
柴田哲孝著「私立探偵・神山健介シリーズ」の5冊を読みました。
「渇いた夏」(2008年12月 祥伝社 / 2010年7月 祥伝社文庫)
「早春の化石」(2010年4月 祥伝社 / 2012年3月 祥伝社文庫)
「冬蛾」(2011年5月 祥伝社 / 2013年12月 祥伝社文庫)
「秋霧の街」(2012年5月 祥伝社 / 2014年10月 祥伝社文庫)
「漂流者たち」(2013年8月 祥伝社)
前回紹介した、同じ著者の「刑事・片倉康孝シリーズ」の4冊⬇️
の前の、2008年から2013年に書かれたシリーズです。
私は、1冊読んで気に入ったら、同じ著者の本を続けて読むことが多いのですが、今回も「刑事・片倉康孝シリーズ」が、それなりにおもしろかったので、他のシリーズも探して読んでみました。(今回は Kindle Unlimitedではなく5冊を一気に買いました)
「刑事・片倉康孝シリーズ」が定年間近の刑事のやや渋めの物語だったのに対して、この「私立探偵・神山健介シリーズ」は40歳手前の私立探偵が主人公のハードボイルド小説といえると思います。
★★★
感想としては、「刑事・片倉康孝シリーズ」より一世代分の古さを感じます(実際に書かれたのも「刑事・片倉康孝シリーズ」の前)。
イメージとしては、少し昔の「ハードボイルド小説」という印象で、車やウイスキー、煙草に服や靴、そして銃と、細かい趣味的な蘊蓄が頻繁に入ってきます。
恐らく、バブルを知らない若い世代や、女性には(と、ひとくくりにしてしまうのは良くないかもしれませんが・・)共感は得られにくい、古めのハードボイルド的な世界観なのだろうなと思います。
逆に言うと、私のように著者と同じ世代(もう60歳を過ぎている世代)ならば、懐かしいような感覚もあるでしょう。
往年の「北方謙三」に近い印象かもしれません。
また、新宿や池袋とか渋谷ではなく、主人公は福島県の白河に帰ってきて探偵事務所を開くというのも、珍しくローカルでおもしろい設定だなと思いました。
主人公はこの白河を中心に、車で移動しながら近隣県などで活躍します。
私は白河周辺には、全く土地勘がないので、地図アプリを開きながら読みましたが、それが意外と面白かったという印象です。
このシリーズも、連作というかたちになっているので、読むなら上記の順番で読んだ方が読みやすいと思います。
というわけで、誰にでもお勧めするという感じではないのですが、一昔前に流行った「ハードボイルド」的な小説を懐かしく思った方は、読んでみるのも良いかもしれません。😄