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読書「アルテミス」上下 アンディ・ウィアー著

アルテミス 表紙

アンディ・ウィアー著「アルテミス」上下(ハヤカワ文庫SF)

去年秋の読書週間に、早川書房電子書籍セールで買った「アルテミス」ようやく読みました。

アンディ・ウィアーの長編小説は、
・火星の人(2014年)
・アルテミス(2018年)
・プロジェクト・ヘイル・メアリー(2021年)
の3作がありますが、私は1年前に「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を読み感想を書きました ⬇️

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そして、今回「アルテミス」を読み、「火星の人」は未読と、完全に逆順に読んでしまっています。
まあ、順番は関係ないわけですが・・・🤔

 

で、今回読んだ「アルテミス」ですが、いや~、さすがアンディ・ウィアーという感じで十分楽しませてもらいました。
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の時にも書きましたが、一言でいうと「うまいな~」という感想です。

「アルテミス」は月面都市でのSF冒険活劇という感じです。イントロを少しだけ書きます(ネタバレはしません)

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舞台は月面初のそして唯一の都市「アルテミス」。
都市全体は〝バブル〟と呼ばれる五つの巨大な球体から成り立っている。球体の半分は地面の下だから地上には半球のドームが見えており、それぞれが通路で結ばれている。
定住している人口は2,000人。地球からの観光客を受け入れてそれがアルテミス経済の基礎となっている。
主人公は6歳までサウジアラビアで育ち、その後父親と共に月に移住してきた20代半ば(正確な年齢は途中ではっきりします)の女性ジャスミン(通称ジャズ)。

ジャズはポーターという運び屋の仕事をしているが、ある日大富豪の実業家であるトロンド・ランドヴィクからかなり達成困難と思われる依頼を受けたところから、物語はどんどん大きく膨らんでいく。
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ひとやま超えたと思ったらまた別の問題が、と次々にトラブルが襲いかかってきますが、そこはヒロインの知恵と勇気で乗り越えていきます。またそこらじゅうに細かな伏線が張られていて、それもきっちり回収されます。

もう、本当にハリウッド映画を見ているような息をもつかせぬ展開です。(実際、映画化は決まっているようです)

舞台は月面なので、ポイントになるのは重力が地球の 1/6 という点です。地球よりもはるかに高くジャンプでき、重いものも軽々と持ち上げることが可能。このあたりがアクションシーンに効いてきます。
もうひとつは、当然のことながら都市の外は真空の世界だという事。これも当然大きなポイントになってきます。

主人公ジャズのキャラクターも良い感じです。
10代の頃は散々やんちゃをして(20代の今も真面目というわけではないが)父親や治安官に迷惑をかけてきたのですが、ちょっと生意気だけど本質的な部分は「善」であり、まわりからも愛されている憎めない性格です。
ありがちといえば、とってもありがちなキャラクター設定ですが、嫌な感じは全くしません。

まあちょっとラノベっぽいというか軽すぎる気もしますが・・・
たとえば、こんな感じのセリフがあります。⬇️

==========(本文より引用)

”でも街は金持ちの観光客と変わり者の億万長者だけでは成り立たない。労働者階級も必要だ。J・ゴージャス・リッチヤロー三世が自分の家のトイレ掃除をするとは思えないでしょ?”

”もしそのときトンネルのなかにいたら……それは、ウヘーッてことで。 ”

”わたしはデイルをにらみつけてやった。なのに向こうは気づかない。チッ、完璧な意地悪女の視線だったのに、損した。”

”それからアシスタントも欲しい。いつもわたしを〝ボス〟と呼んでくれる、筋骨たくましくて心やさしい男性アシスタント。いいわあ。”

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⬆️この辺の表現がどうですかね?
気が利いてると取るか、ちょっと子供っぽいと感じるか。人それぞれかな?

また、本文はジャズの視点で描かれるわけですが、読者に向かって説明する部分があり、そのときだけ丁寧語になります。
翻訳の方の工夫なのかどうかはわかりませんが、最初はちょっと違和感を感じました。まあ、すぐに慣れますが。
英語が得意だったら、原書がどうなってるのか読んでみたいという気になりました(無理なんですが・・・😢)

★★★

細かい点を少し書きましたが、そんなことは抜きにして圧倒的に面白いです。
エンターテインメントに振り切ったアメリカのSF小説という感じです。(著者はカリフォルニア州生まれのアメリカ人。そういう意味でもハリウッド映画にピッタリですね)

上下2冊になっていますが、合計450ページ程度なので、ものすごく長いというわけではありません。
でも、月~金曜日で仕事をしている人は、日曜日の午後には読み始めない方が良いと思います。途中でやめるのはかなり難しいですよ 😁

と、いうわけで期待を裏切らない面白さで、ふだんSFをあまり読まないという方でもまったく問題ないでしょう。
ハラハラドキドキ、息をもつかせぬ展開のハリウッド映画や小説が好きな方なら絶対楽しめると思います。

お勧めします!😃

 

 

 

 




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