フルの日程と練習の流れ、観光の都合を熟考した結果、10kmの部に初参加させていただきました。43回もの歴史を重ねている大会で、地元の方に過剰な負担まで強いるようなことも(おそらく)なく、かつランナー的にも参加し易い鉄板の設計だったと思います。大都会にありがちなコンセプト不明のイベント(ランニングに限らず)とは異なり、明らかに地元の方の善意で積み重ねられてきた大会だと感じました。
雨のため3月半ばとは思えない寒さ(息も白かったですし)ながら、笑顔で運営、沿道応援、ふるまい、ステージなどを盛り上げていただき、安心感と満足感がありました。やっぱりこれくらいの気軽さで楽しく参加できる大会は全国にもっともっと必要ですよ(大阪だと高槻ハーフ辺りが近い雰囲気かと思います)。ランナーもこういう大会を大事にして、積極的に参加したいところです。





コースは芦田川沿いを進んで折り返す、ほぼフラットなもので心肺や脚への負担も少ないもので、初心者の方にも優しいと思います。10kmだと折り返しが5.75kmなので心理的にも楽です。しかも今年は後半追い風でしたし、雨で涼しくて走り易かったので、崩れそうな感じもありませんでした。




閾値走の強度は“心地よい疲労感が後に残る”くらいを念頭に置いていますが、ほぼ狙い通りで終われました。シューズは練習でもお気に入りのソーティマジックLT2さんです(しかし廃盤)。ウェアはこちらもお気に入りのくすのきカントリーマラソンTシャツ(しかし大会終了)に愛媛マラソンキャップ(しかし日程の都合上なかなか出られず)のオレンジコーデで、雨雲で暗い道をほんの少しだけ明るく染めてきました。
(グロス39:20, 155bpm, 198spm, ストライド1.28m, 上下動比4.1%, 上下動5.6cm, 左右接地時間バランス49.2%:50.8%, 接地時間231ms)


メインの観光のためにハーフではなく朝一の10kmを選択した部分も大きいのですが、前日は文字通り鉄板の福山城博物館、雨風に負けず鞆の浦(仙酔島含む)、アフターは雨の尾道(向島含む)と中世、江戸時代から昭和も経て受け継がれてきた歴史を感じられる旅となりました。鯛料理、パン活も充実していたので、大満足です。









福山の皆様、寒い雨の中、温かな応援、安定の大会運営で支えていただきありがとうございました!またチャンスがありましたら、薔薇の季節にも遊びに行きたいと思います。



昨年広島ベイマラソンに出たところ、スターターが岸田前首相という超サプライズでした。ご当地大会の魅力いっぱいの大会です。
水野勝成のいとこ徳川家康といえば静岡マラソンです。静岡もゆっくり巡りたいです。
南越前町花はす早朝マラソンは、10kmにもかかわらず蓮そうめんがふるまわれることもあり、タイムが出ません。今年も参加しようかしら。
続きのページには、レースのこともちょっとは書いていますけど、主には観光情報を存分に盛り込んでいます。
コメント、スター、↓のバナークリック、SNSなど、何でもいいので読者の存在をお知らせいただけると、私が薔薇を育てます。
次回予告は、“驚きのフラットコースで……。”です。桜にはまだ早く、単に暑いのみなのでどうしたものでしょう。
前日
福山へ
日曜は10kmしか走れないので、土曜は平日よりは長く走っておきました。朝食はまつやとり野菜みそで豚バラ、葱、人参、小松菜を速攻で煮たものです。失敗しようがありませんし、すぐにできておいしいので重宝します。金夜は豚バラ、しめじ、人参、小松菜のシークアーサー胡椒醤油炒めでした。ブルーチーズもうまいです。


移動は、EX旅パック行こっか!こだま9:32新大阪発→11:13福山です。のぞみも止まるのが売りの福山ですが、この距離ならそう大差はつかないでしょう。6,300円にさんすてで使える300円クーポンが付いて来るこのプランは明らかにお得です。クーポンを使って早速お土産を買いました。



移動中読書は、いわきで買った『孤塁 双葉郡消防士たちの3・11』でした。救助活動で目にした凄惨な被害を読むだけでもこみ上げるものがありますが、そこに原発の爆発と物資・情報不足が重なる極限の状態で、あまりにも重たいです。私も目を背けたい、何となく忘れていたいと思う狡さがありましたが、それは許されないことだと理解しました。
福山観光
福山城公園
文字通り鉄板の観光地です。防御のために天守の北側を鉄板で補強しているのですが、この設計は全国でも唯一のものとのことです。伏見城から移築された伏見櫓、筋鉄門、鐘櫓は、明治の廃城令でも取り壊しを免れ、福山空襲の際にも辛うじて焼失しなかったということで、紙一重で時代を乗り越えて残ってきた生き証人を目の当たりにしました。




再建された天守は福山城博物館となっており、福山城を三年かけて築いた水野勝成の時代から、日米和親条約を締結した阿部正弘(7代藩主)まで、貴重な史料が展示されていました。家康からの書状や、出世のために絶対に覚えておかなくてはならない儀礼や人の名・地位などなど。阿部氏は何代にも渡って書画にも秀でており、御用絵師を抱えるだけでなく、自らも多くの作品を残していること、謙遜して自分の署名を少し削った書などが印象的でした。

館内は基本撮影禁止なので、落ち着いて見られます。アトラクションの階もあり、勧められるままに火縄銃のゲームをやってみて、見事に的を撃ち抜くことができました。大体当たるようになっている気もしましたが、水野勝成は87歳で倍の重さの火縄銃で正真正銘の見事な射撃を見せたとのことです。私も元気に長生きしたいものです。


最上階からの眺めはとてもよく、この地に壮大な二重の堀、多重櫓を備えた大城郭を築いた権勢を思うと共に、この北の山々を、いつ攻められるのかと覚悟しつつ日々を送っていた城主の気持ちを想像したりしました。





八方よしの松、鐘櫓、伏見櫓、筋鉄門などをしつこく見ているうちに大幅に予定時間を超過しましたが、滅多に来られない場所ですのでこれでよしとします。




鞆の浦
古くから潮待ちの港として栄え、当時の面影を色濃く残していることもあって色々な映画の舞台になっているそうです。しかし私は全く、本当に全く映画を見ないので、何一つ分かりません。その分自由に感心しながら歩けたと言えるかもしれません。




14:20福山発のバスで移動し、昼寝をしましたが、かなり揺れるので何度も頭を打ちました。そして知らなかったのですが、ものすごく風が強いのですね。着いて早々に折り畳み傘をへし折られて(ひどい)がっかりしました。まだ買って一年も経っていないのに……。
分からないなりに時間の許す限り歩きました。江戸時代に建てられた常夜燈は定番の観光スポットです。この周辺には太田家住宅(三条実美らが立ち寄った)やいろは丸展示館(いろは丸については後述します)といった観光施設もあり、興味がある方は16:30までに入館する必要があります。スイーツやカフェも多く、このエリアだけで一時間以上は過ごせそうです。






食べ物は気になるお店も多々ありましたが、お肉屋さんのメンチカツは我慢できずに購入しました。口の中にまろやかな味が広がり、大変おいしかったです。串カツも買っておけばよかったです。


お寺も沢山あり、ちゃんと見ていくと一日潰れそうです。首塚もひどい話ですが、すぐ横にあるささやき橋も救いようがありません。海に沈めなくても。






仙酔島
仙人が酔う程美しい島というのがその名の由来です。市営の渡船(平成のいろは丸)でわずか5分(往復たったの240円)ですから、行っておきたいところです。生憎の天気で寒いのですが、船内は屋根もあるので大丈夫です。私は“海を感じるには外が一番だ”と喜んで外に出ていましたが。


船内には坂本龍馬が海援隊を率いていろは丸で出港するも紀州藩の船と衝突して沈没、最終的には損害賠償を認めさせたという解説がありましたが、乗っている身としては“沈没しませんように”と祈るしかありません。



日本で初めて国立記念公園に指定された仙酔島は、切手のデザインにも使われたとのことです。崩落している箇所もあり、通行禁止のエリアが多かったですが、田の浦海水浴場というどこかで聞いたことのあるビーチで波打ち際を歩くことはできました。この寒いのに海の中に人がいたのには驚きましたが。






折角なので小高い丘まで登ってみました。仙人ヶ丘というところで、標高68m程とお手軽な高さです。天気がよければもっと多島美を堪能できたかもしれませんが、これはこれでよかったです。


夕食
鞆の浦に来たからには鯛を食べなくてはなりませんので、千とせさんへ。夕食は18時からです。選べる鯛定食2品で天ぷらとお刺身にしました。この天ぷらがサクッとした衣をジューシーな身に纏った逸材で、お刺身もまた噛み締める喜びが違います。すましも鯛のあらがうまみを増し、鯛めしも芳醇な香りと滋味を加えるという正に鯛尽くしの時に浸りました。



18:35バスセンター発の便で福山に戻り、折り畳み傘、本、ご当地牛乳を買って宿に戻りました。





パン活
福山のパン屋さんはやけにレベルが高いです。パン好きなら間違いなく楽しめることでしょう。
- あさひベーカリーさん
駅からすぐの好立地にきれいなお店、お店の方もとても明るいということで間違いなく人気店です。



土日限定のマヌルパンは、マスカルポーネにガーリックバターという組み合わせで、初めての味でしたがとてもおいしかったです。ブーちゃんはこの愛らしさ、ごま一粒の小さな瞳に見つめられれば買わざるを得ません。おいしい角煮が入った逸品です。


- ペカールナそらいろさん
こちらも大人気店です。キノコのタルティーヌはソースも絶品ですし、クラムがカリっと焼けているのがとてもおいしかったです。抹茶パンスイスも香りと味がよく、大満足です。





- Marque-Page マルク・パージュさん
間違いなくおいしそうなので狙って行ってきました。栗とさつまいものクイニーアマンとか、我慢できるはずもありません。これまた惜し気もなく身がぎっしりと詰まった至高のパンでした。




お宿
丸之内ホテルさんです。駅徒歩3分かかるかどうかくらい、福山城のすぐ傍です。一泊5,990円と土曜にしてはリーズナブルで助かります。



レース当日
レース前
朝食を食べる必要もないため、ギリギリまで寝ることにしました。7時起床です。ご当地牛乳とコーヒーを飲み、装備を整えます。宿を出たのは7:37とゆっくりしたものです。


バスは7:45福山駅発にしました。“8:45スタートには丁度いい時間なので混むかな”と心配しましたが、メインは10:20スタートのハーフでしょうから、10kmのこの便でも乗れると予想しました。現に普通に座れましたし、何の心配も要りませんでした。交通系ICカードも使えます。


20分かからずに会場に着き、競技場も野球場も立派で感心します。この会場を使わせていただけるとは、と。

陸上競技場に入りたくなるところですが、まずは野球場でプログラムと参加賞を受け取ります。ローラさんの大きなタオル(10kmなのにこんなに大きなものをいただいてよいのでしょうか)と、スポーツデポなどの割引券です。


手荷物預けは野球場の中で、泥の中を進んでいかなくてはならず、普段履きのシューズも、レース用のものも結構やられます。また、屋根のあるスペースも動線上にはないため、荷物も多少濡れると諦めて手早く詰め込む必要があります。“基本的に瀬戸内気候なので、雨を想定しない方針なのだろう”と納得していましたが、後で聞くと昨年も雨だったらしいので、今後もこのままと思って間違いないでしょう。傘は折り畳みを買って正解でした。

雨で3月にしては寒いのですが、私としては特段辛さは感じない程度の気温でした。ただ、いきなりキロ4で走り出すのも危険なので、5分くらいはその辺りを行ったり来たりして身体を動かしました。本当はもっとしっかり、15分くらい動かせればよいのですが、仕方がありません。
10kmのスタートはトラックというのがテンションが上がっていいですね。整列も緩やかで、割と前の方に行けました。周りにご迷惑をかけない程度に肩甲骨周りを動かし、準備します。ゲストのJFEスチールの選手のご挨拶で盛り上がり、いよいよスタートです。

【ちょっと真面目な話】
練習
静岡マラソン後は、腿前に少し筋肉痛があったくらいで目立ったダメージも無かったので、普通に練習を継続できました。10km自体が練習の一環ですので、調整はなしです。
大阪城公園の梅林が素晴らし過ぎて練習に支障が出ています。馥郁たる香りの中にいられる朝は夢心地です。


日曜:静岡マラソン 3時間6分台
月曜:オフ
火曜:有酸素ジョグ40分(Zone3, 7.92km, 128bpm, 191spm, Hanzo R)
水曜:有酸素ジョグ40分(Zone3, 8.32km, 136bpm, 189spm, エアロ20R)
木曜:有酸素ジョグ42分(Zone3, 8.42km, 131bpm, 188spm, ライトレーサー4, 梅観賞)
金曜:有酸素ジョグ73分(Zone3, 15.04km, 132bpm, 190spm, ターサーRP3, 懸垂逆上がり、梅観賞)
土曜:有酸素ジョグ88分(Zone3, 18.01km, 132bpm, 188spm, エアロ20R)
シューズ
ソーティマジックLT2さんです。エンペラーと作りは似ていて、しかもものすごく軽いのでスピードが出ます。RP6よりは接地感は少し柔らかく、朝練の10kmで愛用しています。レース前で165.83kmです。


ウェア
お気に入りのくすのきカントリーマラソンTシャツに愛媛マラソンキャップというオレンジ基調のコーデにしました。ミズノマルチポケットパンツ、Tabioレーシングプロ、テーピングはニチバンというお気軽装備です。

レース
前半(5.75kmの折り返しまで)
前の方にいたこともあり、最初から割とスムーズに流れに乗れました。しかし序盤は特に、そこら中にある水たまりを避けたいという気持ちになり、予想外の動きをする方もいるので、それを避けるために不自然な動きも当然必要になります。自分もできれば水たまりの深い所には突っ込みたくないので、歩幅を調整したりもしました。
1kmも行けば河口大橋を渡ることになります。入り4:10の表示を見て、いつものスロースターターぶりを発揮してしまったと知ります。橋を渡って左折してから、芦田川沿いの見通しのいい道を直進します。眼鏡に付着した雨のせいで視界は悪かったですが。

3km辺りで芦田川大橋の下を潜るために一度下って上ります。特に力むことなく進むように心がけるのみです。しばらく行くと集団があったので、“風よけになってくれないかな”と期待したのですが、そうはならなかったので構わず前に出ました。

小水呑橋の先からはコーンが並び、折り返してくる選手とすれ違います。ゲストランナーのお二人も軽々と走っていきました。

雨だったためスマホはジップロック(袋)に入れていたのですが、冷たい指先で開封し、スマホを取り出し、ボタン操作をしつつ、袋をうっかり風に飛ばされないように対処することは、思った以上にやりにくかったです。フルマラソンより大分速く走っており、そもそもの余裕もそれ程ありませんし。それでも要所要所では記憶を残しておくための写真も撮れました。
折り返しは5kmよりも先になる(5.75km)ので、ターンしてしまえば半分もないという心の支えも得られます。気温と時間的に給水は必要ないためスルーし、折り返します。エフピコアリーナふくやまの横まで行きますが、中に入るわけではありません。

後半(復路)
基本的に順風になるはずなので、余力からしてもあと4km、16分程度は確実に持ちます。小水呑橋の上で7kmを通過し、左折して後は直線です。応援の声も嬉しかったので、できるだけ笑顔で応えつつ走ります。


芦田川大橋を潜ってから軽く上った辺りで9kmです。距離表示は何度か見逃しているので、大体あと6分といった感じで終わりを待ちつつ走ります。部門ごとにナンバーカードの色が分けられているようで、終盤では同じカテゴリーの方を二人程抜けました。特に落ちることも力むこともなかったので、そこはよかったです。
呼吸はゼーハーならないまでも、深く吸い込むのは難しい感じになってきた辺りで、野球場の照明が見えてきて、終わりが近いと分かります。右折したら割とすぐに競技場で、意外な感じもしましたが、とりあえず39分台前半ということを確認しつつフィニッシュしました。

アフター
会場
10kmでダメージも無いので、チップも自力で外し、お水をいただきます。完走証もすぐに発行していただけ、最近紙のものは減っていたため、懐かしい感じもしました。

手荷物の返却は預ける場所と同じなので、当然ハーフ組もいて、すれ違うために泥の中を行かねばならないこともありました。まあ雨が降ったらどこもこんなものでしょうし、返却自体はスムーズでしたから、(改善の余地はあるにせよ)不平不満を言うレベルのものではないと思います。

着替えも屋根のある場所を求めてうろうろするのですが、スタンドはハーフ組が待機していますので、あまりスペースがありません。何とか隙間を見つけてコツコツと着替え・片付けを進めました。
ソーティマジックLT2さんは、今回もしっかり活躍してくれました。アウトソールが大きく減るといったこともなく、反発・音共にまだまだよい感じです。薄底に合った走りに慣れると、一部の厚底シューズは大破してしまうのかもしれません(遠い目)。泥は早い段階で可能な限り拭き取っておきました。左の減りが早いですが、まだ大丈夫です。


ふるまいのお味噌汁は熱くて温まりました。茄子、なめこ、小松菜から選べます。ステージでは雨にも負けずによさこいや太鼓の演奏が披露され、こういうところも丁度いい規模の、温かな大会だと実感しました。ひろしばけんさんも撮影に応じて下さりました。坂うめじろう先生とのコラボにも期待したいところです。







バスは10:35発の便にしました。車で参加している方も多いのか、バスの座席には余裕がありました。窓から川の向こうを見ると、ハーフの選手が走っておられ、折角のいい大会だし頑張ってほしいなと思っていました。



福山駅では気になっていたキムラヤさんのけしぱんを食べられました。100年以上の歴史を紡いできた岡山の老舗の味も知ることができてよかったです。酒種とこしあんが魅力です。




尾道観光
11:18福山発→11:36尾道着で移動です。尾道は20年前くらいに一度行ったきりのはずですので、この機に行こうとプランを練りました。





尾道は港の街であり山の町でもあります。あの小路はおそらく他ではそうお目にかかれないでしょうね。非日常感だけでなく、物語の中の世界にいるような感覚になります。





人と猫が共生してきた跡が石段にしっかり残されていたり、猫と触れ合えるお店があったりします。私は猫が苦手なので、あまり嬉しくはありませんが。


しょっちゅう足を止めては景色を眺めたり、写真を撮ったりします。ウルトラマラソンのことを思い出したりしつつ、展望台の方へと上っていきました。








千光寺公園展望台PEAK
ループを上った先の展望デッキからは、尾道水道が一望できます。迷路のような小径を上っている間も尾道らしい時間ですが、ここに広がっている尾道の姿もまた絶対に見ておきたいものです。晴れていればもっと青が多く美しく感じられたかと思いますが、これはこれでよかったです。また次に期待するとしましょう。




なお、私は適当に歩いているうちに到着してしまいましたが、おそらくロープウェイで上るのが王道だと思います。文学のこみちを下りていく途中には、正岡子規、十篇舎一句、志賀直哉、林芙美子、緒方洪庵などの歌碑や文学碑が林立しています。




千光寺
尾道といえばここというくらい有名な、切り立った高台に鎮座する真言宗のお寺です。創建806年ですから、歴史が違います。私は先述の通り上から文学のこみちを下りて行った途中で通ってしまったためややありがたみに欠けたことは否めませんが、とにかくここには行きましょう。





おのみち歴史博物館
係のおじいさんが懇切丁寧に解説して下さります。まず“この建物は展示物も少なくて申し訳ない。もう一軒のシネマ館と両方行った方がいい”と謙遜するところから始まり、尾道が広島や福山よりも遥かに長い歴史を持つこと(飛鳥時代から寺院が建てられていたり、平氏の海運で栄えたり)などなど、なかなか館内にも進めませんし、帰ることもできません。私は人の話を切り上げるのが得意なのですが(何それ)、その私を以てしても“今日は尾道でもう一泊することになるのでは”という思いが浮かびました。
それはともかく、徹底解説は本当に面白かったですし、展示されている江戸時代の海図や北前船の模型、広島銀行時代の金庫などもありがたく見学しました。

ちなみにわざわざ建物の外に出てきて下さってまで、“旧住友銀行尾道支店はそこだから”と解説が続いたのですが、別の若者がそこにいたことで的が逸れました。

パン活
- ネコノテパン工場さん
もう辿り着くまでが大変です。迷路といっても過言ではない尾道の坂を行ったり来たりしながらようやくお店を見つけられました。一人ずつ中に入って選ぶという、これまた尾道の斜面の建物らしさを感じる造りでした。

並んでいるパンはどれも美味しそうで、しかも比較的お安いので、つい沢山買ってしまいます。ベーコンエピはもっちりとしていますし、白玉とあんことチョコのパイは夢が詰まっています。レーズン入りアーモンドブリオッシュも味も口当たりもよいものでした。



- 住田製パン所さん
100年以上前から向島にあるお店ということで、ノスタルジックなあんぱんを選びました。古い味わいというわけではなく、今の時代に合わせている部分もあるのか丁度食べ易い味でした。お店の方と雑談をする中で、“尾道は普段雨が少ないのに桜の時期はまとめて降るため、最後にまともな花見ができたのは15年前だ”といったことを教えていただいたりで面白かったです。




- patisserie Samsamiさん
ベーカリーではなくフランス菓子のお店です。千光寺から下りてきた途中にあったのですが、あまりにバターの香りがよかったので一つ買ってみました。ミルリトンはアーモンドクリームとアプリコットジャムが美味ですね。私にはちょっとハイレベルだったかもしれません。



パン屋航路さんはお休み、パンのなる木さんは今年閉業されたそうで、とても残念です。


温泉
アーケードを抜けた先にある尾道みなと館さんにお邪魔しました。タオル持参で日帰り入浴750円です。ボディソープなどは備え付けがあります。追加料金でサウナも入れますが、水風呂と温泉で十分と判断しました。
ラドン温泉の割ににおいは控えめであっさりした感触でよかったです。まだ真昼間で観光客は開いている施設・お店に気を取られていたため、空いていて快適でした。

向島
千光寺観光が予想よりかなり短時間で済んでしまいやることがなくなったため、ぶらぶらしていると、渡船乗り場が。5分で向こうに渡れるらしいので、行くしかありません。


向島も自転車で巡ると楽しそうですし、映画に詳しい人ならきっとたまらない場所だと思います。時間の都合上、船着き場の近くを少し歩いただけでしたが、ショッピングモールまであってちょっと意外でした。対岸から眺める尾道の山は、明るくなってきた空と相まってまたよいものを見たと感じられるものでした。






福本渡船さんはこの3月で135年の歴史に幕を下ろすということで、また一つの大きな終わりに立ち会いました。何世代にもわたって渡って地域の人々の生活の一部として心に溶け込んでいる景色がなくなってしまうことは、ただ訪れた者には想像すらできません。詰まっている思い出が違いますから。


海沿いの道を歩いて駅に戻り、16:52尾道発→17:12福山着に乗り、荷物をピックアップしてから福山17:31→新大阪19:25のこだまで移動です。新尾道から帰るより、このルートの方が恐らく楽です。


最後は福山限定薔薇とピーチもみじ饅頭を食べて締め括りです。帰りも300円クーポンがもらえるので、角川ソフィア文庫の百人一首の本を買いました。

最後に
全国津々浦々マラソン大会はありますが、いつしかランナー側の要求がちょっと過剰になり、地域の方に負担がかかり過ぎているのではと思う節もあります。ふくやまマラソンは昔ながらのマラソン大会といえると思いますが、正直、ハーフや10kmはこれくらいの安定感があればそれ以上は必要ないようにも思いました。
大きな会場と走り易いコースを準備していただいていますから、観光や名物食べ歩きに行きたけりゃ各人で考えればよいのです。そこまで面倒を見る必要もありません。基本は地元の方が出易い大会にする方がよいと思いますし、地元にこういう大会があると私もありがたいです。
走りもイメージ通りにいきましたし、観光も堪能でき、今回遠征して本当によかったです。安定感抜群の鉄板大会で楽しい時間を作り上げて下さった福山の皆様に、心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
ここまでご覧いただきありがとうございます。