森泉岳土(もりいずみたけひと)によるレムの『ソラリス』のコミカライズ。文学作品のコミカライズはこの作家の得意領域であるわけだが、そのなかでもこれは間違いなく最高傑作。原作のことも、タルコフスキーの映画のことも(首都高や円谷プロダクションが制作したみたいな宇宙船内部セットのこと以外。そしてゴダールの「アルファヴィル」の記憶とごちゃごちゃになっている)よく覚えていないなかで読んだが、こんなにも深い愛の話、と言ってしまうととたんに陳腐になるけれど、になっていることに驚きを隠せない。涙腺がゆるみさえする。