
鍋料理は時代を映す「鏡」である
サークル「醤油をこぼすと染みになる」は、12月31日のコミックマーケット107で『醤油手帖 醤油メーカーの鍋つゆ編』を頒布いたします。
鍋つゆです!
冬はやっぱり鍋ですよね!
鍋は料理の中では少し特殊な位置にあると言えるかもしれません。具材を鍋で煮込むというシンプルな構造のため、バリエーションが豊富で、カスタマイズ・アレンジも無限にできます。
その鍋ですが、ここ15年あまりでもっとも変化した料理ともいえます。家族の団らんを楽しむハレの日の料理といった、ごちそうのイメージだけでなく、一人鍋(孤食、孤鍋)や、栄養価の高いものをまとめて手早く取れるというコストパフォーマンスやタイムパフォーマンスに優れた料理というイメージも持つようになったのです。
いまやスーパーに行くと、電子レンジで調理するだけの鍋や、これを入れれば良いという鍋用野菜セットなどもあり、下ごしらえなどはほとんど必要なく、家庭で簡単に調理できるようにもなりました。
現代のコスパ・タイパを重視するニーズにもしっかりと答えている、鍋料理は時代を映す鏡と言えましょう。
そんな、令和の時代の鍋の強い味方が、そう、鍋つゆです!!
今回の醤油手帖では、鍋つゆを大特集してみました。

ラインナップを見てみると、あれ、あの鍋つゆがない……?
と思った方も多いかもしれません。
今回はただ単に鍋つゆを特集するだけでなく、「醤油メーカーが手がける」鍋つゆを特集したのです!
なぜ、醤油メーカーの鍋つゆだけにしたのか。
そのあたりはまえがきに書きましたのでご覧いただけたらと思います。ついでにいうと、前のエントリからここまでブラッシュアップしております。

ただ、どうしても、この鍋つゆについてはいろいろと語りたい! 業界的にもこれを外すわけにはいかない! ということで、ミツカンさんの『ごま豆乳鍋つゆ』は入れてあります。これだけ醤油メーカーの鍋つゆではない(強いて言うならポン酢醤油のメーカーの鍋つゆ)ということでご了承いただけたらと思います。
鍋には地域の食文化が表れる
では本文を少し見ていきましょう。まずはこちら。

はい、ヒガシマル醤油さんの「よせ鍋つゆ」です。
このよせ鍋(寄せ鍋)は、かなり地域性が出る鍋料理でもあります。だしに野菜や魚介、お肉を入れるだけと思いきや、入れる内容によって大きく差が出るのですね。
たとえば九州ですと鶏を使うことが多いですし、関東では白身魚のタラを入れます。北海道ではサケやホタテを入れますし、中部地方では木綿豆腐よりも絹豆腐が好まれます。もちろん四国では〆にうどんを使っていますね。
ヒガシマル醤油さんのある近畿地方では、当然、鍋にも淡口醤油を使っています。その淡口醤油ナンバーワンの会社がどのような鍋つゆを造っているのか、気になりませんか。
というようなことが書いてあります。
醤油メーカーは、地域の味の基本である「醤油」を造っていることもあり、鍋つゆにも地域の食文化が表れるのです。
醤油業界トップが手がける、個性あふれる鍋
他の鍋つゆも見てみましょう。
お次は、醤油業界ナンバーワンの規模であるキッコーマンさんの『濃厚豆乳鍋 コク旨鶏白湯』です。

キッコーマンなのに醤油ではなく、豆乳の鍋……? と思った方もいるかもしれません。実はキッコーマンは、世代によっては覚えていることが多いであろう、紀文の豆乳が子会社になっており、キッコーマン豆乳として販売されています。
そう、醤油だけでなく、豆乳でも圧倒的なシェア(50%超)を誇っているのです!
そんなキッコーマンが手がける豆乳の鍋(もちろん醤油も入っています)は、おいしそうだと思いませんか。おいしいんですよ!
そして。
キッコーマンさん、ヒガシマルさんに並んで日本のトップ醤油メーカーのひとつである、ヤマサさんも鍋つゆを手がけております。
今回紹介するのはこちら!

『粒々まみれる創作麻婆鍋つゆ』です。
ヤマサさんは、結構チャレンジ精神あふれるというか、創作系が面白くて好きなんですよね。醤油でも「鮮度の一滴」シリーズはもちろんのこと、最近では『醤湯(ジャンタン) 牛だし』『醤湯 海鮮だし』というちょっと面白い香味だし醤油を出されたりもしています。ロブション氏監修の『グルメしょうゆ』(終売)も好きでした。
それはさておき。
この麻婆鍋つゆは、粒々と書いてあるように、花椒と豆豉の粒がたくさん入っているのですね。
さらに、最近注目を集めている、おかずとして食べる「おかず鍋」としても楽しめます。麻婆豆腐をご飯にかけるように、この鍋をそのままご飯にかけて食べるのですね。これがまたおいしいの何のって!
というようなことがたくさん書いてあります。
醤油メーカーの鍋つゆ、気になってきませんか。
もちろん鍋つゆの話だけでなく、鍋コラムもあります!

この冬は鍋つゆで鍋を作ってみませんか?
量がちょっと……と思われるかもしれませんが、今の鍋つゆは、3〜4人前のものだけでなく、濃縮パックで1人分や2人分だけを作ることができるものもたくさんあります(いくつか紹介しています)。
紹介した鍋つゆが気に入り、おうちでの鍋の定番の一角、いわばマイ鍋のひとつに加えていただけたなら、とてつもなくうれしいです。もちろん、紹介した鍋つゆ以外にもおいしい鍋つゆはたくさんありますので、そちらを食べていただくのもいいでしょう。
つまり何が言いたいかというと、現在の鍋つゆは成長市場であり、おいしいし面白いし創意工夫に満ちているので、どんどん活性化していけばいいなということです。みなさま鍋を食べましょう!
というわけで、鍋つゆまみれの一冊『醤油手帖 醤油メーカーの鍋つゆ編』はA5版54P一部カラー、本文モノクロで1000円を予定しております。
12月31日 水曜日 東5ホール “ト”-66a 醤油をこぼすと染みになる
おそらく東5ホールの入口はいったところすぐでお待ちしております!
年末は忙しくてコミックマーケットに来られないという方は、通販をぜひご利用ください。メロンブックスさんで通販をしております!