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ASI585MC

2025年08月01日 05:00

6月下旬に、91歳の父が亡くなり、諸々のことが一段落した7月24日、田沢湖高原へ観望に出掛けました。
それにしても、未だに私は、「なんで死んだ」と骨になった父に語り掛けます。60数年一緒に暮らした父を、深く愛し、恃みにし、尊敬していたんだなと、改めて思います。
また、父は、最期まで意識がハッキリしており、亡くなる前日に再入院したことで観念したのか、私に「いい人生だった。ありがとう。」と別れの挨拶までしてくれました。
本当に、たいした男・たいした父親でした。

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秋田県田沢湖高原、標高720m地点。天の川がモクモクとしていて凄い空。風はそよ風程度。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
NGC6140
りゅう座
距離:6,070万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×134
スクリーンショット 2025-07-24 231705
NGC6140は、りゅう座の中央部、竜の胴体部分に位置する、見かけが6.3分の棒渦巻銀河です。
この銀河は、昨年8月に25cm鏡で観望していますが、その後導入した30cm鏡だと、どんな見え味になるか確かめたくて、再観望しました。

因みに、次が昨年の画像です。
SkyWatcher BKP250/F1000に、SkyWatcherコマコレクター(×0.86)を付けて、広めの画角だったので、銀河がかなり小さくなっています。 
20240808 01NGC6140

で、次が今回の画像です。
銀河が大きく捉えられ、細部も良く見えています。
この銀河は、2本の長い腕と、その非対称さが見どころです。銀河の色も若々しい感じです。(白ポチとなっている所は、本来は赤ポチです。(なぜか赤が出ない))
やはり、比較すると30cm鏡の方が迫力があります。と言うか、私の基準では大迫力の部類に入ります。
この銀河は、見かけも大きいので、おススメの銀河です。

画像処理後
20250724 01NGC6140-99
NGC6140  2025.07.24  22:11-23:15 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)  途中、設定変更したため2度のライブスタック
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS HEUIB-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×130=43分20秒,PixInsight(WBPP,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度)
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北天の対象は、適期を逃しても、動きが小さく、高い所に留まっていてくれるので、観望には好都合です。北天はガイドの安定性も高い。
しばらく、北天の銀河を集中的に見ていこうと思います。






2024年12月23日 05:00


の続きです。


 11/25-26のライブスタック② 
宮城県・神割崎、標高20m。悪くはないが、少し靄がかった空。微風時々弱風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
〔M33(さんかく座銀河)〕
さんかく座
距離:272万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×162
スクリーンショット 2024-11-25 222141
銀河を追いかけていると、どうしても見かけの小さな対象ばかりになってしまうので、どでかいモノを見たくなり、フェースオンの渦巻銀河「M33」をライブスタックしてみました。
銀河全体の大きさが1°8分強もあるので、焦点距離1200㎜の望遠鏡に、狭画角の1/1.2インチCMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」だと 銀河の腕がはみ出してしまいます。
しかし、クローズアップ効果で、精細・大迫力です。
また、夥しい数の赤い散光星雲が渦状腕に沿って列をなしており、圧倒されます。
特に左上方の赤い散光星雲は、あまりにも大きくて、ビックリしてしまいます。因みに、このHⅡ領域は「NGC604」と附番されています。
その他にもNGC、ICの番号を持つ銀河内星雲が幾つもあります。
画像処理後には、青い領域も見えてきて、更に賑やかになりました。

画像処理後
20241125 03M33
M33(さんかく座銀河) 2024.11.25  21:24-22:20 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×139=34分45秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度)
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2024年11月23日 05:00


の続きです。

 11/03-04のライブ④ 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。悪くはないが、やや靄がかった空。30分程度雲に覆われることが複数回あり。無風に近い微風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのs撮影です。

                                                                         
〔M1(かに星雲)〕
おうし座
距離:6,524光年

M1
(かに星雲)は、オリオン座の三つ星の真北約22°に位置する大きさ8分の超新星残骸です。
色合いといい、大きさといい、とても見応えのある対象です。

以前に「IR/UVカットフィルター」、QBPⅢ」でライブスタックしていますが、今回は、「NBZ-Ⅱフィルター」を使ってみました。
バンド幅の極狭いフィルターを使うと、フィラメントがどう出るのか興味津々でした。加えて、以前の25cm鏡より光量豊富な30cm鏡なので、派手ハデな像を期待しての投入です。

ただし、午前2時頃まで、
NGS1フィルターで銀河を見ていて、そこからコマコレ斜鏡側のフィルターを交換したので、再度の画角合わせや別途のFlat撮りをしなければならず面倒でした。
フィルターホイールを使えば楽になるのでしょうが、今回のようなことはレアで、基本、フィルターを途中で変えることは無いので、そこまでしなくていいかなと思っています。

さて、初めに、1フレーム20秒露光として、ライブスタックを試みましたが、ASIAIRはスタック処理を全くしてくれませんでした。暗くて内部処理が出来ないのか、処理に時間が掛かって追い付かないのかは不明です。 QBPⅢだと確か20秒はギリ出来たような。
NBZ-Ⅱはダメか・・・
あっさり諦めて、Autorunでの単なる撮影としました。
次が、その中の1フレームです。

ライブ画像(ASIAIR Autorunの1フレーム・スクリーンショット)  20秒 
スクリーンショット 2024-11-04 040752
な、なんと! 20秒露光1フレームだけで、フィラメントが凄いことになっているではないか!
こりゃ、スタック・画像処理したらスゲーものになりそう。
PC画面を見ていて、ゾクゾクさせられました。

で、画像処理後が次です。
OIII とHαだけだと、このような像になるんですね。なお、緑っぽくなるのが嫌で、OIII部分は青に寄せてみました。
参考までに、昨年の「QBPⅢ」の画像も添えておきます。
NBZ-Ⅱの方が、QBPⅢで撮った像より、フィラメントの数が甚だしく多く、顕在化しています。ボーッとガスがかっていた所にも、実はフィラメントが隠れていたんですね。
中心星は霞んでしまっていますがね。(冷汗)

画像処理後「画像」
20241104 04M1
M1(かに星雲) 2024.11.04  04:00-04:46 (ASIAIR Autorun
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NBZ-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×96=32分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度)
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昨年のQBPⅢ撮像
20231116 03M1(かに星雲)
M1(かに星雲) 2023.11.16  02:51-04:46※雲飛来により中断あり(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +サイトロン QBPⅢ(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain252 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×83=13分50秒,PixInsight(WBPP=Dark,Flat補正),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル),DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス)
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2024年11月20日 05:00


の続きです。

 11/03-04のライブスタック② 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。悪くはないが、やや靄がかった空。30分程度雲に覆われることが複数回あり。無風に近い微風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
〔M77(くじら座A(Arp37))〕
くじら座
距離:距離:4,690万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×155 
スクリーンショット 2024-11-04 021054
(以前に観望しているため、以下は、その記事から転載・加筆)
M77(くじら座A)は、くじら座の東部に位置する渦巻銀河です。
見かけの大きさは、7分もあり、とても大きく明るい銀河で、実直径は17万光年もあるそうです。
また、活動的な銀河で、非常に明るい中心核を持つセイファート銀河に分類されており、アープ・アトラスでは、「低表面輝度の伴銀河を持つ渦巻銀河」として「Arp37」と附番されています。が、伴銀河が、どれを差すのかは分かりません。

画像処理では、銀河中心部が明る過ぎて飽和してしまいました。なんと、FlatAide Proのレベル補正・現像でも手に負えませんでした。強烈な明るさです。
なお、彩度を上げたら、中心部分が空色の瑪瑙のような色合いとなり、とても美しくなりました。
外周の淡い部分も実は纏りの緩い二本の腕であることが分かりますね。

この銀河について、欲を言えば、僅かに斜めから眺めてみたいですね。
中心部分は、他のセイファートがそうであるように球形なのか?扁平なのか?
外周の淡い腕は、平面的なのか?立体的なのか? 
などなど・・・ 興味が尽きません。

画像処理後「画像」
20241104 02M77
M77(くじら座A(Arp37)) 2024.11.04  01:16-02:08 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×111=27分45秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度)
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2024年11月18日 05:00


の続きです。

 11/03-04のライブスタック② 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。悪くはないが、やや靄がかった空。30分程度雲に覆われることが複数回あり。無風に近い微風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MCPro」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
NGC521〕
ペガスス座
距離:2億4,400万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×164 
スクリーンショット 2024-11-04 011102
(以前に観望しているため、以下は、その記事から転載・加筆)
NGC521は、ペガススの四辺形の北西から南東への対角線を、南東方向にちょうど倍にした辺りにあり、うお座と、南に広がる くじら座の境界のくじら座側に位置しています。
見かけの大きさが約3分の棒渦巻銀河で、活動銀河に分類されており、細く長い腕が何重にも巻き付いています。
眺めていると、二つの円形が見えてきて、軸が二つあるんじゃないかと思えてきます。
また、交錯しているような腕も見えてきて、とても不思議な銀河です。
フェースオンなので判然としませんが、もしかすれば、平面的な銀河ディスクに対して、垂直方向に伸びる腕があり、それで腕が交錯して見えるのかも知れません。
さらに、右側に コバンザメのような二つの小さな銀河を伴っており、それも、とても気になります。 
NGC521は、細くて長い腕が絡み合い、何本にも分岐している本当に独特な銀河です。

画像処理後「画像」
20241104 01NGC521
NGC521 2024.11.03  23:06-23:57 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MCPro(Gain280 輝度? -10℃)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×113=28分15秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度)
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2024年11月13日 05:00


の続きです。


 10/28-29のライブスタック① 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。透明度が高い空。風速2~3mの北風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC7727(Arp222)〕
みずがめ座
距離:7,600万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×170
スクリーンショット 2024-10-29 001646
(以前に観望しているため、以下は、その記事から転載・加筆)
NGC7727は、「ペガススの四辺形」の真南に位置しており、ペガススの四辺形の南東の星「アルゲニブ」と「フォーマルハウト」を結んだ線のだいたい中間辺りにあります。
Stellariumでは、大きさが2分となっていますが、相互作用で外に引き伸ばされた腕を入れると、見かけの大きさは数倍になると思われます。
この銀河は、二つの銀河が合体したばかりとのことで、大小二つの銀河核(ブラックホール)が未だに存在しているとのことです。
それにしても、
複数本の腕が、あるものは折れ曲がり、あるものは遠くに放たれていて、相互作用銀河好きにとっては、垂涎ものの銀河です。
なお、アープ・アトラスでは、「融合残骸の不定形の腕を持つ銀河」として、「Arp222」と附番されています。

ところで、この銀河は、秋田だと南中時高度が38度程度で、らせん状星雲(NGC7293)程ではありませんが、低空のため大気の影響で、画像には結構なカブリが発生します。
この日は、晴れ待ちで時間が押したため、この銀河のスタックを始めた時点で高度が28°でした。でも、シーズンに一度は見ておきたい銀河なので、強行しました。(因みに、Stopをかけた時点では、19°となっていました。)
結果、
画像にカブリが生じたものの、空の透明度が高かったので、何とか見られる程度にライブスタックはできました。

しかし、この日は、風があったんですよね。加えて、ガイドが不安定でした。
画像処理時に愕然としたのですが、処理に回せるフレームの歩留まりが、最悪の54%で、総露光23分しか確保でません。これでは、低空という悪条件だったので心許ありません。
そこで、仕方なく、10月25日のフレームも加えて、
PixInsightのWBPPにかけることにしました。
実は、前回10月25日にも、この銀河をライブスタックしていて、薄雲というか靄った空で、あまりよく像が炙り出せなかったので、処理もせず、お蔵入りにしようとしていました。
最終的に53分15秒の総露光時間となりましたが、低空・薄雲といった悪条件のフレームの重ね合わせなので、クオリティはイマイチです。

画像処理後「画像」
20241025-28 01NGC7727
NGC7727(Arp222) 2024.10.25  21:48-22:40 2024.10.28  23:14-24:16 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×213=53分15秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度)
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2024年11月12日 05:00

10月28日も田沢湖高原へ出掛けました。
私のホームグラウンド「田沢湖高原」は、この頃、晴れ予報となることが多く、加えて新月前なので好条件でした。
しかし、いたずらな雲が流れて来て、すんなりと星見を楽しませてはくれません。
この日も、宵の口に準備を完了させてから、3時間晴れ待ちをしました。
22:20に晴れ上がった後も、時々雲が流れてきて、常時、空を監視していなければなりませんでした。


 10/28-29のライブスタック① 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。透明度が高い空。風速2~3mの北風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
NGC266〕
アンドロメダ座・うお座 (銀河のほぼ中央を境界線が走っています)
距離:2億2,640万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×150
スクリーンショット 2024-10-29 011942
NGC266は、アンドロメダ座と、うお座の境界にあります。アンドロメダ銀河から見ると、南南東約9°9′の所になります。
見かけは2.5分程で、典型的な棒渦巻銀河です。stellariumの赤方偏移値からいくと、2億2千万光年ほど離れた銀河になるのですが、見かけが大きく構造もハッキリ見えているので、実際はもっと近い銀河だと思われます。
ところで、この銀河は、もろフェースオンなのが嬉しいですね。
そして、じーっと見ていると、縄文時代の遮光器土偶の目に見えてきて、楽しくなってきます。

この日は、風がやや強かったため、画像処理に回せるフレームの歩留まりが2/3を切ってしまいました。もったいない!
このように、気象条件に左右される他に、機材トラブル、人為的ミスなども頻発するので、星の撮影は難しいですね。

画像処理後「画像」
20241029 01NGC266-99%
NGC266 2024.10.29  00:26-01:17 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×95=23分45秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2024年11月10日 05:00

10月25日、田沢湖高原へ出掛けました。
月は下弦を過ぎ、月の出が23時頃となるため、薄明終了から、それまでの間の観望です。
前半は、短焦点屈折で「C/2023 A3」を狙い、その後、30cm鏡のセットアップを一から行ったので、時間に余裕がありませんでした。
なお、この日は、同じ秋田の「永太郎さん」、「お気楽ジョガーさん」と御一緒することができました。
私のホームグラウンドを紹介しがてら、機材や結露対策などについて、御教示いただきました。ありがとうございました。


 10/25-26のライブスタック① 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。天の川が少し霞んで見える超薄雲様の空。微風寄りの弱風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
IC239〕
アンドロメダ座
距離:4,350万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×154
スクリーンショット 2024-10-25 234612
IC239は、アンドロメダ座の最東端、ペルセウス座のアルゴルから西南西に約6.5°の所に位置する、見かけが約4.5分のフェースオンの渦巻銀河です。
IC(インデックス・カタログ)天体なので、暗いだろうと予想していましたが、結構明るくて、ビックリしました。
近くの輝星に邪魔されていますが、外周に、かなり広く淡い腕が広がっています。

この銀河は、比較的近傍の銀河なので、見かけが大きく、渦巻も綺麗に巻いて見えるので、私おススメの銀河です。LRGBで撮影すれば。赤・青ポチがよく出ると思われます。

画像処理後「画像」
20241025 02IC239
IC239 2024.10.25  22:51-23:43 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×130=32分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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2024年11月06日 05:00


の続きです。


 10/13-14のライブスタック② 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。結構澄んだ空。微風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔ペルセウス座銀河団~NGC1275 他〕
ペルセウス座
距離:NGC1272(中央右)=1億7,520万光年
NGC1275(中央)=2億2,480万光年
NGC1278(中央上)=2億7,140万光年 他は省略

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×220
スクリーンショット 2024-10-14 042101
(以前に観望しているため、以下は、その記事から転載・加筆)
ペルセウス座銀河団は、ペルセウス座のβ星「アルゴル」の東北東2°15分の辺りに広がっています。
画角的に全体を収めることはできないので、NGC1275を中心にして、賑やかな銀河の大集団の一部を切り取りました。
ライブスタックでも、大小様々な銀河が画面の方々に散らばっている様子が見え、限りない宇宙の奥行きを感じることができました。それにしても、あまりにも銀河の密度が高過ぎですね。
また、画像を見てもらうと分かると思うのですが、右から中央を通って、右上に抜ける「銀河の道」が何となく見えます。放物線状に右上にいくに従って、銀河の見かけが小さいものになるので、遠近感も感じられます。

画像処理後「画像」

20241014 02ペルセウス座銀河団
ペルセウス座銀河団~NGC1275 他 2024.10.14  03:06-04:20 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×190=47分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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この銀河団は、今年の1月に観望しています。
観望のきっかけは、その時の記事に書いているので、次を参照してください。
https://seiyasi.blog.jp/archives/24485376.html
かいつまんで言うと、画像中心に位置する「NGC1275の銀河構造の外にまで伸びる放射状の赤いフィラメント」を捉えてみたいというものです。
1月は、25cm鏡でのトライだったので、今回、30cm鏡では、どう写るかを確かめてみました。

【左】2024.01.11 BKP250/F1000(33分10秒露光) 【右】今回の撮像 Quattro300P(47分30秒露光)スクリーンショット 2024-11-05 135215
フィルターが同じなので、劇的によく撮れたということはないのですが、機材条件や画像処理方法が少しずつ向上?してきているので、遅々としたものではありますが、進歩はしているようです。
次回は、どんな作戦で挑もうか、これを考えるのも面白さの一つです。

ところで、この銀河についての目標は、次のハッブル宇宙望遠鏡の画像です。(嘘です!ハッブル望遠鏡をライバル視するなど、畏れ多い。)
これに、何とかして、幾らかでも近づいてみたいと、山中で考える私でした・・・

(「ウィキペディア」のハッブル宇宙望遠鏡画像 )
ファイル:NGC 1275 Hubble.jpg





2024年11月02日 05:00

10月13日、田沢湖高原へ出向きました。前新月期の最終観望です。
月没が翌1:20前なので、そこから4:20頃の薄明開始まで、3時間しかありません。
1対象1時間として、3対象いきたいところでしたが、恒例のトラブル=この日は、ASIAIRが有線LANを認識しないという一件があり、2対象の観望に留まりました。
前新月期は「ペルセウス座銀河団」で締めたいと思っていたので、短時間しか時間を確保できなかったのですが、無理して遠征しました。
本記事は、そのメインの前に視た「NGC1055」です。


 10/13-14のライブスタック① 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。結構澄んだ空。微風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
NGC1055〕
くじら座
距離:7,790万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×166
スクリーンショット 2024-10-14 024545
(以前に観望しているため、以下は、その記事から転載・加筆)
NGC1055は、くじら座の東側部分に位置する大きさ5分弱の渦巻銀河です。
M77(くじら座A)の北北西約30分の所に位置していて、どちらも比較的大きく見栄えのする銀河なので、同一アングルで撮影されることの多い銀河です。
また、NGC1055の北側には、赤、青、黄色の輝星が塩梅よく配置されていて、銀河に色彩的な花を添えています。
なお、NGC1055の実際の大きさは、直径約11万光年なので、我々の天の川銀河よりやや大きい銀河だということです。
画像処理後「画像」
20241014 01NGC1055-99%
NGC1055 2024.10.14  01:47-02:43 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×145=36分15秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度他)
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中央上に、6等星と7等星があり、星の周りにハロが出ています。NGS1フィルターは、明るい星にどうしても円形のハロが出てしまいます。しかし、このフィルターは色がよく出るという長所があるので、その短所には目を瞑っています。
また、長いスパイダー光条が縦横に走っています。明るい星が複数有ると、どうしても、こうなっちゃうんですよね。おまけに、スタック画像では中央を東西に人工衛星が横切り、本当に線だらけになってしまいました。
因みに、中央下の青い光条は、画角右端から25分程西にある4等星の青星の光条です。イメージサークル内に入っていて、光条がここまで延びて見えているようです。

ところで、次の画像は、銀河の構造を理解しやすいように、画像処理後の画像をトリミングして、180度回転させたものです。
20241014 01NGC1055-99%-トリミング回転
この銀河は、かなりエッジオンに近いのですが、銀河のディスクが凸形に歪んでいるのが見て取れると思います。これは近くにあるM77の影響と言われています。
そして、何よりこの銀河を特徴付けているのは、その暗黒帯でしょう。ものすごく分厚い暗黒帯が銀河全体を何重にも取り巻いています。ここまでダストレーンの比率が大きい銀河も珍しいですよね。
また、銀河ディスクの垂直方向にあるハロも、「X字様」に、かなりの広がりを持っていて、この点も他のエッジオン銀河に、あまり見られない特徴です。




2024年10月31日 05:00


の続きです。

この日は、「Abell370」にもトライしてみました。
超銀河団の銀河の集積と、ハッブル宇宙望遠鏡の画像で、Abell370の更に遠方にある銀河が、Abell370の重力レンズ効果で、超細長く引き伸ばされて見える「アレ」を捉えようという訳です。

ハッブル宇宙望遠鏡の画像
The_last_of_the_Frontier_Fields_—_Abell_370
以前に、「やまぎりのブログ」の「やまぎり」さんが、同じ30㎝鏡で果敢に挑戦し、ほぼ捉えている記事を見ていたので、これは是非見ておかなければと思っていました。
秋も深まり、ようやく観望適期が巡ってきたので、満を持しての挑戦です。


 10/11-12のライブスタック③ 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。久しぶりの澄んだ空。微風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔Abell370
くじら座
距離:Abell370=約50億光年
引き伸ばされて見える銀河の中で最も明るいもの=66.7億光年(「やまぎりのブログ」参照)

Abell370は、くじら座の北東部、M77(くじら座A)の南南西1°43分に位置する銀河団です。秋田でも南中時高度が48°と、そこそこ高い所まで昇ってくれます。
ただし、かなり暗くて、ASIAIRの露光2秒や5秒のプレビューでは、よく見えず、ネットで画像検索して、その星の配置を頼りに構図決めしなければなりませんでした。
取り敢えず、スタック開始。

(ライブスタック総露光20分経過)
スクリーンショット 2024-10-12 011959(矢印付き)
ズームイン画像です。人工衛星が掠めました。
総露光10分辺りから、引き伸ばされた銀河=やまぎりさんが言うところの「ぴよ~ん」が、矢印の先に薄々見えてきていました。20分経過のこの画像では、かなりの確度をもって見えていると言っていいのではないかと思います。

(総露光48分経過)
スクリーンショット 2024-10-12 015823
ほぼ、捉えているなと確信しました。
ここまで写るとは思っておらず、興奮しました。


ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×206 
スクリーンショット 2024-10-12 020641
全体の画角の中では、銀河団は、ほぼ芥子粒です。さらに、ターゲット近くを人工衛星が掠めるオマケ付き。
15秒×206フレームまでライブスタックしたのですが、165フレーム以降は、斜鏡が曇ってボケていたので、画像処理では除外しました。したがって、実質、総露光約40分にボケ画像が加味されたスタック画像となります。

(ズームイン)
スクリーンショット 2024-10-12 020813


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画像処理後「画像」
中央のAbell370は、本当に、小さな粒々です。右上、左下にもAbell370程ではないものの銀河の集積らしきものが見えています。
でも、これらの光は、我々の太陽が輝き始める3~4億年も前に発せられた光なんですよね。それより前の光も多数含まれています。
この圧倒的スケールには、感動というより、それを通り越して、むしろ哲学的・観念的なものを感じてしまいます。そして、途轍もない過去と現在が、今ここで、何の違和感もなく同居していることに、ちょっと気味悪さも感じます。
Abell370は、いま、どんな姿をしているんでしょう。それが分かるのは、60億年後位でしょうか?
20241012 01Abell370-2
Abell370 2024.10.12  00:47-02:02 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×137=34分15秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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【ハッブル宇宙望遠鏡の画像(左)と今回の撮像(右)との比較】
今回の撮像をハッブル画像に合わせて拡大・回転させて比較してみました。
ちょっとショボいけど、斜鏡も曇っていたし、今回はこれ位にしておいてやるか。(?)
次回(来年?)は、もう少し綺麗に捉えてあげたいなと思います。
エクステンダーで焦点距離を延ばすしかないかな?
スクリーンショット 2024-10-30 130402





2024年10月28日 05:00


の続きです。


 10/11-12のライブスタック② 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。久しぶりの澄んだ空。微風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
UGC2855〕
きりん座
距離:5,780万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×186
スクリーンショット 2024-10-12 041225
UGC2855(PGC13880)は、きりん座の西部、カシオペア座との境界近くに位置する渦巻銀河です。近くにはIC342(マフェイⅠ)があり、そこから北に2°の所に、この銀河があります。
見かけが、stellariumでは、4.5分となっていますが、撮った感じでは、それより少し小さい感じがします。
しかし、斜め角度でギュッと纏まった銀河のため、明るくて、ボーっと淡く広がる
IC342より、よく見える・写るのではないかと思います。
UGC,PGCで、ここまで大きく明るい銀河は、珍しいですね。
また、赤味を帯びた銀河であることから、最近の天体用CMOSカメラが得意な被写体と思われます。
ということで、ASI585MCでは、渦状腕に沿ったダストが良く見えていました。



この銀河のライブスタック前に斜鏡の曇り対応をしましたが、まだ曇りが残っていかも知れません。また、ここは天の川に近いことから、星間物質が多い領域です。
そのためか、全体的に星の色が黄色に偏り、ナチュラルにするのに難儀しました。
それに伴い、銀河の色がちょっと褪せてしまいました。が、仕方なし!
私は、星分離などはせず、一枚もので画像処理してしていますが、赤、黄、白、青の星の色が、バランスよく出るように、一応気を付けています。
ただ、この星間物質の多い所では、Rに偏った仕上げにするのが、本当の意味でのナチュラルなのかも知れません。

ところで、この銀河の撮像は、頗るジャスピンで、微光星がほぼ点像になっていました。それが、バーティノフマスクでのピント合わせで、線がどのような状態の時だったのか、或いは、ドローチューブの止めネジを、どの程度締め付けた時だったのかなど、まだ、この望遠鏡の癖が掴めていません。
今後、使い込んで、馴染んでいくしかないですね。


画像処理後「画像」
20241012 02UGC2855
UGC2855 2024.10.12  03:07-04:19 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×159=39分45秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度)
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2024年10月24日 05:00

3夜連続遠征の三日目。 10月11日は、私のホームグラウンド・田沢湖高原に出掛けました。
空の状態が良く、久しぶりに手元・足元があまり良く見えない暗さを体験しました。
満天の星に微風と、条件は最高で、オートガイドも順調でした。
が、放射冷却が厳しく、風が弱かったため、斜鏡の曇りに悪戦苦闘しました。斜鏡裏面に使い捨てカイロを当てて、曇りが取れるのを待ったので、かなり時間ロスしました。

口径が大きくなるに従い、開口部が広くなるので、特に斜鏡が曇りやすいです。フードを今以上に長くするという手もあるでしょうが、風に弱くなるんですよね。
乾燥空気以外の方法で、斜鏡の曇りを防止する簡単な方法がないものですかね?
初めから斜鏡裏面に、使い捨てカイロ(小)を仕込んでおくのはどうかな?などと考えたりしていますが、暴挙ですかね?


 10/11-12のライブスタック① 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。久しぶりの澄んだ空。微風。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
NGC770,NGC772(Arp78)〕
おひつじ座
距離:NGC770(中央やや下)=1億2,730万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)
NGC772(中央)=1億2,010万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×166
スクリーンショット 2024-10-12 002200
(以前に観望しているため、以下は、その記事から転載・加筆)
相互作用銀河であるNGC770、NGC772は、さんかく座の「三角」の西側頂点の星「メタラー」の南約10°に位置しています。
NGC772は、特異銀河として、アープ・アトラスでは、Arp78と附番されています。
その特徴は、何と言っても、巻きが超緩く、直線的に長く伸びた腕でしょう。
画像で言えば、右半分の銀河のディスクだけが右方向に引き伸ばされ、本来円形であるべき銀河面が非対称になっています。
これは、中央下にあるNGC770との相互作用によるものです。
また、NGC772の右側及び左から上方にかけて、これも相互作用によるものと思われる淡い腕の延長も見えています。
なお、この銀河の周辺には、小さな銀河が犇めいており、画像中において、円形でないものは、全て銀河だと思われます。

画像処理後「画像」
20241011 51NGC772
NGC770,NGC772(Arp78) 2024.10.11  23:26-24:21 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×148=37分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度)
========================================

ところで、少し前から、画像処理の仕方を、若干変えてみました。
これまでは、銀河の淡い(暗い)部分を何が何でも出そうとして、そこを極端に持ち上げていましたが、淡い部分の濃淡が分からなくなるので、無理しないようにしました。
また、高輝度の部分も、持ち上げ過ぎて、元々のFITS画像にある濃淡を逆に潰してしまっていたので、そこも抑えるようにしました。
25㎝鏡では、淡い部分がギリギリ出てくるかなという感じだったので、持ち上げざるを得なかったのですが、30cm鏡だと、光量がそこそこ確保されるので、そこまで無理しなくてよいという感じです。

因みに、「sorae」の2022-03-24の記事中に、NGC 772中心部の画像があったので、興味本位で、私の画像と比較してみました。
かなりいい線まで迫ることができたと思うのは、私の欲目?
【左】ハワイ・マウナケア山・ジェミニ天文台「ジェミニ北望遠鏡」(口径8.1m)撮影 (NOIRLab・2022年3月22日付け公開)
【右】今回の私の撮像(30cm鏡・37分露光)

スクリーンショット 2024-10-24 022803





2024年10月23日 05:00


の続きです。


 10/10-11のライブスタック② 
秋田県鳥海高原、標高480m地点。強風。空の透明度はそこそこ。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC660,IC148〕
うお座
距離:NGC660(左下)=4,120万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)
IC167(右上)=3,740万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×168
スクリーンショット 2024-10-11 013049
(NGC660,IC148の紹介文~以前に観望しているため、その記事から転載・加筆)
この両銀河は、「ペガススの四辺形」の南辺を東側に辺の長さ分だけ伸ばした、ちょっと先に位置しています。近くにはM74があり、M74から見ると南東側2.5°の位置になります。
下方のNGC660は、見かけが約8分の活動銀河で、ディスクの垂直方向に伸びた渦状腕と、交錯して見える暗黒帯が特徴の珍しい銀河です。
この銀河は、ネットで検索したら、多くの記事で、二つの銀河が合体したため、暗黒帯が「X字型」に交錯していると書かれていました。極リング銀河と言うのだそうです。
でも、二つの銀河が合体したのなら、もっとグチャグチャになるはずで、暗黒帯もこんなに直線的で綺麗に残っているはずはないと私は思います。
根拠のない個人的見解ですが、NGC660は、他銀河との相互作用で、このようになったのではないかと思います。
近くに銀河がないので、怪しいのはIC167ですが、離れすぎているようにも感じます。しかし、捻じれの方向にIC167があり、方向性は合っています。
暗黒帯が交錯して見えるのは、銀河の中心に近く、より中心核の重力を強く受ける内側の暗黒帯がそのまま残り、他銀河の重力を相対的に強く受ける外側の腕が暗黒帯もろとも約70度傾いたためであろうと推測されます。
何より、この形は相互作用銀河に有りがちな形でもありますし・・・
一方、右上のIC148は、見かけが3.4分の活動銀河です。相互作用により星生成が活発なためか、とても青く、腕の巻は定かでありません。

画像を見ていると、この両銀河間に働いている目には見えない凄まじい力が、何か見えるような気がしてきます。

画像処理後「画像」
20241011 01NGC660IC148
NGC660,IC148 2024.10.11  00:32-01:28 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×123=30分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度,明度)
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2024年10月21日 05:00

10月10日、前日に引き続き鳥海高原に出掛けました。
この日は、月没が21:40過ぎなので、遅めに現地到着。
晴れてはいますが、幾つかの悪条件と事件。

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①風が強い
予報では、夜半に向かうに従い、風が弱くなるはずでしたが、なかなか風が収まりませんでした。
草木が、ザーザーと音を立てる強風で、図体のデカい反射望遠鏡にとっては、厳しい天候です。
しかし、赤道儀EQ8-Rのアリミゾが、ロスマンディー規格の三点止めとなっていることで、画像処理に回せるフレームの歩留まりを、なんとか2/3まで上げることができました。
望遠鏡の固定については、二点止めより三点止めの方が、明らかに風への耐性が高いです。風に煽られた際の筒先の振り幅が、当然のことながら三点止めの方が小さいということです。
二点止め、三点止めと、書きましたが、実際は「止めネジの間隔」と「アリミゾの縦寸法」が長いと風への耐性が上がるということだと思います。
EQ6Rのビクセン規格アリミゾも、縦寸法がもう少し長ければ、風に悩まされることが少なかったのではないか思われます。
大きいor長い鏡筒を載せそうな赤道儀は、アリミゾの縦寸法を長くしてくれると、より多くの人が幸せになるんだろうと思います。ここは、各メーカーさんに是非検討してもらいたい点です。

②夜半過ぎになると、決まって雲が流れてくる
10月9日、10日の両日とも、0時を過ぎて少し経つと、決まって雲が流れて来ました。
海に近い鳥海高原は、内陸に比べて晴天率が高いのですが、日本海で生じた雲が流れてくる頻度も高いです。
この日は、内陸の雲の抜けが夜の遅い時間になるとのことで、鳥海高原を選択したのですが、ネットで天気状況を確認したら、ホームグラウンドの田沢湖高原は夜半前から朝まで快晴だったようです。
遠征先の選択は、なかなか難しいです。

③カメムシ
PCテーブルでマウスを動かしていたら、手に触るものが・・・
ゲェー!カメムシではないか!
電動で熱を持っている赤道儀の隙間にも、奴が・・・
止めに、翌日、車庫で光軸調整をしていたら望遠鏡内部から、緑色のカメムシが出てきて・・・
これまで、秋田では茶色のカメムシしか見たことがありませんでした。加えて、遠征先でカメムシと遭遇するのは稀な事でした。
それが、今年は、緑色をしたツヤアオカメムシとかいう輩が大量発生。本来、南方に生息するカメムシらしいのですが、温暖化の影響か、北に生息域を広げてるようです。
なんでここまで来た? 秋田は寒いよ!死ぬよ!


 10/10-11のライブスタック① 
秋田県鳥海高原、標高480m地点。強風。空の透明度はそこそこ。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC7640〕
アンドロメダ座
距離:3,620万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×166
スクリーンショット 2024-10-10 232151
NGC7640は、ペガススの四辺形の北辺やや西寄りから、北に約12°の所に位置する、棒渦巻銀河です。
見かけは、stellariumでは5.8分となっていますが、実際は8.5分程あり、かなり大きく見える銀河です。
斜めから見る格好なので、渦巻には見えず、不規則銀河のようにも見えますが、よく見ると二本の腕が中心部を若干巻いて、南北にそれぞれ伸びている様子が分かります。

強風で星が流れて、画像処理では1/3(14分弱)のフレームを除外しました。
ライブスタック画像も、やはり風の影響で星が肥大しています。しかし、高度が高かったからか、空がよかったからなのか、カブリも少なく、銀河が明るく浮かび上がりました。

画像処理後「画像」
20241010 51NGC7640
NGC7640 2024.10.10  22:23-23:19 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×111=27分45秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年10月20日 05:00


の続きです。


 10/09-10のライブスタック② 
秋田県鳥海高原、標高480m地点。初め強風寄りの弱風、その後弱風。超薄雲様で天の川がぼんやりしていて、ノイジーな空。後半、浮浪雲あり。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC6786,UGC11415〕
りゅう座
距離:NGC6786(中央)=3億6,120万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)
UGC11415(中央左上)=3億6,380万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×152
スクリーンショット 2024-10-09 215148
NGC6786は、りゅう座の北東部に位置する、棒渦巻銀河です。フェースオンなのですが、見かけが0.8分と非常に小さいです。
一方、中央左上のUGC11415は、渦巻銀河であり、stellariumでは、見かけが1.4分となっています。手前に星が重なっていてスパイダー光条が邪魔していますが、外周に大きく弾き出された腕が一応見えています。
もう少し大きく見えるかなと思い望遠鏡を向けたのですが、ノイジーな空であったためか、淡い部分が見えてきませんでした。
焦点距離1,200mmでも、ここまで小さいとなると、あまりライブを楽しむことができません。
でも、3億6千万光年超離れた銀河の光を捉えたことには感動します。

画像処理後「画像」
20241009 01NGC6786UGC11415
NGC6786,UGC11415 2024.10.09  20:59-21:50 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×121=30分15秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度他)
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2024年10月18日 05:00

10月9日、鳥海高原に出掛けました。
この日から2~3日、連日の快晴予報です。本当でしょうか?
最近、裏切られてばかりだったので、疑心暗鬼になっており、俄かには信じられません。

この日はノイジーな空と、風に悩まされましたが、翌0時過ぎまで晴れました。
しかし、案の定、予報に反して、0時30分頃に纏まった雲が流れて来て、1時20分に撤収としました。
すんなりと、夜を徹しての観望をさせてくれないようです。


 10/09-10のライブスタック① 
秋田県鳥海高原、標高480m地点。初め強風寄りの弱風、その後弱風。超薄雲様で天の川がぼんやりしていて、ノイジーな空。後半、浮浪雲あり。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC672,IC1727〕
さんかく座
距離:NGC672(左上)= Stellariumにデータ無いがIC1727と同等と思われる
IC1727(右下)=2,250万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×144
スクリーンショット 2024-10-10 001658
この両銀河は、さんかく座の南部分、M33の南東約4°程の所に位置する、相互作用銀河です。
両銀河とも棒渦巻銀河で、案外、近傍にある銀河です。
見かけの大きさは、NGC672が約6.5分です。
IC1727はStellariumにコア部分の大きさデータしか無かったのですが、淡い部分を含めるとNGC672を凌いでいるように見えます。
見栄えのする大きさで、互いを牽制しているような位置関係が面白く、見ていて飽きることがありません。
特に、NGC672の色味の美しさと、IC1727の腕が、ディスク面に対して上下に歪められているところが、萌えポイントですね。

画像処理後「画像」
20241009 03NGC672IC1727
NGC672,IC1727 2024.10.09  23:25-24:14 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×117=29分15秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度他)
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2024年10月16日 05:00


の続きです。


 10/05-06のライブスタック② 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。弱風。ある程度澄んだ空だが、何か空が明るい。浮浪雲あり。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
〔M74(Phantom Galaxy)〕
うお座
距離:3,000万光年
M74は、うお座の東部に位置する、代表的な秋銀河の一つです。大きさが10.5分で、高度が65°超まで昇ってくれるので、観望しやすい対象です。
何より、フェースオンで、渦巻も整っており、「美しい」の一言に尽きます。


ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×164
スクリーンショット 2024-10-06 021509
ライブスタックの総露光を41分まで延ばしたのですが、後半からスタック画像のSN比が極端に悪くなりました。
初めは、空がくすんできたのかなと思いましたが、次の対象に望遠鏡を向けたら、輝星のスパイダー光条が超太くなり、滲んでいました。放射冷却による斜鏡の曇りです。
ということで、画像処理時には、曇りで減光した後半の25フレームをバッサリ捨てました。
たぶん、その前のフレームも曇りの影響があったようで、いつにも増して、背景がノイジーになりました。


ところで、その後、曇り対策のため、斜鏡背面に使い捨てカイロを当て、テープで留め、鏡筒にキャップをして回復を待っていました。
と、ここで、鏡筒内部で、ザッ、ズルズルという、嫌な音が・・・・
鏡筒を覗いたら、テープが剥がれて、カイロが主鏡側に落ちていました。(鏡筒を水平にしておけばよかった・・・)
幸い主鏡には触れておらず、テープも鏡筒内面に引っ付いてはいないようです。
仕方なく、鏡筒筒先を下に向け、揺すって、どうにかカイロを取り出しました。
こんなことで時間をロスしたため、この後は、次回以降に見る予定の銀河を下見して、終了としました。

画像処理後「画像」
20241006 01M74
M74(Phantom Galaxy) 2024.10.06  01:20-02:14 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×111=27分45秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度他)
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2024年10月08日 05:00

10月5日、「SkyWatcher Quattro300P」「EQ8-R」を車に積んで田沢湖高原に出掛けました。
曇っていましたが、21:00から0:00まで晴れるという予報を信じ、遠征強行。
予報どおり21:00頃から晴れ上がり、嬉しいことに翌3:00頃まで、ほぼ快晴となりました。

 コマコレクター(F4)のバックフォーカス・テスト 
前回に引き続き、この日も、「SkyWatcher Quattro300P」と「コマコレ(F4)」の組み合わせでの、バックフォーカス・テストを行いました。
試したバックフォーカス値は、「59.125mm,59.5mm,59.875mm,60.25mm」の4パターンです。
「笠井トレーディング M48マイクロアジャスター」のストッパーリングを半回転ずつ緩めて、ASIAIRのオートフォーカスを実行し、最小スターサイズを読み取りました。
また、スパイダー光条の太さも併せて確認しました。

59.125mm スターサイズ 4.8 光条の南北線が若干太い
59.500mm スターサイズ 4.67 光条の東西線が若干太い
59.875mm スターサイズ 4.7 4.5も出た 光条の長さ均等
60.250mm スターサイズ 5.5(前3件と写野が違うので参考にならず) 光条の東西線が太い

ここ何回か、バックフォーカス・テストを行っていますが、0.75mmいや0.375mm違っただけで、光条のシャープさや星像が結構変化し、驚かされます。
この時点では、59.875mmが最も良いかなと思っていました。

なお、現地では星像や光条を目で見て判定していますが、実際には、星像の収束具合や二本の光条の長さ太さなど、画像処理してみないと分かりません。
ということで、この日の、撮像を画像処理してみた結果、
焦点距離1200mmの最適バックフォーカス値は、今のところ「59.125mmから59.500mmの辺り」ではないかと、私なりに推測をしました。
星像の収束具合がよく、近接した微光星の分離もよいためです。
((注)バックフォーカスのmm → ベースとした位置は、定規で測ったものなので、多少誤差があると思います)

コマコレクターのバックフォーカスは「55mm」というのが一般的ですが、実際には望遠鏡の焦点距離により、厳密には違ってくるようです。
一つのコマコレで、最適値を探るのに、こんなに苦労するので、保有する「SkyWatcherコマコレクター(×0.86) 」や「Vixen エクステンダーPH」を使うとなれば、また、テストや試し撮りをしなければならず、ちょっと気が重い。


 10/05-06のライブスタック① 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。弱風。ある程度澄んだ空だが、何か空が明るい。浮浪雲あり。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔SH2-136〕
ケフェウス座
距離:1,200光年 (Stellariumに距離データがなし。他HP参照。)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×168
スクリーンショット 2024-10-05 234434
SH2-136は、ケフェウス座の西部、アイリス星雲のほぼ真東1°23分に位置する、反射星雲です。
暗黒星雲が、星雲中の輝星に照らされて奇怪な姿を現しています。
特に、中央右の二つの「カタツムリの頭状(バンザイとも言われてるようです)」の突起が印象的です。
この突起、25㎝鏡でのライブスタックでは、何とか見られるかなという難物だったのですが、30cm鏡だと、案外すんなり表れてきました。
さすがに、口径が大きいと余裕が出てきます。

あと、これまで30cm鏡を使ってきて、星像が肥大気味で、あまりライブスタックを楽しむ所までいかなかったのですが、ここに来て、だいたいの適正バックフォーカス値が掴めてきたことから、スタック中に驚嘆の声が出るようになりました。因みに、これはバックフォーカス59.125mmで撮像したものです。
こうなると、超重くて、運搬や赤道儀搭載に難儀している「Quattro300P」が、何とも神々しく見えてきます。
円安で値段が20万円を超えてしまいましたが、見ることが出来なかった異次元の世界をライブで見せてくれるコスパ最高の望遠鏡です。

画像処理後「画像」
20241005 01SH2-136
SH2-136 2024.10.05  22:43-23:43 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×128=32分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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ネットを検索したら、なぜか南が上の画像ばかりだったので、180°回転させた画像も上げておきます。
かなり印象が違うものですね!
20241005 01SH2-136-2





2024年10月03日 05:00

 遠征空振り からの 振り逃げアウト 
遠征空振りが続き
 9/27=鳥海高原に向かったが、どうにも晴れそうになく、途中から引き返す
 9/29=鳥海高原到着後、前線上の雲が予想外に居座ったままなので、機材を降ろすことなく帰宅
 (※両日とも、午前1時過ぎには晴れたようでした・・・)
それにもメゲず、9月30日、鳥海高原に出掛けました。
この業界は、最近、彗星で超盛り上がりですが、不易?を重んじる私は、あくまでも銀河狙いです。
(あれだけデカい彗星だと、全体を収める短焦点望遠鏡・カメラが無く、お手上げなだけです。)

天気予報は一晩中晴れの予報であり、夕方には前線上の雲が東へ抜けたので、シメシメと思ったのですが、急に北陸沖に線状の雲が湧き北東に流れて来ています。
結局、その雲が除けたのが22時過ぎで、そこから1時間は晴れていたのですが、その後は薄明まで低層の雲が引っ切りなしに来襲し、落ち着いて観望できる天候ではありませんでした。晴れ待ち中に、立ったまま寝てしまったり。
正に、振り逃げで塁に出られると思ったら、一塁送球が思いのほか早く、アウトになった感じです。


 コマコレクター(F4)のバックフォーカス調整 
この日は、「SkyWatcher Quattro300P」と「コマコレ(F4)」の組み合わせでの、バックフォーカスを「57.6mm」にして、スタートしました。
セットアップ終盤に、ベガを導入し、カメラの画角合わせ行い、引き続き、Flatを撮るための、大ざっぱなピント合わせを行いました。ベガを強拡大し、スパイダー光条が収束する所を以て合焦とします。そこで、何か変だなと気付きました。
「ん?ほぼ合焦しているのに、スパイダー光条(南北線)が、細かいピッチの中で2本になっている。ドローチューブを前後させても1本に収束しない。」
「これって、バックフォーカスが合ってないって事じゃないの?」
取り敢えず、最適バックフォーカスは接眼側に来ると予想し、「M48マイクロアジャスター」のストッパーリングを光路が長くなる方に半回転ずつ動かして、光条の収束具合を確認してみました。

※57.625mm = ベガの光条が二本線になっている
58.375mm = ある程度収束
58.75  mm = さらに収束
59.125mm = さらに収束したように見える
59.5 mm  = × ストッパーリングがアジャスターのネジ端まで達してカメラ一式をねじ込めないのでテストできず

光条が最も収束した点と、星像が最もシャープになる点が、イコールなのかは不明ですが、多分そうだろうと考え、この日は「59.125mm」で、ライブスタックすることにしました。
ライブスタック中の星像は、前回の58mmより、良くなったように感じられました。(気のせい?)
((注)バックフォーカスのmm → ベースとしていた55mmは、定規で測ったものなので、多少誤差があると思います)


 09/30-10/01のライブスタック① 
秋田県鳥海高原、標高480m地点。微風。かなり靄った空。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC7463,NGC7464,NGC7465〕
ペガスス座
距離:NGC7463(中央)=1億3,020万光年
NGC7464(中央下)=9,730万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)
NGC7465(中央左下)=8,870万光年

・ライブスタック画像は、雲懸かり画像だったためスクショしませんでした

画像処理後「画像」
20240930 02NGC7463NGC7465
NGC7463,NGC7464,NGC7465 2024.09.30  23:51-25:53 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正) ※雲で中断あり
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×74=18分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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このNGC7463他は、ペガススの四辺形の南西側の星「マルカブ」のすぐ近く、北西側約1°の所に位置しています。
中央の
NGC7463は、2本の腕が遠くに放たれた、見かけが約2.5分の渦巻銀河です。
NGC7463の直ぐ南(下)に小さく見えるNGC7464は、楕円銀河です。
中央左下のNGC7465は、見かけが2.0分超の棒渦巻銀河です。私の撮像にも薄っすらと写っていますが、かなり離れた場所に淡い2本の腕が巻いています。
これら3銀河は、赤方偏移データでは、かなり離れていることになっていますが、その腕の乱れ具合からして、実際には近い位置関係にあり、相互作用をしていると思われます。
因みに、中央上に見えている不規則様銀河はUGC12313。中央左上の青いエッジオン銀河はUGC12321です。

この対象は、ライブスタック中に何度も雲が懸かり、中断ありの、雲画像もスタックされて像悪化ありで、現地において観望を諦めたものです。したがって、スタック画像のスクショを撮りませんでした。
が、ダメもとで、雲フレームを除外して
画像処理してみました。
NGC7465の外周にある淡い腕を、もっと明確に捉えたかったな~。心残りです。






2024年09月27日 05:00


の続きです。

この日は、「コマコレクター(F4)」のバックフォーカスを58㎜でテスト撮影しました。
この対象は、この日の2対象目で、画像処理した結果、ちょっとフォーカスが甘くなってきているなと感じたものです。
主鏡を含めた、コマコレクター等の光学系が、夜中の気温低下に伴い、温度が低くなった場合、バックフォーカスが、斜鏡側にいくのか、接眼部側にいくのか掴めていません。
感覚的には斜鏡側に寄る(短くなる)のかなと思いますが、これから1㎜単位で試し撮りして、平均的な最適値を探っていく予定です。 


 09/08-09のライブスタック③ 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。微風後、弱風。透明度のあまり良くない空。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
NGC7606
みずがめ座
距離:1億2,850万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×154
スクリーンショット 2024-09-09 005254
NGC7606は、みずがめ座の東部に位置する、見かけが4.5分の渦巻銀河です。
南中高度が40°ちょっとと、あまり高く昇ってこない銀河ですが、明るさがあるので、十分に観望を楽しむことができます。
この銀河は、8月9日と10日に、雲の切れ間を衝いて視ていましたが、30cm鏡だど、どのような見え方をするのかを確かめたくて、再観望しました。
画像処理後に、8月の25㎝鏡の画像と見比べてみたら、やはり30㎝鏡の方が、細部が滑らかで、緻密な描写ができていました。また、クローズアップ効果で、見栄えのする大きさで捉えることも出来ました。

画像処理後「画像」
20240908 02NGC7606
NGC7606 2024.09.08  22:41-23:36 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×119=29分45秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年09月20日 05:00


の続きです。

前記事で「コマコレクター(F4)」のバックフォーカス・テストについて書きましたが、本記事の「NGC7331」の撮像は、この日の1対象目であり、バックフォーカスとピントが共に一番いいと感じられたものです。
バックフォーカスとピントが合っていると、星のキラキラ感が増して、やはり綺麗です。
 

 09/08-09のライブスタック② 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。微風後、弱風。透明度のあまり良くない空。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC7331(Deer Lick Group)〕
ペガスス座
距離:距離:5,320万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×158
スクリーンショット 2024-09-08 233754
(NGC7331の紹介文~以前に観望しているため、その記事から転載)
NGC7331は、ペガススの四辺形の北西隅から8°程北西に位置しています。
ステファンの五つ子と同一視野で撮られることの多い、見かけが10.5分の、あの大き目の渦巻銀河です。
CMOSカメラが1/1.2インチセンサーのASI585MCなので、単体でのクローズアップです。
ところで、この銀河は、絶妙な斜め角度で地球に向いており、その佇まいは、女性的で、とても美しいです。でも、暗黒帯が太くクッキリとしていて、荒々しさも感じられます。
大方の人は、メジャーな銀河というと、「M31,M33」あたりのことを言うと思うのですが、小さく暗い銀河を好んで視る私からすれば、これだけ大きく明るい銀河は、完全に「メジャー天体」です。
周囲に見かけの小さな銀河(NGC7325,NGC7335~7337等)が群れており、NGC7331を含めて「Deer Lick Group(群)」と呼称されています。しかし、赤方偏移から換算すると小さな銀河達は3億光年から4億光年先にあるので、5,300万光年離れた所にあるNGC7331と力学的な連関は無いようです。
また、Wikipediaを見たら、この銀河は、中心のバルジの回転方向が、腕の回転方向と逆だと書かれていました。(そんなこと、あるんでしょうか?不思議です。)

画像処理後「画像」
20240908 01NGC7331
NGC7331(Deer Lick Group) 2024.09.08  22:41-23:36 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×125=31分15秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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【おまけ~25㎝鏡(左)と30㎝鏡(右)の撮像比較】
画像の色味がチョット違いますが、望遠鏡以外の、コマコレ、フィルター、CMOSカメラ、赤道儀は同一です。
総露光時間も、ほぼ同じです。
焦点距離1000mmと1200mmで、こんなに像の大きさが違ってくるんですね。
やはり、30㎝鏡の方が、銀河の解像度が高く、淡い所まで出ています。
また、光量が多いので銀河が一回り大きく写りました。
一方、星のシャープさは25㎝鏡が断然良いように見えます。
が、25㎝鏡の画像を、30cm鏡と同じになるように拡大したら、
当たり前ですが30㎝鏡の方が星が小さかったです。
因みに、BXTのパラメータは、とちらも同じにしています。
ライブスタック中には30㎝鏡の星がデカく感じて、どうよ?と思っていましたが、
まだまだ調整の余地はあるにしても、口径に見合った性能は出ているようです。

こうなると、大口径の面白味が増し、「止められませんな~」となる訳です。
スクリーンショット 2024-09-19 222114
【25㎝鏡の撮像データ】 2024.08.01  23:56-24:44 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×122=30分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年09月18日 05:00

9月8日、「SkyWatcher Quattro300P」を車に積んで田沢湖高原に出掛けました。

 コマコレクター(F4)のバックフォーカス・テスト 
この日は、観望前に「SkyWatcher Quattro300P」と「コマコレ(F4)」の組み合わせでの、バックフォーカス・テストを行いました。
前の観望時、9月3日、4日の時点では、M48の5mmの延長筒しかなく、55mmと60mmしか試せなかったので、宮城のかずさんに教えてもらった「笠井トレーディング M48マイクロアジャスター」を、すかさず購入しました。
このアジャスターは、ストッパーリングを動かすことにより、無段階で調整を行うことができます。
因みに、ストッパーリング1回転で光路長が0.75mm前後します。

BKP250でバチピンだったバックフォーカス55㎜は、9月3日と4日に試しているので、55.00mmを起点として、バックフォーカスを0.75㎜ずつ長くなるように変えてテストしてみました。
BKP250より光路の長いQuattro300Pでは、当然、バックフォーカスが長くなるだろうと考えてのことです。
確認は、ASIAIRアプリのEAFで、オートフォーカスを実施し、その最小スターサイズを読み取ることで行いました。加えて、二重星をターゲットにして、星の分離・間隔の具合を目視で確認しました。

結果は、次のとおりでした。
ストッパーリング1回転 55.75mm  スターサイズ 5.79
ストッパーリング2回転 56.50mm  スターサイズ 5.34
ストッパーリング3回転 57.25mm  スターサイズ 5.2(途中4台出たが瞬間的で信憑性に乏しい)
ストッパーリング4回転 58.00mm  スターサイズ 4.87
ストッパーリング5回転 58.75mm  スターサイズ 4.8中盤
二重星の目視では、58.00mmか58.75mmが一番星像が小さいように感じられました。

ということで、この日の観望は、取り敢えず、ストッパーリング4回転 58.00mmで行うことにしました。今思えば、念のため、ストッパーリング6回転 59.50mmも試しておくべきでした。(反省)


※(後日譚1) この日は、3対象をライブスタックしたのですが、バックフォーカス58mmの撮像を画像処理して、3つの画像を並べて見比べました。
1対象目は、輝星の面積も小さく、微光星もポツポツと綺麗に出ています。
ところが、2対象目、3対象目と進むに従い、星が少しずつ肥大していました。
ピントは、各対象ごとに合わせていたので、そんなに外していないはずです。
考えられるのは、鏡・レンズといった光学系の温度変化による最適バックフォーカス位置の移動ですが、確証はありません。
まだまだ夏ということで、夕方と夜中の気温差が大きいことが影響しているのかも知れません。また、ASI585MCといったセンサーサイズの小さいカメラで、強拡大しているため、その変化に敏感なのかも知れません。
「ええ~、ピント位置だけでなく、バックフォーカス最適位置も動く~?」
といことで、結局、最適バックフォーカス位置(値)は、分からず仕舞いとなりました。
今後、58.00㎜前後をターゲットにして、何度も撮影してみて、平均的な最適値を掴むしかないようです。
585MCだと、ピントを少し外しただけでも星は肥大するし、薄雲や靄でも星は肥大します。何か長い迷路に入りそうな予感がします。


※(後日譚2) この日、帰宅してから、各焦点距離によるコマコレ(F4)のバックフォーカス値について情報がないか、念のためネットを検索してみました。
有りました!
Blog「頭上のお宝」さん、Blog「宇宙(そら)を見上げて」さんの記事の中に次のとおり書かれています。ネタ元は海外のBlogでしょうか?
なお、コマコレ(F4)は、BKP250(F4)をターゲットにして開発されたとも書かれていました。なるほど、それで25㎝鏡の像がシャープなのか。(納得)

The optimal back focus depends on the telescope’s focal length:
 F= 600mm, working distance = 51.66mm
 F= 800mm, working distance = 53.66mm
 F=1000mm, working distance = 55.0mm
 F=1200mm, working distance = 54.66mm
 F=1500mm, working distance = 54.60mm

なんと、F1200mmは54.66mm。
1000mmのBKP250より短い。マジすか?
ということで、早速、9月9日に、鳥海高原に出向き54.6mmで試写してみました。
結果は、「星が肥大し(許容できない程の面積を持っていて)、これは合ってないな」となりました。残念。

こうなると、実使用例のデータが欲しくなります。

ついては、「焦点距離1200mm」に「SkyWatcherコマコレクター(F4)」の組み合わせでの最適バックフォーカス値について、経験則や情報をお持ちの方がおられましたら、是非、お知らせください。よろしくお願いいたします。


 09/08-09のライブスタック① 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。微風後、弱風。透明度のあまり良くない空。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC7814(小ソンブレロ銀河)〕
ペガスス座
距離:1億1,320万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×160
スクリーンショット 2024-09-09 020530
NGC7814は、「ペガススの四辺形内」の南東隅部分に位置しています。見かけの大きさが5.5分のエッジオン銀河で、エッジの細い暗黒帯が印象的です。
銀河の種類は、SA(S)abとなっていて、中間棒渦巻銀河ないしは渦巻銀河で、abと腕が密なので、フェースオンで見たとしても、レンズ状銀河に近く、あまり特徴がないのかも知れません。
この銀河について言えば、エッジオンでいてくれて正解という感じでしょうか。
因みに、南(下)側のエッジオン銀河は、IC5381(UGC7)です。それ以外にも、小さな銀河がたくさん見えています。

ところで、この撮像は、最も星が肥大したこの日の3対象目です。画像処理過程でBXTを使い、何とか見られる程度に抑えることができていますが、ライブスタック画像は、星がデカくて、ガックリしました。
30㎝鏡を使う多くの方は、APS-C以上のカメラを組み合わせているようであり、私のように1/1.2インチセンサーのカメラを組み合わせているのは、かなりレアです。(小さな対象をクローズアップしたいので如何ともし難い)
そもそもが、無理のある組み合わせかも知れませんが、30cm鏡には、もう少し口径に見合った性能を発揮してもらいたいなと、ちょっと悶々としています。

画像処理後「画像」
20240909 01NGC7814
NGC7814(小ソンブレロ銀河) 2024.09.09  01:07-02:03 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×106=26分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年09月16日 05:00


の続きです。


 09/03-04のライブスタック③ 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。無風後、微風。まあまあ透明度の高い空。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔UGC 11782〕
ペガスス座
距離:5,709万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×156 
スクリーンショット 2024-09-03 234759
UGC11782は、ペガスス座の南西部分、こうま座やみずがめ座に近い場所に位置しています。
見かけが2.5分の棒渦巻銀河ですが、不規則銀河の特徴も持ち合わせているように見えます。
5,700万光年と、比較的近傍の銀河なのですが、見かけが小さいので、実サイズも小振りな銀河なのでしょう。
なお、21.5分東には、NGC7101他があり、同一画角で撮影されることが多いです。しかし、ASI585MCだと画角が狭く、どちらか一方だけしか見ることが出来ません。どちらにするか迷いましたが、見かけがより大きいUGC11782を選択しました。

画像処理後「画像」
20240903 01UGC 11782
UGC 11782 2024.09.03  22:53-23:47 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×141=35分15秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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 09/04-05のライブスタック① 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。弱風。晴れ連続の二日目なので、やや靄った空。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC7769,NGC7771〕
ペガスス座
距離:NGC7769(中央右)=2億0,060万光年(Stellariumの赤方偏移からの換算)
NGC7771(中央左)=2億2,480万光年(  〃  )

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×140 
スクリーンショット 2024-09-05 012253
NGC7769,NGC7771は、ペガススの四辺形の中心と、四辺形の南東の星「アルゲニブ」との、ちょうど中間地点に位置しています。
中央右のNGC7769は、見かけが約1.5分の渦巻銀河ですが、外周に淡い二本の腕が巻いているので、それを含めると2.5分位あると思われます。
中央左のNGC7771は、見かけが2分強の、斜めから見る感じの棒渦巻銀河です。
右下方に、くっ付いて見えるのは、楕円銀河のNGC7770です。
NGC7771の周囲には、遠方まで弾き飛ばされた淡いストリームが幾つか見えることから、NGC7770と相互作用していると思われます。

この両銀河には、淡い部分がもっと有るはずですが、なかなか出てきませんでした。加えて、中央から北東方向にかけて、天の川銀河内のダストもあるのですが、それには、ほぼ太刀打ちできませんでした。

コマコレのバックフォーカスの不適合やピントが甘いこともあると思われますが、30㎝鏡の狭視野になると、若干の靄や薄雲がかかったりするだけで、星が肥大するようです。また、望遠鏡を向けた空の高度が低いことでも星の肥大がかなり感じられます。
加えて、コマコレを含めた望遠鏡一式の温度変化でも、ピント位置、バックフォーカスの最適位置が変わったなと明らかに思われることもあります。
この機材、なかなか難しいなと思いました。

画像処理後「画像」
20240905 01NGC7769NGC7771
NGC7769,NGC7771 2024.09.05  00:31-01:21 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×113=28分15秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年09月14日 05:00


の続きです。


 09/03-04のライブスタック② 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。無風後、微風。まあまあ透明度の高い空。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔HCG1〕
アンドロメダ座
距離:5億0,020万光年前後(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×152
スクリーンショット 2024-09-04 022650
HCG1(ヒクソン・コンパクト・グループス1)は、アンドロメダ座の南部分、「ペガススの四辺形」の東辺の北から1/4地点から東に約2.5°の所に位置する、相互作用銀河を含む銀河群です。
見かけが非常に小さいのですが、30㎝鏡を使ったことで、相互作用により乱れた腕を、なんとか観賞に堪えられる程度の大きさで捉えることが出来ました。
5億光年ほど離れた所にある銀河群の微かな光を、望遠鏡とCMOSセンサーを使って受けられたことに感動しました。
また、画像処理したら、中央の銀河群の他に、周囲にも小さな銀河がたくさん浮かび上がってきて、ワクワクさせられました。
「これこれ。HCGの第1番をゲット。HCGは、やっぱり面白い。萌える~!」となりました。

画像処理後「画像」
20240904 02HCG1
HCG1 2024.09.04  01:32-02:25 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×127=31分45秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年09月12日 05:00

9月3日に鳥海高原に出向き、銀河の観望を行いました。
この日と、翌4日は、1年半前に宮城・神割崎でお会いして以降、懇意にさせてもらっている宮城県の「かずさん(Blog「かずの星の喫茶室」を書かれています)」が秋田まで遠征してこられ、ご一緒することができました。
久し振りにお会いでき、親交を深めるとともに、接眼部周りのパーツの件でアドバイスをしていただきました。秋田の暗い空の下で、本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。


さて、この日、「SkyWatcher Quattro300P」を初投入しました。
重さ22㎏超の鏡筒を赤道儀に載せるのは何とか出来たのですが、バランス取りで鏡筒を前後に動かすのに四苦八苦しました。鏡筒を天の北極に向け、左手で3本のネジを上から順番に緩め、アリガタ・アリミゾ部分を左手で押えながら、右手と胸・腹で押したり引いたりするのですが、重力でズルズルと南方向にずり落ちてきてしまいます。何度かトライして、気合でようやく釣り合う点に固定することが出来ました。
また、ぶっつけ本番なので、鏡筒バンドの位置が不味かったり、急遽作ってきたフードが、きつくて鏡筒に装着するのに難儀したりと、トラブル満載でした。

さらに、
・「主鏡セル部の背面をまだ塞いでない」ために、画像の背景に赤っぽいもやもやしたノイズが現れてしまいました。塞ぐ、塞がないで、覿面に違います。
また、
・「LEDトレース板を使用したフラット板の減光板が光を透過し過ぎて明るい」ため、何かフラットが合っておらず、細い帯状のノイズが数本見られました。
自宅近くのホームセンターで、白いアクリル板や塩ビ板を探したのですが、適当な大きさ・厚さの物が見つからず、やむなく厚さ1㎜の低発泡の塩ビ板を買って付けたのですが、やはり明る過ぎてダメでした。1~2秒の露光時間となるような減光板でないとダメですね。要改善。
もう一つ、
・この日は「コマコレ(F4)」を使用したのですが、Quattro300P・焦点距離1200mmでは、いつものBKP250/F1000・焦点距離1000mmと、バックフォーカスが違ってくるはずです。この日は、取り敢えずいつもの通りのバックフォーカス55mmでやってみました。
しかし、輝星が肥大して、しっくりきません。焦点距離がいつもより長くなっているので、その性もありますが、主鏡が大きくなった分、星像が小さくなって然るべきです。
期待値が大き過ぎたこともありますが、思い描いた星像には程遠かったので、幾分ガッカリしました。
今後、バックフォーカスを変えて、最適値を探っていくしかないようです。


 09/03-04のライブスタック① 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。無風後、微風。まあまあ透明度の高い空。
望遠鏡「SkyWatcher Quattro300P」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔ステファンの五つ子(NGC7317-20)(Arp319)(HCG92)〕
ペガスス座
距離:ステファンの五つ子(中央の銀河群・附番は右下から反時計回り)
NGC7317=3億5,230万光年
NGC7318B=3億2,230万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)
NGC7318A=2億8,070万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)
NGC7319=3億0,330万光年
NGC7320=2億3,380万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×147
スクリーンショット 2024-09-04 010236
「ステファンの五つ子」は、ペガスス座の北端辺に位置する相互作用銀河です。
左下のNGC7320は、近接し合っている他の四つの銀河より5,000万光年から9,000万光年ほど手前にあり、四兄弟(銀河)とは血?の繋がり(相互作用の関係性)が無いとのことです。
また、四つの銀河は、我々から遠ざかるスピードが速いために、光の波長が伸びて赤味を帯びています。一方、NGC7320は、手前にあって相対的にドップラー効果が弱いので、青味を帯びています。
なお、ステファンの五つ子は、特異銀河カタログのアープ・アトラスでは、「Arp319」、ヒクソン・コンパクト銀河群カタログでは、「HCG92」と附番されています。

画像処理後「画像」
20240904 01HGC92NGC7317-20
ステファンの五つ子(NGC7317-20)(Arp319)(HCG92) 2024.09.04  00:10-01:01 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher Quattro300P
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×124=31分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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Quattro300Pは、「ASI585MC」といったセンサーサイズの小さなカメラを使った場合、星が肥大気味となり、シビアなピント合わせが必要となりますが、やはり光量は豊富です。銀河の淡い部分が、案外た易く出てきます。

ところで、30cm鏡を購入したのは、見かけが総じて小さい「HCG(ヒクソン・コンパクト・グループ)」を一つ一つ見ていきたいと思ったためです。
HCGは、確か100番まであるので、全制覇を目指して、観望に出掛けたら、「一日1HCG」という風に、時間をかけて見ていきたいと思っています。確認していませんが、まさか、南半球でしか見られないものが含まれていませんよね・・・
まずは、30㎝鏡の調整からですが。




2024年08月31日 05:00

8月15日に鳥海高原に出向き、銀河を観望しました。
月出が、翌16日午前0時過ぎで、薄明開始が3時10分頃なので、3時間の勝負です。


 「エクステンダーPH」の投入 
ところで、ここ最近、見かけの大きさが2分前後の、小さな銀河ばかり追いかけていて、画角に占める銀河の面積が、あまりに小さく、少々、欲求不満気味になっていたので、
この日は、「Vixen エクステンダーPH」を使って、「BKP250/F1000」の焦点距離を1.4倍の1,400mmにしてみました。

 「エクステンダーPH」で焦点距離を延ばすことへの懸念 
焦点距離1,400mmに、1/1.2インチセンサーの「ASI585MC」の組み合わせなので、かなりの強拡大となります。
しかし、次の点が懸念されます。

①拡大に伴い、星が肥大して、「見られたものじゃない」という画像になるのではないか
②光学系が同じなので、単なる拡大、単に見かけの大きなボケ画像になるのではないか
③赤道儀の追尾精度がクローズアップに堪えられるか 追尾のアラもクローズアップされる
④F値が「4」から「5.6」になるので、暗い像しか得られないのではないか

そこまでダメなことが予想されるのならば、やらなければいいと思われそうですが、
どれくらいダメなものなのかを、確かめずにはいられないのです。
せっかくの晴れの夜を、棄てることになっても・・・
これをしておかないと、次に進めませんしね。

 リザルト① 

                                                                          

〔NGC7741〕
ペガスス座
距離:5,710万光年

※ライブスタック画像のスクリーンショットを撮り忘れました

NGC7741は、ペガススの四辺形内の北東側に位置する、見かけが約4分の棒渦巻銀河です。
相方は不明ですが、相互作用銀河に分類されており、腕がかなり乱れています。

いつも通り、1フレーム12秒露光でライブスタックしたのですが、像が暗いためか、ASIAIRの内部処理が追い付かずに、落ちた(スタックされない)フレームが、かなりあって不効率でした。
ピントがイマイチ甘くて、星が肥大していますが、腕はよく出ています。

画像処理後「画像」
20240816 01NGC7741
NGC7741 2024.08.16  00:06-01:01 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
Vixen エクステンダーPH  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×100=20分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度) ※右側若干トリミング
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 リザルト② 

                                                                          

〔NGC7479(スーパーマン銀河)〕
ペガスス座
距離:1億1,970万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×112
スクリーンショット 2024-08-16 021313
NGC7479は、「ペガススの四辺形」の西辺のすぐ南に位置する、「扁平なS字形」をしたフェースオンの棒渦巻銀河です。見かけが4分なのに加えて、明るいので、見応えがあります。

ここから1フレーム20秒露光に変え、フレーム落ちがなくなりました。
ピントが合っていれば、星の肥大も幾分押えられ、何とか見られる感じです。渦状腕の濃淡も出ています。
しかし、F値が大きいためか暗く、外周の淡い部分までは出てきませんでした。

画像処理後「画像」
20240816 02NGC7479
【NGC7479(スーパーマン銀河)】  2024.08.16  01:22-02:11 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
Vixen エクステンダーPH  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×90=30分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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 リザルト③ 

                                                                          

NGC736,NGC740,Arp166=(NGC750,NGC751)〕
さんかく座
距離:NGC736(下方右端)=2億1,030万光年 (Stellariumの赤方偏移値からの換算)
NGC740(下方中央寄り)=2億2,280万光年 (  〃  )
NGC750(左上の上)=2億5,290万光年 (  〃  )
NGC751(左上の下)=2億6,170万光年 (  〃  )

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×125
スクリーンショット 2024-08-16 032217
この領域は、さんかく座の三角の北辺の少し北に当たります。
左上のArp166(NGC750,NGC751)は、二つの楕円銀河が相互作用しているものです。アープ・アトラスの分類では、「希薄なフィラメントを持つ銀河」に区分されており、NGC750から北西に尾が伸びています。
一方、下方右端のNGC736は、楕円銀河なのですが、外周に層状のハロがあります。

総露光時間を39分まで確保できたのですが、NGC750の尾も、NGC736の外周のハロも、微かにしか出てきませんでした。確かに有るというのは分かるのですが、ちょっと残念。

画像処理後「画像」
20240816 03NGC736NGC740NGC750NGC751
【NGC736,NGC740,Arp166=(NGC750,NGC751)】  2024.08.16  02:26-03:20 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
Vixen エクステンダーPH  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×117=39分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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 懸念に対する答え 
この日は、無理筋システムのダメさ加減を確認するという夜だったのですが、一言で言って、「予想に反する善戦」となりました。
想定では、もっとひどい像になると思っていました。
ということで、先に挙げた懸念に対してコメントを付けてみます。

①拡大に伴い、星が肥大して、「見られたものじゃない」という画像になるのではないか
ピントを少しでも外すと、星が肥大して見苦しい画になるが、ピントが合っていれば、何とか見られる画にはなる。同時に、クローズアップすることで25cm鏡の限界も見えてきた。

②光学系が同じなので、単なる拡大、単に見かけの大きなボケ画像になるのではないか
懸念のとおり単なる拡大であるが、そこまでボケボケになることもなく、見応えのある大きさにクローズアップできた。

③赤道儀の追尾精度がクローズアップに堪えられるか 追尾のアラもクローズアップされる
画像処理に回せるフレームの歩留まりが、いつもと変わらなかったので、追尾精度は、ほぼ問題とならなかった。

④F値が「4」から「5.6」になるので、暗い像しか得られないのではないか
・ライブスタック時~いつもは5分程度で、銀河が概ね絵になってくるのだが、今回は10分経過した辺りで、ようやく絵になってきた。
・画像処理時~通常時の1.3倍程度、明度を上げないと、いつも通りの明るさにならなかった。
いずれにしても、明るさが足りず、特に銀河外周の淡い部分が出てこなかった。また、S/N比が悪く、ノイズが勝ってしまっている。


結論として、一番問題となったのは、④のF値が大きく暗いことでした。
撮影と割り切って、今回の3倍程度の総露光時間をかければ、何とかなりそうですが、短時間露光・多対象観望のライブスタックでは、「もっと光を!」状態になります。
欲張りですが、「星を小さく、銀河を明るく精細にクローズアップする」には、鏡の口径を大きくするしか手がないようです。

因みに、比較用の画像を上げておきます。
左=コマコレクター(F4)・焦点距離1,000mm  右=エクステンダーPH・焦点距離1,400mm
スクリーンショット 2024-08-31 022828




2024年08月25日 05:00

8月8日、8月9日の2日間、鳥海山中腹で観望を行いました。
ということで、この両日の銀河画像を纏めてみました。



 08/08,09のライブスタック 
秋田県鳥海山、標高910m地点。無風もしくは微風。若干靄った空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
 
NGC6140
りゅう座
距離:6,070万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  12秒×178
スクリーンショット 2024-08-08 222143
NGC6140は、棒渦巻銀河なのですが、棒構造の両端から出ているはずの腕の始点が判然としません。
しかし、腕の巻はしっかりしています。フェースオンで見かけが5~6分もあるので、見栄えがします。

画像処理後「画像」
20240808 01NGC6140
NGC6140 2024.08.08  21:27-22:20 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 鳥海山中腹
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×153=30分36秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
========================================


                                                                          
 
NGC6643
りゅう座
距離:8,320万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  12秒×176
スクリーンショット 2024-08-08 233221
見かけが約3分の渦巻銀河です。巻が密で、こじんまりしています。

画像処理後「画像」
20240808 02NGC6643
NGC6643 2024.08.08  22:39-23:31 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 鳥海山中腹
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×152=30分24秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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NGC6792,UGC11430
こと座
距離:NGC6792(中央)=2億7,430万光年
UGC11430(上)=2億、400万光年(Stellariumの赤方偏移値からの換算)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  12秒×166
スクリーンショット 2024-08-09 003640
この両銀河は、こと座の北部、はくちょう座との境界に近い所に位置しています。天の川の近くなのに、あまり赤くもならず、腕の巻もしっかり見えています。特に上のUGC11430の腕が綺麗です。

画像処理後「画像」
20240808 03NGC6792UGC11430
NGC6792,UGC11430 2024.08.08  23:45-24:34 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 鳥海山中腹
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×149=29分48秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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NGC7606
みずがめ座
距離:1億2,850万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  12秒×154 (8月9日)
スクリーンショット 2024-08-09 014018
NGC7606は、見かけが4.5分と大き目の渦巻銀河なので、どんな風に見えるか期待していたのですが、8月9日は、途中で雲が懸かり、不完全なライブスタックとなりました。翌8月10日も再度トライしたのですが、この日も鏡面の曇りと、空の曇りに祟られ、不完全なまま終了となりました。
画像処理は、2日分の中から、フレームを選別し、無理やり仕上げてみました。でも、雲と鏡面曇りのフレームが、まだ混じっているらしく、マットな感じになりました。

画像処理後「画像」
20240809-10 01NGC7606
NGC7606 2024.08.09  00:49-01:38,2024.08.10  01:05-02:15※中断あり (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 鳥海山中腹
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×132=26分24秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年08月22日 05:00

8月2日、鳥海高原でのライブスタックの模様です。
この日は、天の川の西側領域で見逃していた対象を、集中的に観望しました。
距離が全て1億光年越えなので、見かけの大きさが、3分未満となります。

最近、小さな銀河を見ることが多くなっているので、シリーズにしてみました。

それにしても、この辺まで小さくなると、もっとクローズアップしたくなります。
要は、そのクローズアップに耐えられるような、光学系が欲しくなるということです。
一回り大な望遠鏡にしたら、観望対象も数倍に広がるので、そこも魅力です。


 08/02-03のライブスタック 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。微風。幾分くすんだ空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
 
NGC6217=Arp185〕
こぐま座
距離:1億1,480万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  12秒×176
スクリーンショット 2024-08-02 231832
中心部が極端に明るい棒渦巻銀河です。中心部に比べて外周の腕がとても淡いです。

画像処理後「画像」
20240802 51NGC6217
NGC6217=Arp185 2024.08.02  22:20-23:16 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×138=27分36秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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NGC6368
へびつかい座
距離:1億3,340万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  12秒×162
スクリーンショット 2024-08-03 002500
斜めから見る形の渦巻銀河ですが、腕が、しっかり巻いているのが分かり、フェースオンだったら、さぞかし綺麗な銀河なんだろうと思われます。

画像処理後「画像」
20240802 52NGC6368
NGC6368 2024.08.02  23:31-24:22 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×119=23分48秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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NGC6548,NGC6549
ヘルクレス座
距離:NGC6548(中央の棒渦巻銀河)=2億7,660万光年
NGC6549(中央右下)=3
億1,940万光年(Stellariumの赤方偏移値からの換算)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  12秒×152
スクリーンショット 2024-08-03 012103
中央のNGC6548は、レンズ状銀河の要素も持ち合わせた棒渦巻銀河です。とても珍しい形態の銀河です。天の川に近いので星が密で、それだけでも美しいです。

画像処理後「画像」
20240803 01NGC6548NGC6549
NGC6548,NGC6549 2024.08.03  00:31-01:17 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×112=22分24秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年08月20日 05:00


の続きです。


 08/09-10のライブスタック② 
秋田県鳥海山、標高910m地点。無風もしくは微風。晴れ続きの2日目で、若干靄った空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC7129(Small Cluster Nebula)〕
ケフェウス座
距離:3,588光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  12秒×226
スクリーンショット 2024-08-10 002836
NGC7129は、ケフェウス座の中心から少し南、NGC7023(アイリス星雲)の東南東約4.5°に位置する「星雲を伴った散開星団」です。近くにはSH2-136も有りますね。
星間物質の極めて濃い領域なので、背景は極端にモヤモヤしています。
そんな中に、突如、オアシスのような青い星雲が浮かび上がっていて、とても魅力的です。
また、赤・黄の小さな領域、どす黒い暗黒星雲も有って、よいアクセントになっています。
NGC7129は、綺麗さに於いて、私一押しの星雲です。
(45分超ライブスタックしたのですが、後半の15分程は、放射冷却で鏡面が曇り、星が減光していたので、画像処理で一括ボツとしました。(もったいない!))

画像処理後「画像」
20240809 02NGC7129-99
NGC7129(Small Cluster Nebula) 2024.08.09  23:18-24:26 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 鳥海山中腹
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×142=28分24秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年08月19日 05:00

8月8日、9日は、鳥海山の中腹、標高910mの地点で観望を行いました。
初めて訪れた場所で、空が近くなれば、よく見えるんじゃないかとの浅知恵で、山に登って行きました。
山岳特有の雲湧きが懸念されますが、天候が安定していれば格好の観望場所となりそうで、スポットの一つ加えることが出来ました。

ただし、標高が高い分、季節が一つ、先を行っているので、秋・冬同様の対応が必要でした。
現に、9日の夜遅くには、鏡面が曇り、どうにもならない状況に陥りました。
夜でも気温の高い夏ということで、油断してしまいました。使い捨てカイロで鏡筒を加温しておくべきでした。


 08/09-10のライブスタック① 
秋田県鳥海山、標高910m地点。無風もしくは微風。晴れ続きの2日目で、若干靄った空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC7023(アイリス星雲)〕
ケフェウス座
距離:1,300光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  12秒×226
スクリーンショット 2024-08-09 230452
言わずと知れたNGC7023(アイリス星雲)は、はくちょう座のデネブと天の北極を結んだ線の中間辺りに位置する、星雲を伴う散開星団、反射星雲です。
周囲に、分子雲がもやもやと広がっている星雲なので、スタック総露光時間を少し長めの45分まで延ばしてみました。
ライブスタックでも、かなりいい線まで分子雲のモヤモヤを視ることが出来ました。

画像処理後「画像」
20240809 01NGC7023-99
NGC7023(アイリス星雲) 2024.08.09  21:55-23:03 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 鳥海山中腹
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×209=41分48秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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 昨年の撮像との比較 
次が、昨年(左)と今回(右)の画像を並べてみたものです。
コマコレとフィルターが違うので、色の出方、拡大率が違っていますが、画像処理において、「これで(が)いいや!」という線が、どんどん変わってきているのが分かります。
スクリーンショット 2024-08-17 140854
《昨年の撮像データ》
【NGC7023(アイリス星雲)】 2023.09.17  21:52-22:31(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +ZWO IR/UVカットフィルター(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain252 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×158=26分20秒,PixInsight(コンポジット,Dark,Flat補正),FlatAide Pro,DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス)
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2024年08月16日 05:00

8月2日、前日に引き続き、鳥海高原に出向きました。
晴れ続きの2日目なので、空の条件は、あまり良くありませんでした。


 08/02-03のライブスタック① 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。微風。幾分くすんだ空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
 
NGC6946(Fireworks Galaxy)=Arp29〕
はくちょう座・ケフェウス座
距離:2,080万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  12秒×258
スクリーンショット 2024-08-03 025620
NGC6946は、デネブから天の北極方向に約15度の所に位置する、中間棒渦巻銀河です。
比較的近傍の銀河で、大きさが11.5分もあり、フェースオンで腕の形がとても綺麗です。また、赤・青の領域、ダストレーンが満遍なく散らばっていて、色合いも綺麗です。
アープ・アトラスでは、腕が非対称な銀河として、Arp29と附番されています。

ところで、NGC6946は、とにかく「突出して美しい銀河」です。加えて、周囲に「赤、青、黄色」の明る目の星々が塩梅よく配置されており、この一角は、まるで宝箱の中の宝石のようです。
なお、以前に、この銀河の画像をアップした際に、記事タイトルを『美しさの極致 NGC6946』としましたが、言い過ぎではないでしょう。

画像処理後「画像」
20240803 02NGC6946
NGC6946(Fireworks Galaxy)=Arp29 2024.08.03  01:37-02:54 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×218=43分36秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年08月14日 05:00


の続きです。

 08/01-02のライブスタック② 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。微風。梅雨明け直後の、透明度の高い凄い空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
 
〔NGC7284,NGC7285=双方でArp93〕
みずがめ座
距離:NGC7284(中央右)=2億2,390万光年(Stellariumの赤方偏移値からの換算)
NGC7285(中央左)=2億1,470万光年( 〃 )

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×212 
スクリーンショット 2024-08-02 020858
NGC7284,NGC7285は、みずがめ座の南端、NGC7293(らせん状星雲)のほぼ真南約4°の所に位置する相互作用銀河です。アープ・アトラスでは、Arp93と附番されています。
この銀河に望遠鏡を向けたのは、AstroBinで次のリンク 
NGC7284 (Wolfgang Promper) - AstroBin の画像を見たためです。
アフリカのナミビアで60cm鏡を使って撮影されたものですが、見かけが2分程の二つの銀河が至近距離で絡み合い、今まさに合体しようとしています。
ここまでは、有りがちな相互作用銀河なのですが、それにも増して興味を引くのは、南東側に弾き出された腕です。NGC7285の直径の約3倍程の辺りまで伸びています。

この両銀河は、秋田だと南中高度が26°です。通常であれば、低空で良い結果が得られないので、視ることはないのですが、この日は、梅雨明け直後の夜で、空が澄んでいたので、もしかすればということで、トライしてみました。
結果は、南東に伸びた腕が、微かな香り程度にしか出てこないというものでした。撃沈です。そもそもが淡過ぎて、超難易な対象だとも思われます。また、低空なので、赤くカブってもいます。
こうなると、少しでも南に行って撮りたくなります。小笠原諸島あたりまで行くと南中高度40°位になるので、何とかなるかも知れません。
これ以外にも、南低空には、大き目な銀河がゴロゴロしているんですよね。南半球に憧れてしまいます。

画像処理後「画像」
20240802 01NGC7284NGC7285
NGC7284,NGC7285 2024.08.02  00:50-02:05 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×150=37分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年08月08日 05:00


の続きです。

 08/01-02のライブスタック② 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。微風。梅雨明け直後の、透明度の高い凄い空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
 
〔UGC10610〕
ヘルクレス座
距離:4億8,580万光年(Stellariumの赤方偏移値からの換算。)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×146
スクリーンショット 2024-08-01 233957
UGC10610は、ヘルクレス座の北部、球状星団M92の真西約4°の所に位置する見かけが2.25分の相互作用銀河です。
5億光年弱も離れた銀河なので、とにかく小さいです。
それでも、ディスク面の垂直方向に、上と下にそれぞれ伸びた二本の腕が良く見えていて、その特異さを感じ取ることができます。相互作用の相手方は、直ぐ左隣にあるPGC368014だと思われます。
ところで、ネット検索で、画像が2~3枚しか出てこないような対象を視るのは、正に銀河巡りの醍醐味でもあります。

こうした、小さな対象まで守備範囲にしてくると、もっと焦点距離が欲しくなります。
また、画角が狭まった状態でも精細さを得られるよう、その焦点距離に見合った口径も欲しくなります。
でも、そこは、円高が定着して、望遠鏡が値下がりしたら考えることにします。(一度上げたら下げることは無いかな・・・)

画像処理後「画像」
20240801 01UGC10610
UGC10610 2024.08.01  22:46-23:37 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×130=32分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年08月05日 05:00

気象庁の発表では、東北北部の梅雨明けは、「8月2日ごろ」とのことでした。
が、8月1日には明けてましたよ。確実に。 明らかに、性質の違う晴れでしたから。
ということで、早速、鳥海高原に出掛けました。

一晩中、晴れが保証されていると思い、何の懸念も抱いていなかった私。
ところが、19:00頃に、低層に雲が湧き、空を覆ってしまいました。地表近くに梅雨の湿気が残っていたので、それが低空で霧状になったのかも知れません。なんてこった。
晴れ待ちをすること2時間。
21:00になって、俄かに晴れ上がり、ようやく、極軸合わせを開始できました。
月出が翌1:45だったので、この日は、3対象の観望に留まりました。
主にマイナー銀河を狙ったのですが、メージャーも一つ入れたので、まずはメジャー銀河からアップします。


 08/01-02のライブスタック① 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。微風。梅雨明け直後の、透明度の高い凄い空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                          
 
〔NGC7331(Deer Lick Group)〕
ペガスス座
距離:距離:5,320万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  15秒×136
スクリーンショット 2024-08-02 004619
(NGC7331の紹介文~以前に観望しているため、その記事から転載)
NGC7331は、ペガススの四辺形の右上隅から8°程北西に位置しています。
ステファンの五つ子と同一視野で撮られることの多い、大きさ10.5分の、あの大き目の渦巻銀河です。
CMOSカメラが1/1.2インチセンサーのASI585MCなので、単体でのクローズアップです。
ところで、この銀河は、絶妙な斜め角度で地球に向いており、その佇まいは、女性的で、とても美しいです。でも、暗黒帯が太くクッキリとしていて、荒々しさも感じられます。
大方の人は、メジャーな銀河というと、「M31,M33」あたりのことを言うと思うのですが、小さく暗い銀河を好んで視る私からすれば、これだけ大きく明るい銀河は、完全に「メジャー天体」です。
周囲に見かけの小さな銀河(NGC7325,NGC7335~7337等)が群れており、NGC7331を含めて「Deer Lick Group(群)」と呼称されています。しかし、赤方偏移から換算すると小さな銀河達は3億光年から4億光年先にあるので、5,300万光年離れた所にあるNGC7331と力学的な連関は無いようです。
また、Wikipediaを見たら、この銀河は、中心のバルジの回転方向が、腕の回転方向と逆だと書かれていました。(そんなこと、あるんでしょうか?不思議です。)


画像処理後「画像」
20240801 02NGC7331
NGC7331(Deer Lick Group) 2024.08.01  23:56-24:44 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)   +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×122=30分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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NGC7331は、見かけが大きく、腕がしっかりと巻き付いていて、ダストレーンもクッキリしているので、画像処理のし甲斐があります。
また、処理を進めていくにしたがい、どんどん綺麗になっていくので、惚れ惚れしてしまいます。
正に、化粧映え?のする銀河です。


この日は、見かけの小さな対象を視る予定だったので、コマコレは「SkyWatcherコマコレクター(F4)」を使いました。
また、赤道儀EQ8-Rの安定性、風への耐性が、なかなか良いように感じられるので、1フレームの露光時間を 15秒にしてみました。
最近、8秒、10秒、12秒、15秒と色々な露光時間を試しています。
「精細さが失われず、淡い部分が良く出ること」を満たしつつ、ディザリング時のタイムロスを、できるだけ少なくできる、最適な露光時間を追求しています。
あと、露光時間を長くすると、フレーム数が少なくなり、スタックによるノイズ低減効果が低下するので、そこら辺も勘案しなければなりませんね。




2024年07月24日 05:00

7月12日、梅雨前線が南下し、秋田は久しぶりの晴れ予報です。
しかし、かなり厚目の薄雲が懸かり、通常であれば遠征を断念するような空だったので、かなり迷いました。
が、星空に飢えていたので、田沢湖高原への遠征を強行しました。
月没が22時30分、薄明開始が翌2時30分頃なので、4時間は観望できます。
まあ、空次第ですが・・・

辺りが暗くなったところで、星は見えるには見えるのですが、薄雲の影響で、傾いた月は、いつもより赤く、天の川がボンヤリとしか見えません。さそり座などは、判然としないどころか、最早見えませんでした。
こんな悪条件下での観望は、あまりしたことがありません。
でも、星の下に身を置くと、なんか幸せを感じるんですよね。
また、人知れず、と言うか、誰一人見ていないであろう、夜空の一隅に望遠鏡を向けて、星の光を受ける作業をしている自分が好きです。


 07/12のライブスタック 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。弱風。薄雲に覆われ、星数が少ない空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC5893,NGC5899,NGC5900〕
うしかい座
距離:NGC5893(右下)=2億5,770万光年(Stellariumの赤方偏移値からの換算。)
NGC5899(左下)=1億2,710万光年(  〃  )
NGC5900(左上)=1億2,300万光年(  〃  )

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  12秒×176
スクリーンショット 2024-07-12 231919

画像処理後「画像」
20240712 01NGC5899NGC5900NGC5896
NGC5893,NGC5899,NGC5900 2024.07.12  22:24-23:17 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×155=31分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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この領域は、うしかい座の北部、牛飼いの頭の部分に位置しています。
一番大きなNGC5899は、見かけが2.5分の渦巻銀河です。斜めから見る感じになりますが、渦を巻いている様子と、暗黒帯が、何とか見えています。
左上のNGC5900は、1.5分のエッジオン銀河です。Stellariumでは、相互作用銀河に分類されており、PGC4541560を内包しているように表されています。北西側に少し突き出た部分があるので、それがPGC4541560かもしれませんが、確証はないです。
右下のNGC5893は、1.5分角ながら、渦巻が綺麗です。
なお、NGC5893の北東にエッジオン銀河が見えていますが、これはNGC5895です。その直ぐ北に小さな点がありますが、これはNGC5896で、両銀河は相互作用しています。
薄雲越しでのライブスタックとなったことから、当然のことながら、銀河の淡い部分が出て来ませんでした。
しかし、銀河は明るいので、なんとか見られる画にはなりました。

この後は、もう一つ銀河を狙いましたが、期待値に達する画像が得られなかったので、早々に諦めました。その後は、望遠鏡をあちらこちらに向けて、4~5分程度のライブスタックを楽しみ、薄明前に撤収しました。
収穫は少なったのですが、梅雨の合間の、貴重な一夜となりました。




2024年07月18日 05:00







の続きです。(本記事で完結です。)
セットアップは、正に「注文の多い料理店」のように、あれして、これしてと、やること満載でした。
こうした煩瑣なセットアップを経て、ようやくライブスタックに漕ぎ着けることが出来ます。


 ライブスタック・1対象目 「NGC5774,NGC5775」 
雲が切れ、凄い星空になりました。天の川が、雲のようにモクモクと空に懸かり、25㎝鏡の星像もシャープです。

この日の1対象目は、おとめ座の東端に位置する「NGC5774,NGC5775」です。
観望開始時点で、高度が37°と西に傾いてしまっていましたが、どうしても見ておきたかったんですよね。
空が澄んでいるから、高度が低くても、どうにかなるだろうと考え、導入しました。
観望リストには、
「NGC5774(6 1.5分角 この渦巻が面白い)NGC5775(Sbc 相互作用銀河 4分角) ※南西の相互作用銀河2個も一緒に IC1067他」
と記録しています。(最初の数字・アルファベットは銀河の種類を表しています。)

「NGC5774,NGC5775」を導入後、プレビューの露出時間を5秒にして銀河を見易くします。
続いて、ASIAIRメイン画面の左パネルの「Cross」を押して、十字線を表示させます。
画角の端に見えている「IC1066・IC1067」を、ディザリングのケラレがかからない程度の場所に置き、かつ、ダブル主演の「NGC5774,NGC5775」を、出来るだけ中央に寄せるようにして、画角を調整していきます。
ASIAIRは、プレビュー画面で、中心にしたい所を、マウスの左ボタンを長押しすることで、そこにもって行ってくれるので、とても便利です。

画角が決まったら、すかさず、オートガイド画面に遷移し、ガイドを開始します。
次に、ガイドの安定度合いを見つつ、ライブスタックの初っ端なので「Live」の「Light」の設定を行います。


6/5 0:25 ・・・・ 「Live」の「Light設定」
・1フレームの露光時間は「10秒」
最近は12秒にしています。露光秒数を長い方にもっていくと、銀河の淡い部分が出やすくなります。ただし、追尾精度が良くない場合、秒数を延ばし過ぎると、精細さに欠けるスタック画像になります。
・「Stack Duration」は、スタック枚数の上限を設定するものなので、「No Limit」にしておきます。
・「Save Every Frame when Stacking」にチェックを入れ、全てのフレームを保存するようにしておきます。保存フレームは、帰宅後に画像処理でLightフレームとして使用します。
・「Flat」「Dark」「Bias」にチェックを入れ、右側の矢印を押して、先に撮影しておいた各マスターファイルをセレクトします。
「OK」を押して「Live画面」に戻ります。
スクリーンショット 2024-06-05 002723
(※設定画面のスクショを撮り忘れていたので、スタック開始後にスクショしました)

0:26 ・・・・ 1対象目ライブスタック開始
ガイドが順調に行われていることを確認して、メイン画面の右パネルにある撮影ボタンを押し、スタック開始です。
スタック枚数5・6枚の辺りまでは、目に見えて像が明るくなっていきます。


0:29 ・・・・ 1対象目 11フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 002942
「おお~、出てきた。出てきた。」
「NGC5775」(中央下)と「IC1066,IC1067」(右上)が、よく見えてきました。
それに、小さな銀河が、幾つも見えてきています。
ただ、「NGC5774」(中央)の淡い腕が、なかなか出てこないので、この時点では、これは難物かも知れないと、ちょっと戦々恐々。
総露光2分に満たない時点なので、まだ、スタック画像は、暗くて、ノイズでザラザラです。


0:33 ・・・・ 1対象目 25フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 003317
総露光4分10秒時点です。
難物かと思われた「NGC5774」淡い腕も、少しずつ見えてきました。
また、「IC1067」(右上中央寄り)の外側に伸びた腕も出てきました。
「なかなか良い感じ!になってきた」

25㎝F4望遠鏡だと、だいたい総露光5分弱の辺りで、このように画像が絵になってきます。まだ、背景のノイズが勝っていて、SN比が悪いですが。
以前使っていた20cmF4望遠鏡だと、絵になってくるのは、もう少し先になります。


0:42 ・・・・ 1対象目 60フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 004244
スタック開始から、16分程が経過していますが、スタック枚数は60枚、総露光時間はちょうど10分です。
ディザリングを2フレーム撮影ごとに行っているので、整定までの時間が余分に掛かります。要はタイムロスしてしまいます、でも、ノイズ低減効果が高いので、3フレーム毎とか4フレーム毎とか、間隔を開ける方向にもっていくつもりは全くありません。

総露光10分にもなると、淡い部分など、見えてくるべきものは、だいたい見えてきて、画像が、かなり鮮明になってきます。
実際、現地では、「うおぉ~、スゲー!」と、大興奮していました。
これ以降は、少しずつ、SN比が高くなり、滑らかさが増していきます。


0:51 ・・・・ 1対象目 91フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 005121
総露光15分10秒時点です。
「炙り出し」にも耐えられる画像になり、最早、綺麗な銀河画像になってきています。
欲を言えば、「NGC5775」(中央下)の暗黒帯を、もっとハッキリと視たいのですが、そのためには望遠鏡の口径と、赤道儀の追尾精度の両方を上げる必要があるでしょう。


0:55頃 ・・・・ 次の観望対象の選定
最近は、総露光30分超の辺りまで、スタックを行うことが多いので、中間地点のスタック15分の辺りで、次に視る対象の最終決定をしています。

私は、Wordでリストを作っており、その日視る対象は、概ね絞っているのですが、観望時刻や気象条件を考慮して、次なる対象の決定をするという訳です。
また、複数候補の中から選定することが多いので、携帯電話で「NGC○○○○」というように検索をして、銀河等の形状や見え方を再確認し、より「そそられる」対象を選択しています。

因みに、恥ずかしながら、次が、作成しているリストの一部です。(6月4日以降に加筆した分のある現在のものです)
スクリーンショット 2024-07-16 222727
リストは、Stellariumで2分以上の銀河・星雲を表示して、そこから拾っています。Stellariumに表示される見かけの大きさのデータは、外周の淡い腕やハロを勘案していないことが多く、そこが難点ですが。
銀河については、カタログ番号の他に、種類(分類)、見かけの大きさ、特徴なども書き加えています。
また、天リフ・News・ブログ等で見て、リストに書き加えた場合は、そのブログ名等も記しています。
是非、見ておきたいという対象は、●に色を付けて、一目で分かるようにしています。また、●数が多いのが優先度の高い対象です。

この日は、この時間に、次の対象を「NGC6027(セイファートの六つ子)」に決定しました。


0:58 ・・・・ 1対象目 120フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 005908
総露光時間20分となり、スタック画像は、ほぼ完成形に近くなってきました。


1:07 ・・・・ 1対象目 150フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 010743
総露光時間25分時点です。
ここに来て、「NGC5774からNGC5775に繋がる淡い腕」が、何となく見えてきました。

お遊びで、アノテーションしてみました。
スクリーンショット 2024-06-05 010918


1:16 ・・・・ 1対象目 180フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 011613
ライブスタック中は、ほぼ、ノートPCの前から離れません。
椅子に腰掛けて、スタック画像を炙ったり、空を見上げて、流星を探したりと、とても贅沢な時間を過ごします。


1:25 ・・・・ 1対象目 210フレーム・スタック済 (スタック終了)
スクリーンショット 2024-06-05 012643
スタック開始から、ほぼ1時間が経過しました。しかし、総露光時間は35分です。
その間差は、ディザリングでのタイムロスです。
最近、1フレーム12秒にしたのは、銀河の淡い部分を出したいということもありますが、ディザリングでのタイムロスを、幾らかでも減らしたいという思惑もあってのことです。

スタック画像は、ノイズがかなり減って、星の色も出てきました。銀河も、十分に綺麗なものになりました。
「NGC5774からNGC5775に繋がる淡い腕」は、ハッキリとしませんでしたが、画像処理で、主要な4銀河は、綺麗に仕上がる手応えを感じました。
もう、これ位でいいでしょう。ということで、ここで撮影をストップしました。

ところで、ASIAIRでのライブスタックは、「スタック枚数を無下に多くすればいいというものではない」と、私は思っています。
風のある日や、追尾精度が悪い日などは、枚数を重ねることで、星が肥大するなど、却って像の悪化を招きます。
その理由は、星の流れたフレームもスタックされるからです。激しく流れたフレームは弾かれますが、結構流れているフレームでも、ASIAIRが気を利かせてスタックしてしまうためです。
この辺の設定が出来ればいいのですが、ASIAIRには無いんですよね。
よって、丁度良い頃合いを見定めることが肝要です。

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ここまでのスタック画像を、比較できるように並べてみました。
画像が、最初は急激に、その後、徐々に綺麗になっていく様子が分かります。
(1フレーム10秒露光)
スクリーンショット 2024-07-17 121052
Stackd 11      Stackd 25      Stackd 60      Stackd 91

スクリーンショット 2024-07-17 121521
Stackd 120     Stackd 150    Stackd 180    Stackd 210

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おまけの、画像処理後の画像です。
中央のNGC5774と、左下のNGC5775は、相互作用しており、NGC5774からNGC5775に向かって腕が伸びています。
右下の棒渦巻銀河
IC1067は、見かけこそ小さいものの、腕の巻がハッキリしていて綺麗です。
因みに、この4つの銀河に係る、Stellariumの距離データ、赤方偏移データは、いま一つ信頼性に欠けるので、位置関係は定かでありません。

                                                                           
〔NGC5774,NGC5775,IC1066,IC1067〕
おとめ座
距離:NGC5774(中央)=7,540万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)
NGC5775(中央左)=8,190万光年( 〃 )
IC1066(右下の下)=7,690万光年( 〃 )
IC1067(右下の上)=7,590万光年( 〃 )
20240605 01NGC5774NGC5775
NGC5774,NGC5775,IC1066,IC1067 2024.06.05  00:26-01:24 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×182=30分20秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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 1対象目と2対象目の間の「ピント合わせ」 
1対象目のライブスタックが終了したら、2対象目のスタック前に、必ずピント合わせを再度実行するようにしています。
この日は、望遠鏡を外に出して、かなり時間が経っていましたが、通常は、まだ温度順応の途中で、ピント位置が変わっていると考えられるためです。
実際、1対象目の後半辺りになると、ピントが甘くなっているなと感じることが多々あり、バーティノフマスクを当てると、EAFの数値カウンターで20~40位ピントがズレていることが多いです。
ということで、これをルーティーンにしています。
その後は、甘くなってるなと思った時に、適宜ピント合わせを行っています。


 ライブスタック・2対象目 「セイファートの六つ子」 
1対象目のスタック終了とともに、雲に覆われてしまいました。が、南西の空だけ雲が切れていたので、観望強行です。
2対象目は、へび座(頭部)の北部に位置する銀河群「NGC6027~セイファートの六つ子」です。
約2億光年先の銀河ということなので、見かけが皆1分以下で、本当に小さいです。

1:36 ・・・・ 2対象目ライブスタック開始
雲が懸かって、ガイドのスターロストが何度も起き、西に低くなったアルクトゥルスも明るくなったり減光したりを繰り返していました。
悪条件下でのライブスタックの始まりです。


1:41 ・・・・ 2対象目 18フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 014206
総露光3分時点です。本当に小さくて、淡い銀河なので、ノイズに埋もれてしまいそうです。


1:53 ・・・・ 2対象目 60フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 015408
総露光10分となり、六つ子が、ハッキリしてきました。
でも、薄雲が懸かった時特有の赤いモヤモヤが、画面全体を覆っています。

2:25 ・・・・ 2対象目 172フレーム・スタック済
スクリーンショット 2024-06-05 022555
2時を過ぎた辺りで、ようやく空が晴れ渡りました。でも、時すでに遅し。
薄明開始が2時17分でしたが、開始後も粘ってスタック枚数を稼ぎました。

対象が小さいので、あまり感動はありませんでしたが、視たという既成事実は出来ました。
スタック画像があまりに貧弱だったので、「こりゃ、画像処理してもモノにならんかも知れんな」と、ちょっと落胆。

スタック終了後は、スタック画像を全画面表示にして、記念?のスクショを撮ります。炙り具合の違う2枚をスクショするようにしています。(1対象目は、これを忘れてしまいました)

(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×173 
スクリーンショット 2024-06-05 022948

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おまけの、画像処理後の画像です。
雲懸かりでの撮像なので、ノイズが酷いです。

                                                                           
〔NGC6027(セイファートの六つ子)〕
へび座
距離:NGC6027(下から2つ目の銀河)=1億9,860万光年(Wikipediaより)
NGC6027A~D=NGC6027とほぼ同等(Dは赤方偏移から9億光年とされている)

画像処理後「画像」
20240605 01NGC6027(セイファートの六つ子)
NGC6027(セイファートの六つ子) 2024.06.05  01:36-02:25 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×137=22分50秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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薄明が始まり、北東の空が、薄明るくなってきました。
よし、終了! ということで、マウントを「Go Home」します。
BKP250、EQ6R、585MC、みんな、お疲れさまでした。よくぞ頑張ってくれた。

スクリーンショット 2024-06-05 023056


 撤  収 
さあ、撤収作業開始。撤収は、約30分で完了します。
各機材は、車の所定の位置に、元通りに積み込みます。ここが大事!かな。忘れ物を防止できます。
実は、私、各ケーブルの並び方まで決めていて、その通りに箱に収めます。几帳面と言うか、AB型と言うか、何なんでしょうね・・・


 ライブスタックの一夜を終えて 
夜が短い夏場の観望ということで、観望件数が少なく、さらには雲と薄明に祟られて、尻切れトンボ状態で終了となったことから、さぞ、不完全燃焼だっただろうと思われるかも知れません。
なるほど、遠征地まで往復3時間、セットアップ・撤収に3.5時間、晴れ待ちで1.5時間と、計8時間かけて、約2時間で2対象の観望でしたからね。効率からすれば最悪です。
でも、そこそこ満足なんです。
何せ、重厚感溢れる望遠鏡一式をどっかと鎮座させ、それで1対象目のスタックが出来れば、満足度はほぼ80%になっているのですから。
これは凄いという銀河で、「うひょー」と言う声が2つくらい出れば、もう満足度は120%にもなります。
空戻りやボウズは嫌ですが、新たな銀河と出会えさえすれば、そこそこ満足なのです。


 25cm鏡のススメ 
ところで、人が望遠鏡を買って、星を見たいと思った時、頭の中に思い浮かべるのは、色鮮やかな星雲か、渦を巻いた銀河かの、どちらかだと思います。
私は後者だったので、2021年10月、電視観望用に最初に買ったFRA400で、M51を見た時は、暗くて小さくて、かなりガッカリしました。焦点距離と口径から言って、どだい無理だったのですが。
そのため、FRA400購入から、わずか4カ月後には、BKP250/1000を発注していました。
この25cm鏡は、これまで本当に数々の綺麗な銀河を見せてくれました。
2年ちょっと前には8万数千円だったので、こんな格安望遠鏡であるにも関わらず、この望遠鏡を持ったことで、明るくかつ焦点距離が伸び、観望対象が数倍、いや十倍以上に広がりました。また、星像も申し分ないと私は思っています。
今では、価格が10万円を超えてしまいましたが、依然としてコスパが最高の部類に入る良い望遠鏡です。
製造元や販売店の回し者ではないのですが、重いとか、光軸調整が面倒とか言わないで、赤道儀もEQ6Rクラスがあれば支障なく運用できるので、皆さんも25cm鏡で「デッカイ宇宙の大空間に浮かぶ、遥か遠くの銀河」を見てみませんか。面白いですよ。

いずれは30cmF4鏡をと、頃合いを見計らっている私がススメるのも何ですが。




2024年07月15日 05:00




の続きです。


 画角合わせ・粗ピント合わせ 
まだまだセットアップ作業は続きます。
次なる作業は、画角合わせ、粗ピント合わせです。
望遠鏡は天の北極付近に向いています。この状態で、EAFをFastにし、ASIAIRのプレビュー(露光2秒)で、星が小さくなるよう、ピントをザックリと合わせます。本当にザックリでいいです。
星がボケボケだと、画角合わせ、粗ピント合わせを行うために、1等星へ望遠鏡を振っても、ASIAIRがプレートソルブを完了できません。

その後、「星図モード」で、適当な1等星を選択し、Gotoします。
この日は、アルクトゥルスにもって行きました。
プレートソルブが完了し、出てきた画面が次です。
スパイダー光条が斜めになっていますね~。
画像は、左が北、上が西になります。
コマコレを仕込んだ時に、ちょっと水平・垂直が取れていなかったようです。
なお、私は、いつも縦構図でライブスタックしているのですが、CMOSカメラ・ASI585MCは常に、カメラ背面の「ASI585MC」という文字が、左に来るようにセットしています。いつも同じ向きにセットすることで、頭の中の混乱が避けられます。
スクリーンショット 2024-06-04 220057
ここで、画像の各辺が東西南北にキッチリ向くように合わせていくのですが、私は、PC画面上のスパイダー光条が、画面の上下左右の辺に対して水平・垂直になるよう調整することを以て、画角合わせとしています。
ところで、光条を水平・垂直に持って行くには、画角を回転させなければなりませんが、「SkyWatcher BKP250/F1000」の接眼部には回転装置がありません。
そのため、コマコレ・CMOSカメラ一式を直に回転させて画角を合わせなければなりません。

まずは、2インチ・スリーブ止め具の3つのネジを、カメラ背面を軽く押えながら一旦緩めます。
その後、コマコレ・CMOSカメラ一式が落下せず、かつ、コマコレ・CMOSカメラ一式を回転させることが出来るように、ネジを絶妙な加減で締めます。
そして、少し動かしては、PC画面を確認するというのを、繰り返して、水平・垂直にもっていきます。
次の画像が、完了形です。これでいいでしょう。
スクリーンショット 2024-06-04 220346
因みに、星図モードに飛ぶと、Rotation〇°と角度が出るので、確認してみました。
267°となっています。270°になっていませんが、まあいいんじゃないでしょうか。
ここに拘って、さらに調整すると、今度は、スパイダー光条の水平・垂直が崩れるので、あまり深入りしないようにしています。
スクリーンショット 2024-06-04 220433 - コピー

次に、粗ピント合わせを行います。
ここは、ライブスタック本番用ではなく、Flat用なので、簡易的にEAFのオートフォーカスを使います。
次の画像は、オートフォーカス動作中のものですが、ASIAIRのオートフォーカスが、放物線の底値から離れた所を合焦と決定した場合(これが、かなりの頻度で起きます)、底値を読み取っておき、その数値にもっていくようにしています。この時は、確か14000にしたように記憶しています。
スクリーンショット 2024-06-04 221302


 Bias、Dark、Flatフレーム撮影(Live、Autorun) 
セットアップも、そろそろ佳境に入ってきました。
次は、Bias、Dark、Flatフレーム撮影です。
私は、出来るだけクオリティの高い画像を視たいと思っているので、スタックするフレームに、これら3つを適用させています。
言うなれば、フルオプションでのライブスタックですね。
スタックフレームに適用させるには、当然のことながら、ライブスタックの前に、3種のフレームを撮影しておく必要があります。
また、ライブスタック用の3種のフレーム撮影の直後に、後で撮るのが面倒なので、画像処理用の3種のフレームも撮ってしまいます。

まずは、25cm鏡に、鏡筒キャップを付けて、光が入らないようにして、「ライブスタック用のBias、Darkフレーム」を撮影します。画面右パネルのPreviewをLiveに変えて、設定画面を開きます。

Biasの露光時間は、最短の0.001秒として50フレーム撮影します
これにより、ライブスタック用のMaster・Biasフレームが作られます

スクリーンショット 2024-06-04 221837

Darkの露光時間は、Lightの露光時間と同じ10秒、枚数は20枚撮影します
出来れば、もっと枚数を増やしたいのですが、設定が5枚刻みで、Maxが20となっていて増やせません

スクリーンショット 2024-06-04 222036

続いて、「画像処理用のBias、Darkフレーム」を撮影します。
画面右パネルのLiveをAutorunに変えて、設定画面を開きます。

各露光時間は、Liveと同様です
Gainは「Default Gain」(メインカメラ・メニューで設定した280)
Biasは、この後撮影するFiatと同枚数の50枚
Darkは、時間が掛かり過ぎるので30枚に抑えています

スクリーンショット 2024-06-04 222527

計80枚を撮影している間に、一服
Biasの露光時間は0.001秒なので一瞬で出来そうなものですが、
内部処理が追い付かないようで、結構、時間が掛かります

スクリーンショット 2024-06-04 223533

これはDark撮影終了後の様子ですが
ライブスタック中も、このように、PCを望遠鏡から遠ざけ、PC画面の光が撮像に影響しないようにしています
ASIAIRとPCは、Wi-Fiルーターを介してのLANケーブル接続なので、実はもっと離れることも出来ます

20240604_133756747_iOS


続いて、Flatの撮影です。
25cm鏡に付けていた、鏡筒キャップを外し、星図モードで天頂「zenith?」「zeth?」をクリックして、Gotoします。
望遠鏡が天頂に向いて、プレートソルブが完了したら、「フラット板(LEDトレース板)」を筒先に載せます。
※フラット板は、以前に「迷人会 YouTubeチャンネル」さんの動画「フラットフレームの撮影方法~LEDフラット編~「LEDパネル」を作ろう!」を参考に、自分なりのアレンジを加えて製作しました。

結構大きなLEDトレース板なので、25cm鏡まで使用可能です
USB給電で、調光できるタイプです 明るさはMaxにしています
(以前は、CMOSカメラがどうせ高感度だからと、明るさMinでFlatを撮っていたのですが、今年の1月に神割崎で
宮城の「そーなのかー」さんに、もっと明るくした方が良いと教えてもらい、それからはMaxにしています
ネットで情報を集めての独学だと、案外スタンダードが分かっていないということが多いですね)

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次に、「ライブスタック用のFlatフレーム」を撮影します。画面右パネルのPreviewをLiveに変えて、設定画面を開きます。

Flatの露光時間は1秒、枚数は20枚撮影します
因みに、NBZ-Ⅱなどの受光域を極端に絞ったフィルターを使うときは、露光時間を2秒にしています
Flatの枚数を増やせばライブスタック画像の品質が上がることを経験的に知っているので
もっと枚数を増やしたいのですが、設定のMaxが20となっていて増やせません
ここは、任意の枚数に変更できるように、ASIAIRアプリの改善を望むところです
スクリーンショット 2024-06-04 224343

続いて、「画像処理用のFlatフレーム」を撮影します。
画面右パネルのLiveをAutorunに変えて、設定画面を開きます。

Flatの露光時間は、こちらも1秒、枚数は、ちょっと多めの50枚、Gainは「Default Gain」です
Liveと同様に、Flatの枚数を多くすればクオリティが上がるので、
時間が掛かるとしても、多めに撮影しておきます

スクリーンショット 2024-06-04 224540

こちらは、撮影中の画像です
結構、明るさにムラがあり、Flatを当てないと、かなり不味いことになるということがお分かりでしょう
1/1.2インチセンサーのASI585MCなので、これは周辺減光ではないと思われます
と、言うことは、CMOSセンサーの感度のムラと考えられます
スクリーンショット 2024-06-04 224630


 オートガイド(PHD2)のキャリブレーション 
さて、セットアップも、終盤です。
ここで、オートガイドのキャリブレーションを行っておきます。
星図モードを使って、天頂に向いていた望遠鏡を、天の赤道付近にGotoします。
ライブスタック時に鏡筒にフードを付けるので、同様に鏡筒にフードを付けてキャリブレーションを行います。(焦っていると、よくフードを付け忘れて実行してしまうので、要注意です)
スクリーンショット 2024-06-05 000043

メイン画面中のガイドグラフをタップして、PHD2の画面に遷移します。
右パネルの円形矢印「露出ループ・ボタン」を押し、星が表示されたら円形十字の「ガイド・ボタン」を押すと、画面に黄色の十字線が現れ、自動的にキャリブレーションが始まります。
次の画像は、キャリブレーションが終了し、ガイドが開始された状態のものです。

ガイドの露光時間(信号の発出間隔)は2秒としています
EQ6Rの場合、1秒よりも2秒の方が安定するようです
また、画面右下の「RA・DECのAggr(アグレッシブ)」を適切な値にすることも重要です
この頃までずっと、それぞれ60・85にしていましたが、
最近使い始めたEQ8-Rでは、RAを65にした方が安定しました
スクリーンショット 2024-06-05 000355


 本ピント合わせ 
次に、「ライブスタック本番用の本ピント合わせ」を、バーティノフマスクを使って行います。セットアップの最終工程です。
星図モードで、観望の1対象目の近傍にある1~2等星に望遠鏡を向けます。
1対象目と、あまりにかけ離れた輝星でピント合わせすると、1対象目に持って行くまでの長い行程で、振動によりドローチューブが動いてしまう危険性が増すため、近めの星を導入するのが良いと思います。念には念を。
この日は、1対象目から18°程離れたアルクトゥルスでピントの追い込みを行いました。

バーティノフマスクは、マスクの斜線部分が、接眼部の下方向に来るように、筒先に取付ます。加えて、マスクの縦線部分と斜線部分の間の直線が接眼部と一直線になるように取り付けます。
こうすれば、PC画面上で、マスクの光条が縦になります。(横の方が線を長く捉えられるのですが、中央線の位置、斜線の等間隔を確認するには、縦の方が見やすいと思います。)
また、ここは、いつも、同じ向きに取り付けるようにしています。都度都度の混乱を避けるためです。

続いて、EAFを使って、マスクの光条の「中央(縦)線」を「X光条」の中央にもっていきます。
EAFでのピント合わせは、手動時のように画像が揺れないので、本当に楽ですね。
長焦点距離の望遠鏡だと、その効果覿面です。


ピント合わせ時のプレビューの露光時間は2秒としています
画面をズームしてピント合わせを行っています
また、ヒストグラムの中間スライダーを右側に持って行き、暗くして、光条を見易くしています
(※これも、今年の1月に
宮城の「そーなのかー」さんに教えてもらったものです。ヒストグラムをAutoとしたまま、まばゆいばかりの明るさの光条でピント合わせに四苦八苦している時にアドバイスしていただきました。目から鱗。)

・長焦点望遠鏡と小センサーカメラの組み合わせなので、超クローズアップとなり、中央線が刻々と右に左に動きます。
(これは、追尾に係る揺れが原因かもしれません)
そのため、数フレームの傾向を見て、中央を貫く確率の高い平均的な位置を探り、そこを合焦位置と決定しています。

・BKP250/F1000は、接眼部が摩擦でドローチューブを動かすクレイフォード式のため、
時々、ドローチューブを繰入れ方向に動かしても、重力方向に滑って、逆に繰出し方向に動いてしまうことがあります
頭の中が混乱しますが、ここは如何ともし難い点です
スクリーンショット 2024-06-05 002052


 ==セットアップのおさらい== 
ライブスタックに至る前に、次の工程で機材のセットアップを行いました。

 ・赤道儀、望遠鏡設置
 ・バランス取り
 ・赤道儀の極軸合わせ
 ・画角、ピント粗合わせ
 ・Bias、Dark、Flatフレーム撮影(Live、Autorun)
 ・オートガイド(PHD2)のキャリブレーション
 ・本ピント合わせ

ここまでの記事で、各工程について、現状と言うか、ありのままを書いてきました。また、気を付けている点なども書き連ねてきました。
電視観望を始めて、まだ3年にも満たないことから、基本中の基本が抜けている可能性があります。
ご覧いただいた中で、間違っている点や、改善すべき点、もっと効率的な方法などがありましたら、是非、お知らせください

なお、経験豊富な方から見ると、随所に過剰だと思われる点が散見されるのではないかと思います。 
ただ、焦点距離の長い望遠鏡に、小さなセンサーのCMOSカメラを組み合わせると、拡大率が上がるため、いろいろな面でシビアさが求められます。
ピントを僅かに外しただけでも、ゲンナリするほど星が肥大します。
限界ギリギリの所を攻めていくには、やれることは、過剰なまでにやっておいて 間違いはないだろうと思っています。

さて、これで、ようやくライブスタックに入ることができます。
が、この日は、予報に反して雲が空を覆い、結構長い時間、晴れ待ちをしていました。
午前0時頃になって、ようやく雲が切れ始め、セットアップを再開できました。
当記事の「オートガイドのキャリブレーション」は、午前0時前後に行っています。

晴れ上がった時点で、ライブスタック開始から薄明開始まで2時間もない状況でしたが、雨上がりの翌日ということもあり、天の川がクッキリと見え、凄い星空となりました。

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キリが良いので、ここで一旦切ります。
「ライブスタックの一夜④」につづく。




2024年07月12日 05:00


の続きです。

 観望地に到着 
鳥海高原・矢島スキー場に、予定より、少し遅れて19:00過ぎに到着。
途中のコンビニに寄り、夜おやつの「パン」、「チップスター」等を買い込んだので、そりゃ遅れます。
おやつは、いずれも油ぽくなくて、食べクズの出ない物。手がベトつくのは嫌だし、パンくずを落として行くのはマナー違反。だから、パイ生地のパンは禁物です(笑)。


 赤道儀、望遠鏡のセッテング 
到着後、すかさず準備開始!と行きたいところでしたが、雲が空全体に懸かっていて、機材を出すか、出すまいか、かなり迷いました。
30分ほど状況を見た後で、意を決してダメもとでいいので準備をすることに。

ところで、不器用を自認している私の場合、赤道儀・望遠鏡のセッテングから、極軸合わせ、Dark等フレーム撮影、PHD2のキャリブレーションまで、だいたい2時間かかります。
簡便なはずのライブスタックで、セットアップに2時間は、「おかしいだろう」と言われても仕方ありませんが・・・
ライブスタックは、スタック画像に、Bias、Dark、Flatフレームを適用させようとすると、当然のことながら、スタック前に前記の各フレームを撮影しておくことが必要になります。
以前のDark等フレームを使い回すということも出来るでしょうが、私は、毎回、撮り直しています。
日々の温度がそもそも違っているし、Flatもその時々で状況が変わっていると思われるためです。
また、ライブスタック用のDark等フレーム撮影後に、画像処理用のDark等フレームも撮ってしまうので、時間が余計にかかります。

言い訳はこれくらいにして、まずは、赤道儀の設置。
三脚に赤道儀を載せ、ロックシャフトで連結固定し、「アクセサリートレイ(三脚の脚間にある、アイピース置き用の穴の開いた白い金属板)」を下からロックノブを回して固定します。
アクセサリートレイは、三脚を押し広げる役目をしており、三脚の脚を何度も浮かせて、きつく締め上げます。
ここを、どれだけ強く締められるかで、架台の安定度が決まるので、とても重要な作業です。
なお、三脚は、脚を伸ばすことができますが、徐々に縮まってくるという経験をしているので、水平が取れない場合を除き、伸ばすことはありません。

ところで、EQ6Rは、延長シャフトを継ぎ足して、シャフトを長くすることで、搭載重量を20kgまで可としています。
下の写真を見てもらえば、シャフトが異常に長いのがお分かりと思います。
大丈夫なのかと思ってしまいますが、重量18㎏程の25㎝反射望遠鏡一式を載せても、バランスさえ良く取っておけば、精度よく追尾してくれます。
EQ6Rは、重さに負けることが無いので、一言でいって、力の強い赤道儀です。

ポータブル電源は、PC用に1個、赤道儀・ASIAIR用に1個です。(どちらも568Wh・153600mAh)
PC用は、夜が長い時期には、残量が20%台まで落ち込みます。
一方の赤道儀・ASIAIR用は、最も電気を使った時でも残量が50%台までしか下がりません。
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(機材を出したけど晴れませんなー。でも予報を信じて準備を進めます。)
(この日は、どうせ曇っているんだしと言うことで、記録用の写真・スクショを都度都度撮っていました
なので、セットアップ完了まで3時間程度かかりました)

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次に、望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」を赤道儀に載せます。望遠鏡重量約15kg。ここが一番、パワーと神経を使います。
左手でアリガタ、右手で主鏡枠金具を持ち、赤道儀のアリミゾ部分まで持ち上げます。アリミゾに載ったら、主鏡枠部分を胸・腹で支えます。
そして、左手指でアリミゾを探り、水平に押え付けながら、胸・腹で望遠鏡を受け止めつつ、右手でアリミゾの2本のネジを締めます。
今でこそ、慣れて、ポンと載せられるようになりましたが、初めの頃は、載せるのに四苦八苦しました。
私は、赤道儀を極軸方向に向けて載せていますが、西か東に向けてとか、台に望遠鏡を立ててとか、載せ方は色々あるようです。でも、恐くて他の方法は試していません。
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次は、中央の写真。
ガイド鏡をファインダー・アリミゾに固定。
冬期間と湿度の高い日は、夜露防止のため、ガイド鏡の対物レンズ辺に「使い捨てカイロ(小)」を仕込み、布で巻きます。
もう一つ、親子亀のASIAIR+Wi-Fiルーターを鏡筒バンドの後上部に固定。

次に、写真右。
ガイドカメラUSBケーブル以外の、ケーブル類を、全て結線します。
(※ガイドカメラ・ケーブルは、PCに直結し、SharpCapでの極軸合わせに使うので、この時点では繋ぎません)
赤道儀電源ケーブル、ASIAIR電源ケーブルを三脚下のポータブル電源に。
赤道儀Wi-Fiアダプターを赤道儀ハンドコントローラー・ポートへ。
メインカメラUSBケーブル、EAF・USBケーブル、赤道儀USBケーブルは、ASIAIRに結線。
LANケーブルは、Wi-Fiルーターに。

メインカメラ、ガイドカメラ、EAFのUSBケーブルは、「鏡筒と鏡筒バンド締め付け金具」に巻き付けて、引っ掛かり事故を防止しています。この時、この後に行うバランス調整でアリガタが前後するので、各接続部分のケーブルに少しだけ遊びを持たせておくのがポイントです。


 バランス取り 
次なる儀式は、「鏡筒の前後」、「鏡筒とウエイト」のバランス取りです。
ここで、よくポカするのが、鏡筒キャップの外し忘れ、フードの付け忘れです。
観望時と同条件となるよう、25cm鏡とガイド鏡の鏡筒キャップを外し、フードを付けて行います。
ここが案外、肝となるタスクで、妥協せず、何度も鏡筒を動かして、最適解を探ります。
ここでの出来、不出来が、観望時のガイド精度に大きく影響します。

(鏡筒前後のバランス取り)
アリガタを前後させる時は、極軸方向に向けて、アリミゾネジを緩め
得意の腹押し、腹引きで調整します
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(鏡筒とウエイトのバランス取り)
こちらは、ウエイトを動かすだけなので楽

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 赤道儀の極軸合わせ 
次なる作業は、極軸合わせです。
初めに赤道儀EQ6Rの内蔵極軸望遠鏡で、ザックリ合わせます。
EQ6Rの電源をONにして、PCのWi-FiをSynScan Wi-Fiに繋ぎ、SynScanアプリを立ち上げ、観測地の経度・緯度を入力、追尾を恒星時にします。
そして、メニューの極軸望遠鏡・画面に表示された時分に北極星が来るように、赤道儀の方位調整ノブ・仰角調整ノブを動かして、合わせます。

スクリーンショット 2024-06-04 211535

その後、「極軸合わせの追い込み」をガイド鏡を使い、「SharpCap」のメニュー・「極軸合わせ」で行います。
ガイドカメラをPCにUSB接続して行います。
なお、「SharpCapでの極軸合わせ」は、メニューの「ツール-極軸合わせ」を選択して、Nextボタンを押してプレートソルブし、もう一回Nextボタンを押して、赤道儀の赤経軸を90°以上任意の方向に動かすという、簡単な操作で行うことが出来ます、
詳細については、その方法がYouTubeで多数公開されているので、そちらを参照してください。

内蔵極軸望遠鏡で合わせた極軸は、1分ちょっとズレていました
スクリーンショット 2024-06-04 213012
ここから追い込んでいきます
これで良し「Excellent」
スクリーンショット 2024-06-04 213539


 ASIAIRの立ち上げ・設定 
極軸合わせが終わったら、赤道儀を手動でホームポジションに戻し、一旦、赤道儀の電源を切ります。
そして、赤道儀Wi-Fiアダプターを外し、ガイドカメラのUSBケーブルをASIAIRに繋ぎ替えます。(このことで、幾分バランスが崩れるかも知れませんが、そこには目を瞑っています)

ここで、ようやくASIAIRの電源をONにします。赤道儀の電源も同時にONにします。
その後、PCのWi-Fiを、Wi-Fiルーターに繋ぎ、ASIAIRアプリを立ち上げます。
立ち上がったら、アプリ内の設定を確認します。

電源でONになっているOutput4は、Wi-Fiルーターへの給電用です
スクリーンショット 2024-06-04 215659

メインカメラ(ASI585MC)のGainはmiddle(ユニティゲイン?)が252となっていますが
ライブスタックであり、時短を狙って280にしています

スクリーンショット 2024-06-04 215727

ガイドカメラ(ASI120MM-MINI)のGainはHighにしています
キャリブレーションステップを700にしていますが、適当なのかは定かでありません
この後、EQ8-Rを導入しましたが、そちらでは500にしています
スクリーンショット 2024-06-04 215750

ディザリング間隔を2にしています(2フレーム撮ったらディザリング実行)
ディザリングが頻繁なので、整定まで時間が掛かり、時間をロスしますが、画像背景の縞ノイズは確実に少なくなります
また、ディザリングで動かすガイドカメラのピクセル数は、メイン鏡筒の焦点距離が長いので1としています
FRA400等の短い焦点距離の望遠鏡使用時は2ピクセルにしています

スクリーンショット 2024-06-04 215811

Mountは「EQMOD」としています
TrackingをONにして、Guiding Speedは0.9Xにしています
試してみて
0.9Xが最もガイドが安定するためです
スクリーンショット 2024-06-04 215630

EAFは、Slowを2、Fastを20にして使っています
スクリーンショット 2024-06-04 215835

ASIAIRのUSB3.0ポートに、64GBのUSBメモリーを差してフレームデータを保存しています
スクリーンショット 2024-06-04 215853


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ライブスタック・スタートに至るまでのプロセスは長く、セットアップの途中ではありますが、
長くなったので、ここで一旦切ります。
「ライブスタックの一夜③」につづく。




2024年07月11日 05:00

ひと月以上前になりますが、6月4日、鳥海高原に遠征しました。6月の新月期、最初の観望でした。
当日は、晴れ予報にも拘わらず、夕方からずっと雲が懸かっていて、結果として短時間の観望となりました。
当記事は、その日の出発からセットアップ、ライブスタックまでを時系列順に記録したものです。(分割して3記事程度になる予定です)

ご覧いただいた中で、間違っている点や、もっと効率的な方法などがありましたら、是非、お知らせください
そうしたことについて、情報共有ができれば、私だけでなく、多くの方々が、より充実した天文ライフを送れるのではないかと思います。よろしくお願いします。


 光軸調整とカメラ・コマコレの仕込み 
遠征は、夕方に出発することが多いので、だいたい、その日の午後に「反射望遠鏡の光軸調整」と「カメラ・コマコレの仕込み」を行っています。光軸をキッチリ合わせると、気合が入り、夜に向けて期待が膨らんできます。

光軸調整は、「望遠鏡付属の31.7mmアイピースホルダー」に「AstroStreet ニュートン望遠鏡用ロングタイプ 光軸修正アイピース 31.7mm径 コリメーション・アイピース」を差し込んで行っています。

(2年前にAmazonで買った時は2,900円弱だったのに、今、4,180円になっていてビックリ)

なお、「31.7mmアイピースホルダー」は、時々、中心がズレている物があったりするので、注意が必要です。使っていく中で、光軸調整結果と焦点内外像が一致する物を見つけて、それを固定化して使用しています。
また、ドローチューブの引き出し量を、いつものピント位置の辺りにして、光軸調整することも大事だと思います。引き出し量を合焦位置と甚だしく違えて光軸調整すると、ドローチューブの取付角度がそこまで精度が良くないせいか、観望時に光軸がズレていることが多いです。(各コマコレ等で、ドローチューブの引き出し量が、かなり違うので要注意です)

光軸調整では、斜鏡はネジをきつく締めていることから、いじることが、ほとんどなく、主鏡の軸調整が主です。
自動車で運搬することにより、振動で光軸が狂うことが懸念されますが、「あら?ズレてる」と感じたのは、光軸調整が出来なかった、2泊3日の宮城遠征2日目くらいです。

なお、「SkyWatcher BKP250/F1000」に附属する純正の2インチ・スリーブ止め具は、なぜかバランスが悪くなるネジ2点止めで、更には径の遊びが有り過ぎて、各種2インチ・スリーブ(コマコレクター等)を差し込んで固定しようとすると、スリーブがネジで押し込まれた分だけ、傾いてしまいます。結果として、ある方向の星像が伸びてしまうということが、かなりの頻度で起きます。
このため、私は、保有する「SVBONY SV503」の接眼部の2インチ止め具を外して、「BKP250/F1000」のドローチューブに捻じ込んで使用しています。径の遊びが少なく、直接ネジが当たらない、面での3点締め付け式なので、純正品よりは良い結果が得られています。
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「カメラ・コマコレの仕込み」とは、コマコレにフィルター、CMOSカメラを装着することなのですが、私は、自宅で、それを望遠鏡の接眼部に差し込んで、固定し、組み上げてしまいます。
遠征先で、暗い中、望遠鏡にカメラ、コマコレを装着するのは心許ないし、塵・埃が入るのを嫌ってのことです。
なお、組み込み時に、毎回、コマコレ、フィルター、CMOSカメラに埃が付いてないか確認し、必要に応じて、ブロワー・専用クロスで埃を除いています。
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写真を見てもらえば分かると思いますが、SkyWatcherコマコレクター(×0.86) のバックフォーカスは、コマコレM48ネジ基部から55㎜となっているので、「M48x0.75 延長チューブ」、「48mm-42mm アダプター リング」を使って調整しています。
また、あまり良くない事と思われますが、フィルターも間に直に捻じ込んで入れています。(メーカー、販売店さんは絶対推奨しないと思います)
SkyWatcherのコマコレの接続は、M48なので、2インチフィルターを入れるとなると、一度、チューブを膨らませて、それにフィルターを装着し、その先で、再びM48に萎めなければなりません。あまりにも煩雑で、そのようなアダプターも持っていないので、直捻じ込みしているという訳です。
少し前まで手動フィルターホイールを使っていましたが、一夜のうちにフィルター交換することがほぼ無く(フィルターを変えることにより再度ピント合わせをしなければならず、加えてフラットを撮り直す必要もあり、面倒なためです)、また、フィルター板を手で回す部分が開口していて、埃が入るので、最近は、ホイールを使わなくなりました。
このことで、フィルターが歪んで、星像が崩れるということは経験していません。

もう一つ、コマコレの斜鏡側にフィルターを装着することもできるのですが、ケラレや変な反射が起きそうで、その方法は採っていません。
(以前、294MCProでライブスタックをしている頃に、周辺減光が気になっていて、そのことが影響しています。現在、主として使っている585MCだと、周辺減光の影響が無いので、実は斜鏡側のネジに捻じ込む方法でいいのかも知れません。)

このようにすると、組み込み後は、開放部分が、コマコレの斜鏡側レンズだけになるので、埃の付着が、かなり軽減されます。


 機材の自動車への積込み 
望遠鏡等の機材の積込みに当たっては、出来る限り部品点数を少なくするように心掛けています。使う「かも」、というものは、初めから持って行きません。
保有する自動車が、プリウスなので、車内容積が限られるためです。
遠征地では、皆さん、立派な箱・ボックスに機材を格納されているのを目にしますが、私の場合は、機材を、ほぼ「裸」で車に積み込んでいます。ワイルド過ぎますが、箱に入れた途端に積み込みが困難になるためです。
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積み込む物は、頭の中でブロックとして捉えている次の6つです。
①赤道儀、バランスウエイト、延長シャフト《トランク》
②赤道儀の三脚、折りたたみテーブル、折りたたみ椅子《後左座席足元》
③ボータブル電源(2個)《後右座席足元》
④ガイド鏡、ASIAIR、ノートPC、各ケーブル、バーティノフマスク、フード、レンチ等が入った段ボール箱《後右座席》
⑤フラット板(LEDトレース板)《後中央足元》
⑥25㎝反射望遠鏡(下に緩衝材を敷いています)《後左座席》
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ちょっと、夜逃げ様ですが、仕方なし。


 出 発 
積込み完了後、早めに夕食を摂り、17:30に出発です。
この日の観望地は、鳥海高原・矢島スキー場。片道約75㎞、所要時間1時間30分です。
振動で望遠鏡の光軸が狂ってしまうのが一番恐いので、道路の穴に嵌らないよう、ソロリ、ソロリと車を走らせます。
それにしても、予報に反して、なかなか晴れてこんな~。

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出発までで1記事って、おかしいだろうと突っ込まれそうですが
夜のライブスタックに至るプロセスは長いのです。
それと、あまりに記事が長くなりそうなので、分割しました。
「ライブスタックの一夜②」につづく。




2024年07月08日 05:00


の続きです。

 06/29のライブスタック② 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。微風。星が瞬いているが、結構いい空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC6384〕
へびつかい座
距離:9,810万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  12秒×160
スクリーンショット 2024-06-29 235403

画像処理後「画像」
20240629 02NGC6384
NGC6384 2024.06.29  23:04-23:52 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×138=27分36秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
========================================

NGC6384は、へびつかい座の北部(へびつかい座の五角形内の北部)、蛇使いの右肩辺に位置する中間棒渦巻銀河です。
赤経で言えば、さそり座のアンタレスよりも1hも東になります。
ここら辺は、はくちょう座から伸びる天の川銀河の腕に近いことから、星間物質が多く、撮像は赤っぽくなり、背景にもノイズ状の赤・青がモヤモヤ入ります。
でも、それにも負けず、NGC6384は、とても綺麗な姿を見せてくれます。
近傍に目ぼしい銀河がない中で、見かけが約6分と比較的大きな、この銀河は、正に孤高の存在です。

ところで、ライブスタック中から、綺麗に巻いた腕や、外周の淡い腕、渦状腕間の淡い部分が良く見えていて、
「これこれ!スゲー!」と山中で声を上げていました。(獣除けの意味合いもあります)
また、「(ここまで良く見えているんだから、画像処理したらもっと綺麗になる。今時点で当選確実!シメシメ)」と心の中で取らぬ狸の皮算用・・・してました。


 昨年の撮像との比較 
実は、この銀河は、昨年の8月に視ていて、綺麗なのは十分に知っています。
でも、その頃と機材条件、画像処理方法が幾分変わっており、アウトプットする画像がかなり違って来ているので、撮り直し、上書きする意味で再観望、画像処理したところです。(最近これが多い)

次が、昨年(左)と今回(右)の画像を並べてみたものです。恥ずかしくなるくらい違います。
しかし、今回の画像も、1年後に見たら、やはり恥ずかしくなるような気がしています。そう言うものだろうと思っています。
スクリーンショット 2024-07-03 211925
《昨年の撮像データ》
NGC6384】2023.08.11  23:48-24:11 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4)  +ZWO IR/UVカットフィルター(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain252 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:15秒×55=13分45秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正),FlatAide Pro,DeNoise AI
========================================

違いの最も大きなポイントは、フィルターを「ZWO IR/UVカットフィルター」から「IDAS NGS1(LPS-D3)」に変えたことでしょうか。受光域を幾分絞った光害カット・フィルターに変えたことで、対象の色が、よく出るようになったと感じています。
そのことが、きっかけとなり、画像処理で色の出し方を掴めたように思います。

また、画像処理に、BXT,RawTherapee,PhotoshopCCを加えて使うようになり、何かと融通が利くようになりました。道具(ツール)は、やはり大事であり、結果を大きく左右します。これも大きなポイントの一つです。

さらに、ASIAIRを使うようになり、ASIAIRのライブスタック画像が明るめなことで、スタック画像に負けないよう、明るく画像処理するようになってきたことも変化の一つです。

もう一つ、コマコレを、コマコレクター(F4) からコマコレクター(×0.86)にしたことで、少し明るさが増したと感じています。明るくなったことに伴って、色も乗るようになりました。

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ライブスタック派の私にとって、処理後の画像は、あくまでも「おまけ」「副産物」であり、対象をより精細に際立たせるためのものです。
精細に見たいがための、画像処理技術ですが、
「画像処理スキルは、とても緩やかな螺旋階段を超低速で少しずつ上っていくようなもので、ゴールの見えない、いや、ゴールの無い長い旅の如し」です。



2024年07月07日 05:00

記事の時間(観望日)が前後してしまいましたが

の続きです。


 06/19-20のライブスタック② 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空の透明度は良い。しかし、筋状の雲が流れていく時間帯多く、南天は常時雲が懸かっていた。弱風。
望遠鏡「Askar FRA400」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「ASIAIR」でのライブスタックです。


                                                                         
〔M16(わし星雲)〕
へび座
距離:7,000光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×116
スクリーンショット 2024-06-27 235326

画像処理後「画像」
20240627 02M16
【M16(わし星雲)
2024.06.27  22:59-23:52(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県仙北市 田沢湖高原
Askar FRA400
FRA400用 F3.9レデューサー
 +IDAS NBZ-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
ASIAIRライブスタック(20秒×107=35分40秒PixInsight(WBPP=Dark,Flat,Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
========================================

デュアルナローバンドフィルター「NBZ-Ⅱ」を使用
しての電視観望です。

このフィルターを使っての撮像回数が、まだ少ないので、画像処理において、フィルター特有のパラメータ等設定が確立できていません。
でも、今後、どんな風に化けさせていけるのかが、楽しみの一つでもあります。
 



2024年07月04日 05:00

6月29日、鳥海高原に出掛けました。
薄明終了が21:09、月出が23:47なので、2時間30分しか時間が取れませんが、銀河を巡りました。
月の時期に仕方なく星雲を視ましたが、本当は、やっぱり、どうしても銀河が見たいのです。

時間がない中、予定では、3対象を視るつもりでしたが、Dark・Flatフレームのキャプチャなど、セットアップにいつも通り時間がかかり、加えて、よくあるアクシデント等の穴に嵌り、2対象の観望に留まりました。

アクシデント 「三脚がLANケーブルを踏んでいて、極軸合わせを再度行う」
極軸合わせ前に、赤道儀EQ8-Rを、ザックリ北極星方向に向けるため、三脚をずらしたのですが、この時、三脚がLANケーブルを噛んでしまっていました。
SharpCapの「ツール-極軸合わせ」を二度行い、極軸合わせをエクセレントにして、さて、ASIAIRを立ち上げようとした所で、LANケーブルが三脚に踏まれているのを発見。
LANケーブルは、引っ張って抜ける感じではありません。何せ三脚・赤道儀・望遠鏡の合計90㎏超の重さで圧されているのですから。
結局、脚を少し持ち上げて、ケーブルを脱出させました。
といことで、念のため、もう一度極軸合わせを実行。大してズレてはいませんでしたがね。
ところで、LANケーブルは、被覆が破れていたので、断線が懸念されました。が、ASIAIRを起動して、プレビューを実行したら、無事、画像が転送されてきました。ほっ(なお、ケーブルの予備はいつも携行しています)


ポカ 「オートガイドのキャリブレーションをフードを付け忘れたまま行ってしまう」
これは、よくやるヤツですね。
Flatフレームのキャプチャ、その後のバーティノフマスクでのピント追い込みで、筒先のフードを外すため、しょっちゅう、これをやらかします。
でも、フードなしの時のガイドが凄く安定していたりするので、フードは必要?と、いつも思ってしまいます。
25cm鏡のフードは、大きく嵩があるため、重いのに加え、風の影響を諸に受けます。
ガイドの安定と迷光・夜露対策のどちらを優先させるか?どうせ山奥に行ってるんだし、乾燥した夜には、フードなしでもいいのかもしれません。

こうして、タイムロスしたので、スタート時点から、もう2対象止まりが確定していました。
と、ここで、もう一つ痛恨のミス
この日は、21時、22時、23時台と、時間で視る対象を決めていました。
が、スタートが22時近くになったにも関わらず、最初の対象を21時台のものにしてしまったのです。
当然、高度が低くなり、精細さが失われ、ノイズも増えたという結末です。あちゃ~


 06/29のライブスタック① 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。微風。星が瞬いているが、結構いい空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC5560,NGC5566,NGC5569=(Arp286)〕
おとめ座
距離:NGC5560(右上)=8,090万光年
NGC5566(中央の銀河)=7,670万光年
NGC5569(左上)=5,680万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  12秒×176
スクリーンショット 2024-06-29 225822
この三連銀河は、おとめ座の東部、アルクトゥルスの南約15°辺に位置しており、アープ・アトラスでは、3つでArp286と附番されています。
上のNGC5560と中央のNGC5566は、相互作用により、どちらも腕が銀河面の垂直方向に歪んでいるように見えます。
一方、左上のNGC5569は、Stellariumのデータでは、かなり手前にある銀河となっており、相互作用による乱れが見られません。
よって、「相互作用する三つ子の銀河」としてArp286となってはいますが、NGC5569は、見かけ上、近くに見えているだけと思われます。
(銀河までの距離データは、不正確なことが多いので、確定的なことは言えませんが)

中央のNGC5566は、見かけが4分弱であり、中心部の環と鍵状の腕が特徴的です。
あと、波打った腕を持つエッジオンのNGC5560、青味を帯びたNGC5569が、同一画角内に収まるので、人気のある領域です。
今回は、時期を失してからの観望で、高度40°から30°間でのライブスタックとなり、かなりノイズが酷かったです。
でも渇望していた銀河を視られたし、画像処理で綺麗になったので、結果オーライというところですね。

画像処理後「画像」
20240629 01NGC5560NGC5566NGC5569
NGC5560,NGC5566,NGC5569 2024.06.29  21:59-22:56 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×141=28分12秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年07月02日 05:00

6月27日は、月出が22時過ぎと月夜でしたが、この時期に貴重な晴れとなったので、田沢湖高原に出掛けました。
デュアルナローバンドフィルター「NBZ-Ⅱ」を使用しての電視観望です。
月が明るくても、NBZ-Ⅱを使えば、そこそこ満足のいくライブスタックが出来ることが分かったので、
新月期には「銀河」、満月期にはNBZ-Ⅱを使って「星雲」というスタイルを当面続けて行こうかなと思っています。


 06/19-20のライブスタック① 
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。空の透明度は良い。しかし、筋状の雲が流れていく時間帯多く、南天は常時雲が懸かっていた。弱風。
望遠鏡「Askar FRA400」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「ASIAIR」でのライブスタックです。


                                                                           
〔NGC6992(網状星雲(東)〕
はくちょう座
距離:1,470光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×140
スクリーンショット 2024-06-28 021527

画像処理後「画像」
20240628 02NGC6992(網状星雲東)
【NGC6992(網状星雲(東)
2024.06.28  01:08-02:12(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県仙北市 田沢湖高原
Askar FRA400
FRA400用 F3.9レデューサー
 +IDAS NBZ-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
ASIAIRライブスタック(20秒×139=46分20秒PixInsight(WBPP=Dark,Flat,Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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超新星残骸「網状星雲」は、はくちょう座の「白鳥の右翼」、こぎつね座際に位置しています。
「NBZ-Ⅱフィルター」使用なので、1フレームの露光時間を、いつもの倍の20秒としています。
月夜でも、フィルター一つ変えるだけでライブスタックが楽しめる事には驚きです。
易々と星雲が炙り出され、発色良く、微細なフィラメントも写り込んでいます。

この日は、これ以外に、夏の星雲の代表格「M8」、「M17」や「M27の外周の羽根」などを視てみました。
「M27の外周の羽根」については、試し撮りのつもりで視たのですが、羽根が炙らなくても見えていたので、近いうちに25cm鏡でクローズアップしてみたいと思います。

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  20秒×116
スクリーンショット 2024-06-28 010123




2024年06月26日 05:00

天リフ・Newsのブログは、満月期、梅雨時ということで、機材の工作・調整、星景写真や蛍の画像が多くなっていますね。
ライブスタックは、一夜に視る対象が多いので、私には、まだ前新月期の在庫があります。


6月14日、晴れたので鳥海高原に出掛けました。
月の入りが翌0:08、薄明開始が翌2:13なので、2時間ポッキリの観望です。
前回は、1フレーム8秒露光にトライして、精細さは得られるものの光量不足を感じたので、この日は逆方向に振れて、12秒露光を試してみました。
結論から言って、いつもの10秒露光と、この日の12秒露光に、さほど違いは感じられませんでした。
ただし、2フレームごとに行っているディザリングの回数が少なくなり、それに伴い、整定までのタイムロスも減るので、効率が良いなと思いました。


 06/14-15のライブスタック① 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。時折、微風。天の川が雲のように見える、結構いい空。しかし、中空のアンタレス、アルクトゥルスが、これまで見たことが無いくらいに激しく瞬いていた。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。


                                                                           
〔NGC5585〕
おおぐま座
距離:3,430万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  8秒×186
スクリーンショット 2024-06-15 010325
NGC5585は、おおぐま座の東端、M101の北東3°20分の所に位置しています。
見かけの大きさは、3分超で、中間棒渦巻銀河に分類されています。
Stellariumでは距離が3,430万光年となっていますが、ネットを検索してみると2,800万光年としているサイトが多かったです。また、M101のグループに属しているそうです。

ところで、この銀河は、何とも形容しがたい形状をしています。
一応、渦巻銀河なのですが、不規則銀河やセイファート銀河のようにも見えます。
また、実サイズは、天の川銀河の1/3程ですが、暗黒物質の割合が通常の銀河より多いのだそうです。超新星残骸も複数観測されていて、千年に一度の頻度で超新星爆発が起こっているだろうとのことです。
なんとも、不思議ちゃんな銀河です。

画像処理後「画像」
20240615 01NGC5585
NGC5585 2024.06.15  00:05-01:00 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×167=33分24秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度他)
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2024年06月22日 05:00

 久々に「SharpCap」を使用してみる 
6月19日、6月20日の両日、月夜ですが田沢湖高原に出掛けました。20日は、薄雲が懸かる予報にも拘わらず、車を走らせました。
遠征の強行は、この満月期のうちに、SharpCapでのライブスタックと、それに伴うUSBケーブル等の接続方法を試しておきたかったためです。
私は、これまで、約1年間、ASIAIRでライブスタックを行ってきましたが、SharpCapのバージョンが4.1になり、機能が充実し、ライブスタック画像も綺麗になってきていそうなので、SharpCapへの回帰も視野に入れてのトライです。
受光域の狭いフィルターでの短秒露光もSharpCapの方が得意と思われます。


しかし、結果から言うと、どうもSharpCapには、戻れそうにない、となりました。
Windows(ASCOM)ベースのシステムが、あまりにも不安定なためです。
たぶん、SynScan Pro(バージョン2.3.8)かSynScanのASCOMドライバ(バージョン1.4.0)が悪さをしているのでしょう。(私のシステム構成に起因した不具合かもしれませんので、悪しからず。)

まず、SharpCapがマウントを認識してくれません。何度かSharpCapを起動し直しして、認識できても、今度は、プレートソルブが出来たり、出来なかったり・・・
PHD2も、マウントに繋がったり、繋がらなかったり・・・
こうした引っ掛かり・操作に時間を大幅に取られ、ライブスタックを楽しむどころではありませんでした。
以前、SharpCapでライブスタックをしていた頃、同様のつまずきで、しょっちゅう四苦八苦したのを思い出します。

そんな中、手動導入で、オートガイドを何とか噛ませ、薄明開始の直前にようやくライブスタック出来たのが次です。


 06/19-20のライブスタック 
秋田県田沢湖高原、標高700m地点。幾分靄がかった空。弱風。
望遠鏡「Askar FRA400」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「SharpCap」でのライブスタックです。
月夜でも星雲が、そこそこ撮れるだろうということで、デュアルナローバンドフィルター「NBZ-Ⅱ」を使用


                                                                           
〔NGC6960(網状星雲(西)〕
はくちょう座
距離:1,470光年

ライブスタック画像  20秒×66
(スクショを撮るのを忘れていましたが、スタック画像を保存したら、DisplayStretchというPNGファイルが自動的に保存されていました。こうした点、SharpCapは、至れり尽くせりですね。)
Stack_66frames_1320s_WithDisplayStretch-99

画像処理後「画像」
20240620 01NGC6960(網状星雲西)
【NGC6960(網状星雲(西)
2024.06.20  01:46-02:23(SharpCapライブスタックDark,Flat補正)
秋田県仙北市 田沢湖高原
Askar FRA400
FRA400用 F3.9レデューサー
 +IDAS NBZ-Ⅱ(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain252 輝度60)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
SharpCapライブスタック(20秒×66=22分00秒PixInsight(WBPP=Dark,Flat,Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(彩度,カラーバランス)
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お馴染みの超新星残骸「網状星雲」は、はくちょう座の「白鳥の右翼」、こぎつね座際に位置しています。
今回は、光の透過域が狭い「NBZ-Ⅱフィルター」使用なので、1フレームの露光時間を、いつもの10秒から、20秒としました。
それにしても、NBZ-Ⅱは、凄いですね。赤・青の星雲を軽々と浮き上がらせてくれます
あと、ASI585MCの感度の良さが際立っています


 破れかぶれのASIAIRライブスタック 
2日目の20日夜も、Windows(ASCOM)ベースのシステムを、あれこれいじって、何とか使えないか長時間試したのですが、前日よりも調子が悪く、結局、諦めてしまいました。
そして、夜半前には予報どおり、筋状の雲が空を覆ってしまいました。最悪。
もう疲れてはいましたが、その後、ASIAIRをセットアップして、NBZ-Ⅱフィルターを使ったライブスタックのテストを行いました。
以前に、25cm鏡で1フレーム10秒露光としてトライしましたが、スタック処理が全く為されず、撃沈しています。
じゃ、20秒露光では、どうだ! 焦点距離280mmなので星数も多いぞ!
すんなり、あっさり成功。
ということで、次が、雲を通しての、網状星雲(東)のライブスタック(スクショ)画像です。

20秒×106
スクリーンショット 2024-06-21 020908
ASIAIRの動作は、凄く安定していますね。
さらに、ライブスタック画像も、画像処理した画像にかなり近いです。(雲を通しても、これだけ写ったのには驚きました。)
この画像を見てしまうと、SharpCapに行く必然性が薄れてしまいます。
受光域がごく狭いフィルターも露光時間を延ばせばライブスタックで使えると分かったことだし、色気を出さずに、やっぱり、暫くの間、ASIAIRでいくか!







2024年06月19日 05:00

 1フレーム8秒露光のライブスタック・トライ 
私は、昨年(2023年)8月から、1フレームの露光時間を10秒に固定して、ASIAIRでライブスタックを行ってきたところですが、
今月、SkyWatcher・EQ8-Rを導入し、これまでのEQ6Rよりも僅かながら追尾の安定が見られたことから、この日、精細さを求めて短時間露光にトライしてみました。(IDAS NGS1フィルター使用)
追尾精度が向上したなら、露光を長い方にもっていけばいいようなものですが、最近、小さな対象ばかり視ていて、もう一段分解能を上げたくなり、短時間露光をしてみたものです。


〇 1フレーム6秒露光
ASIAIR内での処理が追い付かないのか、3フレームに1度くらいの頻度で、フレームがスタックされません。スタックされなかったフレームは、保存もされません。
かなり不効率なので、実用にならないと判断しました。

〇 1フレーム8秒露光
フレーム落ちすることなく、順調にライブスタックができました。
画像処理まで行ってみて、確かに精細さは向上しています。
しかし、なんか光量が物足りません。銀河の淡い部分の出方が、期待値以下なのです。
センサーのピクセルは、よくバケツに例えられますが、
「バケツに光が、あまり溜まっていない状態なのに、リセットされて次のフレームに行ってしまう」と言う感じです。
1フレームの露光時間を何秒にしようと、総露光時間が同じならば、受けた光の量が同じなので、同等の像が得られるのではないか、とも考えられますが、経験的に、それは違うんじゃないかと私には思えます。

*** 所感 ***
10秒露光に固定する前は、15秒露光や30秒露光でライブスタックを行っていたのですが、特に30秒露光の、「でーん」とほぼ完成形に近い像が現れる感動は忘れられません。
但し、30秒露光だと精細さが失われるため、ライブスタックには向かないと判断し、その後は一度も行っていません。(あくまでも、赤道儀を含めた私の機材での話です。)
翻って、今回の露光時間を切り詰めたトライですが、精細さは得られるが、満足できる像は得られないという感想を持ちました。

ライブスタックの醍醐味を十分に味わえる、スタック画像を見ていて楽しくなる適当な露光秒数は何秒?
適切な1フレーム露光時間は、10秒から15秒、もしくは20秒辺りにあるのではないかと推測されるので、今後、10秒超のライブスタックも試してみたいと思っています。


 06/11-12のライブスタック 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。常時、弱風で、草木がザワザワ騒ぐ時間帯あり。天の川が明るく、そこそこ抜けの良い空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                           
〔NGC5905、NGC5908〕
りゅう座
距離:NGC5905(右側の銀河)=1億6,900万光年
NGC5908(左側の銀河)=1億8,230万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  8秒×253 
スクリーンショット 2024-06-12 005806
この両銀河は、りゅう座の、うしかい座際に位置しています。近傍にあるNGC5906(Splinter Galaxy)から見ると、50分程南になります。
右上のNGC5905は、何とも面白い形の棒渦巻銀河ですね。もっと、淡い部分の広がりを視たかったのですが、そこまでハッキリ出ませんでした。
左下のNGC5908は、茶色い銀河で、ダストレーンがクッキリしているところが、チャームポイントです。

画像処理後「画像」
20240611 01NGC5905NGC5908
NGC5905、NGC5908 2024.06.11  23:50-24:56 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:8秒×181=24分08秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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2024年06月17日 05:00


の続きです。

 06/07-08のライブスタック④ 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。時折、弱風。ごく薄い雲が懸かっていて、あまりよろしくない空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。

                                                                         
〔M13(ヘルクレス座球状星団)〕
ヘルクレス座
距離:25,117光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×74
スクリーンショット 2024-06-08 022928
前記事の銀河NGC6503の観望を終え、時刻は午前2時となりました。
この日の薄明開始は2時15分頃なので、十分なスタック時間を確保できないことから、通常であれば撤収作業に入ります。
しかし、何となく物足りません。夜が短いためですね。
「こんな時には、短時間のスタックに堪える球状星団でしょ」ということで、まだ高い位置にある、M13を導入しました。

皆さんお馴染みのM13は、ヘルクレス座の北西部、かんむり座との境界に近い位置にある、見かけが約20分の特大級の球状星団です。
10万個~数十万個の星々で構成されており、老星が多く、実直径は100光年超だということです。

画像処理後「画像」
20240608 03M13-2-99
M13(ヘルクレス座球状星団) 2024.06.08  02:06-02:25 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×55=9分10秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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さて、球状星団は、淡い部分がある訳ではないので、15分くらいスタック出来ればいいかなと始めたのですが、薄明が始まり、スタック画像がどんどん青みを帯びてきたので、12分ちょっとでスタックを止めました。
保存フレームのうち、画像処理に使えたのは55フレーム(×10秒)で、総露光時間は10分を切ってしまいました。
その画像処理では、明るい中心部が白トビしないよう、あまり手を加えず、各パラメータも抑えめにしてみました。
球状星団は、あくまでも星の粒々なので、強烈な処理は必要ないようです。
手を加えると逆に像が悪化するので、素材本来の味?をそのまま活かした方がいいのですね。

さてさて、いつも銀河ばかり見ている私にとって、球状星団は、ちょっと新鮮でした。
半端な時間が残った時は、これですね!


 


2024年06月14日 05:00


の続きです。

 06/07-08のライブスタック③ 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。時折、弱風。ごく薄い雲が懸かっていて、あまりよろしくない空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。


                                                                           
〔NGC6503〕
りゅう座
距離:1,990万光年

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×206
スクリーンショット 2024-06-08 020220

画像処理後「画像」
20240608 02NGC6503
NGC6503 2024.06.08  01:05-02:00 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×182=30分20秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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NGC6503は、りゅう座の星列(りゅうの胴体部分)の線上東寄り、北極星からベガを結んだ線の少し西側に位置しています。
見かけが約9分の渦巻銀河で、案外大きく見える銀河です。
斜めから見る格好で、かつ渦状腕の分離が弱いので、円盤状に見えます。
ちょっとアンドロメダ銀河にも似ていますね。

さてさて・・・ しし座、おとめ座、おおぐま座が西に低くなり、銀河巡りは、りゅう座の辺りに追い込まれる感じになってきました。
天の川はスルーなので、秋銀河が早く登ってくれるのを願うばかりです。


 


2024年06月12日 05:00


の続きです。

 06/07-08のライブスタック② 
秋田県鳥海高原、標高450m地点。時折、弱風。ごく薄い雲が懸かっていて、あまりよろしくない空。
望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。


                                                                           
〔UGC10214 (Arp188)〕
りゅう座
距離:4億5,000万光年(Stellariumにデータなし。赤方偏移からの換算。)

ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)  10秒×208 
スクリーンショット 2024-06-08 010200

画像処理後「画像」
20240608 01UGC10214
UGC10214 (Arp188) 2024.06.08  00:04-00:59 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86)  +IDAS NGS1(48mm)  +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×197=32分50秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide ProRawTherapee(黒レベル,彩度他)DeNoise AIPhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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Arp188は、りゅう座の星列(りゅうの胴体部分)の西端から3°ほど南に位置する、見かけが3.5分の棒渦巻銀河です。
この銀河は「おたまじゃくし銀河」と呼ばれており、天の川銀河の直径の約3倍という異常に長く伸びた腕を持っています。
この腕は、銀河同士の相互作用で形成されたもので、もう一方の銀河は、Arp188の奥に隠れているそうです。
また、この腕は、主に青い星、青い星団で形成されており、青色を帯びているとのことです。


Arp188は、昨年9月に一度視ていますが、適期を過ぎてから観望であったため、不本意なスタック画像しか得られませんでした。
ということで、再度観望しました。
「いいね~!」
小さな銀河が多いArp銀河の中で、見かけが3分以上あるというのは珍しいので、おススメです。







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