月出が、翌16日午前0時過ぎで、薄明開始が3時10分頃なので、3時間の勝負です。
「エクステンダーPH」の投入
ところで、ここ最近、見かけの大きさが2分前後の、小さな銀河ばかり追いかけていて、画角に占める銀河の面積が、あまりに小さく、少々、欲求不満気味になっていたので、
この日は、「Vixen エクステンダーPH」を使って、「BKP250/F1000」の焦点距離を1.4倍の1,400mmにしてみました。
この日は、「Vixen エクステンダーPH」を使って、「BKP250/F1000」の焦点距離を1.4倍の1,400mmにしてみました。
「エクステンダーPH」で焦点距離を延ばすことへの懸念
しかし、次の点が懸念されます。
①拡大に伴い、星が肥大して、「見られたものじゃない」という画像になるのではないか
②光学系が同じなので、単なる拡大、単に見かけの大きなボケ画像になるのではないか
③赤道儀の追尾精度がクローズアップに堪えられるか 追尾のアラもクローズアップされる
④F値が「4」から「5.6」になるので、暗い像しか得られないのではないか
そこまでダメなことが予想されるのならば、やらなければいいと思われそうですが、
どれくらいダメなものなのかを、確かめずにはいられないのです。
せっかくの晴れの夜を、棄てることになっても・・・
これをしておかないと、次に進めませんしね。
リザルト①
〔NGC7741〕
ペガスス座
距離:5,710万光年
※ライブスタック画像のスクリーンショットを撮り忘れました
距離:5,710万光年
※ライブスタック画像のスクリーンショットを撮り忘れました
NGC7741は、ペガススの四辺形内の北東側に位置する、見かけが約4分の棒渦巻銀河です。
相方は不明ですが、相互作用銀河に分類されており、腕がかなり乱れています。
いつも通り、1フレーム12秒露光でライブスタックしたのですが、像が暗いためか、ASIAIRの内部処理が追い付かずに、落ちた(スタックされない)フレームが、かなりあって不効率でした。
ピントがイマイチ甘くて、星が肥大していますが、腕はよく出ています。
画像処理後「画像」相方は不明ですが、相互作用銀河に分類されており、腕がかなり乱れています。
いつも通り、1フレーム12秒露光でライブスタックしたのですが、像が暗いためか、ASIAIRの内部処理が追い付かずに、落ちた(スタックされない)フレームが、かなりあって不効率でした。
ピントがイマイチ甘くて、星が肥大していますが、腕はよく出ています。
【NGC7741】 2024.08.16 00:06-01:01 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
Vixen エクステンダーPH +IDAS NGS1(48mm) +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×100=20分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度) ※右側若干トリミング
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リザルト②
【NGC7479(スーパーマン銀河)】 2024.08.16 01:22-02:11 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
Vixen エクステンダーPH +IDAS NGS1(48mm) +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×90=30分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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リザルト③
〔NGC736,NGC740,Arp166=(NGC750,NGC751)〕
さんかく座
距離:NGC736(下方右端)=2億1,030万光年 (Stellariumの赤方偏移値からの換算)
NGC740(下方中央寄り)=2億2,280万光年 ( 〃 )
NGC750(左上の上)=2億5,290万光年 ( 〃 )
NGC751(左上の下)=2億6,170万光年 ( 〃 )
NGC740(下方中央寄り)=2億2,280万光年 ( 〃 )
NGC750(左上の上)=2億5,290万光年 ( 〃 )
NGC751(左上の下)=2億6,170万光年 ( 〃 )
ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット) 20秒×125
この領域は、さんかく座の三角の北辺の少し北に当たります。
左上のArp166(NGC750,NGC751)は、二つの楕円銀河が相互作用しているものです。アープ・アトラスの分類では、「希薄なフィラメントを持つ銀河」に区分されており、NGC750から北西に尾が伸びています。
一方、下方右端のNGC736は、楕円銀河なのですが、外周に層状のハロがあります。
総露光時間を39分まで確保できたのですが、NGC750の尾も、NGC736の外周のハロも、微かにしか出てきませんでした。確かに有るというのは分かるのですが、ちょっと残念。
画像処理後「画像」左上のArp166(NGC750,NGC751)は、二つの楕円銀河が相互作用しているものです。アープ・アトラスの分類では、「希薄なフィラメントを持つ銀河」に区分されており、NGC750から北西に尾が伸びています。
一方、下方右端のNGC736は、楕円銀河なのですが、外周に層状のハロがあります。
総露光時間を39分まで確保できたのですが、NGC750の尾も、NGC736の外周のハロも、微かにしか出てきませんでした。確かに有るというのは分かるのですが、ちょっと残念。
【NGC736,NGC740,Arp166=(NGC750,NGC751)】 2024.08.16 02:26-03:20 (ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
秋田県由利本荘市 南由利原
SkyWatcher BKP250/F1000
Vixen エクステンダーPH +IDAS NGS1(48mm) +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:20秒×117=39分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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懸念に対する答え
想定では、もっとひどい像になると思っていました。
ということで、先に挙げた懸念に対してコメントを付けてみます。
①拡大に伴い、星が肥大して、「見られたものじゃない」という画像になるのではないか
ピントを少しでも外すと、星が肥大して見苦しい画になるが、ピントが合っていれば、何とか見られる画にはなる。同時に、クローズアップすることで25cm鏡の限界も見えてきた。
②光学系が同じなので、単なる拡大、単に見かけの大きなボケ画像になるのではないか
懸念のとおり単なる拡大であるが、そこまでボケボケになることもなく、見応えのある大きさにクローズアップできた。
③赤道儀の追尾精度がクローズアップに堪えられるか 追尾のアラもクローズアップされる
画像処理に回せるフレームの歩留まりが、いつもと変わらなかったので、追尾精度は、ほぼ問題とならなかった。
④F値が「4」から「5.6」になるので、暗い像しか得られないのではないか
・ライブスタック時~いつもは5分程度で、銀河が概ね絵になってくるのだが、今回は10分経過した辺りで、ようやく絵になってきた。
・画像処理時~通常時の1.3倍程度、明度を上げないと、いつも通りの明るさにならなかった。
いずれにしても、明るさが足りず、特に銀河外周の淡い部分が出てこなかった。また、S/N比が悪く、ノイズが勝ってしまっている。
結論として、一番問題となったのは、④のF値が大きく暗いことでした。
撮影と割り切って、今回の3倍程度の総露光時間をかければ、何とかなりそうですが、短時間露光・多対象観望のライブスタックでは、「もっと光を!」状態になります。
欲張りですが、「星を小さく、銀河を明るく精細にクローズアップする」には、鏡の口径を大きくするしか手がないようです。
因みに、比較用の画像を上げておきます。
左=コマコレクター(F4)・焦点距離1,000mm 右=エクステンダーPH・焦点距離1,400mm






