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読書「果てしなき渇き」上・下 深町秋生著

果てしなき渇き 表紙


深町秋生著「果てしなき渇き」上下巻 (宝島社文庫) を読んだ。

一つのジャンルを読み始めるとしばらく続ける傾向があって、最近はSFから少し離れ、日本の刑事ものやハードボイルド系をKindle Unlimitedから探して読んでいる。

深町秋生氏は存じ上げなかったのだが、2004年に本格的な作家デビュー作であるこの「果てしなき渇き」が第3回「このミステリーがすごい」大賞を受賞し、50万部以上を売り上げたという。
さらに2014年には「渇き。」として映画化されたというのだから、なかなかに派手なデビューだったようだ。

 

ミステリー要素も強いので、最初の部分しか書けないが・・・

★★★

深夜の埼玉県大宮のコンビニで、凄惨な殺人事件が発生。警備会社に勤める元刑事の藤島秋弘が第一発見者となる。
1週間後、別れた妻桐子から娘の加奈子が失踪したので探してほしいと藤島に連絡が来る。

話は3年前のもうひとつのエピソードと交錯しながら進んでいく。当時中学生の瀬岡は壮絶ないじめにあっていたが、同級生である藤島の娘加奈子に救われていた。

★★★

トラブルを起こして警察をやめた元刑事が、失踪した娘を探すという冒頭は、とても「ハードボイルド」的な展開を予想させる。
しかし、先日の記事 ⬇️

に書いたように「ハードボイルド」の定義が「感情に流されない」「冷酷非情」な人間が主人公であるとするならば、この主人公藤島は「冷酷非情」ではあるが、多分に感情的であり、情動に流されながら無茶な行動を続けていくあたりは「ハードボイルド」とは言えないのかもしれない。

解説などを読むと、馳星周の流れをくむ「ノワール小説」であると書かれている。
どちらにしろ、つまらないジャンル分けなどをしても意味がないだろう。

★★★

バイオレンス的な描写はかなりむごたらしく、えぐいセックス描写もある。
いじめも凄惨で、とても読むのがつらいという人もいると思う。
ただ、展開は速く、藤島をはじめ登場人物の行動は読者の予想をはるかに超える。
こいつら「最悪」だな、などと思いながらも、やめられずに読んでしまう人が多いだろうと思う。

この作品が大賞を取ったりベストセラーになったりするのは、自分も含めて誰しもが持つ「暗黒」な部分(それこそノワール "noir" だ)に共鳴する何かがあるのだろうと思う。
(「天使」のような心を持つ人もいるかもしれないので、「誰しも」ではないのかもしれないが・・・)

★★★

私は作家が気に入ったら、その人の作品を続けて読むことが多いのだが、深町秋生氏は作品も多いようなので、当分楽しめそうだ。

と、いうわけで「誰しも」におすすめするわけではないが、「ハードボイルド」や「ノワール」小説が好き、若しくは興味があるという方は読んでみるとよいと思う。
好き嫌いは大きく分かれると思うが、個人的にはおすすめする。


★ 2025年4月25日現在、Kindle Unlimited で読むことができるので、興味を持った人は今のうち。

 

 




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