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読書「機龍警察 未亡旅団」 月村了衛著

未亡旅団表紙


月村了衛著 「機龍警察 未亡旅団」 (ハヤカワ文庫JA) を読んだ。

これまで紹介した「機龍警察〔完全版〕」「機龍警察 自爆条項〔完全版〕」「機龍警察 暗黒市場」⬇️ に続く機龍警察シリーズ第4作であり、2014年1月発刊。

 


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これまでの3作は、二足歩行型軍用有人兵器「龍機兵」のパイロット3人が順番に主人公となってきたわけだが、本作では彼らが属する警視庁特捜部の警察官と女性テロリストがメインとなっている。


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本作もミステリー要素が強いので、あまり内容は書けないが、冒頭部分だけ紹介しよう。

物語は、神奈川県相模原市の住宅街での目を覆うような事件から始まる。
それはチェチェン共和国から日本に入国した「黒い未亡人」と呼ばれる女性だけからなるテロ組織の犯行とみられるという。

 

==========(以下本作より引用)

吹っ飛んだ警察車輛や建造物の破片が雹の如く地上を穿ち、へし折れた電柱が青白い火花を放つ電線を振り乱しながら逃げ惑う人々の頭上に倒れかかった。衝撃で破砕されたガラスは幾千、幾万の研ぎ澄まされたナイフとなって人々を切り裂いた。
 穏やかな夕餉の刻を迎えようとしていた住宅街は、一瞬にして阿鼻叫喚の地獄へと変貌した。それはテレビ画面の中でのみ見慣れた紛争地帯の光景だった。

(p.12-13)

チェチェン共和国のテロ組織『黒い未亡人』の精鋭メンバーが日本に入国した形跡あり、とのことでした」

「『黒い未亡人』はチェチェン紛争により夫や家族を失った女性だけからなるイスラム武装組織で、二〇〇二年のモスクワ劇場占拠事件、二〇一〇年のモスクワ地下鉄爆破テロ事件などさまざまな重大事件に関与しており、さらに近年はワシントン・ダレス国際空港自爆テロ、パリの陸軍病院自爆テロなどの実行犯として西欧諸国にも活動領域を広げています」

 (p.15-16)

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二足歩行型軍用有人兵器「龍機兵」が活躍するアクションシーンも当然出てくるわけだが、4作目ともなってきて、もはやそれがメインではなく、警察官やテロリストの女性たちの人間ドラマが多くの部分を占める。

本作のテーマのひとつとして「母と子」があると思う。
題名からし「未亡旅団」であり、全3章の表題は「黒い未亡人」「取調べ」鬼子母神となっている。

 

鬼子母神といえば、よく知る人も多いだろう。
もとは大勢の子を持ちながら、他人の子を取って喰う鬼神であった。
釈迦に我が子を隠され、子を失う哀しみを知った彼女は、慈愛深い子供と安産の守り神となった。


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子を亡くした母、母を失くした子、夫を亡くした妻。
様々な立場と運命の、様々な人々が描かれる。
登場人物も多く、一見複雑だが構成がしっかりしているので無理なくストーリーには入り込めると思う。

ひとつだけ、少年兵の問題も本作ではポイントとなっている。
当然戦いの中で死んでしまう少年兵もいるわけで、その辺を読みたくないという人は注意。


上下巻には別れていないが、483ページということでなかなかの読みごたえ。
これまでの3作にはまった人には当然ながら、

強くお勧めする! 😀😀😀


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時系列的には完全につながっていて、以前の話も結構出てくるので、

1,「機龍警察〔完全版〕」
2,「機龍警察 自爆条項〔完全版〕」
3,「機龍警察 暗黒市場」
4,「機龍警察 未亡旅団」(本作)2014年1月刊

と、必ず順番に読むべき。

まだ続きがあり、

★「機龍警察 家宅」(主要登場人物による外伝的な短編集)2014年12月刊
5,「機龍警察 狼眼殺手」2017年9月刊
6,「機龍警察 白骨街道」2021年8月刊

まだ、完結はしていないらしい。
「機龍警察 家宅」は読み始めたけれど、5, 6はまだ文庫化されていないのでどうするかな?

 

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