しかし、かなり厚目の薄雲が懸かり、通常であれば遠征を断念するような空だったので、かなり迷いました。
が、星空に飢えていたので、田沢湖高原への遠征を強行しました。
月没が22時30分、薄明開始が翌2時30分頃なので、4時間は観望できます。
まあ、空次第ですが・・・
辺りが暗くなったところで、星は見えるには見えるのですが、薄雲の影響で、傾いた月は、いつもより赤く、天の川がボンヤリとしか見えません。さそり座などは、判然としないどころか、最早見えませんでした。
こんな悪条件下での観望は、あまりしたことがありません。
でも、星の下に身を置くと、なんか幸せを感じるんですよね。
また、人知れず、と言うか、誰一人見ていないであろう、夜空の一隅に望遠鏡を向けて、星の光を受ける作業をしている自分が好きです。
07/12のライブスタック
秋田県田沢湖高原、標高720m地点。弱風。薄雲に覆われ、星数が少ない空。望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。
〔NGC5893,NGC5899,NGC5900〕
うしかい座
距離:NGC5893(右下)=2億5,770万光年(Stellariumの赤方偏移値からの換算。)
NGC5899(左下)=1億2,710万光年( 〃 )
NGC5900(左上)=1億2,300万光年( 〃 )
NGC5899(左下)=1億2,710万光年( 〃 )
NGC5900(左上)=1億2,300万光年( 〃 )
秋田県仙北市 田沢湖高原
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(×0.86) +IDAS NGS1(48mm) +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ8-R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:12秒×155=31分00秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度他),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス,彩度)
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この領域は、うしかい座の北部、牛飼いの頭の部分に位置しています。
一番大きなNGC5899は、見かけが2.5分の渦巻銀河です。斜めから見る感じになりますが、渦を巻いている様子と、暗黒帯が、何とか見えています。
左上のNGC5900は、1.5分のエッジオン銀河です。Stellariumでは、相互作用銀河に分類されており、PGC4541560を内包しているように表されています。北西側に少し突き出た部分があるので、それがPGC4541560かもしれませんが、確証はないです。
右下のNGC5893は、1.5分角ながら、渦巻が綺麗です。
なお、NGC5893の北東にエッジオン銀河が見えていますが、これはNGC5895です。その直ぐ北に小さな点がありますが、これはNGC5896で、両銀河は相互作用しています。
薄雲越しでのライブスタックとなったことから、当然のことながら、銀河の淡い部分が出て来ませんでした。
しかし、銀河は明るいので、なんとか見られる画にはなりました。
この後は、もう一つ銀河を狙いましたが、期待値に達する画像が得られなかったので、早々に諦めました。その後は、望遠鏡をあちらこちらに向けて、4~5分程度のライブスタックを楽しみ、薄明前に撤収しました。
収穫は少なったのですが、梅雨の合間の、貴重な一夜となりました。


