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書評掲載(11/4)『経済とイデオロギーが引き起こす戦争』

大変ご紹介が遅くなりましたが、この度、岩田規久男先生のの書評を『週刊金融財政事情』2025年11月4日号に掲載していただきました。是非ご一読いただければ幸いです。オンラインでは有料ですが読めますので、ご関心のある方はこちらからどうぞ。

『経済とイデオロギーが引き起こす戦争』 | きんざいOnline

2025年は戦後80年の節目の年でしたが、何故、日本が悲惨な戦争に向かっていったのか、日米開戦は果たして避けられないことだったのか等、戦争と経済に関するこれまでの常識を覆す素晴らしい研究です。

戦争の研究書といえば、政治学などの観点から開戦に至る経緯を分析した本や軍事戦略を分析した本が中心で、経済学的なアプローチの研究は多くはありません*1。本書は戦争が起きる原因を、経済的利益と戦争を支持するイデオロギーから説明しています。

第一次世界大戦に民衆が熱狂した理由、プーチンの戦争をどう読み解くべきか等、世界的に地政学的な緊張が高まっている今だからこそ知りたい話題を、著者ならではのデータに基づく経済学的分析で鮮やかに読み解いています。本書の白眉は、しばしば誤解されがちなハルノートの実際の意味を丁寧に分析し、日米開戦の謎を扱った第3部でしょう。本書の分析は、1920年代に早くも日米衝突の危険を予想し、植民地を放棄し貿易立国を目指すことこそ日本の繁栄の道だと喝破していた石橋湛山の分析を現代によみがえらせるものです。

なお、『経済とイデオロギーが引き起こす戦争』の書評は、すでに田中秀臣先生吉松崇先生原田泰先生、等の素晴らしい書評が出ていますのでそちらも是非ご覧ください。今年のベスト経済書に自信をもって推薦したい一冊です。年末年始の読書に是非ご一読ください。

*1:例外は、戦争のもたらす経済的影響などを分析したポール・ポースト『』や、ゲーム理論的に戦争を交渉の決裂として分析しているクリストファー・ブラットマン『』などがありますが、本書の視点はそれらとも全く異なる新しいものです




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