強風&杉花粉まみれの夜
前新月期は、宮城でさえも、なかなか天気が安定せず、結果として2日間しか遠征観望ができませんでした。その2日目となった3月14日は、夜明けまで快晴の予報。躊躇なく神割崎に向かいました。
月没の22時半過ぎからスタートできるように、余裕のある時間に現地到着。機材セット。
が、しかし、風が強い! 予報の1.5倍はあろうかという突風も時折吹き・・・
しかも、薄雲がかっているようで、空の透明度も今二つといった感じ。
この日は、EAFの挙動が不安定で、ピント合わせにも難儀して。
テンションが下がるけれど、ちょっと多めに露出すれば、なんとかなるかなとスタック開始。
スタック画像を見ていて、「やっぱり、いつもより微恒星が少なく、銀河の淡い部分も目論見よりも出てこない」と思いながら、夜明けまでノンストップ。
撤収時にCMOSカメラの側面にホコリが、結構付いていて・・・
ん? 機材を置いてる家の部屋が、そんなにホコリっぽかったかな?
撤収を終えて、車のエンジンをかけ、フロントガラスの夜露をワイパーで払うと、集められた夜露がまっ黄々。
ん? 杉花粉だな。往復の道中で付いたのか・・・
この時は、まだ、神割崎で、望遠鏡等機材一式が、花粉濃度MAXの強風を浴び続けたことに、気付いていませんでした。
帰路の運転中・・・ 「ん?走行中の車に花粉が積もるか?スピート出てるから、皆、飛ばされるだろうが。・・・ということは、あの花粉は、神割崎だけで積もったやつだ。ヒェーー」
帰宅後は、機材一式の花粉除去をしなければならず、かなり面倒でした。
因みに、望遠鏡の主鏡部分を外して、斜めから見たら、鏡に満遍なく花粉が付着していて、げんなりしました。
「杉のヤローめ!覚えとけよ!」(松だったら、ごめんなさい。)
こんな、条件最悪とも言える夜の撮像データだったので、一括お蔵入りにしようと思ったのですが、一つだけ画像処理しみたら、一応見られる範囲内だったので、全て処理してみました。
でも、やはり、スタック画像と同様に、淡い部分が写り込んでいなくて不本意な画となりました。
空も悪かったのですが、花粉の影響というのも少なからずあったようです。
03/14-15のライブスタック①
太平洋に突き出た宮城県神割崎。夜明けまで晴れが続いたが、超薄雲様で少し白んだ空。常時、弱風が吹き、一時的に強風になる。その風に濃度の高い杉花粉が混じっていて、光学系に悪影響を及ぼす。望遠鏡「SkyWatcher BKP250/F1000」、CMOSカメラ「ZWO ASI585MC」、「有線化ASIAIR」でのライブスタックです。
〔NGC3185,NGC3187,NGC3190,NGC3193(しし座4重銀河(Arp316))〕
しし座
距離:NGC3185(右下)=5,960万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)
NGC3187(中央右上)=7,640万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)
NGC3190(中央)=6,220万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)
NGC3193NGC3447(中央左上)=6,670万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)
距離:NGC3185(右下)=5,960万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)
NGC3187(中央右上)=7,640万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)
NGC3190(中央)=6,220万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)
NGC3193NGC3447(中央左上)=6,670万光年(Stellariumデータ不正確により、赤方偏移からの換算。)
ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)10秒×186
「しし座4重銀河」は、しし座の獅子の首部分、首の付け根の星「アルギエバ」と、その北側の3等星「アダフェラ」のちょうど中間辺に位置しています。
見かけの大きさは、右下のNGC3185が2.5分と少し小さいのですが、その他の3銀河は、4分以上の大きさがあります。
アープ・アトラスでは、銀河団として纏めてArp316と附番されており、ヒクソン・コンパクト・グループのHCG44と附番もされています。
何はともあれ、画像を見てもらえば、説明はいらないかなと思います。
とにかく、構図的に面白い。そして、美しい。
加えて、カタログのように、同一画角内で銀河の形態分類(渦巻、棒渦巻、相互作用、楕円)を網羅している点も、もう一つの面白さです。
中央のエッジオンとなっているNGC3190が、フェースオンだったら、パーフェクトでした。(こちらを向いたら、実は、棒渦巻銀河だったりして(笑))
悪条件(強風)の中でのライブスタックとなり、画像処理に使えたフレームの歩留まりは、53%でした。
結果、総露光時間は16分と短くなりました。せめて、25分は欲しい所ですが、残念。
(注:ネット記事を見たら、「しし座4重銀河」という呼称は一般的でないというのがありました。でも、「しし座4重銀河」の方が、直感的に、「あれね!」と分かるので、しっくりきます。)
見かけの大きさは、右下のNGC3185が2.5分と少し小さいのですが、その他の3銀河は、4分以上の大きさがあります。
アープ・アトラスでは、銀河団として纏めてArp316と附番されており、ヒクソン・コンパクト・グループのHCG44と附番もされています。
何はともあれ、画像を見てもらえば、説明はいらないかなと思います。
とにかく、構図的に面白い。そして、美しい。
加えて、カタログのように、同一画角内で銀河の形態分類(渦巻、棒渦巻、相互作用、楕円)を網羅している点も、もう一つの面白さです。
中央のエッジオンとなっているNGC3190が、フェースオンだったら、パーフェクトでした。(こちらを向いたら、実は、棒渦巻銀河だったりして(笑))
悪条件(強風)の中でのライブスタックとなり、画像処理に使えたフレームの歩留まりは、53%でした。
結果、総露光時間は16分と短くなりました。せめて、25分は欲しい所ですが、残念。
(注:ネット記事を見たら、「しし座4重銀河」という呼称は一般的でないというのがありました。でも、「しし座4重銀河」の方が、直感的に、「あれね!」と分かるので、しっくりきます。)
画像処理後「画像」
【NGC3185,NGC3187,NGC3190,NGC3193(しし座4重銀河(Arp316))】 2024.03.14 23:13-24:06(ASIAIRライブスタックDark,Flat,Bias補正)
宮城県石巻市 神割崎
SkyWatcher BKP250/F1000
SkyWatcherコマコレクター(F4) +IDAS NGS1(48mm) +ZWO ASI585MC(Gain280 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
画像処理:10秒×99=16分30秒,PixInsight(WBPP=Dark・Flat・Bias補正,BXT),FlatAide Pro,RawTherapee(黒レベル,彩度),DeNoise AI,PhotoshopCC(ハイパス,カラーバランス)
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