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EQ6R

2024年12月23日 05:00


の続きです。


 11/25-26のライブスタック② 
宮城県・神割崎、標高20m。悪くはないが、少し靄がかった空。微風時々弱風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
〔M33(さんかく座銀河)〕
さんかく座
距離:272万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×162
スクリーンショット 2024-11-25 222141
銀河を追いかけていると、どうしても見かけの小さな対象ばかりになってしまうので、どでかいモノを見たくなり、フェースオンの渦巻銀河「M33」をライブスタックしてみました。
銀河全体の大きさが1°8分強もあるので、焦点距離1200㎜の望遠鏡に、狭画角の1/1.2インチCMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」だと 銀河の腕がはみ出してしまいます。
しかし、クローズアップ効果で、精細・大迫力です。
また、夥しい数の赤い散光星雲が渦状腕に沿って列をなしており、圧倒されます。
特に左上方の赤い散光星雲は、あまりにも大きくて、ビックリしてしまいます。因みに、このHⅡ領域は「NGC604」と附番されています。
その他にもNGC、ICの番号を持つ銀河内星雲が幾つもあります。
画像処理後には、青い領域も見えてきて、更に賑やかになりました。

画像処理後
20241125 03M33
M33(さんかく座銀河) 2024.11.25  21:24-22:20 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×139=34分45秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度)
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2024年07月18日 05:00







の続きです。(本記事で完結です。)
セットアップは、正に「注文の多い料理店」のように、あれして、これしてと、やること満載でした。
こうした煩瑣なセットアップを経て、ようやくライブスタックに漕ぎ着けることが出来ます。


 ライブスタック・1対象目 「NGC5774,NGC5775」 
雲が切れ、凄い星空になりました。天の川が、雲のようにモクモクと空に懸かり、25㎝鏡の星像もシャープです。

この日の1対象目は、おとめ座の東端に位置する「NGC5774,NGC5775」です。
観望開始時点で、高度が37°と西に傾いてしまっていましたが、どうしても見ておきたかったんですよね。
空が澄んでいるから、高度が低くても、どうにかなるだろうと考え、導入しました。
観望リストには、
「NGC5774(6 1.5分角 この渦巻が面白い)NGC5775(Sbc 相互作用銀河 4分角) ※南西の相互作用銀河2個も一緒に IC1067他」
と記録しています。(最初の数字・アルファベットは銀河の種類を表しています。)

「NGC5774,NGC5775」を導入後、プレビューの露出時間を5秒にして銀河を見易くします。
続いて、ASIAIRメイン画面の左パネルの「Cross」を押して、十字線を表示させます。
画角の端に見えている「IC1066・IC1067」を、ディザリングのケラレがかからない程度の場所に置き、かつ、ダブル主演の「NGC5774,NGC5775」を、出来るだけ中央に寄せるようにして、画角を調整していきます。
ASIAIRは、プレビュー画面で、中心にしたい所を、マウスの左ボタンを長押しすることで、そこにもって行ってくれるので、とても便利です。

画角が決まったら、すかさず、オートガイド画面に遷移し、ガイドを開始します。
次に、ガイドの安定度合いを見つつ、ライブスタックの初っ端なので「Live」の「Light」の設定を行います。


6/5 0:25 ・・・・ 「Live」の「Light設定」
・1フレームの露光時間は「10秒」
最近は12秒にしています。露光秒数を長い方にもっていくと、銀河の淡い部分が出やすくなります。ただし、追尾精度が良くない場合、秒数を延ばし過ぎると、精細さに欠けるスタック画像になります。
・「Stack Duration」は、スタック枚数の上限を設定するものなので、「No Limit」にしておきます。
・「Save Every Frame when Stacking」にチェックを入れ、全てのフレームを保存するようにしておきます。保存フレームは、帰宅後に画像処理でLightフレームとして使用します。
・「Flat」「Dark」「Bias」にチェックを入れ、右側の矢印を押して、先に撮影しておいた各マスターファイルをセレクトします。
「OK」を押して「Live画面」に戻ります。
スクリーンショット 2024-06-05 002723
(※設定画面のスクショを撮り忘れていたので、スタック開始後にスクショしました)

0:26 ・・・・ 1対象目ライブスタック開始
ガイドが順調に行われていることを確認して、メイン画面の右パネルにある撮影ボタンを押し、スタック開始です。
スタック枚数5・6枚の辺りまでは、目に見えて像が明るくなっていきます。


0:29 ・・・・ 1対象目 11フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 002942
「おお~、出てきた。出てきた。」
「NGC5775」(中央下)と「IC1066,IC1067」(右上)が、よく見えてきました。
それに、小さな銀河が、幾つも見えてきています。
ただ、「NGC5774」(中央)の淡い腕が、なかなか出てこないので、この時点では、これは難物かも知れないと、ちょっと戦々恐々。
総露光2分に満たない時点なので、まだ、スタック画像は、暗くて、ノイズでザラザラです。


0:33 ・・・・ 1対象目 25フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 003317
総露光4分10秒時点です。
難物かと思われた「NGC5774」淡い腕も、少しずつ見えてきました。
また、「IC1067」(右上中央寄り)の外側に伸びた腕も出てきました。
「なかなか良い感じ!になってきた」

25㎝F4望遠鏡だと、だいたい総露光5分弱の辺りで、このように画像が絵になってきます。まだ、背景のノイズが勝っていて、SN比が悪いですが。
以前使っていた20cmF4望遠鏡だと、絵になってくるのは、もう少し先になります。


0:42 ・・・・ 1対象目 60フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 004244
スタック開始から、16分程が経過していますが、スタック枚数は60枚、総露光時間はちょうど10分です。
ディザリングを2フレーム撮影ごとに行っているので、整定までの時間が余分に掛かります。要はタイムロスしてしまいます、でも、ノイズ低減効果が高いので、3フレーム毎とか4フレーム毎とか、間隔を開ける方向にもっていくつもりは全くありません。

総露光10分にもなると、淡い部分など、見えてくるべきものは、だいたい見えてきて、画像が、かなり鮮明になってきます。
実際、現地では、「うおぉ~、スゲー!」と、大興奮していました。
これ以降は、少しずつ、SN比が高くなり、滑らかさが増していきます。


0:51 ・・・・ 1対象目 91フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 005121
総露光15分10秒時点です。
「炙り出し」にも耐えられる画像になり、最早、綺麗な銀河画像になってきています。
欲を言えば、「NGC5775」(中央下)の暗黒帯を、もっとハッキリと視たいのですが、そのためには望遠鏡の口径と、赤道儀の追尾精度の両方を上げる必要があるでしょう。


0:55頃 ・・・・ 次の観望対象の選定
最近は、総露光30分超の辺りまで、スタックを行うことが多いので、中間地点のスタック15分の辺りで、次に視る対象の最終決定をしています。

私は、Wordでリストを作っており、その日視る対象は、概ね絞っているのですが、観望時刻や気象条件を考慮して、次なる対象の決定をするという訳です。
また、複数候補の中から選定することが多いので、携帯電話で「NGC○○○○」というように検索をして、銀河等の形状や見え方を再確認し、より「そそられる」対象を選択しています。

因みに、恥ずかしながら、次が、作成しているリストの一部です。(6月4日以降に加筆した分のある現在のものです)
スクリーンショット 2024-07-16 222727
リストは、Stellariumで2分以上の銀河・星雲を表示して、そこから拾っています。Stellariumに表示される見かけの大きさのデータは、外周の淡い腕やハロを勘案していないことが多く、そこが難点ですが。
銀河については、カタログ番号の他に、種類(分類)、見かけの大きさ、特徴なども書き加えています。
また、天リフ・News・ブログ等で見て、リストに書き加えた場合は、そのブログ名等も記しています。
是非、見ておきたいという対象は、●に色を付けて、一目で分かるようにしています。また、●数が多いのが優先度の高い対象です。

この日は、この時間に、次の対象を「NGC6027(セイファートの六つ子)」に決定しました。


0:58 ・・・・ 1対象目 120フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 005908
総露光時間20分となり、スタック画像は、ほぼ完成形に近くなってきました。


1:07 ・・・・ 1対象目 150フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 010743
総露光時間25分時点です。
ここに来て、「NGC5774からNGC5775に繋がる淡い腕」が、何となく見えてきました。

お遊びで、アノテーションしてみました。
スクリーンショット 2024-06-05 010918


1:16 ・・・・ 1対象目 180フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 011613
ライブスタック中は、ほぼ、ノートPCの前から離れません。
椅子に腰掛けて、スタック画像を炙ったり、空を見上げて、流星を探したりと、とても贅沢な時間を過ごします。


1:25 ・・・・ 1対象目 210フレーム・スタック済 (スタック終了)
スクリーンショット 2024-06-05 012643
スタック開始から、ほぼ1時間が経過しました。しかし、総露光時間は35分です。
その間差は、ディザリングでのタイムロスです。
最近、1フレーム12秒にしたのは、銀河の淡い部分を出したいということもありますが、ディザリングでのタイムロスを、幾らかでも減らしたいという思惑もあってのことです。

スタック画像は、ノイズがかなり減って、星の色も出てきました。銀河も、十分に綺麗なものになりました。
「NGC5774からNGC5775に繋がる淡い腕」は、ハッキリとしませんでしたが、画像処理で、主要な4銀河は、綺麗に仕上がる手応えを感じました。
もう、これ位でいいでしょう。ということで、ここで撮影をストップしました。

ところで、ASIAIRでのライブスタックは、「スタック枚数を無下に多くすればいいというものではない」と、私は思っています。
風のある日や、追尾精度が悪い日などは、枚数を重ねることで、星が肥大するなど、却って像の悪化を招きます。
その理由は、星の流れたフレームもスタックされるからです。激しく流れたフレームは弾かれますが、結構流れているフレームでも、ASIAIRが気を利かせてスタックしてしまうためです。
この辺の設定が出来ればいいのですが、ASIAIRには無いんですよね。
よって、丁度良い頃合いを見定めることが肝要です。

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ここまでのスタック画像を、比較できるように並べてみました。
画像が、最初は急激に、その後、徐々に綺麗になっていく様子が分かります。
(1フレーム10秒露光)
スクリーンショット 2024-07-17 121052
Stackd 11      Stackd 25      Stackd 60      Stackd 91

スクリーンショット 2024-07-17 121521
Stackd 120     Stackd 150    Stackd 180    Stackd 210

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おまけの、画像処理後の画像です。
中央のNGC5774と、左下のNGC5775は、相互作用しており、NGC5774からNGC5775に向かって腕が伸びています。
右下の棒渦巻銀河
IC1067は、見かけこそ小さいものの、腕の巻がハッキリしていて綺麗です。
因みに、この4つの銀河に係る、Stellariumの距離データ、赤方偏移データは、いま一つ信頼性に欠けるので、位置関係は定かでありません。

                                                                           
〔NGC5774,NGC5775,IC1066,IC1067〕
おとめ座
距離:NGC5774(中央)=7,540万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)
NGC5775(中央左)=8,190万光年( 〃 )
IC1066(右下の下)=7,690万光年( 〃 )
IC1067(右下の上)=7,590万光年( 〃 )
20240605 01NGC5774NGC5775
NGC5774,NGC5775,IC1066,IC1067 2024.06.05  00:26-01:24 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×182=30分20秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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 1対象目と2対象目の間の「ピント合わせ」 
1対象目のライブスタックが終了したら、2対象目のスタック前に、必ずピント合わせを再度実行するようにしています。
この日は、望遠鏡を外に出して、かなり時間が経っていましたが、通常は、まだ温度順応の途中で、ピント位置が変わっていると考えられるためです。
実際、1対象目の後半辺りになると、ピントが甘くなっているなと感じることが多々あり、バーティノフマスクを当てると、EAFの数値カウンターで20~40位ピントがズレていることが多いです。
ということで、これをルーティーンにしています。
その後は、甘くなってるなと思った時に、適宜ピント合わせを行っています。


 ライブスタック・2対象目 「セイファートの六つ子」 
1対象目のスタック終了とともに、雲に覆われてしまいました。が、南西の空だけ雲が切れていたので、観望強行です。
2対象目は、へび座(頭部)の北部に位置する銀河群「NGC6027~セイファートの六つ子」です。
約2億光年先の銀河ということなので、見かけが皆1分以下で、本当に小さいです。

1:36 ・・・・ 2対象目ライブスタック開始
雲が懸かって、ガイドのスターロストが何度も起き、西に低くなったアルクトゥルスも明るくなったり減光したりを繰り返していました。
悪条件下でのライブスタックの始まりです。


1:41 ・・・・ 2対象目 18フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 014206
総露光3分時点です。本当に小さくて、淡い銀河なので、ノイズに埋もれてしまいそうです。


1:53 ・・・・ 2対象目 60フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 015408
総露光10分となり、六つ子が、ハッキリしてきました。
でも、薄雲が懸かった時特有の赤いモヤモヤが、画面全体を覆っています。

2:25 ・・・・ 2対象目 172フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 022555
2時を過ぎた辺りで、ようやく空が晴れ渡りました。でも、時すでに遅し。
薄明開始が2時17分でしたが、開始後も粘ってスタック枚数を稼ぎました。

対象が小さいので、あまり感動はありませんでしたが、視たという既成事実は出来ました。
スタック画像があまりに貧弱だったので、「こりゃ、画像処理してもモノにならんかも知れんな」と、ちょっと落胆。

スタック終了後は、スタック画像を全画面表示にして、記念?のスクショを撮ります。炙り具合の違う2枚をスクショするようにしています。(1対象目は、これを忘れてしまいました)

(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×173 
スクリーンショット 2024-06-05 022948

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おまけの、画像処理後の画像です。
雲懸かりでの撮像なので、ノイズが酷いです。

                                                                           
〔NGC6027(セイファートの六つ子)〕
へび座
距離:NGC6027(下から2つ目の銀河)=1億9,860万光年(Wikipediaより)
NGC6027A~D=NGC6027とほぼ同等(Dは赤方偏移から9億光年とされている)

画像処理後「画像」
20240605 01NGC6027(セイファートの六つ子)
NGC6027(セイファートの六つ子) 2024.06.05  01:36-02:25 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×137=22分50秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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薄明が始まり、北東の空が、薄明るくなってきました。
よし、終了! ということで、マウントを「Go Home」します。
BKP250、EQ6R、585MC、みんな、お疲れさまでした。よくぞ頑張ってくれた。

スクリーンショット 2024-06-05 023056


 撤  収 
さあ、撤収作業開始。撤収は、約30分で完了します。
各機材は、車の所定の位置に、元通りに積み込みます。ここが大事!かな。忘れ物を防止できます。
実は、私、各ケーブルの並び方まで決めていて、その通りに箱に収めます。几帳面と言うか、AB型と言うか、何なんでしょうね・・・


 ライブスタックの一夜を終えて 
夜が短い夏場の観望ということで、観望件数が少なく、さらには雲と薄明に祟られて、尻切れトンボ状態で終了となったことから、さぞ、不完全燃焼だっただろうと思われるかも知れません。
なるほど、遠征地まで往復3時間、セットアップ・撤収に3.5時間、晴れ待ちで1.5時間と、計8時間かけて、約2時間で2対象の観望でしたからね。効率からすれば最悪です。
でも、そこそこ満足なんです。
何せ、重厚感溢れる望遠鏡一式をどっかと鎮座させ、それで1対象目のスタックが出来れば、満足度はほぼ80%になっているのですから。
これは凄いという銀河で、「うひょー」と言う声が2つくらい出れば、もう満足度は120%にもなります。
空戻りやボウズは嫌ですが、新たな銀河と出会えさえすれば、そこそこ満足なのです。


 25cm鏡のススメ 
ところで、人が望遠鏡を買って、星を見たいと思った時、頭の中に思い浮かべるのは、色鮮やかな星雲か、渦を巻いた銀河かの、どちらかだと思います。
私は後者だったので、2021年10月、電視観望用に最初に買ったFRA400で、M51を見た時は、暗くて小さくて、かなりガッカリしました。焦点距離と口径から言って、どだい無理だったのですが。
そのため、FRA400購入から、わずか4カ月後には、BKP250/1000を発注していました。
この25cm鏡は、これまで本当に数々の綺麗な銀河を見せてくれました。
2年ちょっと前には8万数千円だったので、こんな格安望遠鏡であるにも関わらず、この望遠鏡を持ったことで、明るくかつ焦点距離が伸び、観望対象が数倍、いや十倍以上に広がりました。また、星像も申し分ないと私は思っています。
今では、価格が10万円を超えてしまいましたが、依然としてコスパが最高の部類に入る良い望遠鏡です。
製造元や販売店の回し者ではないのですが、重いとか、光軸調整が面倒とか言わないで、赤道儀もEQ6Rクラスがあれば支障なく運用できるので、皆さんも25cm鏡で「デッカイ宇宙の大空間に浮かぶ、遥か遠くの銀河」を見てみませんか。面白いですよ。

いずれは30cmF4鏡をと、頃合いを見計らっている私がススメるのも何ですが。




2024年07月15日 05:00




の続きです。


 画角合わせ・粗ピント合わせ 
まだまだセットアップ作業は続きます。
次なる作業は、画角合わせ、粗ピント合わせです。
望遠鏡は天の北極付近に向いています。この状態で、EAFをFastにし、ASIAIRのプレビュー(露光2秒)で、星が小さくなるよう、ピントをザックリと合わせます。本当にザックリでいいです。
星がボケボケだと、画角合わせ、粗ピント合わせを行うために、1等星へ望遠鏡を振っても、ASIAIRがプレートソルブを完了できません。

その後、「星図モード」で、適当な1等星を選択し、Gotoします。
この日は、アルクトゥルスにもって行きました。
プレートソルブが完了し、出てきた画面が次です。
スパイダー光条が斜めになっていますね~。
画像は、左が北、上が西になります。
コマコレを仕込んだ時に、ちょっと水平・垂直が取れていなかったようです。
なお、私は、いつも縦構図でライブスタックしているのですが、CMOSカメラ・ASI585MCは常に、カメラ背面の「ASI585MC」という文字が、左に来るようにセットしています。いつも同じ向きにセットすることで、頭の中の混乱が避けられます。
スクリーンショット 2024-06-04 220057
ここで、画像の各辺が東西南北にキッチリ向くように合わせていくのですが、私は、PC画面上のスパイダー光条が、画面の上下左右の辺に対して水平・垂直になるよう調整することを以て、画角合わせとしています。
ところで、光条を水平・垂直に持って行くには、画角を回転させなければなりませんが、「SkyWatcher BKP250/F1000」の接眼部には回転装置がありません。
そのため、コマコレ・CMOSカメラ一式を直に回転させて画角を合わせなければなりません。

まずは、2インチ・スリーブ止め具の3つのネジを、カメラ背面を軽く押えながら一旦緩めます。
その後、コマコレ・CMOSカメラ一式が落下せず、かつ、コマコレ・CMOSカメラ一式を回転させることが出来るように、ネジを絶妙な加減で締めます。
そして、少し動かしては、PC画面を確認するというのを、繰り返して、水平・垂直にもっていきます。
次の画像が、完了形です。これでいいでしょう。
スクリーンショット 2024-06-04 220346
因みに、星図モードに飛ぶと、Rotation〇°と角度が出るので、確認してみました。
267°となっています。270°になっていませんが、まあいいんじゃないでしょうか。
ここに拘って、さらに調整すると、今度は、スパイダー光条の水平・垂直が崩れるので、あまり深入りしないようにしています。
スクリーンショット 2024-06-04 220433 - コピー

次に、粗ピント合わせを行います。
ここは、ライブスタック本番用ではなく、Flat用なので、簡易的にEAFのオートフォーカスを使います。
次の画像は、オートフォーカス動作中のものですが、ASIAIRのオートフォーカスが、放物線の底値から離れた所を合焦と決定した場合(これが、かなりの頻度で起きます)、底値を読み取っておき、その数値にもっていくようにしています。この時は、確か14000にしたように記憶しています。
スクリーンショット 2024-06-04 221302


 Bias、Dark、Flatフレーム撮影(Live、Autorun) 
セットアップも、そろそろ佳境に入ってきました。
次は、Bias、Dark、Flatフレーム撮影です。
私は、出来るだけクオリティの高い画像を視たいと思っているので、スタックするフレームに、これら3つを適用させています。
言うなれば、フルオプションでのライブスタックですね。
スタックフレームに適用させるには、当然のことながら、ライブスタックの前に、3種のフレームを撮影しておく必要があります。
また、ライブスタック用の3種のフレーム撮影の直後に、後で撮るのが面倒なので、画像処理用の3種のフレームも撮ってしまいます。

まずは、25cm鏡に、鏡筒キャップを付けて、光が入らないようにして、「ライブスタック用のBias、Darkフレーム」を撮影します。画面右パネルのPreviewをLiveに変えて、設定画面を開きます。

Biasの露光時間は、最短の0.001秒として50フレーム撮影します
これにより、ライブスタック用のMaster・Biasフレームが作られます

スクリーンショット 2024-06-04 221837

Darkの露光時間は、Lightの露光時間と同じ10秒、枚数は20枚撮影します
出来れば、もっと枚数を増やしたいのですが、設定が5枚刻みで、Maxが20となっていて増やせません

スクリーンショット 2024-06-04 222036

続いて、「画像処理用のBias、Darkフレーム」を撮影します。
画面右パネルのLiveをAutorunに変えて、設定画面を開きます。

各露光時間は、Liveと同様です
Gainは「Default Gain」(メインカメラ・メニューで設定した280)
Biasは、この後撮影するFiatと同枚数の50枚
Darkは、時間が掛かり過ぎるので30枚に抑えています

スクリーンショット 2024-06-04 222527

計80枚を撮影している間に、一服
Biasの露光時間は0.001秒なので一瞬で出来そうなものですが、
内部処理が追い付かないようで、結構、時間が掛かります

スクリーンショット 2024-06-04 223533

これはDark撮影終了後の様子ですが
ライブスタック中も、このように、PCを望遠鏡から遠ざけ、PC画面の光が撮像に影響しないようにしています
ASIAIRとPCは、Wi-Fiルーターを介してのLANケーブル接続なので、実はもっと離れることも出来ます

20240604_133756747_iOS


続いて、Flatの撮影です。
25cm鏡に付けていた、鏡筒キャップを外し、星図モードで天頂「zenith?」「zeth?」をクリックして、Gotoします。
望遠鏡が天頂に向いて、プレートソルブが完了したら、「フラット板(LEDトレース板)」を筒先に載せます。
※フラット板は、以前に「迷人会 YouTubeチャンネル」さんの動画「フラットフレームの撮影方法~LEDフラット編~「LEDパネル」を作ろう!」を参考に、自分なりのアレンジを加えて製作しました。

結構大きなLEDトレース板なので、25cm鏡まで使用可能です
USB給電で、調光できるタイプです 明るさはMaxにしています
(以前は、CMOSカメラがどうせ高感度だからと、明るさMinでFlatを撮っていたのですが、今年の1月に神割崎で
宮城の「そーなのかー」さんに、もっと明るくした方が良いと教えてもらい、それからはMaxにしています
ネットで情報を集めての独学だと、案外スタンダードが分かっていないということが多いですね)

20240604_134205648_iOS

次に、「ライブスタック用のFlatフレーム」を撮影します。画面右パネルのPreviewをLiveに変えて、設定画面を開きます。

Flatの露光時間は1秒、枚数は20枚撮影します
因みに、NBZ-Ⅱなどの受光域を極端に絞ったフィルターを使うときは、露光時間を2秒にしています
Flatの枚数を増やせばライブスタック画像の品質が上がることを経験的に知っているので
もっと枚数を増やしたいのですが、設定のMaxが20となっていて増やせません
ここは、任意の枚数に変更できるように、ASIAIRアプリの改善を望むところです
スクリーンショット 2024-06-04 224343

続いて、「画像処理用のFlatフレーム」を撮影します。
画面右パネルのLiveをAutorunに変えて、設定画面を開きます。

Flatの露光時間は、こちらも1秒、枚数は、ちょっと多めの50枚、Gainは「Default Gain」です
Liveと同様に、Flatの枚数を多くすればクオリティが上がるので、
時間が掛かるとしても、多めに撮影しておきます

スクリーンショット 2024-06-04 224540

こちらは、撮影中の画像です
結構、明るさにムラがあり、Flatを当てないと、かなり不味いことになるということがお分かりでしょう
1/1.2インチセンサーのASI585MCなので、これは周辺減光ではないと思われます
と、言うことは、CMOSセンサーの感度のムラと考えられます
スクリーンショット 2024-06-04 224630


 オートガイド(PHD2)のキャリブレーション 
さて、セットアップも、終盤です。
ここで、オートガイドのキャリブレーションを行っておきます。
星図モードを使って、天頂に向いていた望遠鏡を、天の赤道付近にGotoします。
ライブスタック時に鏡筒にフードを付けるので、同様に鏡筒にフードを付けてキャリブレーションを行います。(焦っていると、よくフードを付け忘れて実行してしまうので、要注意です)
スクリーンショット 2024-06-05 000043

メイン画面中のガイドグラフをタップして、PHD2の画面に遷移します。
右パネルの円形矢印「露出ループ・ボタン」を押し、星が表示されたら円形十字の「ガイド・ボタン」を押すと、画面に黄色の十字線が現れ、自動的にキャリブレーションが始まります。
次の画像は、キャリブレーションが終了し、ガイドが開始された状態のものです。

ガイドの露光時間(信号の発出間隔)は2秒としています
EQ6Rの場合、1秒よりも2秒の方が安定するようです
また、画面右下の「RA・DECのAggr(アグレッシブ)」を適切な値にすることも重要です
この頃までずっと、それぞれ60・85にしていましたが、
最近使い始めたEQ8-Rでは、RAを65にした方が安定しました
スクリーンショット 2024-06-05 000355


 本ピント合わせ 
次に、「ライブスタック本番用の本ピント合わせ」を、バーティノフマスクを使って行います。セットアップの最終工程です。
星図モードで、観望の1対象目の近傍にある1~2等星に望遠鏡を向けます。
1対象目と、あまりにかけ離れた輝星でピント合わせすると、1対象目に持って行くまでの長い行程で、振動によりドローチューブが動いてしまう危険性が増すため、近めの星を導入するのが良いと思います。念には念を。
この日は、1対象目から18°程離れたアルクトゥルスでピントの追い込みを行いました。

バーティノフマスクは、マスクの斜線部分が、接眼部の下方向に来るように、筒先に取付ます。加えて、マスクの縦線部分と斜線部分の間の直線が接眼部と一直線になるように取り付けます。
こうすれば、PC画面上で、マスクの光条が縦になります。(横の方が線を長く捉えられるのですが、中央線の位置、斜線の等間隔を確認するには、縦の方が見やすいと思います。)
また、ここは、いつも、同じ向きに取り付けるようにしています。都度都度の混乱を避けるためです。

続いて、EAFを使って、マスクの光条の「中央(縦)線」を「X光条」の中央にもっていきます。
EAFでのピント合わせは、手動時のように画像が揺れないので、本当に楽ですね。
長焦点距離の望遠鏡だと、その効果覿面です。


ピント合わせ時のプレビューの露光時間は2秒としています
画面をズームしてピント合わせを行っています
また、ヒストグラムの中間スライダーを右側に持って行き、暗くして、光条を見易くしています
(※これも、今年の1月に
宮城の「そーなのかー」さんに教えてもらったものです。ヒストグラムをAutoとしたまま、まばゆいばかりの明るさの光条でピント合わせに四苦八苦している時にアドバイスしていただきました。目から鱗。)

・長焦点望遠鏡と小センサーカメラの組み合わせなので、超クローズアップとなり、中央線が刻々と右に左に動きます。
(これは、追尾に係る揺れが原因かもしれません)
そのため、数フレームの傾向を見て、中央を貫く確率の高い平均的な位置を探り、そこを合焦位置と決定しています。

・BKP250/F1000は、接眼部が摩擦でドローチューブを動かすクレイフォード式のため、
時々、ドローチューブを繰入れ方向に動かしても、重力方向に滑って、逆に繰出し方向に動いてしまうことがあります
頭の中が混乱しますが、ここは如何ともし難い点です
スクリーンショット 2024-06-05 002052


 ==セットアップのおさらい== 
ライブスタックに至る前に、次の工程で機材のセットアップを行いました。

 ・赤道儀、望遠鏡設置
 ・バランス取り
 ・赤道儀の極軸合わせ
 ・画角、ピント粗合わせ
 ・Bias、Dark、Flatフレーム撮影(Live、Autorun)
 ・オートガイド(PHD2)のキャリブレーション
 ・本ピント合わせ

ここまでの記事で、各工程について、現状と言うか、ありのままを書いてきました。また、気を付けている点なども書き連ねてきました。
電視観望を始めて、まだ3年にも満たないことから、基本中の基本が抜けている可能性があります。
ご覧いただいた中で、間違っている点や、改善すべき点、もっと効率的な方法などがありましたら、是非、お知らせください

なお、経験豊富な方から見ると、随所に過剰だと思われる点が散見されるのではないかと思います。 
ただ、焦点距離の長い望遠鏡に、小さなセンサーのCMOSカメラを組み合わせると、拡大率が上がるため、いろいろな面でシビアさが求められます。
ピントを僅かに外しただけでも、ゲンナリするほど星が肥大します。
限界ギリギリの所を攻めていくには、やれることは、過剰なまでにやっておいて 間違いはないだろうと思っています。

さて、これで、ようやくライブスタックに入ることができます。
が、この日は、予報に反して雲が空を覆い、結構長い時間、晴れ待ちをしていました。
午前0時頃になって、ようやく雲が切れ始め、セットアップを再開できました。
当記事の「オートガイドのキャリブレーション」は、午前0時前後に行っています。

晴れ上がった時点で、ライブスタック開始から薄明開始まで2時間もない状況でしたが、雨上がりの翌日ということもあり、天の川がクッキリと見え、凄い星空となりました。

========================================
キリが良いので、ここで一旦切ります。
「ライブスタックの一夜④」につづく。




2024年07月12日 05:00


の続きです。

 観望地に到着 
鳥海高原・矢島スキー場に、予定より、少し遅れて19:00過ぎに到着。
途中のコンビニに寄り、夜おやつの「パン」、「チップスター」等を買い込んだので、そりゃ遅れます。
おやつは、いずれも油ぽくなくて、食べクズの出ない物。手がベトつくのは嫌だし、パンくずを落として行くのはマナー違反。だから、パイ生地のパンは禁物です(笑)。


 赤道儀、望遠鏡のセッテング 
到着後、すかさず準備開始!と行きたいところでしたが、雲が空全体に懸かっていて、機材を出すか、出すまいか、かなり迷いました。
30分ほど状況を見た後で、意を決してダメもとでいいので準備をすることに。

ところで、不器用を自認している私の場合、赤道儀・望遠鏡のセッテングから、極軸合わせ、Dark等フレーム撮影、PHD2のキャリブレーションまで、だいたい2時間かかります。
簡便なはずのライブスタックで、セットアップに2時間は、「おかしいだろう」と言われても仕方ありませんが・・・
ライブスタックは、スタック画像に、Bias、Dark、Flatフレームを適用させようとすると、当然のことながら、スタック前に前記の各フレームを撮影しておくことが必要になります。
以前のDark等フレームを使い回すということも出来るでしょうが、私は、毎回、撮り直しています。
日々の温度がそもそも違っているし、Flatもその時々で状況が変わっていると思われるためです。
また、ライブスタック用のDark等フレーム撮影後に、画像処理用のDark等フレームも撮ってしまうので、時間が余計にかかります。

言い訳はこれくらいにして、まずは、赤道儀の設置。
三脚に赤道儀を載せ、ロックシャフトで連結固定し、「アクセサリートレイ(三脚の脚間にある、アイピース置き用の穴の開いた白い金属板)」を下からロックノブを回して固定します。
アクセサリートレイは、三脚を押し広げる役目をしており、三脚の脚を何度も浮かせて、きつく締め上げます。
ここを、どれだけ強く締められるかで、架台の安定度が決まるので、とても重要な作業です。
なお、三脚は、脚を伸ばすことができますが、徐々に縮まってくるという経験をしているので、水平が取れない場合を除き、伸ばすことはありません。

ところで、EQ6Rは、延長シャフトを継ぎ足して、シャフトを長くすることで、搭載重量を20kgまで可としています。
下の写真を見てもらえば、シャフトが異常に長いのがお分かりと思います。
大丈夫なのかと思ってしまいますが、重量18㎏程の25㎝反射望遠鏡一式を載せても、バランスさえ良く取っておけば、精度よく追尾してくれます。
EQ6Rは、重さに負けることが無いので、一言でいって、力の強い赤道儀です。

ポータブル電源は、PC用に1個、赤道儀・ASIAIR用に1個です。(どちらも568Wh・153600mAh)
PC用は、夜が長い時期には、残量が20%台まで落ち込みます。
一方の赤道儀・ASIAIR用は、最も電気を使った時でも残量が50%台までしか下がりません。
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(機材を出したけど晴れませんなー。でも予報を信じて準備を進めます。)
(この日は、どうせ曇っているんだしと言うことで、記録用の写真・スクショを都度都度撮っていました
なので、セットアップ完了まで3時間程度かかりました)

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次に、望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」を赤道儀に載せます。望遠鏡重量約15kg。ここが一番、パワーと神経を使います。
左手でアリガタ、右手で主鏡枠金具を持ち、赤道儀のアリミゾ部分まで持ち上げます。アリミゾに載ったら、主鏡枠部分を胸・腹で支えます。
そして、左手指でアリミゾを探り、水平に押え付けながら、胸・腹で望遠鏡を受け止めつつ、右手でアリミゾの2本のネジを締めます。
今でこそ、慣れて、ポンと載せられるようになりましたが、初めの頃は、載せるのに四苦八苦しました。
私は、赤道儀を極軸方向に向けて載せていますが、西か東に向けてとか、台に望遠鏡を立ててとか、載せ方は色々あるようです。でも、恐くて他の方法は試していません。
スクリーンショット 2024-07-10 213112
次は、中央の写真。
ガイド鏡をファインダー・アリミゾに固定。
冬期間と湿度の高い日は、夜露防止のため、ガイド鏡の対物レンズ辺に「使い捨てカイロ(小)」を仕込み、布で巻きます。
もう一つ、親子亀のASIAIR+Wi-Fiルーターを鏡筒バンドの後上部に固定。

次に、写真右。
ガイドカメラUSBケーブル以外の、ケーブル類を、全て結線します。
(※ガイドカメラ・ケーブルは、PCに直結し、SharpCapでの極軸合わせに使うので、この時点では繋ぎません)
赤道儀電源ケーブル、ASIAIR電源ケーブルを三脚下のポータブル電源に。
赤道儀Wi-Fiアダプターを赤道儀ハンドコントローラー・ポートへ。
メインカメラUSBケーブル、EAF・USBケーブル、赤道儀USBケーブルは、ASIAIRに結線。
LANケーブルは、Wi-Fiルーターに。

メインカメラ、ガイドカメラ、EAFのUSBケーブルは、「鏡筒と鏡筒バンド締め付け金具」に巻き付けて、引っ掛かり事故を防止しています。この時、この後に行うバランス調整でアリガタが前後するので、各接続部分のケーブルに少しだけ遊びを持たせておくのがポイントです。


 バランス取り 
次なる儀式は、「鏡筒の前後」、「鏡筒とウエイト」のバランス取りです。
ここで、よくポカするのが、鏡筒キャップの外し忘れ、フードの付け忘れです。
観望時と同条件となるよう、25cm鏡とガイド鏡の鏡筒キャップを外し、フードを付けて行います。
ここが案外、肝となるタスクで、妥協せず、何度も鏡筒を動かして、最適解を探ります。
ここでの出来、不出来が、観望時のガイド精度に大きく影響します。

(鏡筒前後のバランス取り)
アリガタを前後させる時は、極軸方向に向けて、アリミゾネジを緩め
得意の腹押し、腹引きで調整します
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(鏡筒とウエイトのバランス取り)
こちらは、ウエイトを動かすだけなので楽

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 赤道儀の極軸合わせ 
次なる作業は、極軸合わせです。
初めに赤道儀EQ6Rの内蔵極軸望遠鏡で、ザックリ合わせます。
EQ6Rの電源をONにして、PCのWi-FiをSynScan Wi-Fiに繋ぎ、SynScanアプリを立ち上げ、観測地の経度・緯度を入力、追尾を恒星時にします。
そして、メニューの極軸望遠鏡・画面に表示された時分に北極星が来るように、赤道儀の方位調整ノブ・仰角調整ノブを動かして、合わせます。

スクリーンショット 2024-06-04 211535

その後、「極軸合わせの追い込み」をガイド鏡を使い、「SharpCap」のメニュー・「極軸合わせ」で行います。
ガイドカメラをPCにUSB接続して行います。
なお、「SharpCapでの極軸合わせ」は、メニューの「ツール-極軸合わせ」を選択して、Nextボタンを押してプレートソルブし、もう一回Nextボタンを押して、赤道儀の赤経軸を90°以上任意の方向に動かすという、簡単な操作で行うことが出来ます、
詳細については、その方法がYouTubeで多数公開されているので、そちらを参照してください。

内蔵極軸望遠鏡で合わせた極軸は、1分ちょっとズレていました
スクリーンショット 2024-06-04 213012
ここから追い込んでいきます
これで良し「Excellent」
スクリーンショット 2024-06-04 213539


 ASIAIRの立ち上げ・設定 
極軸合わせが終わったら、赤道儀を手動でホームポジションに戻し、一旦、赤道儀の電源を切ります。
そして、赤道儀Wi-Fiアダプターを外し、ガイドカメラのUSBケーブルをASIAIRに繋ぎ替えます。(このことで、幾分バランスが崩れるかも知れませんが、そこには目を瞑っています)

ここで、ようやくASIAIRの電源をONにします。赤道儀の電源も同時にONにします。
その後、PCのWi-Fiを、Wi-Fiルーターに繋ぎ、ASIAIRアプリを立ち上げます。
立ち上がったら、アプリ内の設定を確認します。

電源でONになっているOutput4は、Wi-Fiルーターへの給電用です
スクリーンショット 2024-06-04 215659

メインカメラ(ASI585MC)のGainはmiddle(ユニティゲイン?)が252となっていますが
ライブスタックであり、時短を狙って280にしています

スクリーンショット 2024-06-04 215727

ガイドカメラ(ASI120MM-MINI)のGainはHighにしています
キャリブレーションステップを700にしていますが、適当なのかは定かでありません
この後、EQ8-Rを導入しましたが、そちらでは500にしています
スクリーンショット 2024-06-04 215750

ディザリング間隔を2にしています(2フレーム撮ったらディザリング実行)
ディザリングが頻繁なので、整定まで時間が掛かり、時間をロスしますが、画像背景の縞ノイズは確実に少なくなります
また、ディザリングで動かすガイドカメラのピクセル数は、メイン鏡筒の焦点距離が長いので1としています
FRA400等の短い焦点距離の望遠鏡使用時は2ピクセルにしています

スクリーンショット 2024-06-04 215811

Mountは「EQMOD」としています
TrackingをONにして、Guiding Speedは0.9Xにしています
試してみて
0.9Xが最もガイドが安定するためです
スクリーンショット 2024-06-04 215630

EAFは、Slowを2、Fastを20にして使っています
スクリーンショット 2024-06-04 215835

ASIAIRのUSB3.0ポートに、64GBのUSBメモリーを差してフレームデータを保存しています
スクリーンショット 2024-06-04 215853


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ライブスタック・スタートに至るまでのプロセスは長く、セットアップの途中ではありますが、
長くなったので、ここで一旦切ります。
「ライブスタックの一夜③」につづく。




2024年07月11日 05:00

ひと月以上前になりますが、6月4日、鳥海高原に遠征しました。6月の新月期、最初の観望でした。
当日は、晴れ予報にも拘わらず、夕方からずっと雲が懸かっていて、結果として短時間の観望となりました。
当記事は、その日の出発からセットアップ、ライブスタックまでを時系列順に記録したものです。(分割して3記事程度になる予定です)

ご覧いただいた中で、間違っている点や、もっと効率的な方法などがありましたら、是非、お知らせください
そうしたことについて、情報共有ができれば、私だけでなく、多くの方々が、より充実した天文ライフを送れるのではないかと思います。よろしくお願いします。


 光軸調整とカメラ・コマコレの仕込み 
遠征は、夕方に出発することが多いので、だいたい、その日の午後に「反射望遠鏡の光軸調整」と「カメラ・コマコレの仕込み」を行っています。光軸をキッチリ合わせると、気合が入り、夜に向けて期待が膨らんできます。

光軸調整は、「望遠鏡付属の31.7mmアイピースホルダー」に「AstroStreet ニュートン望遠鏡用ロングタイプ 光軸修正アイピース 31.7mm径 コリメーション・アイピース」を差し込んで行っています。

(2年前にAmazonで買った時は2,900円弱だったのに、今、4,180円になっていてビックリ)

なお、「31.7mmアイピースホルダー」は、時々、中心がズレている物があったりするので、注意が必要です。使っていく中で、光軸調整結果と焦点内外像が一致する物を見つけて、それを固定化して使用しています。
また、ドローチューブの引き出し量を、いつものピント位置の辺りにして、光軸調整することも大事だと思います。引き出し量を合焦位置と甚だしく違えて光軸調整すると、ドローチューブの取付角度がそこまで精度が良くないせいか、観望時に光軸がズレていることが多いです。(各コマコレ等で、ドローチューブの引き出し量が、かなり違うので要注意です)

光軸調整では、斜鏡はネジをきつく締めていることから、いじることが、ほとんどなく、主鏡の軸調整が主です。
自動車で運搬することにより、振動で光軸が狂うことが懸念されますが、「あら?ズレてる」と感じたのは、光軸調整が出来なかった、2泊3日の宮城遠征2日目くらいです。

なお、「SkyWatcher BKP250/F1000」に附属する純正の2インチ・スリーブ止め具は、なぜかバランスが悪くなるネジ2点止めで、更には径の遊びが有り過ぎて、各種2インチ・スリーブ(コマコレクター等)を差し込んで固定しようとすると、スリーブがネジで押し込まれた分だけ、傾いてしまいます。結果として、ある方向の星像が伸びてしまうということが、かなりの頻度で起きます。
このため、私は、保有する「SVBONY SV503」の接眼部の2インチ止め具を外して、「BKP250/F1000」のドローチューブに捻じ込んで使用しています。径の遊びが少なく、直接ネジが当たらない、面での3点締め付け式なので、純正品よりは良い結果が得られています。
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「カメラ・コマコレの仕込み」とは、コマコレにフィルター、CMOSカメラを装着することなのですが、私は、自宅で、それを望遠鏡の接眼部に差し込んで、固定し、組み上げてしまいます。
遠征先で、暗い中、望遠鏡にカメラ、コマコレを装着するのは心許ないし、塵・埃が入るのを嫌ってのことです。
なお、組み込み時に、毎回、コマコレ、フィルター、CMOSカメラに埃が付いてないか確認し、必要に応じて、ブロワー・専用クロスで埃を除いています。
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写真を見てもらえば分かると思いますが、SkyWatcherコマコレクター(×0.86) のバックフォーカスは、コマコレM48ネジ基部から55㎜となっているので、「M48x0.75 延長チューブ」、「48mm-42mm アダプター リング」を使って調整しています。
また、あまり良くない事と思われますが、フィルターも間に直に捻じ込んで入れています。(メーカー、販売店さんは絶対推奨しないと思います)
SkyWatcherのコマコレの接続は、M48なので、2インチフィルターを入れるとなると、一度、チューブを膨らませて、それにフィルターを装着し、その先で、再びM48に萎めなければなりません。あまりにも煩雑で、そのようなアダプターも持っていないので、直捻じ込みしているという訳です。
少し前まで手動フィルターホイールを使っていましたが、一夜のうちにフィルター交換することがほぼ無く(フィルターを変えることにより再度ピント合わせをしなければならず、加えてフラットを撮り直す必要もあり、面倒なためです)、また、フィルター板を手で回す部分が開口していて、埃が入るので、最近は、ホイールを使わなくなりました。
このことで、フィルターが歪んで、星像が崩れるということは経験していません。

もう一つ、コマコレの斜鏡側にフィルターを装着することもできるのですが、ケラレや変な反射が起きそうで、その方法は採っていません。
(以前、294MCProでライブスタックをしている頃に、周辺減光が気になっていて、そのことが影響しています。現在、主として使っている585MCだと、周辺減光の影響が無いので、実は斜鏡側のネジに捻じ込む方法でいいのかも知れません。)

このようにすると、組み込み後は、開放部分が、コマコレの斜鏡側レンズだけになるので、埃の付着が、かなり軽減されます。


 機材の自動車への積込み 
望遠鏡等の機材の積込みに当たっては、出来る限り部品点数を少なくするように心掛けています。使う「かも」、というものは、初めから持って行きません。
保有する自動車が、プリウスなので、車内容積が限られるためです。
遠征地では、皆さん、立派な箱・ボックスに機材を格納されているのを目にしますが、私の場合は、機材を、ほぼ「裸」で車に積み込んでいます。ワイルド過ぎますが、箱に入れた途端に積み込みが困難になるためです。
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積み込む物は、頭の中でブロックとして捉えている次の6つです。
①赤道儀、バランスウエイト、延長シャフト《トランク》
②赤道儀の三脚、折りたたみテーブル、折りたたみ椅子《後左座席足元》
③ボータブル電源(2個)《後右座席足元》
④ガイド鏡、ASIAIR、ノートPC、各ケーブル、バーティノフマスク、フード、レンチ等が入った段ボール箱《後右座席》
⑤フラット板(LEDトレース板)《後中央足元》
⑥25㎝反射望遠鏡(下に緩衝材を敷いています)《後左座席》
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ちょっと、夜逃げ様ですが、仕方なし。


 出 発 
積込み完了後、早めに夕食を摂り、17:30に出発です。
この日の観望地は、鳥海高原・矢島スキー場。片道約75㎞、所要時間1時間30分です。
振動で望遠鏡の光軸が狂ってしまうのが一番恐いので、道路の穴に嵌らないよう、ソロリ、ソロリと車を走らせます。
それにしても、予報に反して、なかなか晴れてこんな~。

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出発までで1記事って、おかしいだろうと突っ込まれそうですが
夜のライブスタックに至るプロセスは長いのです。
それと、あまりに記事が長くなりそうなので、分割しました。
「ライブスタックの一夜②」につづく。




2024年07月07日 05:00

記事の時間(観望日)が前後してしまいましたが

の続きです。


 06/19-20のライブスタック② 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空の透明度は良い。しかし、筋状の雲が流れていく時間帯多く、南天は常時雲が懸かっていた。弱風。
望遠鏡「Askar FRA400」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「ASIAIR」でのライブスタックです。


                                                                         
〔M16(わし星雲)〕
へび座
距離:7,000光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×116
スクリーンショット 2024-06-27 235326

画像処理後「画像」
20240627 02M16
【M16(わし星雲)
2024.06.27  22:59-23:52(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県仙北市 田沢湖高原
Askar FRA400
FRA400用 F3.9レデューサー
 +IDAS NBZ-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
ASIAIRライブスタック(20秒×107=35分40秒PixInsight(WBPP=Dark,Flat,Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
========================================

デュアルナローバンドフィルター「NBZ-Ⅱ」を使用
しての電視観望です。

このフィルターを使っての撮像回数が、まだ少ないので、画像処理において、フィルター特有のパラメータ等設定が確立できていません。
でも、今後、どんな風に化けさせていけるのかが、楽しみの一つでもあります。
 



2024年07月02日 05:00

6月27日は、月出が22時過ぎと月夜でしたが、この時期に貴重な晴れとなったので、田沢湖高原に出掛けました。
デュアルナローバンドフィルター「NBZ-Ⅱ」を使用しての電視観望です。
月が明るくても、NBZ-Ⅱを使えば、そこそこ満足のいくライブスタックが出来ることが分かったので、
新月期には「銀河」、満月期にはNBZ-Ⅱを使って「星雲」というスタイルを当面続けて行こうかなと思っています。


 06/19-20のライブスタック① 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空の透明度は良い。しかし、筋状の雲が流れていく時間帯多く、南天は常時雲が懸かっていた。弱風。
望遠鏡「Askar FRA400」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「ASIAIR」でのライブスタックです。


                                                                           
〔NGC6992(網状星雲(東)〕
はくちょう座
距離:1,470光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×140
スクリーンショット 2024-06-28 021527

画像処理後「画像」
20240628 02NGC6992(網状星雲東)
【NGC6992(網状星雲(東)
2024.06.28  01:08-02:12(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県仙北市 田沢湖高原
Askar FRA400
FRA400用 F3.9レデューサー
 +IDAS NBZ-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
ASIAIRライブスタック(20秒×139=46分20秒PixInsight(WBPP=Dark,Flat,Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
========================================

超新星残骸「網状星雲」は、はくちょう座の「白鳥の右翼」、こぎつね座際に位置しています。
「NBZ-Ⅱフィルター」使用なので、1フレームの露光時間を、いつもの倍の20秒としています。
月夜でも、フィルター一つ変えるだけでライブスタックが楽しめる事には驚きです。
易々と星雲が炙り出され、発色良く、微細なフィラメントも写り込んでいます。

この日は、これ以外に、夏の星雲の代表格「M8」、「M17」や「M27の外周の羽根」などを視てみました。
「M27の外周の羽根」については、試し撮りのつもりで視たのですが、羽根が炙らなくても見えていたので、近いうちに25cm鏡でクローズアップしてみたいと思います。

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×116
スクリーンショット 2024-06-28 010123




2024年06月22日 05:00

 久々に「SharpCap」を使用してみる 
6月19日、6月20日の両日、月夜ですが田沢湖高原に出掛けました。20日は、薄雲が懸かる予報にも拘わらず、車を走らせました。
遠征の強行は、この満月期のうちに、SharpCapでのライブスタックと、それに伴うUSBケーブル等の接続方法を試しておきたかったためです。
私は、これまで、約1年間、ASIAIRでライブスタックを行ってきましたが、SharpCapのバージョンが4.1になり、機能が充実し、ライブスタック画像も綺麗になってきていそうなので、SharpCapへの回帰も視野に入れてのトライです。
受光域の狭いフィルターでの短秒露光もSharpCapの方が得意と思われます。


しかし、結果から言うと、どうもSharpCapには、戻れそうにない、となりました。
Windows(ASCOM)ベースのシステムが、あまりにも不安定なためです。
たぶん、SynScan Pro(バージョン2.3.8)かSynScanのASCOMドライバ(バージョン1.4.0)が悪さをしているのでしょう。(私のシステム構成に起因した不具合かもしれませんので、悪しからず。)

まず、SharpCapがマウントを認識してくれません。何度かSharpCapを起動し直しして、認識できても、今度は、プレートソルブが出来たり、出来なかったり・・・
PHD2も、マウントに繋がったり、繋がらなかったり・・・
こうした引っ掛かり・操作に時間を大幅に取られ、ライブスタックを楽しむどころではありませんでした。
以前、SharpCapでライブスタックをしていた頃、同様のつまずきで、しょっちゅう四苦八苦したのを思い出します。

そんな中、手動導入で、オートガイドを何とか噛ませ、薄明開始の直前にようやくライブスタック出来たのが次です。


 06/19-20のライブスタック 
秋田県田沢湖高原、標高700m地点。幾分靄がかった空。弱風。
望遠鏡「Askar FRA400」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「SharpCap」でのライブスタックです。
月夜でも星雲が、そこそこ撮れるだろうということで、デュアルナローバンドフィルター「NBZ-Ⅱ」を使用


                                                                           
〔NGC6960(網状星雲(西)〕
はくちょう座
距離:1,470光年

ライブスタック画像  20秒×66
(スクショを撮るのを忘れていましたが、スタック画像を保存したら、DisplayStretchというPNGファイルが自動的に保存されていました。こうした点、SharpCapは、至れり尽くせりですね。)
Stack_66frames_1320s_WithDisplayStretch-99

画像処理後「画像」
20240620 01NGC6960(網状星雲西)
【NGC6960(網状星雲(西)
2024.06.20  01:46-02:23(SharpCapライブスタックDark,Flat補正)
秋田県仙北市 田沢湖高原
Askar FRA400
FRA400用 F3.9レデューサー
 +IDAS NBZ-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain252 輝度60)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
SharpCapライブスタック(20秒×66=22分00秒PixInsight(WBPP=Dark,Flat,Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(彩度,カラーバランス)
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お馴染みの超新星残骸「網状星雲」は、はくちょう座の「白鳥の右翼」、こぎつね座際に位置しています。
今回は、光の透過域が狭い「NBZ-Ⅱフィルター」使用なので、1フレームの露光時間を、いつもの10秒から、20秒としました。
それにしても、NBZ-Ⅱは、凄いですね。赤・青の星雲を軽々と浮き上がらせてくれます
あと、ASI585MCの感度の良さが際立っています


 破れかぶれのASIAIRライブスタック 
2日目の20日夜も、Windows(ASCOM)ベースのシステムを、あれこれいじって、何とか使えないか長時間試したのですが、前日よりも調子が悪く、結局、諦めてしまいました。
そして、夜半前には予報どおり、筋状の雲が空を覆ってしまいました。最悪。
もう疲れてはいましたが、その後、ASIAIRをセットアップして、NBZ-Ⅱフィルターを使ったライブスタックのテストを行いました。
以前に、25cm鏡で1フレーム10秒露光としてトライしましたが、スタック処理が全く為されず、撃沈しています。
じゃ、20秒露光では、どうだ! 焦点距離280mmなので星数も多いぞ!
すんなり、あっさり成功。
ということで、次が、雲を通しての、網状星雲(東)のライブスタック(スクショ)画像です。

20秒×106
スクリーンショット 2024-06-21 020908
ASIAIRの動作は、凄く安定していますね。
さらに、ライブスタック画像も、画像処理した画像にかなり近いです。(雲を通しても、これだけ写ったのには驚きました。)
この画像を見てしまうと、SharpCapに行く必然性が薄れてしまいます。
受光域がごく狭いフィルターも露光時間を延ばせばライブスタックで使えると分かったことだし、色気を出さずに、やっぱり、暫くの間、ASIAIRでいくか!







2024年06月06日 05:00

6月4日に鳥海高原に出掛けました。ずっと天気が思わしくなかったので、今新月期、最初の観望です。

当初の晴れの予報から、徐々に悪い方に予報が変わってきていましたが、今期一度も遠征できていないので、ダメもとで出発。
到着後は、空がずっと雲に覆われていたことから、望遠鏡を車から出そうか、かなり迷いました。
ひまわり画像を見ていましたが、雲が湧いては流れて来ています。
迷った結果、またまたダメもとで、望遠鏡をセッテングすることに・・・

結局、晴れたのは、午前0時30分少し前でした。どうせ曇っているしということで、セットアップをタラタラしていたので、実際の晴れ待ちは1時間30分程度でした。
そこから、薄明開始の2時17分頃まで2時間弱の観望です。
夜空は、雨の翌日と言うことで、深く澄んでいて、とても星がシャープでした。天の川も「凄い!」というレベルでした。
二つ目の対象をスタックしている最中に、一時的に雲が流れて来ましたが、致命的ではなく、無事に薄明まで観望を続けることが出来ました。


 06/04-05のライブスタック① 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。ほぼ無風から後半微風。雨後の晴れなので、低空の星もよく見えていて、星がシャープで、微恒星もよく写り込んでいた。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC6027(セイファートの六つ子)〕
へび座
距離:NGC6027(下から2つ目の銀河)=1億9,860万光年(Wikipediaより)
NGC6027A~D=NGC6027とほぼ同等(Dは赤方偏移から9億光年とされている)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×173 
スクリーンショット 2024-06-05 022915

画像処理後「画像」
20240605 01NGC6027(セイファートの六つ子)
NGC6027(セイファートの六つ子) 2024.06.05  01:36-02:25 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×137=22分50秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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「セイファートの六つ子」は、へび座の北部に位置する銀河群です。
約2億光年先の銀河ということなので、見かけが皆1分以下です。
名はよく知られていますが、本当に小さいです。
狭い領域に銀河が重なって見え、それぞれが連結しているようにも見えます。
なお、上方の3銀河の下に見える小さな銀河NGC6027Dは、赤方偏移からすれば、距離が9億光年となるようですが、ハッブル宇宙望遠鏡の画像では、渦巻銀河の腕の巻がハッキリ見えているので、どう考えても9億光年先にある銀河ではなく、この銀河群の一員であると考えるのが妥当だと思います。

ライブスタック中に雲が流れて来て、画像処理時点で、その雲懸かりフレームをブロック単位で除外しなければなりませんでした。アルクトゥルスも減光したり明るくなったりを繰り返していました。
それでも、銀河は明るいので、何とか画にすることが出来るんですね。


ところで、私が、こうした見かけの小さな、派手さのない銀河まで追いかけるのは、「できるだけ多く、多様な銀河を視たい。」という思いからです。
なぜ視たいのかと問われれば、それは知的好奇心を満たすためです。
こうした、動機なので、この世界の皆さんの中では、かなり異質な変わり種ですね!




2024年06月02日 05:00

もう新月期にドップリ入ったというのに、晴れない日が続きます。
昨日も、秋田県内の海沿いは晴れるかなという予報だったのですが、雲が懸かり、覗いた空も青くなくて白かったので断念しました。

ところで、ここ最近ずっと、1対象1記事ということで当ブログを書いてきましたが、これでは一夜に多くの対象を観望するという、ライブスタックの臨場感が伝わらないなと思い、ある一夜の観望画像(画像処理済)を時系列順に並べてみました

ライブスタックを始めた頃は、1対象10数分しかライブスタックしていなかったので、一夜に視る対象数がかなり多かったのですが、最近は少しでもクオリティの高い画を視たい、(画像処理して)残したいという気持ちが強く、1対象に費やす時間が約1時間程となり、夜が短くなっていることも相俟って、対象数は減る傾向にあります。
しかし、はい、これを見て、次はあれ、その次は・・と、一夜のうちに様々な銀河を巡っていくのは、かなりドラマチックです
ドラマのように起承転結とはならず、起結承転だったり、結起承転だったりしますが、とても面白いですよ!


                                                                                  
2024年4月7日 秋田県仙北市 田沢湖高原

【機材等(共通)】
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
※各画像に記載の露光時間は、画像処理したフレームの総露光時間


17:30 現地到着

セットアップ(ライブスタック用、画像処理用のBias・Dark・Flatフレームのキャプチャ含む)に2時間程度を要するので、ライブスタック・スタート予定時刻の2時間前に観望地に着くようにしています。
この日の薄明終了は、到着から2時間ちょっとの19時40分なので、暗くなってから次のライブスタック開始まで1時間超を要しています。
思い返せば、この日、新しいコマコレを使い始めたので、ピント位置が以前と大幅に違っていて、時間が掛かったようです。また、Bias・Darkフレームを辺りが暗くなってから撮ったと記憶しています。


20:48-22:26
NGC4145,NGC4151(Eye of Sauron)
10秒×235=39分10秒
再度のトライだったので時間をたっぷり掛けました
実は、これがこの日のメインターゲット
風が強くて、捨てフレームが約1/3となりました

20240407 01NGC4145NGC4151(Eye of Sauron)


22:43-23:46
NGC4527,NGC4536
10秒×162=27分00秒
依然として風の影響あり
20240407 02NGC4527NGC4536


23:51- 4/8 00:54
M101
10秒×208=34分40秒
時折、メシエ天体を差し挟みます
20240407 03M101


01:01-02:03
NGC5033(Waterbug Galaxy)
10秒×167=27分50秒
これを見たかったんですよね 細くて長い渦状腕を
20240408 01NGC5033


02:12-02:16
NGC5363,NGC5364
クルクルと渦巻いたNGC5364を視たくて、望遠鏡を向けましたが、
1時間後の高度が約40°と低くなるので、16フレーム目で中止し、次の対象へ

Light_NGC5363_0016


02:21-03:29
NGC5353銀河群
10秒×201=33分30秒
昨年視ていますが、「S250n+α奮闘記」さんの綺麗な画像を見て再トライ
20240408 02NGC5350NGC5353NGC5354


4月7日の元記事はこちらから


04:20頃 撤収完了

17:30の現地到着から、翌4:20の撤収完了まで、自動車に退避することはなく、氷点下であっても、スタック中は基本的にPCの前にいます。望遠鏡を放置するのは、心情的にできない質です。



※今後の新月期に、セットアップやライブスタック中の写真・スクショを多数撮って、「ライブスタックの一夜」の様子を、もっと詳しくお見せしたいと思います。





2024年05月30日 05:00


の続きです。

5月前半の新月期、最後の遠征は、5月14日~15日に息子と出掛けた「仙北市上桧木内地区」です。
赤道儀・望遠鏡の設置、極軸合わせ、画角・ピント合わせ、Bias・Dark・Flatフレーム撮り、オートガイドのキャリブレーションなど、セットアップを説明しながら行ったのですが、息子は、その煩雑さにちょっと辟易していました。ですよね!面倒な事ばかりなので。

さて、ライブスタックを開始して、初めに銀河「NGC5248」を視たのですが、地味な銀河だけだと、息子も退屈だろうと思い、次は代表的な夏の星雲「M20」に望遠鏡を向けました。


 05/14-15のライブスタック② 
秋田県上桧木内地区、標高480m地点。弱風の後、微風。終始、薄い筋雲がかかる空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
〔M20(三裂星雲)〕
いて座
距離:5,219光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×186
スクリーンショット 2024-05-15 024014
星雲の赤と青の綺麗な色の取り合わせを見てほしかったのですが、ライブスタック画像は、色が褪せていてハリッとしません。
他の人に見せるとなると、やはりASIAIRのLive画面には、色調節機能が欲しくなります。
ZWO社さん。どうにかしてほしいな!

画像処理後「画像」 その①
20240515 02M20-1
NGC5248 2024.05.15  01:43-02:36 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県仙北市 上桧木内
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×144=24分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
========================================

まずは、おとなしめに処理。
彩度を上げた結果、中心部は青要素が多いらしく、青くなりました。

続いて、息子に見せる用のコテコテ仕上。

画像処理後「画像」 その②
20240515 02M20
前記事の銀河と、このM20の画像をLINEで息子に送ったら、「どちらかと言うと、俺は銀河の方が好みだな」との御言葉をいただきました。
好みまで遺伝するらしいです。




2024年05月28日 05:00

天候に恵まれなかった、5月前半の新月期、出撃3回目の模様です。
5月14日、この日は、月没が翌日0時30分過ぎ、薄明開始が翌2時30分と、2時間の観望時間しか取れないので、通常であれば出撃しません。
しかし、この日、東京にいる息子が帰省し、突如「星景動画(タイムラプス)」を撮ってみたいと言い出したことから、急遽、遠征することにしました。息子は以前から、ミラーレス一眼を持っていて、最近は動画を好んで撮っているようです。


 新しい観望スポット 
これまで、県内の遠征地は、「田沢湖高原」、「鳥海高原」の2カ所でしたが、更に暗い場所を求めて、GoogleMapなどで新しい観望地を探していました。
まだ行ったことがないのですが、県内で光害が少ないと高評価なのは、森吉山(スキー場)です。
しかし、そこは、私の居住地から遠い。そこに行く途中に適当な場所が無いか探して、目星を付けたのが「仙北市上桧木内地区」です。3桁国道が通っていますが、仙北市の最北で、一山超えればマタギの里・阿仁という奥地です。
自宅から約60㎞と田沢湖高原に行くのと、さほど距離に変わりがなく、森吉山からは直線距離で15㎞無い位です。標高が500m弱と低いので、熊と遭遇する危険性が幾分高いのですが、夜空には期待が持てます。
ということで、数日前に、下見も済ませていました。

この日、初めて夜に現地を訪れて、空の状況を確認しました。
薄い筋雲が常時かかっている状態ではありましたが、まあまあの空かなと思いました。
ただ、東側低空に何故か光害があります。まさかと思いましたが、山を一つ越えた所に玉川ダムがあり、その周辺で空に向けた灯りがあるのかも知れません。また、東南東約50㎞には盛岡市があり、そちらの光なのかも知れません。
真っ暗を期待していたので、ちょっと残念な気持ちになりました。
息子は、東から登る天の川を狙っていましたが、もろ光害と筋雲にやられて、撃沈していました。


 夜露対策と光漏れ対策(主鏡裏面封鎖) 
これまで、25cm鏡の鏡筒の主鏡側に腹巻を巻き「使い捨てカイロ」を仕込んで、主鏡・斜鏡の曇り止め対策としてきました。加えて、筒先に長めのフードを付けて、夜露を防いできました。
次が、これまでの機材の様子です。
(三脚下の段ボール箱は、発光するポータブルバッテリーの覆いです)
20240502_095640655_iOS

ご覧の通り、筒先から13㎝先に出っ張る長いフードは風に弱く、ガイドが乱れる原因となっていました。
そこで、思い切って、筒先7.5㎝となるようなフードを新たに作り、この日から装着してみました。
短くしたことで、ガイドの精度が向上するのか、夜露防止の効果がどうなのかは、今後、使っていく中で確認していきたいと思います。

一方の、主鏡・斜鏡の曇り止め対策については、使い捨てカイロの熱で以て、弱い気流を起こせば、曇らないだろうとの思い付きで行ってきました。(カイロの熱は、金属製の鏡筒に吸収されるため、カイロが暖かく感じられることはありませんでした。その程度の微々たる熱です。)
しかし、敢えて筒内気流を起こすのは、どう考えても良いとは思えません。
そこで、カイロを仕込むのを止め、遅ればせながら、多くの方々が、そうしているように、鏡筒を「アルミ(エマージェンシー)シート」で包むことにしました。
ネットで検索すると、一枚ものの方が効果があるような書き込みもありましたが、鏡筒への貼り付け易さを考慮して、柔らかい3層構造(アルミ、塩化ビニル樹脂、不織布)のシートを使い、両面テープで貼り付けました。
効果の程は、フード同様に、今後、見極めていこうと思います。
20240509_123623210_iOS


もう一つ、光漏れ対策としての主鏡裏面の封鎖です。
観望に使用している機材・機器には、LEDランプが多用されています。天体撮影用の機器でさえLEDランプでしっかり発光しているのには閉口させられます。
各ランプにはテープを貼るなどして、減光させていますが、まだまだ気になります。
SkyWatcher「BKP250/F1000」の主鏡裏面は、開口しているため、これら機器の光や迷光を拾う可能性があります。
ということで、段ボールをサークルカッターで切り、裏面を塞いでみました。
効果の程は、不明ですが、保険の意味合いも込めて、やらないよりは、やった方が良いでしょう。ですね。
20240509_123722333_iOS


で、この日の成果です。まずは観望一つ目。

 05/14-15のライブスタック① 
秋田県上桧木内地区、標高480m地点。弱風の後、微風。終始、薄い筋雲がかかる空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC5248〕
うしかい座
距離:7,400万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×206
スクリーンショット 2024-05-15 012635

画像処理後「画像」
20240515 01NGC5248 (2)
NGC5248 2024.05.15  00:26-01:25 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県仙北市 上桧木内
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×161=26分50秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
========================================

NGC5248は、うしかい座の南西端(おとめ座との境界際)に位置する、見かけの大きさが6分強の中間棒渦巻銀河です。
棒構造は極端に短いのですが、渦状腕が典型的な棒渦巻銀河の特徴を備えています。
しかし、よく見ると、二本の渦状腕は銀河中心部に巻き付いていて、外周部に伸びた腕は、分岐した腕のようです。
ところで、NGC5248も面白く綺麗な銀河なのですが、私は、上方にあるPGC48114が気になってしょうがありませんでした。
なんと、銀河の中心核をリングが取り囲んでいます。レンズ状銀河のようですが、何とも不思議な形の銀河です。

この領域は、前回(5月3日~4日)、観望していますが、ピントを外して星が肥大気味だったので、再度、観望しました。
常時、薄い筋雲が流れていく空でしたが、そこそこ視ることが出来ました。




2024年05月26日 05:00


の続きです。

 05/03-04のライブスタック② 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。前半弱風、後半微風。いい星空に見えたが、気流のせいか星が肥大気味な夜。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC4526,NGC4535(The Lost Galaxy of Copeland)〕
おとめ座
距離:NGC4526(下)=5,220万光年
NNGC4535(上)=5,400万光年(Stellariumのデータ不正確により、他HPのデータ引用)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×261
スクリーンショット 2024-05-04 003704

画像処理後「画像」
20240503 52NGC4526NGC4535-2

NGC4526,NGC4535(The Lost Galaxy of Copeland) 2024.05.03  23:21-24:34 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×203=33分50秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
========================================

この両銀河は、おとめ座の北西部に位置しています。
主たるターゲットであった、上方のNGC4535は、見かけの大きさが約7分の中間棒渦巻銀河です。
黄色味を帯びた中心部とS字形の腕、それに何本にも分岐した青味を帯びた腕が特徴的です。
端的に言って、「巻きの美しい銀河」です。

下方のNGC4526は、見かけが8分弱の棒渦巻銀河ですが、どう見てもレンズ状銀河にしか見えません。
また、上のNGC4535を明るく仕上げたかったので、それでなくても明るいNGC4526の中心部は飽和してしまいました。
撮像では薄っすらとしか見えていませんが、中心部には、ダストの帯があります。




2024年05月24日 05:00

5月前半の新月期、出撃2回目の結果です。
この日は、海沿いが快晴予報だったので、鳥海高原に出掛けました。

観望場所は、とても広い駐車場なのですが、到着時に風があったので、風除けのため建物の近くに陣取りました。
駐車場の一番奥に先客がいて、後で御挨拶に伺ったら、埼玉から来られた方でした。秋田県内の撮影スポットや温泉などを、地元の私よりもよく知っていて、ビックリしました。
また、全天カメラでの撮影もされていて、今回の観望地は遠く離れた横手盆地(東)からの光害があると見せていただきました。参考になりました。
お名前も聞かずに別れたのですが、もし当記事をご覧いただけたならコメントいただけると有り難いです。

さて、この夜は、前半に風があり、さらには22時過ぎに、星屋さんではない2台の車が現れて、ヘッドライトを照射され続け、ライブスタックを中断するといったことがあり、何やら不穏な空気が・・・
極め付けは、ごく薄い雲があったのか、空・大気の状態があまり良くなかったのか分かりませんが、星がゲンナリするほど肥大気味でした。
結局、ピンボケを疑い、何度もピント合わせをして、それで却ってピントを外すというドツボに嵌りました。
画像処理時に確認したら、星が真ん丸なのに膨らんでいるというフレームが、結構ありました。前後のフレームは、星が小さくなっていたので、いつもとは違う特異な夜だったようです。
ということで、良像が見込めないので、3対象目で諦め、晴れているのに、さっさと撤収しました。
薄明開始まで粘りに粘る私にしては、珍しいことです。


 05/03-04のライブスタック① 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。前半弱風、後半微風。いい星空に見えたが、気流のせいか星が肥大気味な夜。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC4435(The Eyes),NGC4438(The Eyes),NGC4425〕
おとめ座
距離:NGC4435(上方の銀河)=6,690万光年
NGC4438(NGC4435の左下)=4,700万光年
NGC4425(右下)=5,480万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×229
スクリーンショット 2024-05-03 230245

画像処理後「画像」
20240503 51NGC4435
NGC4435(The Eyes),NGC4438(The Eyes),NGC4425 2024.05.03  21:49-23:01 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正) ※途中中断あり
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×185=30分50秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
========================================

この日のスタートは、「マルカリアンチェーン内にある『アレ』です
そう、マルカリアンチェーンの連なりの中で、酷く歪んだ形をしていて異彩を放ち、一番目立つ銀河NGC4438です。(中央少し上の、見かけが約9分のレンズ銀河がNGC4438です)
天文界隈の多くの人が『アレね!』と思うこの銀河をASI585MCでクローズアップしてみました。

何しろ、銀河ディスク面から垂直方向に流れた、この腕の乱れ具合は、一度見たら忘れられません。
そして、ライブスタックでも色が出ていたのですが、青味を帯びていて美しい。(思い入れが強過ぎて、青色を殺さないよう、かつ綺麗方向で画像処理してみました。)

なお、相互作用の相方は、まさかの、少し上にある、これまたレンズ銀河のNGC4435ではなく、20分程西に位置する巨大な楕円銀河M86なのだそうです。
M86とこの銀河が、Hαフィラメントで繋がっていることが分かり、相互作用の相手方として特定されたようです。

※まだまだ見ておくべき銀河が、たくさんあるのに、しし座、こじし座などは、夜半前に西に傾くようになってしまいました。一抹の寂しさ・・・





2024年05月22日 05:00


の続きです。

 05/02-03のライブスタック④ 
秋田県田沢湖高原、標高700m地点。イマイチ抜けの悪い空。前半は微風、後半は風が出て1/3のフレームがボツ。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔ヘルクレス座銀河団(NGC6040,NGC6045,NGC6050,IC1178他)〕
(Arp71,Arp122,Arp172,Arp272)
ヘルクレス
距離:NGC6045(中央少し上の相互作用銀河)=4億8,600万光年
その他の銀河は概ね4億光年から6億光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×206
スクリーンショット 2024-05-03 020725

アノテーション画像
スクリーンショット 2024-05-03 020757

今回は、私の好物。銀河密集です。
4億光年から6億光年先にある、このヘルクレス座銀河団は、ヘルクレス座の西端に位置しています。赤経で言えば、さそり座の蠍のハサミ部分と同じです。

画像をよく見てもらえば分かりますが、これだけ狭い領域に、こんなに銀河が犇めいているため、方々で衝突(相互作用)が起きています。
これは、例えれば「学級崩壊したクラス内のあちらこちらで子供達同士の喧嘩が起きている」という感じです。
でも、これらは4~6億年前の姿であり、現在は、より合体が進み、かなり違った様相を呈しているものと思われます。
(簡単に「現在」と言いましたが、そもそも私たちが言うところの現在と、遠く離れたヘルクレス座銀河団周辺の現在は、
宇宙が余りに広大で、時間の同時性が担保されないため、歪んだりズレたりして 同期していないのではないかと私は思います。時間というのは私たちが思うほどに絶対的なものではなく、相対的なものと思われます。)

ところで、この銀河団内には、Arpの附番を持つ特異銀河が4つもあります。
 Arp71=NGC6045:中央少し上(
小さな高表面輝度の伴銀河を持つ渦巻銀河
 Arp122=NGC6040:中段右端(摂動する渦巻銀河に隣接する楕円銀河)
 Arp172=
IC1178, IC1181:中央左下希薄な逆向きの尾を持つ銀河)
 Arp272=NGC6050, IC1179:中央左上接続した腕を持つ銀河)
Arp銀河を一網打尽!大漁旗!です。

画像処理後「画像」
20240503 01ヘルクレス座銀河団Arp71Arp122Arp172Arp272-RT黒2050
ヘルクレス座銀河団(NGC6040,NGC6045,NGC6050,IC1178他) 2024.05.03  01:05-02:05 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain252 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×134=22分20秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年05月20日 05:00


の続きです。

 05/02-03のライブスタック③ 
秋田県田沢湖高原、標高700m地点。イマイチ抜けの悪い空。前半は微風、後半は風が出て1/3のフレームがボツ。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC4236〕
りゅう座
距離:1,780万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×249
スクリーンショット 2024-05-03 005851

画像処理後「画像」
20240502 03NGC4236
NGC4236 2024.05.02  23:50-24:57 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain252 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×208=34分40秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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NGC4236は、りゅう座の西端に位置する、見かけの大きさが22分弱の棒渦巻銀河です。
北斗七星の斗の上方約10°と言った方が分かりやすいですね。
大きさが22分と、大きいのですが、ライブスタック画像を見てもらえば分かるとおり、とても淡い銀河です。画像処理で炙り出して、何とか見られる感じになります。
この銀河は、棒渦巻銀河ということですが、横から見る格好になるため、棒構造は良く分かりません。また、渦巻も何となく巻いてるかなと分かる程度です。ただ、星生成の活発な節が各所に見えています。
この銀河の中心核や中心部は、それほど明るくなく、不規則銀河の要素も持ち合わせているので、成長初期段階の銀河なのだと思われます。
それにしても、(淡いが)デカい!壮観!です。


 オートガイドの跳ね飛び 
NGC4236は、今シーズン3度目のトライです。
前の2回は、オートガイドのディザリングの際、数回に一度の頻度でガイドが跳ね飛び、戻ってくるまでに数分かかる、又は戻ってこないという症状が出て、不調に終わっていました。
ケーブルの引っ掛かりや、赤道儀の故障、赤道儀の方角的な不得意などを疑っていたのですが、この銀河に向けた時だけ、この跳ね飛びが起こります。
3度目のこの日、原因がようやく分かりました。
それは、「ガイド星として選択された星の位置が、ガイドカメラ・センサーの端っこ過ぎ」というものでした。
ASIAIRのプレートソルブで中心を決めて、ASIAIR内PHD2でオートガイドをする際に、前2回とも画像の端の、同じ星が自動的に選択されていたことを思い出しました。極端だなと、ちょっと思ってはいましたが・・・
ディザリングでマウントをポンとズラした際に、ガイド星がセンサー範囲から外に出てしまう事が、ディザリングの何回かに一回生じ、ガイド星を見失ったため跳ね飛びが起きたと推測されます。
これか~と思い、画面の中央に近い星を手動で選択したら、問題なくガイドができました。
酷使してきたEQ6Rが、ついに不調を訴え始めたかと、ちょっと暗澹たる気持ちになっていたので、原因がPHD2のソフト的なものだ分かり、ホッとしました。




2024年05月18日 05:00


の続きです。

 05/02-03のライブスタック② 
秋田県田沢湖高原、標高700m地点。イマイチ抜けの悪い空。前半は微風、後半は風が出て1/3のフレームがボツ。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
〔M108(サーフボード銀河)〕
おおぐま座
距離:4,600万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×242
スクリーンショット 2024-05-02 231435

画像処理後「画像」
20240502 02M108
 M108(サーフボード銀河) 2024.05.02  22:08-23:13 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain252 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×217=36分10秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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M108は、北斗七星の斗の右下の星「メラク」の東南東約1.5°の所に位置しています。
見かけが約8分の棒渦巻銀河ですが、かなりエッジオンに近いため、棒と渦巻はハッキリと分かりません。
この銀河は、広角でM97(ふくろう星雲)と一緒に撮影されることが多いですね。ネット上では、小さくて茶色の筋が入った画像が多く、そのイメージが定着していると思われます。
で、私はというと、「ふくろう星雲」には目もくれず、M108を、いつも通りのASI585MCでアップで狙いました。
ダストというか暗黒帯が顕著で、青い領域も方々に見られます。周囲のハロも写り込んでいて、一回り大きく見えます。
単独で、クローズアップすると、見慣れた姿とは、また一味違った形・色が楽しめて、かつ案外綺麗です。




2024年05月17日 05:00

5月の新月期は天候に恵まれず、たったの3日しか出撃できませんでした。
そして、出撃しても、夜が短かったり、シーイングが悪かったりと、フラストが溜まる期となりました。
遠征の初っ端は、5月3日、田沢湖高原です。薄明終了が20時15分、月出が翌午前2時と約6時間の時間があったので、5対象視れるかなと思いましたが、4対象の観望に留まりました。
これは、前半に欲張って露光時間を長く取ってしまうため、後半、時間の確保が難しくなるという、単純な原因です。一定時間で、次の対象に移るようにしないと観望対象数を稼げないので、踏ん切りが大切ですね。


 05/02-03のライブスタック① 
秋田県田沢湖高原、標高700m地点。イマイチ抜けの悪い空。前半は微風、後半は風が出て1/3のフレームがボツ。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC3486〕
こじし座
距離:5,450万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×232
スクリーンショット 2024-05-02 220455

画像処理後「画像」
20240502 01NGC3486
NGC3486 2024.05.02  20:58-22:02 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain252 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×207=34分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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NGC3486は、こじし座の南東部分に位置する、見かけが約7分の中間棒渦巻銀河です。
この銀河の特徴は、棒構造が極端に短いことと、腕が10数本に分岐して、360°全体に広がっている所です。
銀河の渦状腕は基本的に2本という概念をぶち壊す、たくさんの腕を持つ珍しい銀河なので、「見ておくべき銀河」の一つに数えられると私は思います。




2024年05月15日 05:00


の続きです。


 04/14-15のライブスタック② 
秋田県田沢湖高原、標高700m地点。西に傾いた月が赤味を帯びている空。微風。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔IC982,IC983(Arp117),NGC5490(Arp79)〕
うしかい座
距離:IC982(IC983の右下)=2億6,290万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)
IC983(中央少し上)=2億6,210万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)
NGC5490(中央下の楕円銀河)=2億4,860万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×240
スクリーンショット 2024-04-15 032655

画像処理後「画像」
20240415 02IC983NGC5490
IC982,IC983(Arp117),NGC5490(Arp79) 2024.04.15  02:17-03:24 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×187=31分10秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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このIC983他は、うしかい座の南部、アルクトゥルスの南西約2°の所に位置しています。
ここに望遠鏡を向けたのは、この日の日中に、「こうちゃん」さんのブログ「みずがきの森から」で、奇妙な形の銀河IC983の画像を見たためです。早速、その日の晩に視てみたという訳です。
この銀河は、観望リストに入れてはいましたが、こんな面白い対象だとは知らず、未観望となっていました。

一番目立つ、IC983は、見かけが4分程のフェースオン棒渦巻銀河で、見かけ上、棒構造が円形のリングで包まれているように見えます。その外側の何本にも分岐した腕も特徴的です。
IC983の右下に見えるIC982は、小さなレンズ銀河でなのですが、IC983と実距離も近く、互いに相互作用を及ぼし合っているようです。
なお、この両銀河は「摂動する渦巻銀河に隣接する楕円銀河」として、アープ・アトラスではArp117と附番されています。

下方に見える2分弱の楕円銀河NGC5490は、かなり大質量らしく、周囲に小さな銀河をたくさん従えています。

ところで、NGC5490の左上に、小さくて青い渦巻銀河が見えますが、これはNGC5490Cと言うらしく、「大きな高表面輝度の伴銀河を持つ渦巻銀河」としてArp79と附番されています。
伴銀河が何処にあるのか、伴銀河が渦巻の一部になっているのか不明ですが、こうなると、もっと高解像度の機器で見たくなります。

この領域は、あまり見る人がいないようですが、同一画角内に特異銀河を2つも収めることができ、かなり興味深い領域でした。
こうちゃんさん、ありがとうございました。




2024年05月14日 05:00

4月は遠征日数が多かったので、まだまだ4月新月期の在庫放出が続きます。
本記事の4月14日は、前新月期最後の観望となりました。
月没が15日の午前1時前なので薄明開始までの2時間半で、2対象を観望できればということで、田沢湖高原に出掛けました。


 04/14-15のライブスタック① 
秋田県田沢湖高原、標高700m地点。西に傾いた月が赤味を帯びている空。微風。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
〔M98〕
かみのけ座
距離:約6,000万光年(ネット上に信頼できる距離数値が見当たりませんでした)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×226
スクリーンショット 2024-04-15 014510

画像処理後「画像」
20240415 01M98
M98 2024.04.15  00:40-01:43 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×177=29分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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M98は、かみのけ座の南西部、しし座の獅子の尻尾の星「デネボラ」の東約6°の所に位置しています。
近くにはM99があり、M99から見ると西北西約1°の所にM98があります。
かなり斜め角度から見る銀河なので、これまで敬遠していたのですが、出来るだけ多くの銀河と出会うというコンセプトの下、今回初めて、M98を視てみました。

見かけが10分弱の中間棒渦巻銀河のM98ですが、銀河面が全体的にうねっているように見えます。
そのうねりのせいか、二本の渦状腕が上下に段違いになっています。斜めから見たから、そう見えるというのではなく、確実に、かなりズレています。
ここが、この銀河の特徴ですね。





2024年05月12日 05:00


の続きです。


 04/10-11のライブスタック③ 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。やや靄がかかった空。微風。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
〔M61(Swelling Spiral Galaxy)〕
おとめ座
距離:5,250万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×222
スクリーンショット 2024-04-11 014124

画像処理後「画像」
20240411 01M61
M61(Swelling Spiral Galaxy) 2024.04.11  00:39-01:39 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×182=30分20秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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説明が不要と思われますが、M61は、おとめ座の西側、しし座寄りにあります。
赤経はマルカリアン・チェーンより3分程西で、南へ8.5°振った辺りに位置しています。
見かけが6.5分の中間棒渦巻銀河であり、フェースオンでキリっと引き締まったフォルムが美しいですね。
右上の赤っぽいレンズ銀河NGC4292、左上の青い棒渦巻銀河NGC4301も、よいアクセントになっています。

M61は、渦状腕に占める暗黒帯の割合が、他の銀河より大きいように見えます。青い領域も多く、星生成が活発な銀河なのでしょう。
また、これまで8個の超新星が確認されている銀河だそうです。これはメシエ天体の中で最多だということです。


マイナーな銀河の観望の中に、時折、思い出したかのようにメジャーも差し込んでいます。
割合的には、マイナー4に対してメジャー1といった所でしょうか。
一応、メジャーも押さえておかないと自分用データベースが充実しません。ということで、この夜はメシエ天体・M61を視てみました。
さすがに、メジャーは大きさといい、明るさといい立派で見栄えがします。




2024年05月10日 05:00


の続きです。


 04/10-11のライブスタック③ 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。やや靄がかかった空。微風。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC4410A~D,NGC4411,NGC4411B〕
おとめ座
距離:NGC4410A(上段の最も右)=3億6,290万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)
NGC4410B(Aの左),C(A・Bの左),D(Cの左)= NGC4410Aと同等と思われる
NGC4411(下段の右)=6,180万光年
NGC4411B(下段の左)=5,990万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×226
スクリーンショット 2024-04-11 002639

画像処理後「画像」
20240410 03NGC4410NGC4411
NGC4410A~D,NGC4411,NGC4411B 2024.04.10  23:22-24:23 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×144=24分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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この領域は、マルカリアン・チェーンで最も見かけの大きいM86のほぼ真南約4°の所にあります。
上段のNGC4410A~Dは、3億光年ほど先にある銀河の連なりです。
見かけは小さいのですが、四つの銀河が潮汐腕で繋がっているという、超レアな銀河達です。

下段のNGC4411,NGC4411Bは、どちらも見かけが2分弱で、どちらも渦巻銀河で、どちらもフェースオンです。
よくぞ、こちらを向いて並んでくれたものだと、感謝の念に堪えません。(笑)

この領域は、相互作用銀河のサンプルとして貴重であることに加え、美しい渦巻銀河が、それに花を添えています
こりゃ「宇宙絶景」の一つに数え上げてもよい領域だなと思いました。

因みに、ここに望遠鏡を向けたのは、「UTO」さんのブログで、この領域の画像を見たためです。
この近辺の大き目の対象までは、よく観望をしていたのですが、その近くに、見かけは小さいものの、こんな興味深い銀河連があることに衝撃を受けました。
まだまだ知らない事だらけの私にとって、先達が記した記録は、よい道標となります。この場からお礼いたします。


「★04/10-11 25cm鏡LiveStack ③」に続きます。


 

2024年05月09日 05:00


の続きです。


 04/10-11のライブスタック② 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。やや靄がかかった空。微風。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC3079(The Phantom Frisbee Galaxy)〕
おおぐま座
距離:7,370万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×208
スクリーンショット 2024-04-10 225236

画像処理後「画像」
20240410 02NGC3079
NGC3079(The Phantom Frisbee Galaxy) 2024.04.10  21:55-22:50 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×171=28分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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NGC3079は、北斗七星の「斗」の南西側の星「メラク」のほぼ真西8.5°の所にあります。
見かけの大きさが約8分と大き目の棒渦巻銀河ですが、「The Phantom Frisbee Galaxy」の名称通り、フリスビーを横から見た感じの、かなりのエッジオンのため、棒構造を確認することは出来ません。
この銀河は、暗黒帯のサシが緻密なのと、青く光る領域が複数ある辺りが特徴ですね。
なお、画像の右端にあるレンズ銀河はNGC3073で、NGC3079と同じような距離にあります。その左上の小さな渦巻銀河は1億年超の距離にあるPGC28990です。

ところで、NGC3079の中心部には、銀河平面から垂直方向に立ち上がるロート状のフィラメントがあるそうです。
私の撮像では、欠片も見えませんが、画像処理時に参考にさせてもらった「UTO」さんの画像棒渦巻銀河NGC3079には、Hαをプラスしたとのことで、先端部分が見えているように感じました。


「★04/10-11 25cm鏡LiveStack ③」に続きます。




2024年05月07日 05:00

新月直後の4月10日、田沢湖高原に出掛けました。
この日は、数日前から行っている「機材からの光漏れ対策」と「きし麺USBケーブルからシールドUSBケーブルへの交換」の効果を確認するため、コマコレは以前と同じ「コマコレクター(F4) 」を使いました。
画像処理時の感覚的な評価になりますが、赤いもやもやノイズが低減されたように感じました。


 04/10-11のライブスタック① 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。やや靄がかかった空。微風。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC2964,NGC2968,NGC2970〕
しし座
距離:NGC2964(右下)=6,380万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)
NGC2968(中央)=7,410万光年(  〃  )
NGC2970(左上)=7,890万光年(  〃  )

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×216
スクリーンショット 2024-04-10 215129

画像処理後「画像」
20240410 01NGC2964NGC2968NGC2970
NGC2964,NGC2968,NGC2970 2024.04.10  20:51-21:49 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×166=27分40秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
========================================

この3銀河は、しし座の北西端に位置しています。
そろそろ、しし座及びNGC2000番台が夜半前に西に傾くようになったので、リストに挙げながら未観望であった、この領域を、一番目に導入してみました。

右下のNGC2964は、見かけが約3分の中間棒渦巻銀河で、青味を帯びています。
中央のNGC2968は、見かけが2分の渦巻銀河で、褐色の丸い銀河面を斜めに暗黒帯が横切っています。
左上のNGC2970は、1分に満たない小さな渦巻銀河ですが、中央のNGC2968と、かなり近い位置関係にあり、恒星ストリームで繋がっています。
今回の撮像では、恒星ストリームがほんのりとしか写り込んでいませんが、確かにあることだけは確認できます。
この領域は、銀河の形、色が三者三様で、なかなか面白いですね。


「★04/10-11 25cm鏡LiveStack ②」に続きます。


 


2024年05月05日 05:00


の続きです。


 04/07-08のライブスタック⑤ 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。やや靄がかかっていて、地平近くの星が見えない空。前半は風が強く、1/3のフレームがボツ。その後、徐々に風が弱くなり、歩留まり80%まで改善。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
NGC4145,NGC4151(Eye of Sauron)
りょうけん座
距離:NGC4145(上)=7,470万光年
NGC4151(下)=6,620万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×362
スクリーンショット 2024-04-07 222841

画像処理後「画像」
20240407 01NGC4145NGC4151(Eye of Sauron)
NGC4145,NGC4151(Eye of Sauron) 2024.04.07  20:48-22:26 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×235=39分10秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
========================================

NGC4145,NGC4151は、りょうけん座の西端に位置しています。しし座の獅子の尻尾の東側にある、かみのけ座のもやっとした星群(散開星団)・Mel111から辿ると、北北西約13°の所にあります。
上方のNGC4145は、見かけが4.25分のフェースオンの渦巻銀河です。赤、青の節が沢山あり、いい塩梅に渦を巻いてます。
下方のNGC4151は、棒構造が曖昧ですが、中間棒渦巻銀河で、セイファート銀河でもあります。
見かけは、明るい部分が約3分で、淡い腕まで含めると約9分の大きさがあります。


この両銀河は、3月15日に一度視ています。

しかし、下方の銀河NGC4151の淡い淡い腕が、微かにしか写せなかったので、今回、×0.86コマコレを使って再トライしました。
総露光はいつもより多めの1時間までライブスタックし、画像処理は計39分のフレームで行った結果、NGC4151の淡い腕を、「香り程度」に表すことが出来ました
総露光時間の短いライブスタックなので、超絶の域に達することはなく、そこまでは望むべくもありません。
私の観望スタイルは、確かにあるというものが、ある程度見えて、それを確かめられれば、可なのです。
画像処理も、頑張りはしますが、処理後の画像は、作品などというものではなく、あくまで記念写真です。
学級写真を例にとれば、横を向いていたり、目を瞑ってなければOKと考えています。
なので、この両銀河について、今シーズンは、これで良しとします。




2024年05月03日 05:00


の続きです。


 04/07-08のライブスタック④ 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。やや靄がかかっていて、地平近くの星が見えない空。前半は風が強く、1/3のフレームがボツ。その後、徐々に風が弱くなり、歩留まり80%まで改善。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC5353銀河群〕
りょうけん座
距離:NGC5353(中央下)=1億1,640万光年
NGC5354(中央)=8,580万光年
NGC5350(中央上の渦巻銀河)=1億2,330万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×245
スクリーンショット 2024-04-08 033206
この銀河群は、りょうけん座の東端に位置しています。
見かけは、上の棒渦巻銀河・NGC5350が2.5分、中央のレンズ銀河・NGC5354が2.0分、その下のレンズ銀河・NGC5353は、相互作用で弾き出されたハロが右側に広がっているので、少し大き目の3.5分となっています。
ライブスタック画像は、人工衛星でズタズタにされてしまいました。

画像処理後「画像」
20240408 02NGC5350NGC5353NGC5354
NGC5353銀河群 2024.04.08  02:21-03:29 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×201=33分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
========================================

この銀河群に望遠鏡を向けたのは、この3月に、天リフ・ニュース上で、「SE250n+α奮闘記」さんの美麗な画像を見たためです、「おお~、こんな綺麗な領域があるんだ」と思いました。
実のところ、昨年6月に「GINJI-200FNとASI678MCの組み合わせ」で、ここは一度視ています。
でも、色味に乏しく、ショボかったので、その綺麗さに気付いておらず、ネット上の画像で改めて認識させられたという訳です。
本当に、同好の皆さんのブログ等は、知識を広げられる場ですね。画像も大いに参考にさせてもらっています。

それにしても、赤・青の輝星と、少し青味を帯びた渦巻銀河、それに黄色味を帯びたレンズ銀河、それを取り巻く小さな銀河の取り合わせは、なかなかな良いですね!

 
「★04/07-08 25cm鏡LiveStack ⑤」に続きます。




2024年05月01日 05:00


の続きです。


 04/07-08のライブスタック③ 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。やや靄がかかっていて、地平近くの星が見えない空。前半は風が強く、1/3のフレームがボツ。その後、徐々に風が弱くなり、歩留まり80%まで改善。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC5033(Waterbug Galaxy)〕
りょうけん座
距離:6,390万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×224
スクリーンショット 2024-04-08 020552

画像処理後「画像」
20240408 01NGC5033
NGC5033(Waterbug Galaxy) 2024.04.08  01:01-02:03 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×167=27分50秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
========================================

NGC5033は、りょうけん座の中央から少し南寄り、M63(ひまわり銀河)の南約5.5°の所に位置しています。
見かけは、淡い所まで含めると約10.5分と、かなり大きく、見栄えのする渦巻銀河です。
この銀河の特徴は、何と言っても、その細くて超長い腕でしょう。
大体の銀河は、腕の分離が弱く、ボーっと拡散しているものですが、この銀河の腕はしっかりと分離して長~く延びています。かなり珍しい形状の銀河です。
また、NGC5033のその細い腕は、多数本に分岐して、複雑化しています。
この細長い腕が、ばらけずに、よくぞ保たれているものだと感心してしまいます。

なお、この銀河の北西約40分の所に、NGC5005という中間棒渦巻銀河があり、両銀河間には恒星ストリームが伸びているとのことです。
NGC5033の北側の腕が、一様に西側にクイッと曲がっているのと、南側の1本の腕が大きく歪んでいるのは、NGC5005が関係しているのかも知れません。
NGC5005の他にも、周囲には矮小銀河が写り込んでいるので、これらも怪しっちゃ怪しいですけどね。


 
「★04/07-08 25cm鏡LiveStack ④」に続きます。




2024年04月30日 05:00


の続きです。


 04/07-08のライブスタック② 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。やや靄がかかっていて、地平近くの星が見えない空。前半は風が強く、1/3のフレームがボツ。その後、徐々に風が弱くなり、歩留まり80%まで改善。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
〔M101〕
おおぐま座
距離:2,080万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×228
 スクリーンショット 2024-04-08 005627
春銀河の定番、M101は、見かけの大きさが29分弱と特大の銀河です。実サイズも天の川銀河の2倍あるそうです。
Stellarium等では分類が中間棒渦巻銀河となっていますが、棒構造が見当たらないので、限りなく渦巻銀河に近いのだろうと思われます。

画像処理後「画像」
20240407 03M101
M101 2024.04.07  23:51-24:54 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×208=34分40秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス) ※構図が南に偏っていたため南部分を若干トリミング
========================================

25cm鏡にASI585MCを付けて、見かけの小さな銀河のクローズアップばかりしているので、M101のように大きく、画角からはみ出てしまう銀河は、いつもスルーしていましたが・・・
この日は、×0.86コマコレを付けて、画角が少し広がったので、M101を導入してみました。

この銀河は、HPなどで頻繁に目にする見慣れた銀河です。
でも、実際にライブで視て、現像もしてみると、→「分かっちゃいるけど、やっぱり見事です。」
NGC番号を持つ銀河内HⅡ領域等も綺麗ですね。
北側の遠くまで伸びた腕を出したくて、いつもより総露光時間を長めにしてみました。


「★04/07-08 25cm鏡LiveStack ③」に続きます。




2024年04月29日 05:00

4月上旬の秋田は晴天率が高く、計7回遠征しました。
その中盤、4月7日は、風の影響が軽減される内陸を選択。奥羽脊梁山脈中の田沢湖高原へ出掛けました。
なお、この日は、新コマコレの投入、機材からの光漏れ対策など、幾つかの新たな試みを行いました。

まずは、ライブスタックの結果から


 04/07-08のライブスタック① 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。やや靄がかかっていて、地平近くの星が見えない空。前半は風が強く、1/3のフレームがボツ。その後、徐々に風が弱くなり、歩留まり80%まで改善。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC4527,NGC4536〕
おとめ座
距離:NGC4527(上)=8,290万光年
NGC4536(下)=5,350万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×226
スクリーンショット 2024-04-07 234852
この両銀河は、おとめ座の東部、M61の東南東約3.5°の所にあります。
上のNGC4527は、見かけが4.5分の中間棒渦巻銀河です。
一方、下のNGC4536も、中間棒渦巻銀河で、Stellariumでは見かけが4.5分となっていますが、見た感じでは、6~7分あるようです。どちらも、活動銀河に分類されています。
NGC4527は、銀河全体が褐色となっているところが特徴です。また、暗黒帯が微細で、クッキリしているところが見どころです。
NGC4536は、二本の腕が緩く弧を描ていて、面白い形状をしています。また、渦状腕は銀河面の垂直方向にも広がっていて、面になっているように見えます。暗黒帯の他にポツポツと赤、青の領域も見えています。
画像処理後「画像」
20240407 02NGC4527NGC4536
NGC4527,NGC4536 2024.04.07  22:43-23:46 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×162=27分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
========================================

今回、この領域に望遠鏡を向けたのは、下のNGC4536の珍しい形状に惹かれたためでした。
実は、上のNGC4527はノーマークだったのです。
観望リストには、NGC4536を形が面白いと記し、中央下寄りにあるNGC4533を含めて、3つの銀河を同一画角に収めればよいと記しているのみでした。
ライブスタックを開始して直ぐに、NGC4536のピョンと跳ねた渦状腕が見えたのは想定内でしたが、同時に、NGC4527の太くて複雑な暗黒帯が浮かび上がってきて、とにかくビックリしました。
「うひょー!」

例えれば、「大好きな彼女と御飯の約束をしていて、彼女から友達を連れて行っていい?と訊かれて、何の気なしに「いいよー」と言っていたら、彼女が連れてきた友達が、とてもエキゾチックで超美人だった」という感じ。(ちょっと例えが不適当かもしれません)
それくらい、綺麗な銀河で、インパクトがありました。


 Sky Watcher  コマコレクター(×0.86)について 
今回、初めて「コマコレクター(×0.86)」を使ってみました。
いつもの「コマコレクター(F4) 」との主観的な比較をしてみます。

・F値が「4」から「3.45」になったことにより、明るくなった
スタック画像を見ていて、確かに明るいと感じました。また、それに伴って、幾分色も乗ってきたように思えました。
画像処理時にも、同様に感じました。

・星像がシャープになった
画角が少し広がるので、当然のことながら、相対的に星像が小さくなります。
焦点距離1,000mmの望遠鏡に小センサーのASI585MCの組み合わせは、ほぼ限界を攻めたものなので、風が強かったり、ピントが甘かったりすると、星が肥大してゲンナリすることが多々あります。
「コマコレクター(×0.86)」で焦点距離を860mmにすると、星像にも、ちょっとばかり余裕ができる感じです。
また、コマ収差等については、1/1.2インチセンサーなので、全く問題ありませんでした。


このコマコレ、というか、このコマコレがセットで付いてくる「Sky Watcher Quattro150P」は、1年ほど前に購入していました。
15cm鏡は、GINJI-150FNが有ったのですが、主鏡部分の固定がボルト・ナット式となっていて、主鏡面の掃除をしようとすると、斜鏡スパイダーを外した上で、主鏡脇の僅かな隙間にある小っちゃいナットを着脱する必要があります。
こりゃダメだなと思い、直ぐさまQuattro150Pを購入しました。
その後、25cm鏡での銀河のクローズアップに没入していたため、焦点距離600mmの出番がなく、付属のコマコレ含めて、放置されていました。
今回、少しだけ広い画角で視たい対象があったので、×0.86倍となる、このコマコレを投入したという訳です。

使ってみて
「こりゃ、私の望遠鏡システムの『ゲームチェンジャー』になるかも知れない」という感想を持ちました。
今記事のライブスタック画像は、画として、既にいい線まで達していると思います。
こんなに明るくて、シャープなコマコレなのに、何で今まで使わなかったんだろう?
「コマコレ(F4) 」に戻れないかもしれない。


「シュミット」さんのHPでは、「コマコレクター(×0.86)」が依然としてQuattro150Pの付属品となっています。
でも、ニュートン式反射望遠鏡は、どこのメーカーの物でも、どんな口径でも、仕組み・構造がほぼ同じなので、F4・F5辺りでは、汎用的に使えると思います。
HPの商品ページ内には「APS-C センサー以下のフォーマットでの写真撮影に適しています」と書かれています。それは織り込み済みとして呑めば、ニュートン鏡の保有者にとって、このコマコレは百利あって一害なしの品です。なので、単体販売した方が良いのになあと思います。


「★04/07-08 25cm鏡LiveStack ②」に続きます。




2024年04月27日 05:00


 04/05-06のライブスタック⑦ 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。いつもより天の川がボンヤリとした空。コンスタントにガイドを乱す風が吹く。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。


                                                                          
〔NGC5981,NGC5982,NGC5985〕
りゅう座
距離:NGC5981(右)=1億8,130万光年
NGC5982(中央)=1億4,060万光年
NGC5985(左)=1億9,930万光年万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×161
スクリーンショット 2024-04-06 034952

画像処理後「画像」
20240406 03NGC5981NGC5982NGC5985
NGC5981,NGC5982,NGC5985 2024.04.06  03:03-03:47 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×155=25分50秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
======================================== 

お馴染みの「りゅう座の三連銀河」です。これが、この日の〆です。
構図が派手目なこともあり、一番左のNGC5985については、コテコテの色付きを期待したのですが、あまりパッとしませんね。
でも、本来、この銀河が持つ色要素は、そんなにカラフルなものではないのだろうと思われます。
銀河の色については、その銀河の近傍、例えば20万~30万光年の地点から見る・撮るした場合、どんな感じなのかを想像して処理しています。
極彩色ならばいいのですが、たぶん、そのようなケバケバしい銀河は無いのだろうと思います。
(相当近くに行っても、人間の目にはボーと白く映るだけでしょうね。)


 



の続きです。

 04/05-06のライブスタック⑥ 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。いつもより天の川がボンヤリとした空。コンスタントにガイドを乱す風が吹く。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。


                                                                          
〔NGC3239(Arp263)〕
しし座
距離:2,640万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×161 
スクリーンショット 2024-04-05 232954

画像処理後「画像」
20240405 54NGC3239
 NGC3239(Arp263) 2024.04.05  22:41-23:27 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×108=18分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
======================================== 

NGC3239は、しし座の中央部、獅子の胸の部分に位置する、見かけの大きさ約4.5分の相互作用銀河です。不規則な塊を持つ銀河としてArp263と附番されています。
この銀河は、その見た目から不規則銀河に分類されています。しかし、下(南)側に腕と思われる巻が2本伸びているので、元々は渦を巻いた銀河であり、銀河の合体により、一時的に形を崩しただけで、本来的な不規則銀河では無いとと思われます。
それにしても、その形状は「得体の知れない感」満載です。また、星生成の活発な節や暗黒帯が顕著ですね。
なお、周囲に見える小さな銀河は、NGC3239から遥かに離れた、1億光年以上先にある銀河達です。


 


2024年04月25日 05:00


の続きです。

 04/05-06のライブスタック⑤ 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。いつもより天の川がボンヤリとした空。コンスタントにガイドを乱す風が吹く。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。


                                                                          
〔NGC3718(Arp214),NGC3729,HCG56(Arp322)〕
おおぐま座
距離:NGC3718(右)=5,540万光年
NGC3729(左)=7,470万光年
HCG56(右下)=3億8,200万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×232
スクリーンショット 2024-04-05 223704

画像処理後「画像」
20240405 53NGC3718-2
 NGC3718(Arp214),NGC3729,HCG56(Arp322) 2024.04.05  21:30-22:35 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×183=30分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
======================================== 

おおぐま座の中央部、大熊の腰の部分に位置する、相互作用銀河NGC3718、NGC3729に望遠鏡を向けるのは、2023年12月9日以来です。

この銀河は、1シーズンに2回以上は電視する、お馴染みの銀河です。
今日の塩梅はどうかな? 淡い所が萌え萌えに出てこないかな? と、御機嫌伺に訪ねます。
今回は、ある程度、淡い部分まで表すことが出来ました。それに合わせて、ノイズも酷いのですがね。
でも、ライブスタックでは、この辺りが落としどころかなと思います。


4月上旬の秋田は、晴れる日が多かったので、ライブスタック画像が未処理含めて、まだ、十数件残っています。どうしよう・・・
短時間露光・多対象観望なので、晴れが続くと、直ぐに在庫過多となります。



「★04/05-06 25cm鏡LiveStack ⑥」に続きます。


 


2024年04月24日 05:00


の続きです。

 04/05-06のライブスタック④ 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。いつもより天の川がボンヤリとした空。コンスタントにガイドを乱す風が吹く。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
NGC5247〕
おとめ座
距離:7,240万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×173
スクリーンショット 2024-04-06 024616

画像処理後「画像」
20240406 02NGC5247
NGC5247 2024.04.06  01:56-02:44 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×158=26分20秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
======================================== 

NGC5247は、おとめ座の南部、スピカの東南東約7.5°に位置する、見かけの大きさ約5.5分のフェースオン渦巻銀河です。
二本の明るい渦状腕が目立つので、一瞬、棒渦巻銀河と錯覚してしまいますが、棒構造が無いので、れっきとした渦巻銀河ですね。
それにしても、渦状腕の巻きが緩く、遠い所まで腕が伸びていて、形が特徴的な銀河ですね。腕の分離も強い。色合いもいいですね。
また、渦状腕二本とも、内側に分岐した腕があり、シンメトリーになっています。

この銀河は、鳥海高原で南中高度が32°と、あまり高く昇りません。さらに、観望開始時点で南中から1時間30分過ぎていました。
カブって、ノイズまみれになるかなと危惧しましたが、銀河自体が明るいためか、何とか見られるものになりました。

おまけ:銀河の北側に「白い線」が見えています。初めは、「ゲェー ノイズかいな。最近ちょくちょく、こんなの見るな」と思ったのですが、元フレームを確認してみたら、点が少しずつ動いていたので、人工衛星だろうと思われます。小惑星(?)ではないようですが。

「★04/05-06 25cm鏡LiveStack ⑤」に続きます。


 


2024年04月23日 05:00


の続きです。

 04/05-06のライブスタック③ 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。いつもより天の川がボンヤリとした空。コンスタントにガイドを乱す風が吹く。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
NGC4548(M91)
かみのけ座
距離:6,200万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×218
スクリーンショット 2024-04-06 015217

画像処理後「画像」
20240406 01NGC4548(M91)
NGC4548(M91) 2024.04.06  00:48-01:49 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×145=24分10秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
======================================== 

NGC4548は、かみのけ座の南部、マルカリアン・チェーンの北東に位置する、見かけの大きさ約5.5分の棒渦巻銀河です。
この銀河は、ネット検索すると、不明となっていたM91だとか
(MとかNGCとかの識別番号は人間が勝手に付けたものであり、元々銀河に名前など無い)
星間ガスが少なくて星生成が低調な貧血銀河だとか
(星生成が活発だと良く、不活発だと悪いというのは固定観念的。元々銀河に良し悪しはない)
いろいろな情報が出てきます。
でも、そんなことは置いといて、棒構造と二本の渦状腕、その腕の分岐・淡い拡散が、とても綺麗です。
ライブスタックでも、陰影がよく出るので、視て良かったという、お得感のある銀河です。


「★04/05-06 25cm鏡LiveStack ④」に続きます。




2024年04月21日 05:00


の続きです。

 04/05-06のライブスタック② 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。いつもより天の川がボンヤリとした空。コンスタントにガイドを乱す風が吹く。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
M58〕
おとめ座
距離:6,230万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×216 
スクリーンショット 2024-04-06 004448

画像処理後「画像」
20240405 55M58
M58 2024.04.05  23:40-24:42 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×119=19分50秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
======================================== 

M58は、おとめ座の北西部、マルカリアン・チェーンの東南東に位置する、見かけの大きさ約7分の中間棒渦巻銀河です。
メシエ天体にしては、やや小さめであり、渦状腕の分離が弱くてメリハリがないことから、あまり撮影されることのない対象です。
しかし、25㎝鏡を使い、「ASI585MCでのクローズアップ」と「1フレーム10秒というラッキー・イメージングに近い露光」で電視・撮影すると、細部が見えてきて、なかなか面白い対象に変身します。
渦状腕のきつい巻と、腕の繋がり広がりが見えてきて、ギュッとコンパクトに纏まった銀河であることが分かります。また、中心に近い渦状腕上は、若い星々による青い領域で占められていることも分かります。


ところで、ASIAIRアプリのライブスタックについてですが、当該メニューには色調整機能が無いことから、銀河画像が単調なものになってしまいがちです。
いつかのバージョンアップの機会に、簡便なものでよいので、是非、ヒストグラムの一角に彩度といった色彩調整スライダーを追加してほしいなと思います。(ASIStudioのASILiveには有るようなので、それほどハードルは高くないと思われます。)
ライブスタック派には、何としても欲しい機能であり、色彩豊かな銀河や星雲を画面に表示できれば、より星巡りが充実したものになるはずです。


「★04/05-06 25cm鏡LiveStack ③」に続きます。




2024年04月20日 05:00

4月5日は、2夜連続遠征の2日目です。この日は、鳥海高原へ出掛けました。
薄明終了前後に「Pons-Brooks彗星」をクローズアップで狙い、(先に記事アップ済)


その後は、夜を徹して、銀河を7対象観望しました。


 04/05-06のライブスタック① 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。いつもより天の川がボンヤリとした空。コンスタントにガイドを乱す風が吹く。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC3344(スライス・オニオン銀河)〕
こじし座
距離:1,990万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×186
スクリーンショット 2024-04-05 211006

画像処理後「画像」
20240405 52NGC3344
NGC3344(スライス・オニオン銀河) 2024.04.05  20:19-21:11 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×172=28分40秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
========================================

NGC3344は、こじし座の南東部に位置する、見かけの大きさ約7.5分のフェースオン棒渦巻銀河です。
棒構造が極端に短く、かなり渦巻銀河側に寄った銀河です。
渦状腕が何本にも分岐していて、それぞれが、とても綺麗に巻いており、その巻の中に、HⅡ領域などの節が、たくさん見えています。
また、大外を淡い腕の延長が、ぐるりと取り巻いている所も特徴的です。


ところで、画角内には、線状のゴーストが3本も出ています。F4コマコレは、稀にゴーストが生じます。
ゴーストの原因は、近くにある輝星と考えられます。
横線のゴーストは、画角から遥か離れた東側2.75°にある4等星によるものと思われます。
銀河北側の縦線ゴースト、銀河西側の薄い縦線ゴーストは、南北それぞれ1.5°程の所にある5等星が原因のようです。
こればかりは、どうしようもありませんね。画角を、いずれかの方向に、少し振れば解消できるものなんでしょうかね?
ライブスタックの初っ端から、ゴーストが出ているのが分かっていたので、画角を少しずらす試みをすればよかったなと、後悔。


「★04/05-06 25cm鏡LiveStack ②」に続きます。




2024年04月18日 05:00


の続きです。

 04/04-05のライブスタック② 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。午前2時過ぎに晴れ上がり、時間経過とともに透明度が増していった空。微風。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
NGC4228〕
りょうけん座
距離:1,410万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×100 
スクリーンショット 2024-04-05 035251

画像処理後「画像」
20240405 02NGC4228-2
NGC4228 2024.04.05  03:23-03:50(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×90=15分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
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NGC4228は、りょうけん座の南西部に位置する、見かけの大きさが約7分の不規則銀河です。
この銀河の北北東1.5°には、よく撮影対象となる、エッジオン銀河のNGC4244Z(Silver Needle Galaxy)があります。
ところで、NGC4228は、距離が1,400万光年と、かなり近い銀河であることから、見かけがある程度大きく、かつ明るいです。
また、撮像では色が出ていませんが、赤・青の星雲・星団領域が多数確認でき、とても活動的な銀河であることが窺えます。
不規則銀河なので渦状腕は無いのですが、画像で言えば右上から左下に線状の節が連なっているので、それと直交する軸で、渦を巻き始めたところだろうと思われます。


画像処理時に、参考にするため、この銀河を、ネットで検索してみましたが、画像がとても少なったです。かなり不人気な対象のようです。
でも、私は、こうした不規則銀河になぜか魅力を感じてしまうんですよね。
今まさに脈動が始まったばかりというフレッシュさと、何かが起きようとしていて、目離しできない感がハンパないです。
お勧めはしませんが、面白い不規則銀河が多数あるので、機会があったら、皆さんも是非!

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04/04-05の記事は、これでお終いです。
山奥で一人、約6時間、空を見上げて(車に退避することはなく、基本、外に出たままです。)晴れ待ちをしている男を憐れに思ったのか、神様?は夜半過ぎに晴れをプレゼントしてくれて、この日は、なんとか2対象を観望することが出来ました。どっと疲れ。


おまけ:その後も、秋田は奇跡的に晴れる日が多く、一日おきに遠征に出掛けていたので、体力的に、かなりダメージを受けました。
また、短時間露光で多対象を視るライブスタックということで、連日の撮像データが溜まりに溜まり、その処理が、かなり面倒です。次の新月期まで全部捌けないような気がしています。




2024年04月14日 05:00

秋田は4月に入ってから、いきなり晴れる日が多くなり、一日おきくらいの頻度で、観望に出掛けていたため、ブログを書く暇がありませんでした。
そんな中、4月4日は、日没後の「Pons-Brooks彗星」を狙い、田沢湖高原に出掛けました。
しかし、彗星は雲の切れ間に少し見えただけで、まともな画像が得られませんでした。
その後、銀河観望を目論み、雲切れを待ちましたが、なかなか晴れません。予報では晴れだったんですがね。内陸は、雲が引っかかって、雲が抜けまでに、予想以上に時間を要します。
それでも、粘りに粘り、午前2時過ぎからの晴れ上がり後に、銀河2対象を観望することが出来ました。


 04/04-05のライブスタック① 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。午前2時過ぎに晴れ上がり、時間経過とともに透明度が増していった空。微風。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
〔M94(Croc's Eye Galaxy)〕
りょうけん座
距離:1,600万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)10秒×186 
スクリーンショット 2024-04-05 031242

画像処理後「画像」
20240405 01M94
M94(Croc's Eye Galaxy) 2024.04.05  02:22-03:11(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×132=22分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
========================================

言わずと知れた、りょうけん座のM94は、見かけの大きさが11分の渦巻銀河です。
可視光では、輝度が平均的であるため、渦状腕が明瞭ではありませんが、二本の腕の繋がりが、なんとなく分かります。
また、バルジを取り囲む青いスターバーストリングと、外周のかなり離れた所にある本当に淡いリングが特徴的です。
しかし、そのように見えるのは可視光で見た場合であって、多波長でスキャンすると、スターバーストリングから最外周の淡いリング状の部分まで、渦状腕がしっかりと巻いている様子が見えてくるのだそうです。
ところで、この銀河の画像処理は、結構難易度が高いです。
中心部が極端に明る過ぎ、銀河のディスク面は異常なほど濃淡に乏しいためです。加えて、最外周のリングは淡過ぎます。
そういう意味においては、M94は、挑み甲斐のある銀河と言えます。
今回は、外周のリングを捉えたくて観望対象に選んだのですが、もう一息といった感じです。
なお、青いスターバーストリングですが、私の今の簡便な画像処理フローでは、いくらか青味を出すところまではいけるのですが、粒状にすることが出来ず、面状になっています。ここら辺も、どうにかしたい所です。


「★04/04-05 25cm鏡LiveStack ②」に続きます。




2024年04月10日 05:00

そろそろ(12P)Pons-Brooks彗星の観望条件が厳しくなってきました。
4月2日、4日と遠征しましたが、アプリの不調と、まさかの雲により、満足な星果を得られませんでした。


そして、前日に引き続き快晴予報の4月5日。
月出が朝方まで遅くなってきたので、銀河観望を主とすることにして、県内でより気象条件の良い鳥海高原へ。
いつもの観望場所は、西側に山があるので、彗星は半分諦めていました。
ということで、この日は、短焦点の望遠鏡は持たず、25cm反射望遠鏡だけで勝負です。
でも、実は、彗星頭部をクローズアップで見たかったんですよね。
特別な画像処理をしなければ見えてこないらしいのですが、彗星の自転に伴う、スパイラル構造に強く惹かれました。心眼でスパイラルの香りだけでも感じられないものか。たぶん無理だろうけれど。


極軸合わせや、ピント合わせに手間取り、ようやく彗星に望遠鏡を向けた時点で、彗星の高度は約11°です。
うわぁぁぁぁぁぁぁ、彗星が山の稜線に隠れてしまう・・・
ASIAIRのライブスタック開始。
程なく、スタックエラー。
ですよね! この日は、銀河仕様なので、25cm鏡にASI585MCの組み合わせです。
低空で、さらに狭画角のため、捕捉できる星数が少なかったようです。
焦りながら、すぐさま、Autorunの撮影に移行。

と、すったもんだした末の撮像結果が次です。

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秋田県鳥海高原、標高450m地点。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」での撮影です。
20240405 51 12P・ Pons-Brooks彗星
12P/Pons-Brooks彗星 2024.04.05  19:27-19:30(ASIAIR  Autorun
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×11=1分50秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
========================================

「総露光時間:1分50秒」でこの満足感! タイパ良好。なんてね。
総露光時間が極端に短いので、やったことのない恒星基準とか彗星基準とか、合成とかの処理も不要です。

ところで、ライブスタック、Autorun撮影中から、コマと尾が結構出ていたので、なんとかいけるかなとは思っていました。次がその露光10秒の単フレーム画です。
Light_12P_10.0s_Bin1_585MC_gain280_20240405-192753_7.1C_0003
10秒露光14フレームを過ぎた所で、彗星は、徐々に稜線の木の枝の中に隠れていきました・・・
彗星の撮影は、本当に時間との闘いですね。ぎりぎりセーフでした。


さてさて、スパイラル構造ですが、レベルを落とした画像が次です。
なんか、無いような、有るような、気のせいのような・・・
20240405 01 12P・ Pons-Brooks彗星コア拡大
先日、「星の広場 HAL-News」さんが、ステライメージを使った画像処理法をアップしていたので、これから勉強してやってみようと思います。こうした有用な情報を公開していただき、この世界は本当にいい世界だなとつくづく思います。




2024年04月07日 05:00

 03/27-28のライブスタック 
先日、シュミットの「展示品販売セール」で、IRパスフィルター「IR800 PRO」を格安で入手しました。
そして、この日、田沢湖高原720m地点での12P/Pons-BrooKs彗星の電視に引き続き、そのフィルターを使い、試しに銀河を観望してみました。

満月から二日後の月齢16ということで、煌々と月が空に輝いています。
しかし、風もなく、冴え冴えとした空気質の良い夜で、月さえなければ絶好の観望日和です。

近赤外線のみを透過する、このフィルターの撮像結果が良ければ、今後、満月期にも銀河観望を楽しもうという皮算用です。

望遠鏡は、いつもの「SkyWatcher BKP250/F1000」ではなく、「GINJI200FN」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。 


                                                                         
〔M51(子持ち銀河)〕
りょうけん座
距離:2,310万光年
スクリーンショット 2024-04-07 011555
〔左〕ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×292(ASIAIR:Dark,Flat,Bias補正)
〔右〕画像処理後「画像」
2024.03.28  00:16-01:29 秋田県仙北市 田沢湖高原
笠井トレーディングGINJI-200FN
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +サイトロン IR800PRO(アメリカンサイズ)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×276=46分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス)
======================================== 

                                                                         
〔M63(ひまわり銀河)〕
りょうけん座
距離:約3,700万光年
スクリーンショット 2024-04-07 011721
〔左〕ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×287(ASIAIR:Dark,Flat,Bias補正)
〔右〕画像処理後「画像」
2024.03.28  01:38-02:50 秋田県仙北市 田沢湖高原
笠井トレーディングGINJI-200FN
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +サイトロン IR800PRO(アメリカンサイズ)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×276=46分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
======================================== 


【 感  想 】
光の透過率が低いフィルターを使った場合に、ASIAIRのライブスタックは、コマ落ち(何割かのフレームがスタックされない)しますが、可視光全域がカットされてしまうはずのIR800では、そのようなことはありませんでした。


自分の影が地面にハッキリと落ちるような、
「とても明るい月の夜でも、IRのみ透過だと、銀河がここまで良く写るんだ!ビックリ」
というのが第一印象です。月夜や光害地では、このフィルターが有効だろうと思われます。


一方で、
「色味が無く、暗黒帯や陰影が薄くしか表れてこないので、ちょっと「のっぺらぼう」のようだ」とも感じました。
色彩、色要素が無いというのは、やはり寂しく、見栄えもしませんね。


今後、満月期に、これを使って銀河を視るか?と問われれば
「星が見たくて、禁断症状が出たら、その時使おう・・」といった所です。
あまり欲張らずに、満月期は休養せよということなのかも知れませんね。


 


2024年04月01日 05:00


の続きです。


 03/14-15のライブスタック④ 
太平洋に突き出た宮城県神割崎。夜明けまで晴れが続いたが、超薄雲様で少し白んだ空。常時、弱風が吹き、一時的に強風になる。その風に濃度の高い杉花粉が混じっていて、光学系に悪影響を及ぼす。望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
NGC4274,NGC4278
かみのけ座
距離:NGC4274(上)=6,980万光年
NGC4278(下)=8,060万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×280 
スクリーンショット 2024-03-15 041756

画像処理後「画像」
20240315 03NGC4274NGC4278他
NGC4274,NGC4278 2024.03.15  02:59-04:15(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×210=35分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
========================================

この両銀河は、かみのけ座の北西部に位置しています。
上方のNGC4274は、見かけが約6分の棒渦巻銀河で、銀河ディスクは下を向いています。
この銀河は、棒構造が、ずんぐり太っていて、判然としません。しかし、よく見ると、画像の縦方向に軸があり、その両端から明るい腕が出ているようです。さらには、棒構造に暗黒帯が形成されている珍しい銀河でもあります。
先に触れた渦状腕なのですが、棒構造を綺麗な円形を描いて取り巻き、その部分が異常に明るいため、土星の環のように見えます。
その明るい環は、両腕とも半周巻いた後、その先に伸び、外周にもう一つの環を形成しています。
このライブスタックは、この土星状の環を見られたのでok。満点です。

なお、下方のNGC4278は、見かけが約4分の楕円銀河ですが、銀河の領域は、かなり遠くまで及んでいるようです。
因みに、NGC4278の左の楕円銀河は「NGC4283」、そのまた左の渦巻銀河は「NGC4286」です。

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03/14-15の記事は、これでお終いです。杉花粉と強風に見舞われ、散々な夜でした。
次回は、「03/27-28 月明かりの下でIR800フィルターで電視する」をアップする予定です。


 

2024年03月31日 05:00

ちょっと彗星に寄り道しましたが、再び銀河に戻ります。

の続きです。


 03/14-15のライブスタック③ 
太平洋に突き出た宮城県神割崎。夜明けまで晴れが続いたが、超薄雲様で少し白んだ空。常時、弱風が吹き、一時的に強風になる。その風に濃度の高い杉花粉が混じっていて、光学系に悪影響を及ぼす。望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
NGC4145,NGC4151(Eye of Sauron)
りょうけん座
距離:NGC4145(上)=7,470万光年
NGC4151(下)=6,620万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×205 
スクリーンショット 2024-03-15 023707

画像処理後「画像」
20240315 02NGC4145NGC4151(Eye of Sauron)
NGC4145,NGC4151(Eye of Sauron) 2024.03.15  01:37-02:35(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×123=20分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
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NGC4145,NGC4151は、りょうけん座の西端に位置しています。しし座の獅子の尻尾の東側にある、かみのけ座のもやっとした星群(散開星団)・Mel111から辿ると、北北西約13°の所にあります。
上方のNGC4145は、見かけが4.25分のフェースオンの渦巻銀河です。赤、青の節が沢山あり、いい塩梅に渦を巻いてます。
下方のNGC4151は、棒構造が曖昧ですが、中間棒渦巻銀河で、セイファート銀河でもあります。
見かけは、明るい部分が約3分で、淡い腕まで含めると約9分の大きさがあります。

問題は、このNGC4151です。
この夜は、空が良くなく、花粉まみれにもなっていたせいか、NGC4151の腕が、よく出てきませんでした。
かつ、この両銀河を小センサーのASI585MCの画角内に収めるのは、無理があったようです。(あまりよく写り込んでいませんが、NGC4151の淡い部分が、画角外にはみ出てしまっています。)

ということで、この両銀河は、再トライしようと思います。
両銀河と、上の青星、下の赤星の取り合わせは、とても綺麗で魅力的です。
この構図は、人気があるようで、時折、ネット上に物凄い画像がアップされています。そこまで、凄い画は、いらないので、せめてNGC4151の腕を、もう少しハッキリと視たいなと思っています。

※「ASI294MCPro」と「エクステンダーPH」を組み合わせれば、丁度いい画角となりそうですが、エクステンダーPHで、あまりいい思いをしたことが無いんですよね。

※「BKP250」と「ASI585MC」の組み合わせは、対象をクローズアップできますが、星像的にも(星が肥大しがち)、追尾的にも(撮像の歩留まり悪し)、限界ギリギリだなと思っています。
フォーサーズ(4/3)と1/1.2センサーの間を埋めるCMOSカメラが有ればいいんですけどね。
(因みに、1インチセンサーとして、533MCがありますが、正方形のその一辺の長さは、585の長辺とほぼ同じなので、要求精度面において、両者は同等と言えます。)


「★03/14-15 25cm鏡LiveStack ④」に続きます。




2024年03月29日 05:00

 03/27のライブスタック(Pons-Brooks彗星) 
ようやく秋田も、冬を脱し、時折、晴れるようになり、3月27日は翌朝まで快晴の予報です。
月出も20時少し前なので、絶好の彗星日和です。
ということで、私も人並みに、流行に乗り、Pons-Brooks彗星捕りに田沢湖高原に出かけました。

ところで、時間が経過すれば薄明の影響が小さくなるのですが、時間の経過とともに彗星の高度は低くなります。
この相反する条件の中で、最もベターな頃合いとはいつなのか分からないので、彗星の撮影は難しいなと思いました。

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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。透明度の高い空。ほぼ無風。
望遠鏡「Askar FRA400」、CMOSカメラ「ZWO ASI294MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×31
時間的余裕がなかったので、Flat、Dark
補正なしです
スクリーンショット 2024-03-27 192702
この日は、FRA400にF3.9レデューサーを付け(焦点距離280㎜)、ASI294MCProと組み合わせたので、縦画角が4°弱となり、余裕で彗星全体を捉えられるなと思っていました。プラネタリウムソフトのデータでは、尾は2.5°となっていましたからね。
しかし、ライブスタックを始めてみると、彗星の尾が思いのほか長く、少々面喰いました。3°は超えているのかなと思います。いやいや、画角外まで伸びていそうです。

あと、フィルターは、銀河観望時と同様に光害カットフィルター「IDAS NGS1」を使いました。
画像処理も、いつものフローで行ったので、一般的な彗星画像と、少し色味が違っていると思います。

なお、数少ないチャンスを逃さないため、追尾は、いつも通り、ASIAIR(PHD2)での恒星オートガイドとしました。(SharpCapはライブスタックで彗星追尾が出来るようですが、実は、ASCOMが不調でSharpCapが使えないんです。)
また、彗星の固有運動が速いので、1回のライブスタックの総露光時間は概ね5分程度に抑え、数回連続でスタックを行いました。
それにしても、人工衛星が多いですね。画面を縦横無尽に線刻していくので、辟易しました。
また、連続スタックした結果、薄明よりも、対象の高度が低くなることの方が、画質に悪影響を与えるなと感じました。

画像処理後「画像」
20240327 02 12P・ Pons-Brooks彗星98%
【12P/Pons-Brooks彗星
2024.03.27  19:15-19:26(ASIAIRライブスタックDark等補正なし) 秋田県仙北市 田沢湖高原
Askar FRA400
FRA400用 F3.9レデューサー
 +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI294MCPro(Gain120 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
ASIAIRライブスタック(10秒×34=5分40秒PixInsight(WBPP=Dark,Flat,Bias補正),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
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昨年の「ZTF彗星」は、好機が過ぎてからの観望だったので、あまり感動がありませんでした。
今回、長く尾を引いた彗星を、CMOSカメラを通して、初めて観望し、かなり衝撃を受けました。
尾が何本も伸びていて、一度途切れかけ、更にその先に拡散しています。
改めて、昨今のカメラの性能には驚かされます。その恩恵を受けられることに幸せも感じます。

彗星を見た後は、満月直後ということで、月明かりで影が出来るほどでしたが、
あまりに空が冴え冴えとしていたので、最近、入手したIRパスフィルター「IR800」を使って、朝方まで電視観望を楽しみました。




2024年03月27日 05:00


の続きです。


 03/14-15のライブスタック② 
太平洋に突き出た宮城県神割崎。夜明けまで晴れが続いたが、超薄雲様で少し白んだ空。常時、弱風が吹き、一時的に強風になる。その風に濃度の高い杉花粉が混じっていて、光学系に悪影響を及ぼす。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
NGC3521(Bubble Galaxy)〕
しし座
距離:5,350万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×192 
スクリーンショット 2024-03-15 012045
NGC3521は、しし座の南部分、しし座領域がコップ座方向(南方向)に出っ張った部分に位置しています。赤経はしし座3重銀河のちょっと西といったところです。一方、赤緯が0度なので、最高高度は50°ちょっとまでしか上がってこず、油断していると、高度がどんどん低くなってしまいます。
銀河種類は、中間棒渦巻銀河で、見かけはStellariumでは6分弱となっていますが、遠くまで伸びた淡いハロまで含めると13分超になる、大きな銀河です。

この銀河の特徴は、中心ディスク部の渦状腕が分離しておらず、星や暗黒帯が毛糸の編み込みのように平均的に配置されている所ですね。
また、普通の銀河に比べて、暗黒帯のサシの入り方が異常に密です。
M63(ひまわり銀河)と、かなり似ていますが、外周部では、腕がやや分離していて、そこが違いとなっています。
もう一つの特徴は、銀河ディスクの垂直方向に分厚いハロがあるということです。これは、銀河合体で出来たようです。
なお、撮像では、香り程度にしか写り込んでいませんが、南北にもハロが広がっています。そこまで写せたら満点なんですがね。

この銀河は、昨年も視ており、私にとって、毎年、ご機嫌伺のように視る銀河の一つです。

画像処理後「画像」
20240315 01NGC3521
NGC3521(Bubble Galaxy) 2024.03.15  00:26-01:19(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×111=18分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
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「★03/14-15 25cm鏡LiveStack ③」に続きます。




2024年03月25日 05:00

 強風&杉花粉まみれの夜 
前新月期は、宮城でさえも、なかなか天気が安定せず、結果として2日間しか遠征観望ができませんでした。
その2日目となった3月14日は、夜明けまで快晴の予報。躊躇なく神割崎に向かいました。
月没の22時半過ぎからスタートできるように、余裕のある時間に現地到着。機材セット。

が、しかし、風が強い! 予報の1.5倍はあろうかという突風も時折吹き・・・
しかも、薄雲がかっているようで、空の透明度も今二つといった感じ。
この日は、EAFの挙動が不安定で、ピント合わせにも難儀して。
テンションが下がるけれど、ちょっと多めに露出すれば、なんとかなるかなとスタック開始。

スタック画像を見ていて、「やっぱり、いつもより微恒星が少なく、銀河の淡い部分も目論見よりも出てこない」と思いながら、夜明けまでノンストップ。
撤収時にCMOSカメラの側面にホコリが、結構付いていて・・・
ん? 機材を置いてる家の部屋が、そんなにホコリっぽかったかな?

撤収を終えて、車のエンジンをかけ、フロントガラスの夜露をワイパーで払うと、集められた夜露がまっ黄々。
ん? 杉花粉だな。往復の道中で付いたのか・・・
この時は、まだ、神割崎で、望遠鏡等機材一式が、花粉濃度MAXの強風を浴び続けたことに、気付いていませんでした。

帰路の運転中・・・ 「ん?走行中の車に花粉が積もるか?スピート出てるから、皆、飛ばされるだろうが。・・・ということは、あの花粉は、神割崎だけで積もったやつだ。ヒェーー」

帰宅後は、機材一式の花粉除去をしなければならず、かなり面倒でした。
因みに、望遠鏡の主鏡部分を外して、斜めから見たら、鏡に満遍なく花粉が付着していて、げんなりしました。
「杉のヤローめ!覚えとけよ!」(松だったら、ごめんなさい。)

こんな、条件最悪とも言える夜の撮像データだったので、一括お蔵入りにしようと思ったのですが、一つだけ画像処理しみたら、一応見られる範囲内だったので、全て処理してみました。
でも、やはり、スタック画像と同様に、淡い部分が写り込んでいなくて不本意な画となりました。
空も悪かったのですが、花粉の影響というのも少なからずあったようです。


 03/14-15のライブスタック① 
太平洋に突き出た宮城県神割崎。夜明けまで晴れが続いたが、超薄雲様で少し白んだ空。常時、弱風が吹き、一時的に強風になる。その風に濃度の高い杉花粉が混じっていて、光学系に悪影響を及ぼす。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC3185,NGC3187,NGC3190,NGC3193(しし座4重銀河(Arp316))
しし座
距離:NGC3185(右下)=5,960万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)
NGC3187(中央右上)=7,640万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)
NGC3190(中央)=6,220万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)
NGC3193NGC3447(中央左上)=6,670万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)10秒×186 
スクリーンショット 2024-03-15 000752
「しし座4重銀河」は、しし座の獅子の首部分、首の付け根の星「アルギエバ」と、その北側の3等星「アダフェラ」のちょうど中間辺に位置しています。
見かけの大きさは、右下のNGC3185が2.5分と少し小さいのですが、その他の3銀河は、4分以上の大きさがあります。
アープ・アトラスでは、銀河団として纏めてArp316と附番されており、ヒクソン・コンパクト・グループのHCG44と附番もされています。

何はともあれ、画像を見てもらえば、説明はいらないかなと思います。
とにかく、構図的に面白い。そして、美しい。
加えて、カタログのように、同一画角内で銀河の形態分類(渦巻、棒渦巻、相互作用、楕円)を網羅している点も、もう一つの面白さです。
中央のエッジオンとなっているNGC3190が、フェースオンだったら、パーフェクトでした。(こちらを向いたら、実は、棒渦巻銀河だったりして(笑))

悪条件(強風)の中でのライブスタックとなり、画像処理に使えたフレームの歩留まりは、53%でした。
結果、総露光時間は16分と短くなりました。せめて、25分は欲しい所ですが、残念。

(注:ネット記事を見たら、「
しし座4重銀河」という呼称は一般的でないというのがありました。でも、「しし座4重銀河」の方が、直感的に、「あれね!」と分かるので、しっくりきます。)

画像処理後「画像」
20240314 01NGC3190他(しし座4重銀河)
NGC3185,NGC3187,NGC3190,NGC3193(しし座4重銀河(Arp316)) 2024.03.14  23:13-24:06(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×99=16分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
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「★03/14-15 25cm鏡LiveStack ②」に続きます。




2024年03月23日 05:00


の続きです。

 03/09-10のライブスタック⑥ 
太平洋に突き出た宮城県神割崎。予報より早く21時頃から晴れて、薄明開始まで快晴が続く。弱風だが、時々ガイドに影響を来す風が吹く。いつもより透明度が高く、光害が軽減された空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
NGC3447,Abell1126
しし座
距離:NGC3447(中央)=6,430万光年
Abell1126(中央左上)=約11億光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)10秒×175
スクリーンショット 2024-03-10 013343
NGC3447は、しし座の獅子の腹部辺に位置する、相互作用銀河です。
NGC番号は、一つしか振られていませんが、相互作用する2銀河で構成されています。
右側の銀河は見かけが4分、左上の銀河は2分の見かけとなっています。
両銀河とも相互作用により原形を留めていませんが、銀河中心部が細長く光っていて、渦状腕であろうと思われるものも見えているので、元々は、どちらも平面的な渦巻銀河だったと思われます。
どちらの銀河も、青っぽく光る領域が複数あり、相互作用で星の生成が活発化していることが窺えます。

ところで、画像中央から左斜め上に、赤っぽい星の集まりがありますが、これは、Abell1126という銀河団です。
11億光年程の距離にあり、約80個の銀河で銀河団を形成しているということです。
これを見て、なんとなく賑やかで、ワクワクしてしまうの私だけでしょうか?ついつい、もっと仔細を見たくなる!
でも、Abellまで、手を広げるとなると、もうワンランク・ツーランク上の望遠鏡・赤道儀・カメラが必要になります。
でもでも、まだ、25㎝鏡で、大き目の対象を一巡もしていないのだから、機材のバージョンアップは、もっと先ですね。

画像処理後「画像」
20240310 01NGC3447Abell1126
NGC3447,Abell1126 2024.03.10  00:46-01:31(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×141=23分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
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今回は、とても地味で暗い、相互作用銀河をアップしましたが、地味なのは、私たちが単に遠くから見ているからです。今回の相互作用銀河も、実は動的で激しさがあります。(あ~やっぱり大望遠鏡が欲しい(再度))
と言うことで、派手でも、地味でも、大きくても、小さくても、好き嫌いなく視ていきますよ!
そうしないと、目標としている、観望済天体(画像)データベース(ブログ内のカテゴリーにあります)の充実も図れませんからね。
待っててくれよ、まだ見ぬ銀河たち。


03/09-10の記事は、これでお終いです。
次回は、強風の中で杉花粉にまみれた、最悪の夜・03/14-15の記事をアップします。




2024年03月21日 05:00


の続きです。

 03/09-10のライブスタック⑤ 
太平洋に突き出た宮城県神割崎。予報より早く21時頃から晴れて、薄明開始まで快晴が続く。弱風だが、時々ガイドに影響を来す風が吹く。いつもより透明度が高く、光害が軽減された空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
〔M90(Arp76),IC3583〕
おとめ座
距離:M90(中央)=5,870万光年
IC3583(中央右上)=5,480万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 
スクリーンショット 2024-03-10 034245
M90は、おとめ座の北西部、かみのけ座との境界際にある中間棒渦巻銀河です。
周囲3°以内には、マルカリアン・チェーンやM87、M89、M58、M59、M60などがあり、とても賑やかな一角に位置しています。
銀河ディスクを斜めから見る格好になりますが、見かけの大きさは、9.5分と大きく、加えて暗黒帯と渦状腕がハッキリしているので、とても見映えがしますね。一応、棒渦巻銀河となっていますが、棒構造を確認することは出来ないようです。
この銀河は、
光が青方偏移を示していて、我々の方向に近づいて来ているのだそうです。大体が宇宙の膨張により遠ざかる中で、近傍のM31などと同様で、とても珍しい天体です。
また、アープ・アトラスでは、「小さな高表面輝度の伴銀河を持つ渦巻銀河」として、Arp76と附番されています。
その伴銀河である右上のIC3583は、相互作用により、かなり形を崩しています。
本来は渦巻銀河のようですが、中心部が引き伸ばされ、星生成が活発になったようで青く輝いています。また、腕は右方に押し出されたように見えます。

画像処理後「画像」
20240310 03M90
M90(Arp76),IC3583 2024.03.10  02:54-03:40(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×162=27分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
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おとめ座銀河団内は、楕円銀河が多いことから、これまで、あまり足を踏み入れてこなかった領域ですが、大きめの渦巻銀河や相互作用銀河もたくさんあるので、これから急ピッチで観望していきたいと思っています。



「★03/09-10 25cm鏡LiveStack ⑥」に続きます。




2024年03月19日 05:00


の続きです。

 03/09-10のライブスタック④ 
太平洋に突き出た宮城県神割崎。予報より早く21時頃から晴れて、薄明開始まで快晴が続く。弱風だが、時々ガイドに影響を来す風が吹く。いつもより透明度が高く、光害が軽減された空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
〔M87(Arp152),NGC4476,NGC4478他〕
おとめ座
距離:M87(中段左)=6,000万光年
NGC4476(中段右端)=1億0,310万光年
NGC4478
(中段右)=7,600万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 
スクリーンショット 2024-03-10 043100
M87は、おとめ座の北西端に位置する楕円銀河です。その大きさから、おとめ座銀河団の中心的な銀河となっていて、北西側1°には、マルカリアン・チェーンがあります。
見かけの大きさは、撮像では10.5分程ありますが、実際は、もっと遠くまで広がりがあるようです。
この銀河は、大きさが、天の川銀河の約1.3倍と言われており、その中に数兆個の恒星があるとのことです。天の川銀河が数千億個の恒星で形成されていることから考えると、この銀河が如何に巨大であるかが分かります。
まあ、普通の渦巻銀河は平面の銀河デスク上に、殆どの星が配置されているのに対し、楕円銀河は全方位に満遍なく星が散らばっているので、論理的に考えれば、星数の多さは納得できます。
ここまで大きくなるには、かなりの数の銀河の合体があったはずで、右側のNGC4476とNGC4478も、奥の方から弧を描いてM87に引き寄せられているように見えます。

画像処理後「画像」
20240310 04M87
M87(Arp152),NGC4476,NGC4478他 2024.03.10  03:46-04:29(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×131=21分50秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
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ところで、ほぼ銀河だけを追いかけている私でも、特徴がなく、変化に乏しい楕円銀河は、敬遠しています。
また、今回、画像処理をして解ったのですが、ライブスタックの短時間露光では、楕円銀河の淡い部分が粒立ってしまったり、変にムラになったりして、渦巻銀河より処理が難しいと感じました。
そんな、「実は難物な楕円銀河」なのですが、M87だけは特別です。
なぜなら、この楕円銀河は、銀河の中心核からジェット(ガス流)を噴出しているからです。アープ・アトラスでは、「ジェットを噴出する銀河」として、Arp152と附番されています。
このジェットは、7~8,000光年の長さを持っていて、小口径望遠鏡でも確認できるということなので、今回、初めて、この銀河に望遠鏡を向けてみました。
ライブスタック時点で、ヒストグラムの中間スライドバーを右に動かし、暗くすると、ジェットが見えてきました。
画像処理後の画像についても、ジェットは見えていて、さらにレベル補正で暗くすると、青みを帯びた拠れたジェットがハッキリしてきます。ブラックホールの桁外れのエネルギーを感じます。
と、いうことで、レベル補正をして銀河核附近を拡大したのが、次の2画像です。
スクリーンショット 2024-03-17 215850
こんなのが夜空の片隅にゴロゴロ隠れているから、観望は止められない。ああ~面白い。


「★03/09-10 25cm鏡LiveStack ⑤」に続きます。




2024年03月16日 05:00


の続きです。


 03/09-10のライブスタック③ 
太平洋に突き出た宮城県神割崎。予報より早く21時頃から晴れて、薄明開始まで快晴が続く。弱風だが、時々ガイドに影響を来す風が吹く。いつもより透明度が高く、光害が軽減された空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC4395〕
りょうけん座
距離:1,430万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 
スクリーンショット 2024-03-10 025200
NGC4395は、りょうけん座の南西部分、かみのけ座との境界際に位置しています。
しし座の獅子の尻尾の東側にある、かみのけ座のもやっとした星群(散開星団)・Mel111から辿ると、北7°弱の所になります。
距離が1,430万光年と近傍の銀河なので、見かけの大きさは約15分もあり、かなりデカいです。しかも、銀河中心の下(南)方にある3つのHⅡ領域は、単独のNGC番号(4399~4001)を持っています。
しかし、ライブスタック画像を見てもらうと分かると思うのですが、腕がとても淡いです。
大きさだけで選んで、この対象を、この日のメインイベントとしていたので、その地味さに、かなり拍子抜けしました。

この銀河は、渦巻銀河に分類されていますが、渦状腕の巻きが緩く、幾分、不規則銀河の要素も持ち合わせているように見えます。
ネットで検索した記事の中に、中心のブラックホールが小型であるというものがあったので、渦巻銀河の発達初期段階で、中心核の成長に伴って、渦を巻き始めたばかりなのだろうと考えられます。

ところで、画像処理は、極端なくらい明る目に処理しました。
明るくしたことで、HⅡ領域(赤が発色せず白くなっています)や星形成領域が浮かび上がり、渦状腕の巻も、何かたぎる様な、何かが起こっている感が満載になりました。
実際に、この銀河には、星生成領域の節が数え切れない程多くあり、若々しく躍動感に溢れています。

画像処理後「画像」
20240310 02NGC4395
 NGC4395 2024.03.10  01:59-02:49(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×152=25分20秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス)
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「★03/09-10 25cm鏡LiveStack ④」に続きます。




2024年03月15日 05:00


の続きです。


 03/09-10のライブスタック② 
太平洋に突き出た宮城県神割崎。予報より早く21時頃から晴れて、薄明開始まで快晴が続く。弱風だが、時々ガイドに影響を来す風が吹く。いつもより透明度が高く、光害が軽減された空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。


                                                                           
〔NGC3310(Bow and Arrow Galaxy:Arp217)〕
おおぐま座
距離:7,470万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 
スクリーンショット 2024-03-09 232911
NGC3310は、北斗七星の「斗」の南西側の星「メラク」の南西約4.5°の所にあります。
見かけの大きさが5.25分の中間棒渦巻銀河で、アープ・アトラスでは、Arp217と附番されています。
この銀河は、銀河同士の融合が完了したばかりという状態で、合体によりスターバーストが起きています。私の撮像でも、赤や白のポツポツが幾つも見えています。
また、相互作用で遠くに弾き飛ばされた腕が弧を描いています。
放射状に伸びた腕もあり、弧状の腕と交錯して見えます。これが、「Bow and Arrow Galaxy(弓矢銀河)」の由来かな?
この銀河の中心部分は、明るく輝いていて、小さな棒構造と、そこに接続する渦状腕部分が、あまりの明るさに、白飛びを起こしてしまいました。FlatAide Proのレベル補正が珍しく効きませんでした。
それにしても、青みを帯びて、幻想的な雰囲気を醸した綺麗な銀河です。
こうした銀河と出会うと、何か得した気分になります。

画像処理後「画像」
20240309 01NGC3310(Bow and Arrow Galaxy)
NGC3310(Bow and Arrow Galaxy:Arp217) 2024.03.09  22:40-23:27(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×131=21分50秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
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「★03/09-10 25cm鏡LiveStack ③」に続きます。







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