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2025 UEDA VERTICAL RACE -第11回太郎山登山競走-(2025/5/3 3.5km, ↑700m) 市民の愛する太郎山!その絶景を御裾分け!

太郎山は上田市民の愛する山、100年程前にも登山競走が実施され、その後も登山リレーが開催された場所ということで、登山(競走)文化が根付いています。実際に参加してみて、熱意と気配りに充ちたとても良い大会だと実感しました。

www.uedavertical.com

私が参加したのは初心者向けの真田幸村コースで、何と小学生から参加できます。勿論伴走の親御さんと一緒という子もいますが、山への馴染み具合が違いますね。でも“小学生でも上れるなら”と甘く見ると、結構な思いをすることになります。特にバネもなく身体も重くなった我々中高年は。

大会の運営は素晴らしいの一言です。スタート会場は、笛と太鼓で心地よく気分を高揚させていただき、甲冑を着た武将が送り出して下さります。トレイルに入ってからのマーキングも明確ですし、足元も崩れるようなことはありません。下山コースも迷わないようにしっかりと案内していただけます。この大会に懸ける思いが至る所から伝わってきます。

そして上り切った先の絶景は想像以上のもので、清々しい春の空気と共に、それまでの苦労も吹き飛ばしてくれます。“上田の、太郎山のこの素晴らしい景色を見せたい!”という上田の皆様の思いがあってこそ、ここに立つことができると共に絶景の御裾分けをいただけたのだと感じ入る時間でした。

順位やタイムは最初から全く気にせず、“心肺を追い込んだり筋トレできたらいいな”くらいの気持ちでエントリーしたのですが、技術と経験が不足し過ぎてそれすら達成できずでした。端的に言って、ほとんど何もできずひたすら歩きのピクニックで終わりました。トレイルで追い込める人は相応の修練を積んでいます。言われてみれば当たり前の話ですが、身の程を思い知ったので、それはそれでよかったです(43分台でした)。

今年は富士登山競走山頂コースが例年になく早く定員となってしまい、もしかすると私の人生における富士登山競走は終わりを迎えてしまったかもしれません。過去三年では、その時々にやるべきことをやってきました。それでも、環境面や心境面でいつ何が起きるかはわかりませんので、その時に備えて時折感覚を磨いておくことも意味がありそうに思います。

上田市に行けたのは、2018年の爆水RUN以来です。あの日は暑過ぎてあまり観光できませんでしたが、上田城跡公園千曲川松尾町の街並みに記憶を重ね、初訪問となった柳町常田館製糸場でも新たな思い出ができました。

上田の皆様、太郎山・上田市の魅力を広く伝える素晴らしい大会を開催していただきありがとうございました!これからも初心者から世界のトップアスリートまで参加できる素敵な大会を盛り上げ続けて下さい!

爆水RUNは準備不足が祟って正直死にかけましたが、またご縁があって嬉しいことです。

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バーティカルレースと言えばびわ湖バレイスカイランもいい思い出です。下りもロープウェイで早いです。

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気力・体力面の準備が大変過ぎるも、抗いがたい魅力がある富士登山競走。バーティカル中のバーティカルです。

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続きのページには、日帰り観光を含めたレース参加のあれこれを詳しく書いていますので、よろしければ写真だけでもご覧ください。

コメント、スター、↓のバナークリック、SNSなど、何でもよいので読者の存在をお知らせいただけますと、私が眞田鉄砲隊の的になります。

次回予告は、“砂場・海鮮・海岸線”です。天気は微妙そうですが、夕日が見られますように。

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レース前

7年ぶりの上田へ

5:40起床です。前日の失敗練習(後述)の疲れや消耗感もなさそうで、まずは一安心です。スタートが10:46と随分先なので、朝食は普通に摂ることにしました。鞆の浦で買った檸檬カステラは、これまでに食べた同種のものの中で一番おいしかったかもしれません。

流石は瀬戸内の檸檬です。

装備と荷物を整えてバスで駅へ。金沢7:18発→上田9:00着のはくたか(自由席9,700円)で移動です。指定席は埋まっているというアナウンスが何度かありましたが、自由席は余裕で座れました。長野から乗って来られた方がやや多かったですが、それでもまだ余裕。富山から上越妙高くらいまでは早起きの睡眠負債を補うべく眠っていました。

ひゃくまんさんもすっかり定着しています。

これくらい空いていれば快適です。

移動中読書は、國分功一郎先生の『中動態の世界 意志と責任の考古学』の再読でした。スピノザ的には、能動と受動は、行為の方向の違いで切り分けるのではなく、質の差(変状がその人の本質を十分に反映しているかの程度の差)で考えることになるという内容で、確かに生きていて“仕方なく”決める場面は多いので、腑に落ちる内容と感じました。

長野っぽい景色になってきました。

上田駅に到着すると、駅前では開会式が行われていました。8:30から始まっていたらしく、私が着いてすぐに終了し、皆スタート会場の大星神社へと出発する流れに移行です。私は“エイエイオー”だけをやりに来た人になっていましたが、トレイルは門外漢なのでこれくらいの距離感で丁度よいです。

至る所に六文銭

トレイルに詳しい方は早めの到着がおすすめです。
上田城跡公園

スタートまで時間がありますので、この隙を突いて観光するしかないでしょう。上田城跡公園に向かう道でも、徳川方との三の丸の激戦を物語る解説があり、当時はここで多くの人が命を落としたのかと、何とも重い気持ちになります。まあ彼らは三途の川の渡し賃たる六文銭を御旗に一致団結していたので、怖くはなかったのかもしれませんが。

市役所に何らかの申請に行くと漏れなく死闘の跡を感じられます。

二の丸橋から二の丸跡、東虎口櫓門を通り、眞田神社にお参りし、今日の無事を祈ります。また元気にここに来られたことに感謝します。

暗号のようですが、「二の丸橋」を表しています。

二の丸堀は、昭和2年から47年まで電車が通っていたそうです。

東虎口櫓門に入る時間はなし。前回入ったのでご容赦を。

でかいです。縁起物だからよいのでしょうか。

眞田神社はセンサーで鈴の音が鳴る仕様でした。

西櫓、本丸跡、隅櫓跡も巡りましたが、やはりお堀も立派で、名城の面影を偲ばせます。以前来た時は真夏で体調も最悪だったのですが、今日は本当に長野のイメージに相応しい、涼しくて清々しい風が吹いていました。

眞田井戸には抜け道があり、太郎山麓の砦などにつながっていたとの伝説も。

西櫓からは北陸新幹線の走る姿が見えます。

本丸跡には建物の跡はありません。

藤棚だと思いますが、よく知っている青紫の藤ではありませんでした。

鬼門の北東の隅櫓の方。風が涼しいです。
スタート前

30分前には大星神社に到着し、小学生の子供たちが元気よく駆け出していく姿を見送ります。笛と太鼓の演出も、お祭りの感じがあってとてもよかったです。単にでかい音でよくわからない音楽が鳴っているより遥かに気持ちいいです。

キッズ達は軽やかに走ることができますからね。

この出陣の演出は最高です。

聞いてはいたのですが、今年もトレランシューズの試し履き(レース着用も可)がありました。“あると思っていたのになかった”、“自分のサイズは出払っていた”という展開が怖くて念のため自分のものを持って来ましたが、いい機会なのでレンタルしても面白いかもしれません。

この気前のよさよ。文化の違いでしょうか。

荷物預けは袋に入れて決められたスペースに置くスタイルです。雨が降ったら少し難儀しそうな気はします。日当たり良好でしたが、終了後もそこまでホカホカになっていることもなく助かりました。

気温がそこまで高くなかったのもあるとは思います。

別所のかすていら(金沢の味)は、スタート1時間前に上田城跡で食べました。

10分前にはスタートエリアに入り、順番が近づいて来ると必携装備のチェックがあります。10秒毎にスタートするため、走り出す前は名前を呼んでいただけます。赤い甲冑に身を纏った真田の頭領?に采配を振っていただき、出発です。

ここからスタート、出陣できるのは素晴らしいです。

【ちょっと真面目な話】

練習

佐渡トキマラソンの後は、あまり休みませんでした。木曜の閾値走はいきなり10kmは無理(金曜ならおそらく可能ですが)なので、その日できそうな7kmにしましたが、5km以降失速したので設定を下げておいて正解でした。

金曜は平栗に行き、そこで終わればよかったものの、行ったことのない坪野や倉ヶ岳に止まらず、更に雪が残っていることに喜んでひたすら進んでしまいました。しかし獅子吼まで到達したところで閉ざされたゲートに追い返されて万事休す。霧の中、久々に恐怖を感じながら引き返し、結局とてつもなく長いメニューになってしまいました。レース前日とは思えません。

日曜:佐渡トキマラソン(3時間23分台、移動10時間)
月曜:スロージョグ37分
火曜:有酸素ジョグ108分(Zone1,2)
水曜:有酸素ジョグ55分(Zone2,3)
木曜:閾値走7km(28:37, タクミセン9, 金沢市民芸術村)
金曜:ロングジョグ(36km強、3時間37分、累積標高1,012m)

練習は計画的に。
ウェア

とりあえず赤いものを集めました。奈良マラソン赤キャップ、紀泉トレイルノースリーブで上半身はバッチリです。富士登山競走リュックは迷いましたが、肩が擦れそうなので見送りました。

赤けりゃいいってもんじゃありませんが、とにかく赤コーデで。

下はTIGORAマルチポケットパンツで、スマホは前に、必携のジャケットは腰に入れます。腰がモコっとしていて不快というのはありますが、富士登山競走でも手作りゲイターやポンチョを入れていますので問題ありません。財布は高槻ハーフのポーチに入れました。

山に不慣れで転倒もありうるため、タイツも履きます。ザムストソックスは穴の空いたお古。テーピングはニチバンのキネシオです。柔らかいので動きやすいのですが、固定感はやや弱く、高い割にすぐなくなりそうなのが気になります。

シューズ

前日は雨が降っていますし、下山も怖いので、唯一所有しているトレランシューズ、ミズノのダイチにしました。全くこだわりがありませんし、他のシューズと比較したこともないためどうなのかわかりませんが、おそらく可もなく不可もなくな万能タイプかと思います。

ちゃんと見るとアッパーは少し痛んでいます。グリップは問題なし。

レース

大星神社の敷地内は、太鼓の振動笛の音色が響き、とても楽しい空気です。応援の方も多く爽やかな風も、緑の木々が作る木陰も全て最高のシチュエーションです。転倒が怖くて(階段もあるので)写真など撮る余裕がないのが惜しまれます。

歩道に出てからしばし走れる区間が続きます。たんぽぽ通り(地下道)を潜った先でいよいよ太郎山の入口に入り、トレイルが始まります。

歩道にも大会の旗が掲げられていて気分が上がります。

たんぽぽ以外の絵も多かったです。

さてどんな感じになるのでしょうか。

久々のトレイルですので、力加減が分かりません。とりあえず軽く走ってみることにしましたが、案の定すぐに疲れます。結構な角度ですし、明らかにロードを走るのとは異なる筋肉の使い方、リズムになりますので、身体がついていきません。結果、早々に歩くことになります。

200mも上っていないのにかなりの角度です。

後ろからすごい息遣いで上って来る方には道を譲り、前にいる疲れた感じの方には声をかけて先に行かせていただいたりもしますが、ほぼ歩きです。たまに走れそうな所でごく短い時間走ってみましたが、すぐに歩いてしまいます。怪我が怖くて足をどこに置くべきかから迷いますし、どれくらいの力なら出していいのかも感覚的に掴めません。全く追い込めず、ただダラダラと上ります。なお、上りで(半分過ぎてから)一度手を着き、掌から少し出血しただけで済んだので、無理はしなくてよかったと思います。

高度表示も大変分かり易くてよかったです。

自分の身体にかかる負荷からも感じていたのですが、他の方の脚を見るに、やはり筋肉の付き方が全然違います。特にふくらはぎの盛り上がり方が。ふくらはぎ上部の筋肉は、高速でピッチを回すためにはほとんど使わない部位だと思うのですが(私の脚も細いです)、身体を垂直方向に持ち上げるためにも、急斜面で怪我せずバランスを保ちつつ進むためにも欠かせません。競技ごとに特性が現れるものだと実感します。

山ではゆずり合いが大切です。

私のしょぼい登山回想はともかく、大会の運営は素晴らしいの一言です。コース上のマーキングも見落としようがないくらいに分かり易く、足元も崩れるようなことはありませんでした。とても丁寧に整えてあることが、山に疎い私にでも分かります。スタッフさんも多く、道中での応援も沢山でした。石の鳥居を過ぎた辺りで、“半分ですよ!”と声をかけていただき、励みになりました。

親切過ぎるマーキングに迷いようがありません。

ちょっと和む表示も。しかし忍者はこんなに遅く歩くわけにはいきません。

大体半分とのことですので、350mくらい上った所でしょう。

少し行くと400m。後ろの方の邪魔にならないように撮っていきます。

かなりの速さで上っていく忍者の方。服装的に重そうですがすごいです。

600mを過ぎてから太郎山神社の鳥居に至り、ここにはエイドがあります。ここぞとばかりにマイカップを取り出し、注いでいただきました。普段マラソン大会で数十個の紙コップを消費する罪を犯していますので、順位もタイムも一切気にしない時こそ、マイカップで罪滅ぼしに努めます。こちらのエイドではみすず飴もいただきました。

撮るには近づき過ぎました。とにかくあと少しで終わりです。

“本当にあと少しです!”という声が嬉しいです。

こういう時こそマイカップの見せ場です。

頂上も近くなってきて、走れる程度の坂になったことから元気を取り戻していたのですが、ここに来てまさかの下り。転倒が怖いのでペースも(何ならテンションも)グッと下がり、渋滞を引き起こしかねない低速に。後ろの人に悪いので、下りは勘弁してほしいところです。

“後は走って終われるぞ”と思ったのですが、そう甘くはありませんでした。

最後はもう一度上りになってくれたものの、距離が短過ぎて頑張った感じもなく、かと言って転倒の恐怖から写真も撮れず、そのまま終わりました。

アフター

大会

太郎山山頂

力不足でゼーハーにも至れず達成感は一切なかったのですが、そんなケチな悩みなど消し飛ぶ程の素晴らしい景色が待っていてくれました。

眼前に聳える北アルプスは、雪山が湖面に浮かんで映っているのかと思うくらい、その白と影が美しかったです。吹いて来る春の涼しい風が、全てを洗い流してくれるようにすら感じました。身体を自由に伸ばし、空気も胸いっぱいに吸い込んで、自然の恵みに包まれます。

世界はこんなにも美しく、ただ佇むしかありません。

山頂でもエイドがありますので、こちらでもマイカップ(しつこい)でお水をいただき、持参したアミノバイタルも摂取しました。おやつに持ってきたプロテインバーも食べて、ピクニック気分も味わいます。

フィニッシュする選手を皆で応援する空気も登山競走ならではです。
下山

20分程景色を堪能してからようやく下山開始ですが、これが怖くて仕方がありませんでした。上りと同じくらいの時間がかかります(渋滞のせいではなく、個人的な下山スキルの問題)し、前向きな気持ちが一切生まれません。時折スタッフさんに笑顔で“ありがとうございました”とお礼を言う時間だけが癒しの時でした。

下り始めの記念撮影が精一杯で、後の記録は途絶えています。

下りながら考えたのですが、やはり自分にとってトレイルは、例えば海外旅行、お酒やラーメンなどと同様、多くの方が好む魅力的な存在であるものの、自分にとっては残りの人生で一度も接点がなくても左程悔いの残らないものなのだろうと思いました。このまま終わってもやもやしないわけではないものの、トレイルを楽しめる程の技術を身に着けるには時間が足りません。

天賦の才がない限りは、何事にも習得のための時間が必要です。数学の素養がないまま問題集を見ても立ち尽くすのみですし、歴史や和歌の知識がないまま百人一首を暗唱しても得られる喜びは限られています。スポーツもそれと同じでしょう。

今年の中能登トレジャートレイルは、余程の事情があるため、出ようか迷っています。タイムを狙ったり、コースを楽しんだりはできなくても、行ってみることに意味がありますので。怪我さえしなければ、仮令走力的には得るものがなくとも御の字です。

命からがら戻ってきました。勇敢さなど一切なし。
会場・イベント

帰還チェックを終え、参加賞を受け取ります。やたら味噌が入っていて塩分が気になるところですが、何とか使い切ってみせましょう。推奨されている使い方以外でも、適当に炒め物に放り込むだけでもおいしいに決まっています。鱈入りのお味噌汁は早速おいしくいただきました。

味噌は万能調味料ですから。

更衣テントがあったので使ってみました。立って着替えることになるので、足元に何か敷いた方が楽かもしれません。そして外は涼しいのにテントの中はやたらと暑く、早く着替えないと無駄な汗をかくことになります。木陰で素早く着替えた方が間違いなく早くて快適だったとは思いますが、大人のふるまいとしては間違いなくこれでよかったです(子供達に示しがつきません)。

時々あるので慣れておきたいところです。

シューズは無事に足を守ってくれました。傷み具合はよくわかりませんが。

駅前ではマルシェがあり、記録証も早速手渡していただけます。小さな子が手伝ってくれていて、街全体で盛り上げてくれることが伝わってきます。なお、私は耳が弱くて大きな音が駄目なので、駅前の会場からはすぐに去りました。

70代の方も私より遥かに速かったです。すごいお方がいるものです。

上田観光

柳町

7年前は柳町を観光する力も時間もなかったので、今回巡れて、宿願を果たしました。参勤交代で加賀前田家が通ったり、佐渡金山の金の通路、更には庶民の善光寺参りの参道として賑わった北国街道の姿を色濃く残しています。親付き切り子格子(行使の長さが長短ある)やうだつが見られるなど、町並みから江戸時代の風情が感じられます。縁結びは、これだけ沢山の方々とご縁があったわけですから、十分な気もしました。

建物も情感たっぷり。こちらを歩いてこその上田観光です。

柳町以外にも、駅前の松尾町も建物に丁度いい時間の進み方を感じます。不思議なくらいレトロなお店もあり、こういう街が好きな方にはたまらないでしょう。レコードはともかく、VHSテープや8cmのCDを見たのも久しぶりでした。

建物の高さや並び方、シャッターのイラストも味があります。

買うものがなかったのは惜しいですが、懐かしさに心は潤いました。
パン活・スイーツ活

長野りんごスイーツを前面に出したお店で、クーポン使用可能店ということもあり、他のランナーさんも立ち寄っていました。アップルたまごタルトは、林檎が上田のブランドものというだけでなく、青山の卵、長門牧場の牛乳と上田尽くしの逸品で、その恵みを実感できる看板商品です。ランチもあるので、そちらも気になります。ちなみにテレビ番組の取材であの阿佐ヶ谷姉妹が訪れたこともあるそうです(佐渡トキマラソンの思い出再び)。

信州上田に来たからには是非。
  • ルヴァンさん

店内の香りからしてたまりません。並んでいるパンがでっかいのですが、好みのサイズに切っていただけて、量り売りで購入できます。グリーンレーズンを1/2いただきました(120gで205円(税込み)。このクオリティでは信じられない安さ)が、これは一個買っても余裕で食べ切れたことでしょう。ルヴァン種を使っているということだと思うのですが、水も空気もおいしい上田ならではの素晴らしいパンでした。

店内の雰囲気からしてパン好きはメロメロになることでしょう。

この大きさ、食べ応え、おいしさは特筆に値します。
  • 日なた堂ベーカリーさん

チョコバターは、ありそうでなかった味わいで、ひたすらうまくて感銘を受けました。餡バターはよく見ますが、生地に練り込むのではなくバターの塊と板チョコのコラボですから。大納言クリームチーズも大変おいしく、食べ切るのが惜しかったです。営業は水曜・土曜の11:00~16:00とのことですので、今回お邪魔できたのはかなりの幸運でした。

またしても名店が。柳町はどうなっているのでしょうか。

こちらのお店もとびきりおすすめです。
  • 玉喜屋さん

明治2年創業の老舗和菓子屋さん。100円クーポンも使えるので行ってみたところ、くるみ団子おやきも素晴らしかったですね。団子はお餅が程よい弾力と柔らかさで、そこに香ばしいクルミだれが惜し気もなく絡んでいます。おやきは切り干し大根にしましたが、こちらも具材の歯ざわり、よく染み込んだ味が共にとてもよかったです。上皇上皇后御洋菓子の奏龍(なきりゅう。蕎麦味噌饅頭)もお土産に買いました。

大通りから少し入りますが、訪れるべき老舗です。この品揃えの引力よ。

長年研究に研究を重ねた自慢の商品とのことです。食べずに人生終われません。

本物のおやきが今ここに。

こちらもすごく楽しみです。信州上田産の味噌・卵・蕎麦粉を100%使用とのことです。
  • みすず飴本舗飯島商店本店さん

店舗は大正13年に建てられた本社社屋を改装したもので、事務所と作業所は蚕繭(さんけん)集積倉庫として明治27年に建てられたものとのこと。誰の目にも歴史ある建物だということは明らかですが、蚕都の一部を今なお体現している存在です。勿論、お土産用にみすず飴を購入しました。

この堂々たるお店で庶民に身近なお菓子を売るというのが良いです。

上田といえばやはりみすず飴ですよね。
旧常田館製糸場施設

“蚕都(さんと)”とも呼ばれた上田の製糸業をけん引した笠原工業さんの施設です。1984年をもって製糸事業は終了しましたが、国指定重要文化財上田市指定文化財として保全されると共に、今も倉庫として使用されています。

文庫蔵、四階繭倉庫は入れませんが、外観だけでも十分です。

煙突は繭を煮るための湯沸かしボイラー跡とのことです。

鉄筋繭倉庫(1階と2階)、木造5階繭倉庫(1階から5階)を自由に見学させていただけます。渡り廊下の足底の感触や、今なお使用しているエレベーター、薄くて下の階が見える木造倉庫の床板など、歩いてみると当時の空気もかなりの程度感じられます。

鉄筋繭倉庫はギャラリーになっています。

渡り廊下も歩けて、貴重な経験です。

五階まで階段で上がれます。

五階には静寂が。富岡製糸場も思い出しました。

床板が薄く、下の階からの光が入ってきます。

往時を語る展示がそっと待っていました。

通気がよくて涼しく、威厳すら感じさせる静けさの中、上田駅の方へと伸びる操糸棟の建屋は特別なものと映りました。

働いておられた方は、ゆっくり外を見る時間もなかったと思いますが。

このエレベーターが今なお現役で動くことに驚きました。
千曲川

駅からも近いですし、長野に来たからには訪れたいところです。私は長閑な景色を眺めるのが好きなので、特に目的なく川沿いを散歩するだけでも楽しめます。別所線の赤い鉄橋も、また見ることができました。流れはのんびりしているのかと思いきや落ちたら助からない程急な所もあり、自然の内包する力を感じます。

正に鯉のぼりシーズンですね。どうか皆様健やかに。

長野の山々はきれいです。

初めて来た時も、“これが千曲川か!”と大いに喜んだものです。

おそらく沢山の絵葉書に描かれてきた景色でしょう。手紙を出しますか。

自然を侮ってはいけないと感じる流れの速さでした。

鯉西さんのつけ場漁が有名で、4月下旬から始まるらしいので、機会があれば行ってみたいところです。つけば小屋もありましたし。

戸倉駅で温泉(千曲市

地図を見ているとこのエリアに温泉が多数あるようなので、予定に組み込みました。残念ながら太郎山からの下りが遅すぎたこと、常田館製糸場の見学に思いの外熱中してしまったこと、電車のタイミングが合わなかったことから、ほとんど時間が作れませんでしたが、とにかく行きました。上田16:20発→戸倉16:36着のしなの鉄道です。

紙の切符は旅情を増幅させます。

送迎車も止まっていて、一台温泉地の心意気が感じられました。

いくつか候補はありましたが、距離と話題性(自分の中での思い出指数の高さ)から、国民温泉さんにしました。建物もレトロで最高ですね。340円という驚きの安さに飲泉もあり、温泉好きの浪漫が詰まっています。

外観からして温泉好きにはたまりません。

浴槽は一つ、ぬるめのお湯です。どこから嗅いでも間違いない硫黄の香りで、温泉オブ温泉が、普通の銭湯くらいの気軽さで楽しめる贅沢さ。飲泉は温かさもあってぬわっとした飲み心地で、文章では伝わらないと思います。シャワーもあるので身体も洗いやすく、タオルとボディーソープ類さえ持っていけばOKです。10分くらいの弾丸入浴(烏の行水)になったのが惜しまれますが、いい思い出になりました。

番台も下駄箱も全て歴史ある温泉地のものでした。至高。

戸倉17:19発→長野17:45着のしなの鉄道で移動し、駅のスーパーで信州産きな粉(種類が多くて迷ったものの、鞍掛豆にしました)と野沢菜おやきを購入し、18:09長野発→19:35金沢着のはくたかで帰りました。自由席車両は1~4号車で、1号車まで行けば余裕がありました。これを逃すと自由席は19:50発のはくたかしかなく少々遅くなる(しかも夜は雨予報でした)ので、この便に乗れてよかったです。

長野で何かする時間はなし。いずれ長野マラソンも再出場したいのですが。

おやきが特売になるとは、長野以外ではありえないことでは。

日帰りで慌ただしさはありましたが、久々の上田を自分の記憶と重ねられると共に、新たな景色にも出会えたよき土曜日になりました。上田にもまた遊びに行きたいですね。

最後に

今回上田の象徴たる太郎山に登らせていただき、大自然の素晴らしさを実感することができました。それも大会を開催して下さった皆様の広い心と熱意のお陰です。

上田城跡も柳町も、明治・大正からの歴史のある街並みも、ノスタルジックな空気を感じさせるだけでなく、人間にとって丁度いいくらいの時間の進み具合と安心感を与えてくれるように感じました。都会の生活は忙しない上に、進もうとすればするほど、幸せとは乖離していっているように思います。そんなに沢山のものが心底ほしいわけではありませんし、多くのものが無くてもそう不幸にはならないと思います。

バーティカルで山の中を歩かせていただいたからこそ、感じられたものも多かった一日でした。素晴らしい時間を与えていただいた上田の皆様に、改めてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

ここまでご覧いただきありがとうございます。

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