昨日は予定していたとおり、王立図書館で昨日から始まったエクスポジションと、今だけ市民は無料で入れるミュージアムとなった旧証券取引所に行ってきました。
忘れないうちにメモしておこうと思う。
(もうすでに忘れ始めている・・・泣)
証券取引所の屋上からビール(これも無料)をいただきながら見た景色。
この頃はもう日が沈み始めてました。

証券取引所の建築には、当時ブリュッセルにいたロダンが属していた工房が参加しており、どの彫刻作品がロダンによるものかは記されているわけではありませんが、これ ↑ もロダンによるものだったりして…。
上述の2か所をまわるのに、順番として王立図書館に最初に行くのが都合がよかったので、まず図書館からスタート。
モノを知らないというのは恐ろしいことで、「15世紀以来のベストセラー」というエクスポジションのタイトルの意味もよく分からないまま、とにかく本を眺められるというのに惹かれて出かけたのですが、いやいや、それどころじゃないくらい面白かったです。
一般人としては私がほぼ一番乗りだったのではなかろうか。
会場に入ると、どうも関係者っぽい人たちが数人何やら話をしていました。
私が入ってきたのを見て、そのうちのひとりの男性が近寄ってきて、見る順路を教えてくれた上に、カンタンな解説もしてくれました。
その順路に沿って観ていたら、また近づいてきて、「今ドイツから同僚の仲間がひとり来ていて、彼女はあまり時間がないからカンタンな説明になるけど、もしよかったら一緒にまわりませんか?」と誘ってくれました。
これはものすごくラッキーなことなので、ホイホイとついてまわった私。
その男性はオランダ語圏の人だし、その説明を受けている彼女はドイツ人、だけど私に合わせてくれたんでしょうね、全部フランス語で説明してくれました。
とても親切、そしてそれだけじゃなくて、彼らのマルチリンガルぶりには「すごいな」と思わないではいられません。
(話の流れから、彼女の仲間で今王立図書館にいるのがミヒールという人であるのが分かった。写本のコレクションでは世界で3番目の図書館だから、きっとドイツから研究のために来ているのでしょう。)
で、昨日から始まったエクスポジションというのは、王立図書館所有のトマ・ア・ケンピスによるオリジナル本と20世紀に至るまでのそのコピー本の展示。
わたしなんて、トマ・ア・ケンピスって人のことすら知りませんでしたから。
で、彼が書いた書物のうちの「キリストに倣って」という本を中心に、オリジナルとコピー、そして現代語訳までが展示してあります。
説明は早口だったし、もともとの知識不足が致命的で、メモなどする余裕皆無でありました。
しかし、解説してくれた男性が自ら見つけ出した本も数々あり、そのパッションがビンビン伝わってきました。
キュレーターはヴィム・ドゥボスという人だそうで、「また来ます」と言うと、「わからないことや知りたいことがあれば、ヴィムを呼び出していいよ」とまで言ってくださった。
そんな恐れ多いこと、小心者の私にはできそうもありませんけどね。
トマの書いたものは、14世紀以降、あらゆる人の愛読書となってきた「生きるための指針」みたいなものだったんでしょうね。
豪華なものからそうでないものまで、何種類もありました。
これ、トマご本人のサイン入り、彼が亡くなるまで手元に持っていて、その後イエズス会の手に渡り、18世紀に王立図書館のものになったらしい。
まさしくエクセプショナル本。

ブルゴーニュ公爵豪胆公シャルルの妃、マルグリット・ドゥヨークの所持していたもの。

これはマリー・ドゥ・ブルゴーニュ→マルグリット・ドートリッシュ→マリー・ダングロワと受け継がれたもの。
↑ に比べたらすごく素朴。
(とはいえ、書物の価値って当時はものすごいものだったわけだけど)

15世紀

16世紀

17世紀


書物のカタログ
その値段がわかる

いろんな言語に訳されたものがいっぱい展示されていました。
うち、1965年に出た日本語版。
(ニッポン語で間違いないですよね、と不安そうだったので「間違いないです!」と不安を取り除かせていただきました。笑)

おおおおっと思ったのはこれ。
ヴィクトル・ユーゴーの孫ってイラストレーターだったんですね。
全然しらなかった。
ユーゴーの孫によるイラスト。

19世紀に流行ったネオゴチック

ソルベ夫人による寄贈

もっとあるんだけどキリがないのでこの辺で。
来月20日までやってるんで、また行かねば。
いくつか訂正するようなことをおっしゃってたので、変化もあるでしょうしね。
ドイツ人の彼女、彼女の専門分野はもっと古いものだそう。
とはいえ、こうやって見るのはすごくいい勉強になる、とのこと。
「エキサイティングですよね!」と言うと、「そうなの!」との返事でしたわ。
さて、旧証券取引所。
BeerWorldというビール博物館になったのは知ってたのですが、全く興味がなかったので昨日まで行くこともなく…。
しかし、せこい私の好きな「今だけ無料」(本来は17ユーロ、ビール1杯付き)に惹かれ、かつ地下はずっと見たかったので行ってきたのである。
地下の一部が既にミュージアムになってたことも知らなかった。
もともとここにあったフランシスカン修道院の一部が発掘されています。
証券取引所の裏側、グランプラス側です。
クリスマスマーケットの準備も進んでいました。
そういえば、今日グランプラスにクリスマスツリー用のモミの木が立てられたとニュースで読みました。
今年のモミの木はブラバンワロンの町から。

地下ミュージアムの主人公はこの方。
ブラバンのジャン1世

当時ここに埋葬されていたのは、この修道院の修道士たちとエリートたち。
この方もその一人。
詩人としても才能豊かだったそうで、この方の詩を歌にしたものが3曲、このフォトの楽器の弦に触れると聞けます。

いくつか地下で撮った他のフォトも貼り付けておく。





白雪姫のモデルになったという人について残る唯一の姿
金髪だったらしい


当時の石の仕事で使われた金づちの跡が残る

こちらもキリがないのでこの辺でやめておこう。
おもしろかったあああ…。
冬が近づき、もうすっかり冬眠モードのひきこもりオバサンであるけれど、やっぱりこういうところを訪ねるのはものすごく楽しいわ。
とても満足した水曜日であった。