マウンテンバイクに乗ってみたかった(のだけど)
マウンテンバイクを半年くらい乗っていましたが、どうにも自分の体や自分の自転車の乗り方に合わないので手放すことにしました。今回はマウンテンバイクを買った経緯、乗って、所有してみての感想などをまとめます。
けっこう前からマウンテンバイクに乗ってみたいと思っていました。去年すでにミニベロを買っていますし、これ以上の増車はやめたほうがいいとはわかっていましたが、お店で試乗してみてこれまでにない楽しさを感じたので、思い切って購入に踏み切りました。

トレック難波店で試乗車のロスコー8に乗りました。ロードバイクと全く違うふわふわした乗り心地がすっかり気に入ってしまいました。
考えてみれば、というかその時にもすでにある程度分かっていたのですが、かなり衝動的な買い物でした。
使っていないカメラとレンズ、それからミニベロを売却すればお金を作れると思っていたのですが、結局ミニベロは手放さず自室に保管しています。

ミニベロ、ジオスのパントです。小さくて取り回しがいいので今もよく乗っています。
マウンテンバイクに乗ってみて気づいたこと
納車まで数週間待たされたものの、梅雨のころにマウンテンバイクに乗り始めました。しかし乗り始めると、楽しい半面違和感を覚えることもありました。

6月に猪名川沿いに川西市まで行きました。暑い日でした。
購入後じっさいに乗り始めてから気づいたことを思い出してみました。
かさばる
基本的にスポーツ自転車というのは、雨ざらしはもちろんいけませんし、マンション等のラック型駐輪場などにも置かないほうがいいでしょう。雨に当たらずとも他の自転車との干渉で傷がついたり、パーツが壊れたりしかねないからです。(前に乗ってたクロスバイクは、ラック型駐輪場で隣においてあるママチャリや子供用自転車のせいで一年くらいで傷だらけになっていました)。
それで多くの自転車愛好者は自室に何台も保管することになります。しかしマウンテンバイクについてはマンション住人が所有するのには向きません。私は4年前に玄関にバイクラックを設置しましたが、マウンテンバイクはハンドルの幅が広い(75cmくらい)ため、とてもじゃまになってしまいます。
そのため帰宅したらそのつど前輪を外し、スルーアクスルをバイクハンガーに引っ掛けて、ハンドルを横に切って保管していました。この方法でおいておけばたしかに玄関ではそれほどじゃまになりませんが、乗るときにはいちいち六角レンチで前輪を付ける必要があり少し手間取りました。
ハンドル幅だけでなくホイールベースも通常の自転車より長いためかなりかさばり、エレベーターに乗せるにも気兼ねしてしまいます。やはり一戸建てや、屋外ガレージなどの設備がある人には向いているでしょう。
路上駐車しづらい
75cmもあるハンドル幅、長いホイールベース、幅広いタイヤ(私がもっていたものだと6cmくらいありました。当然駐輪場の輪留めにも収まりません)、いずれも市内で駐車するのに適していません。サイドスタンドをつけることはできますが、狭い場所には停めにくいです。広々した場所であまり駐車せずに乗り回すことが前提となります。
スピードが出ない
リヤスプロケットは12速ですが、フロントは1速、しかもロードバイクに比べてかなり小さいチェーンリングがついています。漕ぎ出しがたいへん軽くていいのですが、最高速はがんばって回してもせいぜい30km/hくらいしか出ません。交通量の多い交差点などではロードバイクのように車の流れに乗ることができず怖い思いをしました。
ただスピードが出ないことについては、大きな交差点を渡るとき以外、私はそこまで気になりませんでした。ロードバイクとは違う乗り物だと割り切れば楽しめるものです。
重い
重量は13kg程度なので、ふつうの自転車に比べればまあまあ軽いほうだし、同じアルミのマウンテンバイクのなかでもけっこう軽いほうです。しかし大きくて取り回しが悪い上にこの重さなので、自宅でバイクラックにかけるのもめんどうだし、ましてやセダンのトランクにつめこんで車載輪行など無理だと思ってしまいました。(もちろん工夫すれば全然運べるのでしょうが、どうしても気後れしてしまいました)。当然列車での輪行はさらにむずかしいでしょう。
体が痛い
実はこれがいちばん耐え難いと思ったことでした。
スポーツバイクに何年も乗っていた私ですが、マウンテンバイクはどうしても尻が痛くなってしまい、長距離を乗ることができませんでした。ロードの場合、片道80〜100km程度ならば特に問題ないのですが、マウンテンでは2、3時間、30km程度が限界です。それを越えると痛くてつらくなりました。サドルを交換し、パッド付きのインナーを履いても同じでした。そもそもマウンテンバイクはじっと坐って何時間も何十キロも漕ぎ続けるものではなさそうなので、私の乗り方がおかしかったのでしょう。
ロードバイクと違うゆったりしたポジションでのんびりツーリングができると期待したのですが、尻が痛いしハンドルもフラットバーなので同じ持ち方しかできず、50km程度の距離でも腕や肩が疲れました。

枚方市の関西医大。大阪市内から片道約20km、淀川サイクリストが集まる憩いの場です。この自転車ではここまで来るのがやっとでした。
マウンテンバイクが向いている人は?
街乗り専用として楽しみたい人
私のように淀川や猪名川の河川敷を数十km走ってみたりせず、自宅近所を乗り回したり、片道一時間以内の通勤に使うのであれば、クロスバイクやロードバイクに比べて路上の段差に強いMTBは有利です。
自宅周辺にいくらでも山や不整地がある人
大阪中心部だとマウンテンバイクが実力を発揮できる場所まで移動するのがまずたいへんです。以前住んでいた京都や西宮の山のふもとであれば近所の里山や林道を楽しめたのだろうと思います。とくに京都の北の方は林道や不整地がたくさんあるのでいろいろ遊べるでしょう。

林道をめざして豊能町(ときわ台駅周辺)まで行きましたが、暑さと疲労で断念しました。
一戸建てまたは自宅が一階
集合住宅で自室に保管する場合、エレベーターに乗せて外に持ち出すのに一番気を使います。出かけようかなと思っても、この時間帯はエレベーターが混むかなと考えて思いとどまることもしばしばありました。
一戸建てでガレージに保管できていればもっと乗り回す機会も増えたでしょう。
マウンテンバイクのいいところは?
ここまでマウンテンバイクが自分に向いていなかったという話を書き連ねてしまいましたが、短い期間だけど乗ってみて良かったところも挙げておきます。

短距離であれば乗り心地が良く楽しい
路上の障害物や不整地でも簡単に乗り越えられる走破性
ロードバイクと違うサイクリング体験ができる
私に向いているのはむしろグラベルロードバイクだった
マウンテンバイクを注文した時に少し迷ったのですが、やはり私はオフロードも走れるグラベルロードバイクの方が自分の用途に向いていたのだなと気づきました。
トレックX-Caliberを買い取りに出して、いくらかお金を足して、グラベルロードを買うことにしました。
私の場合は
車体の多少の重さや遅さはあまり気にならない
ロードバイクのハンドル幅や前傾したポジションのほうが快適
いろいろな場所を走れる走破性が魅力
ということで、グラベルロードがいいと気づきました。
半年で新車を手放すことになってもったいなかったと思わないこともないのですが、自分なりにサイクリングに何を求めるのかがより明確になってむしろよかったかと思っています。