からないから参加はまたにしよう」
そう思ったら、ぜひ恐れず参加申し込みをして、トラックCに来てください。
そして、現地の熱気に触れ、他のトラックも覗いてみてください。
全部理解できなくても大丈夫です。きっと帰るころには、
「ちょっと面白そうかも」
「もう少し知りたいかも」
「また来たいかも」
「他の支部のイベントにも参加してみたいかも」
そんな気持ちを一つくらい持って帰ってもらえると思います。そして、これこそがコミュニティの入口だと信じています。
もし今年のJAWS DAYSが、誰かにとって「最初のコミュニティ体験」になるなら、それだけでこのトラックを作った意味があったと思っています。
会場のどこかで、きっと同じようにワクワクしている誰かがいます。みなさん、最初の一歩を踏み出してみませんか?