本ブログ最初の炎上記事「成長したいエンジニアは良いエンジニアの本棚を真似るといいんじゃない? - Lean Baseball」が出てから10年*1が経ちました.
私, shinyorkeのブログ記事を始めとしたアウトプットをいつも応援してくださっている皆様, 誠にありがとうございます.
このエントリーはこのブログの10周年記念ポエムです.
技術ブログを10年続けて良かったこと
一言で言うと,
とにかく, 自分の為に書き続けた結果, アウトカムが生まれ幸せになれた事. 他人のため(もしくは会社のため)に書かなかった事も良かった.
でしょうか.
10年も同じ媒体(はてなブログ)で書き続けているのも驚きですが, (更新サボリ気味とはいえ)noteやQiitaにも書いてるのでよほどいいことがあったんでしょう(こなみ).
というエピソードトークやら何やらを好き勝手書きたいと思います.
shinyorkeは何故ブログを書くのか
過去にこういうテーマ(何故ブログを書くのか)でどこかで話したな?
と思い探したらありました(2021年のインタビューより).
週刊はてなブログさんの企画でやらせていただきました, その節はお世話になりました*2.
このときがブログを書き始めて6年(もうすぐ7年)のタイミング, そして今が10年なのでよく続いていますねと.
このインタビューは主にブログを書いている人(もしくはこれから書く人)向けのメッセージですが, このブログは私のブログなので「shinyorke的にどうだったの?」という話でちょっと掘りたいと思います.
好きだから書く
「好きこそものの上手なれ」
言ってしまえばこれです. 文章を書くのはプログラミングと同じぐらい好きです.
何だったらプログラミング自体「コンピューターと会話して最高の結果を得るための文章」ぐらいの気持ちでやってます.
文章を書き続けるのにはやはりネタが必要で, 普通の人はだいたいここで煮詰まるのですが,
仕事以外の「野球データ分析」「個人開発」を常にしているので、ブログのネタは常にストックされています(大切なので二度言いました)。
なので、ネタ探し・企画で苦労したことはありません。
はてなのインタビューで私はこう答えましたがこれは事実そうで, 「好きで書きたいことが山程あるけど整理する時間と書く時間のほうが追いついていない」ぐらいです.
ちなみにもっと付け加えると私のブログのネタは野球と個人開発以外にも,
- 読んで感銘を受けた本(主に技術書)の事を語りたい. 最近だと「「入門 継続的デリバリー」は継続的デリバリーを学ぶのに最適な教科書だった. - Lean Baseball」これがまさにそれ.
- 仕事や書籍, 個人開発で得た気づきや考察の言語化. IaC(Infrastructure as Code)への考察, キャリア視点でのポエムなんかがそれ.
- 年末年始や誕生日などの節目ごとの振り返り. 少なくとも12月, 1月, 9月(私の誕生月)はほぼこのネタで埋まる.
- (最近は消極的ですが)アドベントカレンダー*3
割と書く動機とイベントが多く, 「あーこのネタ書きたい!」みたいな事が思いつくのでやれちゃってる説あります.
全世界に公開して良い技術のメモ帳だから
「このブログはshinyorkeが『このネタは外に出していいや, 自由に使って』というノリで書いている全世界向けのメモ帳です」
これがこのブログおよび自分のアウトプット全体に対するスタンスです.
ちょっと前(2014年)ごろにふと、「エンジニアとして体験したこと、覚えたことを全世界に公開していいメモ帳として書こう」と思って、今のブログを始めました。
インタビューで答えたこの気持ちは今も全く変わっていません.
- よくあるハマりがちなポイント. 例えばCloudサービスの使い方, 例えばPythonのPandasのパフォーマンスチューニング*4.
- 技術書の感想とか考察. やはり技術書ってある程度高額なのと, そう何冊も読めない(私はどちらも該当しないですが*5)ので感想をメモとして共有すると良い感じに.
どちらもホットエントリーになったり, よく検索されたりしています.
言い換えると「メモとしてこれは有益である」って事なんでしょう(故に「全世界向けのメモ帳」だったりする).
何だったら私も何かのテーマで困って探した結果自分のブログに行き当たる事は数しれずあります.
2024年の自分が解決できなかったことが, 2021年ぐらいの自分のブログで既に解決していた, とか結構あります.
読んでくださってる皆様を救う事もありますが, 自分を救う事も多々あるので書かない理由が無いんですよね.
これも書き続ける理由です.
人生とキャリアに繋ぐアウトカムを得るため
「アウトプット(とにかく書く・出す)」じゃなくて「アウトカム(アウトプットした上で成果・利得を得る)」というワードがポイントです.
ブログを書き続けたから家が買えた...とまでは言いませんがそれに近いことが言えるぐらいのアウトカムが出たから.
前回記事で明確に言及しなかったのですが, 10年前の自分の人生のステージを考えると東京で家を買うという発想はありませんでした.
10年前のこのブログを書いてた頃は2社目の会社(日本のコンサル会社)を退職する直前でした(ブログを書き始めてから間もなくしてリクルートに転職).
その後の私のキャリアですが,
- 10年間で5回転職しながら給料が上がり続ける(下げたのは一回だけ)
- 仕事でのアウトカムの出し方を習得してコツコツと出世したりポジションを上げ続ける
- 上がった給料は(趣味を除いて)本とか技術関係の何かに時間と共に投資
という事をし続けた結果, 気がついたら現職でマネージャーをやり, うっかり家も買ってしまいました.
仕事でのアウトカムの出し方を習得の件がポイントで, 「仕事の中で学んだ」「転職先に強い人がいて真似た」事で習得したと同時に,
- ブログの反響やコメントから考察する
- 考察した結果を自分なりにまとめて次のブログに活かす
これの繰り返しで読者の皆様から学んだことが結構大きいなと思っています.
(詳細は言えませんが)ブログに対する感想は「これはあるある」的な共感コメントもあれば「俺は違う, この記事は間違ってる」的な批判コメントもありまが, この反応から学んで仕事や次のブログに活かせたりするんですよね.
ブログ, 登壇, 個人開発とアウトプットがたくさんある私ですが, 着実に読む人・ファンが増えた結果これがアウトカム*6に繋がり, ビジネスマンとしてのステージが上がって家が買えたのは本当に良い体験でした.
これからの技術ブログに言いたいこと
「技術ブログを10年続けて良かったこと」を書いてみましたが, これで終わると本当に自分のポエムで終わっちゃうので,
「個人・会社関係なく, 技術ブログに言いたいこと」をまとめてみました.
- まずは書き続けること.
- ブログ以外のメディアも合わせて頑張る.
- 他人(もしくは会社)の為に書こう, という考えは捨てる.
あくまで私shinyorkeの意見として読んでもらえればと.
ブログを書き続ける
月イチでも週イチでもいいですが, 「何かしらのアウトカム」をブログから得るなら書き続けろ.
「何かしらのアウトカム」は,
- 個人の技術ブログであればポートフォリオの一部として使う. その背景としては転職の時に優位にしたい, など.
- 会社の技術ブログであれば「エンジニア向けの認知向上」「採用における母集団形成」など, 「良いエンジニアを採用するための撒き餌」として機能させる(つまり今どきのDevRel*7っぽい活動).
とかそんな感じだと思います.
この辺の話で過去にも今にも色んな方から意見を求められたりアドバイスくれ, と言われるのですが(個人も会社*8も一応この分野の成功者ではあるので).
ワイ「で, ちゃんと書き続けることできますか? 何はともあれ(アウトプットを)定期的に出さないと意味ないですよ」
これはよく言っています, というか相談者の99%が(私の基準で)これが出来ていない*9印象すらあります.
「書く時間がない」「書ける人がいない」など, この話題を出すとこの話になりがちなのですが, だったらやらないで別の方法(転職エージェントに頼るなど)でやったほうがいいと思いますし, 無理にブログを書く必要は無いですよ, ぐらいの話もしていたりします.
「アドベントカレンダーがある12月だけ盛り上がって他の月は数本」みたいなのは勿体ないので, アドベントカレンダーをほどほどにしてでも書き続けましょう.
他のチャンネルへの挑戦
ブログのみならず, 他のチャンネルとクロスで活動して効果を最大化したほうがいい.
私の場合は明確に「登壇」がそれです. 文章を書く次くらいに人前で話す, 技術と野球のネタで笑いを取ることに命かけてやってます.
- ブログで書いていい感じになったネタを外部登壇で話す.
- 外部登壇で得た気付きからブログが爆誕.
これ両方ありますし, 結構放置しているポッドキャストから生まれた話もあったりします.
あと, 人や会社によっては「ブログ書くより動画がいい」とか他のチャンネルで利得を得るほうが良いケースもあると思うので, そうなったら素直に別チャンネルを本命にしてブログはその次(もしくはブログ自体をやらない・書かない)ぐらいがいいと思います.
ちなみに私はM3さんみたいな事(ブログもYouTubeもあって発信しまくっている)を個人でやりたいなあという構想があります*10.
他人の為の技術ブログはやらない
「会社のために書くぞ」みたいなブログはやらない, 「自分のために書いてかつオマケで会社が幸せになる」ブログが理想.
会社の広報やら偉い人が「ブログ書け!」みたいな推進をするのは皆さんよく見ている光景かなと思います.
私も過去にたくさん経験があります.
これは結構罠だと思っていて,
- 会社の場合, ブログ執筆にかける時間が業務か非業務か非常にグレーな扱いになる
- 加えて, 評価や給与査定に入るか揉める事に繋がる(これもグレーな話)
- 「ブログ書いて」と言う側(広報や偉い人)はミッションとして書いて欲しいと思うものの, 当のエンジニア(特に現場*11の人)は書いたところでミッションの達成にはならない*12. ブログ書く時間があったらISSUE片付けて一つでも多くプルリク出してデプロイすべき.
他にも一杯ありますが揉めるポイントのオンパレードです.
という私も会社のブログを書いていたりするのですが,
- 自チームのインターンの採用を有利に進めるため宣伝として書いた.
- 表彰(最近だとGoogle Cloud Partner Top Engineer 2024)の条件およびアピールとして書いた.
など, 「会社的なミッションと自分の要望を繋ぎつつ両者がハッピーになる営み」として書いたりしています.
過去に会社で書いた技術ブログの大半はこれかな...これぐらいの利得が無いと書く気も起きないというのが正直な所でもあります.
最初にも書きましたが, 自分のために書くほうが絶対幸せです.
結び
という訳でブログ10周年を記念して, 「書き続けて良かったこと」「技術ブログに物申す」的な事を書いてみました.
何かの参考になれば幸いです.
このブログは10年を経過しましたが, 今後もこのペースで書き続けます.
ブログとしての出口戦略はありません, というより「好きだから書いてる」ので必要性すら感じていません.
ブログを10年書き続け, 家を買い, 20年を迎えるであろう2024年には55歳になってそうな私ですが.
(よほどのイベントが無い限り)このペースでコツコツ書いていこうかなと思います.
最後までお読み頂きありがとうございました.
*1:今となってはこの初回記事, どういったモチベーションで書いたか覚えていませんが確かなのは私らしい言及だしこのブログらしいなって思います.
*2:何度か週刊はてなさんと企画でご一緒していますが, やっぱ面白いしやりやすかったりします. またお声がかかるようにアウトカムし続けたいと思います(というモチベーションも書き続ける源泉なのでしょう).
*3:イベントとしては好きなのですが, 「やって当然」みたいな風潮はどうにかなりませんかね.
*4:どちらも実際に執筆しているネタでよく読まれています.
*5:本屋でちょっと読んで気に入った書籍は財布を気にせず買う程度に好きです, なんだったら電子と両方買うことも多いです. あと会社の書籍購入補助みたいな福利厚生は滅多に使わず, ほとんど自費で購入しています.
*6:読む人やファンが増えることで, 自己紹介のコストが下がる(相手が知ってるからあまり名乗らなくても良い), 予めアウトプットが知れていると転職活動にも有利に繋がる等この辺が明確なアウトカムです.
*7:今どきの, と書いたのは前は自社製品のファン層と母集団を技術者目線で作るのがDevRelだった気がするのですが(今もこれはあると思う), いつの間にやら「技術者コミュニティの勧誘および採用活動の総称がDevRelである」みたいな感じにすり替わってるぽさあり違和感を感じます. 後者も確かにDevRelなのかもですが.
*8:会社の技術ブログ立ち上げと立て直しは嫌と言うほどやって成果も出したので.
*9:故に相談に来るとは思ってますが, せめて最初に数本出してから言ってくれればいいのにと思うことも結構あります. やる前から言われても的な.
*10:全部は読めていませんがただただ素晴らしいと思います.
*11:プロダクトチームでも横断組織でも製品のコードを書いたり開発・保守している人を指す. あとこういう人じゃないとリアルなブログは書けないんですよね.
*12:例外としてDevRelとしてフルタイムで働いている人はそうならないと思います, そもそもDevRelの仕事の一つかなと.