いや、なれませんけど(ただのオジさんよ)。大統領はともかく、“環境が変わって忙しくなろうとも、この大会には出続けたい”と思える、突出した存在なのです。勿論パートナーが大統領になっても、(予定を調整してもらってでも)黒部に連れていきたいと思います。
何がすごいかって今更繰り返すのもどうかと思いますが、とにかく全てが詰まった理想の大会なのです。応援(沿道の声援に加えて行く先々で放水)、景色(田園風景、立山連峰、黒部川、富山湾)、エイド・給食(2km毎の名水、リンゴゼリー、温泉饅頭、ます寿司、とろろ昆布おにぎり、塩ソフト、米粉ラーメン、私設エイド)、運営(全てがスムーズ、ふるまいも出店も大満足)、観光(アフターは宇奈月温泉直行便)、全部です。この大会が楽しめなかったら、別の趣味を探した方がよいのではないでしょうか。





まずは応援から。序盤から最終盤まで、声援、和太鼓、吹奏楽、バンド、オカリナ、仮装等々、最高の笑顔が待っています。ここを走って、黒部に来てよかったと思わない人などいないでしょう。






続いて景色。山も川も海も、水も風も全て、見るだけでなく全身でその素晴らしさを感じるには、この地を走るしかありません。正に百聞は一走に如かずです。





更にはエイド・給食。伝説の塩ソフトのみならず、ランナーなら食べてみたいと思うメニューが目白押しです。ふるまいのかに汁も大迫力ですね。






“速く走るのはとてもムリよ、若い子には負けるわ”ということで、例によって気負うことなくエイド完食と声援へのお礼、景色を堪能することを目的とし、最初から最後まで楽しく走らせていただきました。距離表示イラストも大分撮影できました。あまりに好き過ぎて、最早走らなくても長文を書けるくらいの勢いですが、本当に走っていますよ。(3時間13分台(ネット前半1時間39分6秒、後半1時間34分0秒)、149bpm, 190spm, ストライド1.12m, 上下動比5.6%, 上下動6.5cm, 左右接地時間バランス48.4%:51.6%, 接地時間242ms)




そしてアフターも、沢山の出店とステージで賑やかな会場に加え、宇奈月温泉観光が楽しめます。正に何もかもを兼ね備えた完璧な大会なのです。







私がオジさんになっても、この素敵な黒部は変わりません。黒部の皆様の熱意と優しさ、大会を楽しむ気持ちは並外れていますから。一人でも多くの方に、黒部名水マラソンを走っていただき、その魅力を全身で知っていただきたいと思っています。
黒部の皆様、今大会も最高の時間をありがとうございました!8回連続の参加となる来年もよろしくお願いいたします!
2023年大会は、まさかのスイミーさん ( id:suimie-suimie )の遠征に驚きました 。ニアミスに終わったため私の記事には書けていませんが、黒部を楽しんでいただけて本当に嬉しかったです。それにしても速いです。
黒部と金沢は私の中では双璧をなす、なくてはならない大会です。食べまっしステーションを攻略しつつ、今年は速く走りたいですね。
今年はお隣魚津のハーフにも参加しました。また蜃気楼を狙っていきたいです(私にはハーフでの好タイムは無理)。
続きのページは、コースもエイドも応援も、できるだけ詳しく残しています。一部だけでもご覧いただけると、きっと楽しさが伝わると思います。でも実際走っていただくのが一番ですので、何なら一文字も読んでいただかなくても大丈夫です。
コメント、スター、↓のバナーなど、どんな形でも反応をいただけますと、“似たようなオジさんが遍く存在しているのか”と私がときめきます。
次回予告は“森の中でくまさんに!?”です。
前日(今年も金沢でパン活)
大阪から金沢まで
金曜夜にe5489の早得7で移動しました。しかしこれだと株主優待を使った方が安くつくので、今後は早得14が駄目なら金券ショップに行くことにします。金沢駅到着時刻が遅く、バスは終了していましたが、駅からはシェアバイクで楽に移動できました。電車移動中読書は『客観性の落とし穴』でした。客観的な指標で測れるという思い込みは根強いが、各人の経験はもっと生々しいもので数値化はできないということを前提に考えていかなくては、人は苦しいままだと感じました(客観的なデータを蔑ろにする内容ではありません)。
金沢観光
鈴木大拙館
9:30の開館直後に行ったため、静かに展示を見たり、思索の間で静かに過ごすことができました。解説では、「無事」は何もないことではなく、何があっても無事ということ、「妙」の意味、ハイデガーとの対話(ザインと禅の問答、東洋的な捉え方)などが印象に残りました。




バラ園(南総合運動公園)
5月から6月にかけて見頃を迎える名所です。沢山の品種が咲き誇り、その色も香りも深く記憶に残っています。家族連れの方も多く、和やかです。




Zささのゆ
先週のいわて奥州きらめきマラソンでは、Z項の木村榮記念館を訪問することができました。ここが木村博士の生誕の地です。


金沢銭湯事情ですが、地震の影響で小坂の百乃湯さんが3月いっぱいで閉業されたと今更知り、ショックを受けました。銭湯には、できるだけ通っておかなくてはなりません。
パン活
- ピストリーナエイスキーさん
お気に入りのお店の一つです。8時過ぎの訪問でしたが、お客さんも次々やって来て、“推しが人気なのはよいことだ”と悦に入ります。バジルチキンのサンドはトマトもガーリックオイルも素晴らしいハーモニーです。うず潮パンは初登場時から気に入っており、少し温めた時のこのもっちり生地は特筆に値すると思っています。




- 別所文玉堂さん
おなじみ別所のかすていらを買いに来ました。石引に来たら行くしかないでしょう。今回もお店の方が親切に、どのカステラにはお酒が入っているかを教えてくれましたが、“いつも食べているのでよく存じ上げております”との旨お伝えして笑いました。今回は小豆かすていらとブランデー貴腐かすていらを買い、冷蔵庫にストックしておいたブランデーチーズかすていらをおいしくいただきました。



- Coyaさん
尾山神社と香林坊の間にある隠れ家的なお洒落パン屋さん。数が少ないため、早い時間に行かないと売り切れます。開店直後だったため、フルメンバーを目の当たりにできました。白ごまカマンベールは初めての組み合わせでしたが、相性抜群で大変おいしかったです。




- KuriSaloさん
鯖江つつじマラソンの前日に初訪問しておいしかったので再訪。柚子のWチョコチップクッペもこれまたやたらとおいしく、完全にリピーターになってしまいました。こちらもカフェに訪れるお客さんが次々と来店し、にし茶屋街の傍にまた人気店が増えたことを嬉しく思いました。



- たねさん
こちらもよく登場するお店です。小さいながら実力派かつ見た目も映えるパンが多く、おすすめです。きび糖カスタードのデニッシュは、注文してから仕上げてくださり、賞味期限は2時間とのことですのですぐにいただきました。優しい甘さで、こんなにおいしいものがあるのかと感じ入りながら食べました。抹茶黒豆は久々でしたが、変わらない上質な味で、懐かしさとリッチさを兼ね備えています。




- パン・ド・ファンファーレさん
金沢で最も人気のお店と言って間違いないと思います。いつ行ってもお店の外に列ができています(ので私はあまり行きません)。14時過ぎで外に列はなかったので入ってみたところ、店内でラインに沿って並ぶ形になっており、超人気店はすごいと感じました。ただし、レジがキャッシュレス対応にグレードアップしていたため、かなり速くはなりました。

こちらではよつばバターの塩パンが有名なのですが、これの揚げパン(シナモン)とあんずほうじ茶食パンをチョイスしました。揚げパンは流石大ヒット商品をベースにしているなというおいしさで、バターの染み具合もとてもよかったです。


スロージョグも散歩も玄関の掃除などもでき、大相撲中継で大の里関が圧勝する姿も見られましたので、なかなか充実した土曜日でした。




土曜の朝食は、おいしいパンと簡単なサラダ、黒豆わさび納豆、きなこヨーグルトでした。

夕食は、能登豚の水炊きがメインです。糖質を活用するべくビタミンB1を摂ります。

他は一日の中でプロテインバーを2本食べています。牛乳は1リットル弱、水は2l程です。
夜更かしはしないようにと思いつつ、結局23時頃まで起きていました。
レース当日
レース前(ようやく黒部のお話)
黒部宇奈月温泉駅まで
ギリギリを狙うスタイルなので5:45起床です。心拍数は46とここ最近にしては高めですが、許容範囲でしょう。
朝食はファンファーレさんのあんずほうじ茶食パンです。酸味とほうじ茶生地だけでもおいしいのですが、小豆と練乳でしょうか、甘さが加わり非常にリッチな味わいでした。山代温泉ゆせん卵も愛食しています。

家ではウェアだけ装着して、問題なくバスに乗ります。7:19発金沢発→7:55黒部宇奈月温泉着の北陸新幹線で移動します。金沢駅では時間があったので、今年もきれいなトイレで身軽になり、テーピングも待ち時間に済ませました。自由席はこの時間なら空いているので、ヴェイパーさんにもここで履き替え、着いたら荷物を置いて即スタート可能な状態にしておきます。ナンバーカードが事前送付になったのが本当に助かります。


考え事をしているうちに新高岡、富山と過ぎ、魚津ではミラージュランドが分かるようになったなと思っているうちに黒部宇奈月温泉に到着です。金沢からは本当に近いです。駅に到着するともう観光バスが何台も待機してくれています。普通ここまでやりませんよ。スタッフさんが笑顔で迎えて下さり、何度来ても初っ端から圧倒されます。


会場にて
およそ20分程で会場に到着します。アリーナへの動線もいつも通りわかり易いです。今年からプログラムは希望者のみ取るスタイルになっており、重いため迷ったもののやはりいただいておきました。応援団や協力団体の情報もあるので、私としてはよかったです。KUROBEアクアフェアリーズの選手の方と思しき方も運営に協力しておられて、今後応援したいなと思いました。

会場到着後はまず総合案内に直行することにしています。ここで温泉入浴券を買えるかでその後の人生が大きく左右されます。今回は初めて喜泉さん、フィール宇奈月さん、ホテル黒部さんの三つの選択肢が残されていたため、迷った末にバス停留所から近いフィール宇奈月さんにしてみました。500円は相当お得です。

Tシャツを脱ぎ、キャップを替え、日焼け止めを入念に重ね塗りして(乙女心)、荷物を置くだけで準備完了です。当たるはずもない抽選にも一応応募してから、芝生広場を通ってスタート地点に向かいます。途中、水道でジェルフラスコに水を注入し、アミノ酸を溶かしておきました。きれいな芝に青い空、沢山の出店。走る前から楽しい時間が続いています。



今回もスタートはBブロック。特にピリピリした感じもなく和やかな整列です。開会式の言葉の中では、読売新聞の方の能登への温かな眼差しと、柏原竜二さんの「今日ここにいる皆が仲間です!」が響きました。今日は最後まで笑顔で走ろうと思いました。そして、高橋尚子さんの、“黒部に来るのは現役時代も含めて12回目だけど、今日の風が一番涼しいです!”という言葉にも大きく頷きました。
【ちょっと真面目な話】
練習
日:いわて奥州きらめきマラソン(3時間20分1秒 マジックスピード)
月:雨でオフ
火:スロージョグ、懸垂逆上がり、懸垂
水:朝有酸素ジョグ41分(7.76km, 123bpm, 189spm, ズームフライ4胡麻豆腐)、
木:夜健康ウォーキング55分(6.0km/h→最後10分上げる)
金:閾値走5km(19分58秒 Hanzo R)
土:スロージョグ70分(観光・パン活)
我ながら無調整にも程があるとは思いますし、ここまで何の調整もしなかったのも初めてです。しかし長期的な視点で見るとこれでよいのです。
装備
シューズはヴェイパーNEXT%2白です。金沢、富山、福井、松江と日本海側の主な大会を経験してきたシューズですので、大好きな黒部も是非にと考えての選択です。レース前段階で既に407km程です。


服装はいわて奥州きらめきと同じです。天気予報的には数年に一度くらいの“暑くはない”黒部になる可能性がありましたが、日差しもあるのでサンシェードも使用しました。

持ち物
ジェルフラスコ一つです。アミノ酸(試供品でもらったピクトレーサー)を溶かしただけです。概ね2km毎に給水がありますので、いっぱい持って行っても余ります。
レース
序盤~前半
- 序盤(フラットコースでウォーミングアップ)
実は、スタートラインより前にスターター台があるのが結構大事なポイントです。まだ歩いているので写真が撮り易いのです(例によってノールック撮影ですが、歩きの方が簡単です)。スタートロスは28秒でした。

スタートするといつもながら大勢の方が沿道から応援して下さり嬉しいです。1kmくらいは混雑するのですが、左折するとふっと周囲との距離が取れるようになります。入りは4分53秒でしたが、焦る必要もありませんのでアップ気分で進みます。黒部で大事なのは、とにかく前半抑えることです。


1.6km地点では今年も地曳太鼓の応援が。「20年以上行っています」という一言のみのコメントに自信が漲っています。

2.3kmで最初の給水です。今年は両サイドにあったため取り易かったです(昨年までは左だけだったかな?)。

3kmで距離表示のイラストを見た時に“そういえば今まで見よう見ようと思いながら見逃しも多かったな”と気づいたので、できる範囲で写真に撮っていこうと思いつきました。第2エイド少し前の4kmでは北陸新幹線のイラストでした。

4.4kmエイドは帰りにはアイスにありつける要衝ですから、その時のことを考えながら進んでいきます。JRの高架を潜って右折すると視界が広がり、左手には立山連峰が望めます。右には線路に沿って黄色いお花が咲いています。実はここも気に入っているエリアです。




丁度やって来た電車に抜かれますが、すぐ先の生地駅で止まり、中から女性が手を振って下さりました。毎年ここで車内から手を振って下さる方がいて元気が出ます。



いつも記憶を元に“日陰ゼロ”などと言い放ってきましたが、撤回します。数百mは木陰がありました。失礼いたしました。それはともかく、この直線も応援がずっと続いているのです。しかも皆様が立っておられるのはほぼ日向ですよね。本当にありがとうございます。




7kmで手元32分40秒くらいだったかと思います。
- 前半(シャワーとお菓子で本領発揮)
距離表示看板、8kmはお米ですね。米どころぶりが窺えます。9kmは「トロッコのように突き進め!」で、確かに余計なことをせずにモーメントで進んでいくことは共通しますので、深いメッセージです。9.2kmのエイドではほうじ茶をいただきました。



黒部駅の前の民家が多いエリアも、黒部駅の前も皆様沿道を埋めて下さります。駅前で左折してから中心部へ進み、10kmです。色々な魚が泳いでいます。うまいですね。グロスで47分丁度だったらしいですが、そんなことよりシャワーの歓迎が嬉しいのと、この先にいつも待っていて下さる私設エイドが楽しみで仕方がありません。


私設エイドが見えて来たのでエイドを前にして歩道へとコースアウトして、万全の状態でお菓子をいただきました。リンゴゼリーは切っていただいており、おいしく食べられました。温泉饅頭も黒部名水マラソンデザインで楽しいです。毎年楽しみにしていますとお礼もお伝えできました。


右折前には大画面でのメッセージもあり、曲がっても応援が続きます。11.2kmのエイドでは和菓子が出ますので、減速しつつゲットします。メニューは、リンゴゼリーと温泉饅頭でした。そうです、先ほどの私設エイドと同じです。“ということはさっきのふるまいは一体?公式?”と思いながら走っていましたが、今回はゼリーが一個丸ごとなので少しずつすすりながら走ることになり、時折お行儀の悪い音を立ててしまいました。すみません。温泉饅頭の餡はおいしいですね。


私設エイドもあったのですが、いかんせん両手が塞がり、防水のための袋を口に咥えていたりと多忙を極めていたため、写真撮影が精一杯でした。12kmを過ぎてからのチャイナドレスのチームなど見た目にも面白い応援と左右からのシャワーで楽しく走れます。シャワーに対しては今回はかなりギリギリまで攻めることで、写真に残すことができました。



アンダーパスを潜る場所にも横断幕があり、ゆるい上りが1kmかと心の準備ができます。そしてこの先の立山連峰が開けるスポットが、初参加時に“おお、これぞ富山県”と思った場所なのです。


前沢公民館への上りは、昨年窪みに気を付けようと思ったことと、リズムさえ気を付ければそのうち終わることを復習していたので、気負わずに笑顔で応援に応えながら進めました。この上り坂も両サイドから応援を受けられ、とても嬉しいです。苦しんでいる場合ではありません。




左折後しばらくは直線になります。14kmの魚はやけにうまいですね。プロの仕業でしょうか。ここで1時間5分台です。

中盤
- 中盤①(押し寿司とシャワーで楽しい時間)
14km過ぎのエイドでは、トマトとオレンジをいただきました。“オレンジは明らかに大きいので、まずはトマトを瞬時に食べよう”という判断ができるのも大人ならではです。


田園風景も遠くの山も本当にきれいです。そしておそらく去年も座っておられたおばあちゃんが今年も待っていて下さったと思います。お気に入りの応援スポットって、一度決めるとなかなか変わらないものですので。昨年一緒におられたもう御一方もお元気でいて下さるとよいのですが。


左折して明峰中学校吹奏楽部の皆様の応援を受けつつ15kmを通過します。丁度演奏の合間だったかと思います。これでもかというくらい楽しそうに走りながら“ありがとうございます!”とお伝えできました。



跨線橋の前には今年は高橋尚子さんがおられず、位置が変わったと悟りました。あと、確か去年は電車とすれ違った場所がもう少し先だったため、おそらく少し遅いのだろうと思いました。しかし跨線橋からの眺めのよさと、16kmのイカのイラストの色使いの巧みさ、下った先のエイドのことを考えると、タイムのことなど吹き飛びます。この青空に雲、そして山々。こんな贅沢なコースはなかなか作れません。


16km過ぎのエイドでは手作りの梅干しが登場しますので、確実に取ります。そして種は次のエイド(すぐ近く。新幹線見えてます)で捨てればよいことも、昨年のブログで復習済みです。

17kmの距離表示は撮れませんでした。おそらく松桜閣の絵だったと思います。スマホを防水パッケージから取り出そうとするのですが、水で張り付いて間に合わなかったのです。この後も同様の理由で取り出せなかったり、ギリギリになったりということもあります。私の技量なんてそんなもんです。


黒部宇奈月温泉駅前の救護所では、26℃と表示されていたと思いますが、シャワーの力と程よい風のお陰で、それほど暑さを感じませんでした。黒部名水マラソン史上に残る涼しさだったのではないでしょうか。


この17.4kmエイドでは押し寿司が出ますので、今年もテーブルの間にコースアウトして、苺と共にじっくり撮影し、味も楽しみました。まだ真面目に走っている人が多いためか、ここまで寛いでいると喜んでいただけます。シェフに食材をお尋ねしたところ、梅干しとのことで、海苔との相性もとてもよかったです。ハイタッチ用の応援手形で迎えてくれる子供たちに押し寿司をアピールしながら悠々と走ります。



ここからしばらくも軽く上っているのでしょうが、シャワーも応援も多くてとことん楽しいです。応援に応えているうちにどんどん進んでいきます。写真を撮ればよいというものではなく、目を見て楽しそうに走るのもまた大事なことなのです。



折り返しに向けて直進する時間に突入します。やはり沿道が賑やかで元気づけられます。21kmの橋脚・トロッコの絵もうまいですね。中間点はグロス1時間39分34分だったそうです。流石に“後半3分上げても3時間15分は越えるのか”と思ったはずです。感覚的には上りも上手くピッチを維持して走れており、キロ4分30秒台も多かったのに、不思議です(ヒント:時々5分以上かかっている区間あり)。




- 中盤②(とろろ昆布おにぎりから名水シャワーへ)
この直線も雄大な山々を正面に据えて走っていく、黒部ならではの素晴らしい時間なのです。何度走ってもここは楽しいです。写真や動画だと、自分の身体のスケールとの差が掴めませんが、とにかく大きな山と青い空に向かって真っすぐに伸びる道をひた走れるのです。日常ではこんな瞬間はまず訪れません。

23kmの距離表示の写真を見ると、これはとろろ昆布おにぎりではないですか。しかも滅茶苦茶うまいというかリアル過ぎます。そして23.1kmのエイドでは白昆布おにぎりをいただきご満悦です。“黒昆布もありますか?”とお尋ねしたところ不明だったのですが、すごい勢いで二つ勧めてこられた去年一昨年のおっちゃんは何者だったのでしょうか。ちなみに普通のおにぎりの所まで行き過ぎてからとろろ昆布おにぎりまで引き返している間に、ゲストランナーの三津家さんに颯爽と抜かれました。




折り返し地点の左手前方には赤い橋が見えます。あちらに行くと宇奈月温泉に行けますが、マラソンでそこまで行くと過酷なのでここで折り返します。折り返すと緩やかな下りになるため一気に走り易くなって毎度のことながら驚きます。そして今年は程よい向かい風が心地よく、かなり涼しく感じられました。特に目標タイムなどありませんが、何かいけそうな気がします。


スライド区間を経て割とすぐに右折して25km。もうすぐこの景色ともお別れかと少し名残惜しくも感じます。それと同時に、近づいてくる黒部川の姿も待ち遠しく思う時間でもあります。



黒部川の堤防へと上る場所には、毎年この大きな応援ボードがあります。ここを上って左折すると黒部川に沿って下ることになり、山も見納めになる(背負って走ることになる)ため、最後に写真を残しておきます。何度も出ていますので、この辺りは慣れたものです。


景色はガラッと変わり、ここからしばらくは黒部川と共に下っていきます。視界の開け具合と緩やかな下り、更に絶対に止まらなくてはならないエイドがあるわけではないことが相まって非常に走り易く、タイムが出易い区間でもあります。しかも途中には名水シャワーと送風機まであって体中が喜んでいます。ここまでしていただけるとは、限度というものを知らないのでしょうか。最高です。




28kmで2時間11分台ですので、3時間10分は無理でも、15分はいけるかもしれないと思いました。この辺りでは難なくキロ4分20秒台が出ていましたので。

後半~終盤
もう7度目の参加ともなれば、一度黒部川と分かれたと見せかけてまた近づくことも、高架を潜った先のエイドが一瞬混むことも熟知しています。ここの名水もよく冷えていて、飲んでも浴びても気持ちよすぎです。心拍数を見ると120台もちらほら出ていました。全然呼吸も乱れずかなり楽ではありましたが、流石にこれは誤計測でしょう。



この、アキグミ公園から黒部川河川公園に向けて走るエリアは、応援も多く、道幅も十分、そして右手には黒部川の雄姿が拝めるという喜びいっぱいの時間なのです。走っていると長渕剛の『とんぼ』が聞こえて来て、ここにライブが復活していることにまた元気が出ます。誘導係の方も必要以上に旗を振って応援して下さりますし、地元ランクラの方も笑顔です。




31kmのイラストは、瓶と梅もあるので、魚というよりは魚を象ったお菓子かかまぼこでしょうか。


よさこいは遠くからも旗が見えますし、近づいても華やかな衣装と満面の笑みでお応えして下さるので楽しくなります。皆さんポーズも決めていただきありがとうございます。




黒部大橋手前のエイドはピットインしてチョコパンとオレンジをおいしくいただきました。喜んで食べるのもまた一つのお返しといいますか、“やってよかったな”と思ってもらえる一つの要素になるかなと思っています。

黒部大橋の下では今年もオカリナの演奏が。“毎年ありがとうございます!”とお礼をお伝えし、”また来年も来てね!”と喜んでいただけました。ナンバーカードにでかでかと都道府県名が印刷されているのもわかり易くていいですね。

オカリナの音色を聞きながら(確か『若者たち』(君の行く道は~♪))堤防を軽く上り、立山連峰をまたも望めることに感謝します。


後半に入ってからは、公式の距離表示以外にも細かく旗を立てていただいていて、“32.2kmだからあと10kmだな”と簡単に理解できます。こういうところも配慮が行き届いています。
下って左に折れて小さな橋を渡るところでは、今年も大布施地区の横断幕が。今年は去年以上にスピードが出ていて、なおかつ余裕がありますのでもう恐れるものはありません。残りのエイドのことを思い浮かべながら進んでいきます。



四十八ヶ瀬大橋の下ではついに高橋尚子さんが降臨されており、優しくハイタッチさせていただきました。「大阪から!」と呼んで下さるのも嬉しいです。例年だと35km過ぎですが、あそこは日陰も無いので、今後も少しでも涼しい場所で待っていていただきたいと思います。長時間の応援は実にハードですから。

35kmでグロス2時間42分1秒。アイス休憩が多少あっても3時間15分は切れそうです。

35.1kmエイドでは水に加えてコーラもいただきました。このコーラがまたよく冷えていておいしいです。並々と注いでありましたので、コップの口を潰してこぼさないようにしつつ、しばらく楽しませていただきました。もうそこにはJRの鉄橋も見えていますので、柏原さんとアイス目がけて走る楽しい時間です。距離にしてわずか1.4kmしか空いていないんですね。


高架を潜ってエイドに戻ってくると柏原さんが待っていて下さります。ここはあのいい声で元気づけていただきながらハイタッチもさせていただきました。このエイドではいつもバナナとトマトをスルーしてしまって申し訳ないと思いつつも、やはり米粉ラーメンとソフトクリームへと直行してしまいます。両者とも止まってバッチリ写真に収め、“7回連続で毎年参加しています”ということもお伝えできました。


出発前には被り水を思い切りかけていただけます。シャワーは走っていると顔や肩に軽く当たる程度なので、ここはお願いして背中にザバァといっていただきました。この冷たい水も最高に気持ちよかったです。
アイスを少しずつ食べつつ残りの道を行きます。“こんなにうまいアイスはないな”と思う至福の時間です。かつてであればここらではもう店じまいモードなのですが、今日は調子がよいので手を緩めずに走ります。まあ写真はまめに撮っていますけど。

残り5kmの表示を見た際、キロ4分30秒は楽勝なので3時間15分は間違いないと分かりました。手に持っていたコップを落として取りに戻ったりもしましたが、その程度のロスなどものともしないくらい明らかに余裕があります。給水でしっかり水をいただき、いよいよ富山湾へと向かいます。


富山湾に出ると、また“ああなんていい眺めなんだ”とまた感激します。きれいな海を少しでも近くで感じたいので右側を走ります。この色と音、空気もやはり走っている時にこそその美しさが強く感じられます。これだけ沢山の自然の表情を体感できる黒部は、本当にいいところだと改めて思います。


右を見ると漁船も応援してくれているような気もしますし、堤防の上で立って応援して下さる男性もいました。普通の場所より一層疲れると思いますが、ありがとうございます。笑顔でお礼を言って走り続けます。


小さく折り返してからの39.2km給水では、今年も足をひねらないように真っすぐ入り、危なげなく水をゲットできました。普通なら疲れてもおかしくない距離ですが、力が余っているので、前半でもお見掛けしたちいかわの被り物をした男性にもお礼を言えました。最終盤でも沿道の応援は多く、立山連峰もまた見えます。

40km地点からは例によって上げることにします。この辺りでヴェイパーさんの底が剥がれた感触がありましたが、残り2km程度ならどうにでもなるので気にしないことにします。大体キロ4分20秒前後では走れていたので、そこからキロ4に上げることはそれ程難しくありません。いつもは30秒以上上げるので、それに比べるとスムーズかつ余裕をもって加速できました。

最後の給水でもおいしい水をいただき、橋を渡って見慣れた道を行きます。元気ですので、スピードも出ますし、沿道にもお応えすることができました。

ラスト1kmの表示を見てから右折し、スタート直後に通った道を戻ります。残り500mだと係の方が大きな声で教えて下さりやる気も出ます。やはりフルマラソンは身体に優しいですね。10kmやハーフだとゼーハーなってとても辛いのですが、フルならたっぷりアップしてから最後短い距離だけ上げて何かいいことしたみたいな感じで終われますので。


最後の42kmのイラストも撮影し、乳製品の恵みを感じながら左折します。もうあの黄色のゲートが見えて来て、終わりまで数十秒です。無理なダッシュはしませんでしたが、程よくいい感じのスピードは出ていたので、何人かは抜いたと思います。最後まで素晴らしい応援に包まれながら、笑顔でのフィニッシュとなりました。40km以降は8分37秒。コースベストよりは1分程遅いものの、後半は5分強上げられましたし、怪我や疲労もないので上出来です。



アフター
会場(ふるまいも出店も全てが充実)
まずはコップを手渡していただき、好きなだけ名水を飲めるという贅沢過ぎる設計になっています。ここで頭を冷やしておられる方も多いです。走った後なので気持ちよさが格別です。

いつも通りアミノバイタル粉とアミノプロテインを摂取し、チップをお返しします。完走タオルと水を受け取り、更にスポドリまでいただけるということで、水分補給への配慮も素晴らしいです。


手早く着替えてプロテイン(タンパクオトメ)、プロテインバーを摂取し、ふるまいのかに汁とます寿しをいただきます。このかに汁は五臓六腑に染みわたります。光り輝く自然の中を駆け抜けてから食べる地元の食材程おいしいものはありませんし、日常で再現などできるはずもありません。身もしっかり掻き出していただき、ます寿しも噛み締めました。



芝生広場には出店が沢山あるので、走った後にあれこれ食べるのもたまりません。昨年と同じくアルペンチーズケーキアイス(レモン)をいただきましたが、やはりめっちゃうまいですね。来年はチョコも狙いたいところです。くろべ牧場まきばの風さんの牛乳はやはり売り切れでしたが、コーヒー牛乳もクリーム層ができる濃厚なもので、大変おいしかったです。


はなまるさんの焼き鳥も炭火の薫りがよく、私で売り切れました。ます寿司屋ヒロ助さんの炙りサーモンます寿司もまた香ばしさが加わって美味です。




ランニンググッズの販売はほとんどなく、毎年お会いしていたかかとタフのランライフさんにお会いできなかったのは寂しかったです。加賀温泉郷マラソンも終了してしまった今、どこでお会いできるかな、と思うところです。
ステージも色々な演技や演奏があります。私が走り終わった頃にはチアリーディングのパフォーマンスが見られましたし、その後表彰式を挟んでご当地アイドルの子たちが登場したりもしました。マラソン大会の種目が多いことも含めて、幅広い層が参加できる一大イベントだと改めて実感します。以前からずっとですが、ゴミの分別がしっかりしている点もとても好印象です。各人が心掛けていきたいと思います。

立山連峰をバックに泳ぐ鯉のぼりを見届けて、初めて来た時のことを思い出します。時間もあったので、いつもは行かないアクアパーク(きららの滝)の方にも行ってみたところ、今日は水が流れていませんでした。でもこういう場所があるのはいいなと羨ましく感じました。





ヴェイパーさんはもともとすり減っていた左フォアフット部分だけでなく、右踵部分が大きく削れてしまいました。流石にもうレースで頑張ってもらうことは難しそうです。しかしここまで沢山の思い入れのある大会を共にすることもでき、持てる力を全て発揮してくれたと思います。このシューズがあったからこその思い出もできました。ありがとうございました。




宇奈月温泉
温泉街
会場からは宇奈月温泉直行便が出ていますので、14:10会頃場発の便に乗車しました。フルのコースを振り返りながらぼんやりできるのも、折り返し点を過ぎて奥へと進む流れもまた旅行気分を高めてくれます。宇奈月温泉到着後、まずはちょっこし屋さんで黒部名水ポークの角煮が入ったライスコロッケをいただきます。これはおいしいのでおすすめです。



やまとやさんの豆腐スイーツも外せません。例年豆腐プリンにしていたので、今回は豆腐ソフトにしました。ほんのり豆腐味と書いてありましたが、食べた瞬間“豆腐やないか!”となる味わいでした。来年は豆腐プリンソフトにしようかな。


フィール宇奈月さんはトロッコ駅の目の前で、極めて便利です。日帰り入浴も遅くまでやっていますので、疲れたランナーにも利用し易いです。お風呂も脱衣所もきれいで、露天風呂の窓からは眼前の山を覆いつくす緑が見えます。お湯が熱め(総湯もですが)なのであまり長居はできませんが、回転は速くなるのでよいかもしれません。水風呂はありませんが、シャワーの水はとても冷たくて気持ちよすぎでした。


お土産は、トロッコ駅と中島観光百貨店さんで購入しました。記念のクリアファイルもいつも通りです。中島観光百貨店さんはランナー割引までしていただき毎年ありがとうございます。看板娘のワンちゃんが会場のアルペンチーズケーキさんのブースにいたらしいので、来年も同じ展開であれば会いに行こうと思います。










黒部峡谷散策
今年も山彦橋の姿をやまびこ展望台とやまびこ遊歩道の両方から眺めます。この赤い橋脚はそれだけで素晴らしいものですが、切り立った斜面にせり出しているような緑の木々と、眼下を流れる黒部川の透き通る水が揃うと、得も言われぬ光景になります。








宇奈月ダムでは、水の妖精ポチャリンの解説動画をしっかり見ました。子供向けのわかり易い説明なので、私のような門外漢にはうってつけです。水力発電自体はクリーンな発電方法ながらダム建設の際に生態系に与える影響もあるから難しい問題だと思いつつも、迫力のある放水の映像や発電の仕組みは面白かったです。




17:10宇奈月温泉発の最終便で新幹線駅まで送り届けていただきました。最後まで本当にスムーズ、完璧なサポート体制です。黒部多様性一家にご挨拶をして、のわまーとで富山県産こしひかり最中(こめつぶ入り)を買って締めくくるのもいつも通りです。









17:43黒部宇奈月温泉発→18:20金沢着のはくたか(自由席)で移動し、駅からはシェアバイクで帰りました。夕食は能登牛バラ肉を炒めて、贅沢な気分で最高の一日を終えました。


最後に
2016年から毎年参加しているのに飽きることなど一切なく、どんどん深みに嵌まっていくばかりですが、それだけこの大会は素晴らしいのです。自分も初参加時は“5月にフルマラソンなんて無理だろう”と思っていましたが、実際に出てみると楽しくて仕方がなく、幸せを全身で感じながら走れてしまうのです。それが黒部という場所なのです。
昨年は大統領から市民ランナーまで誰もが感激するレベルと書きましたが、そのことを改めて思い知りました。一度出てしまえば、大統領から市民ランナーまで誰もが予定を調整してでも参加し続けたくなる大会です。今回でフルマラソンは108本目でしたが、やはり傑出した存在であることは間違いありません。楽しい思い出を保証します。
この素晴らしい大会を続けて下さり、温かな応援で支えて下さった黒部の皆様に改めてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。私がおじいさんになっても、黒部名水マラソンは走りたいと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございます。