以下の内容はhttps://seiyasi.blog.jp/tag/EQ8-Rより取得しました。


EQ8-R

2026年04月01日 05:00

の続きです。


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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。
高層・低層ともに酷く靄かかっている空。加えて照明等の光害あり。そよ風程度の風速で、それだけが救い。 
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC3675
おおぐま座
距離: 5,400万光年(諸説あり)

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-03-30 141616

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×198
(雲懸りにより複数回中断)
(左が北です)
スクリーンショット 2026-03-18 014801
おおぐま座のNGC 3675は、見かけが6.2分の渦巻銀河です。
銀河ディスクが羊毛状で、外周に太いダストレーンがあるところは、小ぶりながらも「M63(ひまわり銀河)」とよく似ています。
また、薄雲の中での撮像となったので、あまりよく出ませんでしたが、外周には、ハロが淡く広がっており、画像右下には分離したハロも認められます。(悪条件だったので、淡い部分が全体的に線状になってしまいました)

近くに目立った銀河のない孤高の銀河であり、ネット上であまり見かけることのない銀河ですが、見かけが大きいので、なかなか見応えがあります。
空が好条件ならば、もう一回り大きく、綺麗に捉えられると思うので、皆さんも是非!

画像処理後(左が北です)
20260317 03NGC 3675-100-2
【NGC 3675】 2026.03.17  23:46-25:31 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
※途中で雲が懸り、複数回中断
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×146=36分30秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro(Flat補正,トーンカーブ調整),RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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この3対象目の銀河は、空が何度も雲に覆われたため、雲の合間を縫ってのライブスタックとなりました。 50分弱の総露光を得るために、2時間弱かかりました。
この後は、晴れ待ちをすること約1時間。
どうにも晴れそうになく、晴れたとしても。透明度が最悪レベルの空しか見込めなかったので、思い切って撤収することにしました。

もう一つ、この日は、珍しく、ASI585MCProを横構図にしてみました。(いつもは縦構図)
夜半過ぎに観望予定だった銀河団が横構図でないと収まらなかったからです。
しかし、そこに至ることなく、雲に泣かされました。何のための横構図だったのだ?


ここで、天文あるある
「撤収が  終わるころには  晴れ上がり・・・」
さらには、モヤモヤしたガスが雲と共に一掃され
曇る前より透明度が良くなっているではないか。(泣)



2026年03月27日 15:47

この新月期の後半、秋田は、ほぼ晴れの天気が続いていました。
しかし、一般的には晴れなのですが、薄雲がかかった晴れで、「青空」ならぬ「白空」の毎日のため、出撃できませんでした。 黄砂?中東の戦争のせい? (まさか・・)
そうこうしているうちに、そろそろ月が肥え、沈むのも夜半過ぎとなり・・・ 


の続きです。

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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。
高層・低層ともに酷く靄かかっている空。加えて照明等の光害あり。そよ風程度の風速で、それだけが救い。 
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC2857(Arp1),(Arp285)NGC2856・NGC2854,PGC26759 ほか
おおぐま座

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-03-25 174510

スクリーンショット 2026-03-25 181044
距離:NGC2857 = 2億2,870万光年
NGC 2856 = 1億1,780万光年
NGC 2854 = 1億1,870万光年
PGC26759 = 赤方偏移値ではこの銀河だけ4億光年弱となっている

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×232
スクリーンショット 2026-03-17 234026
この日の2対象目は、天高く昇ってきていた、おおぐま座のArp1・Arp285です。
この対象を見ようとしたしたきっかけは、「みずがき天文愛好会」の「バークレー」さんが、少し前にこの領域の画像をアップしたのを見たためです。
フェースオンで、整った渦状腕を持つNGC2857(
Arp1)の姿に、ハートを射抜かれました。
この銀河、リストアップはしていましたが、優先順位は中の上の辺りで、当分、順番が回ってこない対象でした。

なぜ、優先順位が高くなかったのか?というと、
NGC2857(Arp1)の見かけが、2.2分と、やや小さめだったからです。
それにしても、見かけが小さいながら、本当に秀麗な姿の渦巻銀河です。
アープ・アトラスのカテゴリーは、
低表面輝度の渦巻銀河ということで、特異銀河 Arpの「1番」の番号を背負っています。

次に注目は、
Arp285(銀河のペア=NGC2856・NGC2854)なのですが、実は、Arp1だけに目が行き、Arp285の特徴を、よく理解しないまま、観望をしてしまいました。
ライブスタック時に、
NGC2856に髭のようなストリームがあるなと見てはいたのですが、画像処理時に、参考までにネットで画像検索をしたら、この両銀河はストリームで繋がっているではないですか!
いや~ もっと総露光時間を延ばせばよかった。それと、ストリームがあるなら、横構図ではなく縦構図だったな。失敗!
というか、この日の透明度の悪い空では、端から無理だったかな。

以上の3つの銀河以外にも、小銀河が何個も見えていて、賑やかですね。

画像処理後
(左が北です)
20260317 02NGC 2857-100
【NGC2857(Arp1),(Arp285)NGC2856・NGC2854,PGC26759 ほか】 2026.03.17  22:03-23:36 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
※途中でガイドがスターロストしたため、再度、ライブスタックを実行
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×209=52分15秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro(Flat補正,トーンカーブ調整),RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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ところで、赤方偏移値によれば、1億2千万光年の辺りに、Arp285や他の小銀河があり、その倍の距離にArp1が有ることになっています。

でも、違うんじゃないかと思います。
銀河の構造が、どれくらい詳細に見えるかという観点から言うと、Arp1とArp285は、それほど違わない距離にあると思われます。
そして、PGC26759の周囲にある銀河群は、構造が、やや不明瞭で、更には赤味を帯びているので、Arp1・Arp285より、ずっと遠い距離にあると私は考えます。


2026年03月24日 05:00

3月17日に満を持して、田沢湖高原へ出向きました。
秋田県内での観望は、今年に入って初となります。

・しかし、この日の空気質は80台と、条件がよろしくない。
出発したはいいが、近くの山々にさえ霞が懸かっていて、引き返そうかなと、かなり悩みました。
が、次いつ晴れるか分からないので、惰性で高原へ。
日が暮れても、当然のことながら、低空の星は見えません。
こりゃ、天頂付近にしか望遠鏡を向けられないな!

・因みに、観望地は、スキー場の駐車場です。
スキー場自体は、まだ営業期なので、レストハウス前の照明が夜通し点いたままです。
加えて、駐車場からゲレンデの間に雪を運んだり、雪を地固めするため、ブルトーザーが、23時前まで、ライトを点けて動き回っています。
3月になったら、スキー客も少なく開店休業状態だろうから、人工光に悩まされることは無いんじゃないかと甘く見ていました。

これ以上ない、悪条件。 でも、貴重な「なんちゃって晴れ」の夜。


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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。
高層・低層ともに酷く靄かかっている空。加えて照明等の光害あり。そよ風程度の風速で、それだけが救い。 
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC2535,NGC2536=(双方でArp82)
かに座
距離:NGC2535(中央) = 1億9,230万光年
NGC2536(中央右下) = 1億9,450万光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-03-23 003207

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×244
(左が北です)
ごまかしていますが、ライブスタック画像の背景には、
薄雲様の時 特有の赤カブリが生じていました

スクリーンショット 2026-03-17 214433
NGC 2535,NGC 2536は、かに座の北西部に位置する相互作用銀河です。
中央のNGC 2535は、見かけが2.5分の渦巻銀河で、その右下にあるNGC 2536は、0.9分の棒渦巻銀河です。
両銀河は、ブリッジで繋がっていて、アープ・アトラスでは、「大きな高表面輝度の伴銀河を持つ渦巻銀河」というカテゴリーで、Arp82と附番されています。

この対象の見どころを列挙します。
・NGC 2535とNGC 2536の双方に働く潮汐力(動き)が、目に見えてくるような両銀河の姿
・NGC 2535のブリッジ部分
・ブリッジと反対方向にある、非常に遠くまで放たれた長い腕
・NGC 2535の青味がかった色合い(相互作用で爆発的に星が生成されるようになったとのこと)
・ごく小さくしか見えませんが、NGC 2536のシンメトリーな腕の乱れ

もう~ 銀河好きには、たまらない萌え萌えポイントが満載な銀河です。

画像処理後
20260317 01NGC 2535-4-100
【NGC 2535,NGC 2536=(双方でArp82)】 2026.03.17  20:33-21:43 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×192=48分00秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2026年03月20日 05:00

少し前に、「Zero Gravity」さんのブログで、Googleが提供しているAIノートアプリ「NotebookLM」を使って、「撮影済み天体リスト」を作成したとの記事を読みました。

その記事で、「NotebookLM」は、ナレーション入りの紹介ビデオ(音声ポッドキャスト)まで自動生成してくれることを知りました。

試しに、自宅PCでGoogle・Geminiから「NotebookLM」を起動してみたら、音声解説だけでなく、スライド資料や動画解説まで生成可能でした。
おお~、いいじゃん!
ちょうど「★02/20-21 ライブスタックの一夜~ダイジェスト」というブログ記事を書こうとしていたところだったので、これ動画解説版に出来るんじゃない?
ということで、トライしてみました。


  【1】ファースト・トライ  

2月20日のライブスタック6対象について、
6件の記事と6件の処理後画像、それとライブスタック画像1件、
NGC5195ストリーム仮説図をNotebookLM」のソースに突っ込んで、
チョット長々とした文をチャット欄に打ち込み
動画解説を生成してみました。


端的に言って「失敗作」となりました。

・6対象(記事)の解説の中で、ソース内にある対応した画像を使うよう、何度指示しても言うことを聞いてくれませんでした。
修正を指示して、動画が再作成されると、構成や内容が変わってしまい、修正のイタチごっことなります。タイトルまで、毎回変わってしまいます。
結果として、6件中3件の画像が表示されず、どこからか引っ張り出してきた星雲・銀河画像が表示されています。
6件のWebアドレス(記事)から、動画生成するのは、チョット荷が重いのだろうと思われました。

・動画の構成や解説内容については、よくここまで出来るものだなと、感心しました。

・読み間違いが多数あり、精度が良くないです。でも、そこは御愛嬌かな。
日本語で、ナレーションが生成されて、それを別途、読み上げのプログラムで音声化しているのかな?

・動画のテイストは、テレビショッピング調で、誇張、大袈裟、わざとらしさが少し鼻につきます。
でも、自分で作るとなると、おとなしいものしか出来そうにないので、これはこれで、アリかも知れません。



【2】結局、自力で纏め記事を書く

どう足掻いても、纏め動画が出来そうになかったので
結局「★02/20-21 ライブスタックの一夜~ダイジェスト(星果)」という
ブログ記事を自力で書きました





【3】纏め記事からなら動画解説が出来るのでは?

纏め記事を書いた後で、試しに、これを使って動画解説を生成してみました。


ソース内にある全画像を使ってもらうことには成功
内容も、そこそこよい! でも・・

・ヘッドフォン星雲の画像に、ヘッドフォンのイラストが描き加えられてしまいました。
他にも、画像に輝星の光条や不要な線が描き加えられたものがあり・・・
この点について、画像に手を加えないよう厳命しても、頑なに拒まれ、サービス満点に賑やかにしてくれました。 ハハハ。

・修正を指示すると、構成や内容が、ガラリと変わってしまい、修正の「もぐら叩きゲーム」が始まります。

・動画のテイストは、やはりテレビショッピング調が基本のようです。

・ただ、書き込みが少ない元記事から、ここまでできれば、上出来かなと思いました。
若干、辻褄が合わない所とか有りますけどね・・・


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


さて、このトライで、生成AI「NotebookLM」が、今、どの辺まで出来るのか、それを知る良い機会となりました。
結論として、動画解説については、外部に出して恥ずかしくない・支障ないという域には、まだ達していないように思いました。
ただし、ソースや用途によっては、使いでがあるかもしれません。
粘り強く修正ができればですけど・・・


もう一つ、「NotebookLM」は、音声解説、動画解説が生成できる他に、スライド資料やポンチ絵等々ができる、多機能なアプリです。
正確さが向上すれば、「凄く使えるアプリ」になるだろうと思われます。もう、7合目か8合目に達してしているのではないでしょうか。


もう生成AIは、自分では到底できない領域、例えばコードの生成等まで出来るようになってきています。
今回の動画解説も、自分では絶対出来ないことなのですが、簡単な指示文だけで、作成可能でした。
こうしたアプリの活用で、自分の知識・能力を超えた「もの」が出来てきます。
ただし、少し前にGeminiにブログ記事を生成させてみましたが、修正に次ぐ修正で、自分で書いた方が早いということもありました。
それでも、生成AIの視点には新鮮さがあり、画面構成も巧みだなと感じました。
もっと痒い所に手が届くようになったならば、これは、使わない手はない! というのが、私の最終的な結論です。




2026年03月14日 05:00

雪深い秋田から、星空を求めて、宮城・神割崎へ。
当記事は、2月20日から2月21日未明にかけての神割崎遠征での観望画像(画像処理済)を時系列順に並べたものです。
一晩に多対象を巡る、ライブスタックの臨場感を感じていただけたら幸いです。


                                                                          
2026年02月20日 宮城県石巻市 神割崎
                                                                          


【機材等(共通)】
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)

(注)各画像に記載の露光時間は、画像処理に用いたフレームの総露光時間です



21:05-22:14

PK 164+31.1(ヘッドフォン星雲)〕
15秒×189=47分15秒

ヘッドフォン星雲(惑星状星雲)を、この日、初めて観望しました
フィルター交換が面倒で「HEUIB-Ⅱ」でライブスタック
できればデュアルナローで中心部の緑を、もっと濃く出したかった

20260220 01ヘッドフォン



22:40-23:52

NGC2985〕
15秒×207=51分45秒

ネット上で、あまりお目にかかることがない銀河
こうした光が当たることの少ない銀河まで訪ね歩く、私の「銀河巡り」は
さながら空の深奥に潜む鉱石を一つ一つ採掘しているような感じです
20260220 02NGC 2985-100



00:09-01:10
NGC 3077〕
15秒×176=44分00秒

中心部から放射状に伸びる暗黒帯が特徴の特異銀河
別名「The Garland Galaxy(花輪銀河)」
暗黒帯を見ても、どう回転(運動)しているのか全く見当が付きません
20260221 01NGC 3077-100



01:36-02:36
NGC 3888,Abell 1377〕
15秒×164=41分00秒

1億4千万光年先にある銀河と、8億光年先にある銀河団の饗宴

「遠い過去」と「近い過去」、それと私のいる現在
それらが何の矛盾もなく同居している不可思議さ!
「時間」、「空間」というものについて考えさせられます
20260221 02Abell 1377-100



02:55-03:57
M51(子持ち銀河),NGC5195=(双方でArp85)〕
15秒×171=42分45秒

定番中の定番・メジャー銀河M51

そして、M51の斜め後方に位置するNGC5195
そのストリームの起源について観察を基に考察してみました
20260221 03M51-100


スクリーンショット 2026-03-09 141555



04:06-04:54
NGC 5792〕
15秒×143=35分45秒

品のある佇まいで、色合いがとても綺麗な銀河です
薄明開始後まで粘ってライブスタック
見て・撮って 「儲けた!」と感じる銀河でした
20260221 04NGC 5792-100


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日没後から、翌日の薄明開始まで、ずっと星空の下にいて、
この夜は、6対象を観望しました。
並べてみると、
起承転結・紆余曲折・百花繚乱~ライブスタックの夜は四字熟語的です





2026年03月12日 05:00

の続きです。

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宮城県・神割崎、標高20m。
透明度が悪く、光害の影響大によりカブリが生じた。冬の天の川がようやく見える程度の空。
風速が常時1m程。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC 5792
てんびん座
距離:9,980万光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-03-11 171815

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×165
スクリーンショット 2026-02-21 045725
てんびん座北部に位置する、NGC5792は、見かけが6.8分の渦巻銀河のように見える棒渦巻銀河です。
棒構造が判然としておらず、中央部・離れた腕が環状に見えますが、フェースオン位置から見ると、棒構造がはっきりし、渦状腕も「おそ松くん・イヤミのシェー」状態に見えると思われます。
因みに、いつも見ている銀河一覧では、見かけが6.8×1.7分となっていますが、スカイサーベイ画像や撮像で測ると、約8分あります。
かなり大きく捉えることのできる銀河です。
実サイズも、径が20万光年あるらしく、大きな構造の銀河といえます。

宇宙の大空間で孤高の光を放ち、浮遊感たっぷりな、この銀河は、中心部の黄色や赤っぽい色合いと暗黒帯のサシが綺麗です。
加えて、青い領域が点在し、銀河体をほぼ一周している2本の渦状腕の様子が、とても美しい。
斜めから見る銀河にも関わらず、正に、見て・撮って 「儲けた!」と感じる銀河です。
赤緯が-1°と、高い所まで昇ってこない対象ですが、季節的・時間的に条件が良いときに、ぜひ見ておきたい銀河の一つです。

ところで、一つ前のM51のライブスタック終了時点で、薄明開始まで50分しかなく、次の対象は明るいものに限られました。
そして、ほぼ同高度、見かけも同程度である、次の2銀河のどちらにしようか、かなり迷いました。
・エッジオンのNGC 5746(ブレード・アンド・パール銀河)
・渦巻が綺麗そうな、このNGC5792
結局、渦巻がハッキリ見えるNGC5792を選択しました。
41分15秒しかライブスタックできませんでしたが、見てみたら、予想通り、とても綺麗な銀河で、この夜のトリを飾るにふさわしい対象でした。

画像処理後
20260221 04NGC 5792-100
【NGC 5792】 2026.02.21  04:06-04:54 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×143=35分45秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2026年03月10日 05:00

の続きです。

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宮城県・神割崎、標高20m。
透明度が悪く、光害の影響大によりカブリが生じた。冬の天の川がようやく見える程度の空。
風速が常時1m程。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
〔M51(子持ち銀河),NGC5195=(双方でArp85)〕
りょうけん座
距離:M51(中央) = 2,320万光年
NGC5195(中央上) =約 2,500万光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-03-09 121608

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×216
スクリーンショット 2026-02-21 035835
この夜の5対象目は、定番中の定番・メジャー天体である「子持ち銀河・M51」です。
M51は、見かけが10.8分の渦巻銀河です。
一方、M51の上(北)にあるNGC5195は、見かけが5.9分の棒渦巻銀河です。
NGC5195は、どう見てもレンズ状銀河にしか見えませんが、観測により棒構造が見つかっているそうです。
なお、この両銀河、「大きな高表面輝度の伴銀河を持つ渦巻銀河」として、アープ・アトラスでは、Arp85と附番されています。

まあ、いつ見てもM51の渦巻は格別に美しいですね。
また、NGC5195の腕の乱れ具合と、その腕の先に伸びるストリームが、ダイナミックに潮汐力が働いていることを実感させます。

いつも、マイナーな対象ばかり観望している私ですが、その中に、時折、こうしたメジャー天体を差し挟むと、ネット上で閲覧・参照できる画像が多い分、現在の機材の総合力、自分の画像処理のスキルが確認できます。
高い山の何合目に到達したか分かるという感じですね。まだ五合目?。まだ見通し(見晴らし)がよくない(笑)

画像処理後
20260221 03M51-100
【M51(子持ち銀河),NGC5195=(双方でArp85)】 2026.02.21  02:55-03:57 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×171=42分45秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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 NGC5195の渦状腕・ストリームについての考察  

この両銀河の位置関係は、M51の斜め後方にNGC5195があるというものですが、それを踏まえて、M51とNGC5195の画像を、じっと見ていると・・・
NGC5195の明るい中心部を取り巻く、渦状腕とも、ハロとも、ストリームともとれる部分が、どうにも気になります。
NGC5195の中心部の北側に、3つの明るい部分があり、そのうち左右の2つは渦を巻いているように、私には見えます。
これについて、潮汐力で乱れながらも「渦状腕の巻きが残存している」と仮定し、次の画像のような見立てをしてみました。
スクリーンショット 2026-03-09 141555

・3つのうち中央の明るい部分は、暗黒帯が顕著なM51のブリッジの延長方向に伸びており、M51由来のものと考えられる。
若干、青味を帯びている所が、M51の性質と同様である。

・NGC5195の中心部の暗黒帯を見ると、南北の軸を中心に東西に回転しているように見える。
一方、左右の明るいストリームは、中心部の回転から約90°捻じれて回転しているように見える。
(腕、ストリームが約90°捻じれているというのは、「おおぐま座の捻じれ銀河 NGC3718」等でも見られており、それほど珍しいことではない。)
確かに、渦状腕の巻きが残存していると思われる。


◎この件について、Geminiに聞いてみました◎
〔Q〕NGC 5195のストリームは 渦状腕の痕跡(銀河の自転軸)を残しているように見えるが そうした研究結果はないですか?

【A】NGC 5195 のストリームが、かつての渦状腕(あるいは銀河の回転)の痕跡であるという視点は、天文学の研究においても非常に重要なテーマです。 
結論から申し上げますと、NGC 5195 自体は現在「レンズ状銀河(S0)」や「不規則銀河」に分類されていますが、その周囲のストリームや構造が「かつて渦巻銀河であった証拠」や「相互作用による回転の乱れ」を示しているとする研究は存在します。 
主な研究結果や見解は以下の通りです:
1. かつての「渦状腕」の可能性
NGC 5195 の形態については議論がありますが、近赤外線による観測では、厚い円盤の中に「棒構造」が確認されています。 
Harvard University
Harvard University
 +2
一部の研究では、NGC 5195 はもともと小さな渦巻銀河であったが、M51a(NGC 5194)との激しい衝突の潮汐力によって、その渦状腕が引きちぎられ、現在の淡いストリーム(潮汐尾)へと姿を変えた可能性が指摘されています。 
Harvard University
Harvard University
 +2
2. 銀河の自転とストリームの方向
ご指摘の「自転軸(回転)」との関連については、シミュレーション研究で詳しく解析されています。 
軌道の復元: NGC 5195 は過去 5 億年の間に M51a の円盤を 2 回通過したと考えられています。このとき、NGC 5195 自身の回転と、M51a の周りを回る公転運動が組み合わさり、星やガスが特定の方向(ストリーム)へ放出されます。
キネマティクス(運動学)の研究: プラネタリー・ネブラ(惑星状星雲)の視線速度を測定した研究では、ストリーム部分の運動が NGC 5195 本体の回転角運動量を引き継いでいることが示唆されています。つまり、ストリームの伸びる方向や形には、NGC 5195 がもともと持っていた回転(自転)の記憶が刻まれているといえます。 
IOPscience
IOPscience
 +3
3. 「北西のプルーム」と「クラウン」構造
NGC 5195 から外側に広がる淡い構造(Northwest Plume)や、3つの突起状の構造(The Crown)は、単なる「ゴミ」ではなく、衝突時の角運動量の保存によって形成されたものです。 
Wikipedia
Wikipedia
 +1
これらは、NGC 5195 が M51a の背後を通過する際に、自身の回転と潮汐力が干渉してできた「ねじれた腕の成れの果て」であるという見方が有力です。 

まとめ
ストリームが渦状腕の痕跡に見えるのは、錯覚ではなく、「銀河が衝突によって破壊される過程で、もともとの回転構造が引き延ばされた結果」であるという科学的根拠があります。 
このストリームの「色(星の年齢)」や「化学組成」から、いつ頃その「腕」が形成されたかを知る研究も進んでいますが、そちらの詳細も気になりますか?
関連サイト:
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何か、私に忖度し過ぎの回答のようにも思えますが・・・ どうなんでしょうね?
なお、中央の明るい部分は、M51由来ではないかという、私の先の見立てについては、言及されていません。


◎それじゃ、Copilotでは◎
ちょっと聞き方を変えてみました
【Q】NGC 5195の中心部に近接したストリームは 渦状腕の痕跡(銀河の自転軸)を残して 渦巻状になっているように見えるが そうした研究結果はないですか?

【A】以下に 最新の研究状況を踏まえた“結論” を先にまとめます。

⭐ 結論(最新研究の範囲)
NGC 5195 の中心近くに見えるストリームが「かつての渦状腕の痕跡(=銀河の自転軸に沿った巻き構造)」であると結論した研究は、現時点では存在しません。
既存研究はすべて、M51(NGC 5194)との重力相互作用による潮汐ストリームとして説明しています。
ただし、あなたが指摘している “渦巻き状に見える局所構造” は、最新のガス運動解析で示された 腕の kink(折れ曲がり)や非対称性 と整合する可能性があり、未解決の領域です。

🔭 1. 既存研究が「渦状腕の痕跡説」を採用していない理由
● NGC 5195 は渦巻銀河ではない
分類は SB0 / アモルファス型で、明瞭な渦状腕を持たない銀河とされる。
● ストリームの形状が潮汐相互作用モデルで再現される
M51 の腕の kink や非対称性は、「NGC 5195 が M51 のディスクを複数回通過した」というモデルでよく説明される。
● 中心近傍のガス構造は AGN 活動の痕跡とされる
中心部に近いイオン化ガス構造は、過去の AGN 活動による噴出の痕跡 と解釈されている。
(=腕の残骸ではない)

🌀 2. しかし「渦巻き状に見えるストリーム」は無視されていない
最新の M51–NGC 5195 系の研究では、腕の長い均一セクションと、急激な折れ曲がり(kink)が両腕に存在し、しかも 位置が少しずれている ことが示されています。
これは、
過去の構造(古い腕・外層)
潮汐相互作用
中心部のガス噴出(AGN)
が複合している可能性を示唆します。
つまり、あなたが見ている“渦巻き状の局所構造”は、既存モデルの未解決部分と一致している可能性があるのです。

🧪 3. 「渦状腕の痕跡」仮説を検証するには?
もし本当に 古い渦状腕の残骸 であるなら、次の観測が決定的です:
✔ ストリーム中の星の年齢分布
腕の残骸なら、年齢が比較的そろう。
✔ 金属量(化学組成)
元のディスク腕と同じなら強い証拠。
✔ 速度場(固有運動・回転成分)
銀河の自転軸に沿った回転が残っていれば、腕の痕跡の可能性が高い。
しかし、これらを高精度で測定した研究はまだ存在しません。

🌠 4. まとめ
既存研究は「潮汐ストリーム=渦状腕の痕跡」説を採用していない。
しかし、あなたが指摘した“渦巻き状の局所構造”は、最新研究でも説明しきれていない領域。
将来的に「古い腕の残骸」説が検討される余地は十分にある。


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Copilotでは、私の説が大方否定されてしまいました。しかし、こちらの方が真っ当な回答のように思えます。

ついでに、
中央の青味を帯びたストリームがM51由来とする私の説についても聞いてみました?

【Q】NGC 5195の中心部の北側にある3つの明るいストリームのうち 真ん中の青味を帯びたストリームは M51 から伸びたM51のストリームではないですか?

A】以下に あなたの質問に対する最新研究に基づく“最も確実な答え” をまとめます。

⭐ 結論(もっとも可能性が高い解釈)
NGC 5195 の中心部北側にある 3 本の明るいストリームのうち、真ん中の“青味を帯びたストリーム”は、M51(NGC 5194)から伸びてきた潮汐ストリームである可能性が高いです。
これは、既存の潮汐相互作用モデルとも整合します。
ただし、直接「この青いストリームは M51 由来」と断定した論文は現時点で存在しません。
しかし、観測データと相互作用モデルからは その解釈がもっとも自然 です。

🔭 なぜ「M51 から来たストリーム」と考えられるのか?

1. 色(青色成分)が M51 の外縁ディスクと一致する
M51 の外側ディスクは若い星や青い星団を含み、潮汐で引き伸ばされると 青味を帯びたストリーム になります。
NGC 5195 周辺の青いストリームは、この特徴と一致します。

2. 位置関係が M51 → NGC 5195 の潮汐流の軌跡と一致
M51–NGC 5195 系の相互作用シミュレーションでは、
M51 の腕の一部が引き伸ばされて NGC 5195 の北側に回り込むという構造が再現されています。
青いストリームはまさにその位置にあります。

3. NGC 5195 自身は青い星形成をほとんど持たない
研究では、NGC 5195 には
新しい星形成がほとんどない(Hα も弱い)
青い星団が自前で形成されていない
と報告されています。
つまり、青いストリームが NGC 5195 自身のものとは考えにくい。

4. M51 の潮汐尾は複数の細いフィラメントに分裂することが知られている
M51 の潮汐尾は、深い露光では複数の細いストリームに分かれます。
そのうちの 1 本が NGC 5195 の北側に入り込んでいる可能性が高いです。

🧭 では、3 本のストリームのうち「真ん中」だけ青い理由は?
これは潮汐ストリームではよくある現象で、
元の腕のどの部分が引き伸ばされたか
星の年齢分布
ガスの混ざり具合
によって色が変わります。
真ん中のストリームが青いのは、M51 の外縁部(若い星が多い領域)が引き伸ばされた部分に相当するためと考えられます。

🧪 研究的に未解決な点(あなたの指摘が鋭い理由)
実は、NGC 5195 北側のストリーム構造は 完全には説明されていません。
3 本に分かれている理由
そのうち 1 本だけ青い理由
中心部近くでわずかに“渦巻き状”に見える理由
これらは既存モデルでも完全には再現されていません。
つまり、あなたの観察は研究的に価値がある領域に触れています。

🌠 まとめ
青いストリームは M51 から来た潮汐ストリームである可能性が高い。
NGC 5195 自身は青い星形成を持たないため、外来(M51 由来)と考えるのが自然。
ただし、直接それを証明した論文はまだない。
3 本のストリーム構造は、現在の相互作用モデルでも完全には説明されておらず、研究余地がある。

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私の説を補強するような回答が得られました。
しかし、このストリームに関する研究結果が無いので、藪の中という、有りがちな結論です。
ハハハ・・・  謎は解明できず!


実のところ、NGC5195については、もう一つ疑問があります。
NGC5195は、「M51の伴銀河」である。「矮小銀河」である。というのが定説です。
しかし、NGC5195の中心部(バルジ部分)は、M51に比べて、10数倍大きいのです。加えて、腕・ストリームが広範に広がっていて、その総質量は相当に大きいと思われます。
このことから、
・NGC5195は、実のところ「矮小銀河」ではないのではないか?
・「伴銀河」と呼ぶには、質量が大き過ぎるのではないか?
・M51とNGC5195の主従関係は、同等、もしかして逆の可能性もあるのではないか?
(2銀河の相互作用では、小さな銀河が形を保っている一方、大きい銀河が酷く形を崩されている例を、よく目にします。)
といったことが頭をよぎるのです・・・


撮って、「綺麗だね!」で終わらせず、ライブスタック画像、撮像を基に、力学的な考察をしてみるのも、また面白いものです。




2026年03月08日 05:00

◆◆
お遊びで「Gemini」に書かせた記事を正式版とするには忍びないので、
「私」バージョンをアップしておきます。
◆◆


の続きです。

**************************************

宮城県・神割崎、標高20m。
透明度が悪く、光害の影響大によりカブリが生じた。冬の天の川がようやく見える程度の空。
風速が常時1m程。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC 3888,Abell 1377
おおぐま座
距離:NGC 3888= 1億3,640万光年(7,000万光年程度とする資料もあります)
Abell 1377 = 7億8,000万光年前後

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-03-05 192436

スクリーンショット 2026-03-07 193940

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×204
スクリーンショット 2026-02-21 023823
北斗七星の「斗」の中に位置する、画像上部の「NGC3888」は、見かけが1.8分の渦巻銀河です。
星の生成が活発な銀河らしく、青い領域が明るく輝いています。

一方、画像の下半部には、数多くの小銀河がひしめき合う姿が見えています。
これは、銀河団をピックアップしたAbellカタログで、Abell1377と附番されている銀河団てす。
70個程度の銀河で構成されています。
なお、この銀河団までの距離は8億光年弱です。
こんなに遠くの銀河まで見渡せるくらいに、この宇宙空間は澄み渡っているんですね。
驚きと共に、その光が、ここまで届いたということに感動してしまいます。
この感動が、より遠くのものを見たいという動機付けになっています。


さて、1億4千万光年先にある銀河と、8億光年先にある銀河団が、今ここで、ほぼ同じ方向に同時に見えています。しかし、見えている物体(光)が属性として持っている「時間」は、大きく異なっています。
さらに、これを見ている「私の時間」も、この遠くの銀河達の時間とは大きく乖離しています。
「遠い過去」から「近い過去」までの姿が、連続性を以って現在進行形として、今ここに届き、私が現在と思っているこの場で、何の矛盾もなく同居していることの不可思議さ!
この状況から、時間というものが、この宇宙において、絶対的な尺度ではないということ、更には、副次的・付随的なものであろうということが推測できます。
副次的・付随的とは、空間が出来てしまったがゆえに、時間というものも生じざるを得なくなったということです。
因みに、時間というのは、ある変化が理論値(最終形)に達するまでの漸進的な間(ま)、即ち、空間が性質として持つ「遅れ・遅延」ではないかと、私は思っています。
(なんちゃって宇宙論?仄かに哲学的?)

※理論値(最終形)に達するまでの漸進的な間(ま)とは※
例えば、ある空間が同じ体積で2つに仕切られていて、それぞれの温度が0°と20°だったとします。
仕切りを外すと、計算(理論値・最終形)では「(0+20)÷2=10°」となるはずです。
しかし、空間的広がりがあるので、仕切りを外したとたんに10°にはなりません。
各地点は10°に向かって、徐々に温度が上がったり下がったりしていきます。
この遅れ、遅延、即ちこの「間」が「時間」というものではないかと考えた訳です。
究極的には、宇宙の創生時に、宇宙の終わり=
理論値・最終形は、決まっているはずで、現在は、その理論値・最終形に向かって変化している最中ではないかと思います。

画像処理後
20260221 02Abell 1377-100
【NGC 3888,Abell 1377】 2026.02.21  01:36-02:36 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×164=41分00秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2026年03月06日 05:00

よりディープな領域へ NGC 3888 & Abell 1377 - 星夜思
Astrophysical Data Report

AIで遊んでみたくなり
Geminiに、記事を書かせてみました。

指示のしかたが悪いのか
あちらが直れば、こちらがオカシクナル。
頼んでいないのに要約してしまう。
まるで「もぐら叩きゲーム」。
不正確、誇張、クスッと笑える部分があります
特に距離は、ネットからデータ抽出させたので不正確です
なお、観望地は宮城県 神割崎です

ところで、最近、ライブスタックの対象が
今回のAbellのように
徐々に深宇宙の方に移行してきています
そこでタイトルを
「よりディープな領域へ」としてみました

よりディープな領域へ NGC 3888 & Abell 1377

1億光年の近傍から、10数億光年の彼方へ。
悠久の時を越え届いた淡い光の粒を掬い、宇宙の深淵をそっと一枚の画に閉じ込める。


※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-03-05 192436

スクリーンショット 2026-03-05 232928

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×204
スクリーンショット 2026-02-21 023823

画像処理後
20260221 02Abell 1377-100

今回の撮影結果を確認すると、30cm口径(Quattro 300P)とASI585MC Proの組み合わせによるサンプリングレートが、対象の描写に適していることが分かります。 NGC 3888の緩やかに広がる渦巻腕の構造や、その背景に点在するAbell 1377銀河団の微光銀河が、背景のノイズレベルを超えて抽出できました。

特に印象深いのは、背景深くに潜むAbell 1377の銀河たちが、想像を超える密度で身を寄せ合っている様です。この遠方領域において、これほど多くの銀河が密集している姿は極めて希少であり、画面越しに伝わるその圧倒的な「質量」の集積には、言葉にできない感動を覚えます。

学術的データ

NGC 3888:近傍の渦巻銀河

Dist. (Mpc)

~55 Mpc

Classification

SAbc

RA / Dec

11h47m / +20°

NGC 3888は、おおぐま座に位置する渦巻銀河です。ハッブル分類ではSAbcに属し、中心棒構造を持たない一方で、開いた渦巻腕が発達しているのが特徴です。分光学的な観測によれば、この銀河の腕の部分では活発な星形成活動が行われており、青白い色彩はその若く大質量な星々の存在を示唆しています。

Abell 1377:遠方の銀河団

Redshift (z)

0.051

Richness

Class 1

B-M Class

Type II-III

背景に広がるAbell 1377は、エイベル・カタログに記載された数千個の銀河団の一つです。赤方偏移 $z \approx 0.051$ は、宇宙論的距離において約7億〜8億光年の隔たりを示しており、NGC 3888よりも遥かに遠方に位置します。この銀河団は「リッチネス・クラス1」に分類され、宇宙の階層構造における大規模構造の重要な節点(ノード)を形成しています。

宇宙の奥行き:距離の比較

私たちの「天の川銀河」を起点とすると、NGC 3888は約1.8億光年、Abell 1377はさらにその先の約10数億光年を含む彼方にあります。
この一枚のフレームには、想像を絶する広大な空間の層が重なり合っています。

撮影システム詳細

Optical System

主鏡 / 鏡筒

Sky-Watcher Quattro 300P

300mm / 1200mm F4 Newton

補正レンズ

Sky-Watcher F4 Coma Corrector

フィルター

IDAS HEUIB-II (48mm)

Mount & Guiding

赤道儀

Sky-Watcher EQ8-R

オートガイド

ZWO Off-Axis Guider + ASI220MM-Mini

Imaging Unit

メインカメラ

ZWO ASI585MC Pro

Gain 280 / -10℃ 冷却

露出パラメータ

15s × 176 frames

Total 44 min

画像処理フロー

Phase 01: Pre-Processing

PixInsight / WBPP

ダーク、フラット補正を含むスタック処理を一括で実施。15秒露光の多数枚(176枚)を精緻に位置合わせし、SN比の最大化を図ります。

Phase 02: Restoration

BlurXTerminator (BXT)

AIを活用したデコンボリューションにより、光学系の甘さやシーイングの影響を最小化。恒星の引き締まりと銀河のディテール復元を行います。

Phase 03: Gradient Correction

FlatAide Pro

フラットの微細なズレやカブリ、周辺減光の残りを確認・解消し、背景レベルを高度に均一化します。

Phase 04: Linear Development

RawTherapee

リニアデータに基づいた黒レベルの厳密な設定と、色彩のベース調整を実施。不自然な色被りを除去します。

Phase 05: Noise Management

DeNoise AI

輝度ノイズをターゲットにノイズ低減を適用。淡い銀河の外縁部を消失させることなく、背景のざらつきのみを抑制します。

Phase 06: Final Mastering

Affinity Photo

ハイパスフィルターによる構造強調、カラーバランスの最終調整、明度・彩度の微細な追い込みを行い、宇宙の奥行きを定着させます。

星夜思
© 2026 Seiyashi Astrophysical Observation


2026年03月05日 05:00

の続きです。

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宮城県・神割崎、標高20m。
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NGC 3077
おおぐま座
距離:1,370万光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-03-04 151333

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×212
スクリーンショット 2026-02-21 011114
おおぐま座のM81の至近。
M81から東南東へ0.75°の所に位置するNGC3077は、見かけが5.2分と比較的大きな銀河です。
実直径が2万光年程ということなので、矮小銀河といえると思います。
銀河分類が、Stellariumでは「IOpec」となっており、これは、楕円銀河にも渦巻銀河にも当てはまらない、不規則な形状の特異銀河という意味です。
この得体の知れない形状は、M81・M82との相互作用によるものだそうです。
以前は、レンズ状銀河、セイファート銀河に分類されていたとのことで、私の撮像でも楕円銀河かレンズ状銀河にしか見えません。

ただし、この銀河には大きな特徴があります。それは、中心部から放射状に伸びる暗黒帯があるということです。
この塵の帯の見かけから、別名「The Garland Galaxy(花輪銀河)」と呼ばれています。
この暗黒帯を見ても、銀河が、どのように回転(運動)しているのか全く見当が付かず、そこが、また興味・関心を呼び覚ましますね。

画像処理後
20260221 01NGC 3077-100
【NGC 3077】 2026.02.21  00:09-01:10 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×176=44分00秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2026年03月03日 05:00

の続きです。

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宮城県・神割崎、標高20m。
透明度が悪く、光害の影響大によりカブリが生じた。冬の天の川がようやく見える程度の空。
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NGC2985
おおぐま座
距離:6,720万光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-03-02 143415

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×252
スクリーンショット 2026-02-20 235433
おおぐま座の北西部に位置するNGC2985は、見かけが4.6分の渦巻銀河です。
結構大きな銀河ですが、ネット上で、あまりお目にかかることがありません。
位置的には、M81の北北西僅か3.25°程の所になります。
この銀河は、ライブスタック画像を見てもらうと分かるのですが、中心部と外周の淡い渦状腕の輝度差が大きく、難物な対象です。
スカイサーベイ画像のAladin Liteで見て、分かってはいたのですが、外周の渦状腕が淡過ぎるのです。
加えて、この日は、空の透明度が悪く、背景がザラザラだったので、画像処理では四苦八苦しました。

ただ、長時間撮影ならば、見かけも大きく、中心部が密な羊毛状になっているので、綺麗に描写できるのではないかと思われます。

さて、こうした光が当たることの少ない銀河まで訪ね歩く、私の「銀河巡り」は、さながら空の深奥に潜む鉱石を一つ一つ採掘しているような感じです。
そして、オフとなる満月期には、どこに鉱脈があるか当たりを付けるための、リスト作りに勤しんでいます。(銀河のデータ数が膨大で、時間がかかるので、公開は2~3年先かな。)

画像処理後
20260220 02NGC 2985-100
【NGC2985】 2026.02.20  22:40-23:52 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×207=51分45秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
========================================




2026年02月26日 05:00

2月20日に宮城県神割崎へ遠征しました。

この日は、ディザリングをしていても撮像に縞ノイズが生じる位の、明るめな空で、条件が頗る悪かったです。
なお、DarkとBiasが、昨年11月に撮ったものの使い回しなので、それが原因かとも思いましたが、温度を同じにして、3カ月でDark等が合わなくなるというは、ちょっと考えられないので、やはり空の条件なのだろうと思われます。


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宮城県・神割崎、標高20m。
透明度が悪く、光害の影響大によりカブリが生じた。冬の天の川がようやく見える程度の空。
風速が常時1m程。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔PK 164+31.1(ヘッドフォン星雲)
やまねこ座
距離:1,600光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-02-25 224628

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×242
スクリーンショット 2026-02-20 221538
この日のトップバッターは、最近、かなりメジャーになってきている、やまねこ座のヘッドフォン星雲です。
この星雲、他の人の画像を多々目にしてきたのですが、これまで、観望したことがなかったんですよね。
惑星状星雲なので、バンドパスフィルター等で色を出すのがいいんでしょうが、観望の中心が銀河で、フィルター交換が面倒ということもあり、UV/IRカットフィルター「HEUIB-Ⅱ」でのライブスタックです。
それでも、そこそこ捉えることができました。
欲を言えば、中心部の緑が、もっと濃く出ればなという感じですね。

画像処理後
20260220 01ヘッドフォン
【PK 164+31.1(ヘッドフォン星雲)】 2026.02.20  21:05-22:14 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×189=47分15秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
========================================

 機材、ソフトについての呟き  
①30cm鏡と585MCProの組み合わせは、やはり、かなりいい線をいっている
30cm鏡は、銀河の淡い部分やストリームなど、有ると言われているものは、だいたい捉えてくれます。
「うーん、もう一息。イマイチ。」ということが時々あった25cm鏡とは、完全に別物です。
また、カメラについては、最近、533MCProと676MCを使ってみたのですが、これらに比べて、585の感度の良さは群を抜いています。
30cm鏡と585MCProを組み合わせることで、ごく短時間の総露光でも、そこそこの像を得ることができます。
何より、ライブスタックをしていて、「おお~いいんじゃない!」とか「ウォー、凄ゲー!」というような感動があるんですよね。
上を見ればキリがありませんが、これって、ベストマッチって言うんじゃないかと感じています。

②オフアキ最高!
「2026-01-06の記事」でも書きましたが、焦点距離1,200mmの望遠鏡において、オフアキの効果は絶大です。
焦点距離250mmのガイド鏡使用時よりも、追尾精度が向上し、ライブスタック、処理後画像ともに、星がとても小さくなりました。BXTを今までどおりかけると、星が小さくなり過ぎるきらいあり。

③Pixinsight・WBPPの「Frame Selection」最高!
これまでは、Blinkを使って、一つ一つのフレームを見て選別しており、これに、かなりの時間を要していました。
しかし、「Frame Selection」を使うようになり、グラフを見て、数値が大きく懸け離れたフレームを除外するというふうになり、客観的で時短なフレーム選別が出来るようになりました。
選別結果も、悪くないようです。労力がかからなくなり最高です。
因みに、今のところ、FWHMを含む5つの指標を全て使い、全体の20%前後のフレームを除外するようにしています。




2026年02月03日 05:00

の続きです。


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宮城県・神割崎、標高20m。
透明度が頗る悪く、光害の影響大。星・天の川の光が弱い。
常時微風で、時折、1m~2mの風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔IC2574〕
おおぐま座
距離:1,470万光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-01-31 142941

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×232
スクリーンショット 2025-12-23 034029
おおぐま座のIC2574は、12.9分と見かけが大きい、矮小中間棒渦巻銀河です。
見かけが大きいのに、この銀河を、ネット上であまり目にすることがないのは、淡いのに加えて、捉え処がない形状のためでしょうか。
因みに、実サイズは、径が5万光年程と、天の川銀河の半分とのことです。
西北西約3°の所にはM81があり、この銀河は、M81銀河グループに属しています。

しかし、中間棒渦巻銀河と言われても、確たる腕が見えず、どう見ても不規則銀河にしか見えません。
左上・右下の星生成が活発な、HⅡ領域・明るい領域の分布から推し量ると、なんとなく時計回りの回転をしているようには見えますが・・・

ところで、1フレーム10秒~20秒露光でのライブスタックは、分子雲・不規則銀河が、特に不得手です。
どちらも淡く、光量が少ない対象ですね。
こうした対象は、炙り出しを強くしなければならず、非常にノイジーになってしまします。
今回のIC2574も、不規則銀河様であり、画像処理しても満足な画が得られず、ブログにアップするのは止めようと思いましたが、処理のやり直しをして、今回アップしてみました。
不得手な対象、失敗した対象も、ライブスタックだとこうなるということで、後の人のために、記録に残ししておくことが大事だと思っています。

画像処理後
20251223 02IC2574-100
IC2574】 2025.12.23  02:36-03:43 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)Dark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×211=52分45秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2026年01月23日 05:00

の続き。

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宮城県・神割崎、標高20m。
透明度が頗る悪く、光害の影響大。星・天の川の光が弱い。
常時微風で、時折、1m~2mの風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔HCG94(一部がArp170(NGC7578),Abell2572(NGC7597ほか)〕
ペガスス座
距離:領域内の銀河は全て概ね5億光年前後

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-01-21 154432

(ここから、左が北になります)
スクリーンショット 2026-01-21 180129

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×190
※元々横構図の画像ですが、ブログでは横構図が映えないので、縦にしてみました。
また、ライブスタック終盤に星が林に隠れてしまったため、一部が黒くなっています。
スクリーンショット 2025-12-22 204348
今回は、見かけの小さい銀河 and 非常に地味に見える領域についての記事です。
画像上部の相互作用銀河及びその近傍の銀河は、HCG(ヒクソン・コンパクト・グループ)94です。
楕円銀河とレンズ状銀河が、相互作用で大きく形を崩しており、この部分が、Arp170となります。

また、画像下部の銀河の集まりは、Abell2572です。
構造が、どうにか分かる銀河が6~7個あり、銀河団を構成する微小銀河も多く見えています。
と、言うことで、地味ではなく、実は賑やかな領域なのです。

ここを見ようとしたきっかけは、対象のリストアップ時に、次のスカイサーベイ画像を見たからです。
HCG(Arp)とAbellが、同一画角に収まり、明るめのディスプレーで見ると、微小銀河がたくさん見えていて、ワクワクしました。
スクリーンショット 2026-01-21 154730
ライブスタックでも、小さくボーとした微小銀河が幾つも見えていて、感動しました。
しかし、問題は画像処理。
いつものフローで、明るくしたり、シャープネス処理をすると、微小銀河が微光星になってしまうんですよね。
この後も、Abell(銀河団)をちょくちょく観望しようとしているので、この辺の処理の仕方が課題です。
でも、点光源に近い微小銀河を、現在の機材で撮ろうとすること自体に無理があるのかも。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡とまでは言わないが、ハッブル・レベルの宇宙望遠鏡が欲しい!なんてね。

あと、この銀河団(群)は、5億光年の距離にあるため、赤方偏移で、実は、酷く赤みを帯びています。
私、望遠鏡というのは、疑似的に、対象までの距離を劇的に近づける「魔法の道具」だと思っています。
ということで、1億光年弱の辺りまで近づいたつもりで、もろ赤に偏移した銀河の色を、白・青に寄せていますので、この点ご了承ください。(それでも、まだRが強い)

画像処理後
20251222 01Abell2572-100
【HCG94(一部がArp170(NGC7578),Abell2572(NGC7597ほか)】 2025.12.22  19:46-20:41 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)Dark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×139=34分45秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2026年01月16日 05:00

の続きです。

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宮城県・神割崎、標高20m。
透明度が頗る悪く、光害の影響大。星・天の川の光が弱い。
常時微風で、時折、1m~2mの風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔M66(Arp16,Arp317)〕
しし座
距離:3,590万光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-01-15 223251

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×260
スクリーンショット 2025-12-23 051429

画像処理後
20251223 03M66-100
【M66(Arp16,Arp317)】 2025.12.23  03:57-05:12 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×212=53分00秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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単独の写真だと、「何これ?」となりますが、お馴染みの「しし座3重銀河」の一角、M66です。
午前4時近くになり、薄明開始まで、あと1対象ということで、昇って来た「しし座」内の明るい対象であるM66を選択しました。
M66は、見かけが9.1分の棒渦巻、或いは中間棒渦巻銀河です。
アープ・アトラスでは、分割されたような腕を持つ渦巻銀河として、Arp16と附番されています。加えて、しし座3重銀河が銀河団のカテゴリで、Arp317として登録されているので、Arp番号が重複する珍しい銀河でもあります。
この銀河についての情報を、ネット検索したら、北側のNGC3628(ハンバーガー銀河)との接近により、渦状腕の形が崩れ、さらに、星間雲であるH I物質が剥ぎ取られたために、暗黒帯が顕著な姿になったとするものがありました。
実際、渦状腕に占める暗黒帯と青い領域の比率が大きく、特異な銀河ではあります。

が、見やすいように、横にしてみると・・・
形については、腕が非対称だけど、こんなのカワイイ乱れですよね。(相互作用銀河好きの私にすれば)
20251223 03M66-クローズアップ





2026年01月14日 05:00

の続きです。

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宮城県・神割崎、標高20m。
透明度が頗る悪く、光害の影響大。星・天の川の光が弱い。
常時微風で、時折、1m~2mの風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔NGC2685(らせん銀河,Arp336)〕
おおぐま座
距離:5,280万光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-01-14 004116

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×292
スクリーンショット 2025-12-23 021330
(以前に観望しているため、以下は、その記事から転載・加筆)
おおぐま座の西部に位置するNGC2685は、見かけの大きさが4.6分のレンズ状銀河です。
アープ・アトラスでは、特異銀河としてArp336と附番されています。
どこが特異かというと、銀河のディスク面に対して垂直のリング構造を持つ極リング(環)銀河であるという所が超レアなのです。
ライブスタックでも、銀河面を垂直に取り囲むリングが見え、その北側には銀河のディスク面を垂直に横切る暗黒帯も見えました。これが「らせん銀河」たる所以なのですね。
また、左斜め上と右斜め下に腕(ハロ)も伸びています。

なお、この対象は、とても奇妙な形の銀河ですが、極リング自体が大きく、ハロも遠くまで大きく広がっているので、相当に大きな銀河が合体したのだと推測されます。
そして、銀河ディスクに垂直な環と暗黒帯が保たれているということは、合体した銀河の核(ブラックホール)が合体未了で、未だに銀河内のどこかに存在しているのかも知れません。

因みに、NGC2685は、複雑な構造をしており、淡いハロもあることから、いつもより総露光時間を長く取ってみました。ライブスタックは1時間超えの73分です。
しかし、画像処理してみて、南北の淡いハロの写りがイマイチで、露光不足を感じました。
こうした淡い対象は、透明度の高い空か、今回の倍以上の総露光時間が必要なようです。

画像処理後
20251223 01NGC2685-100
【NGC2685(らせん銀河,Arp336)】 2025.12.23  00:46-02:11 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×237=59分15秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2026年01月08日 05:00

の続きです。


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宮城県・神割崎、標高20m。
透明度が頗る低く、光害の影響大。星・天の川の光が弱い。
常時微風で、時折、1m~2mの風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔NGC2146(Dusty Hand Galaxy)〕
きりん座
距離:4,300万光年
(Stellarium赤方偏移値より:他サイトでは4,000~8,000万光年とかなり幅がある)

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-01-06 144546

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×232
スクリーンショット 2025-12-23 003404
NGC2146は、きりん座の北部、天の北極に程近い所に位置する、見かけが5.7分の棒渦巻銀河です。
ただし、渦状腕に邪魔されて棒構造は見えていません。

この銀河は、11月15日に神割崎で見たのですが、途中から雲が懸り、再トライ案件となっていました。
また、2023年10月に25cm鏡で一度観望しているので、30cm鏡では、どれだけ精細に見えるのか、確認の意味での再観望です。

さて、この銀河は、渦状腕が銀河ディスクの垂直方向に波打ち乱れて、とても歪な形をしています。
また、手指のように分岐した暗黒帯が特徴的で、Dusty Hand Galaxyと呼ばれています。

因みに、この銀河については、ライブスタック中は、色がのらず、イマイチだなと思っていたのですが、後日、画像処理したらガーンと色が出てきて綺麗にしてやることができました。
明るい銀河は、このように大化けすることが多いので、面白いですね。
チョット得した気分になります。

画像処理後
20251222 03NGC2146-4-100
【NGC2146(Dusty Hand Galaxy)】 2025.12.22  23:23-24:32 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×194=48分30秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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 NGC2146の渦状腕についての考察  
ここで、怪しげな銀河について、恒例?の考察です。
チョット前には、NGC891を、やりましたが・・・

さて、この銀河の渦状腕は、棒渦巻銀河の多くがそうであるように、二本と見受けました。
が、見ていると、棒構造の両端から出るべき腕が、どこを起点にしているのか、どこへ繋がっているのか、頭の中が混乱して分からなくなってしまいます。
さらに、右下に伸びる腕とDusty Handはどの腕に繋がっているのかも覚束ない感じです。
こうなると、いろいろな説が考えられ、とても想像力を掻き立てられます。

私には、二本の腕が、どちらも一旦、銀河のディスク面より上方に持ち上げられて、その先で、今度は下方に押し下げられているように見えます。

そして、殆どの銀河が(左右)対称となっていることに鑑み、シンメトリーをキーワードに考察してみると・・・

スクリーンショット 2026-01-06 171120
棒構造の右側から出た腕(青線)が、手指様の暗黒帯(赤囲み)を伴い、左側で持ち上がった(緑囲み)後、右に向かっている。
一方、
棒構造の左側から出た腕(黄線)が、中心核の奥側にチラリと見えるHⅡ領域・暗黒帯(赤囲み)を伴い、右に向かって持ち上がった(緑囲み)後、その先で下方に伸びていく。
このように推測しました。
でも、実のところ、銀河の写り具合により、自説がコロコロ変わります。(汗)


さらに、NGC2146をこのように上下に波打たせた犯人(伴銀河?近傍の銀河?)探しをしてみるのも面白いと思います。
この画像に写ってはいませんが、
NGC2146の北東側約18分の所に、赤方偏移値が1.7倍大きい(2,890万光年差)NGC2146Aという渦巻銀河があり、これが最も怪しい存在です。
赤方偏移値は、あまり当てにならないので、「犯人ではない」と断定はできないと思います。

また、よくある隠し玉・・・ 「以前の銀河合体の名残で乱れている」
実はこの説が、現在、学術的には最有力のようです。




2026年01月06日 05:00

前回の田沢湖高原遠征に続いて


12月22日に宮城県神割崎へ遠征しました。
当日は、神割崎で何度もお会いし、懇意にさせてもらっている、ブログ「かずの星の喫茶室」の「かずさん」が後から来られて、旧交を温めることができました。
かずさんは、私より5歳ほど年上なのですが、精力的に活動されていて、本当に励みになります。
また、いつもコーヒーなど御馳走になってばかりで、申し訳ない気持ちでいっぱいです。すみません。

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宮城県・神割崎、標高20m。
透明度が頗る低く、光害の影響大。星・天の川の光が弱い。
常時微風で、時折、1m~2mの風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
ペルセウス座銀河団~NGC1275 他〕
ペルセウス座
距離:NGC1272=1億7,520万光年
NGC1275(左中央やや下「PerseusA」)=2億2,480万光年
NGC1278=2億7,140万光年 他は省略

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2026-01-04 204843

スクリーンショット 2026-01-04 204701

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×245
スクリーンショット 2025-12-22 221225

画像処理後
20251222 02NGC1275-100
【ペルセウス座銀河団~NGC1275 他】 2025.12.22  20:58-22:10 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×218=54分30秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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ペルセウス座銀河団は、毎年、観望している対象です。
これには、狙いが二つあって、一つ目は、銀河の道(銀河が右下から左、左から右上に連なっている放物線状の構造)に沿って連なる銀河を観賞することです。
今回は、いつもの縦構図ではなく、より銀河の道が分かりやすい横構図で見てみました。
賑やかな銀河の大集団が遠近感、奥行きを以って見ることができました。

さて、もう一つの狙いは、NGC1275の赤いフィラメントを捉えるというものです。
2024年は、「IDAS NGS1フィルター」を使いましたが、今回は、赤が強調される「IDAS HEUIB-Ⅱ」を使って、どこまでフィラメントを見ることが出来るかトライしてみました。
次が、今回のNGC1275の画像です。ハッブル画像と並べてみました。

左:(「ウィキペディア」のハッブル宇宙望遠鏡画像)  右:今回の撮像
スクリーンショット 2026-01-04 220246
結論から言って、赤強調とは言え「IR/UVカットフィルター」で、銀河全体とフィラメントを同時に捉えるのは難しいですね。赤く出てほしい所が、青になったりもしています。
二兎を追わず、フィラメントを捉えることに専念して、Hαフィルターやデュアルナローバンドフィルターを使った方が幸せになるようです。或いは、ブロードバンドにそれをミックスするかですね?
次回の作戦が決まりました。



 オフアキの効果や如何に?  
この日は、オフアキを付けて、2度目の観望です。
オフアキとカメラは、「ZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini」です。それを「SkyWatcher Quattro300P 焦点距離1,200mm」に装着しています。赤道儀は、「SkyWatcher EQ8-R」です。
カメラ前に、あの小さなオフアキを付けることで、焦点距離1,200mmのガイド鏡を同架したと同じ効果が得られるなんて驚きです。

なお、初回使用時は、ピントが合っておらず星が縦長だったのですが、この日、改めてピント出しをしたら、星が丸くなりました。
また、初回は風が強かったのですが、この日は、弱風であり、幾分マシな条件下でガイドすることができました。
この日の条件なら、評価できるかなということで、使用後の感想を述べます。

①PHD2のトータルRMSが改善した
これまでは、「SkyWatcher EVOGUIDE 50EDII 焦点距離250mm」に「1/3インチセンサーのZWO ASI120MM-Mini」で、オートガイドをしていて、トータルRMSは、良くて0.4秒位。だいたい目にするのが0.5秒から0.7秒といった感じでした。
それが、オフアキ使用では、良くて0.3秒。だいたい0.4秒から0.5秒の辺りで推移するようになりました。
グラフの線の収束具合は、格段に改善しています。
スクリーンショット 2025-12-22 214933

②ライブスタックの星像が小さくなった
これまでは、ライブスタックをしていて、時間経過とともに星が肥大してきてゲンナリすることが多かったのですが、オフアキ使用では、約1時間のライブスタックでも、それほど星が肥大せず好感触でした。

③画像処理に回せるフレームのクオリティが向上した
オフアキ使用前は、画像処理時に、星の流れや肥大により、平均的に1/4のフレームを捨てなければなりませんでした。
風の強い日などは、1/3以上のフレームを捨てることもありました。
それが、オフアキ使用後は、15%前後のフレームを除外するというふうに変わりました。
その15%は、かなり厳しめに選別しての捨てフレームなので、残りの85%のクオリティは、俄然良くなっています。
画像処理時にも、星がシャープになったなと何度も感じました。

④(波及効果)鏡筒のバランスが取れて安定した
これまでは、ガイド鏡のアリミゾが鏡筒の左側にあるため、鏡筒の左右のバランスが取れていませんでした。このバランス崩れは、ガイドにも影響していたと思われます。
オフアキ使用で、ガイド鏡を取り払ったら、鏡筒をどの方向に振ってもバランスが取れていて、とても安定しました。


以上の結果から、「オフアキを導入して良かった!」と切に思っています。
・ガイド星が見つからない
・カメラの前にオフアキのプリズムがあるため回折光に悩まされる
などなどのデメリットに今後、遭遇するかもしれませんが、今のところ、メリットしかない状況です。
オフアキは、望遠鏡の焦点距離が一定程度長い場合に、メリットが最大化されるもののようです。
あまりに長すぎると、星が見つからないという落とし穴が有りますがね。


まだ、キャリブレーション時の動作が何か変とか、キャリブレーション数値の調整が未了という問題が残っていますが、次回以降の星見が、今から楽しみです。
ガイド精度が上がれば、これまでより細かい所が、幾分良く見えるようになるだろうという期待が持てますからね。





2025年12月29日 05:00

の続きです。


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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。透明度が頗る悪く、ぼんやりとした空。星の光が弱い。
常時弱風。時折2m~3m。結構、悪条件。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。


                                                                           
〔PGC20348(積分記号銀河),PGC20398〕
きりん座
距離:PGC20348(中央やや右上)=1億5,140万光年
PGC20398(中央左下)=1億4,270万光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2025-12-28 222803

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×237
スクリーンショット 2025-12-20 025040
天の北極に程近い、きりん座のPGC20348(UGC 3697)は、見かけが3.3分の渦巻銀河です。
この銀河は、エッジオンなので、薄い円盤を横から見た感じになりますが、渦状腕の最外周(両端)が銀河のディスク面に対して、垂直方向にヒョイッとくねっています。
これが積分記号に似ているということで、積分記号銀河と呼ばれています。
この変形は、左下に見えるPGC20398(UGC3714)との相互作用なのか、以前の銀河合体の名残なのか、説が定まっていないようです。
なお、銀河の両端(外周)に、青く光る領域が見えていて、星生成が活発であることが窺えます。
この辺が、相互作用の原因のヒントになりそうな気がします。

この銀河は、いつかは見てみたいと思っていた銀河で、ようやくこの日、見ることができました。
でも、そもそもが、靄がかった空だったのに、観望の終盤に、雲が断続的に流れてきて、ちょっと不本意なライブスタックになりました。
もう少し、淡い部分を捉えたかった!

画像処理後
20251220 02PGC 20348-99
【PGC20348(積分記号銀河),PGC20398】 2025.12.20  01:32-02:46 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正) ※中断あり
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×128=32分00秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2025年12月27日 05:00

の続きです。


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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。透明度が頗る悪く、ぼんやりとした空。星の光が弱い。
風は常時弱風。時折2m~3m。結構、悪条件。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。


                                                                           
〔NGC891(The Silver Sliver Galaxy)〕
アンドロメダ座
距離:2,970万光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2025-12-26 232448

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×240
スクリーンショット 2025-12-19 223141
(以前に観望しているため、以下は、その記事から転載・加筆)
アンドロメダの東部に位置するNGC891は、エッジオンの渦巻銀河で、見かけの大きさが13.5分もあるメジャー銀河です。
この銀河の特徴は、何と言っても外縁部を取り巻くクッキリとした暗黒帯ですね。ライブスタックでも、直線的な暗黒帯を鮮明に視ることができ感動します。
太くクッキリと直線状に伸びる暗黒帯には、清々しさや凛々しささえ感じます。

また、真一文字の暗黒帯から垂直方向に伸びる「塵やガスのフィラメント」も見えています。
この銀河は、見かけが大きいので、もし、フェースオンだったら、さぞかし壮観だったろうと思います。欲張り過ぎですが、ちょっとだけ残念な気持ちにもなります。

画像処理後
20251219 02NGC891-100
【NGC891(The Silver Sliver Galaxy)】 2025.12.19  21:21-22:30 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×141=35分15秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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 NGC891の暗黒帯・渦状腕についての考察  
ところで、ライブスタック中に、スタック画像を見ていて考えていたことがあります。
NGC891の横一文字に見える暗黒帯は、実は、連続した一本の暗黒帯ではないのではないか?ということです。
北側の暗黒帯と、中央から南にかけての暗黒帯は、明らかに相(質・色合い)が異なります。
画像処理で、色を載せたら、さらにそれが鮮明になりました。
見やすいように、画像を横にしたものが次です。
20251219 02NGC891-100横
左側の暗黒帯が、白っぽくなっているのがお分かりと思います。
レンズ状銀河であれば、暗黒帯が一本横に通っているというのはよくあります。
が、NGC891は、渦巻銀河です。
渦巻銀河は、渦状腕が最低でも2本有るはずです。
ということで、次のように腕が巻いていているのではないかと、推測しました。
20251219 02NGC891-100加工済
中央から右にかけての、濃い茶色の暗黒帯は、バルジの左側から出て巻いてきた腕のものではないか?
左側の白っぽい暗黒帯は、左側の大外を回り込んできた腕のものではないか?
このように、考えました。
たまたま、この銀河はエッジオンの方向から眺める塩梅なので、暗黒帯が横一文字の1本であるように見えるだけだと考えた訳です。

あくまで、ライブスタック画像、処理後画像をじっくり観察するという、視覚的な観点からのみの推論であり、裏付けがある訳ではありません。
ネットを検索しても、この点について述べられているものは見当たりませんでした。

正誤の程は分かりませんが、実は私、写真の色合いがどうだとか、星の点が小さくシャープだとかより、こういった事(考察など)の方に興味があります。
この度の、オフアキ導入も、追尾精度が上がれば、今までぼやけてしか見えなかった銀河の構造が、より良く見えるようになるだろうという期待からのものです。
オフアキが、高精度であれば、星は自ずと小さくなりますがね。

こういうことなので、より多くの銀河と出会いたいと思っている訳です。




2025年12月25日 05:00

12月19日に田沢湖高原へ遠征しました。
当初は、宮城県・神割崎へ遠征する予定でしたが、まさかの秋田県内全域・朝まで晴れ予報tということで、田沢湖高原に行くことにしました。
例年であれば毎日雪か雨となる12月に秋田県内で天体観望できるのは、この趣味を始めて4年になりますが、初めてです。
温暖化の影響で気候に変化が生じているのかもしれません。

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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。透明度が頗る悪く、ぼんやりとした空。星の光が弱い。
風は常時弱風。時折2m~3m。結構、悪条件。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。


                                                                         
〔M74(Phantom Galaxy)〕
うお座
距離:3,000万光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2025-12-25 003439

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×210
スクリーンショット 2025-12-19 210513
M74は、うお座の東部に位置する、代表的な秋銀河の一つです。
見かけが10.5分の渦巻銀河で、フェースオンであることに加え、渦状腕も整っていて、「美しい」銀河です。
赤ポチがたくさん見えていて、暗黒帯のサシも程よく入り、活動的で若々しい銀河ですね。

画像処理後
20251219 01M74-100
【M74(Phantom Galaxy)】 2025.12.19  20:02-21:02 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドZWO Off-Axis Guider+ZWO ASI220MM-Mini
画像処理:15秒×153=38分15秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,Affinity(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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 オフアキの導入  
いつもマイナーな銀河を追いかけている私が、メジャー銀河を選択したのは、この日、初めて「Off-Axis Guider」を実戦に投入したからです。
ガイド鏡からオフアキに変えれば、追尾精度が上がり、精細なライブスタック画像が得られ、加えて、画像処理に回せるフレームの歩留まりが向上するだろうという期待からの導入です。
と言うことで、この日は、まだオフアキの評価段階なので、暗く小さな銀河ではなく、まずは、大きくて明るい銀河に望遠鏡を向けました。

因みに、この日は、ガイドカメラのピントが合っていないままガイドをしていたようです。
星の形が縦長でいびつななのは、イメージサークルの周辺像だからだろうと思っていました。
しかし、この後の遠征で、改めてピント出しをしたら、なんと!星が丸くなったではありませんか。
いやはや、とんだミステイク。

さて、オフアキにした効果は得られたか?
この日は風が強く、空も薄雲様で、条件が悪過ぎました。
加えて、前述のピンボケもあり、画像処理段階で除外したフレームは、約1/4と、ガイド鏡使用時と変わらない結果となりました。
ライブスタック画像の星像も、以前とさして変わり映えがしませんでした。

こんなはずじゃないので、キャリブレーションのパラメータ等を含めて、今後、調整していかなければなりませんね。

((おまけ)) 10日ほど前に、自宅庭でオフアキのテストしたのですが、この時は、ピントが出ませんでした。
CMOSカメラの直前にオフアキを付けたのが失敗でした。
たぶん、カメラ前にはフィルターホイールがくるという想定で設計されているらしく、CMOSカメラ付属のM42筒先からオフアキの間に20mm程度の延長筒を付ける必要がありました。
なお、星の焦点外像は見えていたので、筒の外周ギリギリに調整したプリズムの位置は、悪くはないようです。


 Affinityでの最終仕上げ  
これまで、画像処理の最終仕上げは、少し前にサブスク料の値上げ告知があったPhotoshopを使ってきました。
が、つい最近、この道の先達から、Affinityという無料の写真編集ソフトがあると教えてもらい、早速、PCにインストールして使ってみました。
今回の処理画像は、Affinityで仕上げています。
メニューや使い勝手が、ほぼPhotoshopと同じで、違和感なく操作することができる優れものです。
パラメータ数値を変えた時の変化量が、大きかったり小さかったりと、若干戸惑う場面もありますが、十分使用に耐えます。
この使えるソフトが無料? 後出しジャンケンで有料化なんていう騙し討ちないよな?
もろ高くなったPhotoshopのサブスク解約しようかな。




2025年12月10日 05:00


 山梨県 みずがき湖遠征  
11月18日から11月21日まで、自動車を使い1泊4日で観光兼遠征を行いました。行先は長野・山梨方面です。
前半は、東京にいる息子と小淵沢で落ち合い、八ヶ岳周辺で、「ほうとう」を食し、ぐるりの日本アルプスを眺め、夜は温泉三昧。
そして、11月20日、息子を最寄り駅に送った後、北杜市の「みずがき湖ビジターセンター」にお邪魔しました。
ビジターセンター代表の「こうちゃん」さんには、伺うことを事前に連絡していて、この日、御自宅に新設したドームと、中に鎮座する25cmジンデン鏡一式を見せてもらうことにしていました。

さて、山深い集落の奥の奥に、そのドームは有りました。ここは、標高も高く、好立地です。
いざドームの中へ。
(ブログ・「みずがきの森から」より) ※写真撮るの忘れてました
妻はコリメートが上手かった・・・_b0100253_16423176.jpg

重量感のある鏡筒と赤道儀。どちらも(確か)中央光学製で、再塗装されピカピカです。
ドームを含めて前所有者の所から移設されたものとは思えない綺麗さです。
そして、この鏡筒の中に25㎝ジンデン鏡が収められています。
さらに、25cm鏡に同架されているのは15cmフローライト屈折。直径15cmのフローライト玉って有るんだ?
圧倒されました。
晴天率の高い山梨で、自宅の敷地内にこの設備が常設され、しかも、いつでもスタンバイ状態。
これ以上ない幸せですね。

さてさて、夕暮れ前に、「ビジターセンター」に戻り、観望準備に取り掛かりました。
準備の最中、よくブログを拝見している、望遠自撮りで話題の「ヤマボウシ」さんが来られていて、お話しをすることができました。「ヤマボウシ」さんは、「みずがき天文愛好会」のメンバーです。
また、Xでやり取りしたことのある「バークレー」さんを含む、「みずがき天文愛好会」のメンバー御三方と、東京から来られたKさんの5人で、一夜を過ごし、機材の事など、色々とお話しでき、大変有意義でした。
遠征は、人を知る、仲間づくりができる貴重な機会です。そういう意味で、今回は収穫大でした。


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標高約900mの山梨県「みずがき湖ビジターセンター」駐車場。日中から山に薄い靄がかかっていて、透明度は良くなかった、夜になっても回復せず、カブリが生じそうな空。 常時、1m~2mの風で、時折風速3mになる。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI533MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔NGC6992(網状星雲(東)〕
はくちょう座
距離:1,470光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2025-12-09 160024

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×248
スクリーンショット 2025-11-20 203426

前回の遠征、11月16日に、585MCで、はくちょう座の超新星残骸「NGC6960 網状星雲(西)」をクローズアップしたのに続き、この日は、チョットだけ画角の広い533MCを使って、対を成す「NGC6992 網状星雲(東)」をクローズアップしてみました。
クローズアップの狙いは、星雲の微に入り細に入りを精細に捉えるというものです。
ということで、フレーム選別を厳しめに行いました。

画像処理後
20251120 01NGC6992-98
【NGC6992(網状星雲(東)】 2025.11.20  19:13-20:32 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
山梨県北杜市 みずがき湖ビジターセンター
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI533MCPro(Gain110 輝度? -8℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×141=35分15秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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 ASI533MCProについて  
タイトルにもある通り、この日、「ASI533MCPro」を、初投入しました。
最近、よく望遠鏡を向けている銀河群は、585MCだと画角内に収まらないことが多く、少し画角を広げる意味で、533MCを購入してみました。

しかし、533MCは、感度が低く、ライブスタックに向いていないように感じました。
ユニティGain100の1割増しでGain110でライブスタックをしたのですが、ヒストグラムの山が、左に寄り過ぎていて、二つのスライダー間を狭める「炙り出し」が十分に出来なかったのです。
結果、ライブスタック画像も、いま二つという感じで、貧弱でした。
感度が低いならば、Gainを上げたらどうだ? ということで、Gainを180に上げても、目に見える結果が得られず、ノイズだけが増すように感じられました。

高感度な585MCの画像に慣れ切っているために、そう感じたのかも知れません。
しかし、1対象を概ね1時間のライブスタックで現地で見て満足し、家に帰ってからフレーム選別して画像処理で色揚げするという、私のスタイルが533MCでは出来ないと思われました。
なお、533MCは、現に多くの人に使われており、実績・成果を上げているCMOSカメラです。
実際、今回の網状星雲(東)を画像処理してみて、おお!凄いなとも思いました。
要するに、悪い、ダメなカメラだと言っているのではなく、私のスタイルに合わないと言っているだけですので、誤解しないでくださいね。

実のところ、533MCがあれば、多くの銀河群を捉えられるようになると期待していただけに、落胆は大きく、観望計画が根底から覆ってしまいました。
幾度か、トライしてみて、最終判断をすることにしますが・・・

こうなったら、585MCに ×0.86コマコレクターを噛ませて、いくらか視野を広げる手しかないかなと思っています・・・





2025年12月07日 11:22

の続きです。

秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空がイマイチ明るく、天の川がぼんやりしている。全くそそられない空であった。風は常時1mで時折2m。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔NGC1961(Arp184)〕
きりん座
距離:1億8,000万光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2025-12-05 125315

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×200
スクリーンショット 2025-11-17 002349
きりん座のNGC1961は、見かけが4.5分の渦巻銀河です。
アープ・アトラスでは、細いフィラメントを持つ銀河として、Arp184と附番されています。(フィラメントがどの部分を指すのか不明ですが、たぶん下方の腕と思われます。)
なお、私の画像の左(東)側に小銀河が2~3個見えていますが、さらに東側にも複数個の小銀河があり、これらを束ねて、NGC1961を主銀河とする銀河群が構成されています。

さて、この銀河は、活動銀河に分類されていて、渦状腕が非常に歪な形をしています。
加えて、中心部の暗黒帯が顕著で、渦状腕は青みを帯び、HⅡ領域も確認できます。
また、腕は、銀河ディスクに対して、垂直方向に厚みがあるように見えます。
このような特徴は、相互作用銀河にバッチリ当てはまることから相手方を探してしまいますが、ネットを検索すると、この歪みは銀河同士の相互作用によるものではなく、銀河群内のガス圧によって引き起こされたとするものが大方でした。
ただ、この説が有力だとしても、この説で決定ということではないと思われるので、謎めいた銀河であることに変わりはありませんね。

画像処理後
20251116 53NGC1961-100
【NGC1961(Arp184)】 2025.11.16  23:23-24:22 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×125=31分15秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2025年12月04日 05:00

の続きです。

秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空がイマイチ明るく、天の川がぼんやりしている。全くそそられない空であった。風は常時1mで時折2m。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔NGC70(Arp113)銀河群〕
アンドロメダ座
距離:群を構成する銀河は概ね3億光年前後

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2025-12-03 153842

スクリーンショット 2025-12-03 153611

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×189
スクリーンショット 2025-11-16 224657
この日の2対象目は、アンドロメダ座にあるNGC70銀河群です。
位置的には、ペガススの大四辺形の北東側の星、アルフェラッツの東北東2°20′辺りです。

この銀河群は、中央に見かけが1分台の銀河がギュッと集まっており、その周りを1分未満の銀河が取り巻いています。
中央少し上のNGC70の渦巻が印象的ですね。
この銀河群は、Arp113と附番されており、「摂動する渦巻銀河に隣接する楕円銀河」にカテゴライズされています。
アープさんは、楕円銀河が渦巻銀河から派生したものと思っていたようです。
現在では、考え方が真逆で、質量的には大方 楕円銀河>渦巻銀河 というのが通説です。

因みに、NGC70の右下にあるNGC68は、赤方偏移からいうと、銀河群より4~5千万光年手前にあり、見かけ上、同一方向に見えているだけという解釈がされています。
しかし、銀河の固有運動の方向もあり、こちらに向かって来ていれば、赤方偏移値が小さい値になってしまうので、それはどうかな?と、私は思います。
NGC68は、たぶん、このグループの一員でないですかね。

画像処理後
20251116 52NGC70-100
【NGC70(Arp113)銀河群】 2025.11.16  21:48-22:44 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×133=33分15秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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最近、銀河群を見ることが多くなっています。

観望対象リストを作成するため、スカイサーベイ画像とプラネタリウムソフトを使って掃天していると、今回のような銀河群が、あちらこちらに、ゴロゴロしていて、どれを見るか迷ってしまいます。
ご挨拶がてら、全てを見たいのですが、人生の時間が有限で、さらに新月期に晴れる確率が1/3~1/4なので、かなり悩ましい。




2025年12月02日 05:00

11月15日に宮城の神割崎に出掛け、仮眠なしで翌日の朝に秋田帰着。
帰着後、眠って起きたら、まさかの秋田県全域晴れ予報です。
出掛けぬ理由なし!
ということで、11月16日、ホームグラウンドの田沢湖高原へ遠征しました。
これから3~4カ月雪雲に覆われっぱなしになるので、たぶん、秋田県内での観望は、これが今年最後になるだろうと思われます。


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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空がイマイチ明るく、天の川がぼんやりしている。全くそそられない空であった。風は常時1mで時折2m。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔NGC6960(網状星雲(西)〕
はくちょう座
距離:1,470光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2025-11-30 204511

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×185
スクリーンショット 2025-11-16 213426
言わずと知れた、はくちょう座の超新星残骸「NGC6960 網状星雲(西)」です。
見慣れた網状星雲(東・西)を入れ込んだ広角ではなく、西だけの全体像でもなく、西の北半分のクローズアップです。
30cm鏡を使うようになって、これを一度やってみたかったんです。
大口径・長焦点でフィラメントを、どこまで細かく描写できるか試したかったのです。

迫力はあるが、結構ぼやけてしまったライブスタック画像はさて置き、画像処理後の画像は、BXT効果もあり、細密なものになったと思います。
コンセプトを重視し、フレーム選別では、36%のフレームを除外しました。純米酒クラスかな?
結果、総露光29.5分となってしまいましたが、星雲自体が明るいので問題は無いかなと思います。

なお、ライブスタック開始時点で、高度が41°と西に傾きかけていたため、ピント合わせ後、焦ってフードを付け忘れてしまいました。この点、バランス不良で追尾に影響があったと思われます。

因みに、私は、カメラや純粋な天体写真の方面から、この世界に入ってきた訳でないので、こうした構図に何の違和感も持ちません。
ただただ、微細な構造を詳しく見てみたいという欲求から、観望、画像処理をしています。
このような人間は、たぶん、この業界では、希少種でしょう。(冷汗)

画像処理後
20251116 51NGC6960-99
【NGC6960(網状星雲(西)】 2025.11.16  20:39-21:33 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×118=29分30秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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皆さん見慣れているであろう横構図です。(明るさ、コントラストを若干上げています)
20251116 51NGC6960-99横明コン+5




2025年11月30日 05:00

の続きです。



宮城県・神割崎、標高20m。
天の川が見えてはいるが、いつもより星の光が弱い空。風は微風。時折、1m~2m。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC2146(Dusty Hand Galaxy)〕
きりん座
距離:1億2,790万光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2025-11-30 001050

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×197
スクリーンショット 2025-11-16 020440
この日の4対象目は、天の北極に程近い、きりん座のNGC2146です。
見かけが5.7分の棒渦巻銀河で、渦状腕が銀河ディスクの垂直方向に波打ち乱れています。
この銀河は、2023年10月下旬に25cm鏡で一度観望していますが、30cm鏡では、どれだけ精細に見えるか確かめたくて、望遠鏡を向けました。

しかし、ライブスタック開始から、10分経過した辺りから、筋雲が流れてきて、薄雲越しのライブスタックとなりました。
帰宅後に、保存フレームを確認したら、殆どが雲懸りだったので、画像処理はしませんでした。
したがって、アップできる画像はライブスタック終了時点のスクショだけです。
この銀河については、今シーズン中に、もう一度トライする予定です。

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因みに、2023年10月と今回のライブスタック画像を比較してみましょう。(どちらもスクショ画像です)

(左) 
2023.10.26  03:10-03:47(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +ZWO IR/UVカットフィルター(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain252 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
10秒×158=26分20秒

(右) 
 2025.11.16  01:04-02:02 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
15秒×197=49分15秒

スクリーンショット 2025-11-30 010609
望遠鏡が、25cm鏡から30cm鏡になり、
フィルターは、純IR/UVカットフィルターから、Hα強調のIR/UVカットフィルター「HEUIB-Ⅱ」に変わりました。
今回の画像は、雲懸り画像でクオリティが低いのですが、2年前の画像に比べて、格段に色が乗るようになり、対象も大きく精細に捉えられるようになりました。

なお、これはライブスタックの結果であり、星が流れるなどした不良フレームも除外されず、スタックされた画像になります。
それで、ここまで見るようになってきました。
望遠鏡セットの大型化、各種パーツの充実に依るところが大きいのですが、銀河が小さく暗くしか見えず苦戦していた3年前頃に比べると、隔世の感で、感慨ひとしおです。




2025年11月28日 05:00

の続きです。


宮城県・神割崎、標高20m。
天の川が見えてはいるが、いつもより星の光が弱い空。風は微風。時折、1m~2m。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC1300,NGC1297
エリダヌス座
距離:NGC1300(左下)=7,270万光年
NGC1297(右上)=5,970万光年

※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2025-11-27 235717

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15秒×233
スクリーンショット 2025-11-16 005722
この日の3対象目は、エリダヌス座のNGC1300です。
見かけが約6.0分の棒渦巻銀河です。
右上のNGC1297は、2.3分のレンズ状銀河です。
低空であることを危惧しながらも、見かけの大きさだけで、この対象を選択しました。

「フェースオンで美しい姿の棒渦巻銀河NGC1300」と言いたいところですが、この対象の画像処理には、かなり難儀しました。
赤緯が-19°で、スタック開始時点の高度は31.5°です。
終了時点で27°なので、そこそこの像が得られると思っていました。
実際、現地でのライブスタック画像は、とても迫力があり、淡い所まで見えていたので、手応えを感じていました。

しかし、Pixinsight・WBPP後の画像が、酷くカラーバランスが崩れていて(Gに偏っている)、最後まで修正できませんでした。
ハッブル画像のように渦状腕を白っぽくしたかったのですが、最終的にマゼンタが強くなってしまいました。(ライブスタック画像もマゼンタが支配的ですね)
カラーバランスの崩れは、低空であることや、空の透明度の悪さが原因と思われます。

さらに、この対象は、15秒で233フレームまでスタックしたのですが、画像処理時に星の流れ・肥大で62フレームを除外し、加えて背景(空)が明るくなったフレームが40枚もあり、都合44%のフレームを捨てなければなりませんでした。
私の赤道儀、南の低空は当然不得手です。また、背景が明るくなるのは、
人から聞いたところ、遠くの雷ではないかということでした。(肉眼では、そうした明るさは全く感じられませんでしたが)

この対象については、もっと透明度の高い夜に、再挑戦したいと思います。
ただ、日本からだと、どうしても、こうなってしまうのかも知れません。南の島に望遠鏡持って行きたい!

画像処理後
20251115 03NGC1300-100
【NGC1300,NGC1297】 2025.11.15  23:49-24:57 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×131=32分45秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2025年11月26日 05:30

の続きです。


宮城県・神割崎、標高20m。
天の川が見えてはいるが、いつもより星の光が弱い空。風は微風。時折、1m~2m。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC1023(Arp135)〕
ペルセウス座
距離:3,430万光年
※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2025-11-26 035439

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 15
秒×195
スクリーンショット 2025-11-15 232728
この日の2対象目は、ペルセウス座の西部に位置するNGC1023です。
見かけが8.1分のレンズ状銀河で、アープ・アトラスでは、近くに断片のある銀河というカテゴリーでArp135と附番されています。
画像で言うと、銀河の左下部の膨らみが、断片とされた部分です。

特徴に乏しいレンズ状銀河なのに、この対象を見ようとしたのは、Arp銀河であり、銀河体が相互作用で変形しているように見えたからです。
そして、よく調べもしないで、「おお~、形が崩れている」などと言って観望していたのですが、画像処理をしてビックリ。
左下の膨らみ部分が青くて、
NGC1023の黄色味掛かった色と明らかに違うのです。
「え! これは断片ではない。
NGC1023と別個の銀河だ。
調べてみたら、これはNGC1023Aと附番された銀河でした。
自前のリストには、『
NGC 1023(Perseus Lenticular Galaxy Arp 135:近くに断片のある銀河),NGC 1023A + PGC 10169』と書いています。
よく見もしないで、望遠鏡を向けたのですね。
60年程前に編纂されたアープ・アトラス・カタログの見立ては、間違っていたことになります。
ただ、NGC1023とNGC 1023Aは、至近距離にあり、相互作用をしているのは確かと思われます。

因みに、自前リストに書き込まれていた
PGC 10169とは、画像の中段左端にある6等星に邪魔されて、全体像が見えていない銀河のことです。
こちらも、青みがかっていて、
NGC1023と相互作用を及ぼし合っていそうで、気になります。

画像処理後
20251115 02NGC1023-100
【NGC1023(Arp135)】 2025.11.15  22:28-23:25 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×145=36分15秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2025年11月24日 05:00

10月の新月期は、天候不順により遠征ゼロでした。
そして・・・ 11月10日過ぎからの今新月期。
ずっと遠征に出ていないと、よっこらしょと動き始めるのが億劫になり、不登校ならぬ、遠征渋りの状態になります。
さらに、秋田はもう冬の気候なので、「晴れ予報」でも雲が取れず、騙し討ちに遭います。
11月15日。当然秋田はダメ予報です。でも、宮城の神割崎は晴れそう。

翌週に、観光を兼ねての山梨遠征を行う予定のため、疲れが溜まってヤバイかな?とも思いましたが、今月も星果ゼロの可能性があるので、勢いで今シーズン初の神割崎遠征を行いました。片道約220㎞。

何より、この日は土曜日。神割崎に行けば、必ず誰かが居て、色々と情報交換できそうです。
実は、それが、楽しみでした。

神割崎到着。 駐車場入口近くに「11“RASA」発見!
「『だいこもん』さんだな。」
車を止めたら、直ぐに、だいこもんさんが声を掛けてきてくれました。
この日は、ここでよくご一緒する、「かのーぷす」さんも来ておられて、3人で、色々とお話しすることができました。双眼鏡でのM1・M42の眼視というオプションも付いて、楽しい一夜となりました。


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宮城県・神割崎、標高20m。
天の川が見えてはいるが、いつもより星の光が弱い空。風は微風。時折、1m~2m。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔NGC383銀河群(Arp331)
うお座
※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2025-11-23 202131

スクリーンショット 2025-11-23 202011
距離:NGC383(中央)=2億4,540万光年
NGC380(中央右上)=2億1,380万光年
(※この銀河群の銀河は全て2億5,000万光年前後の距離にあると思われます)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 
※だいこもんさんに次対象のスタック開始までの手順を見たいと言われ、恒例のスクショを撮り忘れました※

この日の1対象目は、うお座の北端、アンドロメダ座との境界付近にある、銀河チェーン(群)です。
北のNGC379から、南のNGC384まで、見かけが1分以上の銀河が南北に鎖状に連なっており、アープ・アトラスでは、銀河鎖としてArp331と附番されています。

一番大きな中央の
NGC383は、見かけが2.0分のレンズ状銀河となっていますが、外周に銀河体の広がりがあるので、実際の見かけは4.0分程あるようです。
大質量の銀河だけに、周囲に伴銀河が幾つも見えています。
また、銀河チェーンの中央から南の周囲には、小銀河が数多くあり、賑やかです。
加えて、画像の上(北)部には、東西に連なる小銀河の列も見えています。

こんな狭い画角の中に、いったい銀河が幾つあるんでしょうか?
とても興味深いし、宇宙の途轍もない広さを感じることのできる特別な領域です。

画像処理後
20251115 01NGC383-100
NGC383,NGC380ほかの銀河群  2025.11.15  21:21-22:14 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×142=35分30秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2025年11月04日 05:00

の続きです、
 

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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空はまずまずの透明度 風は常時1mで時折強まる。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC80,NGC83NGC90(Arp65)NGC93ほか
アンドロメダ座
※黄色の枠内が観望領域です
スクリーンショット 2025-11-03 012219

スクリーンショット 2025-11-03 031353
距離:NGC80=2億7,350万光年
NGC83=3億0,930万光年
NGC90=2億5,780万光年
NGC93=2億5,920万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×156
スクリーンショット 2025-09-30 030053
アンドロメダ座の南端にある、比較的見かけの大きな銀河が集まった銀河密集です。
最も大きく見える右下のNGC80は、見かけが2.2分のレンズ状銀河です。
その左上にあるNGC83は、1.3分の楕円銀河で、もしかすると、これがこのグループの主銀河かも知れません。
中央やや左にある、渦状腕が直線的に伸びたNGC90は、1.9分の棒渦巻銀河。
その左のNGC93は、1.4分の渦巻銀河です。
これ以外にもNGC番号を持った銀河や、小さな銀河が、線状に連なっていて、とても賑やかです。かつ、美しい。

ところで、赤方偏移値からすると、NGC90、NGC93が、他の銀河よりかなり手前に有ることになっています。が、赤方偏移値は、あまり当てにならないので、正確な距離指標が欲しいですね。
正確な距離が分かったら、それを3Dに落とし込んで、いろいろな角度から眺めてみたいし、銀河同士の関係性も考察してみたいものです。

さて、この領域も、585MCの画角に収まり切りませんでした。1インチ正方センサーの533MCだと広くなり過ぎるので、585より、ほんの少しだけ広いセンサーが欲しいです。
ただ、手持ちで×0.86コマコレクターが有り、それを使う手もあるので、今後、適正バックフォーカス値を得るためのテストを実行したいと考えています。

画像処理後
20250930 02NGC80-100
NGC80,NGC83,NGC90(Arp65),NGC93ほか  2025.09.30  02:00-03:00 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×125=41分40秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2025年10月29日 05:00

の続きです。


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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空はまずまずの透明度 風は常時1mで時折強まる。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC247,Burbidge Chain=PGC2791・PGC2796ほか
くじら座
距離:NGC247(中央やや右下)=1,150万光年
Burbidge Chain(左上の5銀河)=1億1,300万光年前後

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×166
スクリーンショット 2025-09-30 011442
NGC247は、くじら座の南西部、有名な「ちょうこくしつ座銀河(NGC253)」の、ほぼ真北約4.5°に位置しています。
田沢湖高原では、南中高度が29°と条件がよろしくないのですが、一度は見ておきたい銀河なので、望遠鏡を向けました。
この日は、子午線通過の10分後からライブスタックを始めたので、まあまあ適時の観望と言えます。

この銀河は、見かけが21.0 x 5.6分の中間棒渦巻銀河で、30cm鏡・585MCだと、PC画面へ巨大に映し出されます。
でも、斜めから見る格好のせいか、腕の巻きが判然とぜず、何か捉え所がありません。
これより低空の「ちょうこくしつ座銀河」は、よく画像がアップされていますが、この銀河は、あまりネット上でお目にかかることはありません。
「ちょうこくしつ座銀河」の方が、見かけが少し大きいということもあるでしょうが、銀河の構造がハッキリしないというのが、この銀河の不人気の原因かなと思います。
でも、近傍の銀河だけに、よく見ると、赤ポチ、青い領域が満遍なく散りばめられていて、面白い銀河です。
因みに、私は、2本の渦状腕が、次のように巻いているように見えます。あくまで私見ですが。
この銀河は、宇宙空間を瞬間移動して、正面から眺めたいです。私の見立ての正誤を確かめるために。
ネット上には、銀河ディスクに穴が開いていると書いているものも散見されますが、これは、渦状腕の巻きの内側で、星の少ない領域だと思われます。
20250930 01NGC247-100-腕書き込み60
なお、画像の左上に、銀河チェーンが見えます。これは、Burbidge Chain(バービッジの鎖)と言い、5つの銀河が鎖状に連なったもので、1億光年以上遠くにある銀河連です。
銀河チェーンも大変珍しいものですが、なんと、5つのうちの3つが、合体中の銀河のようです。
これはレア!

NGC247と銀河チェーンを、狭い画角に無理やり収めようとしたため、NGC247の南端は欠け、銀河チェーンの北端は見切れています。
もう僅かでいいので、チョットだけセンサーが大きければなー
でも、低空だったにもかかわらず、満足感の高いライブスタックでした。

画像処理後

20250930 01NGC247-100
NGC247,Burbidge Chain=PGC2791・PGC2796ほか  2025.09.30  00:01-01:12 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)   ※中断あり
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×97=32分20秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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 パトカー登場  
〇この対象のライブスタック中盤、午前0時15分過ぎ、自動車が来て、広い駐車場の入り口付近に停車しました。
複数人が、車から降り、結構大きな声で話しています。
どう考えても、同業者ではない。
「うわー!走り屋さんかなー?興醒め・・・」 (以前に、ドリフト走行のタイヤ痕が多数あった)
「静かに、銀河の光を溜めているのに、邪魔しないでくれー」

しばらくして、車に乗り込んだのか、ライトを点けて、こちらに向かってきます。
大急ぎで、スタック中断操作。
10m位まで近づいたところで、車に「POLICE」の文字確認。
「何だよ・・警察か!」
(入り口付近で話しをしていたのは、不審者対応の作戦会議か?)

さてさて、3人の警官が降りてきて、もう~ 質問攻め
「星を撮っているんですか?」  「はい」
「学者さんですか?」   「違います」
「ユーチューバーですか?」  「違います」
「星を撮影する職業の方ですか」  「違います」
「土星の環見えますか?」  「どうですかねー」

人々が寝ている深夜、山奥に来て寒い中、趣味で星を見ているということが、どうも理解できないようで・・・
しばらく受け答え後、
「車のライト邪魔になりますか?」 と言ったので
「超支障ある。早く帰ってほしい。」 と返したら
そそくさと退散してくれました。
が、車のナンバーは、しっかり控えていったようです。

これで、15分超 スタック中断。時間ロス。


〇なぜ、こんな山奥の、さらに袋小路になっているスキー場の駐車場に、ピンポイントで警察が現れたのか?
思い当たる節があります。
1対象目の中盤に、スキー場の見回りと思われるRV車が、ゲレンデ方向から現れたのです。
ここに来て、何度かその車は見ています。だいたい何時も22時頃でしょうか。
その車は、私の方にライトを照射して、ゆっくりと横を通り過ぎていきました。

あいつだ!
星を見に来たり、撮影しに来たりするのも、警察に通報! するんだ?
ドリフト走行や建物侵入など、迷惑・犯罪行為なら即通報も解るけど、
また、ここは私有地ではないし、国有地か、県有地。
そこで、レストハウスから遠く離れた所で、望遠鏡を空に向け、星を見ていることは歴然と思うのですが。
見回りの方が、ちょっと、話しかけて、何をしているのか聞くとか、注意事項を伝えるとかの対応で、いいと思うのですがね。
対人的なこと、面倒なことは、自分で動かず、人に任せるという、チョット嫌な風潮ですね。
星見に警察出動は大袈裟過ぎます。
なにしろ、通報を受けた警察は、往復40~50㎞も自動車を走らせ、山に登ってきて、ただ山を下りて行っただけなのです。
なんて不合理。時間と予算の無駄遣い。

まあ、戦場の映像が頻繁にテレビで流れる昨今、デカい反射望遠鏡が砲台に見えなくもないか。(馬鹿な!)




2025年10月27日 05:00

の続きです。

この日の最後、5対象目は、C/2025 A6 Lemmon彗星でした。
9月末の、夜明け前に見えていた、今より数段暗かった頃のLemmonです。
時期を逸してしまいましたが、一応、アップします。


 夜明け前に見える彗星は精神衛生上「良い」 
夕方に見える彗星と、夜明け前に見える彗星。
夕方の場合、薄明で星が未だ多く見えない中で、極軸合わせや、 彗星の導入をしなければならず、加えて、時々刻々と彗星の高度が低くなっていくため、時間勝負となります。
気が急いて、焦り、失敗やトラブルの確率も高くなるため、楽しむという域には達しないことが多いです。
それに比べ、夜明け前の彗星は、
準備万端!さあ、来てくださいという感じで待つことができます。
また、時間が進むにつれて、高度が高くなるので、条件も良くなります。
ということで、夜明け前に見える彗星の方が、精神衛生上、いいですね。


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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空はまずまずの透明度 風は常時1mで時折強まる。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
C/2025 A6 Lemmon彗星〕

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×15
スクリーンショット 2025-09-30 040254

画像処理後
総露光1分20秒
20250930 03C2025 A6-96

総露光1分20秒では、あまりに暗かったので彗星基準で
20250930 03C2025 A6-DSS(彗星基準-DB)゙
C/2025 A6 Lemmon彗星】  2025.09.30  03:45-04:05 (ASIAIRライブスタックDark,Bias補正)  
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×18=6分00秒,DeepSkyStacker,FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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家を出る前に、stellariumに座標をダウンロードしただけで、全く予備知識なしで望遠鏡を向けたため、その大きさにビックリしました。
もっとショボいと思っていたんですよね。
それにしても、この彗星の緑色のコマは、大きいですよね。特徴的です。


 PixInsightのLarson-Sekaninaをかけてみたら 
「ほしぞloveログ」Samさんの、以前の記事で、PixInsightのLarson-Sekanina処理をしたら、彗星の回転模様が出てきたというのを見たので、試しに実行してみました。
Lemmon_彗星基準_Larson-Sekanina _FAP-98トリミング
パラメータが適切ではないかもしれませんが、彗星の進行方向(右上から左下)に対して、直交する2つの扇形が表れました。
これが自転軸なのか、単にガスの吹き出しが少ないエリアなのか、はたまた、単純に暗い部分なのかは定かでありません。
この彗星をクローズアップで捉えた方がいましたら、Larson-Sekaninaをかけてみては、いかがでしょうか?
画像の頃とは、彗星・地球の位置関係が大きく異なってしまっていますが、面白い結果が出てくるかもしれません。




2025年10月26日 05:00

9月29日、前々日に引き続き、ホームグラウンド・田沢湖高原へ出掛けました。

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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空はまずまずの透明度 風は常時1mで時折強まる。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC6962,NGC6964,NGC6967 ほか
みずがめ座
距離:NGC6962(中央)=約1億8,000万光年
NGC6964(中央左下)=NGC6962と同等
NGC6967(中央左上)=NGC6962と同等

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×152
スクリーンショット 2025-09-29 223002
この小銀河群は、みずがめ座の北西部、わし座・いるか座との境界に近い所にあります。
一番目立っている中央のNGC6962は、見かけが2.9分の渦巻銀河です。棒渦巻とする資料もありますが、棒構造は無いようです。
NGC6962の左下のNGC6964は、1.7分の楕円又はレンズ状銀河で、stellariumでは、相互作用銀河となっています。
しかし、NGC6962・NGC6964共に、腕の乱れがないので、ある程度距離が離れていて、見かけ上、同じ方向に見えているだけと思われます。

この領域は、比較的見かけの大きいNGC6962の渦状腕の巻きの綺麗さ、それと銀河が群れているところが見所です。
データを記載した3銀河を含めて、NGCナンバーを持っている銀河が7つも有り、慎ましい小さな饗宴といった感じです。

画像処理後
20250929 01NGC6962-100
NGC6962,NGC6964,NGC6967 ほか  2025.09.29  21:30-22:28 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×105=35分00秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2025年10月21日 05:00

の続きです。


秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空はそこそこの透明度 風は微風。好条件。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔UGC87,UGC92,UGC91
ペガスス座
距離:UGC87(中央右上)=4億0,130万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)
UGC92(中央左下)=3億9,340万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)
UGC91(中央左下)=4億0,120万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×150
スクリーンショット 2025-09-28 020412
この領域は、ペガススの大四辺形の北東側の星であるアンドロメダ座の「アルフェラッツ」から南南東に0.75°辺に当たります。

ここに望遠鏡を向けたのは、画像の中央左下、UGC92の巻きの緩い渦状腕に惹かれたためです。
この銀河は、渦巻銀河なのですが、腕が遠くまで放たれているため、見かけは4.5分程に及びます。
当然、これは相互作用によるものと思われますが、その相方は下方のUGC91が候補に挙げられます。
UGC91も腕が幾らか垂直方向に乱れているようなので、その線が濃厚です。
しかし、赤方偏移値からすると、特異銀河UGC92が下方のUGC91より800万光年ほど手前にある計算になるので、何とも言えません。
ただ、赤方偏移値だけでは位置関係を確定できないと思われます。

因みに、中央右上のUGC87は、見かけが1.1分の楕円銀河で、この銀河小集団の主銀河だと考えられます。
よくよく見ると、画像の各所に小銀河が散りばめられていて、実に賑やかです。
この辺は、ペガスス座からアンドロメダ座にかけての銀河の筋(道)のど真ん中なので、どこに望遠鏡を向けても、こんな感じですね。

画像処理後
20250927 03PGC707-100
UGC87,UGC92,UGC91  2025.09.28  01:02-02:00 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正) 
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×118=39分20秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2025年10月16日 05:00

の続きです。


秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空はそこそこの透明度 風は微風。好条件。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔PGC9060,PGC9062(Arp145)
アンドロメダ座
距離:PGC9060(中央右),PGC9062(中央左) 共に2億5,890万光年前後

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×138
スクリーンショット 2025-09-28 041527
この両銀河は、アンドロメダ座の東部、エッジオン銀河NGC891のほぼ真南約1°に位置する相互作用銀河です。
中央右側のPGC9060は、もともと渦巻銀河だったようですが、現在は腕が環状になっています。
この銀河の核は、中心やや下寄りに見えています。
一方、中央左の
PGC9062は、楕円銀河又はレンズ状銀河のようです。
この銀河は、楕円銀河というカテゴリーでArp145という附番を持っています。(アープ・アトラスのカタログ作成時は、楕円銀河から物質が放出されて、環状の構造体を形成していると考えたようです)

ところで、どうしても
PGC9060の環が目を引くのですが、ネットを検索すると、これはPGC9060の銀河ディスク面をPGC9062が貫通したために形成されたとするものが多かったです。
地球から見た前後の関係は、環状のPGC9060が前、PGC9062が後になっているので、PGC9062がやや右側からPGC9060銀河面に対し、垂直方向から衝突し、左側に抜けたという感じでしょうか。

見かけは、二つの銀河を合わせても1.6分と、とても小さいのですが、非常に興味深い対象です。
何より、
2億5千万光年先のイベントが、クリアに見渡せていることに、感動を覚えます。

画像処理後
20250928 03Arp145-100
PGC9060,PGC9062(Arp145)  2025.09.28  03:18-04:12 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正) 
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×113=37分40秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2025年10月15日 05:00

の続きです。


秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空はそこそこの透明度 風は微風。好条件。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔M110
アンドロメダ座
距離:270万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×138
スクリーンショット 2025-09-28 030155

輝度を下げて、中心部の暗黒帯を見やすくしてみました
スクリーンショット 2025-09-28 030532
この日の4対象目は、アンドロメダ銀河(M31)の伴銀河「M110」でした。
M31の添え物的に撮影される銀河ですが、焦点距離1,200mmに585MCの組み合わせだと、画角から溢れる位にクローズアップされ、主役級になります。

この銀河は楕円銀河で、特徴に乏しいのですが、中心部に暗黒帯があり、そこが見所です。
また、中心部は、若干、青みを帯びているように見えます。
これらは、遠くない過去に、矮小銀河などが中心部に向かって衝突した痕跡なのかも知れません。
なお、見かけは、至近の銀河なので、淡い部分を含めると、優に20分を超えていて、右上と左下に、M31との相互作用による銀河体の伸び・膨らみが見て取れます。
M31との位置関係は、M110が20万光年ほど奥(遠く)になります。
因みに、画像の左下が明るくなっていますが、これは、M31の外縁部です。

単調な楕円銀河単体をターゲットにすることはほぼ皆無なのですが、たまには楕円銀河を観察・嗜むのも、いいですね。

画像処理後
20250927 04M110-100
M110  2025.09.28  02:07-03:01 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正) 
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×99=33分00秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2025年10月11日 05:00

の続きです。


秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空はそこそこの透明度 風は微風。好条件。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔Arp 314=PGC70127・PGC70130PGC70133
みずがめ座
距離:以下の3銀河は 概ね1億7,000万光年前後
PGC70127(中央右上)
PGC70130(中央)
PGC70133(中央下)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×132
スクリーンショット 2025-09-28 004711
この日の2対象目、「Arp314」のライブスタックには、都合3時間を要しました。
雲に覆われ、複数回の中断を余儀なくされたためです。
ライブスタック開始から20分ほどのところで雲が来襲し、そこから1時間30分超、晴れ待ちをしていました。晴れて、再開後も、時折雲が通過。
それでも、しつこく追いかけました。
この対象は、赤緯が-3.5°なので、観望適期が短く、見られる時に見ておかないと・・・


ところで、このArp314は、みずがめ座の北東部、ペガススの大四辺形の西辺下端とフォーマルハウトの中点のやや北寄りに位置しています。
アープ・アトラスでは、中央の3銀河を以って銀河団とみなし、Arp314と附番されています。
この3銀河は、いずれも渦巻銀河なのですが、非常に近接し、潮汐力を及ぼし合っているため、渦状腕が乱れに乱れています。また、相互作用で星生成が活発なため、どの銀河も青みを帯びています。
そして、各銀河の見かけは、どれも1.0分ちょっとなのですが、それが連なっているため、その見かけは7分位の銀河に匹敵します。

なお、Arp314は、3銀河で構成されていると言いましたが、中央のPGC70130から左に真っ直ぐ伸びた腕は、形の崩れた単独の銀河という可能性もあります。
実際、銀河の核が幾つあるか分かりません。たぶん想定を超えていると思われます。
因みに、Arp314の左に、パックマンのような形の銀河が見えますが、こちらは、合体し始めた2銀河のようです。
この領域は、ネットを検索しても、画像が2~3枚しか出てこなくて、解説的な記事は、ほぼ見当たりませんでした。その分、想像が膨らみます。

画像処理後

20250927 02Arp314
Arp 314=PGC70127・PGC70130,PGC70133  2025.09.27  21:49-24:46 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正) ※雲懸りでリスタート、中断有り 
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×145=48分20秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2025年10月09日 05:00

9月27日、私のホームグラウンド・田沢湖高原へ出掛けました。
9月後半「新月期」3回目の出撃です。
今期の出撃回数は計4回だったので、平均的な天候だったと言えます。

ただ、今秋の空の状態は「いまいち」です。
以前は、天の川がモクモクと雲のようで、小躍りしたくなるような夜が、ちょくちょく有ったのですが、最近は、空が明るめでパッとしません。
透明度が高ければ、光害を大幅に軽減してくれてるんですがね。
空に対する要求度、期待値が高すぎるのかも知れませんが・・・

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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空はそこそこの透明度 風は微風。好条件。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
PGC67563PGC67577PGC67582,PGC67586
ペガスス座
距離:PGC67563(中央右)=1億1,890万光年
PGC67577(中央左上)=1億1,630万光年
PGC67582(中央左)=1億1,640万光年
PGC67586(中央左下)=1億1,610万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×153
スクリーンショット 2025-09-27 213324
この小銀河群は、ペガスス座の西部、ペガスス座の西端の星エニフ(天馬の鼻先の星)から北北東に6°ちょっとの所に位置しています。
見かけは4銀河とも1分強なのですが、それより小さい銀河が周囲に幾つも見えています。

特に目を引くのは、中央左下の「PGC67582」と「PGC67586」ですね。
この両銀河は、どちらも楕円銀河ないしはレンズ状銀河なのですが、相互作用でハロが繋がっているように見えます。
ネットを検索しても画像が無く、座標くらいしか出てこないので、確証的なことは言えませんが、「PGC67582」の外縁部の乱れ具合からして、重なって見えているだけというのではないと思われます。
双方の外縁部が衝突し繋がって、合体しようとしている状態だと思われます。

今後、大質量の楕円銀河同士が合体して、さらに大質量になると、周囲にある綺麗に巻いた渦巻銀河も大きく影響を受けることになると思われます。

今回は、観望対象リスト作りの過程で、スカイサーベイ画像の中から見つけた小銀河群を見てみました。
PGC番号しか持たない銀河たちですが、興味深く、立体感を感じる銀河の集まりです。綺麗です。

画像処理後
20250927 01PGC67563
PGC67563,PGC67577,PGC67582,PGC67586  2025.09.27  20:31-21:30 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×131=43分40秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2025年10月07日 05:00

の続きです。


秋田県田沢湖高原、標高720m地点。薄雲様でカブリが生じそうな空。常時風速2m程で、頻繁に強くなる。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC7241,UGC11964〕
ペガスス座
距離:NGC7241(左)=6,950万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)
UGC11964(右)=6,960万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×150
スクリーンショット 2025-09-23 223140
NGC7241は、ペガスス座の中央やや西寄り、 ペガススの大四辺形の北西の星「シェアト」とペガスス座西端の星「エニフ」の丁度中間辺りに位置しています。
見かけは、左のNGC7241が3.4分、右のUGC11964が1.9分と、そこそこの大きさです。
どちらも渦巻銀河に分類されていますが、揃いも揃って、ほぼエッジオンであり、そもそもが綺麗な巻きの銀河ではないらしく、渦状腕の判別は困難です。
ここに狙いを定めたのは、NGC7241の暗黒帯が顕著で、若干奇妙な形をしていたためです。
また、中心部を覆うように青い領域があり、この点も珍しい銀河と言えます。

前記事でも書いたように、この日は風が強かったのに加え、ドローチューブの固定が甘く、後半のフレームは、ピンボケとなってしまいました。
ライブスタック画像を見てもらうと、それがお分かりと思います。
よって、終盤のフレームは、全て「捨て」としました。
結果、総露光22分40秒しか確保できず、かつ風で星の肥大・ブレがある画像となったので、色合い・雰囲気のみご覧ください。
でも、30㎝F4鏡だと、総露光20分チョットあれば、画像の仕上げまで、なんとかなりそうです。
最近は、おおよそ1時間かけて、総露光50分弱のライブスタックを行い、総露光40分前後の画像を得ているのですが、少し短めにして、対象数を稼ぐ作戦もアリかなと思い始めています。

画像処理後
20250923 02NGC7241
NGC7241,UGC11964  2025.09.23  21:29-22:29 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×68=22分40秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2025年10月03日 05:00

9月23日、帰省した息子と、田沢湖高原に出掛けました。
カメラ趣味の息子は、天の川のタイムラプスの撮影です。

ただ、この日は、薄雲様で、月が無いにもかかわらず、地面や車がよく見えていて、暗夜には程遠い空でした。加えて、やる気が失せるほどの風がありました。
ということで、息子が飽きて、寒さに音を上げたのを潮時に、午前2時過ぎに高原を後にしました。

(おまけ) 帰り道、標高がかなり低い所で、体長1m超の熊が右方から道路に飛び出してきて、危うく衝突し、自動車を破損するところでした。
急ブレーキで、望遠鏡が後部座席で前方にズレて、落下防止も兼ねている折り畳み机に当たったため、鏡筒が歪んでないか心配しましたが、無事でした。
最近の熊は、食べ物がより豊富な標高の低い所に多い気がします。
因みに、いつもの観望場所は、標高700m超でして、熊の気配を感じたことは一度もありません。

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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。薄雲様でカブリが生じそうな空。常時風速2m程で、頻繁に強くなる。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC6632〕
ヘルクレス座
距離:2億2,210万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×154
スクリーンショット 2025-09-23 210815
NGC6632は、ヘルクレス座の東部、こと座のベガの南南西約11.5°に位置する渦巻銀河です。
見かけの大きさは3.0分で、最外周の腕が、相互作用により乱れています。
相互作用の相手は、右下(南西)に見えている小さく淡い銀河が最も疑わしいです。
小さめながら、チョットきれいな銀河ですね。

この銀河については、ネットを検索しても、海外のブログ等しか出てきません。非常に情報量の少ない銀河です。
それらの記事では、相互作用している銀河の割には色味が赤っぽく(老星が多く)、奇妙だというものが幾つかありました。掻き乱されると星の生成が活発になり若い星が多くなって然るべきなのに、なぜ?ということのようです。
私の撮像では、中心部は、赤みを帯びていますが、腕には青い領域も見えているので、そんなに奇妙でもないと思うんですがね。

さて、こうした、あまり望遠鏡を向けられることのない銀河まで見ていくのが私のスタイルです。
そして、銀河との出会いは、ほぼ一期一会だと思っています。(カッチョイイー!)
なので、後述する機材の調整・セッティングミスは自分で自分を許せません。(爆笑)

画像処理後
20250923 01NGC6632
NGC6632  2025.09.23  20:05-21:06 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×67=22分20秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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 時間経過とともに甘々になったピント 
私は、SkyWatcher Quattro300PにEAFを付けており、取付金具と干渉するため、接眼部下部にある「ドローチューブ固定ネジ」は取り外しています。
幸いなことに、Quattro300Pには接眼部上部に「テンション調整ネジ」があり、ドローチューブに圧をかけることができます。

これまでは、バーティノフマスクでのピント合わせ後に、「テンション調整ネジ」を、やや強めに締めて、ドローチューブが動かないようにしてきました。
しかし、ピント合わせ後に、「テンション調整ネジ」を締めると、バーティノフマスクの中心線が動いてしまうんですよね。どこが、バチピンか分からなくなる。

これを嫌って、この日、試しに「テンション調整ネジ」を、殆ど締めずにライブスタックを行ってみました。
結果は、惨憺たるものでした。
ライブスタック中は、星の玉が大きめなのは、風のせいと思っていたのですが、画像処理のフレーム選別時に愕然としました。
後半になるに従い、ピントが甘々になり、星がデカくなっていたのです。
中盤以降のフレームは、全て「捨て」とせざるを得ず、使用できたフレームの歩留まりは40%ちょっとで、目も当てられない状況でした。

要は、EAFの回転軸はロックされていても、クレイフォード式のドローチューブは、摩擦(圧)が小さいと、追尾の振動等で重力方向に動いてしまうんですね。
このことから、EAFを装着している場合、たぶん、クレイフォード式に限らず、ドローチューブを固定する算段が必須ではないかと、私は考えます。
取付金具の肉抜きを工夫して、「ドローチューブ固定ネジ」を取り付けられるようにしてもらえれば、一番いいのですが、ここはメーカーさんに考えてもらいたいところです。

なお、今後、30㎝鏡については、「テンション調整ネジ」を、強めに締めることにします。またしても、教訓。
でも、EAFを付けている25cm鏡や15cm鏡は、どうしようかな?・・・





2025年10月01日 05:00

自宅PCをOSレベルで壊してしまい、OSの再インストールはできたのですが、いい機会だと思い、新しいPCを購入したため、そのセットアップ・天文系アプリの再インストールをしていて、しばらく記事を書けずにいました。


の続きです。


秋田県田沢湖高原、標高720m地点。雨後の晴れということで、透明度の高い空だが、星の瞬きが激しい。
止むことなく常時風速2m程で、時折強くなり、ガイドに影響大。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔(Arp295)PGC72139・PGC72155,IC1505
みずがめ座
距離:PGC72139(中央)=2億7,000万光年
PGC72155(左上)=2億7,000万光年
IC1505(右上)=3億1,720万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×150 
スクリーンショット 2025-09-19 014247
このArp295他は、みずがめ座の北東端。ペガススの大四辺形の南辺中点から南へ20°弱の所に位置しています。
一見してお分かりの通り、中央のPGC72139と左上のPGC72155は、細長い直線的なブリッジで繋がっています。
アープ・アトラスでは、「長いフィラメントを持つ二重または多重銀河」として、Arp295と附番されています。
このブリッジは星やガスで形づくられており、その実サイズは、25万光年にも及ぶそうです。天の川銀河の直径の2.5倍ということですね。
なお、PGC72139のブリッジは右下方向にも伸びていることから、元々は、PGC72139の渦状腕だったと考えられます。 
それが直線的なので、とても特異に見えます。
ただし、PGC72139は、エッジオンに近い角度なので、正面から見ると実は大きく歪曲しているのかもしれません。
それにしても、両銀河を合わせると、見かけは8分超もあり、見応え十分な、宇宙の一大スペクタクルです。

画像処理後
20250919 01Arp 295
(Arp295)PGC72139・PGC72155,IC1505  2025.09.19  00:42-01:40 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×82=27分20秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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風の影響で、星が肥大したり流れたりしたフレームが多数あり、画像処理に使えたフレームは、半分強しかありませんでした。
使ったフレームも、選別が甘々だったので、全体的にボケボケ画像となりました。
でも、どう足掻いても風には勝てない!




2025年09月21日 05:00


 8月下旬の新月期は出撃0(ゼロ) 
8月の秋田は、天候不順。スカッと晴れる日が無く、結果として出撃無しでした。
夜晴れた日は、何日かあったのですが、予報の「曇り」を信じて、早々に諦めていた日が3日ほど。
思いがけず、夜に晴れ上がっても、車への積込みに30分。遠征地まで1時間。セットアップに2時間弱かかるので、スタートが遅くなり、薄明開始まで短時間しか確保でず、断念。残念。

極めつけは、新月期終盤の8月30日。「大曲の花火」の日。
空の透明度が高く、そそられる空。しかし、その日、車検&修理で自家用車が車屋に1泊中。
代車があるにしても、重量級の機材で車体に傷を付けたら大変なので、キラキラした星々を恨めしそうに見てるしかない。
痛恨の観望日和スルーでした。


 待望の遠征 9月18日 
この日の予報は、サイトによって晴れだったり曇りだったりと異なっていて、翌日は、どのサイトも晴れ予報。
今日にするか、明日にするかで悩みましたが、フラストが溜まっていたし、騙されたら騙されたでいいやということで、出撃。
結果として、翌日の晴れは、曇りに変わったので、夜半前から晴れた、この日に出掛けて正解でした。

ところで、日本海に北東から南西に延びる弓状の雲が22時には東に抜けていくとの予報でしたが、しかし、動きが漸進的で、なかなか抜けない。晴れ域が西の低空に見えているのに、なかなか。
結局、晴れ上がりは23時頃となりました。
そこから、極軸合わせ等、セットアップの後半開始。
盛夏だった前回と気温が劇的に違うので、ガイド鏡のピント合わせ等々、+αのタスクもあり、トラブルも加わって、観望スタートは日を跨いで、午前1時前になってしまいました。
気温は一桁台。もう、真冬と同じ防寒着。寒い。

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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。雨後の晴れということで、透明度の高い空だが、星の瞬きが激しい。
止むことなく常時風速2m程で、時折強くなり、ガイドに影響大。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔UGC12914,UGC12915(タフィー銀河)
ペガスス座
距離:UGC12914(中央)=1億9,570万光年
UGC12915(中央左上)=UGC12914とほぼ同じ

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×162 
スクリーンショット 2025-09-19 030319
この両銀河は、ペガススの大四辺形内。東辺の中点やや北寄りから、2°ほど西に入った所に位置しています。
見かけは、UGC12914が2.2分、UGC12915が1.5分なので、見かけ上、小さな部類の銀河となります。
しかし、その相互作用の様が面白く、是非、見ておきたい銀河の一つでした。
特に、UGC12914の腕が垂直方向に重なって見えるところと、UGC12915の赤色が際立つダストレーンが見所です。
「sorae」の記事を見ると、両銀河の衝突は約3,000万年前に始まり、現在に至るとのことです。
また、両銀河間は、分子雲と水素ガスのブリッジで繋がっているそうです。
私の撮像にもUGC12915の下方至近に、赤ポチが見えています。これが水素ガスの塊のようです。ダストのブリッジも見えてはいるようです。
デュアルナローバンド・フィルター等を使えば、水素の赤がもっと沢山捉えられるだろうと推測されます。いつかやってみましょう。

因みに、「タフィー」とは、クロワッサンを小さくしたような形のイギリス発祥のバターキャンデーだそうです。銀河から連想するに、捻じれが特徴なんでしょうね。たぶん。

画像処理後
20250919 02PGC120-100
UGC12914,UGC12915(タフィー銀河)  2025.09.19  01:55-02:59 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×119=39分40秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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この日の月出は、2時20分過ぎで、その時点で、総露光が20分チョットという状況でした。できれば総露光40分は欲しいところです。
月齢27位で、細い月だし、行けるんじゃないかと思いスタックを続けたのですが、やはり影響がありました。
スタック画像で、UGC12914の右(西)に淡い腕の広がりが、見えてきていたのですが、時間経過とともに逆に見えなくなっていきました。
また、PixInsightのBlinkでのフレーム選択時に、前半と後半のバックグラウンドの明るさを比較してみたら、後半が一段明るくなっていました。
細い月だからといって、月光を侮ってはいけませんね。逆に像の悪化を招く。教訓。




2025年08月27日 05:00

の続きです。


秋田県田沢湖高原、標高720m地点。天の川がハッキリ見えているが、低空が霞んでいる空。風速1m程度。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔NGC6667,UGC11266
りゅう座
距離:NGC6667(中央)=1億2,440万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)
UGC11266(中央右下)=3億4,510万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×147
スクリーンショット 2025-07-30 012446
NGC6667は、りゅう座の、ほぼ中央部に位置する、見かけが2.4分(淡い部分を含めると5分超あります)の渦巻銀河です。棒渦巻銀河としている資料もあります。
この銀河は、中心部の上方と右側に、相互作用で放たれた腕が弧を描いているのを、スカイサーベイ画像で見て、観望リストに加えていたものです。
この相互作用は、近くに相手の銀河が見えないので、銀河合体によるものと思われます。
因みに、右下のUGC11266は、NGC6667の遥か遠くにある銀河なので、相互作用の相方でないことは確かです。
NGC6667の渦状腕は、上方の至近に1本、上方に1本、右から下方を通って左側まで続くものが1本認められます。ぱっと見では、どのように巻いているのか理解できない感じです。
また、これらの腕は、何れも銀河平面から垂直方向にズレた位置にあるように見えます。

画像処理後
20250730 01NGC6667-100
NGC6667,UGC11266  2025.07.30  00:25-01:22 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×131=43分40秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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ところで、この銀河は、腕が淡い上に、老星が多いらしく、かなり赤味がかった色をしていて、画像処理で、どこら辺に色を落ち着かせるかで、かなり悩みました。
お手本を、ネット上で探しましたが、数が少なく、参考となる画像は出てきませんでした。
「こんなに、撮られることのない銀河なのかい?」
「と、いうことは、どう料理してもよい!」 これも楽しからずや・・・

あと、この夜の4件のライブスタックの中で、この銀河の画像だけ、星が肥大し、星の玉が大きいことに、後で気付きました。 あちゃ~ ピント外したか?
ただ、この日の記録には、後半、超薄雲が懸かってきたと、記していることから、気象条件によるものかも知れません。
難物な対象を視ている時に限って、条件がよろしくない。「天文あるある」ですね。




2025年08月22日 10:30

の続きです。


秋田県鳥海山、標高910m地点。風は1m~2m程度。天の川が良く見えているが、星の瞬きが酷い。時折、雲が通過。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔NGC7345,NGC7342,UGC12127ほかの銀河群〕
ペガスス座
距離:概ね3億7,000万光年~3億9,000万光年
位置関係は次のStellarium図をご覧ください
スクリーンショット 2025-08-22 092120


ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×131
スクリーンショット 2025-07-29 023320
この小銀河群は、ペガスス座の北部、先日、超新星が出現したNGC7331の近くで、NGC7331から北北東1°3'辺に位置しています。
見かけが最も大きいのが下方にある楕円銀河UGC12127で、1.5分です。
中央右上の棒渦巻銀河NGC7342が、1.4分で、その他の銀河は、だいたい1分前後となっています。
この小銀河群は、下方の銀河が遠く、上方の銀河が、それより幾分近いという位置関係にあります。
下方の群は、楕円銀河が発達していることから、銀河合体が一段落したところで、これから次の合体が始まらんとするところのようです。

こうした、小さな銀河群は、空のあちらこちらに散在していますが、今回観望した、この領域のように、見かけが2分以下の銀河が集積しているものが多いです。
今回は、このクラスの小銀河群で、どれだけ萌えるものか試しに見てみました。
あ! 十分に萌え萌えでした。
銀河が集まっていると、ワクワクが止まりません。
そして、画像処理したら、更に萌えました。
ということで、次なるターゲットを物色中です。

画像処理後
20250729 04NGC7342-100
NGC7345,NGC7342,UGC12127ほかの銀河群  2025.07.29  01:33-02:31 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  
※構図修正により2度のライブスタック
秋田県由利本荘市 鳥海山中腹
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×132=36分00秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2025年08月19日 05:00

前記事(7/29-30:田沢湖高原)と前後します。
7月28日は、鳥海山中腹の「お花畑駐車場」へ遠征しました。
はるばる東京から来られたSさんが既に機材を展開されていて、ここで会うのは3回目です。
私が、ここに来たのは3回目なので、毎回、Sさんがいたということになります。
秋田の暗い空で、良い画像が得られることを祈ります。

さて、この日のライブスタックは、光軸の狂い or 薄雲 or 気流の不安定さにより、星がとても肥大していたため、データを全てお蔵入りにしようと思っていました。
しかし、PixInsightのWBPP後の画像が、そこまで酷くなかったので、一応、画像処理を最後までしてみました。

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秋田県鳥海山、標高910m地点。風は1m~2m程度。天の川が良く見えているが、星の瞬きが酷い。時折、雲が通過。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔NGC6543(キャッツアイ星雲),IC4677,NGC6552〕
りゅう座
距離:NGC6543(中央右)=5,294光年
IC4677=(NGC6543右側の明るい部分)=NGC6543と同様と思われる
NGC6552(左側の銀河)=3億8,340万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×125
スクリーンショット 2025-07-29 005817
NGC6543(キャッツアイ星雲)は、りゅう座の、ほぼ中央部に位置する、惑星状星雲です。
中心部には、キャッツアイの名前の由来となった、楕円形を幾つも重ね合わせたようなフィラメントが有るのですが、1フレーム20秒露光としているので、ライブスタック画像・処理後画像では、明る過ぎて、そこが飽和しています。
でも、この星雲で特に目を引くのは、外周のハロですね。見かけが5.25分もあり、全体的に青味を帯びていて、最外周には赤色も混じり、とても綺麗です。

一方、左側の小さな銀河NGC6552は、4億光年弱の距離にある、見かけが1.0分の棒渦巻銀河です。
こちらは、腕が円形の環となっているところが特徴です。

画像処理後
20250729 03NGC6543NGC6552-99
NGC6543(キャッツアイ星雲),IC4677,NGC6552  2025.07.29  00:06-00:54 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  
秋田県由利本荘市 鳥海山中腹
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×108=36分00秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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4億光年弱の距離にある、遠くの銀河と、天の川銀河内の至近にある星雲のコラボ。
たまには、こういうのもいいね!
それにしても、3~4億光年先まで、クリアに見渡せるって、宇宙はとても澄んでいるんですね。ありがた山。
追記:澄み渡った宇宙の大空間。それに引き換え、恩恵はあるにしても、上空(至近)を夥しい数の人工衛星が縦横無尽に飛び回る。
いったい、 (夜)空って誰の「もの」なんでしょうかね? 




2025年08月12日 05:00

の続きです。


秋田県田沢湖高原、標高720m地点。天の川がハッキリ見えているが、低空が霞んでいる空。風速1m程度。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
〔NGC6946(Fireworks Galaxy)=Arp29〕
はくちょう座・ケフェウス座
距離:2,080万光年

お決まりの【銀河紹介】(以前に観望しているため、以下は、その記事から転載・加筆)
NGC6946は、デネブから天の北極方向に約15度の所に位置する、中間棒渦巻銀河です。
比較的近傍の銀河で、大きさが11.2分もあり、フェースオンで腕の形がとても綺麗です。また、赤・青の領域、ダストレーンが満遍なく散らばっていて、色合いも綺麗です。
アープ・アトラスでは、腕が非対称な銀河として、Arp29と附番されています。

ところで、NGC6946は、とにかく「突出して美しい銀河」なのですが、加えて、周囲に「赤、青、黄色」の明る目の星々が塩梅よく配置されており、この一角は、まるで宝箱の中の宝石のようです。
記事タイトルを『美しさの極致 NGC6946』としましたが、言い過ぎではないでしょう。
※以前の記事でもタイトルを、「突出して美しい銀河 NGC6946」『美しさの極致 NGC6946』としていて、今回も『美しさの極致 NGC6946』としました。これ以外無いです。

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×180
スクリーンショット 2025-07-30 025010
これまで、何回も観望してきましたが、今回は、HEUIB-Ⅱフィルター30cm鏡を使っての、初めてのライブスタックです。
スタック中は、HⅡ領域が、「こんなに沢山、赤くハッキリ見えて、いいんでしょうか?」という位、よく見えていて、なんか、取って付けた、やり過ぎ画像のようだなと思っていました。
でも、なんかこの時点で、帰宅後に画像処理すれば、凄くなりそうな予感が・・・


で、画像処理後が次の画像です。

画像処理後
20250730 02NGC6946-100
NGC6946(Fireworks Galaxy)=Arp29  2025.07.30  01:38-02:47 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×147=49分00秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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最近、画角内での面積が小さく、暗い銀河ばかり画像処理していたので、こうした大きくて明るい対象の画像処理は久々で、新鮮でした。
カラーCMOSで、HⅡ領域の赤が、こんなに良く出たのは、Hα強調型のUV・IRカットフィルターのHEUIB-Ⅱフィルターを使用した効果かなと思います。また、近傍の銀河なので、HⅡ領域の面積がピクセル的に一定程度確保されたためだろうと思います。(遠くの銀河など、HⅡ領域の面積が小さいと、赤が出てくれないことが多く、その辺がカラーCMOSの弱点かな。)

それにしても、NGC6946は、やはり化粧映えがしますね!
明るくて、多種の色要素を持っているので、色々とアレンジが出来る銀河です。

あと、画像処理したら、最外周の腕の延長が、画像の横幅いっぱいまで、ほんのりと見えていて、実は、思ったより大きな銀河であることに、今回気付きました。
(ネットを検索したら、「ぼちぼち星空眺めましょ」の「タカsi」さんの画像では、最外周の淡い腕がバリバリ写っていました。脱帽)





2025年08月09日 05:00

の続きです。


秋田県田沢湖高原、標高720m地点。天の川がハッキリ見えているが、低空が霞んでいる空。風速1m程度。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC6090,PGC57421,UGC10261
りゅう座
距離:NGC6090(中央左)=4億2,500万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)
PGC57421(中央)=1億1,620万光年(Stellariumによる数値)
UGC10261(中央右)=9億4,680万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×162
スクリーンショット 2025-07-30 001400
この領域はりゅう座の中央南部、竜の背中部分に当たります。ヘルクレス座との境界に近い辺りです。

中央左のNGC6090は、見かけが3分弱の相互作用銀河です。
見てお分かりのとおり、南天「からす座」の「アンテナ銀河=Arp244(NGC4038・NGC4039)」と、小さいながら、形状が瓜二つです。
これはもう、「北のアンテナ銀河」と呼んでもいいんじゃないかと私は思います。
是非見ておきたいと思っていた銀河であり、小さな対象でしたが、縺れ合う二つのコアと、暗黒帯、相互作用で遠くに放たれた腕を、なんとか捉えることができました。感動!

因みに、中央のPGC57421は、楕円銀河であり、北側にモヤッとしたハロがあるようです。
また、中央右のUGC10261は、見かけが1.1分のレンズ状銀河で、この3銀河の中で、最も遠くにあり、かなり赤味を帯びています。
この銀河の実サイズは、直径が30万光年ということで、我々の天の川銀河の3倍もある巨大銀河のようです。
因みに、因みに、これら3銀河までの距離は、どうも信用できません。色味と見かけからすればアンテナ様のNGC6090が、最も近い位置にあると思えます。右側のUGC10261が9億光年超で、この大きさというのも、どうなのよと突っ込みを入れたくなります。
小さな銀河まで見ていくとなると、もっと精度の高いデータが欲しくなります。

画像処理後
20250729 02NGC6090-100
NGC6090,PGC57421,UGC10261  2025.07.29  23:08-24:12 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×122=40分40秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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ところで、今回の相互作用銀河について、欲を言えば、ネット検索で出てくる、ハッブル画像くらいの精細さで見てみたいと思ったりもします。
20年~30年後、或いは50年後には、こうした小さな対象も、ハード・ソフトの進歩により、現在の宇宙望遠鏡レベルで捉えられるようになるかも知れません。
だって、私が子供の頃に図鑑で見た、アマチュアでは手の届かなかった、大天文台の画像に近い画が、50年後の今、個人所有の小さな望遠鏡セットのPC画面にLiveで映し出されているのですから・・・ あながち夢物語ではないんじゃないかなと思います。




2025年08月07日 05:00

7月29日、私のホームグラウンド=田沢湖高原へ出掛けました。


秋田県田沢湖高原、標高720m地点。天の川がハッキリ見えているが、低空が霞んでいる空。風速1m程度。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC5965,NGC5963
りゅう座
距離:NGC5965(左上)=1億6,270万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)
NGC5963(右下)=3
,160万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×159
スクリーンショット 2025-07-29 230052
この両銀河はりゅう座の中央やや西寄り、竜の尾の付け根辺に位置しています。
左上のNGC5965は、見かけが5.3分の渦巻銀河です。
斜めから見る格好なので、渦巻を見ることができませんが、銀河ディスクのうねりとダストレーンから推し量ると、3~4本位の腕が巻きついているようです。
遠くの銀河であるためか、色がかなり褐色に偏っています。また、相互作用によると思われますが、最外周の銀河面が下方にやや折れ曲がっています。

一方、右下の
NGC5963も渦巻銀河で、見かけは3.3分です。
こちらは、距離的に近いため、全体的に青みがかった色をしています。
が、とにかく、外周の腕が淡い!
対象抽出時に「Aladin Lite」で見て、その淡さ・暗さは覚悟していたのですが、30cm鏡ならどうにかなるさと、高を括っていました。甘かったです。
スクリーンショット 2025-08-07 020415
ライブスタックでは、通常、5分位で、銀河のアウトラインがほぼほぼ固まってくるのですが、この外周の腕は、10分経過後に、ようやく見え始めてきました。
それだけ、星数が少ないのだろうと思われます。
ただ、この銀河は、外周の腕まで含めると、見かけは3.3分ではなく、もっと大きいと思われます。

この日のトップバッターは、見栄え・見応え重視で、見かけの大きい近接する銀河を選択してみました。

画像処理後
20250729 01NGC5965-100
NGC5965,NGC5963  2025.07.29  21:58-23:00 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×129=43分00秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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【光軸調整は、いつ・どこでする?】
実は、前日の7月28日に鳥海山中腹へ出掛けていました。
この日は、空の状態は良いように見えましたが、なぜか星がゲンナリするくらい肥大したため、気象条件・大気の状態によるものかなと思っていました。
望遠鏡は、車に積みっぱなしで、翌29日は、気流が安定している内陸の田沢湖高原へ。
しかし、そこでも、星が肥大。
「こりゃ、大気・気象条件ではない。光軸狂ってる。」
ということで、接眼部のカメラを外して、久々に現地で光軸調整。
やっぱり、主鏡の軸が狂ってました。
コリメーション・アイピースの銀色の採光(反射)面に、ヘッドランプの赤色光を当てたら、十字線やら主鏡センターマークなどが良く見えて、すんなり光軸合わせができました。
これまで、自宅で光軸調整を行い、コマコレ・カメラを仕込んで、現地ではそのまま使うということをしてきました。
今回は、主鏡のホコリ取りをするため、主鏡セル部を脱着した直後だったため、光軸が狂ったのだろうと思われます。
しかし、今回の件があって、暗い中でも案外容易く光軸調整が出来ることが分かったので、 今後は現地に着いてから光軸調整を行うことにします。




2025年08月05日 05:00

の続きです。


秋田県田沢湖高原、標高720m地点。天の川がモクモクとしていて凄い空。風はそよ風程度。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC6340,IC1251,IC1254
りゅう座
距離:NGC6340(中央右下)=5,880万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)
IC1251(中央右上)=5,790万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)
IC1254(中央左上)=5,990万光年(Stellariumの赤方偏移値から換算)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×40
スクリーンショット 2025-07-25 013648
このNGC6340等がある領域は、りゅう座の中央北部、竜の胸・前脚部分に当たります。
中央右下のNGC6340は、見かけが3.0分の渦巻銀河です。星の密度が濃く平均化しているため判然としませんが、確かに渦を巻いています。
右上のIC1251は、1.5分の渦巻銀河で、左上のIC1254は1.6分の棒渦巻銀河と、そこそこの大きさの銀河が近接していて、見応えがあります。
画像処理したら、これ以外にも、小さな銀河がたくさん写り込んでいて、1/1.2インチセンサーでの、ごく狭い領域を捉えたものにもかかわらず、宇宙の広さ・奥行きが感じられる、大空間を意識させる1枚となりました。

画像処理後
20250724 02NGC6340-99
NGC6140  2025.07.24  23:34-25:33 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  途中、雲懸かりにより中断あり
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×54=18分00秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度)
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ところで、この対象は、この夜の2対象目だったのですが、ライブスタック開始から15分程で雲に覆われ、そこから1時間以上晴れ待ちをしました。
晴れ上がったので、新たなライブスタックを開始しても、曇ったり晴れたりを繰り返し、頻繁に中断を余儀なくされました。結局、この対象には中断を含めて都合2時間を費やしました。
そして、帰宅後の画像処理で、雲懸かりのフレームを弾いたら、総露光18分のフレームしか確保できず、一時は諦めかけました。しかし、この夜に視た、対面したという証を残すため、一応処理をしてみました。
20分に満たない総露光時間でしたが、最終的に、何とか見られる程度にはなったので、諦めなくて、よかったです。




2025年08月01日 05:00

6月下旬に、91歳の父が亡くなり、諸々のことが一段落した7月24日、田沢湖高原へ観望に出掛けました。
それにしても、未だに私は、「なんで死んだ」と骨になった父に語り掛けます。60数年一緒に暮らした父を、深く愛し、恃みにし、尊敬していたんだなと、改めて思います。
また、父は、最期まで意識がハッキリしており、亡くなる前日に再入院したことで観念したのか、私に「いい人生だった。ありがとう。」と別れの挨拶までしてくれました。
本当に、たいした男・たいした父親でした。

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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。天の川がモクモクとしていて凄い空。風はそよ風程度。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC6140
りゅう座
距離:6,070万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×134
スクリーンショット 2025-07-24 231705
NGC6140は、りゅう座の中央部、竜の胴体部分に位置する、見かけが6.3分の棒渦巻銀河です。
この銀河は、昨年8月に25cm鏡で観望していますが、その後導入した30cm鏡だと、どんな見え味になるか確かめたくて、再観望しました。

因みに、次が昨年の画像です。
SkyWatcher BKP250/F1000に、SkyWatcherコマコレクター(×0.86)を付けて、広めの画角だったので、銀河がかなり小さくなっています。 
20240808 01NGC6140

で、次が今回の画像です。
銀河が大きく捉えられ、細部も良く見えています。
この銀河は、2本の長い腕と、その非対称さが見どころです。銀河の色も若々しい感じです。(白ポチとなっている所は、本来は赤ポチです。(なぜか赤が出ない))
やはり、比較すると30cm鏡の方が迫力があります。と言うか、私の基準では大迫力の部類に入ります。
この銀河は、見かけも大きいので、おススメの銀河です。

画像処理後
20250724 01NGC6140-99
NGC6140  2025.07.24  22:11-23:15 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  途中、設定変更したため2度のライブスタック
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×130=43分20秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度)
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北天の対象は、適期を逃しても、動きが小さく、高い所に留まっていてくれるので、観望には好都合です。北天はガイドの安定性も高い。
しばらく、北天の銀河を集中的に見ていこうと思います。









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