
月村了衛著 「機龍警察 暗黒市場」上・下 (ハヤカワ文庫JA) を読んだ。
以前紹介した「機龍警察〔完全版〕」「機龍警察 自爆条項〔完全版〕」⬇️ に続く機龍警察シリーズ第3作であり、2013年に第34回 吉川英治文学新人賞を受賞している。
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本作はこれまでの中で最もミステリー要素が強いので、内容についてはあまり書けないのが残念だが、少しだけ全体的な雰囲気に触れておく。
これまでこのシリーズでは、3人いる「龍機兵」(ドラグーン)の搭乗要員が主人公になっている。
第1作では姿俊之、第2作ではライザ・ラードナー、そして最後に残った元モスクワ警察の刑事ユーリ・ミハイロヴィッチ・オズノフがいよいよ本作の主人公となる。
先日紹介した前作「機龍警察 自爆条項〔完全版〕」が、IRFの元テロリスト、ライザ・ラードナーの哀しみの物語だとしたら、本作「機龍警察 暗黒市場」は熱い漢(おとこ)達の警察小説といえるだろう。
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例によって、二足歩行型軍用有人兵器「機甲兵装」に興味を引かれた、モビルスーツやパワードスーツ系のアニメなどが好きな人に向けて、本文の一部を引用しよう。
==========(以下本作上巻より引用)
ロックが外れ、コンテナの前面と上部が自動的に開く。その中に小さくうずくまるような形で〈特殊装備〉が格納されていた。それを固定していた三本の油圧式アームが上部に伸び、人に似た装備の形態を明らかにする。
未分類強化兵装『龍機兵』。第一種から第三種まである機甲兵装のいずれの規格にも合致しない、第四種とも第五種とも噂される次世代機。
その一機、コードネーム『フィアボルグ』。猛々しい蛮人のフォルムを持つ鋼鉄の巨人は、姿を威圧するかのようにただ無言で佇んでいる。
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両腕、両脚、胴体各部のアジャスト・ベゼルが回転し、リコイル・トリム(抵抗)を調整。自己診断プログラムが異常の有無を走査する。
「最終トリミング完了。ステイタス・セルフチェック、オール・グリーン。PD1フィアボルグ、レディ」
ダーク・カーキを基調とする市街地迷彩。全高約三メートル。従来の機甲兵装より確実に一回りはスリムな機体。魂の乗り手を得て覚醒した巨人が、搬送用コンテナという檻から足を踏み出す。
月村 了衛. 機龍警察 暗黒市場 上 機龍警察〔文庫版〕 (ハヤカワ文庫JA) (pp.55-56). 早川書房. Kindle 版.
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カッコいいよね~ 😀😀😀
絶対にNetflixあたりで映像化してほしい!
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ミステリー色が強い分、ハラハラドキドキ、手に汗握る場面も多い。また下巻のアクションシーンも圧巻だ。
とても強くお勧めする! 😀😀😀
時系列的には完全につながっていて、以前の話も結構出てくるので、
1,「機龍警察〔完全版〕」
2,「機龍警察 自爆条項〔完全版〕」
3,「機龍警察 暗黒市場」(本作)
と、必ず順番に読むべき。
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おまけ:昨日ブッシュミルズの2本目を買ってきた 😁