
写し四国とは四国八十八ヶ所になかなか行けない各地の庶民が江戸時代中期以降から近代に至るまでに全国各地に創設した霊場のことです。
現在でも活発に活動している霊場もあれば、文献を探して存在を知る霊場もあり、また、文献にもなかなか載っていない地元民の一部の人たちしか知らないような霊場もあります。
全部で何ヶ所あったのかというのは正確にはわかっていないようです。
こういった霊場はその内、完全に忘れ去られ、その存在を知る人もいなくなってしまいます。
全国から情報を求む
愛媛大学 四国遍路・世界の巡礼研究センターでは、そういう埋もれた写し霊場を掘り起こすために誰でも自由にマップに投稿できるシステムを公開しています。
アカウントを作り、ログインするとマップに書き込めます。88の内、1ヶ所しか知らない場合でもOKです。
遍路や地域の歴史研究の専門家ではなくても大丈夫です。誰でもOKです。
このトップページに、
との案内があります。国内外とあるように日本以外の霊場の情報を記入しても良いです。
私は台北新四国八十八ヶ所霊場の現在の札所石仏マップを投稿しました。
日本以外にあった写し四国霊場
台湾にあったという話はこのブログで何度もお話ししていますが、台湾には2ヶ所ありました。台北と花蓮です。
どちらも当時札所となっていた石仏の一部が現存しています。
花蓮では吉野村真言宗布教所というお寺の境内を囲むように石仏が配置されていました。ここは現在は吉安慶修院という観光名所になっており、石仏はまとめられ安置され、遺失した石仏も新たに造られています。
台湾以外にも日本が過去に統治していた朝鮮、満州、関東州、南洋諸島にも実は写し四国霊場がありました。
現在の韓国・北朝鮮である朝鮮では釜山新四国八十八ヶ所、仁川新四国八十八ヶ所など少なくても9ヶ所。
現在の中華人民共和国である満州、関東州には蟠龍山新四国八十八箇所など少なくても2ヶ所。
南洋諸島は現在のパラオやミクロネシアなどの国ですが、こちらはどこにいくつあったのは不明です。
これらの現在は外国となっている国に残された写し四国霊場の情報は非常に少ないようです。今後の研究に期待したいと思います。
あるいはもしご存じの人がいましたら、ぜひ投稿してみてください。
あなたの情報待っています

ぜひ「みんなの写し霊場マップ」を活用してみてください。
これは愛媛大学の今後の研究に使われるとともに、多くの人が情報を共有できるので、写し靈場を巡拝する人も増えると良いなと思います。