以下の内容はhttps://savarun.hatenablog.com/entry/2024/10/02/070010より取得しました。


オホーツク網走マラソン2024(2024/9/29) 度肝を抜かれる網走天国!夢より夢に近い場所!

“今まで出られずすみませんでした!”と思うくらい衝撃の大会でした。2015年以来全国の大会に出場しており、それなりに有名大会には出たと思っていたのですが、こんなにすごい大会が北の大地で待ち構えていたとは。百聞は一走にしかずでした。

www.abashiri-marathon.jp

網走といえば監獄のイメージが強いですが、(刑を宣告されてではなく)走りに行くぶんには天国でした。まず食がすごい。驚くなかれ4kmで蟹汁がふるまわれます。ここまでの序盤で給食が立ちはだかる展開は初めてです。マラソンのために来たはずがこの仕打ち、真面目に走ろうという心は早々に砕かれます(超褒めています)。

その後も怒涛のご当地エイドがとめどなく押し寄せ、真面目に走るという選択肢がありません(とことん褒めています)。地産ミニトマト、おかしな牛乳かい?、流氷飴、あばしり牛乳、いも団子、かぼちゃ団子、網走産小麦のあんぱん、ベーグル、シジミ汁、長天、ジェラート、ブドウ、スイカ、あばしり和牛、ホタテのバター焼き、シャインマスカット等々、徹底的にふるまわれます。ここまでしていただけるのかと度肝を抜かれます。勿論全て受けて立ち、完食しました。ごちそうさまでした。

応援もこれまた要所要所で吹奏楽の演奏に背中を押していただけたり、ネタが仕込んであったりで、とにかく笑顔の旅路です。シークレットエイドのモノマネはハイクオリティで、今時まさかの橋本真也の登場には虚を突かれて思い切り笑いました。東京農業大学オホーツクキャンパスの学生さんを始めとするスタッフの皆様のお力には、感謝の気持ちでいっぱいです。

そしてこれも網走でないと絶対に体験できない、素晴らしき景色に出会えるコースを走らせていただけます。オホーツク海なんてそうそう見られませんし、能取岬の灯台も、誰しも子供の頃に想像したことがあるような絶景スポットです。ラストの大曲湖畔園地では一面のひまわり畑の中を真っすぐに走らせていただき、“この現実は想像の世界よりもずっと夢らしいな”と感じ入りました。信じがたい体験です。

会場も沢山の出店やステージで盛り上がっていますし、帰るのが本当に惜しかったです。全体を通じて、これ以上何を望むのかというレベルの究極の大会と言えるでしょう。記録よりも記憶に残る大会という言葉がありますが、これで思い出に残らないはずなどありません

観光も見所いっぱいです。約1,300年前に独自のオホーツク文化が存在したことを学べるモヨロ貝塚、網走の自然と歴史についての展示が充実した網走市郷土博物館オホーツク海を存分に感じられる帽子岩ぽぽ260、そして絶対に外せない博物館網走監獄など、二泊三日では到底回り切れません。

食の楽しみも言わずもがな。ウニ・いくら丼とステーキのコンビ網走ちゃんぽん、苺クレープ、エクレア、アップルパイなどのスイーツご当地牛乳監獄食など、ここに来てよかったと思えるものがいっぱいです。さらっと書いていますが、最後のものは塀の外で食べてこそです。

走り自体はスタート前から満腹だったことに加えて、豪華エイドで何度も止まる展開ですので、タイムなど望むべくもありません。3時間22分台でしたが、40km以降は8:31でしたので、十分です(143bpm, 184spm, ストライド1.12m, 上下動比5.3%, 上下動6.2cm, 左右接地時間バランス48.2%:51.8%, 接地時間248ms, マジックスピード3)

網走の皆様、この度はこれ以上ないくらい素晴らしい大会に参加させていただきありがとうございました!この素敵過ぎる大会に一人でも多くのランナーが参加し、網走の魅力に浸ってほしいと願っています。これからもよろしくお願いいたします!

"行ってみたいけどなかなか行けない。でもランネットの評判もいいしすごく気になる大会"を三つ挙げよと言われれば、おそらく大半の人がランクインさせるであろうこの大会。続きのページには、どんな様子なのかが伝わるよう、徹底的に書いたので、興味のある部分だけでもささっとご覧いただけると嬉しいです。

北海道の大会はどこも素晴らしいです。道マラは暑くても走れるよう、万全のサポートが受けられます。

savarun.hatenablog.com

千歳JALも涼しさと森林浴に感銘を受けました。

savarun.hatenablog.com

函館マラソンもエイドが規格外で、はるばるでも参加したい大会です。過去三度もはるばるを決めました。

savarun.hatenablog.com

コメント、スター、↓のバナークリック、SNSなど、何でもいいので読者の存在をお知らせいただけると、模範囚として玄関での掃除を任されるくらいに私が改心します。

次回予告は、“二年に一度の謙信公祭り!”です。こちらもエイドが素晴らしいので、10時間弱食べまくって参ります。

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【追記】

ふるさと納税は、東京農大発株式会社バイオインダストリーさん網走産缶詰4個セットにしました。網走の空気と学生さんの楽しい応援を思い出しながら、おいしくいただいています。参加して本当によかったと、喜びを改めて噛み締める時間です。

前日

初めての網走へ

神戸空港から新千歳へ

金曜は帰宅も夕食も遅くなったため睡眠時間は短くなりました。それでも6時30分には何とか目覚めて朝食を取り、7時過ぎには家を出ました。時間がなかった割に、チーズとレタスのサラダ、納豆、ヨーグルトを食べられて満足です。

左側に乗って神戸マラソンラストの直線を想起します。

飛行機乗り継ぎですから旅費が嵩みます。
神戸09:15→新千歳11:05(スカイマーク 12,370円)
新千歳12:45→女満別13:30(JAL 8,730円)
と奮発しました。多分タイムセールなどが上手く嵌まればもう少し安く行けそうな気がしますが、連日追うのは骨が折れるので、この辺で手打ちにしました。
ちなみに帰りは、
女満別14:00→新千歳14:50(JAL 8,730円)
新千歳17:50→神戸19:45です(スカイマーク9,570円)
です。

はが路ふれあいマラソンリュックは、うっかり洗濯して無残な姿に……。

移動中読書は、『マメな豆の話』(角川ソフィア文庫吉田よし子さん)と『世界はeでできている』(ブルーバックス金重明さん)を再読していました。前者は、2000年の本で時代を感じるところがあるものの、各国でどんな豆がどのように調理されていて、どんな味や特徴があるのかの情報量がすごいです。よくここまで一人で経験できたなと。

後者は、同氏の著書『はじめてのガロア』を最近読んだのですが、とてもわかり易くて面白かったため、以前消化不良だったこちらも読みたくなったという経緯です。数学は昔からものすごく苦手ですけどね。1/eが神出鬼没というだけでも面白いです。

新千歳空港

新千歳空港で一時間あれば何か食べるしかないでしょう。超レアアイテムびえいの豆パンは買えるはずもなく、きのとやも大行列でしたので、乗り換え時間的にリスキーと判断しました。というわけでいつもと変わらない行動に出ました。

不可能にも程があります。

アイヌ民芸品のブースも出ていました。
  • ロイズチョコレートワールドさん

何は無くともここには来てしまいます。今年は3度も来ることができ、キャリアハイになりました。今回はチョコメロンパン(チョコクリームがたまらん)と、チョコクロワッサン(キャラメル黒糖)(季節限定商品で、素晴らしきハーモニー)です。ここで食べ過ぎるわけにはいきませんので、グッと我慢しました(我慢できてない)。

早くも最高ではありませんか。
  • Pasco 北海道プレミアムさん

道産チーズのクロックムッシュにしました。先月はクロックマダムだったので。こちらもやはりペシャメルソースがたまらなく、買ってよかったと喜びを噛み締めました。

どう考えてもうま過ぎます。
  • Jersey Brownさん

新千歳空港ソフトクリーム総選挙の濃厚部門で2位の商品ですから、是非とも食べておきたいところです。やはりよい牛乳を使っていると一口目が全然違いますね。バクバク食べたくなるところを、味わいたい気持ちが上回るくらい、コクがあっておいしいです。

コクが違う……。
女満別から網走へ

無事に女満別空港へ到着し飛行機から出ると、涼しさを通り越して少し寒いくらいでした。これぞ北海道だと嬉しくなります。

網走駅まではバス移動です。飛行機の到着時刻に合わせて待機しており、いっぱいになったら出発するシステムです(乗れなかったらどうなるのかな?)。運賃は1,050円、交通系ICカードは使えません。地方遠征では1,000円札と小銭を多めに用意するようにしています。

ちなみに、ほぼ元が取れる乗り放題パスもありだとは思いますが、根がケチな私としては“元を取るために無理してバスを使う”展開になりかねないので、今回は都度現金払いにしました。

網走は遊びに来るところであって、連れて来られる場所ではありません。

バスに乗っている間は、本を読むでもなく、曇った窓から外を何となく眺めて、“網走に収監されることになった人はどんな気持ちで護送車に揺られているのだろう”といったことを思ったりしました。まあ、人の心がわかるわけなどないのですが。

網走観光

まずは駅前の宿で荷物を預かっていただき、別に電車に乗る予定もないにもかかわらず網走駅も見ておきます。

やはり監獄を前面に出しています。

小雨が降っていて流石に半袖では寒くなってきたため、薄いウインドブレーカーを使いました。そういえば去年の長井マラソンも雨で、これくらいの気温だったような(そして蔵王御釜になると強風でとても寒かった)、と記憶が浮かんできました。

史跡モヨロ貝塚、モヨロ貝塚

今から約1300年前、本州では奈良時代平安時代の頃に、この北の大地にはモヨロ人(北方からの渡来民族とのことです)による独自のオホーツク文化が存在していました。そのムラの跡がモヨロ貝塚。歴史を読み解くための貴重な史料です。

moyoro.jp

この地にムラが眠っています。

再現された貝塚や発掘された土器を見てから、解説の動画を見て、いつの時代のことなのかや、動物、特に熊を崇めていたこと、独特な埋葬法等について効率よくインプットできました。

像の表情は穏やかに感じました。

頭に土器を被せる埋葬法だったそうです。

館内では、特に復元住居が面白かったです。身をかがめて低い入口を通ると、室内の広さに驚きます。実は半分は鏡になっており、上手くデザインされているものだと感心しました。部屋の奥に祭壇があることも、文字で読むだけより、原寸大で体験する方がずっと頭に残ります。

もしかすると現代人より幸せな生涯だったのかもしれません。

いつも通り記念にクリアファイルを購入し、今回の旅の思い出はここに収めておくことにします。網走バスターミナルからも近いですし、短い時間でも行っておいた方がよいでしょう。歴史に興味がない人でも楽しめると思います。

急ぎながらも全部回れました。墓域を再現した展示室も。

矢じりがあしらわれています。

次は遺跡への道も散策したいところです。
パン活、スイーツ活(@apt.4商店街)
  • ダニエル・ドゥ・ノウ4条店さん

古くから愛されているパン屋さん。種類も豊富で結構迷いますが、肉を欲したことからラー油マヨからあげドックにしました。味付けが食欲を刺激するからか、見た目以上においしくこってりといただきました。今思えば流氷カヌレといった網走らしいものも狙っておくべきだったかもしれません。リサーチ不足が惜しまれます。

かわいらしさのある街のパン屋さんです。チキンはうまし。
  • 千秋庵さん

和菓子と洋菓子が揃っており迷いどころですが、オムレツケーキにしました。大きなオムレットを割ってみるとチョコバナナが。クリームもおいしく、“こんなことなら新千歳空港でもう少しセーブしておけばよかった”とすら思いました。マラソンの応援もしていただけて嬉しかったです。

こちらのお店も目移りしまくりです。身体がもう一つあれば……。
  • 網走スウィーツスポンジ屋さん

閉店間際だったためかなり売り切れていましたが、半生チーズはゲットできました。チーズケーキ好きにはたまらないすっきりした甘さと程よい量で、ついおかわりしたくなる逸品でした。お店のおじさんもとても優しい方です。

お店の方とお話しするのも旅の楽しみです。

スーパーでは北海道産の野菜が生き生きしていましたし、ほっけの開きやオホーツクの秋鮭など、何を見ても都会より格段にうまいのが分かります。鮮度も詰まり具合も違います。北海道の方も、”食べ物と空気は絶対にどこにも負けない”と思っているのではないでしょうか。

もう本当に生き生きしていますから。
開会式(網走の皆様の並々ならぬ熱意)

開会式は16時から、抽選権は15:50までに入れることになっていますので、かなりギリギリでした。何とか早歩きで間に合い、一安心。席もかなり埋まっていましたが、粘り強く探して前の方に空席を見つけることができました。

開始早々、水谷市長の熱のこもりにこもったご挨拶に、この大会は普通の大会ではないと悟ります。簡単に開催の喜びを述べるだけのものとは全く異なり、沢山のボランティアの協力とカニ汁から始まるエイドの魅力、鳥取県高知県を除く45都道府県からのエントリーがあること、10回連続参加者77人の中には香港からの方も1人おられること、最高齢ランナーの紹介、昨年は暑さでおじぎをしていた向日葵が今年は満開であること等々、数分とは思えないくらい凝縮されたお話で、否が応にも期待が高まります。“この人マラソン好き過ぎるぞ”と誰もが思ったことでしょう。

声も動きも大きいのです。

続いての金哲彦さんと三津家貴也さんのトークショーも、コース攻略とエイドの紹介で大盛り上がりでした。進行を担当された市民ランナーの方(この方も10回連続の参加とのこと)もプロのような立ち回りで、とても楽しい時間でした。

このコース紹介で、スタート地点は現役バリバリの網走刑務所ということを認識しました。勝手に観光施設からのスタートだと思い込んでいたので、さながらバッティングセンターのマシンを使うつもりで打席に立ったら大谷翔平が剛速球を投げ込んで来たくらいの衝撃です。

コース紹介は聞いておいた方がいいですね。食事プランも練ります。

更に大抽選会では東京農業大学の学生さん達が抽選を行い、協賛企業からの沢山の景品をこれでもかと与えていきます。スープの缶が詰まった箱を頭上に掲げるのは大変だったと思いますが、応援団やよさこいで鍛えているからか最後まで堂々と持ちこたえていました。

若者の力よ。

ANAJALの航空券、果てはホノルルマラソンの参加挑戦権まで登場し、ものすごく豪華な抽選会でした。“当たっちゃったらどうしよう。気の利いたことを言わなきゃ”などとありもしないことを考えているうちに、私の番号にはかすることもなく平和に終了しました。身の丈に合った展開でよかったです。

協賛企業の皆様も、この大会が大好きです。

会場ではランニンググッズやシューズの販売もあり、そちらも楽しめました。大会Tシャツもここで買えます。折角なので寄付に賛同し、過去大会参加記念品のゼッケンホルダーをいただきました。ジェルやカップを挿すこともできるようなので、どこかで使ってみたいと思います。どちらかというとトレイル向きかもしれません。

数量限定ですのでご注意を。

記念品に弱いのです。

市民会館でのこんな感じの開会式に出たのは、おそらく愛媛マラソンと館山若潮ラソンくらいだと思いますが、その時のことも懐かしく思い出していました。館山若潮の時も金さんがゲストでしたし、その時にもマラソンは全体を三分割して考えるようにアドバイスしておられました。

出口では学生さんが両側からエールを。ありがたや。

ちなみに、ナンバーカードなどは事前送付ですので楽ちんです。大会プログラムも必要な内容が全て記載されていながら持ち運びに便利なサイズ、更には第10回大会記念ということでカレンダーまで。

この冊子とカレンダーは、土産話のツールとしても使いやすかったです。

参加賞のキャップソックスに加えて10回大会特別記念ソックスも追加ということで、力入れ過ぎでしょう。

もう何か色々すご過ぎて。
夕食

開会式会場から近い浜長さんにしました。あまり調べていなかったのですが、普通の夕食をしっかり食べたい私のような人間には素晴らしいお店でした。

19時閉店ですのでお早めに。

折角だから目を引くメニューのネムロライスにしようかと思ったのですが、さっき唐揚げを食べていること、ボルガライスと近い気がしたこと、ここは網走であって根室ではないことを総合的に考慮した上、カツ定食にしました。

ご覧の通り素敵な定食です。むっちゃおいしそう。

このカツが実に丁寧に作ってあり、火の通り具合も、お肉の柔らかさも絶妙でした。北海道ですから素材も間違いありません。大満足です。ごちそうさまでした。

北海道では食事だけしていればよい気すらしてきます。
お宿

東横INNオホーツク・網走駅前さんでした。網走は宿泊施設自体が少なく、北見も覚悟して別の宿を押さえていたのですが、18日(水)の夕方に見てみると、急に数部屋の空きが出現していたので、こちらにしました。駅の目の前という最高の立地ですので、あらゆる点で便利です。ちなみに9,240円と、この界隈・日程ではなかなかの好条件でした。朝食も付いてますし。

部屋も設備も流石のクオリティでした。ベッドも広く、硬さも程よいです。

牛乳とツルハで買ったプロテインバーも食べ、歯をしっかり磨いて23:30には就寝です。

レース当日

レース前

豪華朝食で早くも満腹に

6:20頃にようやく起床しました。時間は十分あります。エレベーターは混むので、6:40頃に階段で一階に下り(部屋が四階で助かりました)、朝食会場に至りました。少し遅かったため、思ったよりは混雑していませんでした。

予想より種類が多いではありませんか。スルーできませんでした。

フルの朝食をバイキングで大量に食べると失敗すると2019年の熊本城マラソンで学んで以来、当日は朝食なしの宿を選ぶことが多かったのですが、今日は折角なのでたっぷり食べてみることにしました。ご当地メニューの山わさび醤油漬けといか塩辛も食べ、フルグラまで付けました。どれもなかなかのおいしさでしたが、中でも茄子の味噌炒めが好みでした。7:10頃には食べ終えたと思います。

今見ると多いですよね。でもおいしかったのでよいのです。
会場もすぐ近く

お腹の調子もよく、ついでにシャワーを浴びる時間もありました。手早く装備を整え、ワセリンもしっかり塗り、ソックスも丁寧に履きます。絶対に使わないPCや書籍を詰めたリュックを預かっていただき、身軽になって出発です。

網走駅からはシャトルバスが出ていますので、あっという間に会場に到着です。バスもすぐに来てくれるので心配無用です。

駐車場からは網走川を渡り、8:10前には会場に着きました。装備はシューズも含めて整えていますので、後は走るだけです。まだ食べるのかという感じですが、金沢の味、別所のかすていらで落ち着き、アミノ酸も摂取しておきました。荷物預け袋はそこそこ大きいですし、仮に収まらなくてもすぐ横に救済策がありそうな様子でした。

ふざけてはいけない気もしますね。

ゲン担ぎみたいなところもあります。

スタート前給水もありました。コップ節約のため飲みませんでしたが。

大きな荷物も多分何とかなると思いますが、宿に預けるのが吉でしょう。

スタートは網走刑務所正門前、記念撮影には最適な映えスポットです。長蛇、という程でもないものの列ができていましたので、人が入れ替わる瞬間を狙って撮影しておきました。この向こうで複雑な事情を抱えた方々が、描けるかも分からない未来を突き付けられながら生活していることを思うと、幾分こんなことをしていてよいのかなと感じましたが、それはまた別の話です。

ここに立てることも滅多にありません。貴重な経験になりました。

整列も緩やかで、肩甲骨だけ動かして、シューズの紐をきつくしたくらいで、のんびりと待っています。市長は赤いスーツで登場し、今日も熱のこもったご挨拶をされていました。開会式でその迸る情熱を浴びていますので、一層人柄が伝わってきました。ノリノリで壇上から記念撮影をされ、「たらばがに~」で笑顔を作るよう促され、「笑顔が足りない!」とリテイクを求める辺り、はしゃぎ過ぎでしょう(褒めています)。

こんなに赤いスーツを見たのは初めてかもしれません。

金さん、三津家さんのメッセージもあり、東京農業大学応援団のエールには、大学時代のことを思い出します。自衛隊の皆様のファンファーレが終わるとほぼ同時に「On your mark」で早過ぎて皆で笑いました。

いざ旅立ちの時が近づいてきました。

【ちょっと真面目な話】

練習

北海道マラソン後、別に大きく調子を崩したわけでもないのですが、相変わらずピリッとせず、朝も寝坊して暑い中走ることが多かったです。当然、全く頑張れません。大阪城公園での閾値走5kmでもタクミセン9で20分を余裕で超えたりもします。金沢市民芸術村(半分くらい砂利)でかなり古いエンペラージャパンならまだ自分に言い訳できますが、流石に大丈夫かなと思わないでもなかったです。まあ心配しても変わらないので、寝るしかないのですが。

"一体いつになれば涼しくなるのだ……。"と思いながら木陰の周回といった映えない練習を繰り返していましたが、9月14日くらいからピッチが190spm近くまで戻り、ようやく光が見えました。夏の間も仙骨を後ろから押されるイメージは持ち続けていたつもりでしたが、それでも182spmくらいに落ち着くことが多かったです。フォーム的にお腹を伸ばす意識を見直した点もありますが、やはり風が少しだけ涼しくなったことと、日陰がいくらか増えたことが大きいのだろうと思います。

そして9/22(日)にはかなり涼しくなって閾値走5kmが20分ちょい(金沢市民芸術村、エンペラージャパン白)、翌23日(月・祝)には鶴来往復25kmでもそこまで体温も上がらず、いよいよ涼しくなったと実感します。

 25日(水):閾値走5km19:27(大阪城公園、タクミセン9)
 26日(木):有酸素ジョグ74分14.4km程、189spm, 141bpm(ライトレーサー4)

と、体感よりもジョグが速くなり、今季もなかなか悪くなさそうだと分かりました。夜もぐっすり眠れるので、朝も早起きできますし、心拍数も低くて体が楽です。秋のなんと素晴らしいことか。

装備
  • シューズ

GWに買って以来下ろせずにいたマジックスピード3さんを起用する日が来ました。正直フルを11本走ったマジックスピード初代でもいいと思ったのですが、このままだとケチっているうちにシーズンが終わる気がしたので、お出ましいただきました。

かなり期待している存在です。フル10本はいけるはず。

一度も練習に使わず、走行距離0mでのフルデビューは珍しいのですが、長いジョグだと思えばまあありでしょう。最初に履いた瞬間の感触としては、母指球の付け根が初代よりごりっとしている気がしましたが、おそらく足へのダメージはより減るのでしょう。アッパーは驚く程薄く、透け透けです。指やソックスの文字なんかは余裕で見えます。しかしその分軽く、フィット感もかなり向上したように思います。

薄っ!と誰もが驚くことでしょう。

後は、というか一番大きな点として、カーボンプレートがフルレングスになっていることが挙げられるでしょう。先に書いておくと、やはり推進力はかなりのもので、終盤は大きく上げることができました。怪我もなさそうですし、この先貴重な戦力になってくれることは間違いありません。流石にいいシューズです。

安定感もかなりありました。
  • ウェア

いつも通りアンダーアーマー水色、ミズノ360°マルチポケットパンツ、ザムストソックスです。曇りなのでキャップは不要と判断しました。予想最高気温も16℃と良心的ですので、アームカバーもなしのストロングスタイルです。ニューハレ踵二重も鉄板です。シューズもソックスも、私はがっちり固めて走るのが好きです。

何も考えないとこのウェアに落ち着きます。
  • 持ち物

やる気ゼロの、アミノ酸を水で溶かしたジェルフラスク一つだけです。エイドが豊富なので、手ぶらでもいいと思いましたが、一応お守りに持参しました。終了後用にアミノバイタル粉と、篠山マラソンでもらった試供品のビタミンCの液体も持っておきます

レース

序盤~前半
  • 序盤(早々に走れなくなる蟹汁の壁)

号砲と共に集団脱走さながらに皆で駆け出します(不謹慎な表現ですみません)。スタート直後の走路は狭く、橋を渡るまでは追い抜き禁止ということで皆さん自重しながら走っていきます。早い段階で金哲彦さんを抜いてしまいましたが、本当は、“『走る意味 命を救うランニング』はとても胸に響きました”ということをお伝えしたかったので、ニアミスは惜しかったです。

最初は追い抜かずに行きましょう。

橋を渡って左折、網走駅の方へと走っていきます。バスに乗っている時に、吹奏楽の準備をしてくれているところを見ていましたので、楽しみに近づいて写真も撮っていきました。

道路に出れば十分な広さです。

開始1kmくらいで早くも音楽で盛り立てて下さります。

網走駅前の東横INN付近では、つい先ほど我々のために食事を用意するだけでなく食器の片づけまでして下さった心優しいスタッフの皆様も声援を送って下さり、感謝の気持ちが再燃します。自分以外の誰かに食事のことをしてもらえるなんて、贅沢なお願いです。

お腹いっぱいいただきました!ありがとうございます。

なお、市長さんの事前情報によれば"残りあと40km"という応援があるとのことでしたが、私は気づくことができませんでした。

新橋の上にはお花が飾ってあることも、昨日散歩した際にチェックしていましたので、ここも励みになりました。こういう活動って、ちゃんと見ていないと忘れがちですが、ほっこりしますよね。街中の応援の多いエリアを抜けて左折すると、3km過ぎ。気づけば蟹汁エイドが迫っているではありませんか。展開が早いです。

こういう心配りは嬉しいです。

序盤から高校生の演奏が多くて元気になります。

もうオホーツク海が見えてきました。

応援の方も多いですよ。ありがたい限りです。

決戦の4km手前、蟹汁エイドが見えてきました。周りとの距離を測り、先に行って下さいサインを出し続けてスペースも作り、安全な形でピットインしました。Aブロックだからか立ち止まっている人はほとんどいませんでしたが、公式プログラムという名の観光ガイドにも「脚を止めてじっくりと味わってください」とありますので、これで合っているはずです。勿論、身もしっかりといただきました。111本目のフルマラソンにして初めて、開始4kmで止まる展開になり、オホーツク網走マラソンおそるべしと思い知るところです。早くもキロ5分33秒かかってしまいました。

コースの攻略法は、全部食べることです。

蟹汁をいただき、“これが社会の時間に習ったオホーツク海か……。”と感じ入りながら、二ツ岩を見つつ進んでいきます。ここでも沿道応援吹奏楽(通った時は定番の"走る走るおれたち"でした)があり、盛り上げていただけます。最初の公式エイドも現れましたので、蟹汁の満足感は残っているものの、ゴミ箱との距離を測るべく水を一ついただいておきます。

こんな経験も、人生で何度もできるものではありません。

高低図を見ると、5kmより後でグッと上ることになっており、この上りは意外とエイド直後にあります。結構な長さとそこそこの勾配になっていました。ここで力んでしまうと後半の失速は間違いなしですので、まだ無理をしない方がよいでしょう。

音楽、エイドと来て結構上ります。油断していると辛いかもしれません。

坂の上の方は緑がきれいです。

一旦上りが落ち着いたものの、その先も細かく上っている場面が多いのか、体感の割にスピードが出ず、キロ5付近になっていることもありました。正直、朝食を食べ過ぎてお腹がいっぱいだったということもあるとは思いますが、それ以上にコースの癖があったと思います。7kmで手元34:20くらいです。

  • 前半(心奪われる能取岬の佇まい)

7.8kmの自衛隊エイドは下りながらなので明らかに楽です。遠くからでも聞こえる大声で、地産ミニトマトコーラを取らなくてはならないと認識します。ここも確実にゲットし、酸味と甘みで回復します。

かなり減速して弾かないように注意しました。

木陰を下っている場面もあります(光が足りない……。)

少し長めの上りもありますが、傾斜は割と緩やかです。毎度おなじみの、大体25kmくらいまで下りで大量に抜かれて上りで詰めるという展開が続きます。勿論エイドでは大群に抜き去られて置き去り状態です。

上りも大きな動きは入れません。

10km地点のマットを過ぎた直後には、おかしな牛乳かい?流氷飴が待っています。後ろとの距離が近かったため、やむなく集中力を発動してババっと掴んだところ、それぞれ4つと3つも取れてしまいました。個包装ならパレットに戻すこともありますが、これは無理なタイプなので、全ておいしくいただきました。

正直取り過ぎてしまったと反省しました。

おかしな牛乳かい?はクッキーなのか何なのかという不思議な食感(4つも食べてこのコメントか。女満別空港お土産に買いました)で、味はよかったです。流氷飴はでかいので、舐めているうちに距離がかなり進みます。ビジュアルが光っているのは言うまでもありません。

お口の中には流氷が。

この先の、木陰の中を進んでいく時間も贅沢です。つい最近まで灼熱の本州で苦しんでいたのが嘘のようです。12.5km地点でも応援を受けながら給水し、右折します。この辺りは下っていて楽々です。

こちらの方も大きな声で応援して下さりました。

右折すると、折り返してくるランナーが走って来ます。景色も変わり、また海の方が見えるようになります。“そうか、もうすぐ能取岬なのだ”と理解します。

徐々にその時が近づいています。

そして、目の前に開ける世界は、これこそ待ち望んだ絶景で、この北の地までやって来られたことに素直に感謝する時間でした。子供の頃に思い描いた想像の世界が目の前に広がっていて、今その中にいるのですから。能取岬の灯台をぐるりと回るところで14kmです。右手にはオホーツク海が、どこまでもと思えるくらい伸びています。

こんな物語の中のような世界があるのですね。

五島つばきマラソンもですが、灯台がある大会は間違いありません。

海の彼方を見渡せます。
中盤
  • 中盤①(早速エイドに入り浸る)

ここ2kmくらいは下りの勢いと能取岬のテンションでキロ4分30秒台が出ていましたので、ようやく調子が上がって来たのかなという気になりますが、それもここまでです。何故なら14.4kmにはご当地メニューが並ぶエイドがあるから。ここをスルーしても後悔しか残りません(個人の感想です)。

まずはいも団子かぼちゃ団子共にいただきます。思ったよりも硬めの食感で、満足感もあります。正に網走伝統のお菓子ですので、もっと落ち着いて食べなくてはと思いました。

一つ食べたらもう一つもいくしかないでしょう。

続いてオホーツクあばしり牛乳です。昨日スーパーで見かけており、乳製品大好きおじさんとしては歓喜の瞬間です。低温殺菌牛乳で生乳本来の味がそのまま生きていて、大変おいしゅうございました。

これまた贅沢な展開です。やっぱ牛乳は低温殺菌ですよね。

更に網走産小麦のあんぱんも用意して下さっており、もう大満足です。普通の大会ならここで終わってもおかしくないのですが、まだこの先にもビッグイベントが待ち構えています。そしてお腹いっぱいで苦しいのが本音ですが、食べ続けることだけは諦めたくありません。網走までやって来たからには、とことん楽しみたいのです。"あと何分後くらいにどれくらい消化が進んでいるか"を心配しながら走っていました。

一口一口から思い出が生まれます。

元来た道を緩やかに上ってから右折し、また下りの続きを進みます。コースで唯一の美岬トンネル入口には、トンネル内が寒いからと使い捨てポンチョまで用意されており、どれだけ手厚いのかと思います。“このトンネルで飛ばし過ぎるといけない”とは昨日の金さんのお言葉ですが、周りは元気いっぱいに走っていきました。中は普通に足元が見えるくらいには明るく、走り易かったです。1km強もあっという間です。

多分かなり下っていると思います。

トンネルの出口が見えてくる頃には、視界の先に海があることが分かります。それだけでワクワクします。トンネルを抜けるとまた応援の方が待っていて下さりますし、エイドもあります。

この先は概ねフラットなのですが、それまでの下りの勢いでそのまま速く走っていった方もおられたと思います。何人か抜かれましたし。私は、ようやく身体が動くようにはなったかなくらいでしたので、無理なく細かな動きで進んでいきます。

海沿いはほぼフラットだと思います。

所々に名言が掲げられていました。ここはマイケル・ジョーダンです。

19km付近になると、今度は右手は海ではなく能取湖になり、水面や泥の様子も変わります。20kmではボディメンテゼリーを手渡していただきましたので、少し先で飲みました。イメージは大迫傑選手ですが、こんなにお腹いっぱいでゆっくり走っている大迫傑さんは存在しません。沼地を見ながら、淡々と進んでいきます。

目で見ると意外に沢山の色が見えます。

景色も楽しみながら補給に勤しみます。(朝から食べてばかり)
  • 中盤②(意表を突く爆勝宣言!(今時この見出しで分かる人がいるのか?))

少し行くと、突如シークレットエイドステーション「炎の男エイド」が現れます。猪木かな?と思っていると安西先生が。そして椅子に座っている三井寿が。今思えば「炎の男三っちゃん」だったんですね。続いて古畑任三郎も似てるなと思っていたところ、いきなり破壊王橋本真也が。このモノマネをやる人がいることと、やけに似ていることに驚きを隠せず、爆笑します。なかやまきんにくんで一旦の終わりとなりましたが、ここのネタはかなり面白かったです。

熱心な読者にしか伝わらないネタを仕込んできます。

ブレていることもあってご本人としか思えません。

来年は武藤と蝶野も加わって闘魂三銃士になりませんかね。

肉体自慢多過ぎません?

10分後くらいのラララライ体操も懐かし過ぎて。

25kmエイドでは“たまには普通のものもいただこう”とバナナをゲットしました。確かこの辺りでスタートから2時間を経過したこともあって、胃の中の朝食が大分軽くなったため、強気になってきました。農場がある関係でいぶすきの一部のような何らかの香りが周囲に漂っていましたが、私は食に対する集中力が違いますので、そのような環境下でもバナナをおいしくいただきました。

普通の給食もいいですよ。

この先は27km手前の折り返しまでスライドしながら進むコースです。イメージが丹波篠山ABCマラソンと重なります。胃が軽くなったことに順風も重なり、キロ4分30秒台が続くようになっていました。折り返して向かい風になってからも、涼しくて気持ちいいなという感覚でした。マジックスピードも馴染んできたのかもしれません。

かなり走り易い展開です。笑顔で走っている方も多いです。

折り返しは27kmくらいです。

28kmで2時間14分台。3時間半とのペーサーの差は、折り返しの際の感じだと1km強くらいです。この先も数回止まることを考えると、結構際どい勝負になるかもしれません。まあその時は食を取りますけど。

今更タイムなんてどうでもよいではありませんか。
後半~終盤
  • 後半(29kmの壁、33.2kmの絶壁、35kmにも刺客)

平地では回転もペースも上がって来て、いよいよこれから真面目に走ると見せかけて、レイクサイドパークが見えてくると、もう口元が緩むのを我慢できません。「よっしゃ食うぞ!」と満面の笑顔でピットインします。

まずは網走湖で育ったしじみをゆっくりといただき、滋味に富んだエキスで回復します。続いて長天は一皿に二つも乗せていただき、冷凍すり身発祥の地網走の恵みをよく噛んで味わいます。今でも思い出すくらいおいしかったです。

まずは和食からですね。染みます。

この薄い長方形が映えますね。

更に今回は10回記念大会ということで、世界のジェラートコンテストでも優勝の実績を持つジェラテリアRimoさんのジェラートが。これまたミルクの味がとことんおいしいので、ゆっくりといただきます。

これは良すぎでしょう。至高の給食でした。

ジェラートを食べている間、隣のベーグル担当の女の子二人が、“ベーグルありますよ~!”と声を張り上げて頻りに勧めてくれたので、“ちょ、ちょっと待って(笑)”というやり取りを経て、ジェラート完食後にお二人から一つずついただきました。かなりしっかりした食感で、走っている間も長持ちしました。パンはいいですね。

最高の笑顔と元気でした。ありがとうございます。

レイクサイドパークも眺めがよくて楽しめます。

恐ろしいことにこの1kmは7分23秒かかっています。俗に言う30kmの壁というやつですね(違う)。能取漁港を1kmくらい直進し、左折すると軽い向かい風で涼しく感じます。ペースも大体その前と同じくらいに戻りました。今度こそ最後まで駆け抜けるかと思いきや、33.2km地点にはご当地エイドが行く手を阻んでいます。近づくと香ばしい香りがしてきますから、もう走っている場合ではありません。

港でも応援して下さる方が。ありがとうございます。

止まる以外の選択肢などありません。

こちらではあばしり和牛とほたてのバター焼きがふるまわれるのですが、そこに辿り着く前に、ブドウ(ナイヤガラかな?)、イカトマトをクリアしなくてはなりません。だって折角勧めて下さるのですから。いずれもジューシーで美味しく、そしてスイカの種の始末に苦戦しつつも、楽しく味わいました。

このラインナップだけでも誇るべき充実度です。

そして満を持してあばしり和牛に対峙し、じっくりとその貴重な逸品を噛み締めます。ほたてのバター焼きは、10回記念大会特別メニューですが、何もここまでしなくてもと恐縮します。子供達からの手渡しで、元気を分けていただきます。“フルマラソンのエイドでホタテが出現したのは初めてだ……。”という感慨を胸にその風味が身体に溶け込んでいきました。

僕は肉が好きだから。

ありえぬ……。レース中にホタテを堪能できるなんて……。

水も飲んでさっぱりしてから出発です。タイムがどれくらいになるのか、残り距離がどうだったかもよくわからなくなってきました(キロ6分36秒だったそうです)。ニコニコしながら走っていると、今回が初フルだという男性が話しかけてくれましたので、“私は111回目でして……。”などと談笑しながら進みました。

はい。勿論いただきました。

二ポポとクリオネでニポネが網走のゆるキャラです。

残りの道のりも楽しみで仕方がありません。

ペース的には私の方が勢いづいていたので、少し先行する展開になりましたが、次のエイドで抜き去られています。何故なら35km地点は友好都市である天童市エイドで、シャインマスカットをご馳走になっていたから。

無理。突破無理。

長井マラソンでもマスカットを沢山いただいたことを思い出しながら、甘さで脳も活力を取り戻します。ここで35km。タイムも全然覚えていません。

これさえ食べれば頑張れます。
  • 終盤(一面に広がるひまわりの中)

35kmを過ぎてからはサイクリングロードに突入です。割とすぐの場所に上りがありますが、そこまで急でも長いわけでもありません。呼吸が乱れることもなくテンポよく上っていけました。前半の下りで飛ばしてしまった方にはきつかったかもしれません。前半は食事と消化に専念するのがよさそうです。

この辺りは平地ですが、割とすぐに上りに切り替わります。

前半程の上りではありません。笑顔でいきましょう。

上りが落ち着いて少し行けば下りで、ここからはかなり気持ちよく加速できました。平地になっている所もあったようですが、主観的にはほぼ下りです。37km付近の橋は、残り5kmくらいの目印としてわかり易いです。途中、イケメンエイドが登場し、エールを送ってくれました。確かに皆様きれいな顔をされていて、一服の清涼剤のようなリフレッシュ感すらもたらされました。

37km手前くらいですね。ランドマークにはなるかと。

右手にたまに網走湖が見えます。基本は樹木で見えにくいですが。

光不足で皆様の美貌をお伝え出来ずすみません……。

一か所だけ橋を上る箇所がありますが、網走湖が右手にはっきりと見えるのはここだけですので、刮目して記憶しておくとよいでしょう。終盤も応援が多く、ネタも仕込んであるのが楽しいですね。この辺りはキロ4:20を切ることもあり、とにかく楽しかったです。前半の満腹感も解消され、さしこみが来そうな気配もありません。

ここは右手を見ておくべきスポットです。

最終盤でまた応援が増え、ランナーを支えて下さります。

大阪のおばちゃんネタでしょうか。

珍しく“早く上げたい”という気持ちになりつつ、40kmが見えてきましたので、無理のない範囲で、閾値走くらいの感覚で上げていきます。多少弾んでもいいからというスタンスで、マジックスピード3さんとの相性確認でもあります。転倒しないよう注意しながら右折して40.5kmの給水を取り、土だから遅いかもとガーミンさんを見るとラップはキロ4を切っていました。

確か40kmを過ぎてから撮った一枚のはずです。

折角なのでキロ4を大きく切って終わりたいなとペースを上げて進んでいくと、左手に確かにひまわり畑の存在を感じます。左折し、ぐるりと回るとフィニッシュゲートまで一直線にコースが伸びています。全国の大会を走ってきましたが、ここまで夢のような終わり方はそうそうありません。一度走ってみたいなと想像しながらも、頭の中だけでは上手く描けない光景が現実に広がっています。初めてここに来て心が震えない人などいないでしょう。

世界はこうつながっていたのですね。

夢中になっていたのか、苦しくなることもなく喜びに包まれながら走り続け、司会の女性にナンバーを呼んでいただき、市長さんに出迎えられて笑顔でフィニッシュを決めました。夢より現実の方が夢らしいと感じられるほどの素晴らしい大会を走らせていただき、本当に感謝しています。

この瞬間は是非全身で味わっていただきたいです。一生ものです。

アフター

レース後

会場は大盛り上がり

40km以降は8:31だったので、思ったよりも速く走れていました。最後はガッツポーズではなく、明らかに無駄な動きのマッスルポーズで締めた(ちょっと面白いかなと思いまして)ので、写真が少なかったりもしますが、それもまた一つの思い出です。

笑顔で網走刑務所の刑務作業で作られた完走メダル、立派なフィニッシャータオルを受け取ります。このメダルも世界に一つしかないものですし、いつも以上に特別なありがたさを感じました。

網走刑務所の印入りです。

タオルもつくづく立派です。

水もいただいたので、アミノバイタルとビタミンCを即座に摂取し、荷物を受け取ってからプロテインも飲みました。プロテインバー二本もいつも通りです。

クエン酸コンクまでありました。

マジックスピード3さんは痛むこともなく、無事に最後までサポートしてくれました。終盤の加速感はとてもよかったので、次はもう少し速く走れそうなレースにも投入したいと思います。黒爪や指の擦れ、不自然な脚の痛みもないので、相性もよさそうです。

何ならもう一足欲しいくらいの勢いです。

ふと落ち着いて周囲を見ると、会場に来られている方も多く、出店も沢山でとにかく活気があることに気づきます。一体何を食べればよいのか分かりません。参加賞で500円の金券が付いていますが、それだけで済むはずもありません。

テントが多くてたまりません。

とりあえずは大好きなご当地牛乳が目に飛び込んできましたので、ひがしもこと牛乳をいただきます。やはり瓶で飲む牛乳には歓びが詰まっていますね。いい牛乳は本当にすっと飲めるものです。たんぱく質もカルシウムも豊富で、回復には最適です。

北海道で飲む牛乳は格別です。

次は、ジンギスカンと迷いに迷った末に網走ちゃんぽんにしました。肉も欲したのですが、夕食で食べる予定でしたので我慢して、長崎とのコラボで近年名物へと成長を遂げたちゃんぽんを。キャベツの味が8番らーめんを思わせ、食べたことのない長崎ちゃんぽんへの想像も膨らみます。次に長崎で食べた時も今日のことを思い出すことでしょう。おいしかったです。

麺もスープも元気の源です。

網走苺農園の苺を使ったクリームブリュレクレープも見逃せませんでした。クリーム部分を掘り進むだけでも幸せですが、食べていくと、苺ソース、チョコ、ナッツが次々に姿を現し、その度に“う、うまい!”となるので、何度も楽しめるスイーツでした。超おすすめです。

奮発するだけの価値はあります。喜びの味を。

航空会社のブースも回り、日頃お世話になっている旨をお伝えしつつ、機内で提供されるジュースや北海道の麦茶も試飲します。ANAブースではふるさと納税の紹介ということでポンモイ魚醤の小瓶もいただきました。魚醤は能登のいしる、秋田のしょっつるなどなじみ深いものですが、ここ網走でも新たな味に出会えてラッキーです。

どんな味か楽しみです。

更に過去大会のキャップとTシャツもあったため、ついつい買ってしまいました(なお、家に大量にある大会Tシャツのことは考えないものとする)。本当はシューズも欲しかったのですが、流石に荷物が増え過ぎたので自重しました。

だってほら、思い出ってやつが欲しいじゃないですか。カッコいいTシャツです。

ステージも年代別表彰に続き、東京農業大学よさこいサークル農天揆の皆さんの演武は大盛り上がりでした。中には巻き込まれて一緒に踊っているランナーさんもおられましたし、皆さんの笑顔と元気な姿がとてもよかったです。一日応援していただきありがとうございました。

こんな素敵な場所で表彰されたらたまらないでしょう。

とことん盛り上げていただきました。ありがとうございます。
ひまわり畑を見届けて

フィニッシュ地点の周囲は一面のひまわり畑。この姿を見ていたくて、かなり長い時間会場を回っていました。5時間前後のランナーの中には、待っていた家族と手をつないでゴールする方も何名もおられ、いいものだなと温かな気持ちになりました。

この道を進む皆様の笑顔は素敵でした。

赤いスーツが市長さんです。

こんな沢山のひまわりに囲まれるなんて。

一度は帰ろうかと思った頃、徐々に空が明るくなってきて、太陽の光がひまわり畑に降り注ぎました。辺り一面の黄色が明るさを増し、きらきらと輝いているその景色は、一度は見ておきたいものだったとその時にわかりました。写真も撮りましたが、それよりも何度も目を閉じては開き、思い出せるようにしっかり記憶に刻むようにしました。

表彰台の傍のひまわり見晴らし台からの眺めは最高です。

バス乗り場の方にはコスモスの丘もあり、こちらも光が当たるとより美しく見えます。帰る前にここでもう一度はっとして顔がほころんだ方も多かったと思います。何もかもが素晴らしい大会で、会場を去るのも心残りでした。

幸福度の高い会場で、幸せな気分になります。

最後まで心を掴んで離さない大会です。

網走観光(二日目)

網走市立郷土博物館

一度宿にチェックインしてから、荷物を減らして再出発。月曜が休館日ですので、このタイミングで行くしかありません。網走駅からは少し遠いですが、歩いて20分強くらいで着いたと思います。街中には旧網走刑務所正門があったりもします。

網走駅の裏の方を通りました。

普通に街中にあり、突如出現します。

建物は北海道で最初の博物館として昭和11年(1936年)に建てられたもので、当時の代表的な建築様式に、建築家田上義也氏のオリジナリティを加えたものとなっています。鳥取の仁風閣にしても、松本の旧開智小学校にしても、トップクラスの建築家は必ず何か個性あるデザインを融合させますね。らせん階段は上れませんが、見るだけで十分です。

今の建築物も100年後の人々の心に響くのでしょうか。

一階では網走の自然を学べるのですが、展示されているはく製の迫力たるや。最初に入った海の部屋では、トドの巨大さに慄きます。それでもトドは間違っても遭遇することなどなく、水族館でガラス越しに見る程度なので、命を奪われることはありません。本当に恐怖を感じたのはヒグマで、この牙と爪、筋肉で襲い掛かられた日には絶対に助からないと理屈抜きに理解します。

トドに襲われても助かることはないでしょうね。

ゴマフアザラシやラッコの姿が救いです。

オサガメも2m超えていますからね。

恐怖しかありません。絶体絶命。

エゾシカも多分怒ったら怖いだろうな……。

二階の右の部屋は、縄文時代からの歴史についての展示となっており、土器や道具を間近で見られます。昨日モヨロ貝塚館で学んだオホーツク文化の復習もできてより記憶に残ります。江戸時代は北前船が登場し、明治以降、昭和の展示は、金沢くらしの博物館と重なる部分も多かったです。

歴史は考えてみると偶然の連続で、不思議な気持ちになります。

江戸時代でも航海は命がけだったのでしょうね。ハイリスクハイリターン。

器具も厳しい気候と作業に合わせて工夫されています。

昭和になると大体どこも似てきます。

左の部屋ではアイヌの生活について説明されており、家のジオラマでは窓や入口の意味に成程と思いました。昭和の初めころまではこのような家がそれなりの数残っていたようです。

アイヌの歴史についてもう少し知りたくなりました。

17時閉館でしたが、短い時間でもたっぷりと見学することができました。濃度の高い施設です。入館料は120円とただ同然です。

夕暮れの単線も味がありました。
夕食

レストランホワイトハウスさんにしました。実は前日に来るつもりでしたが、お店の前のショーケースを見る限り、デカ盛りの気配が漂っていたので、レース後に回すことにしたのです。夜は17時から19時と短いのですが、開店直後は待たずに座れました。

照明は暗めですがやっています。

昼に見ると自信を無くすディスプレイです。

折角網走まで来たのですから海鮮は食べておきたいところです。ウニ・いくら丼とステーキという謎の豪華コンビを選択しました。ウニもいくらも、“あぁ、これだよなぁ……。”という幸福感があります。そしてお肉もメインを張れるスターですので、柔らかさも肉汁も、ステーキソースも大変おいしかったです。かなり思い切った組み合わせのように思いましたが、味わいながらも流れるように食べ切ってしまいました。

こんな組み合わせがあってもいいじゃないですか。贅沢×贅沢。

最初に写真を撮ったら後は食事に専念します。溢れるいくら。
apt.4商店街
  • フジヤ書店さん

街の本屋さんを応援したいので、見つけたら入ってみるスタイルです。店内は明るく、また、本の種類も多く陳列も工夫があって、元気な本屋さんだということが伝わります。優しいご夫婦が対応して下さり、マラソンの話もできて嬉しかったです。何と4代目で創業99年らしいです。これからも頑張って下さい!

地元のお客さんも楽しそうに談笑されていました。

志賀直哉の『網走まで』が収録された短編集を買おうかと思ったのですが、家にあった気がしたので別のものにしました。帰宅後確認すると平成19年に発行されたものを所有していたので、もう一度読むことにします。

北海道特集の棚から、アイヌの本を選びました。
  • 網走スウィーツスポンジ屋さん

昨日に続いてお邪魔しました。マラソンの話をすると喜んで下さりました。デザートにぴったりのエクレアは、チョコクリームが優しい甘さでおいしかったです。おまけでクッキーも付けて下さり、愛されるお店の心意気に感謝します。

お菓子そのものだけでなく、お人柄も大きな魅力です。
  • 千秋庵さん

こちらも昨日に続いての訪問で、完走のお礼をお伝えできました。大阪から来たことを覚えていて下さって嬉しかったです。気になっていたアップルパイに、豆菓子海明けを買い、アップルパイは早速おいしくいただきました。種類も多いので、次は何を食べようかと楽しみになります。栗蒸し羊羹ですかね。

網走の方も皆さん優しくて親切でした。また来たいです。
お風呂

網走ロイヤルホテルさんの日帰り入浴(700円)を利用しました。終了直後は混むかもしれませんし、市内観光の時間も制約があることから、19時前くらいにお邪魔しました。結果、かなり空いていたので快適でした。広い湯船と冷たい網走の水風呂で交替浴(冷たすぎて膝上までで断念)で回復も進みます。サウナもあるので、暑さに強い方は是非。

ホテル併設ですが、かなり気軽に入れます。
お宿

皆様お待ちかね(?)の民宿ランプさんです。東横INNさん連泊も考えましたが、人気の民宿ですので、是非体験しておきたいと考えました。驚異の一泊3,300円です。

誰もが憧れるお宿(のはず)です。

オーナーのおばちゃんがとってもいい方で、色々とお話しするのも楽しいです。リピーターのお客さんもおられ、気さくに旅の話もできます。

お部屋もきれいに掃除されており、とても快適でした。布団は自分で敷くスタイルですし、トイレも共用ですが、私は全く困りません。線路の近くと言っても夜中や早朝に頻繁に特急が行き来するわけでもなく、静かなものでした。

めちゃくちゃよかったです。こちらもおすすめです。

駅からはGoogle先生に従うと大回りになるのですが、実は踏切はないものの横断可能な場所があると、オーナーに教えていただきました。Googleに載っていない情報を地元の方が知っているという展開は、宝探しのようにときめくものがあります。

グローバルサービスも一人の賢者には勝てないのです。

コインランドリーも館内にあり、時短コースなら15分程度で済みます。乾燥はボイラー室に干すのみというイベント感も楽しいです。翌朝には完走タオルも乾いており、ボイラー室の熱侮りがたしです。

翌日

6:30頃に起床し、スロージョグで網走港の方へと向かいます。左腿付け根の内側に疲労はありますが、全身にそれ程のダメージはなく、ピッチも割と出たので、問題なさそうです。どこに行くかは迷うところですが、大会冊子に載っていた面白そうな所を回っておけばよいと考えました。全体では大体7kmで55分でした。

網走川はいかにもな道で、いい景色です。小樽にもまた行きたくなりました。

青空の花壇も見届けておきます。

千秋庵さんで買った豆彩々も朝食にしました。
帽子岩

網走川を下っていき、オホーツク海に注ぐ場所には、不思議な形をした帽子岩が見られます。安山岩らしいですが、ここだけぽっこりと盛り上がっています。高さは約40mですから、遠目にも目立ちます。古くからアイヌの信仰の対象ともなっているとのことです。かつては歩いて近くまで行けたそうですが、今は無理なので、対岸からその姿を眺めました。涼しい風、青い空と海が織り成す空間は、とても印象深く心地よいものでした。

日常では出会えない景色です。朝日も風も心地いいです。

海の安全を守って下さっています。
ぽぽ260

親水施設として供用されるに際し、堤防が約260mあることと、「にぽぽ」、散歩の「ぽ」からこの名前になったそうです(ネットでパッと見た瞬間は「ほぼ」かと思ったのですが、「ぽぽ」でした)。

朝から釣りを楽しんでおられる方も多数。

堤防の上からは東に知床連峰、北に帽子岩と二ツ岩が見られる絶景スポットです。流氷の時期だとまた信じられないような光景が広がることでしょう。一度は来てみたいと思いますが、実現するにはかなりの気合が必要そうです。

堤防の上を歩くことができます。

最果てはここまでです。逆行ですが対岸には知床連峰が見えます。

大事な真実がここに。

青空を滑空する鳥。かもめかは不明ですが、鳴き声はずっと響いています。

クリオネが描かれた網走港東防波堤灯台も、帽子岩もここから見られてよかったです。

あっちまでは行けません。

無理やり一枚に収めるとこんな感じです。
博物館網走監獄

次に来られるのはいつか分からないわけですから、ここは何としても行っておきたいところです。走っていける距離でしたが、日差しも強かったためバスを選択しました。網走駅のバス停には行列ができていたため乗れないかもと怯んだものの、問題なく全員乗れました。

10分程で駐車場に到着し、鏡橋を渡って敷地に近づきます。しかし同じタイミングで人がまとめてやって来ることと窓口が二つしかないことが重なり、簡単に行列が発生してしまいます。私くらいの観光マニアになると、この隙を利用するべくお土産店に直行です。あと、有料コインロッカーも100円のものがあるので、助かりました。

鏡に映った心を見つめ直すように。

重たいものを感じます。

右手にあります。開店直後なので快適です。

お土産屋さんは、いかにも網走というお菓子やグッズが並んでいて楽しいです。しかしそんなに「脱獄」を前面に出してよいものなのでしょうか。ネタとして映えるのは分かりますが。というわけで、縁起のよさそうな出所祝い煎餅と気になるカレー、一番イラストがかわいかったクリアファイルを購入して、博物館敷地へと足を踏み入れます。

脱獄は洒落にならないように思うのですが。

自分が修学旅行生として北海道に来た頃を思い出す空気・品揃えでした。

出所祝い煎餅は職場でも大好評でした。笑いも取れて話が盛り上がります。

この施設は、かつての網走刑務所で使用された建物を移築したり、一部再現修復したりしたもので、一歩進むごとに網走監獄の歴史が感じられます。“このレンガは内製されたものなのか”“この裏門から出ていく時は多少なりとも解放感があっただろうな”“この樽で味噌や漬物を作っていたのか”等々。

ここが正門です。待合室もありました。

重要文化財の庁舎では、開拓の歴史が学べます。

人を人とも思わない過酷な苦役の幕開けです。

刑務作業で作られたバッグなども販売されています。

この裏門のレンガも自家製です。

大地の守り神、二ポポ像もあります。

何かと自給自足です。

梅田事件の再審無罪は、袴田事件の今こそ振り返る必要がある負の歴史です。最終的に無罪と分かったからよしという話では全くなく、国家が何の罪もない人を無期懲役で拘束したり殺害したりしようとするわけですから、あってはならないことです。

無罪と判明したこと自体は、せめてもの救いですが。

そもそもの始まりが、富国強兵の中、北方からの侵攻に対応しなくてはならない→労働力が足りない→囚人たちなら死んでもいいし安くつく、といった山縣有友らの発想に基づいて連れて来られた重罪者達(といっても、思想犯という考え方自体が既に危険極まりないのですが)ですから、苛烈極まる開墾作業に従事させられることは論を俟ちません。

移動する刑務所とも呼ばれる休泊所。一本木の枕で眠れるわけがありません。

農具が展示された倉庫もあります。ナラの木の反り具合が見事です。

今の世と違い人権などありませんので、とにかく朝から晩まで極寒の地で働かせ、歯向かう者には書けないような虐待が繰り返されたはずです。人間がそんな環境下でどうやって生きていたのか、正直想像もつきません。網走から旭川までつながる中央道路163kmをわずか8か月間で完成させたことは、美談ではなく背筋も凍る話です。

鉄球や衣装の体験コーナーも。これは逃げる気なくします。

伝書鳩も貴重な通信手段でした。

圧巻は1984年まで実際に使われていた旧網走監獄舎房中央見張所でした。雑居房も独居房も、こんな所に押し込まれて日々を過ごす中で矯正を期待することなど到底無理ではないかと思いました。

前に立つだけでも圧を感じます。

八角形の中央管理署。考えるまでもなく、刑務官も辛い日々です。

独居房と雑居房が合わせて226房あり、最大700名を収容できたそうです。

正面から向かいの房が見えないよう、斜めの柵になっています。

独居房も雑居房も生活するには辛過ぎます。

上には脱走している方が。

日本は結構最近まで暴力的な思想に抵抗がなく、“悪いことをした奴は何をされても仕方がない”といった空気に慣れ切っていると思うのですが、そういう人でもこの現実を見れば感じるものがあるのかもしれません。臭いや暗さも込みで感じられるので、是非現地に。

入浴は数少ない楽しみとのことです。ないと心も体も持たないでしょう。

懲罰房は光なしの小屋に押し込まれます。一週間も。

教誨堂も囚人たちが精魂込めて建てたとのことです。
昼食

門の外の監獄食堂には行かなくては収まりませんので、11:40頃に訪問し、監獄食Bを注文しました。やっぱりほっけを食べたいですし。ほっけは北海道だけあって脂も乗っていますし、普通においしく、ふきの副菜もあっさりした味でよかったです。私は落ち着いて食べられましたが、時間を決められて追い立てられるように詰め込む毎日だと辛いだろうと思います。ごちそうさまでした。

プラスチックの器もリアルです。ほっけは流石にうまし。

帰りのバスが混み過ぎて乗れないと困るので、一旦網走駅まで戻りました。網走駅12:55発→女満別空港のバスで移動しましたが、刑務所前から乗っても座れましたので、その方がよかったかもしれません。

ありがとう網走湖

女満別空港では、昨日10kmで4つもいただいたおかしな牛乳かい?グラスフェッド牛乳を手に入れます。牛乳はやはり期待通りのあっさり風味で、本場は違うよなあと最後まで幸福な時間でした。

すっかり網走ファンになりました。

この網走の大地をまた踏みしめたいと思います。ありがとう。
新千歳空港

乗り継ぎに3時間弱ありますので、最後まで食べ続けるしかありません。次に新千歳に来られるのは来年になりますし。

を次々においしくいただき、ロイズでは板チョコ二枚を購入して早めに保安検査を済ませました。際限なく食べてしまいそうでしたので。

全てがうますぎます。北海道にはこれだからやめられません。

チョコソフトは我慢しましたよ。次回のお楽しみにします。

沢山の驚きと楽しい思い出を胸に、北海道を後にします。またオホーツク網走マラソンを走らせていただける日を思いながら。

最後に

遠くて尻込みしていた部分もありましたが、実際に参加してみると、“何故今まで一歩を踏み出さなかったのか”と思う三日間でした。夏の暑さの先に辿り着いた北の果ての地、そこに広がる景色と土台にある歴史、今を生きる方々の笑顔。語りつくせない程多くのものを感じられた旅路です。

ラソンは、ただ走るだけではなくてこうして想像もできないような世界を全身で知り、楽しむことができるものだと、改めて実感しました。だからやめられなくて、北から南まで飛び回ってでも続けてしまうのです。それも一人では実現できず、支えて下さる一人一人のお力あってのことです。

人生でここまで、現実が夢を超えるような時間を経験できる機会もそうはないと思います。素晴らしい大会を開催して下さった網走の皆様に、改めてお礼を申し上げたいと思います。最高の時間をありがとうございました!

ここまでご覧いただきありがとうございます。

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