元々日本一だったエイドが更に強化・増量され場外ホームラン級に。まだ見ぬ次元のエイドに出会う旅でした。応援も沢山で温かいですし、友人のご両親もわざわざ待っていて下さり感激です。やっぱりこの大会は最高だなと身に染みる三日間の旅でした。
全体に16km程コースが前にずれている都合上、10km手前で早くもお蕎麦が登場し、90km過ぎにもお饅頭やお味噌汁等が追加されるということで覚悟はしていました。ですが、想定以上のラインナップに私を以てしても真の完食には至らなかったと思います。



覚えているだけで、笹団子×6、お蕎麦×2、うどん×2、くじら汁、舞茸汁、つみれ汁、海賊汁、おにぎり×2、おこわ、餃子、山菜、おかゆ、ぶどうゼリー、おまんじゅう×2、蒸しパン×2、みにおやき、あおき味噌の味噌汁2種、甘酒×3、オレンジ数回、トマトくらいで精一杯でした。採算度外視のこの給食陣、上越の皆様は他の大会を視察したことがないとしか思えません(これ以上ない程褒めています)。








2年前とは違い快晴だったため、暑さは感じましたが、その分花も空も山も川も海も田んぼも全てが美しかったです。100%の日本海も見ることができました。"まだ見ぬ景色"は、その時だけのものですので、とにかく現地を走ってみるしかないと思います。心奪われる体験ができることは間違いありません。





応援も運営も最初から最後まで本当に素晴らしく、ずっと笑顔で走らせていただきました。やはりえちご・くびき野100kmマラソンは最高ですし、またこのフィニッシュゲートを走り抜けたいという気持ちになります。ウルトラランナーであれば出ないと必ず後悔すると思いますし、(ウルトラランナーでなくても)ランナーならどなたにも経験していただきたい超おすすめの大会です。





走りは序盤から食べ過ぎたこと、エイドが強化されたこと、ついでに信号待ちも増えたことから、"今度という今度は駄目かも"と思いましたが、疲労耐性とランニングエコノミーにものを言わせて最後数キロは上げ、一応9時間49分台でまとめました。柿崎区総合事務所の区間で1km13分台をマークした時は流石にやばいと思いましたけど、胃腸が強けりゃ何でもできるもんです。(134bpm, 166spm, ストライド1.03m, 上下動比6.3%, 上下動6.7cm, 左右接地時間バランス48.2%:51.8%, 接地時間255ms, ズームフライ5 ※移動時間8:53:08)




観光も可能な限りねじ込み、のざきさんのめぎすフライ定食、あるるんの海のお刺身定食、パン活など食も楽しみ、レンタサイクルで散策もできて満足です。次はどこに行こうか楽しみです。




上越の皆様、今回も信じられない程の応援をありがとうございました!まだ見ぬ笑顔と自分を求めて、また遊びに行かせていただきます!


初参加の2022年大会も楽しい思い出ばかりです。本当によくしていただいて。
秋田100kmも是非また出たい大会の一つです。ババヘラとここだけの手作りメニューが沢山です。
かなりハードコアな会津磐梯山100km。その分確実に力がつきます。次は暑さ対策をしっかりしようと思います。
続きのページには、コースの端から端までは勿論のこと、前日移動や観光情報なども詳しく書きました。タイムも細かく書いていますので、“こんなに止まっても案外何とかなるものだな”と思っていただけるかもしれません。
コメント、スター、↓のバナークリック、SNSなど、何でもよいので反応をいただけますと、私が誰かに塩を送ります。
次回予告は、“御経塚とじょんからの里!”です。走る前から勝負は見えています。
追記:
11月になってすぐに実行委員会事務局様より荷物が。何だろうと思ってみると、総合50位の飛び賞ということで、合併前上越市賞の岩の原ワインが。二年前もいただいており、まさかの展開に驚きます。そしてあれだけ序盤から歓待していただきながら、終わった後にまでこんなに気前よく大盤振る舞いとは、恐れ慄きます。一体上越はどうなっているのでしょうか……。これ以上心配させないでください……。笑
楽しい思い出にまた一つ素敵なご縁が重なりました!ありがとうございます!

前日
二年ぶりの上越へ
大阪から糸魚川へ
やはり金夜は遅くなったので7時半過ぎまで寝て力を貯めました。朝食は豚バラ、白菜、人参、小松菜の酒蒸しいしる鍋がメインです。山代温泉ゆせん卵に能登の塩も贅沢なコンビです。

前日に金沢に移動して一泊して鈍行なりで移動するプランも検討しましたが、実家到着が深夜というのも楽ではないので、大人しく大阪から直行することにしました。クリーニングも出せたのでよかったです。
10:09大阪発→11:30敦賀着(サンダーバード)
11:58敦賀発→13:47糸魚川着(北陸新幹線)
で移動です。糸魚川まではWEB早得14で片道11,090円とまずまずです。
北陸新幹線延伸の結果、関西と金沢の往復は不便になったという声が根強いですね。敦賀の改札は動線がよくなく、人の波がぶつかるので、大きな荷物を持った高齢の方にとっては9分の乗り換えは結構大変そうです。

はくたかは空いていましたし、敦賀でゆっくりトイレもできますので、30分弱の乗り換えを選択するのも悪くないと思いました。敦賀駅構内のコンビニは食べ歩き可能なものが無くてつまらないですが、はくたかには車内販売があり、懐かしい感じがしました。



金沢で下りないのは初めての経験なので、少し不思議な感じでした。正直下りたくなりました。

旅行気分を盛り上げるため、網走の千秋庵さんで買った海明けをいただきました。ブルーベリージャムのダックワーズで、生地が特においしかったです。優しい店主さんを思い出しました。

糸魚川観光
- 日本海展望台
糸魚川での乗り換え待ちが30分程ありましたので、観光をねじ込みます。駅から海が見えていますので、行くしかありません。ひすいロードという糸魚川の専売特許のような名前の道を少し歩けばそこはもう日本海です。





ワクワクしながら階段を上ると、そこには期待以上の素晴らしい碧い海が。左手には能登半島、中央は遮る物もなくただ海が広がり、右手には佐渡島。



魚津しんきろうマラソンの時に眺めたあの碧も思い出し、黒部も通ってずっとここにつながっていることに思いを馳せました。海がつながっているだけでなく、色も、あの楽しかった時間もつながっているのかと、そんなことを思う時間でした。



- いのや商店さん
戦後すぐに開業されたお店で、長年地元に愛される名店ですので、是非訪れたいところです。こちらではブラックペッパーマヨネーズと、ソウルフードともいわれる牛乳パンをゲットしました。






14:19糸魚川発→15:03直江津着の日本海ひすいラインで移動です。今時ICカード非対応というのが素敵です。海のすぐ近くを走るので落ち着きなく外を見ていたのですが、周囲の方は割と冷静でしたので、地元の方にとっては当たり前過ぎる景色なのかもしれないと思いました。車両は一台とかわいらしいものでしたが、中は割と広く感じました。



移動中読書は萱野茂さんの『アイヌ歳時記』でした。網走のフジヤ書店さんで購入したものです。著者は、アイヌ出身者初の国会議員で、自らの経験と収集した史料を元にアイヌ文化を伝えたきた方です。イヨマンテ(クマ送り)がどういうことなのかといったことも、固めて読まないとなかなか頭に入りませんので、読めてよかったです。サケとの関係、死生観も知ることができましたし、ヒグマの餌を横取りした話も迫るものが違います。千歳や網走で見た展示、新千歳で民芸品を販売しておられた方を思い出したりもしました。

直江津で前日準備
なおえつ鉄道まつり
到着するとなおえつ鉄道まつりが開催されていました。折角ですので佐渡物産展ブースで佐渡日本酒ドーナツを買い、おいしくいただきました。私もお酒が飲める身体であれば、もっと楽しい人生だったかもしれません。販売担当の方は大阪に長年住んでおられたとのことで、佐渡トキマラソンに行きたいと話したりで盛り上がりました。明日も応援していただけたので、頑張ります。



追記:翌2025年には佐渡トキマラソンに初出場を果たしました。景色も芋煮も素晴らしかったです。移動は大変でしたが。
懐かしの鉄道用品の展示もありましたし、駅前のライブでは太田裕美さんの『木綿のハンカチーフ』が聞けてよかったです。久しぶりにギターも弾きたくなりますね。この曲のコードが好きなので。





パン活
- Boulanger Mさん
今回も訪問することができました。エルマールのすぐ横です。夕方ということもあってほとんど売り切れていた中で、合鴨パストラミサンドと米麹のバゲットを選びました。こちらのパンもとてもおいしいので、再会できて何よりです。



イチコさんでご当地牛乳、水、ゆで卵、チーズも買えてバッチリです。じゅわっとしたチーズのフランスパンも買ってしまいました。塩味がなかなかよかったです。




夕食
直江津の定食屋さんと言えばここ、のざきさんです。ここまで来た以上は絶対に外せない名店と言えるでしょう。今は夜営業のみ、日曜休業なので土夜が唯一のチャンスです。18時開店のはずが17時半頃には営業中の表示になっており、入れていただけました。ミックスフライ定食が人気ですが、エビはどちらかというと苦手で、イカもそこまで好きでもないため、ホワイトボードにあっためぎすフライ定食にしました。


写真では伝わらないかもしれませんが、このめぎすフライの大きいこと。そしてサクサクで食べた瞬間の幸福感が違います。お味噌汁もお米も小鉢も全ておいしく、見たことないくらいにきれいに食べきりました。これで900円はおかしいです。1,500円でもいいくらい。明日の応援もしていただき、ご主人夫婦のお人柄も素敵だと二年の時を超えて実感しました。


お宿
ホテルセンチュリーイカヤさんです。二年前に宿泊したホテルハイマートさんのお隣で、結婚式場などがある辺りも似ています。駅の目の前にありながら二泊12,154円と破格で、案外いい宿が取れるものだと毎度不思議なくらいです。設備も言うことなく、大満足です。旅館業を営むようになったのは明治19年から。歴史が違います。




レース当日
レース前
寝坊で危うくDNS
前日は21:20頃に消灯し、3:40頃に起きる予定が、二度寝を決めてしまいました。気づくと4:15。シャトルバスは4:45発なのでギリギリです。直江津まで来てDNS寸前の幕開けでした。
焦るとろくなことがないので、宿でしかできないタスクを見極めてから始動します。とりあえずは朝食。ゆで卵、チーズ、米麹のバゲット、ご当地牛乳をおいしくいただきます。会場到着後にプロテインバー一本とアミノ酸(スタート30分前)も追加しています。トイレは出ずとも最後まで問題なしでした。

後はウェアを身に着け、経口補水液を溶かすこと(500mlに一袋で薄め)、ワセリン塗りたくりとテーピングだけは施し、荷物をまとめてバス乗り場へと向かいます。徒歩1分なので大変助かりました。車内でソックスを履きましたが、それ以上のことはしませんでした。

それにしてもこのバスも私を含めて3人しか乗客がいないのはどういうことなのでしょうか。直江津駅前に宿泊している人もそれなりにいるので、おそらく先の時間のブロックの方が多かったのだろうと思います。ウルトラなんてフル以上に会場でやることがありませんし、着くのはギリギリで十分です。
立派で快適な会場
会場までは20分もかからず、スムーズに送り届けていただけました。謙信公武道館はとにかく立派で、流石だと感心します。スタート時間の遅いDブロックともなると控室も広々としていて、ここで落ち着いて装備を整えたり、何なら寝たりすればよいと思います。日焼け止めもたっぷり塗っておきました。

ごろごろしていると、Cブロックのスタート前の上越市議会副議長の方のご挨拶が聞こえて来ました。“私もウルトラランナーで、ゴールドゼッケン保持者(※えちご・くびき野10回参加の超レア資格)です!”というくだりがあり、“おお”となりました。これまで20回以上ウルトラを完走されているそうで、すごい方がいるものだと敬服しました。
荷物預かりとトランジットも非常にわかり易く、よく工夫されていると感じました。これも謙信公武道館の広さのなせる業かもしれません。

Dブロックのスタートは6時なので、日の出の少し後です。軽く動的ストレッチをこなしただけで気軽に整列します。“Dブロックの皆様はエリートです!どうぞ沢山前の人を抜いてください!”というご挨拶も定番だと思います。すっかり周囲も明るくなり、いよいよ“まだ見ぬ景色を探しに行く”旅の始まりです。



【ちょっと真面目な話】
シューズ
ズームフライ5さんにしました。2023年に黒部フル、飛騨高山100km、秋田内陸リゾート100kmを走り、アウトソールも減りましたが、あと100kmはいけると判断しました。28.0cmで100kmを走ると黒爪になりがちなので、27.5cmのこのお方に再登板を願いました。


ウェア
アンダーアーマー水色半袖、Tigora白アームカバー、ミズノバイオギア、TigoraマルチポケットパンツL、ザムストソックス、ニューハレ踵二重ということで、いつも通りです。キャップとサンシェードも持参します。

持ち物
エイドが食べきれないくらいあるので、アミノ酸以外は手ぶらでOKです。ジェルフラスコにアミノ酸を溶かして適宜飲むことと、トランジットの袋にもアミノ酸を入れておきます。
50kmへの袋にはアミノ酸と日焼け止め、経口補水液、75kmにはアミノ酸、フィニッシュ後用にはアミノ酸、プロテインバー、プロテインと着替えを詰めておきます。

練習
オホーツク網走マラソン後は、冬並みに回復できていることを確認しつつ、長い距離を走ったり坂道を上ったりの気分転換がメインです。行ってみたい場所に走っていけるとは、幸せなことです。涼しくなったことで暑さへの恐怖が無くなったからか、食事や水分摂取の量も急に程々に収まり、67kg台で推移していた体重も66kg台前半へ。ようやく身体の中があるべき状態に戻って来たように思います。
月:観光スロージョグ
火:オフ
水:スロージョグ
木:有酸素ジョグ62分(11.8km, 130bpm, 191spm, Hanzo R)
金:閾値走5km(19:55 タクミセン9)
土:有酸素ジョグ2時間27分 内川スポーツ広場、辰巳ダム(27.6km, ↑389m, 129bpm, 184spm, ハイパースピード2(走行距離659kmでもまだいける))
日:有酸素ジョグ120分 金沢パン活(山のパン屋さん)、埋蔵財文化センター(21.6km, ↑372m, 123bpm, 182spm, ライトレーサー5)
月:スロージョグ
火:閾値走5km(19:19 タクミセン9)
水:有酸素ジョグ62分(12km, 128bpm, 190spm, ライトレーサー4)
木:有酸素ジョグ60分(11.9km, 137bpm, 190spm, ズームフライ4) 夜:懸垂逆上がり、懸垂
金:スロージョグ
土:オフ
余程勝負をかけていない限りは、ウルトラの前には特に調整は必要ないと思います。やることは延々とジョグをするのみですので。
レース
序盤~前半
- 序盤(開始早々に給食!)
応援の声を受けながら会場を飛び出し、柔らかな朝日が照らす道を行きます。ウルトラは早起きが辛いですが、その分、この朝の光と清涼な空気の中、普段は走れない道を行けるのが嬉しいのです。

一応走りに触れておくと、私はスロースターターなので全然周囲についていけません。そしてついていくつもりもありません。Dブロックは190人だったと思いますが、その真ん中辺りで落ち着いた気がします。先は長いですし、後半上げられる自信もあるので、問題ありません。

3.3km藤塚こどもの家給水までにはそれなりにスペースもできていたので、普通に給水できました。




6.2km三郷地区公民館エイドは、飲みたい人はピットイン、そうでない人は直進という設計になっていました。早くもコーラをいただきます。


このエイドの少し後にも、朝早くから応援して下さっている方が沢山おられましたので、スマホで撮影したところ、大変喜んで下さりました。“後で送ってもらわないと!”とまで仰っており、ノリノリです。こんな変なブログに辿り着くことは絶対にないでしょうが、回りまわって届くといいなと思いつつ走っていました。

板倉区に突入し、歩道を行くと子供たちの応援が間近で受けられます。“大男があまり近くを通っても圧を感じて怖いだろう”という配慮から、私は少し間を空けて走るためハイタッチなどはできませんでしたが、こんなに朝早くからエールを送っていただけるとは嬉しいことです。


さて、9.3kmには豊原小学校レストが待ち構えています。ここで提供されるのは、光ヶ原高原手打ちそば、おにぎり(塩、山菜おこわ)、板倉特産笹団子ということで、展開が早過ぎます。6:49には到着し、早速片っ端からいただくことにします。

お蕎麦は麺の味がよく、立ちどころに完食しました。笹団子も食べやすくカットしていただいていますので、“やっぱり上越はこれだよな”と甘い餡と笹の香りを堪能します。おこわおにぎりは持ち運びし易いサイズかつラップに包まれていますので、翁飴と共に持ったまま再出発です。オレンジもいただきましたし、がめつさを存分に発揮する船出となりました。






なお、早くもこの1kmでは8:12をマークしています。それでも10kmは56分台でしたので、かなり速いと思いました。しかしこの先の無数のエイドのことを考えると、これくらいは必要だろうなとも思っていました。



- 前半①(上り前にはお腹いっぱいに)
清里区に入り、12.5kmでは塩曽根地内駐車場給水です。給水も本当に多く、しっかり冷えているので、脱水や熱中症のおそれはほぼありません。ありがたい限りです。朝の田んぼがあまりにきれいで早くも夢心地でした。



清里中学校に向かう道はそこそこの上りですので、リズムに気を付けます。ここはそれ程長くないものの、最初の上りらしい上りなので、少し堪えるかもしれません。

さて、14.5km清里中学校レストにやって参りました。まださっきのお蕎麦から5kmくらいしか進んでいませんが、山菜炊込みごはん、水餃子、坊太郎漬(きゅうり)が登場します。“えっ?パックでこんなにがっつり?”と思いながらもそのおいしさに舌鼓を打ちます。


そしてこの水餃子がまたにんにくこってりの強力なお味で、この先長いお付き合いをすることとなります。うまいので、食べている間は元気が出ました。漬物もその家の味がありますので、たまらないですね。



このエイドでは抽選箱があり、希望の品の箱にナンバーカードの紙を入れていただく仕組みになっています。こういう趣向も楽しいですね。私は今その味に酔いしれた山菜を選択しました。端から端まで楽しんでいますので、1kmに8:38を要しました。


田んぼを見ながら大きく反時計回りに進む、長井マラソンのような景色を見つつ緩やかに下り、17.1km岩の原葡萄園下エイドに到着です。こちらでもコーラに加えてオレンジをいただきました。岩の原ワインは2年前にいただいたので、“おお、ここがあの!”という喜びがありました。


ここから先はだんだんと上りが増えてきます。水門?から牧区総合事務所まで10分くらいですが、大体上りだったと思います。最後の方はそれなりの傾斜になるので、体重もずっしりと感じます。沿道の応援は多いので、力をいただきながら笑顔で上っていきます。しかし満腹感とにんにく臭には珍しく弱気になっていました。今日は駄目そうだと。





20.5km、牧区総合事務所レストにやって来ました。 おぼろ汁が完売しており、おにぎりしかないということでしたが、正直既にお腹いっぱいでこの先食べ続ける自信がなかったので、若干ほっとしました。おにぎりはおいしくいただき、米どころ新潟の恵みに感謝します。こちらで熊鈴をお借りして再始動です。

このエイドの後は急な上りがあり、いよいよ山道という機運が高まります。それでも一旦はすぐに収まってくれるので進んでいくと、“ランナーの身体じゃないよ!レスリングだよ!”と私の筋肉を褒めて下さるおじさまがおられ、思い切り笑いました。私の記憶が確かなら、多分前回も同じやりとりがあったような気もして、懐かしさも覚えました。
柳葉ひまわりがきれいで、ここで一息つけるのですが、ここから新たな上りが始まります。エイドからここまでは8分程、応援案山子で少しフラットになる所まで9分でした。記憶よりも長く感じたのは、前回曇りで涼しかったこととの差かと思います。



案山子の後も地味に上りますが、大きな応援表示が見える頃には下りに切り替わっていたと思います。こちらはペットボトルのキャップでメッセージを書いて下さっているのですね。走りながら感心しました。

- 前半②(上り下りにまた給食)
下っている間は楽なもので、柳葉ひまわりや草花を見ながらの休憩タイムです。


25.6km旧川上笑学館エイドも割とすぐです。こちらでは甘酒をいただきました。そこにたっぷりと麹が沈んでいて濃厚でした。ついでにこちらでトイレにも寄っておきます。少し早いですが、今日は二回行くことにしました。この大会は常設のトイレが多くて、こういうところも快適です。被り水をしてから再開します。1km7:28だったので、かなりスムーズでした。


もう少しだけ下って確か二つ目の橋からまた上りが始まります。割と短く、11分後には下りに切り替わっています。途中弁慶滝があったのですが、気づいてからスマホを取り出すまでのタイミングが遅れ、撮影は不発に終わりました。



29.5km切越神明社下給水も下りですね。給水でもほとんどの場所で冷えたコーラが提供されていたと思います。大変手厚いです。30kmの通過は2時間47分台でした。途中、背の高い木が伸びていて、たしか椿という文字が見えた気がしますが、違うかもしれません。



そこから5,6分行くと31.7km安塚B&G海洋センターレストです。くじら汁は関西ではそうそう出会えない貴重品ですので、ありがたく味わいます。苦手な方もいるようですが、私は全く問題なく、大変美味しかったです。身がしっかり入っていました。

こちらではアイシング用に雪を袋に詰めていて下さったので、これは助かるとばかりに受け取りました。これが大変冷たく、右手と左手でまめに持ち替え、首筋に当て、それでも手持無沙汰になって胸やら肩やらに当てがい涼を取りました。そうして片手が常時塞がっていたので、この区間はほとんど写真を撮れていません。

このエイドを含む1kmは7:41でした。意外と短い時間に収めることができました。確かここでアミノ酸を溶かす作業を入れていたと思います。
中盤
- 中盤①(きのこ汁の後は急な上り)
記憶の中ではこの後の上りが大変だった気がしたのですが、実際はそうでもありませんでした。35.0km行野えびすや前駐車場給水までは20分もかかりません。
今回は事前に三津家さんの動画を見て、“足を離す”感覚を試してみようと思っていました。100kmあればたっぷり実験できます。特に上りでは“離す離す離す離す”というリズムでテンポよく進めて大変よかったです。以前は“地面反力をもらうのだ”と接地や何なら叩きつけるイメージすらあったのですが、むしろ足を離す方が安定して進むように感じました。



ほたるの里大島区に入ってからは下りになりますので、景色も楽しみながら行きます。36.8km行野線・棚岡給水も距離が近くてありがたいです。前の給水から10分くらいで着きます。暑いとついつい飲み過ぎてしまうと、この頃にようやく気付きました。




せせらぎに誘われて左折し、39.3km大島生活改善センターレストに到着です。こちらでは舞茸汁がふるまわれますが、そのおいしさといったらもう。豊かな山の恵みが詰まっています。豚肉も入っていて完璧です。青空を映す川を見ながら、ピクニック気分でいただきました。1kmに9:26かかっていますね。





さて、ここからがおそらくコース全体で最もきつい坂になります。次のエイドまでたかだか11分程ですが、なかなか終わらないように感じます。坂の終わりの方ではかなりの割合の方が歩いています。“きのこ汁の後は要注意”と覚えておくとよいでしょう。


実際、有酸素ジョグの感覚で進み続けるには厳しい感じでしたので、ここはギアを軽くして、とにかく動き続けるフォームに切り替えました。これでも歩きより楽ですし、早く進む分気持ちも保てます。先は長いので、心肺や脚に負担をかけるにはまだ早いと考えました。


上りが終わると、41.2kmの細野吹切峠エイドです。ここからの眺めはとても気持ちのよいもので、上り切った満足感も手伝って一層緑も空も美しく感じられます。こちらではコーラと翁飴をいただき、一服します。



下りの途中で42.195km表示があり、ここで4時間2分台でした。止まって撮影している方と被ったため写真はなしですが、よくある話です。4時間が一つの目安ですので、まあ大丈夫そうな展開です。
44.4km坊金中川商店前給水では、大きな上りはあと一回だけだと励まされ、シャワーで水もかけていただき元気になります。この辺りから歩道を走る場面が増えるのですが、前にはAブロックの方やDでも落ちてきた方が沢山いるので、それなりに気を遣います。しかしラッキーなことに返却箇所に気づかず20km以降付けっぱなしになっていた熊鈴が大いに役立ちました。後ろから近づいていますよとお知らせすることができ、安全に前に出ることができました。

- 中盤②(大規模レストで自然芋うどん)
坊金の大杉入口を過ぎる頃には満腹感も解消してきて、かなり元気になっていました。漸く長いウォーミングアップが終わったということにしましょう。45kmの後にも上りらしき写真が残っていますが、5分くらいで終わっていますので、ここまでに比べるとどうということはないと思います。




47.7km旧安塚交番給水所まで来ると、また田んぼが見られます。広い田んぼもいいですが、山里の田んぼもきれいです。キューピッドバレイのキャラも沿道から見守ってくれていました。



50kmで1時間44分台でした。駅が近くなると、川の横を走ります。この川もきれいでしたね。水が流れている所を見ると、つい撮ってしまいます。

50.5km虫川大杉駅給水でも冷えたドリンクをいただくと共に被り水で力を得ます。この先には信号がありますが、変わるタイミングはエイドからは見えないため、えいやで出るしかありません。私はしっかり引っ掛かりましたが、1分も待たずに済んだので気にしません。


52.2km浦川原区総合事務所レストが近づいて来ると、太鼓の音が響いてきます。空気と地面を揺らす力強い太鼓には不思議な力をもらえます。

ここではトランジットの荷物を受け取れるのですが、まずは被り水を浴びるのが先決です。順番を逆にすると、折角塗り直した日焼け止めが落ちてしまいます。基本的に入口に被り水を用意して下さっているのも素晴らしいポイントです。アミノ酸も一つ溶かし、もう一つをポケットに入れておきます。

浦川原特産の自然芋そばのざるうどんは、こしがあって独特の食感でした。とてもおいしく、当然完食します。新米コシヒカリおにぎりも最高です。折角なのでまたも笹団子をいただいてしまいました。



そんなこんなでこの1kmでは11:04を要しましたが、まだ大丈夫です。多分。
- 中盤③(できたてのそばもうどんも)
55km手前で、“ここから最後の山!”という応援をいただきました。パッと見では先を行くランナーが遠くに小さく浮かび怯むかもしれませんが、56.0kmには朔日峠手前駐車場エイドがありますので、ひたすら上り続けるわけではありません。上り始めから下りに切り替わるまで8分くらいでしたので、大した坂ではないはずです。






58.8km道之下林道道之下・町田線入口エイドでもコーラをいただきました。やたらコーラばかり飲んでいますが、最後まで問題はなかったと思います。60kmの通過が5時間45分台でした。


両手に広がる田んぼの緑に心奪われること数分、62.4km吉川区総合事務所レストにやって来ました。パラグライダーが楽しめる「鳥人の里」ということで横断幕が用意されています。こちらではそばとうどんをご用意いただいていますので、当然両方とも完食しました。どちらものどごし滑らかですし、噛めば噛むほどよいお味でした。





折角ですので、ここまでそれ程食べていなかったトマトとオレンジもいただき、スタッフさんと談笑したりしました。やっぱりおいしそうに食べるのが一番ですしね。ここでは被り水が氷水で、大変気持ちよかったです。ホント手厚いです。ちなみにこの1kmは9:40です。

この先も見渡す限り広がる緑にうっとりしながら進んでいきます。66.6km柳ケ崎バス停前エイドでもしっかり給水を用意していただけて助かります。被り水も毎回利用させていただきました。



後半~終盤
- 後半①(最難関の柿崎総合事務所レスト)
エイドの少し後に信号待ちがあり、その先は住宅街の中を緩やかに上ります。少し行くと69.0kmのあの柿崎区総合事務所レストです。給食が豪華過ぎてなかなか脱出できないことで知られる最大の難所です。まずは被り水をしてからトイレに立ち寄り、万全の体制を整えます。



早速新米コシヒカリのおかゆにお漬物を組み合わせていただきます。いやもううま過ぎますね。続いてつみれ汁へ。こちらは冷たく、大変食べ易かったです。食べたいものが食べたい味で詰まっている感じです。



更に歩を進めると小浜屋さんとみやけさんの和菓子・洋菓子が。おすすめはどれですか?と聞いておきながら全ていただきました(おい)。ぶどうゼリー、抹茶蒸しパン、米山まんじゅう、栗蒸しようかん、一つだけでもすごいのに、どれだけ徹底的なふるまいなのでしょう。他のランナーさんもこの大会のエイドの豪華ぶりに驚いていました。




引換して二年前にも食べた蒸しパンまでいただいてから、ようやくコースに戻ります。すぐ後に小浜屋さんの前も通り、ごちそうさまでしたとお礼をお伝えできました。



気づけばこの1kmは13:26。70km地点では6時間54分台と貯金(10時間ペース比)も5分台まで目減りしました。並の大会であればこれでもセーフティリードですが、この先少なくとも3回はがっつり止まるレストが待ち受けていることから、タイム的には非常に厳しい展開になったと悟りました。

この後は海が近くなり、風も吹いて来るので涼しく感じます。しかしなかなか海岸沿いには出してもらえません。マリンホテルハマナスまで、焦らされながら住宅街の中を進む時間が続きます。わざわざご自宅の前まで出て応援して下さる方も多く、笑顔で余裕を見せながら走っている時間です。コース全体を通じて、お会いした方にはほぼ“ありがとうございます!”と言えたと思います。力をいただいています。



73.9km上下浜会館(郵便局隣)エイドも必要十分な補給が受けられます。エイドそのものの数が驚く程多いので、脱水やエネルギー切れはないと思います。

エイドから数分行くと、ようやく日本海を目の当たりにすることができます。2年前は曇っていましたが、今日は快晴ですので、100%の姿を見ることができました。この区間は短いので、写真を撮ることよりも、存分にその姿を感じて記憶に刻むことに注力しました。こんなにきれいな碧もあるのかと。


海岸から離れてすぐに、太鼓の音が聞こえて来ます。76.0km大潟老人福祉センターレストです。こちらでトランジットの袋を受け取れますので、アミノ酸を補充しておきます。
こちらの目玉は海賊汁です。食べなくては絶対に通れない(個人の感想です)ので、つみれとわかめ、葱のハーモニーを楽しみます。何を食べてもおいしいですね。太鼓も重たいでしょうに勇気づけて下さり、感謝感謝です。ここは迅速にコースに復帰し、1km8:42に収めました。



- 後半②(ユートピアくびきでの再会)
78.5km大潟町小学校エイドの写真は撮れていませんでした……。 河童がいたのに……。スマホも濡れてしまい画面操作がうまくいかなくなることはよくあるので、仕方ありません。このエイドで大切なことはその先にある信号待ちを見越して、休憩時間を調整することです。青のタイミングで駆け出すと、結構待つことになります。今回は1分弱で済んだはずです。

走っていくとマリオがおられたので、“今日二回目?”と聞くと“三回目です!”と返して下さりました。上りの途中でお見掛けしたことは覚えていたのですが、こうして追っかけ応援までして下さり嬉しかったです。

80kmで7時間52分台。少しだけ押し返しましたが際どいですね。大体普通に走ってキロ5分20秒なら3kmで2分の貯金ができ、給水エイドで長居せず6分ちょいに収め、豪華レストでは貯金を取り崩したとしてもギリ10時間に押し込めそうです。キロ13分とかがなければ。

81.1km大柳集落開発センター給水でもばっちり体温を下げ、右折してからはこれぞ新潟という田んぼの直線をひた走ります。おそらく2年前も走ったのでしょうが、最終盤の景色はあまり覚えていませんでした。その分、今回はこの真昼の空と稲の美しさが印象的でした。


そして前回のフィニッシュ地点、83.2kmユートピアくびき希望館に到着しました。まずは被り水を済ませてテントに向かうと、待っていて下さった元同僚のご両親が応援ボードを手に駆け寄って来られ、とんでもなく嬉しかったです。これだけ離れた土地で、こういう経験ができるなんて、感激しました。お二人とも二年前と変わらずお元気そうで、記念撮影もできました。ご親戚の方も運営に関わっておられて、感謝し切りです。ちょっとしたネタも生まれましたので、2年後にまた来なくてはなりませんね。

劇的な再会を果たした喜びを胸に、名物エイドで食べるものは食べるべく少し引き返します。こちらでは甘酒とミニおやきをいただきました。どちらもおいしかったのですが、今思えば五目おこわおにぎりもいっとくべきでしたね。宿題を残しました。1kmのラップは9:50でした。


この先は未知のルートです。気分的にはユートピアくびきで終わったくらいの気がしていますので、緊張が切れてしまう方も多かったかもしれません。くびきのレールパークを見て、ごく短い信号待ちもありつつ、平坦な田園風景の中を進みます。誘導して下るスタッフさんも多く、地域挙げてのご協力に感謝します。


一部日陰もありますが、日当たりは良好です。途中の温度計でも25℃を見ました。しかし会津磐梯山ウルトラと異なり、この先延々と上らされることもなく、吹いて来る風も涼しいので、悲壮感はありません。淡々と足を離しながら進んでいけば、あと90分くらいで終わります。

86.5km保倉小学校エイドでは、強力なノズルでの被り水があり、ヘッドスパくらいの勢いで頭皮を刺激していただけて気持ちよかったです。ここまでも何か所もシャワーがあり、その都度お願いして背中にもかけていただけたので、気温の割に涼しく感じました。応援も明るくてまだまだ頑張れる力が湧いてきます。


- 終盤(三和地区でも大歓迎)
遠くの山々と広がる田園は間違いなく絶景と言ってよいでしょう。いよいよ終わりが近づいてきたなと90kmを8時間53分台で通過し、余力から見ても10時間は確実に切れると分かりました。そして90.3km 上広田公民館レストでは、入口から沢山の方に出迎えていただけましたので、“ここで長居しよう、悔いは残すまい”と決意しました。






こちらでもたっぷりと贅沢な給食がふるまわれます。もちっとまんじゅうを売り子のごとく提げながら“お土産に持ってって!”と勧めて下さるお母さまには、“目の前で食べておいしさをお伝えしたいので”と大喜びでいただき、黒糖の味と柔らかい餡を絶賛しました。


あおき味噌の味噌汁(雪中梅の酒粕と秋山農場のシイタケだしの2種類)も共にいただき、中学生くらいの子達に喜んでいただけました。おそらくラストと思われる笹団子もいただき、大阪から二大会連続で来る程素晴らしい大会なんですなどと心の底から褒めちぎって笑顔で出発しました。1km9:38ですがもう大丈夫です。


93.3km諏訪保育園エイドも最終盤で大助かりです。もう暑さも怖くありませんし、ピッチも上がってきました。

お寺の前の信号待ちはかからず、この先の直線の微妙な信号待ちも全てタイミングよく通過できました。95kmくらいになるとエンジンもかかってきて、“適当に力抜いて終わるよりも、最後上げた方が楽しいよな”と思うようになっていました。奥熊野いだ天のように、腹筋が痛いということもなく、余力があるのは間違いありません。



97.0km西小猿屋集落開発センター給水で“一日ありがとうございました!”とお伝えして元気に走り出します。100kmの最終エイドではいつもこういう気持ちになれるのが幸せなことだと思います。この1kmは、止まっていたのにキロ5分で、かなりスピードも出てきました。最終盤の、“誰も私のタイムなど気にしていないし誰に自慢できるわけでもないのに、それでも上げたいと思える瞬間”がとても好きだと考えながら走っていました。


98kmになるとズームフライ5も本来の適正ペースに近づいているのか、勝手に進んでいく感覚でした。ここはキロ4分24秒だったようです。いよいよ終わるのだと思いながらただ前を目指します。あの界隈では一番元気で、傍から見ると“こいつ今まで何しとってん”という感じだと思います。胃腸が強けりゃ何でもできるということですかね。

自分でもここまで上がるのは不思議で、やはり長時間それ程速くないペースで動き続けることと、マラソンペース以上で走ることとは身体の別の機能を使っているとしか思えません。自分くらいの負荷で走る分には、上りを除いては心肺機能もVO2Maxも多分出番なしで、ただただ脚を始めとする全身の筋肉が疲労することをいかに抑えるかの勝負のような気がします。私の感覚としては、フルもそれに近いのですが、10kmやハーフになると鍛えていない能力を求められるので惨敗するということを繰り返しています。
99kmを過ぎてからも加速を続けて、“閾値走程ではないけれども、99km来た後にしては十分な感覚”で走っていきます。呼吸もリズムは上がるものの、まだ苦しくなる感じではありません。ここでも“離す離す離す離す”と意識し直しました。無理に弾もうとはしません。もう謙信公武道館は見えています。

左折と右折を経て会場に戻ってくると、司会の女性が名前を呼んで下さっているのが聞こえます。フィニッシュゲートの前では男子高校生がハイタッチで迎えてくれます。信じられない程の給食に迎えられ、青空と共演する風景に出会い、数えきれない程の笑顔と応援に力をいただいた、“まだ見ぬ景色”の中で生きた幸せを胸にフィニッシュゲートを駆け抜けました。本当にありがとうございます。



アフター
レース後
会場
重厚感のある完走メダルをかけていただき、お礼を言いながら給水をすれば、何はなくとも笹団子でしょう。終わった後なのでいくら食べても大丈夫です。そして長い時間鳴り続けてくれた熊鈴もようやくお返しできました。

荷物もスムーズに受け取り、控室で着替えます。あれだけ食べつつもお腹のトラブルもなく、無事に帰って来られました。アミノ酸、プロテイン、プロテインバーの補給も行いつつ、問題なく着替えます。
ズームフライ5さんは思ったほど減らずに済みました。黒爪にもならずに済みましたし、基本的には27.5cmの方がぴったりなのだと思います。そこまで急な下りがなかったからというのもありますが。最後の上がりっぷりは上出来です。



ボディシートで汗を拭いまくり、忘れ物がないことを確認してから、ふるまいの豚汁とおかゆのテントに向かいます。おかゆは好きな具を選べるのですが、すぐ横で鮭を焼いてばらして下さるので喜びも最高潮です。梅干し、お漬物と共に最強タッグを組みました。豚汁も一度ごま油で炒めるスタイルなのか、香ばしくておいしかったです。最後の最後までこんなにおいしいものをいただけるなんて、やはり日本一のふるまいだと実感しました。

帰って来られるランナーさんの応援も少ししていたのですが、耐えに耐えて最後の力を振り絞り、という悲壮感を漂わせる方よりも、笑顔で幸せそうに走っていく方が多いように感じました。ウルトラはそういう要素が強いのかもしれません。沈みつつある夕日を浴びながら帰って来る姿は、とても画になります。お疲れさまでした。


会場を少しうろうろしてから、シャトルバスに乗ります。直江津駅行きのバスはリージョン経由なので、ここで下りれば銭湯に行けるし洗濯もできると気づいたので、あえて途中下車しました。



リカバリーと夜の上越散歩
- 七福の湯さん
昨年と同じく、こちらで速やかなリカバリーを行うこととします。日曜900円+レンタルタオル300円です。荷物が増えないのでこれでよいのです。結構混んでいますが、どこかしらの湯舟には空きがあります。水風呂は16℃と冷たく、ぬるめのお湯ではゆっくり浸かれますし、壺風呂も沢山あってリラックスし放題です。走って来たからこそ、この気持ちよさが得られるのです。しばしボケーっとしていました。

- コインランドリー
イオンに併設されている店舗があったので行ってみました。少量でも洗濯700円と少々割高ですが、旅の鉄則は“困ったら金で解決”ですので、利用しました。洗濯中はイオンの食料品売り場を散策していれば楽しめますし、乾燥器もかけて満足です。

- 夕食
昨年と同じく小嶋屋さんで、と考えたのですが、既に準備中になっていました。よく考えると今日一日食べまくったし、夜に胃腸に負担をかけない方がよいのではと思ったため、宿に戻ってから、ゆで卵、チーズ、牛乳、プロテインバーだけ食べておきました。夜はかなりしっかり眠れましたし、これはこれでありだと思います。
- リカバリーウォーク
直江津まで帰るにも公共交通手段がありません。リージョンで選手送迎バスを待ち、頼めば乗せていただける気もしましたが、折角なので筋肉の回復を促すために歩いてみることにしました。関川大橋を渡っている時の月は明るく輝いており、この素敵な一日を閉じるのに相応しい姿でした。

可能な限りの振り返りをしているうちに遅くなりましたが、0時頃には就寝しました。
翌日
もう少し眠るつもりでしたが、朝6時には窓から美しい日の出が見られたので、寝ている場合ではないと起床しました。睡眠は6時間程。心拍数47で少し高めながらも、BodyBatteryは大きく回復していました。


怪我がないことを確認しつつ筋肉をほぐすためにスロージョグです。腿前の筋肉痛が一番強く、左腿内側も疲労しています。背中のだるさもありますが、腹筋はほとんど痛くないので、奥熊野いだ天の方が厳しいコースなのでしょう。膝から下はほとんど目立つダメージなしでした。




五智国分寺
二年前は時間がなくて行けなかったので初参拝です。五智如来ということで大日如来、阿弥陀如来などが勢ぞろいしており、どう参拝してよいものか判断がつきませんでしたが、昨日の思い出と今日まで生きていることのお礼をお伝えすることができたので十分だったように思います。


国分寺ということで三重塔もあります。1562年に上杉謙信公が再興したものの何度か火災で焼失、現在のものは1856年に建てられたものとのことです。それにしても170年近く前の建物ですから、貴重なものを拝見しました。

松尾芭蕉の句碑もありました。あの人どこでも行ってますね。前にも書きましたが、私の競合はマラソンランナーではなく松尾芭蕉です。


親鸞聖人上陸の地
五智国分寺からはすぐですので、時間がなくても行っておかなくてはなりません。二年前は雨が降っていたかで寒かったのですが、今日は青空の下に広がる海も美しく、心がのびのびとしました。



パン活
- バラパンさん
佇まいからして歴史を感じさせまくるものですが、朝7時にもかかわらず次々にお客さんが来店し、ゆっくり写真を撮っている隙もありませんでした。お店のおばちゃんがすごくいい感じです。老舗のパン屋さんを巡るのも大好きです。地元の味を知ってこそ親近感も倍増します。

何に驚くかというと、そのでかさです。ファミリーサイズといいますか、コストコを吹き飛ばすくらいです。見た目が巨大なだけでなく、重さもすごいです。卵と並べることで大きさが際立ちます。


ハンバーグパンとアップルデニッシュにしましたが、パン生地はほんのり甘くかつ柔らかく、割と食べ易く感じました。育ち盛りの中高生も通っているのではないでしょうか。長く愛されている理由も分かる味わいです。


- Boulanger Mさん
食べ過ぎかなと思いつつも、やはり行きたくなります。トマトとバジルペーストのフーガスは、チーズ好きなら間違いない味わいでした。一番人気の塩バターあんぱんは、餡の優しい甘みとバターの染み込んだ生地がとてもよくマッチしていて、選んで大正解でした。100kmのことも労っていただけて嬉しかったです。





レンタサイクルで上越観光
宿で荷物を預かっていただき、サイクルショップイワシマさんで電動自転車をお借りしました。ご主人がとても優しい方で、昨日のウルトラも応援して下さったとのことです。自転車はとてもよく整備されており快適です。車社会にありながら運転できない者にとっては強い味方です。1,200円も良心的な価格設定です。


- 直線を抜けて一路くびきへ
昨日ユートピアくびきに来て下さった友人のご両親にご挨拶するべく、東の方へと自転車を走らせます。片道約9kmですので、まあまあ遠いものの不可能な距離ではありません。意外と早く着いたので、瀧本邸を外から見たり(一般公開の時期ではなかったため)、くびき野レールパークで軽便鉄道の歴史があったことを知ったりします。






もしお会いできればと事前に準備しておいた金沢のお土産もお渡しでき、色々とお話しできてよかったです。親戚くらいの勢いでお邪魔してしまいましたが、温かく歓迎していただき、感謝し切りです。出陣餅と情けの塩最中もごちそうになってしまいました。
- 上越あるるん村
朝食を食べ過ぎて満腹だったのですが、自転車を漕いでいるうちに落ち着いてきたので、海鮮を食べたくなってきました。とりあえず春日山の方に行ってみるかと西へと自転車を走らせているうちに、この村の存在を察知したため、入ってみました。



やはり上越に来たからには海鮮を味わいたいという気持ちもあったので、こちらのあるるんの海にてお刺身定食をいただきました。やはり新鮮なお刺身はつくづくよいもので、身も脂も全然違いますね。蕩けるように口の中にうまみが広がります。

じっくり味わっているとどうしても時間がかかるため、ここで観光はタイムアップです。高田城とか遠すぎます。やや急ぎ気味に関川沿いを走って北上し、自転車を返却しました。“再来年の予定も決まってますよね?”と聞かれ、“是非また”とお応えしたので、来るしかないでしょうね。


お土産も迷ったのですが、やはり直江津駅前で買うべきだろうと思ったので、くさのやさんで翁飴を、三野屋さんで継続団子を買いました。



直江津からは海を眺めつつワンマンで糸魚川に移動し、糸魚川(今度は山側)では観光案内所ジオパルで展示を見たりしました。最後まで盛り沢山で充実した観光になりました。






お土産にいただいた出陣餅を食べて楽しいえちご・くびき野の旅を締め括りました。今回も幸せな時間を過ごさせていただき、本当にありがとうございました。またお会いしましょう。


最後に
2年前に初参加し、あまりの歓待ぶりに圧倒・魅了され、“また絶対に出よう”と思っていましたが、しっかり願いを叶えていただけました。今回はエイドが更にパワーアップしていて、とことん食べても食べきれないという贅沢過ぎる悩みに多くの参加者が感じ入ったことでしょう。
運営も応援も本当に沢山の方が力を貸して下さり、長時間に渡ってランナーを迎えて下さるので、走っていて本当に楽しく、また幸せな時間でした。一人のランナーの歓びが、関わって下さった皆様に少しでも伝わると嬉しいです。
今大会も素晴らしい時間を作り上げていただき、ありがとうございました。生涯に残る思い出のできる上越の旅路、また是非参加させていただきたいと思います!またお会いできるその日まで、その日の先も、お元気で!
ここまでご覧いただき本当にありがとうございます。