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保護猫をもらって1年経った

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2024年3月12日に保護団体から2匹の猫を譲り受け、丸1年が経った。私も同居人も猫を飼った経験はなく、飼い始めて1ヶ月ほどは何をするにもおっかなびっくりで、抱き上げるのも恐る恐るといった具合だった。

私の実家には犬がいたので、家の中を小さな毛むくじゃらの四つ足動物が周回している光景はきっと懐かしく感じるだろうなと予測していたが、猫と犬とはまるで違う。歩き方も犬はトテテテと軽く宙を飛び上がるような感じだが、猫は音を立てずにゆっくり、なめらかに歩く。犬は常に笑っているが猫は真顔。佇まいも、犬は「犬いるなあ」という存在感があるが猫はインテリアに馴染んで溶け込む。犬は体に芯があって抱き上げやすいが、猫はグニャグニャしていて手から滑り抜ける。わきの下に手を入れて持ち上げるとどこまでも伸びて怖い。

我が家に来た白いほうの猫は、千葉のどこかで多頭飼育崩壊状態になってしまった高齢者の家からレスキューされて保護された。黒いほうの猫は農家の庭先で母猫と兄弟と一緒に暮らしていたらしい。そこから何の因果か、遠く離れた我が家にたった2匹で来てくれた。トイレの粗相をしたことはただの一度もなく、爪とぎも所定の場所でしかやらない、なんとも品の良い子たちである。私は家をめちゃくちゃにされることを覚悟していたので、ちょっと拍子抜けだった。

譲渡会に初めて出向いたとき、私たちの意中の相手は彼らとは違う猫だった(今となっては顔も名前まで思い出せない)。保護団体のインスタを誇張なしに1日50回は見に行き、この子たちに面会させてもらって、ピンときたらお見合いを申し込もうねと話し合っていた。譲渡会場に足を踏み入れ、スタッフさんにこんにちはと挨拶をし、入口のすぐ横に設置されたケージにいたのが今我が家にいる猫とその兄弟たちだった。

ほとんど初めて生で見る子猫の可愛らしさは衝撃的だった。私たちは意中の猫がどこにいるのかも分からないまま、その入口横のケージのなかのいたいけな子猫たちに夢中になり、かわいいねかわいいね小さいねかわいいねと繰り返した。スタッフさんは3匹抱かせてくれ、両手に収まるようなサイズの小さい命に私はなぜか号泣しそうになった。

1匹、際立って容姿の整った猫がいた。黒白のきれいなハチワレで鼻に模様がない、まるで既製品のイラストのような猫だった。私はその猫を抱かせてもらってすぐさまメロメロになった。猫はもじもじと嫌がるように身をよじり、私の膝の上からなんとかケージに戻ろうとする。嫌だよねえ、ごめんねかわいいねと言いながらスタッフさんに猫を返し、そしてスタッフさんが私から猫を受け取ってケージに戻そうとしたとき、その猫がシャーッ!と威嚇の声を出してケージのなかの他の猫の頭を次から次へバシバシとしばき始めた。

全員一瞬目が点になり、そして爆笑に包まれた。最初に叩かれた黒い猫は半目をシパシパさせながら抵抗することなく、えっ(涙)なんかわかんないけど叩かれてるぅ(涙)みたいな表情でなすすべなく叩いた猫を見上げていて、我々もスタッフさんもしばらく笑いが止まらなかった。私がユーチューバーや動画編集者だったなら「唐突な暴力!!」とギザギザの吹き出しで大きくテロップを出したと思う。そして次々にしばかれた猫たちは全員隅に追いやられて団子になってニャーンニャーンとか細く鳴き、ケージのなかは一時騒然となった。 なすすべなくしばき倒されて半目になっていた黒い猫と、団子になっていた白い猫たちの片方が今うちにいる猫だ。

同居人はあのときすでに恋に落ちていたらしいが、私はケージにいた(突然同室の仲間を次々としばき回した猫を含む)4匹が4匹とも可愛かったので、どの子にも決められなかった。結局ほかの猫を見せてもらうことなく私たちは会場をあとにして、可愛かったね、でも決められないよねと出口のない話し合いを繰り返した。

そうこうしているうちに、あのバシバシ叩いていた容姿のよい猫が貰われ、もう1匹の猫も貰われ、叩かれて半目になっていた黒い猫とケージの隅でニャーン💦となっていた白い猫が残った。私たちはもう一度譲渡会に出向き、開始直後の賑やかな会場内で脇目も振らずに2匹のもとへ行き、譲受を申し込んだ。

我々は籍が入っていないいわゆる「同棲カップル」で、かつ今後もそれが変わる予定はない。世間から見た信用度に難があることは承知しており審査がどうなるか不安だったが、いろいろなやりとりを経たうえで無事に2匹を貰い受けられることになった。

これからは猫のいる生活が向こう10年以上は続くことになる。私は内心少し不安だった。自分が猫を疎ましく思ったり、うまく世話ができない日が来るような気がして怖かった。実家に犬はいたけれども食事も散歩も通院も親がメインで、私が主体性を持って世話していたわけではない。そういう不安が少しでもある人は生き物を飼ってはいけないんだろうなと今でも思う。しかしながら同居人が「おれは1人でも飼う」と言ったので、そうですか、と腹を括ったのだった。

2匹は我が家に来る直前に体調を崩したためトライアルの開始が1週間延期になり、そのときの悲しみといったら良い大人なのに涙が出るほどだった。そして2024年の3月12日、我が家に猫がやってきた。

 

猜疑心に満ちた目の猫と心を閉ざした猫、我が家に来た当日

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かと思ったらすぐケージから出てきて人間の横に座った猫、小さい!(号泣)
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朝お化粧してたらようすを伺いにきた猫、小さい!かわいい!(大号泣)
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そびえ立つ猫
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足に足をくっつけて寝る猫 飼い主号泣😭
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飼い主の臭いスリッパを枕に寝る猫
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白目をむくほどリラックスして寝る猫
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身体の一部をくっつけて寝がちな猫、猫を飼うと着られなくなる黒いスウェット(汚い)
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猫がいる家
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ばんざい猫、毛がまだホワホワ
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床に落ちている猫
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信じられないほどあざとかわいい猫
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箱入り猫(汚い窓)
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ホットカーペットお気に入り猫
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寝起きの飼い主の肩に乗ってくる猫

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同居人が買ってきたまたたびオモチャでガンギマリになった猫、このあとすぐにオモチャは捨てた(怖くて…)
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小さい前歯を見せてくれる猫

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虚無舌ペロしてくれる猫
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見下してくれる猫
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横顔が美しい猫
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バックハグいちゃつき猫
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かまどとみくのしんと雨穴の記事を興味深く読む猫
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気に入りすぎてTシャツにもした写真。2人の顔立ちの違いがよくわかる

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あくびに驚く猫

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伸びる猫
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電子レンジの上で虚無になる猫(レンジの上に乗るのはやめてほしい)
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首輪おすまし猫
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ドラメシヤにそっくり猫
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バックハグあくび浴びせ猫
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ホットカーペットまだお気に入り猫
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かわいい!!!!(号泣)
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左:横浜流星、右:鈴鹿央士
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神様に鼻のところ毛筆で「し」って描いてもらって産まれてきた猫
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バックハグ90年代BL小説表紙猫
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ホットカーペット虚無寝をキメる猫

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抱き合って眠る仲良しな猫

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猫のいる生活はかわいくておもしろくてすごく充実している。不安が杞憂だったことが嬉しくて、命の世話をしているということが私をひとつ違う段階へ持ち上げてくれたような気がしている。誇張なく、猫がいるからきちんと生きていかなければと思ってなるべくきちんと生きている。

猫本人たちには、あなたたちは30年生きるんだよ、将来はかならず猫又になるんだよと常々伝えている。わかっているのかいないのか、とぼけたような表情が猫の魅力だと思う。今日も顔の上を歩かれたり、胸の上で寝られたりして、私は幸せだ。うちに来てくれてありがとう。




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