やっと学期末
9月の2週目から後期の授業がはじまり、今月末でやっと自分が担当する全10コマの授業と試験が終わります。
今年は前期も後期も非常勤講師をいくつかの大学から依頼されたため、毎週かなり忙しく過ごしていました。これまでにないコマ数をこなしたために気力・体力とも消耗しましたが、この忙しい生活の中で考えたことをまとめてみます。
大学の非常勤講師とはどういう仕事なのかについては以前書いていました。
↓
schlossbaerental.hatenablog.com
合計19コマの日々
今年は、前期に阪大文学部で1コマ、関学文学部1コマ、後期には京大全学共通科目を2コマ、関学1コマと全部で5コマの非常勤を引き受けていました。
本務校の授業は例年と変わらず前後期とも週7コマありました。合計すると前期が9コマ、後期が10コマとなります。本務校の授業は火、木、金にまとめて(水は会議日)月曜日は空けていたので、この日を非常勤の日として午前午後に授業をしていました。
文章で書くとやはりわかりにくいので表にしました↓

前期は阪大まで車で出勤して、2時間目に授業をして、お昼は阪大の学食で食べて、午後から関西学院大へ移動し5時限目に授業というスケジュールでした。阪大から関学までは車で20分ほどなので移動は簡単でした。合間の時間が長いのですが、たいていは関学大の図書館の研究個室を予約して利用していました。ちょうど春から夏頃は翻訳書の仕上げ作業に追われていたので、研究個室でゲラをチェックすることもありました。

落ち着いてすごせてとっても快適な研究個室。
後期は朝6時起きで通勤
後期は午前中の1,2時限目に京大の授業を入れていたので、朝は6時半過ぎに家を出て8時15分ごろ京大に着いて2コマ授業を終えて、お昼を食べてふたたび出町柳から自宅へ戻り、自宅で1時間半くらい休憩した後車で関学大へ向かい5時限目の授業をしていました。

早起きして見送ってくれるブルーちゃん

鳩たちもまだ眠っているようです。

まだ真っ暗な大阪の街から出勤します。
京大と関学とを移動して同日中に授業をするのはけっこうたいへんです。電車で移動すればおそらく両大学間で2時間以上時間がかかるからです。仕事を引き受けたものの、どうやって通勤すればいいか直前まで迷っていました。しかし考えてみれば自宅がある大阪は京都と西宮のちょうど中間なので、一度京都に出かけて戻ってきて、それから西宮に行くほうが直接移動するより効率がいいし、体力的にも楽だと気づきました。

淀屋橋駅前。この日は午後の授業がなかったので堂島のジュンク堂で買い物をしました。
最初は他の曜日より40分くらい早く起きなければならないのが苦しかったのですが、だんだん慣れてきました。10月末の日曜日に研究会の打ち上げに参加し、家の近所で12時過ぎまで飲んで帰宅し、翌日はひどい二日酔いながら無事に授業をこなしたときから、一つ壁を超えて強くなったと実感しました。
授業は楽しい
ほぼ同じ内容の講義をそれぞれの大学で行なっていたのですが、反応が違っていてそれぞれ勉強になりました。
京大の授業は階段教室(いかにも大学の講義室みたいな大部屋)なので、毎回コメントカードを配布して記入してもらうことはできなかったのですが、あとになってから、やはりコメントを集めておけばよかったと痛感しました。

大講義室がある吉田南4号館(旧E号館)。私が入学した25年前にすでにおばけが出そうなくらい古かった校舎ですが、リフォームして最新の設備(ズーム配信も可能!)がついていました。
講義は教員が組み立てるものですが、学生との相互作用で作られていると思います。何らかの反応を見ながら話をするから意味のあるものになるのでしょう。
これまでは講義科目に苦手意識を持っていたけど、本務校と合わせて週3コマも講義をすることでだんだんコツがつかめてきて、自信を得てきました。
講義で大切なのは、どこで話を止めるかということです。話を止めて板書をしたり、これまでの内容を整理する時間をどのように設けるかが、授業の流れにおいて非常に重要なことなのだとやっとわかってきました。
非常勤の楽しみはお昼ごはん
週10コマ授業の楽しみは出先で食べるお昼ご飯でした。
以前からお気に入りだった大力餅。

よく食べていたのが、このしらす丼

先日初めて食べたかき揚げ丼も美味しかったです。
大力餅さんは席数が少ないので、混んでいる日に今出川通沿いの、めん処誉紫(よし)さんに20年ぶりくらいに行ってみたらとても美味しかったので、結局ほぼ毎週通い続けました。

エビクリームコロッケ定食。

カキフライ定食。

せっかくだからと一番高い料理を頼んでみました。オムシチュー、1550円。
非常勤先で図書館を使えるありがたみ
私の勤務校は残念ながら研究大学ではないので、人文系の蔵書はあまり充実していません。閉架式の書庫にある洋書(ゲーテなどの全集)を利用するときは、申し込んでから出してもらうのに数時間から半日くらいかかります。
以前から出講していた関西学院大学は図書館の本がすべて開架だし、ドイツ文学関係の蔵書も充実しているのでありがたく活用していました。これに加え、前期は阪大、後期は京大の図書館を利用できました。
とくに京大の文学部図書館には、ちょうどいま論文を書いている、ゲーテやロマン派時代についての本がたくさんあり、毎週通って本を借りていました。京都までの通勤時間から、京大の非常勤を今後引き受けるつもりはなかったのですが、やはり研究上の必要を考えたら、今後も何かしらの非常勤を続けるべきではないかと思えてきました。
忙しすぎて仕事ができなくなる
美味しいお昼を食べたり、研究のために本を借りたりと、充実した非常勤ライフを送っていましたが、やはりさまざまなデメリットもありました。
非常勤を引き受けすぎたことによる最大のデメリットが、研究や事務的な仕事がうまくいかなくなるということでした。
専任教員の場合、授業以外に研究や学務をすることが求められます。私の場合、今年から教授になったものの学務の負担はそれほど大きなものではなく、むしろ負担になっていたのは学会関係の仕事でした。週末の時間を使って、研究と学会の仕事をするつもりでしたが、どうしても月曜日の授業準備に時間と集中力をうばわれ、学会の仕事が後回しになってしまったり、ミスが増えたりしました。これは今後気をつけないといけません。
来年度も前期は阪大と関学で1コマずつ、後期は関学で2コマの授業がすでに決まっています。京都への通勤こそないものの、忙しさは今年と同じくらいでしょう。
学期末の試験や採点などはまだまだ続きますが、これから約二ヶ月、授業は休みになります。この間に授業の方法を見直したり、自分の研究を進めたりしながら、次の春を迎えたいところです。