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北海道マラソン2024(2024/8/25) 終わらない夏の旅路、それが道マラ!

昨年は災害級と言ってもよいレベルの猛暑でとんでもない思いをしましたが、あのまま終わるわけにはいきませんので、今年も参加させていただきました。ランナーも各自暑さを警戒していたと思いますが、それ以上に札幌の皆様はランナーのために沢山の準備と改善を重ねて下さっており、6度目の出走となる今回も一層道マラが好きになって帰ってきました。

www.hokkaido-marathon.com

暑熱対策として、壮観そのものの日本一長い給水所だけでなく、北海道ならではの雪玉アイシングもあり、2km地点でのエイドの新設、給水の島追加スポンジも3万個増量、更にミストシャワー放水、水かぶりポイントも新たに加わり、考えられる限りの手を尽くして下さったと思います。更に私設エイドも多くてかつ気が利いているのが道マラのすごいところで、よく冷えたコーライカフルーツ、袋に入れたまで、次々に提供して下さります。終了後も大量の水で命を守っていただけます。北海道の皆様は、本当にこの大会に熱意を注ぎ、ランナーのことも大切にして下さります。

昨年より大幅に涼しかったとはいえ、日差しがある時間も長かったことから、タイムは期待せず、とことんエイドも楽しむことにしました。お陰様で、バナナ、チョコパン、ペプシデカビタCゼリー、どら焼き、ショコラ・ガトー、チョコパン(すごい推しぶり)、タブレット、あんぱんを公設エイドで、缶のコカ・コーラ冷えたコーラも私設エイドでいただきました。身体を冷却していただいたお陰で給食もおいしく味わうことができ、フードファイターとしても大満足です。水没が怖くてスマホを持たずに走ったことが惜しくてなりません。

コースはおなじみの、北海道の大地を駆ける、道民以外には憧れにも程がある道のりです。新川通は確かに長いのですが、沿道応援も本当に多いですし、吹奏楽の演奏にも力を借りられますので、案外辛くないものです。最後もAJO北海道☆朝チア部さん和太鼓に後押ししていただけて、笑顔で走り切ることができました。走っていると時折トンボがすいすいと、綿毛がふわふわと舞っており、秋の訪れが近いと感じられる日でもありました。

タイムはグロス3時間10分26秒と、出場6回目中3番目という大して速くもないものでしたが、一応40km以降は8:54と冬くらいのペースで締め括れたのでよかったです。タイムの割に順位はベストでしたし、途中何らかの事情でキロ7分を超えている区間があるのもまたよい思い出です。(156bpm, 185spm, ストライド1.21m, 上下動比5.5%, 上下動6.9cm, 左右接地時間バランス48.7%:51.3%, 接地時間245ms, ヴェイパーNEXT%3)

暑いとは言っても本州とは比較にならない快適な気候ですので、今年も勿論観光には力を入れました。レース後はさっぽろテレビ塔からランナーの皆様を見つめ、蔵ノ湯さんでは交替浴で回復し、大倉山ジャンプ台からの夜景で東西両方から大通公園を眺めましたし、翌日は北海道大学のエルムトンネルもいわ山からの展望札幌オリンピックミュージアムなど、時間の限り回りました。

言うまでもありませんが、食も際限なく楽しいのが北海道。トラノハチワレさんの虎満足定食、できたて屋さんの一夜干しの定食、二条朝市での海鮮丼に加え、ベーカリーも7件訪問し、もう普通の生活に戻れないくらい舌が肥えてしまいました。新千歳空港の時点で常識を超えたうまいものが行く手を阻んできますし、人生の答えは北海道にある気すらします。

思い描いていた程の走りはできませんでしたが、何年か出続ければまた気温の低い日に当たることもあるでしょうし、欲張らずに行きたいと思います。“コースベストが出れば卒業するのかな”と想像してみたのですが、仮に十分なタイムを出せたとしても、やっぱり道マラを走りたいという思いは消えないでしょうね。だって楽しいですから。夏の旅路は、こうしてずっと続いていくものだと思います。

北海道、札幌の皆様、今大会も最大限の歓迎・応援で支えていただきありがとうございました!これからもよろしくお願いいたします!

昨年は猛暑で個人的にマラソンにはならなかったのですが、強烈な思い出と話のタネになりました。

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6月の千歳JALも北海道でしか経験できない快適なコースでした。また出たいです。LCCで行きましたけど。

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昨年で3回目となった函館マラソンもとことん楽しい大会です。是非はるばる。

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続きのページには、レース中の写真こそありませんが、道マラの楽しさやレース中に考えていたこと観光情報について書けるだけ書きました。道マラが好きな方には刺さる部分もあると思いますので、よろしければ写真のスクロールだけでも是非。

コメント、スター、↓のバナーなど、何でもいいのでリアクションをいただけますと、読者の存在を察知した私がでっかいどうの端まで出かけます。

次回予告は、“レッツ・プリズンブレイク♪”です。あの大人気大会ですので超楽しみです。

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前日

神戸空港から新千歳へ

限界まで寝ることにして、起床は8:30でした。朝食は豚バラ、葱、人参、小松菜のいしる鍋に卵、ひきわり納豆、モッツァレラチーズ、ヨーグルトです。最近愛用している輪島の塩は、粒が大きく、うまみも段違いです。

能登の食材を愛用しています。

神戸大橋は通る度に過去三度の挫折と昨年の緊張感を思い出します。特に2019年に3時間は間に合わないと分かってから一気に崩れたこと、2022年は今回もやはりだめだと認識してからも粘れたこと、2023年は目標に届くはずだけど不安は尽きないという緊張感の中で走ったことがありありと浮かんできます。いい形で完結させることができてよかったです。

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飛行機は神戸12:40発→新千歳14:35着のスカイマークです。ちなみに帰りは新千歳17:50発→神戸19:45着のスカイマーク。合計23,540円と、この時期にしては頑張った方だと思います。

移動中読書は、村上春樹さんの『回転木馬のデッド・ヒート』でした。普通の登場人物が普通でない話を淡々と語るもので、村上ワールドは昔からこんな感じだったのだとわかります。人は、降りることもできない枠に放り込まれて、勝ち負けもないのに熾烈なデッドヒートを繰り広げているつもりになっているのかもしれないが、でもそれをどうするでもない、というような視線です。『レーダーホーゼン』はいかにも村上春樹さんという印象です。

もう一冊、ロバート・フルガムさんの『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』も途中まで読みました。確かに理解して守っていくべきことは、子供の頃に教えられたことに集約されていますね。短いエッセイですので、少しずつ気軽に読めるのもよいです。

源氏物語の女君達』はNHKテキストで、光源氏と深い関係にあった8人の女君の生き様や考えたことをわかり易く説明してあり、大変興味深く読めます。京都にあったあのお寺はこの場面のモデルになっているのか、といったことも、今更ながら知れるのがいいですね。角川ソフィア文庫『ビギナーズ・クラシック 源氏物語』も併せて大筋を掴むとなお一層楽しめます。何事も入門書が頼りになります。

新千歳空港で順調に足止め

無事に到着し、そのままJRに直行すればよいものの、そうはいかないのが新千歳空港新千歳空港たる所以です。吸い寄せられるように二階へのエスカレーターに乗せられ、無限に広がるかのような食の宝庫に投げ込まれます。分かっているのに逃れられない、角田夏実選手の巴投げみたいなもんです。

ロイズチョコレートワールド

言わずと知れた甘党の聖地です。ディズニーやUSJに行きたいとは欠片も思いませんが、ここでチョコレートに浸ることは外せません。年中行事と言ってもいい程、なくてはならないものです。

旅の始まりから捉えられてしまいます。

今回も昨年に続きふわっとクロワッサン(チョコクリームはやはり絶品)、グテ(ロイズならではのヴィジュアルもさることながら生地もしっかりおいしい)、チョコクロワッサン(オーレ)(濃厚なチョコに二層のクリームが最高)をいただきます。この時点で既に脳内は喜びでいっぱいです。

素敵な時間が待っています。

食後は製造工程を見学できます。
PASCO北海道プレミアム

普段使いのイメージが強いPASCOですが、ここ北海道ではとことん本気を出すことができるのでしょう、文句なしにうまいパンが所狭しと並んでいます。

どうしても食べ過ぎてしまいます。

道産チーズのクロックマダムは、フォンデュソースも程よい硬さの目玉焼きもベーコンの味も素晴らしく、理想のクロックマダムに近いです。餡バターサンドもこれまた惜しげもなく北海道産の餡とバターが詰まっており、塩の味も印象に残ります。北海道は全てがうまいです。

全部食べたい程、おいしそうなパンだらけです。
雪ミクスカイタウン

私ももう若くはないので今回はいいかなと思ったのですが、やはり敬意を表してお詣りはしておかねばとお参りしてきました。長年愛されていることも感じられますので、行ってよかったですね。公式コスチュームも発売予定とのことですが、残念ながら男性向けLサイズ、180cm以上のものはなさそうでした。

今回の旅の思い出用にクリアファイルを買いました。

大通公園で受付

札幌駅から外に出た瞬間、昨年より明らかに涼しかったので、思わず笑みがこぼれます。これはいけるかもと思います。

今年は涼しい空気に迎えられました。

エスタはまだそのままの姿で残っていました。

軽くコースの予習をしつつ向かいます。

受付はもう6度目ですので慣れたものです。笑顔でナンバーカード確認、計測タグのチェック、Tシャツ受け取りと進みます。恒例の体組成測定もやっておきました。体脂肪率は8.0%とのことですが、普段測っているものと大体同じ数値なので、実際こんなものなのでしょう。

明日に向けた準備もすっかり整っています。

純金のメダルは、2024年にちなみ202.4gとのことです。

いつもは酷評の血管年齢もまずまずでした。

企業ブースも力が入っています。

この機を逃すとなかなか着にくくなるデザインです。

夕方とはいえ24℃まで下がってくれるとこんなに涼しいのかと、大阪では忘れていた心地よさに身体もほぐれます。当初の予定では明るいうちにテレビ塔に上ろうかとも思っていましたが、新千歳空港の足止めで遅くなったため、明日以降に回すことにしました。

夕暮れのテレビ塔です。明日も涼しくなりますように。

創成トンネルの上です。開拓の歴史を学びます。
パン活
  • Over the moonさん

地下にありますが、普通に歩いていれば大通公園の近くで見つけられるので大丈夫です。クロワッサンは気になりましたが、皮が飛び散ってしまいがちですので、ここはいちじくとクリームチーズのパンを選びました。定番の組み合わせですが、原料が違うのか、期待以上のおいしさです。

気になるパンがずらりと。
夕食

トラノハチワレさんにしました。二階の入口が若干分かりにくかったのですが、虎満足定食は、ハンバーグ、豚塩焼き、唐揚げが揃った豪華な逸品で、確かに大満足でした。お肉も味付けもしっかりおいしく、北海道は何を食べてもうまいと、そればかり繰り返してしまいます。来年以降も宿が近ければ、こちらで前日の夕食をいただきたいと思いました。

ラソン前日には丁度いいボリュームでした。味も花丸。
お宿

R&Bホテル札幌北3西2さんです。名前から分かる通り、立地が最高です。これで二泊17,100円(連泊エコプラン)ですから、来年以降も是非押さえたいところです。ちなみに予約は2/1に完了していました。

最高の立地にきれいなお部屋で完璧でした。

食後はセコマ、まいばすけっとで軽く買い物をして戻りました。装備と予定を確認し、ご当地牛乳とプロテインバーで締めました。アミノ酸を摂取して23時過ぎ頃に消灯です。

夜の時計台で記念撮影をされている方も多数。

レース当日

レース前

夜はうまく眠れませんでした。外は涼しいのですが、窓を開けていると都会ゆえにうるさい(ただし閉めると防音は完璧で感心しました)ため閉め切るしかありません。ここは涼しい北海道、にもかかわらず冷房を使うことの罪悪感に苛まれ、結局根性で寝たのですが、まあ暑かったですね。今後やせ我慢はよすとしましょう。安静時心拍数51は体調が悪い時並の数字です。Body Batteryもろくに回復しませんでした。

ともあれ脳を休めるためギリギリまで眠るスタイルですので、今日は6:30起きです。スタート2時間前まで寝ている人は少数派だと思いますが、私はこれでよいのです。朝食はOver the moonさんのクランベリーブランにゆで卵、チーズ、おなじみ別所のかすていらです。

朝食も本気です。まあいつもと変わりませんが。

時間があるので、トイレも済ませシャワーも浴び、装備を整えます。テーピングやワセリン、ソックスもいつもより丁寧に。富士登山競走の後は肩の日焼けがやや強かったため、手の届く範囲で肩も背中も日焼け止めを塗りたくります。それでも背中の中央部分は塗りが甘く、終了後は少し赤くなっていました。

会場までは数百mですので、7:40に出れば余裕で間に合います。昨年と違って最低気温は20℃、スタート前でも23℃でしたから、かなり希望が持てます。これでこそ北海道です。

今年こそは結構いけるのではないでしょうか。

荷物を預け、スタート前に歩道で一通り動的ストレッチをこなせました。整列はそれ程厳しいこともなく、思いのほか前の方に行けました。そのせいで日向になってしまい、待っている間は日差しに曝されましたが、昨年の30℃に比べると気にならないレベルです。

つくづく大規模大会だと実感します。人が多いですし、都会の真ん中です。

座っている間、秋が近づいていることを感じさせてくれるトンボが、前の方のキャップに停まっていました。確かに秋を知らせる一幕でしたが、宿り木となっている方は気づく様子もなく、何となく和みました。もしかすると私の背中にもびっしりとトンボが張り付いていたのかもしれません。

招待選手のアナウンスもあり、國學院大の平林清澄選手の姿が見えました。福井県出身ということで、勝手に北陸勢と括って応援しています。道下美里選手がいないぞと思いましたが、パリパラリンピックに出場されるのですから当然ですよね。是非頑張っていただきたいです。

【ちょっと真面目な話】

練習

富士登山競走というビッグイベントから、心身をマラソン仕様に戻していかなくてはなりません。しかしやはりこの暑い時期・短期間で道マラに向かって調子を上げることは、私レベルのランナーには難しいものです。

まずは精神面です。当然ながら、富士登山競走に向けた練習をこなした毎日のテンションが何か月も続くはずがありません。夜のトレッドミルや階段練習から解放されたことに安堵しつつも、なかなか好調になるわけでもない日々に悶々とします。一旦燃え尽きたからなのか、今年は5時台に起きることもできず、下手をするとスタートが9時という修行の日すらありました。

続いて走力の問題です。長時間コンパクトなフォームで走り続ける能力を呼び覚ます必要があるものの、暑くてろくに速くも走れません。結局、ジョグ主体でじっくり走る展開までしかイメージできずに当日を迎えました。

夏は体重も増えます。脱水と熱中症だけは避けつつ練習を継続するスタンスですので、日々大量の水を飲みます。多分飲み過ぎているのでしょう。体重は冬より2kgくらいは重い状態が続きました。

焦っても仕方がありませんし、”長い目で見て秋冬にも効果のある練習をしよう”という狙いから、メインは長時間の有酸素ジョグにしました。タイムは遅くてもよい(何ならGPSがいい加減でもよい)ので、大阪城公園では木陰の周回を30周したり、金沢では犀川緑地の日陰エリアを6往復したりで、90分から130分くらいを目安に走りました。日向では元気いっぱいにインターバルに励んでいる方々が多かった印象ですが、私にはできません。

コースにもよりますが、60分から80分で給水を入れ、そこから先は結構まめに給水しながら走りました。金沢・鶴来往復(で寝坊した日)はかなり危ないので、途中コンビニでよく冷えた炭酸水を買ったりもしました。道中で1.5l以上給水しても、スタート前後で2kgくらいは減っており、感覚以上に汗をかいていると分かりました。給水と食事は足りていたようで、日々フレッシュな状態で練習を継続できました。

富士登山競走後のメニューは次の通りです。
土:観光スロージョグ
日:完全休養

月:スロージョグ
火:スロージョグ
水:有酸素ジョグ(木陰)53分
木:有酸素ジョグ60分 ※昨年もでしたが、何故か翌週の木曜は速く走れてしまいます。
金:有酸素ジョグ(木陰)60分
土:有酸素ジョグ95分 18km
日:有酸素ジョグ(木陰)88分

月:スロージョグ
火:有酸素ジョグ(木陰)
水:閾値走5km 19:53 タクミセン9
木:有酸素ジョグ(木陰)60分
金:有酸素ジョグ(木陰)70分
土:有酸素ジョグ(木陰)126分
日:有酸素ジョグ(木陰)112分 20km

月:閾値走5km(金沢市民芸術村)20:28 エンペラージャパン白, 懸垂
火:有酸素ジョグ130分(24.4km鶴来)
水:有酸素ジョグ111分(20.3km)
木:スロージョグ90分
金:朝、閾値走5km(金沢市民芸術村)20:06 エンペラージャパン白, 懸垂 夜、スロージョグ9.5km(to 金石荘)
土:有酸素ジョグ130分(鶴来)
日:ビルドアップ15km(72:35 ヴェイパーNEXT%3のテスト)

月:スロージョグ
火:有酸素ジョグ61分(久しぶりの雨なのに調子上がらず。 Hanzo R)
水:有酸素ジョグ45分
木:擬似本番スタート走1km*3(4:11, 3:48, 3:36 ヴェイパーNEXT%3)
金:スロージョグ
土:オフ

散々アンプロダクティブを連発してくれていたガーミンさんも、直前に甘口に転じました。この予測タイムでは走れません。

おまじないとしては上々です。
装備
  • シューズ

初のヴェイパーNEXT%3さんです。事前に二度履いてみた印象としては、立っている時に前に倒れるような設計にはなっていないこと、いかにもという程の反発を感じられるわけではないこと、何となく踵のホールドが弱い気がしたこと、という点が違うと感じました。

しかし評判通り安定感はありますし、クッションは相当なものなので、距離が長ければ長い程真価を発揮するのではという期待も膨らみます。実力の程を測るべく、今回道マラで投入してみることにしました。紐はきつめに締め、しっかりフィットするようにしたところ、ずれは抑えられました。

意外と踵の方も地面に接しているようです。

源氏物語でいえば女三の宮のポジションでしょうか。初サブスリーのヴェイパーNEXT%2が藤壺の宮、自己ベストを出したMETASPEED EDGE+が紫の上だと思いますが、最強の六条御息所は何なのだろうという気もしますね。履いたことないですけどアルファフライですかね。やたら起用してきたマジックスピード初代さんも含めて、また考えてみたいと思います。

チェックのインソールが可愛いです。
  • ウェア

本気の装備です。ナイキ白、キャップもナイキ白、日差し対策としてサンシェードに白アームカバーも起用しました。ザムストソックスとミズノ360°マルチポケットも含めて、これで駄目なら仕方がないという布陣を敷きました。

  • 持ち物

ジェルフラスコは濃いめの経口補水液アミノ酸を入れ、片方にはマグオンも入れました。ジェルは前日にどこかで買えればよかったのですが、スポーツ館さんが閉店になってからは気軽に買える場所はなさそうです。

フィニッシュ後用のアミノプロテインアミノバイタル粉もいつも通りです。スタート前のアミノバイタル粉も定番です。

参加賞のパンチクールも腰の後ろポケットに入れておきます。飛行機は持ち込めませんし、ここで使うしかないでしょう。案内を見ると、事前に使ってほしいということだったようです。

水没リスクが最も高い大会なので、スマホはなしです。常時水を浴びている上に、時々両手が塞がったりもするので、うまく操作できる自信がありません。景色や応援して下さる皆様の姿を残したいのですが……。

結果はどうあれ、速く走れる可能性も捨てません。

レース

序盤~前半
  • 序盤(圧巻の給水で道マラの幕が上がる)

スタートロスはたったの5秒。身の丈に合っていません。とても走り易いのですが、リズムもペースも無理のないものにするとバンバン抜かれます(5kmで300人以上に抜かれています)。全然張り合う気もないですし、どうせ後半抜き返すので我が道を行きます。お馴染みの路面電車の線路も冷静にクリアします。

今回は中島公園の先、2km地点にもエイドが新設されていました。まだ暑くないのでコップ一つを取って軽く飲み、首筋にかけただけですが、それだけでもずっと楽な気持ちになれました。毎回ランナーのために工夫を重ねて下さり、序盤にして早くも“流石は道マラ”と唸ります。

幌平橋を渡っている時も、これが道マラだなあと、昨年のイレギュラーな暑さではなく、割と私が知っている姿に近い気候に感謝しつつ、豊平川を眺めます。その先は意外と長く感じましたが、日陰も多いですしまだまだ風も涼しいものです。

4kmで左折してコース上唯一の上りらしい上りへ。ここも別にそう騒ぐ程の傾斜・長さではないので、普通に進みます。左折前の温度計は、左が23.8℃、右が26℃台でした。左からは吹奏楽の応援が聞こえて来ます。平岸小学校マーチングバンドの生徒さん達ですね。ありがとうございます。

左折してからは緩やかな下りになるからか、随分と沢山の方に抜かれた気がします(5kmで100人以上でした)。ここはいつもの、日本一長い給水テーブルが楽しみです。最初の方は混むのでパスして、ある程度取り易くなったところで落ち着いてゲットし、飲む、肩からかける、頭からかぶるなど、一通りのことをしますが、まだテーブルは終わりません。

おそらく多くのランナーが"まだ続くのか、もういいよ"と思った頃に、ようやく終わ、ると見せかけてまだ続きます。一体何百m続いているのでしょうか。気分的には1kmと言われても納得してしまいそうです。

学園前では生徒さんの声援に応えながら走っている方もおられ、先生かなと思いつつ和んでいました。7kmの入りは31分くらいでした。

  • 前半(緩やかな下りと創成トンネル)

右に軽く振ってから左折するとまた給水です。下ってきて身体も楽なところに更に力をいただけます。ここはそこまで長くないので、譲り合いながらうまくコップを取っていく必要がありますが、全体的に周囲の方も慣れている印象で、いきなり止まって追突というお粗末な場面には出くわさずに済みました。この辺りはピカチュウを頭に乗せた方が沿道の人気を集めていました。

南7条橋を渡るシーンも、北海道マラソンらしくて好きなシーンの一つです。橋の上にも応援して下さる方が多いですし、豊平川も、前方の山々も、初めて走った時に、“自分は今、あの北海道マラソンを走らせていただいているのだ”と実感した場所です。

創成トンネルに入る前に、さっぽろテレビ塔の姿が見えます。一番近くを通る際は地中ですので、入る前に拝んでおきましょう。トンネル自体は短く、入った瞬間出口の光が見えていますので、ビビる必要はありません(昨年も書きました)。上る時に苦しそうにしている方もちらほら見られますが、ここはまだ無理する場所ではありません。

10kmの手前にはミストシャワーポイントが新設されており、これもまた嬉しかったです。ずぶ濡れになるわけではなくそこまでの冷却効果はないのですが、単純に気持ちいいです。10kmはJRの高架の手前で、最後に高架の左の方を逆向きに駆け抜けることになるのだと、少し先のことを思い浮かべたりします。

スポンジもある給水でしっかり身体を冷やして北上します。ここが11.1km、次の給水が15.5kmと間が空くため、これまで甘やかされてきた分長く感じます。新川通が長いというのは定説ですが、一つ一つの直線が長いので、案外そこに至るまでに気分的に疲れてしまうかもしれません。

左折してからもなかなか15kmのランドマークたるJRの高架が見えてこないのですが、沿道から大音量で響いて来る『負けないで』はよく聞こえており、時々音飛び?のようになっていたのも、二十数年前の学生時代を思い出したりでちょっとよかったです。

"去年はこの辺りでかなり厳しいと感じたな。それに比べれば今日は楽だな"と、浮かび上がる記憶と照らし合わせながら進んでいきます。14kmで1時間1分50秒くらいだったと思います。

中盤
  • 中盤①(新川通までが意外と長い気が)

暑さも感じましたので、ここらでパンチクールを投入することにします。後半は雪玉アイシングもありますし、体温の上昇を抑えるために先手を打てるのであればやるべきと考えました。30分くらい持つらしいので、期待大です。

力強くパンチすると中の袋が破れて、立ちどころに袋全体がひんやりとします。手に持っていても冷たくて快適です。“会津磐梯山でもこれがあれば……。”と考えたりもしましたが、今後の教訓として活かしたいと思います。残念ながらその効果は3kmくらいで薄れてしまいましたが、冷えている間はかなり前向きな気持ちになれました。

その間にJRの高架目前で右折して15kmを過ぎ、久々の給水を経てから左折して(今度こそ)二度高架を潜るいつもの流れで進んでいきました。途中に給水があって助かるものの、それでも次のランドマークの西松屋までも長く感じました。しまむらではまだ左折できませんからね。しかしここも応援が多く、野球少年たちとのハイタッチや、やべーべやたるキャラの着ぐるみもここだったと思います。“「やべーべや」は飲酒運転の撲滅という大変重要な問題を呼び掛けているけど、こんなに緩くてよいのだろうか”などと余計なことを考えていました。

左折してからはようやく新川通へと向かうのだという気分になれます。2019年はここで結構な雨が降って涼しかったのですが、今日はなかなかの好天で、イメージよりも雲がかかっている時間が短かったように思います。ともあれ、軽く上って右折したら新川通です。

新川通に入ると、早々に私設エイドでコーラを提供して下さるではありませんか。近づくと缶で、“これを捨てるタイミングがあるのだろうか”と少し不安を覚えつつも掴み、大きくシェイクしないうちに開栓しました。勿論泡は吹き出ましたが、大きく周囲にご迷惑をかけることはなく済みました。

缶コーラを飲む行為自体が何だか懐かしく、マラソン大会としては初めての経験だったかもしれません。しかしいつまでも飲んでいるわけにもいかないと察知しましたので、急いで飲み干し、数百m行った先の私設エイドの男性とアイコンタクトを取ってお礼を述べて袋で受け取っていただきました。他の個所でもそうでしたが、私設エイド間の連携も取れている素敵なシーンが何度も見られるのが、道マラの魅力の一つです。

アンダーパスの手前で20.2kmの給水だったと思います。ここでは給食サインが出ていましたので、チョコパンバナナを確実にゲットしました。水も飲まなくてはならず多忙ですが、まずはチョコパンをふにゃらせながら食べ、バナナは落ち着いてからゆっくりいただきました。

21kmで1時間33分強、上がっていれば頑張ろうかと思いましたが、コースベストは無理そうです。でも後で思えば、3時間3分台で走った2019年と大して変わらないくらいだったのですね。後半上げられればよかったのですが。

新川通は、26kmの折り返しまでただひたすらにまっすぐの道を行く贅沢な時間です。北海道らしいですよね。22.5kmにも給水があり、この辺りから特に給水の間隔が短くて助かるなと感じていました。

24.8km前田森林公園の入口では、放水ポイントが増設されており、頭から水をかけていただけました。大きめの段差を乗り越えてランナーサポートエリアという名のオアシスへと入場します。まずは手前でペプシをいただき、止まっておいしく味わいます。続いてデカビタCのゼリーがあったのでこちらもありがたくゲットします。増量パックということで何度吸ってもなくなりません。しばらく格闘した後、ここで飲み干すことは困難と悟り、腹部のポケットに入れて走りながら飲むことにしました。

さて、昨年はどら焼きを食べられず悔いが残ったため、今年は何としても食べなくてはなりません。走路を素直に進むと雪玉と水ですので、どこかにあるはずときょろきょろしたところ、右手奥のちょっとわかりにくいところにテントが続いています。ここに違いないと歩を進めると、チョコパン、どら焼き、ショコラガトー、塩タブがずらりと用意されているではありませんか。ドラクエのダンジョンで寄り道してレアアイテムに巡り合えた感覚です。

走り出す様子もなく、どら焼きショコラ・ガトーをゆっくり食べ、そこで打ち止めにしてもよかったのですが、何故か係の女の子がチョコパンを念入りに勧めてくれるので、ここでもいただきました。“うおー!チョコパン売れた!”くらいの勢いで喜んで下さったので、遠くから来た身としても食べ甲斐があったのですが、あの子はチョコパンとはどういう関係にあったのでしょうか。ちなみに塩タブもいただいてコンプリートしています。

包装をゴミ箱に丁寧に入れたり、水をおかわりしたりしてから雪玉アイシングも受け取ります。しっかり固めてあるのでそうそう溶けません。握っていると冷たく、右と左で持ち替えて冷却効果を得られます。

これだけの文字数から伝わるとおり、滞在時間はなかなかのもので、この1kmは7分6秒もかかっていました。この5kmで101人に抜かれているのが笑えます。

折り返しは大体26kmです。この少し前の私設エイドでは、袋に入れた氷を提供して下さり、大変助かりました。雪玉は折り返し時点で結構緩んできたため、首筋で割ってそのまま背中に流しました。

折り返してからは逆風になり、いくらか涼しく感じます。この先の流れは、28kmで残り1時間ちょいと気持ちを切り替え、30kmを通過後、31km程でアンダーパス、32kmで新川通終了というものです。このことを知っているだけで気分も違います。

涼しく感じるのはよいのですが、昨年も今年も、この後なかなか上がらないというのが惜しいところです。2018、2019では5kmのラップが21分台後半に上がっていましたが、どうもうまくいきません。発想としては黒部と同じく”折り返せば飛ばしてよい”とイメージしたのですが、キロ4分30秒台が当たり前になっていました。

しかし昨年はこの辺りで土砂降りになり、稲光も見えていたことを思えば、遥かに走り易いです。多くの方が、去年の荒天を思い出していたのではないでしょうか。トンボも綿毛も、きらきらと舞っています。夏の先に待っている秋の気配が見える、道マラらしい景色になっていました。

28kmでどれくらいだったか忘れましたが、残り大体62分で行けたとしても、3時間10分は切れなさそうだと思ったはずです。

後半~終盤
  • 後半(新川通に別れを告げて)

今年は28km付近に水かぶりスポットが。おそらくランナーが自ら止まって頭からかぶることを想定されていたとは思うのですが、スタッフの若人たちがガンガン水を浴びせかけてくれます。“受け止めるぞ!”というジェスチャーでアピールして、胸や肩、あるいは顔面にばっちりかけていただきました。叩きつけるように投げつけてくれていいんですよ。とても気持ちよく走れました。

新川通は復路も私設エイドが多く、私もコーラをいただきました。混み具合から見送りましたが、イカシャインマスカットまで用意して下さっており、“コップも気にせずポイでいいよ(拾うから)!”という声まで飛びます。“見ず知らずの我々のためにここまで……。”と毎度ながら感銘を受けます(なお、私はこだわりがあるので、絶対に故意のポイ捨てはせず、先の方のゴミ箱に託しました)。

復路で通った時の札幌国際情報高校吹奏楽の皆さんの演奏は、『勝手にシンドバッド』でしたが、私が生まれる前の曲ですし、生徒さんは勿論先生もリアルタイムでは知らないのではと考えていました。しかしサザンは全盛期を知っているかにかかわらず伝わるものを持っています。大衆文化の一つのフォーマットが存在していた時代ならではという面もありますが。今後、このように世代を超えて共有できる音楽があるのでしょうか。

30km過ぎのエイドではあんぱんをゲットし、予習通りに31kmのアンダーパスを過ぎると、新川通の終わりが見えてきます。ここのエイドでも水をいただき、何となく神戸マラソンの(少しコップを取りにくい)エイドを思い出したりしていました。32kmでようやく左折して、街中へと戻っていきます。

ここから西松屋までは淡々と進み、ある程度調子が出てきた感覚がありました。昨年は割れていた爪が剥がれて動揺したことを思い出しつつ、今日は身体に異常がないことを確認します。ヴェイパーNEXT3は安定感があるのか、やはりダメージは少ないです。

右折後、遠くに見えている気もするJRの高架を思いながら走ります。35kmも通過し、あと30分ちょいで終わりだと安心します。

とりあえず身体は元気で余力もあります。別に息が苦しくなるわけでもありません。脱水で倒れる可能性もほぼなしで確定です。しかしコースベストは出るはずもなく、全体のタイムを考えても心は躍りません。この状態で私がやるべきことは決まっています。いつも通り、40kmまで有酸素ジョグを続けて、そこから9分以内で終わらせる例の展開しかありません。

昨年は暑さを言い訳にしてすっかり投げてしまったことを、翌日モエレ沼公園で風に吹かれながら悔やみました。全体のタイムなんて今更取り返しがつきませんし、そもそも北海道マラソンとは気温でタイムが決まる世界です。そうであれば、今後の自信につながることは、“夏マラソンでもしっかり上げてフィニッシュした”ということしかありません。

というわけで、“上げたらしんどくなるな”と少し憂鬱になりつつも、“残り5kmでもまだ上げなくていい、閾値走前の助走ができてラッキー”と脳をだましつつ進んでいきます。

北大に入る少し前のエイドでは、ゲストランナーの三津家貴也さんがおられました。雲の上の選手ですので、今日は盛り上げ役に徹したのか、あるいは脚が攣ったのかはわかりませんが、とにかく黒部と同様素敵な笑顔で走っておられました。エイドの女の子からは黄色い歓声が上がっていましたので(勿論私にではない)、モテてる気分だけ味わわせていただきました。こんな青春はありませんでしたし、これからもないのです。

写真は翌朝に撮りました。いよいよ終盤の風景です。

こちらのエイドで大歓声を浴びました。三津家さんが。

左折して、“いよいよ北大かと思わせておいて実はまだ構外”ゾーンを走っている時に、“そういやマグオン全然飲んでないな”と中途半端な気持ちでポケットから取り出したところ、滑って落とすという情けない展開に。幸い追突はありませんでしたが、拾いに戻ったことで周囲の方は驚いたかもしれません。すみませんでした。

左折直後、結構遠いのではと感じます。

実際の距離はそう長くないのですが。

“昨年はここで山口遥選手を抜くことになり、自分は多少遅くてもへこたれず、もっと頑張らなくてはと思ったな”と記憶が脳内を巡ります。北大の中も結構何度も曲がるのですが、木陰もありますので、暑さは大丈夫そうです。水分はおそらく取り過ぎており、差し込みが来そうな気配も感じていましたが、頭ははっきりしていたので、方針としてはこれで合っていたと思います。

ここでまだ北大に入っていないと認識できます。

ようやく北大に突入できます。

意外と曲がるので、初めてだと戸惑うかもしれません。

二つ目のゲートを通って直線を進むと40kmのマットが見えてきます。準備はしてきたので、ここから上げることにします。感覚的には閾値走より少し遅いかなくらいで9分は切れるはずなので、特に時計は気にしません。さっき頑張って抜いていった人も割と簡単に逆転でき、“キロ4近くに上げればこんなにあっさり抜けるものか”と少し意外に感じました。

次回はもう少し手前で上げるようにしたいと思います。

最後の給水は、接触が怖いためスルーすることも多いのですが、今回は割と前が空いていたので、スポンジも水も取りました。コース全体を通じて、周囲との距離の取り方、動きの予測は上手くいき、事故はありませんでした。

ここは接触しないよう、可能な限り注意します。最悪水が取れなくても持ちます。

ロータリーを左折して、せせらぎが流れる場所では、“エリウド・キプチョゲ選手が走っていたなあ。こんな所を走らせていただけるなんて贅沢だなあ”と考えていました。

へばっている方との接触注意です。

テレビでも見たことのある、きれいな一幕です。

ようやく門を抜けて北大キャンパスから公道へと出ます。すぐそこに見えているようで遠く感じるJRの高架目がけて走り、お馴染みの、巧みにランナーを左右に差配する誘導に感謝します。もう残りはたったの1kmです。

右に曲がりつつ門を通過します。

ここで減速してしまうと、悔いばかりが残ります。

あと4分くらいです。その程度の時間、どう考えても粘れるでしょう。

赤れんが庁舎は依然工事中ですが、ここで今年もAJO北海道☆朝チア部の女性陣が。予習済みでしたので、バッチリ笑顔で応えて、喜んでいただけました。日常生活でもそうですが、笑うことで“あ、まだ笑えるだけの余裕があるのだ”と気づいて前向きになれるものです。出口には新琴似太鼓&札幌和太鼓倶楽部の和太鼓が鳴り響き、最後の頑張りを後押しして下さります。

直進する旧コースもよかったですけどね。

いつもはテラス席が並んでいる場所を走り、右折するともうスタートの温度計が見えています。ここも無理することはなく、体感を頼りに進んでいきます。Rutripさんのチアがあるはずだったもののよくわからずでしたが、それでも直線の応援は嬉しく、心が満たされながら走れる幸せな時間でした。28℃の温度表示と3時間10分を過ぎた時計を見つつ、“やっぱり道マラは最高だよな”と笑顔でフィニッシュできました。

最後は思い切り走ればよいでしょう。ご褒美タイムです。

40km以降は8:54で、一応形になりました。35kmから40kmで134人、40km以降で63人抜いていたらしく、速報値では500番以内でした。昔はラストスパートも“見せ場到来!”と他人の目線を期待するようなところがありましたが、私が頑張ったところで喜んでくれる相手も、ご褒美をくれる人もいないわけですから、今や自分のことしか考えないようになりました。感覚通りに自分の決めたことをできればそれでよいのです。全体のタイムが大したことなかろうと40kmまでをなかったものと割り切れるようになりましたし、より気持ちよく走れています。

スタート地点に戻ってきて終了です。お疲れさまでした!

アフター

レース後

会場

昨年より暑さがましだったこともあり、比較的穏やかな心で歩くことができました。完走メダルとタオルをかけていただき、ミスト、放水でどんどん身体を冷まします。更に氷袋までいただけます。道マラは終わった後まで手厚いのです。ペットボトルのセコマのアイスもいただき、身体の中からも冷まします。

暑さの中を走り切った後のこの冷水ほど、気持ちいいものはありません。

流石に水を飲み過ぎたため食欲に陰りが見えましたが、とりあえずプロテインアミノバイタル粉、アミノプロテインを摂取し、少ししてからプロテインバーも食べました。帰り道のセコマで牛乳も買い、たんぱく質はバッチリです。

大阪のライフでもよく買っています。

Aブロックは荷物受け取りの動線の都合上、そのまま帰ってしまうのが定番なのですが、さっぽろテレビ塔を眺めながら少し余韻に浸っていました。気温が低い日に当たればタイムも狙えるだろうという気持ちもあり、またここに帰って来なくてはならないなと思いました。

嬉しそうに記念撮影されている方も多く、よかったです。

ボディシートで汗やテーピングのかす(シューズが濡れると発生し易い)を入念に拭き取り、シャツとソックスだけ着替えて宿へと帰りました。連泊だと本当に便利ですね。ヴェイパー3さんは目立ったダメージもなく、次も期待できます。臀部や左脚の付け根が少し疲れた感じもありますが、膝から下はあまり疲労がないので、やはり素晴らしいシューズだと思います。爪割れもなしです。慣れが必要そうですので、場数をこなして真価を引き出したいと思います。

これからも楽しみなシューズです。

帰って来るランナーさん達を見送りつつ、ゆっくりとコースを戻っていきます。応援されている方も、最後の力を振り絞る方も、皆さん素敵な表情をされています。太鼓の演奏を見届けて、一旦区切りがつきました。

ラストの直線、苦しいけど頑張れるところです。

アンパンマンもいました。暑いのにすごいです。

ついさっきまであちら側にいたとは、信じられない気もします。
さっぽろテレビ塔

当たり前ですが、フィニッシュシーンをテレビ塔から見られる日は当日しかありませんので、上ってみることにしました。今年は3,500円のさっぽろセレクトを買いました。テレビ塔で1,000円、もいわ山ロープウェイで2,100円、大倉山のリフトで1,000円なので、仮に一枚余っても元は取れる計算です。遠くて行きにくい施設も多いのですが。

90mを階段で上れますよとお声がけいただきましたが、流石に今日は遠慮して大人しくエレベーターで上りました。富士登山競走直前であれば喜んで階段を選んだでしょうが。

高所恐怖症にとっては鉄骨だけでも十分怖いです。

展望台から西側を見ると、大倉山へと伸びていく大通公園を中央に、そこに設置された大型ビジョンと最後に頑張って駆け込んで来る方と、フィニッシュラインを越えてからすっと力が抜けて安堵しているであろう姿、右折してフィニッシャーエリアへと歩いていく姿が見えます。ついさっきまでそばで見ていましたし、自分自身その一員だったことも思い出し、三つの視点から体験できたことは不思議な感覚でもありました。14:30を過ぎても、ランナーは必死に駆け抜けており、たとえ記録は残らなくても最後まで走りたい気持ちは共感できました。

思い出すことと、目に映る姿とが入り交じります。

流石は著名な観光スポット。どの方向も眺望は抜群です。

怖窓(こわそう)は昼に見てこそ。

この親父ギャグも許される気がします。

下からも、ありがとうと見上げます。
苗穂駅前温泉蔵ノ湯さん

昨年もこちらで交替浴を行いましたので、今年もお邪魔しました。ポイントカードも持参しています。490円でボディソープも完備ですからタオル一つ持っていけばOKです。今年はお風呂が一つメンテナンス中で使用できなかったため、若干混雑していましたが、水風呂、露天風呂、洞窟風呂も楽しめました。

行くしかないでしょう。

今年もユカたんをおいしくいただきました。
パン活

苗穂駅まで歩く中で、ご褒美のパンを買い求めることにしました。

  • a ton cote(ア・トン・コテ)さん

ブルーチーズとクルミのガレットは、これがあればアルコールなんてなくてもよいというくらい濃厚ですし、クルミもたっぷりで非常に満足です。レーズンココアのパンは、蒸しパンの食感もよく、正にご褒美にふさわしいスイーツでした。マラソン完走を労っていただけたのも嬉しかったです。

パンは選ぶ時間も本当に楽しいですね。迷いますが。

身体がみるみる回復していく味です。
  • boulangerie coronさん

こちらもお洒落で見るからにおいしそうなパンしかありません。コーンなんてコーン缶から適当に持ってくるだけでも文句は出ないはずですが、何といっても天下の道産とうきびですから、全然モノが違います。たっぷり野菜と鹿肉サンドはこぼさないよう慎重に食べる必要がありますが、パン生地もピリ辛の味付けもとても洗練されている逸品でした。見た目も鮮やかです。

とことんお洒落なベーカリーが多過ぎませんこと?

ゆっくり食べないと勿体ないです。
大倉山ジャンプ台

苗穂からバスでバスセンターまで移動し、東西線円山公園駅まで。そこから夜間営業用の無料バスに乗りました(17時半発)。夜景だけを純粋に楽しむのであればもう少し遅い時間がよいのでしょうが、ある程度明るい時間にジャンプ台を見てどれくらい怖いのかを確かめるというのも高所恐怖症冥利に尽きるというものですので、この時間の便にしました。

動物のタイルもかわいいです。

最初の便は空いていました。

到着して、ジャンプ台のあまりの大きさに呆然とします。そしてスタートまではリフトで上るのですが、念には念を入れて予めトイレに行っておきます。

着いた時点でただ事でないとわかります。

きらめく瞳のくらやん。ここまできらきらせんでも。

レジェンド葛西さんのパネルも。

いざリフトにむき出しの身体で乗り込み、右を見れば壁としか思えない急斜面が。こんな所目がけて飛び出せる人は本当にすごいと思います。私なんぞ怖くて後ろを振り返ることができません。辛うじて写真を一枚撮りましたが、万一落ちたらと思うと気が気ではありません。

あー、無理。下から見るだけでも無理です。

写真だと伝わりにくいですが、大変急な斜面となっております。

言われずとも飛び降りられるわけなどありません。

あまりの恐怖にぶれています。

大倉山からの景色は初めて見ましたが、大通公園が真っすぐテレビ塔へと続いているのがよかったです。つい数時間前に向こうから見ていたわけですから、両側から挟み撃ちにしたといえます。明るいうちに札幌の街並みを一望し、今日走ったコースと楽しい時間をまた確かめておきます。

でもやっぱ吸い込まれそうです。

しばらく待つと街は夜景へと姿を変え、光の道筋が思っていた以上に色々な所へと伸びています。あの一つ一つの光も、近くで見るとただ目の前を照らすだけのものに過ぎないのですが、こうして離れて見渡すと、全く別の模様を描きます。夜景は単純にきれいですが、地上とは違った視点があるのだと気づけることもまた好きなところです。

一度は見ておきたい景色の一つです。

(なお、若干興趣を殺ぐことになることを承知で実利的な情報を書いておくと、夜になるとライトアップに引き寄せられる虫(主に羽アリ)が観覧者に容赦なく襲い掛かってくるので、手や足に上って来るそれらを払いのけながらの観賞になります。SNSで映える写真を上げているロマン派の詩人もいるとは思いますが、写っていないところではあのもぞもぞ感があるという事実も、SNS全盛の時代ならではの味わいといえましょう。)

1972年は実に大きな節目だったようです。

もいわ山の夜景もよいのですが、人が多過ぎて下山の待ち時間が超長いことから大倉山にしました。前から気になっていたので、行けてよかったです。

足をぷらぷらさせながら。下りはそんなに怖くないですね。

アイドルとガチャピンは何でもやります。

敬意を表してお土産を買いました。

オリンピックミュージアムの夜間営業はありません。
夕食

時計台ビルの地下に一夜干しと海鮮丼を前面に出したできたて屋さんが見つかったので、行ってみました。ごちそう三種に炊き込みご飯を付けた定食にし、ザンギも注文したところ、このお魚のおいしさは何ということでしょう。北海道の魚はこんなにもうまいのかと感じ入り、一心に食べるばかりでした。とりわけ鮭がジューシーで好みでしたが、秋刀魚、鰯もだし醤油が合っていて甲乙つけがたいものです。更に締めにかつおだしでお茶漬けにできるのですが、これまた極めておいしく大満足です。ザンギも期待通りの食べ応えで、幸せな一日の締め括りとなりました。

伝説級にうまかったです。北海道に行ったら魚を食べねば。

洗濯・乾燥を終えて、日付が変わる頃に幸せな気持ちで眠りへと落ちていきました。今夜は窓を開けたままで。やはり涼しいですね。

夜のテレビ塔。今日は一日中、テレビ塔と共にありましたね。

翌日

6時半くらいに起床し、牛乳を飲んで観光スロージョグに出かけます。とにかく焦らずにゆっくりと全身を動かしておきます。

北海道大学

いつもは何となくスタート方面に行ってしまうのですが、終盤をしっかり見ておこうと思い立ち、北大構内と少し先まで走らせていただきました。コースの主な写真は本編の方に載せましたが、走りながら昨日感じたことを思い出せる貴重な時間となりました。

セコマも洒落ています。

あの牛も動き出しそうです。

歴史ある建物がそのまま使用されています。

クラーク博士像もあります。

欄間などに茶目っ気が見られるそうです。

スロージョグはキロ8分くらいで、特に故障はなくて済みそうだと確認できました。左脚付け根は元々の疲労の蓄積かと思いますが、他は腹筋と腿前の筋肉痛がやや強いです。背中もだるさがあります。フルはフルらしい疲れ方があるものです。

朝のさっぽろテレビ塔です。今日は昨日より更に涼しいですね。

創成トンネルはあの辺から出てくるはずです。
二条市場

テレビ塔から程近い場所に、朝から営業している市場があるということで初の訪問です。金沢でいうと近江町市場的な観光名所となっているようで、朝から観光客で大いに賑わっていました。

皆考えることは同じです。

団体さんが店先で列を作っているお店は避けて、一番端にあった寿司処鮭卵店さんにしました。おまかせ海鮮丼にしましたが、やはり新鮮で質のよいお刺身は下の上で蕩ける感触が違いますね。マグロ、鯛、うに、蟹、イカ、タコ、えびなどがぎっしり詰まっており、至福の時間です。これだけでもう満足です。

うまい気配しか感じません。入るしかないでしょう。

蟹がいい出汁を醸すお味噌汁も見逃せません。
もいわ山ロープウェイ

宿で支度を整え、シャワーも済ませてから、レンタサイクルで向かいました。金沢や福井と同じドコモのシェアバイクです。新しい自転車を選んだので、大変快適でした。しかし実際に移動してみると遠いですね。北海道のサイズ感を甘く見てはいけないと今更学び直しました。「西24」とかすごい数字が普通に出ますし。信号も多いだけでなく、歩道と車道の段差も大きいので、マクロでは平坦でありながら、ミクロでは案外振動があったりもします。

中心部はサイクルポートも多く、貸出・返却共に便利です。

大通公園の西の方。薔薇の香りが迎えてくれます。

それはともかく寄り道しつつ山麓駅に到着し、さっぽろセレクトの券を提示してロープウェイへと向かいます。ロープウェイは先頭に並んだお陰で、最も眺めのいいポジションに陣取れました(子供顔負けの図々しさ)。高度が上がっていく時間をより楽しめます。中腹駅からはミニケーブルカーに乗り換えて山頂駅に到着です。

直前の坂はかなり急です。

建物の前には駐輪所はありません。

ロープウェイは上がっていくこの景色が好きです。

夜景が特に有名な場所ですが、当然ながら昼間の眺望も素晴らしく、建物から展望台に出た時は、“ここに来てよかった!”と思う瞬間でした。札幌の街並みも豊平川も、新川通の先の海まで全てが一望できます。心地よい風も吹いています。それはそれは気持ちのいい世界です。

全てを忘れて、独りで静かに佇みます。

昨日の走りと感じたこと、昨年モエレ沼公園で悔やみつつレースを思い出したことも浮かんでは消え、何も考えずにぼんやりとしたり、目を閉じたり、深呼吸したりしました。北海道マラソンに参加するようになってからのことを思うと、なかなか帰りたい気持ちにならず、随分長い間滞在しました。その中で、まだ強くなれる手応えと意欲があることは確信できましたし、夏の旅路はまだ終わらない、また来ようと思ってから、展望台を後にしました。

急がずに、心ゆくまで山頂にいました。

中腹駅にはアイヌの民具の展示もありました。弦楽器も。

モーリス・ルブランといえばアルセーヌ・ルパンですが、それはまた別の話。
札幌オリンピックミュージアム

昨日リフトの夜間営業に行ったもののミュージアムは閉館しており、気にはなっていました。遠いしやめておこうかと思いましたが、多分一生のうちに行ける機会ももうないだろうと考え、電動アシスト自転車の力に任せて行ってみることにしました。

安易に考えていましたが、やはり坂はそれなりにきつく、電動アシストがありながら汗もかきました。それでも何とか到着し、坂の下にある駐輪所に自転車を停め、エスカレーターで上ります。

円山動物園をスルーしてまで奥地を目指します。

京産大を彷彿とさせるエスカレーターです。

上から見るとなかなかの高さです。

ミュージアム内は、札幌オリンピックの歴史についての解説や、選手が使用していた道具の展示などが充実していました。正直なところオリンピックは人生でほとんど見ていない(時差のせいなのか何なのかは不明)のですが、長野オリンピックだけは熱心に見ていましたので、「大ジャンプだ原田!」のあのジャンプ団体のウェアや、清水宏保さんのスケート靴は胸が躍りましたね。

長野オリンピックジャンプ団体はヒーローでした。

阿部さんは毎年道マラを走っておられてすごいです。

里谷多英さん、清水宏保さんの金メダルコンビです。

面白いことにスキーのジャンプやホッケーのキーパーなど、色々な競技のシミュレーターがあり、選手の気分が味わえるようになっていました。飛型点まで出るようなものは目立つ場所で恥ずかしかったので、こっそりできるジャンプのタイミングのゲームをやってみたところ、K点越えの132mという高い評価でした。ビギナーズラックそのものですので、次にやったら70mくらいでしょう。それ以前に、実際だと怖くてスタートできず失格するのみです。

踏み切りだけはセンスを発揮しました。適当ですが。

飛べるはずなどありません。
パン活
  • bakery hurryさん

ロープウェイ駅の近くにある高級店です。とりあえず次から次へとお客さんが車でやって来る人気店でした。贅沢チーズのフランスは、これぞという程チーズがおいしく、チーズ好きにはたまらない完成度でした。パンスイスはカスタードとチョコのバランスも勿論のこと、外の細い部分がパリっとザクザクしているのが特徴的でした。このお店は特に美味しかったです。

絶対に人気の出るスタイルのパン屋さんでした。

味も100%人気を集める素晴らしいものです。
  • Boulangerie angeさん

私が訪問した時間にはパンの種類はそれ程残っていませんでしたが、ヘーゼルナッツの入ったヌス・ボーゲンも、パン・オ・ショコラも、絶妙に香ばしい焼き具合で、とてもおいしかったです。しっかりした味のパンが好きな方には、ここも是非おすすめしたいです。看板もかわいいです。

看板がいいですね。お店の外観も落ち着いていて好みです。

注文して取っていただくスタイルです。

こちらもとてもおいしかったです。ハイレベルなパン屋さんがいっぱいです。
新千歳空港

当然のごとく北海道ミルクスタンドさんではあすなろ飲むプレーンヨーグルトを購入し、その濃厚な味わいに魅了されます。ヨーグルトはここまでうまくなるのかと。

北海道まで来たからには、最後までとことん本物を味わいます。

札幌農學校さんでは、前から気になっていた焼きたて北海道アップルパイを購入しました。本当に焼き立てで温かいですし、リンゴもクリームも最高でした。昔からアップルパイが好きですが、こういう本気のものを食べると溜息が漏れます。本当、北海道は何を食べてもとびきりおいしいですね。

呆れるほどうまかったですね。ごちそうさまでした。

最後にロイズの板チョコを補充し、札幌に別れを告げます。神戸空港からのポートライナーは空いていたので、一番前の車両から夜のレールを見ながら帰りました。

レールの先にある日常へと戻ります。

最後に

今年も北海道マラソンを走らせていただき、本当にありがとうございました。ランナー一人一人だけでなく、応援して下さる皆さん一人一人が主役で、一緒に道マラを作り上げているのだなと実感でき、やはり幸せな時間でした。

こうして皆で紡ぐ道マラは、これからも大会そのものだけでなく、心の中でも続いていくように思いました。そしてまた来年も、その先も、走りに来たいと思うことは間違いないでしょう。暑かろうと、何だろうと。

今年も北海道マラソンを支えていただいた全ての方に感謝しています。この素晴らしい大会をまだまだ走らせていただきたいので、これからもよろしくお願いします!

ここまでご覧いただき本当にありがとうございました。

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