目の前には、あらゆる言葉を探しても語り尽くせぬ程美しい海が待っていました。語りえぬものについては沈黙しなくてはならないわけではなく、“連れて来て見せるしかない”と心から思いました。“84kmまで何とか一緒に行こう”“そしてニライカナイのその先も”と思える誰かがいれば、人はそのことを、幸せと呼んでよいのでしょう。




沖縄へは、2020年2月におきなわマラソンに参加させていただいて以来二度目の訪問でした。あの時も沢山の方にエイドや沿道で応援していただき感激したのですが、再訪した100kmの道のりでも、明るい声と笑顔でずっと支えていただき、やはり沖縄の皆様は温かくて最高だと実感しました。暗い時間から誘導して下さる方、車から“がんばれ~!”と声をかけて下さるお子さん、アフターの島うた少女テンさんのステージなど、沖縄の優しさに包まれてきました。




ご当地給食満載のエイドも圧巻でした。行く先々で黒糖がいただける時点ですごいのですが、黒糖饅頭、もずくスープ、ジューシー(炊き込みご飯)、沖縄そば、パイナップル、サーターアンダギー、さんぴん茶など、沖縄の食を満喫できる楽しいメニューです。涼しくて胃腸に余裕があったため、最終盤までおいしいおいしいと食べ続けることができました。




コースは、高低差は他のウルトラと比べれば大したことないので、エイド以外歩かずに走り通すことは難しくないと思います。ただ、歩道の段差と凹凸によるダメージは結構あります。歩道は左から右にかけて傾斜している所が多いので、左足の一部がいつもより擦れて肌が痛いです。あと、最初二時間の暗闇と、街路樹植え替えの跡地の段差、極めつけは横から伸びて来るどころか完全にコースを塞ぐ野性の草木などもあって笑えるくらいですが、それも含めて自然と文化を知るウルトラらしさだと思います。




今回も無調整で無理なく走り、最後は気持ちよく上げてトータル9時間41分台でした(136bpm, 170spm, ストライド1.03m, 上下動比6.2%, 上下動6.5cm, 左右接地時間バランス47/8%:52.2%, 接地時間254ms, ズームフライ5黒)。




宿泊した那覇でも、波の上ビーチや復元中の首里城公園、玉陵などを観光し、みかどさんのちゃんぽんにゴーヤチャンプルー、パン活にサーターアンダギーなどの食も楽しみ、大満足です。






沖縄には特に戦争の哀しい歴史があり、広島と同様に、街を歩いていてもそのことに向き合わざるをえない時があります。今を生きる私たちには、その過去を記憶し、繰り返さないことが、唯一できることだと思います。その記憶を伝えつつ、美しい自然と共に暮らす沖縄の皆様の太陽のような力強さを感じる旅でもありました。そして、沖縄のことが、沖縄の皆様のことが本当に好きならば、米軍基地を押し付けてはならないのです。




与那原町、南城市、八重瀬町、糸満市の皆様、かけがえのない時間を共有させていただきありがとうございました!沖縄にはまた遊びに行きます!
おきなわマラソンの頃は、まだ真面目に走っていたなと思う書きっぷりです。文章も改善の余地が大いにあります。チーズケーキもおいしかったです。
厳しいウルトラという意味で一押しなのが会津磐梯山100kmです。とにかく準備が大切で、軽い気持ちで臨むと大変な目に遭います。次はもっとうまくやれるはずです。
次に100kmを走るのは、レギュラー参加になっている奥熊野いだ天になります。来年もウルトラは地域の皆様との交流最優先で取り組んで参る所存です。
続きのページには、写真も交えて大会参加の楽しさをこれでもかと語っています。さらっとでも見ていただき、楽しさが伝わると嬉しいです。
コメント、スター、↓のバナークリック、SNSでもなんでもいいので反応をいただけますと、私がシーサーのようにちょこんと座ります。
これで年内の大会は終了です。次回予告は、“砂に蒸されてデトックス”です。
前日
久々に沖縄へ
7時半までたっぷりと眠り、前日にしては珍しく軽く(33分)走ってから朝食も普通に食べます。キャベツ、ほうれん草、葱と豚バラの酒蒸しにまつやとり野菜みそで栄養もバッチリです。ブリーチーズも大好物です。

今回はスカイマーク様のお力添えによりお安く那覇に行くことができました。
往路:神戸12:20発→那覇14:40着 いま得9,740円
復路:那覇16:40発→神戸18:30着 いま得8,240円
とかなり良心的です。ハイシーズンでないからかもしれませんが、ありがたいです。機内でも茨城のお茶をいただいたりと、快適に過ごしました。

那覇空港が近づいて来ると、沖縄の透き通る緑の海と列をなした白い波が眼下に広がります。この海をもう一度見られた喜びと、明日どんな景色に出会えるのかという期待でワクワクします。

移動中読書は、ブルーバックスの『フォッサマグナ』(藤岡換太郎先生)再読がメインでした。小田原城址から丹沢の方を見ていて、巨大地溝が気になった次第です。
途中まで読んだ小川洋子さんの『ことり』では、日常で言葉が通じなくても優しい世界と命の在り方があるのだということを感じています。
懐かしの沖縄で
前日受付
那覇空港に着くと、想像より暑くはなく意外でした。夏の新千歳でこれとは逆の経験(伊丹並に暑い)をしていることと比べると、嬉しい誤算です。この週末は全国的に寒かったからですね。
今回はゆいレールでICOCAが使えるようになっており、大変便利でした。車内はそれなりに混みますが、始発なので座れました。旭橋駅で降り、前日受付へと向かいます。

前日受付会場は、琉球新報社1F広場です。ナンバーカード、ゼリー、マイカップ、手荷物預け袋などを受け取ります。


長年愛用しているザムストさんのブースがあったので、ハイソックスをフルで100回以上使用している旨をお伝えしたところ、どちらかというとマラソンランナー的にはより短いタイプの方が人気とのことで、ここでは買えませんでした。持ってきて下さっていれば後々大助かりだったのですが……。

宿にチェックイン後、荷物を確認したところ、ザムストさんがメインスポンサーの大会に限って愛用のソックスを忘れてくるという失態に気づきました。前回はガーミンさんの充電器を忘れましたし、沖縄遠征は旅行気分が強過ぎるのか何かしら大きな忘れ物をしてしまいます。
やむを得ずレンタサイクルでスポーツデポに向かい、唯一のハイソックス製品であるasicsのものを買い求めました。このスポーツデポはフラッグシップ店ということもあり商品とても充実していました。


パン活
転んでもただでは起きないので、レンタサイクルを活用してパン活も組み込みました。できる子は違います。
- ベーカリーファリーヌさん
国際通りからも近く、地元でも愛されている存在です。ミニタイモパイとミニアップルパイにしました。沖縄らしい甘さと程よいサクサク感の生地がよかったです。




- 焼き立てパンの店かめしまさん
こちらも昔ながらのパン屋さんで、間違いなく地域密着のお店です。大分売り切れていましたが、シュトレーン風ドライフルーツパンをいただき、パン生地のしっとり感も楽しみながらするすると食べきってしまいました。




- BELL TREEさん
国産小麦、天然酵母にこだわる自然派のラインナップで、こちらではチーズパンとプチバターミルクブレッドを買いました。こちらは飾らない味でしたが、かなりおいしく、満足感もあります。ぶどうパンも気になりました。




夕食
お食事処みかどさんです。今回はご飯を沢山食べておこうとちゃんぽんを選択しました。色々な野菜とコンビーフを炒め、卵でとじた上でご飯に乗せるという、家庭料理の真髄のような一皿です。やはりこういう逸品を食べると、旅をしている楽しみが溢れ出ます。とってもおいしいですよ。



お宿
KARIYUSHI LCH. Izumizaki 県庁前さんです。おきなわマラソンの時にもお世話になりました。2泊で8,200円。二度見しました。ウェルカムドリンクまでいただけてリッチです。


更に立地が素晴らしく、前日受付会場のすぐ横、旭橋のシャトルバス乗り場も大きな道路を渡る必要なしという万能ぶり。ベッドの階段と荷物預かりなしという点はありますが、立地と価格からするとこれ以上の選択肢はないでしょう。


リウボウ食品館さんで買った黒糖饅頭に牛乳、ローソンで買った紫いもタルト(フードロスの削減に貢献)で更に力を蓄え、アミノ酸を摂取してから就寝です。

レース当日
レース前
与那古浜公園
9時消灯2:45起床です。意外と眠れました。朝食はプチバターミルクブレッドとゆで卵、牛乳のみです。テーピングや一通りの装備を整えてから出発です。

往復のシャトルバスはモノレール旭橋駅発にしました(往復2,000円)。宿から近いので、3:22にはバス停に着くことができ、余裕です。旭橋駅3:30発と言われていましたが、乗車までに時間がかかったこともあり、実際は3:45発くらいだったと思います。早く着いても暇なので、私としてはありがたかったです。車内では目を閉じて力を温存します。

4:13頃に会場に到着しました。会場のライトもウルトラらしいですが、それ以上に月がすごく明るいです。クリスマスのイルミネーションも設置されており、流れる光がきれいでした。


大会の設計・運営はしっかりしているので、スタート前給水もバナナもあります。アミノ酸を飲むと共に、ジェルフラスクに水を入れて溶かし、バナナも食べておきます。おなじみ別所のかすていらもよく噛んで味わい、旅の無事を祈ります。


スタート地点までは少し歩きますが、少々遅れても問題はありません。スタート前のやりとりで意外と北海道や東北から来られた方が多く、九州が少ないという事実が明らかになる中、軽く上半身の動的ストレッチをこなし、シューズの紐を確認します。沖縄だけに走る前から汗だくではと心配していたのですが、割と涼しく、これなら大丈夫そうです。特に緊張することもなく、スタートの時を迎えます。

【ちょっと真面目な話】
シューズ
ズームフライ5黒28cmです。サイズ感としては少し大きく、アップダウンがきついと中で指が動いて黒爪になるのですが、沖縄100kmは平坦なので問題ないと考えました。奥熊野いだ天、会津磐梯山というハードコースでも脚を守ってくれた相棒です。


装備
基本的にはいつものウルトラマラソン装備です。アンダーアーマー半袖、TIGORAアームカバー、ミズノバイオギア、ミズノマルチポケットパンツ、ニューハレ踵二重にザムストソックス、といきたいところでしたが、先述の通り忘れてきたので、asicsの段階着圧ソックスにしました。甲の部分にパッドが入っているのがどれくらいよかったのかはまだよくわかりません。
キャップはここ二回のフルで気に入っているオホーツク網走過去大会のもの(黒くてかっこいい)にしました。サンシェードも中間点への荷物袋に入れておきます。

持ち物
エイドの充実ぶりからしてほぼ不要と判断しました。補充用のアミノ酸とジェルフラスコ一つだけ携帯します。勿論マイカップも忘れません。
中間点への荷物には、サンシェード、日焼け止めとアミノバイタル粉4袋のみ入れておきました。
練習
湘南国際の後は特に強い疲労感はなかったため、ほぼ普通に練習を継続しました。火曜で鉄棒ができる程度に力が入ったのもそうですが、金曜に閾値走が普通にできるまでに回復力(と防御力)が上がってきたのが嬉しいです。
タイムを狙うわけでもない100kmに特別な調整は必要ありません。当日は心肺機能的には質の低い練習になり、その後数日は上げられないので、100kmの前の週にある程度しっかり練習を積み、翌週以降につなげることを目指します。
日曜:湘南国際フル(3時間4分ちょい)
月曜:オフ
火曜:有酸素ジョグ40分(6.7km, Zone1)、懸垂逆上がり、懸垂
水曜:有酸素ジョグ55分(10km, Zone1,2)
木曜:有酸素ジョグ29分(5.6km, Zone2,3)
金曜:閾値走10km(39:33, ソーティマジックLT2)
土曜:有酸素ジョグ160分(29km, Zone1,2,白山ひめ神社, パン活、休みあり)
日曜:有酸素ジョグ110分(22.6km, Zone3)
月曜:オフ
火曜:有酸素ジョグ50分(10.06km, Zone3)
水曜:閾値走10km(39:20, ソーティマジックLT2)
木曜:有酸素ジョグ50分(9.04km, Zone2)
金曜:有酸素ジョグ60分分(12.18km, Zone3)
土曜:有酸素ジョグ33分(5.48km, Zone1)



レース
序盤~前半
- 序盤(辺りは漆黒の闇に包まれたまま)
スタートしてまずは快調に道路を走ります。暗いので速く走れている気がしましたが、全然大したことなかったです(5分40秒台)。公園周りを一周してからは海沿いの道を走ります。穏やかな波の音は聞こえますが、ほぼ何も見えません。
歩道に上がってからは、ヘッドライトを持ってこなかったこと、せめてハンドライトを借りなかったことを悔やみました。何せ路面状態が見えませんのでスリル満点です。歩道との継ぎ目で予想外の力がかかったり、思ったより深い窪みがあったりします。更にやたらとポールが多く、前に人が沢山いるといずれもなかなか識別できません。
縦の段差で引っ掛かっての転倒はありませんでしたが、横の段差で左足首を捻りかけました。まあ大体100kmでは2,3回は挫くので、想定内ではあります。
私は普段、怪我が怖いので暗い時間に走ることは基本的にないのですが、他の方のライトと動きだけを頼りに走る時間はかなり怖かったです。闇目を鍛えないと駄目ですね。次は大人しくヘッドライトを持ってきて、邪魔ですが50kmの荷物に入れることにします。
最初のエイドは7.5kmとされていましたが、多分7kmより手前にありました。ここだけは混雑を考慮して、マイカップではなく紙コップでの提供でした。今日の私はマイカップ推進派ですので、スルーしました。
- 前半①(誰かに語りたくなるにはまだ早い)
10.8kmのエイドでは、プチケーキとみかんを用意していただいていましたので、まずはプチケーキから始めました。ここで開始から1時間。まだ暗いです。

12.4kmのエイドは水のみだったはずです。しかしよくある話ですが、予想通り水はそう勢いよく出るものではありません。ちょろちょろと蛇口から姿を現す感じです。これはこういうもんだと割り切りますが、そう思うと湘南国際マラソンのあのタンクは相当高度な技術を使っているのだと感心しました。
この先、斜度10%はあると思われる上りがあり、ここで面喰った方も多かったかもしれません。少し行くと左折して、15.3kmの給食エイドです。こちらではパイナップルとおにぎりをいただきました。沖縄に来た以上、パイナップルは必須ですよね。おにぎりも食べ易いサイズに切ってくれていました。



朝3時にトイレに行って以来時間も経ちましたので、このエイドのすぐ先にあった常設トイレにピットインしました。しかしあろうことかタイツとランパンの紐を上手くほどけず、惨事とはいかないまでも少々残念な様子になってしまいました。やはり明るくなってから落ち着いて手順を実行する方がよいですね。この1kmは7分58秒です。
ちなみに、この先も常設のトイレは所々にありましたので、コースから近くて入り易いものを選ぶとよいでしょう。
少し上って豪快に下り、少しだけ空が明るくなってきました。右折する時に順位を教えて下さる男性がいて、142番とのことでした。18.0kmエイドでは黒糖がベールを脱ぎます。本場の黒糖の味を一日中楽しめる贅沢な時間でした。



20kmは1:54:51とちょっと遅いですが、トイレで散々もたついていたので仕方がありません。
- 前半②(日の出と共にご当地給食)
20.7kmではまたも豪華な給食が。サーターアンダギーは絶対に外せません。高校生くらいの女の子が頻りに勧めてくれたので、喜んでいただきました。結構歯応えがあるのも、甘さもよく、沖縄に来たのだと改めて実感します。パンもこの先あまりなさそうなので、定番のあんぱんをいただきました。この1kmは6:03でした。

ようやく明るくなってきて、百名ビーチもきれいに見えるようになります。対岸の島の鳥居は気になりましたが、写真撮影にはまだ光が足りなかったかもしれません。右折して海から離れると、一瞬ですが奥熊野いだ天の中盤のような気配が漂い、22.6kmエイドではさんぴん茶をいただきました。


この先、結構急な坂を無理やり上って高架の上へと導かれます。鳥取マラソンにも似た場面がありますが、こちらの方がきついです。とりあえず上ってしまえばこちらのもので、高い位置から海を眺めることができます。



24.2kmのエイドでも黒糖をいただきます。おそらく味も風味も産地によって異なるのでしょうが、ここに至るまでに前の記憶も薄れているので、“多分違うのだろうけど、どれもおいしい”ということを繰り返していました。

確かこの先の下りの歩道が狭く、前がつかえてしまうこともありましたが、ウルトラはのんびりしたものだからか、気前よく道を譲って下さる方も多かったです。
奥武島へと向かう橋を渡って左折すると、わざわざお餅を焼いてお汁粉を作って下さる私設エイドの男性が。しかも被り物までして。ここは止まらないわけにはいきませんので、ありがたく焼き立てのお餅と甘いお汁粉を楽しませていただきました。

そこからほんの少しで26.9kmのご当地エイドです。沖縄そば、黒糖塩まんじゅう、ポーク卵おにぎり、ジューシー、もずくスープ、パイナップルと沖縄グルメ界のスターが所狭しと並んでいます。勿論片っ端からいただき、用意して下さっていた皆様にも喜んでいただけました。どれも本当においしくて、“ウルトラのエイドっていいなあ”としみじみ思いました。1kmに8:34かかりましたが、あれだけ食べてこの時間はむしろ短かったといえるでしょう。






エイドの後は軽く坂を上り、奥竹島をぐるりと一周します。堤防はアートのキャンバスになっており、海の街の温かさも感じました。この辺りはフラットで走り易いです。


30kmは丁度橋の上で、また海が望めます。2時間52分台でした。


30.5kmは水分だけだったと思いますが、33.0kmでは塩おにぎりが用意されていましたので、ありがたくいただきました。少年にお礼を言いながらいただくと、“頑張って下さい!”と応援していただけました。やはりエイドの交流は力になります。

33.33kmは手元3:09:24でしたが、GPSのずれ的にもう少し遅いはずです。ここは心拍数が149になっていますので、上りの時間だったかもしれません。
中盤
- 中盤①(豊かな自然が塞ぐ道)
35km地点で糸満市に入り、大きく曲がると35.5kmのエイドです。黒糖は可能な限りいただくことにしました。水を汲み、コップを立てて撮影したりと、結構忙しく過ごします。


坂の途中では平和祈念公園の横を通るのですが、敷地内には入らず、横断歩道を渡って上りに誘導されたはずです。この沖縄で凄惨な出来事があったことは、絶対に忘れてはなりません。

37.0kmではみかんをいただきました。まだ8時半です。朝早くからありがとうございます。エイドが見えてくるとホッとしますし、近くで応援していただけるのがランナーにとって大きな励みになります。


39.4kmエイドでも黒糖をいただき、40kmを3:46:03で通過します。この先面白かったのは、律義に歩道を進むと、生命力溢れる草木が生い茂っており、歩道が途絶えていたことです。もう笑うしかありません。


この先も、歩道自体の狭さもさることながら、左から思い切りはみ出してくる樹木や葉、舗装を自在に持ち上げて伸びる根っこ、見たことのない果実の落下物など、とにかく沖縄ならではの豊かな植生と生命を体感できます。花も見たことのない形と色だったりしますし。
そんなこんなでどうしても無理な時は車道の端を選択しましたが、木々のお陰で以外と日陰があるのはよかったです。しかし鬱蒼と生い茂っているせいで海がほとんど見えないのは惜しくもありました。“沖縄まで来たのに海が見えている時間がほとんどないやないか”と。

この辺りは高低図のイメージより上っていたはずですが、平和創造の森公園のゲートのなせる業かもしれません。ここから5分くらいの地点で手元で42.195kmです。3時間57分台でしたので、大体普通のペースでした。


ちょうど同じくらいのタイミングで、トップの選手が復路を走ってこられ、どんだけ速いのかと驚きました。後で知ったのですが、何とあの元コモディイイダの児玉雄介選手だったのですね。そりゃ次元が違いますわ。60kmで4:07:44って。

- 中盤②(見えてきた碧き海)
43.3kmエイドでは塩おにぎりをいただき、少し先におられた女性からは黒糖をいただきました。皆様ご親切でありがたい限りです。こうして長い時間立っていて下さるのですから、是非笑顔と胃袋でお応えしたいところです。



44.4kmでも黒糖をいただき、まだ前半なのに”今日一体いくつ目だよ”という勢いです。45kmの通過は手元4:12:50くらです。

坂を下っていくと、北名城ビーチ?を上から見渡すことができます。碧も緑も入り交じった沖縄のイメージ通りの海をようやく目の当たりにできました。ここだけでも十分かもと思ったくらいです。

海が見える時間は短く、しばらくは平坦な大通り沿いの道を行くのですが、バス停の所で応援して下さるご夫婦や、飴や黒糖を用意して下さっているご家族がおられ、ありがたかったです。

確か46kmくらいで女子のトップ選手とすれ違い、恐るべき差がついていることを認識しましたが、元々張り合える程の走力はないので、あれこれ考える方がお門違いです。
47.6kmエイドでもしっかり給水し、直線の途中、橋の少し手前で、またも黒糖をいただいてしまいました。これだけ長いコースでも、沢山の方が私設エイドで参加して下さり、とても嬉しかったです。


50kmで4:39:39となかなか盛り返してきました。後は大体同じ道を帰るばかりです。

- 中盤③(糸満市役所大エイドから)
ここで糸満市役所の敷地に入り、預けていた荷物袋を受け取ります。無線で連絡しておいてくれるお陰で、スムーズに受け取れます。

まずは日焼け止めをこれでもかと塗りたくり、アミノバイタルも補充します。33kmで一度ジェルフラスコに開けており、50kmでも次の一本を入れて水で薄めておきます。参加賞のゼリーもここで消費してアミノ酸を継続的に摂取することにしました。
そしてお楽しみのご当地エイドです。まずはコーラをいただいてから、スタッフの女の子が糸満名物だからと勧めてくれるものを全ていただきました。ばくだんおにぎりはかまぼこでおにぎりを包んでいるもので、漁師町糸満のソウルフードです。


ポーク卵おにぎりはマヨネーズを、サーターアンダギーは黒糖味をいただきました。パイナップルとミカンでビタミンも補給します。


なかなか旅立たずに食べたり話したりしているうちに、この1kmは14:13を要しました。普段人と話すのが苦手な私でも、こうしたイベントであれば笑顔で話すことができるのです。同じ場所で喜びを共有できるのは、スポーツのいいところの一つだと思います。

橋の上からの景色は、復路より往路の方がきれいだと思いましたが、何も撮らないのも惜しいので撮っておきました。


南浜公園の常設トイレは使いやすそうだったので、寄っておきました。今度は明るいので完璧でした。これでフィニッシュまでトイレの心配はありません。ここも7:18かかり、この2kmで貯金をほぼ食い潰したくらいの勢いです。

少し行くとコーラとお菓子を持っていて下さるお母さんと息子さんがおられましたので、まさか素通りなどできようはずがなく、ありがたくいただきました。コーラが冷えていておいしかったです。

52.9kmの第19給水所では黒糖を、56.8kmではスポドリなどをいただいているはずですが、 この辺りは全然写真を撮れていません。言い方は悪いですが、歩道ばかりで景色的にはあまり目新しいものがなかったからだと思います。何か上りも多い気がしますし。いやさっき下ったから当たり前なんですけど。
風はどちらかというと順風が多かったはずです。期待したほど日陰が無くて不安も覚えましたが、それでも曇ってくれる時間が大半でしたので、そう辛い程の暑さではありませんでした。すれ違いざまに“ナイスラン!”と声をかけて下さるランナーさんも結構おられ、元気も出ました。

60kmは下りながらの通過だったはずだと思い出しながら進んでいきます。上りも一区切りついて59.8kmエイドで黒糖をいただいてから、60km地点を5:46:30で通過しました。エイドとトイレで随分遅くなったものの、10時間は余裕で切れると分かりました。


61.8kmではプチケーキをいただきました。甘いものも水分も沢山ありますので、エネルギー切れや脱水の心配もなく、精神的にも回復できます。エイド間の距離も短いですし、毎回次のエイドまでの距離も表示されていて励みになります。




おそらく信号待ちとアミノバイタル詰め替えが重なったのか、この1kmは7:13かかっています。
66km付近では下りに転じ、遠くの街が見渡せて気持ちいいです。この辺りも歩道ですが、そこまででこぼこはしておらず、走り易かったはずです。明るさのお陰で足元が見えるからかもしれません。道中、対岸(往路側)にはテントの撤収作業などを行っておられるスタッフさんもおられ、皆様のお陰でこうして走らせていただいているのだと改めて感じました。

後半~終盤
- 後半①(歩道ばかりでも応援で元気に)
68.2kmのご当地給食エイドでは、紅いもっちー、じゅーしー、みかん、もずくスープ、サーターアンダギーとたらふくいただきました。地元のお菓子や料理はお腹も心も充たしてくれます。この大会のソウルフードぶりは、ウルトラマラソン大会の中でもかなり充実した方だと思います。ちなみにここも8:26を要しています。


このエイドの直後は一瞬上りますが、そこを過ぎると左手に緑と山が広がり、かなり爽快です。“海だけが沖縄の自然ではないな”と考えながら走っていました。まあ正直もっと海は見たいですけど。


70.9kmのエイドではお水だけいただいて割と早くリスタートしました。 何故ならこの辺りは歩道が狭く、前の方との詰まり具合を考えると先行した方がお互いよいと思ったからです。


74.3kmでは飽くことなき探求心の赴くままに黒糖をいただきました。ナンバーカードの下の方には、自分の方に折ると読めるように(逆さに)高低図が印刷されています。この心遣いはありがたいです。どうも75kmからが一番上るようなので、ここで上りの準備をしておくことにします。

アミノバイタルを溶かし、被り水で頭をすっきりさせて再開です。エイドの男性は“上りそんなに長くないよ”というようなことを仰っていましたが、そんなはずはないと油断はしないようにしました。このエイドを含む1kmは7:07でしたが、補給する時は補給するべきです。
このエイドを出た直後に少し上りがあり、いよいよかなと思うのですが、一旦は落ち着きます。“いぶすきなら普通にありそうな上りだな”と思いつつ進んでいきます。75kmの日陰はちょっとだけです。走りながら、サザンの『平和の琉歌』やTHE BOOMの『島唄』が頭の中で流れていました。


76km行かないくらいで、上りの二段階信号待ちがあります。折角なので遠くの海を撮ってゆっくりと過ごします。“もしかするとこのまま歩道ばかり走って終わるのかも”という疑念が生じていたことは否定しませんが、それでも高台からの眺望はよいものです。


この上りの先には橋があり、“貴重な海の写真を撮れるのはここしかないのでは”と思ったので、わずかな時間で記録しておきました。全然ちゃんとコースの予習をしておらず、絶景ポイントの有無すら分からずに走っていたので、この後にまだ最高の景色が待っていることは知りませんでした。


橋を渡ると唯一のトンネルがあります。ここはそう長くもないですし、明るいので足元もよく見えます。気分転換になってよかったと思います。

77.1kmのエイドではコーラをいただきました。ここに至るまでもかなりの回数コーラを選択していますが、お腹がたぷたぷになることもなく元気が回復するばかりでした。パンと梅で悩みましたが、今回は梅をいただきました。


- 後半②(上りの先のニライカナイ橋)
このエイドの後(10分後くらい)の、百名の上りはかなりきつめです。傾斜もあり、時間もそこそこ続きます。歩道はガタガタしていて足の角度もつくので一層辛いです。この辺りになると歩く人も多くなっています。別に歩いても10時間くらい切れますので。
しかし私はタイムどうこうより、ダメージを抑えて走り倒すことを目標にしていますので、歩くつもりは毛頭ありません。どう考えても会津磐梯山ウルトラの方が暑くて苦しかったので、問題なく耐えられます。スピードは遅くても息が上がらない範囲で動き続けます。

先程の写真の標識から7分程で、太鼓の音が聞こえてきます。第28給水所、79.4km地点に到着です。水は飲むと共に身体にもかけて少しでも気を楽にします。太鼓に合わせて掛け声もかけていただき、また明るい気持ちでコースに復帰します。


少し脚の疲れを感じてきたところで気分転換にガーミンさんの高度計を見ると、170m近くになっていたので、おそらく最高点付近まで来たと認識しました。気分的にも楽です。概ねフラットになった後、右折し、横断歩道を渡ると81.5kmのエイドです。

こちらではポーク卵おにぎり、パイナップル、サーターアンダギーをおいしくいただきました。この辺りになるとウォークの部の方も増えて来て、道中だけでなくエイドもにぎやかです。ご親切なエイドの皆様の笑顔も撮影させていただきました。ありがとうございます。

“この先少し上ればあとはニライカナイだから”と励ましの言葉をいただき、再出発です。キロ8:06も何のそのです。いっぱい抜かれたり追いつかれたりしますけど。


途中、沖縄刑務所の矯正展が開催されており、ウルトラ以外でもにぎやかでよかったです。すれ違う方も抜かせていただく方も応援して下さり、上りも苦になりませんでした。

おそらく最後の上りと思しき道も、“いぶすきっぽいな”と思いつつピッチを落とさず上ります。歩く程の傾斜ではないので、力を残していれば問題ないと思います。

そして下りへと切り替わり、窓のようにも見える短い高架に向かって下っていきます。その先には、海が光り輝いているのが見えます。しかしどれくらいはっきりと迫って来るのかはまだはっきりとは分かりません。

この高架を抜けると、視界いっぱいに広がる沖縄の海!このセルリアンブルーと緑、青と白が溶け合った色を何と形容すればよいのでしょうか。“誰かに語りたくなる”のも確かですが、それ以上に”誰かを連れて来たくなる”景色だと思いました。語っても伝え切れない美しさは、実際に見ていただくしかないのです。風に運ばれて全身で感じるこの光景は、その瞬間の自分だけにしか分からないものです。


感嘆の声を漏らしながら、追い風に乗って快調に下っていきます。ここまで走って来てよかったと何度も思いました。ニライカナイ橋と共にある沖縄の海を見に、是非訪れてください。


勢いよく下っていくと86.0kmエイドに到着です。ニライカナイ橋の興奮でスピードが出易い区間ですが、ここで力を振り絞ると残りが辛い気がします。この先にもちょっとだけ上りがあったと思いますし。こちらでも黒糖、バナナにもずくスープ(本日3杯目?)をいただき、終盤戦に備えます。私の帰りの胃腸には若干の余裕がございます(こん平師匠)。


この先1kmもいかない場所でも海が広く望めて、“終盤のこの景色は本当に素晴らしいな”と驚きと喜びの中で走っていました。朝は暗くて見えなかった分、溜めていた期待と喜びが弾けていました。


- 終盤(ニライカナイのその先に)
89.8kmの第31給水所では、“バヤリース沖縄限定版あるよ!”の声に応えてググっと飲み干し、“関西人やからご期待には応えなあきませんな~”などと申し上げ、喜んでいただけました。血糖値も高まり、終盤でも元気です。


91.9kmエイドでも、“沖縄そばありますよ!”と勧めていただけるので、食べないという選択肢はありません。ジューシーもいただいたはずです。まだ食べるのかよと思われるかもしれませんが、食べた方が絶対に盛り上がりますし、記憶にも残ります。



95.1kmでは本日最後となる黒糖をいただきます。生涯でこれ程沢山の黒糖を味わう日は、またとないでしょう。

残り4kmくらいからは、嫌な予感というか覚悟はしていましたが、信号待ちが増えます。ラストなのでそれなりに上がってきて、おそらくキロ5分くらいで走っている時間もあったのですが、少し行ったら信号待ちということで、少なくとも4回は止まりました。“頑張り損やないか”と思わないでもなかったのですが、元々タイムは狙っていませんし、“まあウルトラの終盤はこういうもんだから”と笑って信号待ちの時間を過ごし、誘導して下さる方にお礼を言ってまた走り出しました。


最後の信号待ちは結構長かったのですが、そこを渡ると海の方へ向けて下っていきます。97.7kmのエイドで、最後に締めのさんぴん茶をいただき、“あと2.5kmです!頑張って下さい!”の声に一日のお礼を言って笑顔で最後の道のりを行きます。

間違いなくキロ5分を切っているペースになると、ピッチも190spmを超えます。ズームフライ5さんも本来の力を発揮できて気持ちよさそうです。心拍数も150台に上がり、程よく刺激が入るくらいで、そのまま苦しくなっていく様子もありません。順位やタイムはどうでもいいですし、”途中で苦しかったけど頑張った”といったドラマはないのですが、“98km走ってきたのに上げられる!”という喜びは病みつきになる程快感なのです。

“朝は真っ暗だったけど、無事に戻って来られたのだな”と実感しながら、海沿いのコースを走っていきます。最後は右折して橋を渡り、横断歩道を過ぎて会場に入ります。会場に入ると意外とフィニッシュゲートが近く、“あ、終わっちゃう”と思ったのですが、最後は芝の上で喜びを噛み締めながらゴールできました。ニライカナイは海の彼方の理想郷、ということはおそらくは浄土ですから、やがて必ず行くその先を、ほんの少し先に見ていたような9時間41分18秒でした。

アフター
レース後
終わりと始まりと
満面の笑顔で沖縄文化の象徴である「やちむん」(伝統工芸陶器)の完走メダルをかけていただきます。これは記念になります。計測チップを外してから、ふるまいの沖縄そばを味わいました。葱も生姜もいれていただき、身体も温まります。完走後は地元の味が嬉しいですね。トートバックも積極的に使っていきたいと思います。

手荷物も受け取ってから更衣室で丁寧に着替え、アミノバイタル、プロテイン、プロテインバー二本も摂取しておきます。終わった瞬間から次に向けた回復は始まっています。たとえ100kmを十数回走れたとしても、次で思ったように走れないと楽しくありませんので。
ズームフライ5黒さんは100km3本目でしたので、アウトソールもかなり減ってきましたし、ミッドソールも皺が寄ってきました。きつい上り下りがほとんどなかったことから、28cmでもそこまで指に当たる感じはなく、爪は無事でした。テーピングがいつもと違う擦れ方をしているのは、歩道の角度によるものであり、シューズのせいではありません。身体のダメージも少なく、最後も上がるので、やはり相当優秀なシューズだと思います。



着替えている間は男子の表彰式が行われていましたが、音声だけでも副賞がとても豪華な様子が伝わってきました。持つのが大変そうです。女子の表彰式は見ることができ、速い方々はすごいなと素直に感心していました。

帰りのバスは15:00, 16:00, 16:30、17:00ということでしたが、16:00から島うた少女テンの皆様のステージが見られるということで、フィニッシュゾーンで応援しつつ少し待つことにしました。



島うた少女テンさん
山川まゆみさんが主宰しておられるユニットとのことで、ゆいまーるやハイサイ!とハイタイ!の掛け合いなど、一緒に楽しませていただきました。“パイナップルパークのテーマソングはみんな知ってるよね”くらいの勢いでしたが、初見の私にも楽しさが届いてきました。

わざわざ市街地に帰って観光に勤しまなくても、目の前で本物の演奏が見られるのですから最高です。私はこういうご当地中のご当地イベントが大好きですので、第一部の最初から最後まで楽しませていただきました。三線の音色も体感できますし、また指笛が鋭くて。最後は観客も巻き込んでのステージというのもまた優しさと楽しさに充ちたものでした。

メンバーの小学生の子たちの紹介もあったのですが、糸満市から与那原にお稽古に通っている子もいて、50kmくらい離れた町から来ていることに驚きました。最年少の子は6歳とのことで、是非これからも皆で伝承していっていただきたいと思いました。
ゆいまーるとはみんなで助け合う、一緒にがんばるという意味とのことで、ウルトラマラソンを作り上げて下さった方、走られた方、コース上で応援して下さった方、皆で一緒に素敵な時間を作れてよかったなと思いました。
第一部のステージは16:30まででしたので、結局バスは17:00発の便になったのだと思います。立って待っている時間は少し寒いくらいでした。沖縄でも寒い日があるとは、行ってみないとわからないことです。
那覇市街
- 夕食
一度宿に戻って荷物を整理してから、みかどさんへと向かいます。二日続けてですが、あのお母さん方が手際よく家庭の味を提供して下さるお店がとても心地よくて。
今日は走った後の栄養補給ということでゴーヤチャンプルーと走った後のご褒美としてジーマーミ豆腐を付けました。ゴーヤチャンプルー(木綿豆腐なので正確にはもどき)は久しく作っていませんが、ゴーヤを薄めに切るのと、塩の味付けが違うと感じました。パクパク食べてしまいます。ジーマーミ豆腐はピーナッツの豆腐で、香りがいいですね。黒蜜とも最高の相性です。

- 日帰り入浴&洗濯
国際通りから一本入ったところにあるワイズキャビン&ホテル那覇国際通りさんへ。料金は800円です(タオル持参の場合)。お湯に浸かって身体をほぐせる上に、水風呂もあって交替浴ができるのも大変助かります。
コインランドリーも併設されており、入浴中に30分回しておくことにしました。事前情報では洗剤無料とあったものの実際は持参要でした。私は持ち歩いているので荷物を増やさずに済みました。

乾燥機は2台しかない上に30分100円の馬力のないタイプでしたので、順番が回って来ません。早々に見切りをつけ、旭橋駅の向こうにあるあなたの街のコインランドリーさんに行きました。10分で乾くパワフルタイプで、少量だったこともあり一発で乾燥完了しました。24時間営業なのでとても便利です。

部屋でオリオンビール、リウボウで買ったドンクのチーズブレッド、黒糖カシューナッツを食べて打ち上げです。一年間無事に走り切れたことに感謝して、少し心身を休めることにします。


翌日
観光スロージョグ
朝は7時過ぎまで寝ておくことにしました。何故なら日の出が遅いから。夜もトイレに起きるでもなく、割と普通に眠れました。心拍数とBody Batteryはダメダメでしたけど、そんなもんです。
7:30を過ぎてから、ようやくスロージョグで出発です。幸い今日も曇りで涼しく、汗もほとんどかかずに済みました。フル翌日に比べて背中や腰、腿がだるいものの、他のウルトラと比べるとダメージは少なかったです。高低差は今まで走った中では一番小さかったので、自然な結果かと思います。
深く考えずに走り出し、とりあえず空いている時間の国際通りを見ておきました。端まで行って次は海を目指そうと思ったのですが、方向感覚に難があるので、気付けば県庁前駅に戻って来てしまいました。気を取り直して波の上ビーチを目指します。


波の上ビーチでは、この三日間で一番近い距離で海を見て、2020年のことを思い出すと共に考えなくてはならないことを考えていました。人間、答えが出ていても、何かをするにはきっかけが必要なのです。それは何でもよいのですが。

対馬丸記念館の前で記憶を新たにして、小桜の塔で手を合わせます。広島に行った時も改めて思いましたが、辛い歴史は繰り返してはなりません。人間はどんなに酷いこともする、それも何度でも、ということを覚えておくことが不可欠です。



波之上宮で昨日走らせていただいたことと一年間無事に走れたことのお礼をお伝えし、宿へと戻りました。走っている時間は57分でした(7.5km)。



首里城公園
2019年に火災で本殿が消失してしまいましたが、復元工事の様子を見られるということで行ってみることにしました。県庁前からゆいれーるで移動し、首里駅から1km程歩いて到着です。帰りは最寄りのシェアバイクのポートまで歩き、そこから電動自転車で移動しました。



コインロッカーは県庁前駅付近では500円か600円しか空きがなかったのですが、首里城公園まで行けば無料ロッカーがありますので、そちらを使いました。

初めて来た首里城公園は、石垣の作りも植物も、本州の城址とは異なるもので、数百年以上も独自に栄えた文化の深さを感じます。一段一段の段差が大きかったり、斜めになっていたりして上りにくいのは、地形によるものかと思いますが、“この門を通って要人や使節が中に迎えられていたのか”と当時を思い浮かべながら歩いていました。







本殿は倉庫の壁面に絵が描かれていて、何とも物悲しい感もありましたが、再建に向けて着実に歩を進めている姿でもあります。焼け落ちた龍のひげや歯が並べられているのも見ておいてよかったです。





平日だったこともあり、復元作業の様子も間近で見学することができました(土日は基本お休みとのことです)。肉体的にも精神的にも負担の大きい宮大工の皆様の強い使命感の下に、歴史が語り継がれていくのだと、その姿に感じるものがありました。






丁度正午に東(あがり)のアザナにいたのですが、その時間(11:55~)にそこにいれば、銅鑼を鳴らすことができます。“ボーン”という少し重厚感を帯びた音が広がっていきます。かつて(といっても王朝時代ですから数百年も前のことですが)は、ここに本当の鐘があったとのことで、ここがそうだったのかと興味深く見ていました。



玉陵(たまうどぅん)
1501年頃に三代目の王、尚真(しょう・しん)が創建したと伝えられている、歴代の国王や王妃、王子や王女の遺骨が安置されています。世界遺産、国宝、国指定史跡にも認定されている貴重な遺構です。沖縄戦で大きな被害を受けたものの、修復工事を経て今にその姿を伝えています。


当然、中までは入れないのですが、資料館で様々な形の厨子が納められていることや、東室、中室、西室の造りなどを学ぶことができ、ここで紡がれてきた長い時間に思いを馳せました。





パン活
- パン・ド・マインさん
お洒落なお店で大変迷いましたが、ソーセージとローズマリーのパンと、ラム酒漬けフルーツとクリームチーズのパンにしました。ハード系のパンなので、噛み応えもあり、うまさが一層楽しめます。




- コージーズベイクハウスさん
メロンパン専門と看板が出ていますが、他のパンも揃っています。普段メロンパンを食べることは滅多に無いので、比較対象もないのですが、優しい味わいはよかったです。



- THE SAKAEMACHI ARCADE BAKERYさん
どうやって見つけるのかというくらい奥まった場所にあるのですが、探し出す価値はあるお店です。きな粉餅揚げパンは名前だけでもたまりませんが、食感は勿論のこと甘さもとてもよかったです。


沖縄のおやつ
- 松原屋製菓さん
市場本通りにあるお店で、比較的お安いので、沢山買えてしまいます。サーターアンダギーは紫いもとごまですね。沖縄に来たからにはいくつでも食べたくなる味です。ほんとうまい。


食べにくさを承知の上で、ムーチーの黒糖味も買いました。月桃の葉の香りが独特で、これでこそ沖縄旅行という気分になれました。頑張れば割ときれいにはがせますが、ミスると手が汚れます。


- やまやさん
シンプルな餅を欲していたところ、あんもちが目に飛び込んできました。砂糖を入れない皮に手作りの粒あんという魅力的な紹介に違わないやわらかくしっとりとした食感で、大変この時の気分にマッチしました。



3年10か月前と変わらないにぎわいの牧志公設市場のフードコートや普段目にすることのできない色の魚を見たりして記憶を確かめてから、県庁前駅まで歩き、ゆいレールで那覇空港に移動しました。

那覇空港ではお土産と本を買い、神戸へと帰りました。温暖だと思っていた関西すら寒く感じる身体になっていたことは、沖縄に確かに行ったという証です。クリーニング受け取り、洗濯を済ませて、ぐっすり眠りました。

最後に
初参加の沖縄100kmの道のりの中では、豊かな緑と本州とは異なる空気と風、美しい海、そして沖縄の皆様の温かな応援を感じ続けることができました。ニライカナイは誰もが向かう場所であり、空間を超えた時間でもあり、それでいて既に心の中にあるものなのかもしれません。間違いなく長く記憶に留まる経験になりました。
沖縄のことは、その魅力も歴史も、これからもより知っていきたいと思います。そしてまた遊びに来て、思い切り楽しみたいと思っています。
今回の大会に関わって下さった皆様に改めてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!
ここまでご覧いただきありがとうございます。