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まえがき
こんにちは、さつま芋です。
FXを続けていれば気づくことですが、「予測で捉える流派」と「分布で捉える流派」があります。
インフルエンサーを始め大半は前者で、後者は一部です。
予測や分布を少し言い換えると、勝率80%と聞いて「上手い」と考えるのが前者、「リスクリワード比」を考えるのが後者です。
今回は連敗と連勝の分布について考えます。
連敗の深掘り
「負け」と聞くと良くないことのように感じるのは仕方ないですが、実務を行うのであれば、もう少し掘り下げておく必要があります。
とある損益比1倍の新値更新手法をバックテストして、連敗の分布をヒストグラムにしたものを図示します。

上の図からも最大16連敗したことが分かりますが、さらに細かな結果が次の表です。
| 連敗数 | 頻度(回) | 累積頻度(回) | 条件付き勝率 (%) |
|---|---|---|---|
| 1 | 544 | 1204 | 45.18 |
| 2 | 311 | 660 | 47.12 |
| 3 | 147 | 349 | 42.12 |
| 4 | 99 | 202 | 49.01 |
| 5 | 45 | 103 | 43.69 |
| 6 | 22 | 58 | 37.93 |
| 7 | 15 | 36 | 41.67 |
| 8 | 14 | 21 | 66.67 |
| 9 | 1 | 7 | 14.29 |
| 10 | 2 | 6 | 33.33 |
| 11 | 1 | 4 | 25.00 |
| 12 | 2 | 3 | 66.67 |
| 16 | 1 | 1 | 100.00 |
ここで注目したいのは、8連敗後です。
条件付き勝率をヒストグラムにしてみます。

一般に、コイン投げのような独立事象では、連勝や連敗がその後の結果に影響することはありません。
しかし、もし相場を連勝や連敗がその後の結果に影響する従属事象とみなすならば、8連敗後の条件付き勝率は66.67%となり、あたかも優位性が存在するかのように見えます。
その発想を利用すれば、例えばデモトレードで8連敗した後にリアルトレードへ進む、という戦略(資金管理)も考えられるでしょう。
もっとも、全体の勝率は43.77%にとどまっており、通常通りに取引すれば資金は減少していく手法です。
連勝の深掘り
次に連勝の分布を示します。

最大10連勝したことが分かります。
| 連勝数 | 頻度(回) | 累積頻度(回) | 条件付き勝率 (%) |
|---|---|---|---|
| 1 | 708 | 1203 | 41.13 |
| 2 | 288 | 495 | 41.82 |
| 3 | 125 | 207 | 39.61 |
| 4 | 40 | 82 | 51.22 |
| 5 | 19 | 42 | 54.76 |
| 6 | 13 | 23 | 43.48 |
| 7 | 5 | 10 | 50.00 |
| 8 | 4 | 5 | 20.00 |
| 9 | 1 | 1 | 0.00 |
連勝が止まった表であることに留意して見ると、4連勝後と5連勝後の条件付き勝率に見かけの優位性が現れています。

補足
繰り返しになりますが、これは「相場を従属事象とみなす」立場に立った場合の空論にすぎません。
この考え方は、いわゆるギャンブラーの誤謬と表裏一体の関係にあります。
あとがき
「勝率〇%」「月利〇万円」といった派手な数字は溢れていますが、取引回数や損益比といった実態を示す基本的な指標はほとんど見かけません。
まるでレシピなしに献立表だけで料理を学ぼうとするような…
基本的な指標を公開しない人から学びを得るのは難しいと思います。
以上、さつま芋でした。