この後もしばらく晴れが見込めず、フラストレーションも限界に達したことから、7月17日に晴れの予報となっている宮城県・神割崎に遠征しました。
1 「有線化ASIAIR」での「ライブスタック動作確認」
有線化により、画像転送が速くなったことで、オートガイドでのライブスタックが、ほぼ正常に動作しました。
ほぼと言うのは、3/4は問題なくライブスタック出来るのですが、1/4程は、ガイドが大きく乱れて失敗することがあるためです。
また、時折、画面が凍り付いたり、画像転送に妙に時間がかかることがありました。
しかし、これにより、ガイドが大きく跳ね飛ぶということはなく、致命傷とはなりませんでした。
まあ、こんなものなのかなという感想です。
あと、1フレーム15秒露光とした場合、ライブスタックをスタートさせてから、最初の数フレームの画像転送が遅延し、画面表示されないという状態もみられました。その数フレームを過ぎると普通に画像転送が行われるので、問題とはなりませんでしたが。
何はさて置き、焦点距離800mmの望遠鏡と1/1.8インチというセンサーサイズの小さなASI678MC、それにWindowsパソコン上でのAndroidエミュレータ・ASIAIRアプリ、更にはオートガイドを噛ませ、Dark、Bias、(Flat)も適用するという「ハードルの高いライブスタック」がほぼ可能という結果に、まずまず満足することができました。
結局は、ASIAIR単体での遅いWi-Fiデータ転送では、オートガイドなどの動作に酷く支障を来すので、「ASIAIRはWi-Fiルーターを追加して有線化して使うべし」ということなんだろうと思います。
2 「ASIAIR」の「ライブスタック画像クオリティ」
SharpCapに比べて、画像が明るめに出力されます。また、カラーバランスがとても良いです。
先の記事で、「画質はSharpCapに比べて粗いようです。」と書きましたが、それはスタック画像が明るめに表示されるため、ライブスタックの前半で粗が目立ち、そう感じたようです。
最終的にSharpCapの画質とほぼ同等と言えるのではないかと思います。
カラーバランスが良い分、ASIAIRにアドバンテージがあるようです。
但し、ライブスタック画像のホットピクセル・クールピクセルの赤・青・緑の点(線)は、SharpCapよりも、多く、目立つように感じます。ダークフレームを適用しているはずなのに、どうしてなんでしょうね?
この点だけが「いまいち」なところです。
次に、画像の精細さについてですが、SharpCapと同等と感じました。
最初に画像転送の回数を減らすため、1フレーム30秒露光としたのですが、画像の精細さが足りないなと感じました。
次に1フレーム15秒露光としてライブスタックしたのですが、15秒露光では、いつものSharpCap1フレーム15秒露光と同等と思われました。(後でスクリーンショット画像・処理画像を以前の画像と比較してみて、同等であることを確認しました。)
赤道儀の性能、ガイド精度からして、ASIAIR・SharpCap共に、長い露光時間としない方が、精細さを得られるんだなという教訓を得ました。また、画像処理用フレームの歩留まりも良くなると予想されます。
次回は、10秒露光又は、もっと短い露光時間でライブスタックしてみようと思います。
3 「ASIAIR」の「プレートソルブ」
視野角が狭くなる1/1.8インチセンサーのASI678MCで、更にGain182という低めのGainでも、百発百中で、失敗がありません。
この点も、低Gainやフィルターに弱いSharpCap+ASPS・ASTAPより、ASIAIRの方が優れています。
この点も、低Gainやフィルターに弱いSharpCap+ASPS・ASTAPより、ASIAIRの方が優れています。
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有線化ASIAIRでの電視観望
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ここからは、この日、テストで視た・撮った天体です。ASIAIRとSharpCapの画像を比較するため、これまで何度も観望してきた天体をチョイスしました。
〔NGC6946(Fireworks Galaxy)〕
はくちょう座・ケフェウス座
距離:2,080万光年
珍しく、夏が旬の銀河です。見かけが比較的大きく見栄えがします。また、赤緯が+60°なので観望適期が長い天体でもあります。
ライブスタック画像(ASIAIR画面のスクリーンショット)
コンポジット処理画像
【NGC6946(Fireworks Galaxy)】2023.07.17 23:40-24:37 宮城県石巻市 神割崎
笠井トレーディングGINJI-200FN
SkyWatcherコマコレクター(F4) +ZWO IR/UVカットフィルター(48mm) +ZWO ASI678MC(Gain182 輝度?)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI
ASIAIRライブスタック(15秒×156=39分00秒,Dark,Bias補正) ※複数回のライブスタックのフレームを画像処理
画像処理:PixInsight(コンポジット),FlatAide Pro,DeNoise AI
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参考までに、以前に観望した〔NGC6946(Fireworks Galaxy)〕のSharpCapライブスタック画像等も掲載しておきます。
総露光時間は相違していますが、望遠鏡・CMOSカメラ等が同条件です。
ライブスタック画像・処理画像とも、ほぼ同様の精細さとなっています。
処理画像は、同じCMOSカメラから得られたデータなので、同様なんでしょうが、重ね合わせ等の技術的処理が入るライブスタックでも同等の精細さとなっています。
なお、ライブスタック画像については、SharpCapのカラーバランスが崩れています。(都度都度シビアなゲージでカラーバランスを調整する必要があり、かなり面倒です。)
一方のASIAIRの方は、カラーバランスを調整する機能が無いにもかかわらず、かなりいい線の色合いとなっています。
ライブスタック画像(SharpCap画面のスクリーンショット)
コンポジット処理画像
【NGC6946(Fireworks Galaxy)】2023.06.19 01:10-01:37 秋田県仙北市 田沢湖高原
笠井トレーディングGINJI-200FN
SkyWatcherコマコレクター(F4) +ZWO IR/UVカットフィルター(48mm) +ZWO ASI678MC(Gain250 輝度100)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+ZWO ASI120MM-MINI+PHD2
SharpCapライブスタック(15秒×66=16分30秒,Dark補正)
画像処理:PixInsight(コンポジット),FlatAide Pro,DeNoise AI
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(電視観望) ★7/17-18 宮城県・神割崎遠征(有線化ASIAIRテスト)② に続きます。





