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2023年05月20日 10:00

(天体電視観望) ★5/11 赤経10h台の銀河を中心に攻める(3/3)

(天体電視観望) ★5/11 赤経10h台の銀河を中心に攻める(2/3)  に続く電視観望の後半の模様です。
時刻は既に23時30分近く。
赤経10h台は西に傾き、月出の0時30分も迫ってきました。
ということで、ここで、方針転換!!
ここからは、赤経11h台、12h台、13h台から一つずつ銀河をピックアップして観望することにしました。
赤経11h台は「NGC3628(しし座3重銀河のうちの一つの「ハンバーガー銀河」)」
12h台は「M85とNGC4394」を同一視野で
13h台は、「M51(子持ち銀河)」
M51は、明るく面白い対象であるということもありますが、自分の中では、空の透明度を測る基準星にもしているので、よく観望する銀河です。


                                                                          
〔NGC3628(ハンバーガー銀河)〕
しし座、距離:4,500万光年
ししの後ろ脚部分にある「しし座三重銀河」のうちの一つで、残り2銀河の北側に位置しています。
活動銀河に分類されていて、銀河を真横から見るエッジオン銀河となっています。
エッジオンというと、薄いCDのような円盤を真横から見た銀河が多いのですが、この銀河は厚みがあり、かつハローが波打ち、暗黒帯も凄まじい程にはっきりしています。
NGC3628は「ハンバーガー銀河」と呼ばれていますが、どちらかというと「サンドウィッチ銀河」と言う方がイメージしやすいように思います。

ライブスタック画像(SharpCap画面のスクリーンショット)
スクリーンショット 2023-05-11 234755

コンポジット処理画像
20230511 07NGC3628(しし座3重銀河のうち)
【NGC3628(ハンバーガー銀河)】2023.05.11  23:29-23:48 秋田県仙北市 田沢湖高原
笠井トレーディングGINJI-200FN
SkyWatcherコマコレクター(F4)+ZWO IR/UVカットフィルター(48mm) +ZWO ASI678MC(Gain315 輝度100)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+QHY5L-IIM+PHD2
SharpCapライブスタック(15秒×45=11分15秒,Dark補正)
画像処理:PixInsight(コンポジット),FlatAide Pro,DeNoise AI
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〔M85,NGC4394〕
かみのけ座
距離:M85(右側の銀河)=6,030万光年,NGC4394(左側の銀河)=5,480万光年
しし座のレグルスと、うしかい座のアルクトゥルスのだいたい中間辺りに位置しています。
M85は楕円銀河のように見えますが、どう見ても腕の無さそうなM94(Croc's Eye Galaxy)などと同じように渦巻銀河に分類されています。種類がSA0なので、渦巻銀河ではあるが腕が判然としない銀河ということなのでしょう。よく見ると、上や右下にハローの突出が確認できます。
一方、NGC4394は、典型的な棒渦巻銀河です。棒状の中心部の両端から出た二本の腕が、約1周巻いているので、二重丸に見えます。
見かけが3.5分角のNGC4394が手前にあり、その奥、550万光年ほど先に見かけが約7分角のM85があるので、M85は相当に大きい銀河であることが分かります。

ライブスタック画像(SharpCap画面のスクリーンショット~拡大しています)
スクリーンショット 2023-05-12 003800

コンポジット処理画像
20230512 01M85NGC4394
【M85,NGC4394】2023.05.12  00:19-00:38 秋田県仙北市 田沢湖高原
笠井トレーディングGINJI-200FN
SkyWatcherコマコレクター(F4)+ZWO IR/UVカットフィルター(48mm) +ZWO ASI678MC(Gain315 輝度100)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+QHY5L-IIM+PHD2
SharpCapライブスタック(15秒×48=12分00秒,Dark補正)
画像処理:PixInsight(コンポジット),FlatAide Pro,DeNoise AI
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〔M51(子持ち銀河)〕
りょうけん座、距離:2,310万光年
北斗七星の持ち手の一番端の星、アルカイドから南西側に20分弱の所にあります。
小さめの銀河ながら、比較的近めの銀河で明るく、大気の影響を受けにくい天頂付近まで昇って来てくれる嬉しい天体です。さらには我々に対してフェースオンであり、さらには地球の南北を意識したかのように腕が配置され、さらにはその腕が綺麗に巻いているので、とても秀麗な銀河です。
さらには、上部(北側)の銀河M51Bと腕と暗黒帯が繋がり、互いに相互作用しているので、その姿は圧巻の一言に尽きます。
数々の好条件を備えたスーパーモデル並みの銀河なので、これは私の中では、視ておくべき天体のトップ10に入る対象となっています。
この日は、空の条件が良かったので、M51Bから弾き出された星々が淡い光芒で、上部、右側に確認できました。また、左側にも本当に微かですが光芒が見て取れます。

ライブスタック画像(SharpCap画面のスクリーンショット~拡大しています)
スクリーンショット 2023-05-12 005946

コンポジット処理画像
20230512 02M51(子持ち銀河)
【M85,NGC4394】2023.05.12  00:41-01:03 秋田県仙北市 田沢湖高原
笠井トレーディングGINJI-200FN
SkyWatcherコマコレクター(F4)+ZWO IR/UVカットフィルター(48mm) +ZWO ASI678MC(Gain315 輝度100)
SkyWatcher EQ6R,オートガイドSkyWatcher EVOGUIDE 50EDII+QHY5L-IIM+PHD2
SharpCapライブスタック(15秒×54=13分30秒,Dark補正)
画像処理:PixInsight(コンポジット),FlatAide Pro,DeNoise AI
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【まとめ】
この日は、計8天体を観望しました。
2日連続の田沢湖高原遠征だったのですが、月出が0時前後ということで撤収が早かったので、疲れはそれ程でもありませんでした。ただ、標高約700mでの観望なので冬装備をしているとはいえ、体は冷えました。
帰路は温かいラーメンを頭に描いて、かつ眠気に襲われないように「ラーメン!ラーメン!」の合言葉で自分を元気づけ運転してきました。
帰りの道中、「みちのくの小京都・角館」の街外れに麺類の屋内自動販売機があるので、そこで、まさかの「ラーメン」ではない「天ぷらうどん」を食べて、無事に帰着しました。

【「(ZWO)ASI678MC」について】
①ASI678MCはASI585MCと同様に、センサーの短辺の一方が明るく、もう一方が暗く赤くなるという特性を持っています。
私は、簡便に「FlatAide Pro」でフラット補正をしていますが、処理後も明・暗赤が残ってしまいます。
そもそも、1/1.8インチセンサーカメラは惑星撮影用なのかもしれませんが、星野を撮るに当たっては、
ASI585MCの件で前にも書きましたが、フラットフレームが必要になると思われます。
ASI678MCのGainを最初は「350」で使い、その後「280」、その後その中間で使ってきました。
「350」では、ライブスタックの前半でのノイズが酷く、徐々にGainを下げてきました。
しかし、「310」にすると、
プレートソルブ(ASPS(All Sky Plate Solver))の成功率が下がり、「300」にすると覿面にプレートソルブ(ASPS(All Sky Plate Solver))が利かなくなります。
プレートソルブとノイズとを勘案すると、Gainは「320~330」辺りが丁度いい所かなと思っています。








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