家で仕事する日だったので、長々と記者会見を見てしまった。久しぶりにすごいの見た。
いつも通り、この手の話題に触れる時のお決まりで企業のリスクマネジメント、レピュテーションマネジメント、クライシスマネジメントについて書く。所属タレントの反社会的勢力との付き合い、金品のやりとりについては本エントリの判断外とする。
- 作者: 大泉光一
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会見の流れ
全部で5時間、すごく長いので最初にまとめ。どんな流れかをお分かりいただくためにツイートを貼っていく。なお、オレはさすがに2時間半で離脱した。
【吉本会見まとめ】
- YesかNoの質問にYesでもNoでもない回答をする
- 困った質問を副社長に丸投げ
- 話の要点が不明確。言いたい事が分からない。
- なぜか突然泣き始める。
- カンペをずっと見て話す
- 自分の言った内容(パワハラ)は全て冗談だった
※お手本のような炎上会見
なんで14時会見かって言うと、自民党総裁記者会見にぶつけたのだな。行く記者は違うけどTVは両方いっぺんに流せないしな。
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) July 22, 2019
処分の撤回w
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) July 22, 2019
7月18日に宮迫・亮さんに「引退か契約解消か」を選んでください、と連絡した理由について。
— 西山里緒 / Rio Nishiyama (@ld4jp) July 22, 2019
「新たに反社会的勢力とのかかわりについての記事が出ることが予定されていたため」と明言。#吉本興業 #謝罪会見
親と子の仲直りの手打ちやと収めるんだったら反社会的勢力的だな。
— leonardo (@masumind) July 22, 2019
「テレビ局は株主だから」は、もし会見をやると放送時間で局に配慮が必要になるということを言いたかったんだ……という体裁にしたのか。
— ǝunsʇo ıɯnɟɐsɐɯ (@otsune) July 22, 2019
これは弁護士らしいセンスだなぁ。
(印象改善の手としてはだいぶ苦しいとは思う) https://t.co/LJmtcwG8A6
吉本の会見は前置きをダラダラと長く続けることによってインタビュアーを疲弊させようとしているのではないかと疑うくらいには長い。まず結論から言って欲しい。いま主張してることは全部pdfにでもしてネットにアップしといて
— 篠原修司@福岡 (@digimaga) July 22, 2019
泣く場面か?ここ
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) July 22, 2019
ここまで結局ダラダラしゃべってるだけで、会社として対反社対策をどうするのとか、所属タレント(しかも契約書を交わしていない)への恫喝とか、何一つ具体的な事は言わずに、
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) July 22, 2019
「以上の通りコンプライアンスの徹底に努め」
って何の冗談だよ。
会長社長50%減俸ww
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) July 22, 2019
減俸は「げんぼう」じゃなく「げんぽう」って読むんだよ、弁護士さん教えてくれなかった?
最初の質問が所属無しで「リポーターの」で吹いた。どこのだよw
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) July 22, 2019
吉本の顧問弁護士と岡本社長の会見、気になって見てるが、これはやばいな……亮が錯乱していたと纏めるとか、宮迫や亮が暴いた内容には何一つ触れない点とか、ヤバ過ぎるだろ。んで、宮迫と亮を許して終わり、家族だという思いを伝えるコミュニケーションが足りなかった、とかヤクザの手打ちか。
— 永觀堂雁琳(えいかんどうがんりん) (@ganrim_) July 22, 2019
「テープ回してないんだろうな」
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) July 22, 2019
「冗談で言った」
笑えない。笑えないくらいお笑いの会社のトップが分からないっていうのがすごい。
会見を乗り切るだけなら、このダラダラ引き伸ばし作戦で質問者を疲弊させるのもいいけど、吉本にはいろんなプロジェクトで国とかから金が入っているわけで、プロジェクトの中止・見直し・金の引き上げとかが発生しかねない。そこまで想像していないなら社長はもちろん、顧問弁護士の能力不足。
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) July 22, 2019
弁護士もダラダラ会話形式かよwww
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) July 22, 2019
反社スポンサーの話はITmediaさんか……ネットメディア系が聞くしかないんですかねえやっぱり
— toya(概念その他) (@toya) July 22, 2019
ITメディア:反社(CARISERA)がスポンサーについたの事実?
— 篠原修司@福岡 (@digimaga) July 22, 2019
吉本:事実じゃないです。イベントは吉本じゃなくて都内のイベント会社がやってた。吉本はタレントを出しただけ。イベント会社が反社じゃないのは確認してます。ただスポンサーまで調べてなかったのは判断甘かった。これも減俸処分の理由
吉本興業弁護士から在京・在阪キー局は株主という発言は、生放送で会見をするならば、時間を考える必要があるという理由で、という事だけで終わってしまったけれど、それで終わり?反社会勢力のイベントスポンサーの件も、イベントのスポンサーの一つが反社会勢力のフロント企業だったと。
— コピログ (@copylog) July 22, 2019
スポンサーとは金のやりとりあるよね。なんで反社チェックしないのよw
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) July 22, 2019
記者:恫喝してるの?
— 篠原修司@福岡 (@digimaga) July 22, 2019
吉本:反省してる
記者:じゃ、やってたのね?
吉本:若い頃はやんちゃしてた
記者:いまは?
吉本:部屋でひとりでいるから・・・
「反省するところ」で乗り切る作戦
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) July 22, 2019
— usahana (@usahana45) July 22, 2019
この会見はなんなのか
吉本興業は上場廃止して株式非公開会社になっている。最新ではないと思うが、吉本興業株式会社の株主構成比率はこのツイート通り。宮迫・亮会見でも出ていたが、確かに在京5局在阪5局は株主である。
実は2017年4月に発売した メディアの敗北 アメリカも日本も“フェイクニュース”だらけ https://t.co/6ZhsvG9vMg で吉本もジャニーズも支配構造の問題も書いていたのですね。 一部掲載 pic.twitter.com/DvCPxnzm7W
— 渡邉哲也 (@daitojimari) July 21, 2019
株式を非公開化したので上場企業のように株式市場での評価は行われない。しかし業界的に割と独占的で、なおかつバックには大手メディアがついている。
一方で、万博や五輪や教育など複数の事業で国などの金が入っている。
えーっと、この会社が教育に参入するんでしたっけ?! https://t.co/IrQPwaxsym
— Jun Seita, MD, PhD (@jseita) July 22, 2019
私が知りたいのはですね、反社会的勢力との関係です。この人らの会社、NTTと組んで教育事業に進出するとかで国から100億円もらうんですよ。反社会的勢力とみっちり繋がってるらしき会社に税金投入されるのはええんか?てこと
— ぬえ (@yosinotennin) July 22, 2019
まず反社会的勢力の排除というコンプライアンスの問題。社長は何度も「10年来きちんとやってきている」と繰り返していたが、ではなぜスポンサーに反社のフロント企業がいるのか。
加藤浩次が辞めるか松本人志が辞めるか、吉本のお偉いさんが辞めるとか、話がそれてる気がする
— せこむまさだああ (@sekomumasadarr) July 22, 2019
1番重要なのは「CARISERA」という詐欺グループが、入江が闇営業持ってくる前に、なぜ吉本のスポンサーについていたのか明らかにする事なんだって
芸人と役員の辞める論争はそれからでいい#スッキリ
所属タレントが闇営業で勝手に反社と付き合ったというのとは桁違いの問題である。
一部二部上場企業やその系列・子会社・孫会社だと、従業員は反社との取引はNG,きちんと調べろって習うと思うんだが(新興市場上場は知らん)、TV局って上場企業なのに緩いのね。
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) July 21, 2019
なんで上場企業がそういう教育をするかと言えば、法令違反のケースもあるし、企業が社会的に死ぬ可能性もあるから。
きちんとやっていたら反社のフロント企業をスポンサーにして金を貰うはずがない。まずこの一点で、まるで答えは無かった。TDBとかTSRからレポートを買えば資本関係、取引関係のヤバさはわかる。オレも反社ではないけどかなりグレーな会社から逃げたことはある。軟禁されたけどw
二点目、会見するなら引退や契約解除とか「やめさせる力ある」など恫喝・パワハラをしていた件。
岡本社長「今は(社長室に)一人でいるので(恫喝は)ないと思います」
— 浦島もよ (@monoprixgourmet) July 22, 2019
すげえ、アホだ。
契約書を交わしていないし、処分の撤回と言ってもタレント側が戻らなかったら「彼らの選択」といって責任を転嫁することもできる。残るなら残るで飼い殺しできるし、飼い殺ししても外部からは分かりにくい。やり口が反社である。
細かい点を言えば、所属タレントの呼称が「宮迫君」「亮君」「松本さん」「さんまさん」なのは社長という立場としてどうなのか。契約を解除した(契約書無いのになw)宮迫氏についてはすでに外の人なので「宮迫氏」「宮迫さん」だろうし、所属タレントの「亮君」「松本さん」「さんまさん」ではなく呼び捨てが適当。あれですよ、新入社員に電話の取り方を教える時に最初に教える内容。
スッキリで加藤浩次氏が(経営陣の顔ぶれが)このままなら辞めると言った危機感に対し、まったく応えることができていない。
加藤浩次 スッキリでの発言
— ボン (@ska_m0) July 22, 2019
「下の者は会長社長をみんな怖がってる!みんな我慢してる!我慢して頑張ってやってきてんだよ!
取締役が変わらないなら僕はこんな会社にはもう居たくない!こんなトップの会社なら僕はもう辞めます。」#スッキリ #加藤浩次 #吉本興業 pic.twitter.com/dTRerPMdxq
宮迫・亮会見から時間があったこともあり、法務担当の若い弁護士ではなくクライシスマネジメントの専門家を入れて対策しなかったのも舐めている、状況を把握できていないと言える。日大やNGTの前例を見ていなかったのか。
ということで、今回の会見は火に油である。非上場企業ではあるが、会長・社長の減俸50%で済む話ではない。国などと進めているプロジェクトなども中止・見直し・資金の引き上げがあってもおかしくないし、上記株主から取締役の解任動議があってもおかしくない。解任動議についてはあるべきで、起こらないとしたら在京5局、在阪5局のコンプライアンス体制にも疑問がつく。
まだ今後の動きが読み切れない部分はあるが、このまま推移すると長期的には事業に影響はあるだろう。ちょうどジャニーズ事務所に公取委の注意が入ったこともあり、ヘタにタレントにプレッシャーを掛けると別の問題が噴き出す可能性もある。そういう意味では日本大学と同じパターンになりうる。
